JP7019365B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、光走査装置を有する。光走査装置は、光源から出射される光ビームを回転多面鏡により偏向する。偏向された光ビームは、fθレンズを介して感光体上を走査する。レーザ光により走査されることによって感光体上に静電潜像が形成される。一般的に光源には、レーザーダイオード(以下、LDという)が用いられている。LDの発光制御には、画像データに対応した画像信号をデジタルPWM(パルス幅変調)によって生成し、その画像信号に応じてLDをON/OFF制御する周波数変調方法が一般的に用いられている。具体的には、入力された画像データに応じて生成される多値の濃度データを変換テーブル(以下、LUTという)を用いて2値のON/OFF信号に変換することによって画像信号を生成し、当該画像信号によってLDを駆動する。
特許文献1は、記憶手段に格納された変換テーブルに基づいて、画像データの1画素以内でパルス幅変調してLDの発光制御を行う画像形成装置を開示している。
特開2003-145828号公報
昨今の画像形成装置では、あらゆる環境や装置の状態において安定した画質が求められている。すなわち、環境が変動したり、感光体が交換されたりしても、変動による出力画像の濃度変化が抑制された画像形成装置が求められている。環境(温度、湿度)が変動すると感光体の光に対する感度が変化してしまうため、安定した濃度で画像形成を行うためには、LDの光出力を可変する必要がある。また、長期間画像形成に用いられた交換直前の感光体と交換前の新品の感光体では光に対する感度が異なるため、感光体の感度に応じてLDの光出力を可変にする必要がある。このような要求により近年ではLDの光出力をワイドレンジに制御可能な画像形成装置が求められている。
従来例のとおり、単一のLUTを用いて所望の露光光量を生成するためには、単位時間当たりの光量である光出力(W)の定格が大きく、光出力をワイドに制御可能なLDを用いる必要がある。一般的に、光出力の定格が大きいLDは高価な部品となるため、このようなLDを用いることは画像形成装置のコスト削減の妨げになる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、コスト削減を図りつつ、様々な環境下で安定した画質を得ることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)感光体と、供給される駆動電流の値に応じた光量の光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが前記感光体上を走査するように光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記光源が出射する光ビームの目標光量を設定する設定部と、濃度を示す階調データを前記濃度に応じた期間前記光源を点灯させるための画像信号に変換するための複数のテーブルを記憶する記憶手段であって、それぞれのテーブルを異なる光量範囲に関連付けて記憶する記憶手段と、前記設定部により設定された目標光量に応じて前記記憶手段に記憶されている前記複数のテーブルの中から一のテーブルを選択し、当該選択したテーブルを用いて前記階調データを前記画像信号に変換する変換手段と、前記画像信号に基づいて駆動電流を前記光源に供給する駆動手段と、を備え、前記感光体に静電潜像を形成するための要求光量レンジが前記光源に供給可能な駆動電流レンジに対応する前記光源の発光可能な光量レンジと前記複数のテーブルとの組み合わせによって得られる光量レンジに含まれるように前記複数のテーブルが前記記憶手段に記憶されていることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、コスト削減を図りつつ、様々な環境下で安定した画質を得ることができる。
実施例1、2の画像形成装置全体の構成を示す図、LDの構成を示す図 実施例1、2の光走査装置全体の構成を示す図 実施例1の光走査装置の制御ブロック図 実施例1の光走査装置による作像のタイミングチャート 実施例1の駆動電流と光出力の特性を示すグラフ、画像信号Dutyと発光光量の特性を示すグラフ 実施例1のLUT生成イメージを示す図 実施例1との比較のための従来の発光光量と駆動電流の関係を示す図、所定階調におけるパルス幅と光出力を示す図 実施例1の発光光量と駆動電流の関係を示すグラフ 実施例1のLUTと画像信号Dutyの範囲を示すグラフ、所定階調におけるパルス幅と光出力を示す図 実施例1のLUT切替え処理を示すフローチャート 実施例1の環境センサを有する光走査装置の制御ブロック図 実施例1のカウンタを有する光走査装置の制御ブロック図 実施例2のLUTをオーバーラップさせた発光光量と駆動電流の関係を示すグラフ、オーバーラップするLUTと画像信号Dutyの範囲を示すグラフ 実施例2のLUT変更有無における駆動電流と発光光量の関係を示す図、駆動電流が異なる場合の画像信号Dutyと発光光量の特性を示すグラフ 実施例2の各LUTで駆動電流範囲が異なる場合の発光光量と駆動電流の関係を示すグラフ、オーバーラップ領域における光量増減の閾値を示すグラフ 実施例2のLUT切替え処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
[画像形成装置全体の構成]
実施例1における電子写真方式の画像形成装置1について説明する。図1(a)に、画像形成装置1全体の構成を示す。画像形成装置1は、光走査装置2a、2b、2c、2d、画像制御部5、リーダスキャナ部500、作像部503、定着部504、給紙/搬送部505から構成される。作像部503は、感光体である感光ドラム25a、25b、25c、25dを含む。なお、符号の末尾のa、b、c、dはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。以降、特定の色の部材を説明する場合を除き、符号の末尾のa、b、c、dを省略する。リーダスキャナ部500は、原稿台に置かれた原稿に対して、光を照射して原稿画像を光学的に読み取り、読み取った像のデータを電気信号に変換して画像信号を生成する。
