JP7019702B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器に関する。
近年、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱することが可能な加熱調理器が提案されている(例えば特許文献1)。
日本国公開特許公報「特開2017-16951号公報(2017年1月19日公開)」
ところで、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱するには、加熱調理器においてマイクロ波を放射する放射部を複数設けて、それぞれの放射部に増幅したマイクロ波を供給する増幅器を駆動制御することになる。通常、増幅部と放射部とは1対1で設けられているので、放射部の数が増えれば、増幅部の数も同じだけ増やす必要がある。
しかしながら、増幅部は高価であるため、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱するために、放射部の数と同様に増幅器の数を増やせば加熱調理器が高価になるというという問題が生じる。
本発明の一態様は、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱するために放射部の数を増やしても高価にならない加熱調理器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、被加熱物に対してマイクロ波を放射する複数の放射部と、マイクロ波を増幅して上記放射部に供給する増幅部と、上記増幅部からのマイクロ波の供給先を、上記複数の放射部の何れかに切り替える切替え部と、を備え、上記切替え部は、上記増幅部からのマイクロ波の供給先を、2つ以上の放射部に切り替え、上記切替え部には直接、上記複数の放射部が接続され、上記2つ以上の放射部は同一の面に設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱するために放射部の数を増やしても高価にならない加熱調理器を提供できる。
本発明の実施形態の加熱調理器である電子レンジの構成を示すブロック図である。 図1に示した被加熱物の平面図である。 本発明の他の実施形態の加熱調理器である電子レンジの構成を示すブロック図である。 本発明のさらなる他の実施形態の加熱調理器である電子レンジに搭載された切替え部の概略構成図である。 本発明のさらなる他の実施形態の加熱調理器である電子レンジに搭載のアンテナとその配線を示す平面図である。 本発明の加熱調理器をクラウドサーバに接続した一例を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の加熱調理器の構成をマイクロ波加熱調理器に適用した例について説明する。
(電子レンジの構成)
図1は、本実施形態のマイクロ波加熱調理器の構成を示すブロック図である。本実施形態において、加熱調理器であるマイクロ波加熱調理器(以下、単に電子レンジと称する)1は、被加熱物31において温めたい箇所を選択的に加熱することができる。このために、図1に示すように、電子レンジ1は、制御部(特定部)11、発振部12、前段増幅部13、第1増幅部14、第2増幅部15、第1位相変換部16、第2位相変換部17、第1反射電力検出部18、第2反射電力検出部19、第1切替え部20、第2切替え部21、第1アンテナ22、第2アンテナ23、画像センサ24および記憶部25を備えている。
発振部12は、マイクロ波を発振し、かつマイクロ波の発振周波数およびマイクロ波の強度を制御部11からの指示に基づいて調節する。発振部12から出力されたマイクロ波は、前段増幅部13を経て、第1増幅部14、第1位相変換部16、第1反射電力検出部18、第1切替え部20を経て、第1アンテナ22に至る経路、第2増幅部15、第2位相変換部17、第2反射電力検出部19、第2切替え部21を経て、第2アンテナ23に至る経路に分岐して、それぞれ第1アンテナ22および第2アンテナ23から電子レンジ1の内部へ放射される。
第1増幅部14は、発振部12にて発振され、前段増幅部13で増幅されたマイクロ波をさらに増幅し、第1位相変換部16、第1反射電力検出部18、第1切替え部20を経て第1アンテナ22に出力する。
第2増幅部15は、発振部12にて発振され、前段増幅部13で増幅されたマイクロ波をさらに増幅し、第2位相変換部17、第2反射電力検出部19、第2切替え部21を経て第2アンテナ23に出力する。
第1位相変換部16および第2位相変換部17は、制御部11により制御され、加熱室1a内に載置された被加熱物31に対してマイクロ波の所望の強度分布が形成されるように、第1アンテナ22および第2アンテナ23から放射されるマイクロ波の位相を変換する。
第1反射電力検出部18および第2反射電力検出部19は、加熱室1a内に放射されたマイクロ波の反射波を受信し、反射電力に変換し、変換した反射電力を、制御部11に送信する。制御部11では、第1反射電力検出部18および第2反射電力検出部19からの反射電力から、加熱室1a内に載置された被加熱物31の載置位置および種類(素材等)を特定し、加熱調理に最適なマイクロ波を、被加熱物31に対して放射するように制御する。ここでは、第1アンテナ22、第2アンテナ23全てにおいて、マイクロ波の反射波を受信するようにする。これにより、被加熱物31の載置位置および種類(素材等)の特定精度を上げることができる。しかしながら、第1アンテナ22、第2アンテナ23全てを用いて反射波を受信することに限定されるものではない。
第1切替え部20および第2切替え部21は、制御部11からの指示により、マイクロ波の供給先を切り替える。なお、第1切替え部20においてマイクロ波の切り替え先は、一つの第1アンテナ22であってもよいし、二つ以上の第1アンテナ22であってもよい。同様に、第2切替え部21においてマイクロ波の切り替え先は、一つの第2アンテナ23であってもよいし、二つ以上の第2アンテナ23であってもよい。つまり、第1切替え部20、第2切替え部21は、何れも1対多の切り替え行なうようになっている。なお、本実施形態では、第1切替え部20、第2切替え部21におけるマイクロ波の切り替えは、制御部11からの指示に基づきON/OFFの切り替えを行なうスイッチを用いて実現している。しかしながら、第1切替え部20、第2切替え部21におけるマイクロ波の切り替えは、上記の例に限定されるものではなく、他の方法で実現してもよい。他の方法の実現については、後述する他の実施形態において説明する。
第1アンテナ22および第2アンテナ23は、半導体素子からなり、それぞれ複数個(本実施形態では4個)電子レンジ1の加熱室1a内の底面に設けられている。つまり、本実施形態の場合、加熱室1a内の底面を8つの領域に分けて、それぞれに第1アンテナ22または第2アンテナ23が設けられている。これにより、加熱室1aに載置された被加熱物31に対して、底面側からマイクロ波が放射されるので、被加熱物31の載置された場所、素材などによって、8つの領域に設置された各第1アンテナ22および各第2アンテナ23の何れかを用い、当該被加熱物31において温めたい箇所にマイクロ波を放射する。従って、被加熱物31において温めたい箇所を選択的に加熱することができる。
画像センサ24は加熱室1aの天壁に設けられ、加熱室1a内に載置された被加熱物31の画像を上方から撮像し、当該被加熱物31の上面の画像(平面画像)を取得する。
制御部11は、発振部12、第1位相変換部16、第2位相変換部17、第1切替え部20および第2切替え部21の動作を制御する。この場合、制御部11は、画像センサ24が取得した被加熱物31の平面画像から、被加熱物31の加熱室1a内の載置位置を認識する。次に、制御部11は、第1反射電力検出部18、第2反射電力検出部19から取得した反射電力に基づき、被加熱物31の加熱対象箇所の素材を認識する。そして、制御部11は、認識した被加熱物31の載置位置、加熱態様箇所の素材に応じて、マイクロ波を放射するアンテナの選定、放射するマイクロ波の出力を決める。これにより、制御部11は、第1位相変換部16、第2位相変換部17によるマイクロ波の位相変換をどのように行なうのか、第1切替え部20、第2切替え部21によるマイクロ波の供給先である第1アンテナ22、第2アンテナ23をどのように選定するのかを決める。
記憶部25は、不揮発性のメモリからなり、制御部11が発振部12、第1位相変換部16、第2位相変換部17、第1切替え部20および第2切替え部21の動作を制御する場合に使用する情報など、制御部11にて使用する各種情報を記憶する。
なお、電子レンジ1の加熱室1aの天面に、マイクロ波を吸収するマイクロ波吸収体を設けてもよい。この場合、第1アンテナ22、第2アンテナ23から放射されたマイクロ波のうち、被加熱物31にて吸収されずに加熱室1a内を反射した反射波をマイクロ波吸収体によって吸収することができる。これにより、マイクロ波吸収体によってマイクロ波の反射波を吸収することで、第1アンテナ22、第2アンテナ23へのマイクロ波の反射を減少させることができる。これにより、第1アンテナ22、第2アンテナ23を構成している半導体素子がマイクロ波の反射による破損を抑制することができる。
マイクロ波吸収体は、上述のように、加熱室1aの天面以外に設けてもよく、例えば、第1アンテナ22、第2アンテナ23が設けられていない面(例えば、庫内の側面)に設けられていてもよく、第1アンテナ22、第2アンテナ23によるマイクロ波の放射範囲内に設けられていればよい。特に、マイクロ波吸収体は、第1アンテナ22、第2アンテナ23への反射を極力低減できるような位置に配置するのが好ましい。また、マイクロ波吸収体の配置数についても特に限定されるものではない。
(被加熱物の加熱制御)
ここで、被加熱物31の加熱制御について説明する。図2は、被加熱物31における食材の配置位置を示す平面図である。