光走査装置2は、画像信号に応じて発光し、感光ドラム25に照射される。画像制御部5は、光走査装置2の発光制御及び画像信号の生成を行う。作像部503は、感光ドラム25を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、光走査装置2によって感光ドラム25上(感光体上)に形成された潜像をトナーによって可視像に現像しトナー像を形成する。その後、トナー像を作像部503内に配備する転写体である中間転写ベルト511上(転写体上)に転写する。その際、中間転写ベルト511に転写されずに感光ドラム25上に残ったトナーを回収する。
画像形成装置1は、これらの一連の電子写真プロセスを行う現像ユニット512(現像ステーションともいう)を4連備えることで、作像を実現している。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並べられた4連の現像ユニット512は、イエローステーションの作像開始から所定時間が経過した後に、マゼンタ、シアン、ブラックの作像動作を順次実行していく。このタイミング制御によって、中間転写ベルト511上にフルカラーのトナー像が転写される。中間転写ベルト511上に形成されたフルカラーのトナー像は、シート上に転写される。定着部504は、ローラやベルトの組合せによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、中間転写ベルト511上からトナー像が転写されたシート上の未定着のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。濃度検知手段である濃度センサ408については後述する。
[感光ドラムと光走査装置]
実施例1で用いる光源であるレーザーダイオード(以下、LDという)201は、図1(b)に示す構造となっており、図中右側へ出射されるレーザー光(フロント光ともいう)によって、画像が印刷される。LD201は、供給される駆動電流の値に応じた光量の光ビームを出射する。LD201からは逆方向にもフロント光の一定の割合の光量でレーザー光が出射されており(リア光ともいう)、リア光は光量検知手段であるフォトダイオード(PD)302に入射される。ただし、LD201の構成はこの構成には限定されない。例えば、フロント光の一部をPD302に入射する系であってもよいし、その場合、LD201はリア光を出射しないLDでもよい。
実施例1の光走査装置2を図2に示す。LD201から発したフロント光はコリメータレンズ202及び絞り203により平行光となった上で、シリンドリカルレンズ204により感光ドラム25上に照射されたときに走査方向に長い楕円像となり、所定のビーム径で回転多面鏡205に入射する。ここで、走査方向は、感光ドラム25の回転方向に直交する方向であり、感光ドラム25の回転軸に平行な方向でもある。回転多面鏡205は、矢印の方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って、入射した光ビームが連続的に角度を変え、偏向ビームとなって反射される。偏向ビームとなった光はfθ(エフ・シータ)レンズ206、207により集光作用を受け、感光ドラム25上に照射される。
一方、fθレンズ206、207は、同時に走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行うため、光ビームは感光ドラム25上に図の矢印の方向に等速で走査される。なお、BD(Beam Detect)209は、BDミラー208を介して回転多面鏡205からの反射光の一部(破線)を検知するセンサである。BD209が光ビームを検知すると検知信号(以下、BD信号という)を出力する。BD信号は、回転多面鏡205の回転とデータの書き込みとの同期をとるための同期信号として用いられる。
BD209に入射される光ビームは、回転多面鏡205によって感光ドラム25上の非画像領域に入射される領域を走査する光ビームが用いられる。なお、画像形成のために用いられる光ビームが走査される感光ドラム25上の領域を画像領域という。
[レーザー駆動回路]
図3に実施例1におけるレーザー駆動回路のブロック図を示す。レーザー駆動回路は、BD信号を基準として、非画像領域でLD201の光量制御(以下、APCともいう)を行い、画像領域において画像信号に応じた発光制御を行う。
APCの動作(以下、APC動作という)では、LD201を発光させたときの発光光量をPD302で検出する。そして、PD302で検出された光量が、CPU401に設定部である光量設定部407から通知される所定の値となるように、LD201に流れる駆動電流の調整を行う。なお、光量設定部407は、目標光量の光ビームがLD201から出射されるように駆動電流の値を設定する。以下、詳細を説明する。PD302は、LD201の光量に応じてモニタ電流を発生させ、発生したモニタ電流は調整手段であるAPC制御部406に入力される。APC制御部406は、入力されたモニタ電流を電流電圧変換により電圧値に変換する。以下、モニタ電流が電流電圧変換された電圧をモニタ電圧という。APC制御部406は、モニタ電圧と予め設定されたAPC基準電圧とを比較し、比較結果に応じてAPC制御電圧Vapcを制御する。LD駆動部405は、LD201の駆動電流ILDを発生させ、LD201に駆動電流ILDを供給する。LD駆動部405は、画像信号に基づいて、光量設定部407が設定した値の駆動電流をLD201に供給する駆動手段として機能する。
以上述べたAPC動作によって、LD201の発光光量が所定の値となるように、LD201の駆動電流ILDが自動で調整される。APC動作を行うタイミングは、APC制御部406によって制御される。CPU401は、APC制御部406に対して、APC動作のタイミングを設定する。APC制御部406は、BD信号の入力タイミングを基準に内部クロックのカウント動作を行い、CPU401によって設定されたカウント値に基づき、APC動作のタイミングを制御する。APC動作は、非画像領域中に行われるようにタイミングの設定が成される。以上の動作によって非画像領域中においてAPC動作が実行され、LD201の発光光量はAPC基準電圧に応じた光量に制御される。
画像信号に応じた発光制御は、APC動作によって決定されたLD201の駆動電流ILDを、画像信号がオンとなっている期間だけ駆動させることによって、所定の時間LD201を点灯させる発光制御である。以下、詳細を説明する。パーソナルコンピュータ(以下、PC)400又はリーダスキャナ部500は、画像処理部403に対して画像データを入力する。画像データは、RGBの色空間によって表現されているデータである。画像処理部403は、RGBの色空間からYMCKの色空間へと画像データの変換を行う。さらに画像処理部403は、YMCKの色空間に変換された画像データに対してスクリーン処理を行う。スクリーン処理とは、ドットやラインの数や密度を調整することで、階調表現を行う処理である。このスクリーン処理を行うことで、LD201の発光制御による階調表現が2値(点灯・消灯)であったとしても、各色256階調のフルカラーを表現することが可能である。ただし実施例1では、LD201の発光制御による階調表現は、一例として16階調で行うことを想定している。
次に、画像処理部403は、スクリーン処理を施した画像データを画像信号制御部404に入力する。画像信号制御部404は、YMCK各色の画像データからLD201を点灯又は消灯させる所定周波数の画像信号に変換する。次に、画像信号制御部404は、BD信号を基準とした所定のタイミングで、LD駆動部405に画像信号を出力する。このとき、画像信号制御部404は、画像信号に対して画像データに応じたPWM制御を行っており、各階調に対してパルス幅(Duty)が決められている。以下、画像信号のパルス幅を画像信号Dutyともいう。LD駆動部405は、画像信号に応じてLD201の発光制御を行う。画像信号がオン状態の場合には、APC動作によって決定された駆動電流ILDでLD201を駆動し、画像信号がオフ状態の場合にはLD201をバイアス電流IBIASで駆動する。
バイアス電流IBIASは、LD201が発光を開始する閾値電流ITH直前に調整されていることが望ましく(IBIAS<ITH)、閾値電流ITHに近いほどLD201の発光遅延時間を抑えることが可能となる。以上のように、画像領域においては、BD信号を基準のタイミングとし、APC動作によって決定された駆動電流ILDと画像信号のオン・オフのパターンとに基づいてLD201の発光制御が行われる。これらのタイミングを簡潔に示したものを図4に示す。図4は、(i)にBD信号、(ii)にAPC信号、(iii)に画像信号、(iv)にLD201の発光状態をそれぞれ示し、横軸は時間を示す。図4では、BD信号とAPC信号はローレベル(L)でオンとなり、ハイレベル(H)でオフとなる。また、画像信号はハイレベル(H)でオンとなり、ローレベル(L)でオフとなる。そのため、(iv)の発光状態は、APC信号がローレベルでかつ画像信号がローレベルである区間でAPC動作を行い、APC信号がハイレベルでかつ画像信号がローレベルの区間ではオフ(OFF)状態である。また、(iv)の発光状態が画像領域では、APC信号がハイレベルかつ画像信号はハイレベル又はローレベルとなることで、LD201の発光制御を行っている。
[LD201発光 LUT制御]
LD201の発光制御の説明を行うために、図5(a)にLD201の駆動電流ILDに対する光出力の特性を示す。図5(a)は、横軸に駆動電流ILD[mA(ミリアンペア)]を示し、縦軸に光出力[mW(ミリワット)]を示す。図5(a)に示すように、LD201は駆動電流ILDが閾値電流ITHに到達するまでは、LD201の発光を開始しない、すなわち光出力は略ゼロである。LD201に閾値電流ITHより大きな駆動電流ILDが流れると、LD201は発振を開始し、LD201の発光が開始される。所定のLD201において、所定の駆動電流ILDを入力した場合には、所定の光出力が出力される。この際、実施例1の駆動電流ILDの最小値をILDMIN1とし、最大値をILDMAX1とする。最小値ILDMIN1と最大値ILDMAX1は、所定の光出力と、LD201とLD駆動部405の発光特性と、によって決定される。所定の駆動電流ILDでLD201を駆動した場合の光出力と、所定の画像信号Dutyによって発光されたLD201の発光光量(積算光量)とが、感光ドラム25上の要求値を満たすように駆動電流ILDの範囲が決められる。そのため、最小値ILDMIN1より小さな駆動電流で制御する領域や最大値ILDMAX1より大きな駆動電流で制御する領域では、所定の発光制御が行われないため、図5(a)の使用不可領域丸数字1、丸数字2としている。一方、最小値ILDMIN1から最大値ILDMAX1までの間の駆動電流ILDで制御される領域を使用可能領域として決定している。
LD201とLD駆動部405の発光特性として、図5(b)に示すような画像信号Dutyに対する発光光量の特性がある。図5(b)には、LD201を所定の周波数、所定の駆動電流ILDで駆動する場合において、LD駆動部405に入力される画像信号Dutyに対する発光光量の特性を示す。図5(b)は、横軸に画像信号Duty[%]、縦軸にLD201の発光光量を示す。図5(b)には、所定の駆動電流ILDでLD201を駆動する場合に、画像信号Dutyに対する発光光量を立ち上げるためには、画像信号Duty丸数字1以上でなければならないことを示している。また所定の駆動電流ILDでLD201を駆動する場合に、発光光量は画像信号Duty丸数字2以上になると飽和し、画像信号Dutyが100%のときと同等の光量で発光することも示す。さらに、LD201の発光が開始されてから発光光量が飽和するまでの区間においては、発光光量は画像信号Dutyに対して完全な線形応答でないことも示す。
図5(b)で示したように、画像信号Dutyに対する発光光量の特性は、完全な線形応答ではない。そのため、LD201の発光制御による階調表現を16階調で行うことを想定する場合において、画像信号Dutyを単純に16分割し、各階調に割り付けても線形な階調表現を行うことができないことがわかる。そこで、LD201の発光制御を16階調で行うためには、ルックアップテーブル(以下、LUT(Look Up Table)という)に基づいて画像信号を生成する必要がある。
LUTは、入力データの階調と、LD201の発光光量に応じた画像信号に対するパルス幅と、を関連付けて保持したテーブルである。図6では、LUTの決定方法について示している。図6(a)は、横軸に画像信号Duty[%]を示し、縦軸に発光光量を示すグラフであり、図6(b)は、横軸に0~15の入力データ(階調データ)(LUT)を示し、縦軸に発光光量を示す。図6(a)に示すように、画像信号Dutyを16階調に割り付ける場合、等間隔とはなっていない。図6に示すように、予め取得した画像信号Dutyに対する発光光量の特性から、発光光量が線形に16階調を持つ画像信号Dutyを入力データと紐づけることで、16階調でLD201の発光制御を行う。実施例1では16階調の発光光量を出力する画像信号DutyのテーブルをLUTと呼ぶこととする。