図2では、一例として、ご飯32a、唐揚げ32b、サラダ32cを含む被加熱物31を示している。この例では、ご飯32aと唐揚げ32bは加熱が必要であり、サラダ32cは加熱が不要である。従って、ご飯32aと唐揚げ32bを加熱するように、図1に示す制御部11は、第1位相変換部16および第2位相変換部17に対してマイクロ波の位相を変換させ、第1切替え部20および第2切替え部21に対して、第1アンテナ22群のどのアンテナ、第2アンテナ23群のどのアンテナを使用するかを選択して、選択した第1アンテナ22、第2アンテナ23からマイクロ波を放射する。
なお、第1位相変換部16、第2位相変換部17にて位相変換されたマイクロ波は、各第1アンテナ22、各第2アンテナ23から放射される際に位相が所定値ずれて放射される。従って、各第1アンテナ22、各第2アンテナ23を組み合わせることで、放射されるマイクロ波の指向性を変えることができる。これにより、被加熱物31の所望する位置に対して適切にマイクロ波を放射することができる。
(効果)
上記構成の電子レンジ1によれば、第1増幅部14、第2増幅部15からのマイクロ波の供給先を、複数の第1アンテナ22および第2アンテナ23の何れかに切り替えることで、放射部である第1アンテナ22、第2アンテナ23の数に対して第1増幅部14、第2増幅部15は少ない。本実施形態では、1台の第1増幅部14に対して4つの第1アンテナ22が対応し、1台の第2増幅部15に対して4つの第2アンテナ23に対応している。これにより、増幅部の数の増加に起因する加熱調理器である電子レンジ1のコストアップを抑えることができる。
従って、被加熱物31において温めたい箇所を選択的に加熱するために第1アンテナ22、第2アンテナ23の数を増やしても、増幅器の数が増えないため、アンテナと増幅器とが1対1の場合よりも安価な電子レンジ1を提供することが可能となる。
上記の実施形態1では、画像センサ24を用いて被加熱物31の載置位置、種類を特定する例について説明したが、以下の実施形態では、マイクロ波の反射波を用いて被加熱物31の載置位置、種類を特定する例について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態の電子レンジ1は、前記実施形態1の電子レンジ1と構成上の変更は僅かであり、ほとんど同じ構成である。具体的には、本実施形態の電子レンジ1は、第1アンテナ22、第2アンテナ23が放射したマイクロ波が電子レンジ1の加熱室1aで反射した反射波を受信するための第1受信アンテナ41、第2受信アンテナ42が設けられている点で前記実施形態1の電子レンジ1と異なる。
なお、前記実施形態1では、第1アンテナ22、第2アンテナ23を用いてマイクロ波の反射波を受信し、加熱室1a内に載置された被加熱物31の載置位置および種類(素材等)を特定する点について説明したが、本実施形態では、特定精度をさらに向上させるために、マイクロ波の反射波を受信する受信専用のアンテナ(第1受信アンテナ41、第2受信アンテナ42)を設けている。
第1受信アンテナ41および第2受信アンテナ42は、加熱室1aの側壁に設けられている。なお、第1受信アンテナ41および第2受信アンテナ42は、本実施形態では1つずつの例を示したが、数は限定されない。受信アンテナの数は多ければ、それだけ情報量が多くなるので、被加熱物31の載置位置および種類(素材等)の特定精度が向上する。
〔実施形態3〕
本発明のさらなる他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前記実施形態1,2では、第1切替え部20、第2切替え部21におけるマイクロ波の切り替えは、ON/OFFの切り替えのみのスイッチを用いて実現する例について説明していたが、本実施形態では、サーキュレータを用いてマイクロ波の切り替えを行なう例につて説明する。
(切替え部)
図4は、本実施形態に係る切替え部51の概略構成を示す図である。切替え部51は、各第1アンテナ22に接続された3個の第1サーキュレータ52、各第2アンテナ23に接続された3個の第2サーキュレータ53で構成されている。すなわち、前記実施形態1,2における第1切替え部20の機能を3個の第1サーキュレータ52で実現し、第2切替え部21の機能を3個の第2サーキュレータ53で実現している。
3個の第1サーキュレータ52は、直列に接続されており、初段の第1サーキュレータ52には、第1増幅部14にて増幅されたマイクロ波が入力される。また、3個の第2サーキュレータ53は、直列に接続されており、初段の第2サーキュレータ53には、第2増幅部15にて増幅されたマイクロ波が入力される。
ここで、3個の第1サーキュレータ52に接続されている4個の第1アンテナ22の周波数特性は全て異なる必要がある。同様に、3個の第2サーキュレータ53に接続されている4個の第2アンテナ23の周波数特性も全て異なる必要がある。しかしながら、第1アンテナ22と第2アンテナ23とは同じ周波数特性であってもよいし、異なる周波数特性であってもよい。
(切り替え動作)
第1アンテナ22、第2アンテナ23は、周波数特性が合致したマイクロ波のみを放射するようになっている。これを利用して、マイクロ波の供給先のアンテナを決める。
図4に示す切替え部51において、初段の第1アンテナ22から順に、第1アンテナ22の周波数特性を2.4GHz、2.45GHz、2.5GHz、2.55GHzとする。同様に、初段の第2アンテナ23から順に、第2アンテナ23の周波数特性を2.4GHz、2.45GHz、2.5GHz、2.55GHzとする。
ここで、第1増幅部14にて増幅されたマイクロ波の周波数特性が2.5GHzである場合、当該マイクロ波は、最初、初段の第1サーキュレータ52に接続された第1アンテナ22に送られるが、当該第1アンテナ22の周波数特性が2.4GHzであるため、放射されずに、当該第1アンテナ22にて反射され、第1サーキュレータ52に戻る。第1サーキュレータ52に戻ったマイクロ波は、次段の第1サーキュレータ52に接続された第1アンテナ22に送られる。しかしながら、ここの第1アンテナ22の周波数特性が2.45GHzであるため、放射されずに、当該第1アンテナ22にて反射され、第1サーキュレータ52に戻る。第1サーキュレータ52に戻ったマイクロ波は、次段の第1サーキュレータ52に接続された第1アンテナ22に送られる。ここの第1アンテナ22の周波数特性が2.5GHzであるため、当該第1アンテナ22から周波数特性が2.5GHzのマイクロ波が放射される。このように、周波数特性が合致する第1アンテナ22にてマイクロ波が放射される。すなわち、第1増幅部14にて増幅されたマイクロ波は、周波数特性の合致する第2アンテナ23が見つかるまで、図4に示す矢印方向に移動し、最終的に周波数特性が合致した第1アンテナ22から放射される。
同様に、第2増幅部15にて増幅されたマイクロ波も、周波数特性の合致する第2アンテナ23が見つかるまで、図4に示す矢印方向に移動し、最終的に周波数特性が合致した第2アンテナ23から放射される。
以上のように、第1アンテナ22、第2アンテナ23の周波数特性を利用してマイクロ波の放出先を切り替えることで、前記実施形態1,2の第1切替え部20、第2切替え部21のように制御部11から指示に基づきON/OFFの切り替えをする必要がない。従って、制御部11から制御信号を受信する回路等を設ける必要がなく、非常にシンプルな構成でマイクロ波の送り先の切り替えを行なうことができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらなる他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前記実施形態1では、放射されるマイクロ波の指向性を変えるため、すなわち、マイクロ波の位相をずらすために、第1位相変換部16、第2位相変換部17を用いていたが、本実施形態では、第1位相変換部16、第2位相変換部17を用いずに、マイクロ波の位相をずらす例について説明する。
図5は、本実施形態の加熱調理器である電子レンジに搭載のアンテナとその配線を示す平面図である。
図5に示すように、加熱室1aに配置された4個の第1アンテナ22には、マイクロ波を伝送する配線61がそれぞれ接続され、同様に、4個の第2アンテナ23には、マイクロ波を伝送する配線62がそれぞれ接続されている。
4本の上記配線61はそれぞれの長さが異なる。つまり、第1増幅部14から第1アンテナ22までの長さが、各第1アンテナ22において異なる。同様に、4本の上記配線62はそれぞれ長さが異なる。つまり、第2増幅部15から第1アンテナ22までの長さが、各第2アンテナ23において異なる。
配線61の長さを異ならせることで、各第1アンテナ22に供給されるマイクロ波の位相をずらすことができる。同様に、配線62の長さを異ならせることで、第2アンテナ23に供給されるマイクロ波の位相をずらすことができる。これにより、第1アンテナ22および第2アンテナ23から放射されるマイクロ波に指向性を持たせることができる。なお、配線61,62は、所望する指向性に合わせてパターン化した配線であることが好ましい。
このように、配線61,62の長さを変えるだけで、各配線によって供給されるマイクロ波の位相をずらすことができるので、前記実施形態1の電子レンジ1に用いられた第1位相変換部16、第2位相変換部17は不要となる。
〔変形例〕
前記実施形態1では、画像センサ24による被加熱物31の特定は、撮像された被加熱物31の撮像画像と、記憶部25に記憶された画像とを比較することで行なっていたが、電子レンジ1をインターネット接続可能にすることで、外部のサーバと通信し、撮像画像から被加熱物31を特定するようにしてもよい。
例えば、図6に示すように、加熱調理器100が建屋400内の無線LANアクセスポイント101を介してインターネット102に接続された状態とする。この状態で、加熱調理器100が撮像した被加熱物31の撮像画像を、当該インターネット102を介してクラウドサーバ200に送信し、クラウドサーバ200にて撮像画像から被加熱物31を特定するようにしてもよい。特定された被加熱物31の情報は、クラウドサーバ200からインターネット102、無線LANアクセスポイント101を介して加熱調理器100に送られる。加熱調理器100は、特定された被加熱物31の情報に基づき決定した調理方法にて当該被加熱物31の調理を行なう。