次に、図6で取得したLUTの設定方法について説明する。LUTは、メモリ402(図3参照)に格納される。メモリ402は、濃度を示す階調データを濃度に応じた期間LD201を点灯させるための画像信号に変換するための複数のテーブルを記憶する記憶手段であって、それぞれのテーブルを異なる電流範囲に関連付けて記憶する記憶手段として機能する。メモリ402に格納されたLUTは、制御手段であるCPU401によって読み出され、CPU401が画像信号制御部404にLUTを設定する。画像信号制御部404は、画像処理部403から入力されるスクリーン処理後の画像データに対して、LUTを参照することで各画素の発光光量に対応する画像信号Dutyを決定する。
[発光光量と駆動電流]
以下、図6(b)の横軸における1階調目の0から16階調目の15までの入力データを、Data0~Data15と表記する。図7(a)には、図6(b)に示した16階調目のData15における発光光量に対するLD201の駆動電流ILDの従来例を示す。図7(a)は、横軸に発光光量、縦軸にLD201の駆動電流ILDを示す。横軸には所定の発光光量P1-1、P1-2、P1-3と、Data15に対する発光光量の要求値の範囲を示し、縦軸には駆動電流ILDの最小値ILDMIN1と最大値ILDMAX1も示す。図7(a)に示すように、環境が変動し感光ドラム25の感度が異なる状態においても安定した画像形成を行うため、画像形成条件によって発光光量の要求値が決定される。従来では、発光光量によらず単一のLUT(例えばLUT丸数字1)を用いてLD201の発光光量の制御を行っていた。そのため、要求値を満足する光量を制御するために、APC基準電圧を制御してLD201の駆動電流ILDを最小値ILDMIN1と最大値ILDMAX1の範囲内で変更した。
図7(b)には、発光光量が異なるときの所定の階調における発光の模式図を示す。図7(b)では、図7(a)で示した発光光量P1-1、P1-2、P1-3(P1-1<P1-2<P1-3)における各階調の画像信号のパルス幅(画像信号Duty)と光出力とを示している。感光ドラム25面の感度に対して要求される光量(要求光量)が大きくなるほど光出力も大きくなる。図5(a)に示すように、駆動電流ILDが大きいほど光出力は大きくなる。このため、図7(b)では、各波形の縦軸(光出力)はLD201の駆動電流ILDの大きさを表してもおり、横軸が時間を表している。そのため、斜線部で示された領域は積算光量であり、この積算光量が要求値を満足するように制御される。
図7(b)によれば、各階調における発光時間(横軸におけるハイレベルの幅)は発光光量P1-1、P1-2、P1-3のいずれの点でも等しい。例えば、3階調目では、発光光量P1-1、P1-2、P1-3によらず発光時間は等しい。これは、発光光量によらず単一のLUTを用いているため、各階調での画像信号Dutyが一定となるためである。また、発光光量が大きくなるにつれて、LD201の駆動電流ILDは大きくなる。これは、発光光量の要求値をLD201の駆動電流ILDの変更だけで対応する構成のためである。そのため従来の発光制御を用いる構成において、発光光量の要求量が増大すると、駆動電流ILDを増加する、つまり光出力を大きくする必要があり、高価なLDが必要となった。
そこで実施例1で用いる、LUTを複数用いる制御の場合の発光光量に対するLD201の駆動電流ILDの関係を図8に示す。複数のLUTは、メモリ402に記憶されている。実施例1では、CPU401は、光量設定部407の設定光量に応じて複数のテーブルの中から一のテーブルを選択する。具体的には、CPU401は、光量設定部407により設定された駆動電流の値に応じてメモリ402に記憶されている複数のテーブルの中から当該駆動電流の値を含む電流範囲に関連付けられた一のテーブルを選択する。CPU401は、選択したテーブルを用いて階調データを画像信号に変換する変換手段として機能する。図8は図7(a)と同様のグラフでありグラフの見方の説明を省略する。図8では、LD201の光出力の定格が小さい場合を想定している。そのため、LD201の駆動電流ILDの範囲を、
LDMIN1<ILDMIN2<ILDMAX2<ILDMAX1
となる範囲としている。すなわち、図7(a)の場合の光出力の定格(ILDMIN1<ILD<ILDMAX1)よりも、実施例1の光出力の定格(ILDMIN2<ILD<ILDMAX2)の方が小さい。このため、光出力の定格が小さいLD201では、従来のような駆動電流ILDの制御だけでは、発光光量の要求値の範囲に対応することができない。このとき、発光光量P2MIDから発光光量P2MAXまでの範囲に含まれる要求値を満足するLUTをLUT丸数字2とし、発光光量P2MINから発光光量P2MIDまでの範囲に含まれる要求値を満足するLUTをLUT丸数字3とする。図8は、LUT丸数字2、LUT丸数字3それぞれを単独で用いた場合には、発光光量の要求値の範囲を満たせないことを示している。しかし、2つのLUTを切り替えて使用することで、光出力のレンジが狭いLD201を用いた場合においても、適切なタイミングでLUTを変更する、つまり各階調の画像信号Dutyを変更することで、発光光量の要求値を満足することができる。なお、LUT丸数字2では、駆動電流ILDMIN2に対する発光光量はP2MID、駆動電流ILDMAX2に対する発光光量はP2MAXである。また、LUT丸数字3では、駆動電流ILDMIN2に対する発光光量はP2MIN、駆動電流ILDMAX2に対する発光光量はP2MIDである。以降では、LD201の駆動電流ILDの制御のみでは発光光量の要求値の範囲を満たすことができないLD201とLD駆動部405とを使用した場合に、どのようにLUTを決定(選択)するか(切り替えるか)に関して説明をする。
[LUTの決定(切り替え)]
図8と図9(a)を用いて、図8で示したLUT丸数字2とLUT丸数字3を求める例を示す。図9(a)は図5(b)と同様のグラフであり、グラフの見方の説明を省略する。図9(a)では、図8で示した駆動電流ILDの最大値ILDMAX2で発光光量の要求値の最大値を満たす画像信号DutyをLUT丸数字2のMax画像信号Dutyとする。また、最大値ILDMAX2の光出力のときLUT丸数字2のMax画像信号Dutyでの発光光量を第一光量とする。第一光量で発光したときの画像信号Dutyを16階調目の画像信号Dutyとして、16階調でLD201の発光制御を行うためのLUT丸数字2を作成する。