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、被加熱物31に対してマイクロ波を放射する複数の放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)と、マイクロ波を増幅して上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)に供給する増幅部(第1増幅部14、第2増幅部15)と、上記増幅部(第1増幅部14、第2増幅部15)からのマイクロ波の供給先を、上記複数の放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)の何れかに切り替える切替え部(第1切替え部20、第2切替え部21)と、を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、増幅部からのマイクロ波の供給先を、複数の放射部の何れかに切り替える切替え部を備えることで、放射部の数に対して増幅部の数を減らすことができる。これにより、増幅部の数の増加に起因する加熱調理器のコストアップを抑えることができる。
従って、被加熱物において温めたい箇所を選択的に加熱するために放射部の数を増やしても、増幅器の数が増えないため、放射部と増幅器とが1対1の場合よりも安価な加熱調理器を提供することが可能となる。
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、被加熱物31を撮像する画像センサ24と、上記画像センサ24によって撮像された画像から、上記被加熱物31の載置位置、種類の少なくとも何れかを特定する特定部(制御部11)と、を備え、上記切替え部(第1切替え部20、第2切替え部21、切替え部51)は、上記特定部(制御部11)によって特定された被加熱物31の載置位置、種類の少なくとも何れかに応じて上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)を切り替えてもよい。
上記構成によれば、画像センサを備えることで、被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかが自動的に特定されることになる。つまり、被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかを自動で判別することができる。これにより、ユーザは、被加熱物の載置位置、種類を把握することなく、当該被加熱物を適切に加熱調理することができる。
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、切替え部(第1切替え部20、第2切替え部21)は、増幅部(第1増幅部14、第2増幅部15)からのマイクロ波の供給先を、2つ以上の放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)に切り替えてもよい。
上記の構成によれば、2つ以上の放射部に同じ位相のマイクロ波を供給することが可能となるため、指向性の高いマイクロ波を放射することが可能となる。
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1~3の何れか1態様において、上記切替え部(第1切替え部20、第2切替え部21)から上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)にマイクロ波を供給するための配線(61,62)の長さが、放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)毎に異なっていてもよい。
上記構成によれば、切替え部から上記放射部にマイクロ波を供給するための配線の長さが、放射部毎に異なっていることで、各放射部に供給されるマイクロ波の位相をずらすことができる。これにより、指向性を持たせてマイクロ波を放射させることができる。この場合、配線の長さを変えるだけで、各配線を流れるマイクロ波の位相が変るので、マイクロ波の位相を変換するための位相変換部を別途設ける必要がない。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様1~4の何れか1態様において、上記複数の放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)は、それぞれ異なる周波数特性を有しており、切替え部51は、上記増幅部(第1増幅部14、第2増幅部15)によって増幅されたマイクロ波の供給先を、各放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)の周波数特性に応じて切り替えてもよい。
上記の構成によれば、増幅器に供給されるマイクロ波の周波数特性を変えることで簡単にマイクロ波の供給先を切り替えることが可能となる。
本発明の態様6に係る加熱調理器は、上記態様5において、上記切替え部51は、上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)のそれぞれに接続されたサーキュレータ(52,53)を備えていてもよい。
上記構成によれば、サーキュレータを用いることで、増幅器から増幅されたマイクロ波のうち、放射部の周波数特性に合致した周波数特性を有するマイクロ波のみが供給されることになり、この結果、簡単な構成で所望する放射部からマイクロ波を放射させることができる。
本発明の態様7に係る加熱調理器は、上記態様1において、上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)が放射したマイクロ波を受信する受信アンテナ(第1受信アンテナ41、第2受信アンテナ42)を備え、上記受信アンテナ(第1受信アンテナ41、第2受信アンテナ42)が受信したマイクロ波から、上記被加熱物31の載置位置、種類の少なくとも何れかを特定する特定部(制御部11)と、を備え、上記切替え部(第1切替え部20、第2切替え部21、切替え部51)は、上記特定部(制御部11)によって特定された被加熱物31の載置位置、種類の少なくとも何れかに応じて上記放射部(第1アンテナ22、第2アンテナ23)を切り替えてもよい。
上記構成によれば、放射部が放射したマイクロ波を受信する受信アンテナを備えることで、被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかが自動的に特定されることになる。つまり、被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかを自動で判別することができる。これにより、ユーザは、被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかを把握することなく、当該被加熱物を適切に加熱調理することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 電子レンジ(加熱調理器)
11 制御部(特定部)
12 発振部
13 前段増幅部
14 第1増幅部
15 第2増幅部
16 第1位相変換部
17 第2位相変換部
18 第1反射電力検出部
19 第2反射電力検出部
20 第1切替え部(切替え部)
21 第2切替え部(切替え部)
22 第1アンテナ(放射部)
23 第2アンテナ(放射部)
24 画像センサ
25 記憶部
31 被加熱物
41 第1受信アンテナ
42 第2受信アンテナ
51 切替え部
52 第1サーキュレータ
53 第2サーキュレータ
61,62 配線

Claims (6)

  1. 被加熱物に対してマイクロ波を放射する複数の放射部と、
    マイクロ波を増幅して上記放射部に供給する増幅部と、
    上記増幅部からのマイクロ波の供給先を、上記複数の放射部の何れかに切り替える切替え部と、を備え、
    上記切替え部は、上記増幅部からのマイクロ波の供給先を、2つ以上の放射部に切り替え、
    上記切替え部には直接、上記複数の放射部が接続され
    上記2つ以上の放射部は同一の面に設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 被加熱物を撮像する画像センサと、
    上記画像センサによって撮像された画像から、上記被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかを特定する特定部と、を備え、
    上記切替え部は、上記特定部によって特定された被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかに応じて上記放射部を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 上記切替え部から上記放射部にマイクロ波を供給するための配線の長さが、当該放射部毎に異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 上記複数の放射部は、それぞれ異なる周波数特性を有しており、
    上記切替え部は、
    上記増幅部によって増幅されたマイクロ波の供給先を、各放射部の周波数特性に応じて切替えることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の加熱調理器。
  5. 上記切替え部は、
    上記放射部のそれぞれに接続されたサーキュレータを備えていることを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 上記放射部が放射したマイクロ波を受信する受信アンテナを備え、
    上記受信アンテナが受信したマイクロ波から、上記被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかを特定する特定部と、を備え、
    上記切替え部は、上記特定部によって特定された被加熱物の載置位置、種類の少なくとも何れかに応じて上記放射部を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
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