次に、図8に示すLUT丸数字2を用いてLD201の発光制御を行った場合に駆動電流ILDの最小値ILDMIN2で発光する発光光量を第二光量とする。そして、図9(a)において、最大値ILDMAX2の光出力時に第二光量で発光する画像信号Dutyを16階調目の画像信号Dutyとして、16階調でLD201の発光制御を行うためのLUT丸数字3を作成する。図8に示すように、LUT丸数字3において、駆動電流ILDを変更した場合に、発光光量の要求値の最小値を満たすことが可能である。以上のように、複数の発光光量の要求値に対して各LUTの16階調目の画像信号Dutyを決定することで、ワイドレンジな発光光量を満たす複数のLUTを作成する。
図9(b)には、実施例1における、LUT丸数字2、LUT丸数字3を用いた場合において、発光光量が異なるときの所定の階調における発光の模式図を示す。図9(b)は図7(b)と同様の図である。図9(b)では、図8で示した発光光量P2-1、P2-2、P2-3(P2-1<P2-2<P2-3)における各階調の発光状況を示している。図9(b)では、図7(b)でも示したとおり、各波形の縦軸が駆動電流ILDの大きさ(光出力)を表しており、横軸が時間を表している。斜線部で示された領域が積算光量であり、この積算光量が要求値を満足するように制御される。なお、図9(b)のP2-1、P2-2、P2-3の下の括弧内には、どのLUTを用いているかを示している。
図9(b)では、発光光量によって(言い換えれば感光ドラム25の要求光量によって)LUT丸数字2とLUT丸数字3を切り替えているため、光出力だけでなく、各階調での画像信号Dutyが異なることを示す。図8に示すように発光光量P2-2と発光光量P2-3においては、同一のLUT丸数字2を用いているため、図9(b)で各階調における画像信号Dutyは等しく、駆動電流ILD(光出力)が異なるのみである。また、発光光量P2-1から発光光量P2-2に切り替わる途中で、駆動電流ILD(光出力)が一度小さくなる。これは、発光光量の要求値を駆動電流ILDの変更だけでなく、LUTもLUT丸数字3からLUT丸数字2に切り替えて対応する構成のためである。そのため、所定の発光光量を境界にしてLUTがLUT丸数字3からLUT丸数字2に切り替わり、積算光量(斜線部の面積)が等しくなるように駆動電流ILDが調整され、光出力の振幅は減少している。以上から、光出力のレンジが狭いLD201を用いた場合においても、LUTの切替えを伴う発光制御を行うことで、発光光量の要求値を満たすことができる。
[LUT切替え]
実施例1では、画像形成装置が光量調整モードを有し、濃度の検知結果に基づき光量設定を行う構成を想定している。光量調整モードが実行されると、図1(a)に示した中間転写ベルト511上に画像形成条件が異なる濃度の複数のパッチを含むパッチパターンが形成され、濃度センサ408により各パッチの濃度が読み取られる。上述した図3は濃度センサ408の検知結果によってLUTを切り替える場合のブロック図である。そこで、濃度センサ408により読み取られた濃度の検知結果は光量設定部407に出力される。光量設定部407は、入力された濃度センサ408の検知結果に基づいて適切な設定光量を算出し、CPU401に入力する。光量設定部407は、駆動電流ILDと画像信号に対する発光光量を設定する。
以上の光量調整モードによって適切な設定光量が算出され、CPU401から画像信号制御部404とAPC制御部406に光量設定変更命令が行われる。このときの処理を図10のフローチャートに示す。ステップ(以下、Sとする)1401でCPU401は、光量設定部407から適切な設定光量が入力されると、設定光量変更を実行する。S1402でCPU401は、前回設定した発光光量(前回光量)Pと新たに光量設定部407から入力された(言い換えれば、現在設定しようとしている)発光光量(現在光量)Pとを比較する。S1403でCPU401は、前回設定した発光光量Pと現在設定しようとしている発光光量Pとの間に、LUTを切り替えるための第1の閾値である発光光量PTH(以下、閾値PTHという)が入っているか否かを判断する。言い換えれば、CPU401は、前回設定した発光光量Pから今回設定光量を変更する際に、現在設定しようとしている発光光量Pが閾値PTHを通過しているか否かを判断する。
S1403でCPU401は、閾値PTHを通過していると判断した場合、処理をS1404に進める。例えば、図8で閾値PTHはP2MIDである。前回設定した発光光量PがP2-1で、今回設定しようとする発光光量PがP2-2であるとすると、閾値PTHを通過することとなる。S1404でCPU401は、LUTの切替えを行い、処理を終了する。S1403でCPU401は、閾値PTHを通過していないと判断した場合、LUTの切替えを行うことなく処理を終了する。例えば、前回設定した発光光量PがP2-2で、今回設定しようとする発光光量PがP2-3であるとすると、閾値PTHを通過していないこととなる。
ここで、あるLUTからLUTに変更する場合には、CPU401は、画像信号制御部404にLUTからLUTに切り替えるよう設定の変更を実行する。また、CPU401は、APC制御部406に対しては、次の数式で決定されるLUTの切替えに伴う駆動電流ILDとなるAPC基準電圧の設定変更を実行する。
Figure 0007019365000001

ここで、駆動電流ILDbと駆動電流ILDaは、各々、前回設定した発光光量Pと現在設定しようとする発光光量Pを満たすための駆動電流である。発光光量PLUTbと発光光量PLUTaは、LUTbとLUTaを用いて発光させた場合において、同一の駆動電流ILDと16階調の中で同一の階調に相当する画像信号Dutyで発光させたときの発光光量である。そのためPLUTb÷PLUTaは、LUTの切替えに伴う光量の変更比率に相当する。よって式(1)は、LUT切替え前の駆動電流ILDbに対して、発光光量の変更比率と、LUT切替えに伴う光量の変更比率との積をとることで、LUT切替え後の駆動電流ILDaを決定することを示している。発光光量の変更比率はPLUTb/PLUTaであり、LUT切替えに伴う光量の変更率はP/Pである。以上のように、LUT切替えを含む光量設定の変更では、CPU401から画像信号制御部404に対してはLUT変更の実行を、APC制御部406に対してはLUT切替え後に目標の駆動電流ILDとなるようにAPC基準電圧の設定の変更を、それぞれ行う。
実施例1におけるLUT切替えは、光量調整モードの結果によって要求光量を設定しLUT切替えを実行した。しかし、LUT切替えを実行するタイミングは、光量調整モード実行に限定されない。例えば、画像形成装置1内に温度又は湿度を検知する環境センサを有する場合、次のように制御してもよい。すなわち、環境センサによって温度又は湿度の変動を検知し、温度又は湿度変動の予測制御によって要求光量を設定し、LUT切替えを行ってもよい。これは、トナーの帯電量が湿度によって変動し必要光量が変化するため、画像形成装置1の湿度を検知することで、トナーの帯電量に対する必要な発光光量が予測できるためである。
また、水蒸気量に大きく変化がないと考えられる場合には、温度変動を検知することによって湿度変動が検知できるため、温度変動に基づいて発光光量を予測することも可能である。以降では、環境センサによって温度を検知することによって、LUT切替えを実行する例について説明する。図11には環境検知手段である環境センサ1501によりLUT切替えを実行する場合のブロック図を示す。環境センサ1501は、温度センサ及び/又は湿度センサを有している。なお、図3と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。環境センサ1501から温度の検知結果が光量設定部407に出力される。また、メモリ402には温度に応じた光量設定テーブルを格納しておくことで、光量設定部407は温度に応じたLUT切替えを含む光量設定を行う。光量設定部407が算出した設定光量はCPU401に出力される。CPU401のその後は、図10に示したフローチャートに従って、LUT切替えを含む光量設定変更を行う。
上述した処理では、温度に基づいて発光光量を予測したが、湿度に基づいて発光光量を予測してもよい。湿度に基づいて発光光量を予測する場合には、メモリ402に湿度に応じた光量設定テーブルを格納しておくことで、温度検知時と同様の光量設定変更が可能である。
また、プリンタ枚数をカウントし、プリント数(画像形成数)に応じた濃度変化の予測制御において要求光量を設定し、LUT切替えを行ってもよい。これは、プリント枚数と発光光量の関係を実験的に算出しておくことで、プリント枚数による予測制御を行う。図12には、カウンタ部であるカウンタ1601によってプリント数をカウントすることで、LUT切替えを実行する場合のブロック図を示す。なお、図3と同じ構成には同じ符号を付し、説明を省略する。カウンタ1601から光量設定部407にプリント数が出力される。このとき、メモリ402には、実験的に算出したプリント枚数に応じた光量設定テーブルを格納しておくことで、光量設定部407はプリント枚数に応じたLUT切替えを含む光量設定を行う。光量設定部407が算出した設定光量はCPU401に出力される。CPU401は、図10に示したフローチャートに従って、LUT切替えを含む光量設定変更を行う。
以上のように、実施例1では、要求される発光光量に応じて、駆動電流ILDのみならず、画像信号DutyのテーブルであるLUTも要求値に応じて切り替える。これにより、光出力レンジの狭いLDとLD駆動部を用いた場合においても、ワイドレンジな光量制御による画像制御を実現することができる。以上、実施例1によれば、コスト削減を図りつつ、様々な環境下で安定した画質を得ることができる。
次に、実施例2を説明する。実施例1では駆動電流ILDだけなく、LUTも切り替えることでワイドレンジな光量制御を実現した。しかし、所定の発光光量を出力する際には、各LUT間で境界(上述した閾値PTH)が存在するため、LUTの境界付近で発光光量が行き来すると、発光制御(LUT)が頻繁に変更されることとなる。また、実施例1では駆動電流ILDを全LUT共通で使用した。これにより、各LUT内では駆動電流ILDの違いによってLUTによる発光制御の線形性が異なるため、LUTの階調性が崩れるおそれがある。
実施例2では、各LUTの範囲を発光光量の要求値に対してオーバーラップさせることで、濃度変化が激しい場合においても発光制御の安定性を高める。さらに駆動電流ILDの区間を各LUTで調整することで、画像信号に対する発光光量のバラツキを抑え、入力データに対してより線形性を確保したLUTの作成を行う。なお、実施例2における画像形成装置1の構成は、実施例1の構成と同様であるので、その説明を省略する。
[各LUTのオーバーラップ]
図13(a)に各LUTがオーバーラップするLUTを持つ構成における、発光光量に対する駆動電流ILDの関係を示す。図13(a)のグラフは図8と同様のグラフであり、グラフの見方の説明を省略する。図13(a)は図8で示した関係に、新たにLUT丸数字4というLUTを追加して各LUTをオーバーラップさせたときの図である。図13(a)に示すLUT丸数字4は、LUT丸数字2とLUT丸数字3が16階調目に有する画像信号Dutyの略中間の画像信号Dutyが16階調目の画像信号Dutyに値することを想定している。これにより、LUT丸数字3とLUT丸数字4とがオーバーラップし、LUT丸数字4とLUT丸数字2とがオーバーラップする。
図13(b)には、駆動電流ILDMAX2で駆動電流ILDを制御する場合における画像信号に対する発光光量の関係と、LUT丸数字4を求める範囲を示す。図13(b)のグラフは図9(a)のグラフと同様のグラフであり、グラフの見方の説明を省略する。図13(b)を参照すれば、第三光量を発光する画像信号Dutyを16階調目として、16階調の発光テーブルであるLUT丸数字4を作成している。LUT丸数字4では、最大値ILDMAX2の光出力のときのMax画像信号Dutyでの発光光量を第三光量とする。
次に、LUT切替えに関する留意点に関して説明する。図14(A)にはLUT切替え有無の光量変更における駆動電流ILDと所定階調における画像信号Dutyの関係を示す。図14(A)(a)は通常時(LUTの変更を伴わない場合)における光量変更の場合を示し、光量変更前から光量変更後においては駆動電流ILDを変更することで発光光量を変更している。図14(A)(a)ではLUT切替えがないため、画像信号Dutyに変更がなく、発光時間も変更がないことを示している。
次に図14(A)(b)に示すLUT切替えを用いた光量変更では、光量変更前から光量変更後においては、駆動電流ILDの変更に加えて、発光時間の変更も行っている。これは、例えばLUT丸数字2からLUT丸数字4に切り替えているため、所定階調における画像信号Dutyが異なることから発光時間が異なることによる。さらに式(1)で示したように、所定の比率で駆動電流ILDの変更も行うため、駆動電流ILDも変更をしている。よってLUT切替えを行う場合には、LUT切替えを行わない場合に比べて変更するパラメータが増え、想定する値に対して誤差が大きくなると考えられる。そのため、仮にLUT丸数字2とLUT丸数字3の境の発光光量を行き来するケースを想定すると、LUT丸数字4を有しない構成では、その都度LUT切替えを伴う光量変更が行われるため、駆動電流ILDの変更のみの場合に比べて好ましくない状態にある。
しかし、図13(a)に示すようにLUT丸数字4を有する構成では、各LUTが発光光量に対してオーバーラップしている。このため、所定の発光光量の要求値付近で発光光量が行き来するケースを想定しても、オーバーラップしているどちらかのLUTを使用して駆動電流ILDのみを制御すればよいため、発光制御の安定性を高めることが可能となる。図14(A)では、発光光量を小さくする制御について示したが、発光光量を大きくする場合においても同様である。また、図13(a)ではLUT丸数字4を追加することで各LUTをオーバーラップさせたが、LUTがオーバーラップすればよいため、この限りではない。例えば、LUT丸数字2とLUT丸数字3がオーバーラップするようにLUT丸数字2とLUT丸数字3を作成してもよい。
[LUT 駆動電流ILD調整]
図14(B)に駆動電流ILDが異なる場合における画像信号Dutyに対する発光光量の関係を示す。図14(B)は、横軸に画像信号Duty[%]、縦軸に発光光量[%]を示す。ただし、駆動電流ILDが異なると発光光量が大きく異なるため、各発光光量を画像信号Duty100%時の発光光量で正規化したものを発光光量%として示している。実施例1でも述べたように、LD201とLD駆動部405の発光特性は駆動電流ILDによって異なり、図14(B)に示すように、駆動電流ILDが大きいときほど、略線形領域での線形性がよい。また、駆動電流ILDの値が異なると、同一の画像信号Dutyで発光していても発光光量%が異なり、特性に乖離があることがわかる。以上のことから、駆動電流ILDを使用する範囲を限定することで、画像信号Dutyに対する発光光量の特性バラツキを抑えることが可能となり、入力データに対してより線形性を確保したLUTの作成が可能となる。
図15(a)には、LUT丸数字2、LUT丸数字3、LUT丸数字4を有し、各LUTを同一の最小値ILDMINから最大値ILDMAXの範囲で駆動電流ILDの制御を行わない構成における発光光量に対する駆動電流ILDの関係を示す。図15(a)は図13(a)と同様のグラフである。
LUT丸数字2とLUT丸数字4、LUT丸数字4とLUT丸数字3は、図12で示したようにオーバーラップ領域を有している。図15(a)によれば、LUT丸数字2はILD2MAX=ILDMAX2からILD2MINまで駆動電流ILDを制御する。また、LUT丸数字3はILD3MAXからILD3MIN=ILDMIN2まで駆動電流ILDを制御する。そして、LUT丸数字4はILD4MAXからILD4MINまで駆動電流ILDを制御している。この点、図13(a)では、どのLUTにおいても、同一のILDMAX2からILDMIN2まで駆動電流ILDを制御していた構成と異なる。このように、LUTごとに使用する駆動電流ILDの範囲を限定することで、画像信号Dutyに対する発光光量のバラツキを抑え、入力データに対してより線形性を確保したLUTを作成する。実施例2では、3つのLUTで光量制御を行うことを想定したが、LUTは複数であればよく、これに限定されない。また、駆動電流ILDの範囲と最小値、最大値を各LUTで異なるように設定したが、LUT間で同一の範囲、又は同一の最小値、最大値を用いてもよく、これらに限定されない。さらに、各LUTのオーバーラップ量は各LUT間で決定することができるため、図15(a)に示したようにLUT丸数字4がLUT丸数字2とLUT丸数字3の略中央に位置する必要はない。
[オーバーラップ有のLUT切替え]
実施例2においても図10で示したフローチャートのように、各LUT間で単一の閾値を用いてLUT切替えを行うことは可能である。しかし、発光光量に対して各LUTがオーバーラップしているため、図15(b)に示すような判断基準を加えることも可能である。図15(b)には、第1LUTと第2LUTとのオーバーラップ領域を拡大した発光光量と駆動電流ILDとの関係を示している。図15(b)に示すように、LUTのオーバーラップ領域内で2つの閾値、第2の閾値である閾値PTHUと第3の閾値である閾値PTHDを設定する。閾値PTHUは、発光光量が増加したときに用いられる閾値であり、光量増加変更閾値PTHUという。閾値PTHDは、発光光量が減少したときに用いられる閾値であり、光量減少変更閾値PTHDという。これらは、PTHU>PTHDという関係となっている。そのため、光量増加変更閾値PTHU付近で発光光量変動が発生したとしても、第1LUTと第2LUTとを行き来する制御になることはない。光量減少変更閾値PTHDに関しても同様のことがいえる。よって、実施例2のようにLUT切替えの閾値を設けることで、ヒステリシスを有するLUT切替えを行うことが可能となり、制御の安定性を増すことができる。
図16には、CPU401から画像信号制御部404とAPC制御部406に光量設定変更命令が行われた際のフローチャートを示している。実施例2においても、画像形成装置1が実施例1と同様に光量調整モードを有し、濃度検知結果に基づき光量設定を行う構成を想定している。なお、S2301、S2302の処理は、図10のS1401、S1402の処理と同様であり、説明を省略する。
S2303でCPU401は、前回設定した発光光量Pから現在設定しようとしている発光光量Pの光量変化が増加したか否か(減少か)を判断する。S2303でCPU401は、設定光量が増加していない(減少している)と判断した場合には、処理をS2304に進める。S2304でCPU401は、設定光量がLUT間の光量減少変更閾値PTHDを通過しているか否かを判断する。S2304でCPU401は、設定光量が光量減少変更閾値PTHDを通過していると判断した場合には、処理をS2306に進め、LUT切替えを行う。S2304でCPU401は、光量減少変更閾値PTHDを通過していないと判断した場合、LUTの切替えを行うことなく処理を終了する。あるLUTからLUTに変更する場合には、CPU401は、画像信号制御部404に対してLUTからLUTに設定の変更を実行する。また、APC制御部406に対しては、式(1)で決定されるLUT切替えに伴う駆動電流ILDとなるAPC基準電圧の設定変更を実行する。
S2303でCPU401は、設定光量が増加していると判断した場合は、処理をS2305に進め、LUT間の光量増加変更閾値PTHUを通過しているか否かを判断する。S2305でCPU401は、発光増加変更閾値PTHUを通過していると判断した場合、処理をS2306に進め、LUT切替えを行う。S2305でCPU401は、発光増加変更閾値PTHUを通過していないと判断した場合、LUTの切替えを行うことなく処理を終了する。
以上のように設定光量の増減方向を判断しながらヒステリシスを有するLUT切替えを行うことで、単一の閾値でLUT切替えを行う場合に比べて、安定した発光制御を行うことが可能である。実施例2では、発光光量に対して閾値(PTHU、PTHD)を設けてLUT切替えを行ったが、LD201の駆動電流ILDに対して閾値を設けることも可能であるため、この限りではない。さらに、プリント枚数や温度又は湿度を検知する構成を有する場合において、プリント枚数や温度又は湿度に基づいて閾値を動的に変更させる、又は条件ごとに閾値を設ける構成としてもよい。実施例1同様に、環境センサ1501を有する構成は、図11に示し、カウンタ1601を有する構成は図12に示す。また、実施例2では各LUTがオーバーラップ領域を有し、かつ駆動電流ILDの範囲が各LUTで異なるようにLUTの作成を行ったが、それぞれに独立で用いてもよく、組み合わせて用いることに限定されない。
以上のように、各LUTがオーバーラップ領域を有し、さらに駆動電流ILDの使用範囲を各LUTで限定する構成に関して説明を行った。これにより、入力データに対して線形性の良いLUTを作成し、安定した発光制御を行いながらも、光出力レンジの狭いLDとLD制御部を用いてワイドレンジな発光光量制御による画像制御を実現することができる。以上、実施例2によれば、コスト削減を図りつつ、様々な環境下で安定した画質を得ることができる。
201 LD
302 PD
401 CPU
402 メモリ
404 画像信号制御部
405 LD駆動部
406 APC制御部
407 光量設定部

Claims (9)

  1. 感光体と、
    供給される駆動電流の値に応じた光量の光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームが前記感光体上を走査するように光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記光源が出射する光ビームの目標光量を設定する設定部と、
    濃度を示す階調データを前記濃度に応じた期間前記光源を点灯させるための画像信号に変換するための複数のテーブルを記憶する記憶手段であって、それぞれのテーブルを異なる光量範囲に関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記設定部により設定された目標光量に応じて前記記憶手段に記憶されている前記複数のテーブルの中から一のテーブルを選択し、当該選択したテーブルを用いて前記階調データを前記画像信号に変換する変換手段と、
    前記画像信号に基づいて駆動電流を前記光源に供給する駆動手段と、
    を備え
    前記感光体に静電潜像を形成するための要求光量レンジが前記光源に供給可能な駆動電流レンジに対応する前記光源の発光可能な光量レンジと前記複数のテーブルとの組み合わせによって得られる光量レンジに含まれるように前記複数のテーブルが前記記憶手段に記憶されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段には、前記複数のテーブルとして第1のテーブルと第2のテーブルとが記憶されており、
    前記変換手段は、前記設定部により設定された前回の発光光量と前記設定部により設定された今回の発光光量との間に第1の閾値が入っている場合に、前記第1のテーブルから前記第2のテーブルへ、又は、前記第2のテーブルから前記第1のテーブルへ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記変換手段は、前記設定部により設定された前回の発光光量から前記設定部により設定された今回の発光光量が増加した場合において、前記前回の発光光量と前記今回の発光光量との間に第2の閾値が入っている場合に、前記テーブルの切替えを行い、前記前回の発光光量から前記今回の発光光量が減少した場合において、前記前回の発光光量と前記今回の発光光量との間に前記第2の閾値よりも小さい第3の閾値が入っている場合に、前記テーブルの切替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体上に形成されたトナー像が転写される転写体と、
    前記転写体上に転写されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段と、
    を備え、
    前記設定部は、前記濃度検知手段の検知結果に基づいて前記目標光量を設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 湿度を検知する環境検知手段を備え、
    前記設定部は、前記環境検知手段の検知結果に基づいて前記目標光量を設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記環境検知手段は、湿度センサを有し、
    前記環境検知手段は、前記湿度センサによって湿度を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記環境検知手段は、温度センサを有し、
    前記環境検知手段は、前記温度センサにより検知した温度変動に基づいて湿度変動を検知することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成数をカウントするカウンタ部を備え、
    前記設定部は、前記カウンタ部によりカウントした画像形成数に基づいて前記目標光量を設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記光源から出射された光ビームの光量を検知する光量検知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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