JP7018590B2 - 点検管理システム及び点検管理方法 - Google Patents

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Description

本開示は、点検管理システム及び点検管理方法に関する。
空調設備のような機器において、運転データなど各種センサで計測した当該機器の稼働状況に関するデータをサーバに蓄積して管理するシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、経年劣化による推定故障時期を表示させることができるシステムについて開示されている。特許文献1によれば、事前に決められた共通のルールで故障時期を予測することができるので、発生時期の近い故障から優先して点検、整備または修理などを行うことができる。
また、特許文献2では、空調設備の故障診断をより正確に行うことができるシステムについて開示されている。特許文献2によれば、空調設備の過去の履歴情報から故障原因を特定するための確認事項の優先順位を決定することが開示されている。上記履歴情報は、主に空調設備に設けられたセンサ出力値の履歴である。
特許第5621888号公報 特許第4052051号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるシステムでは、機器の設置環境または運用の仕方によって故障時期の予測にばらつきが発生するので、点検作業の優先順位の決定方法として不十分である。また、特許文献2に開示されるシステムでも、点検作業の優先順位の決定方法として不十分である。また、空調設備に限らず、冷設設備についても同様の問題がある。
本開示は、上述の事情を鑑みてなされたもので、空調設備及び/または冷設設備に対する点検管理をより効率化できる点検管理システム及び点検管理方法を提供する。
本開示の一態様における点検管理システムは、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶する記憶器と、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの点検予定日、及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定する第1決定器と、前記第1決定器により決定された、点検予定日を示す情報及び点検における作業項目の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方をディスプレイに表示させる制御器とを備える。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様における点検管理システム等によって、空調設備及び/または冷設設備に対する点検管理をより効率化できる。
図1は、実施の形態における点検管理システムを示す構成図である。 図2は、実施の形態における点検管理システムの詳細を示す構成図である。 図3は、実施の形態における点検管理システムの動作を示すフローチャートである。 図4は、実施の形態における情報端末の動作の詳細を示すフローチャートである。 図5は、実施例1における全体システムの構成を示す図である。 図6は、実施例1における点検管理システムのブロック図である。 図7は、実施例1における機器データ記憶部に記憶される機器データを示す概念図である。 図8は、図7に示す機器データを加工した指標の一例を示す図である。 図9は、図8に示す劣化指標を用いた警報発生時刻の予測を示す概念図である。 図10は、実施例1における作業記録記憶部に記憶される作業記録を示す概念図である。 図11Aは、実施例1における作業特徴抽出部が抽出する作業特徴の説明図である。 図11Bは、実施例1における作業特徴抽出部が抽出する作業特徴の説明図である。 図11Cは、実施例1における作業特徴抽出部が抽出する作業特徴の説明図である。 図11Dは、実施例1における作業特徴抽出部が抽出する作業特徴の説明図である。 図12Aは、実施例1における補正量決定テーブルの一例を示す図である。 図12Bは、実施例1における補正量決定部が決定する補正量の一例である。 図13Aは、作業記録毎に決定された補正量の一例を示す図である。 図13Bは、現在から警報発生の予測日までの日数を示す概念図である。 図14は、実施例1における点検推奨日を設定する際の画面イメージを示す概念図である。 図15は、実施例1における点検推奨日で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。 図16は、実施例1における点検推奨日を設定する際の画面イメージを示す概念図である。 図17は、実施例1における点検推奨日までの日数で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。 図18は、実施例1における点検推奨日までの日数で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。 図19は、実施例1における点検予定日が設定された際の画面イメージを示す概念図である。 図20は、実施例1における点検予定日が作業者に通知された際の画面イメージを示す概念図である。 図21Aは、実施例1における定期点検時の動作の概要を示す図である。 図21Bは、実施例1における異常通知時の動作の概要を示す図である。 図22Aは、実施例1における定期点検時の動作例の詳細を示すシーケンス図である。 図22Bは、実施例1における異常通知時の動作例の詳細を示すシーケンス図である。 図23は、実施例1における点検管理システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 図24は、図23に示すS24の処理の詳細を示すフローチャートである。 図25は、実施例1の変形例における点検推奨日の近い項目を表示する画面イメージを示す概念図である。 図26は、実施例1の変形例における物件名を選択することで物件ごとにグループ化する画面イメージを示す概念図である。 図27は、実施例1の変形例における物件名を選択することで物件ごとにグループ化する画面イメージを示す概念図である。 図28は、実施例1の変形例における作業項目案が作業者に通知された際の画面イメージを示す概念図である。 図29は、実施例2における点検管理システムのブロック図である。 図30は、実施例2における作業記録記憶部に記憶される作業記録を示す概念図である。 図31Aは、実施例2における作業特徴抽出部が抽出する作業特徴の一例を示す図である。 図31Bは、実施例2における補正量決定テーブルの一例を示す図である。 図31Cは、実施例2における補正量決定部が決定する補正量の一例を示す図である。 図32は、作業記録毎に決定された補正量の一例を示す図である。 図33は、実施例2における点検項目の過去の警報発生回数が表示される際の画面イメージを示す概念図である。 図34は、実施例2における重み付き警報発生頻度で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。 図35は、実施例2における重み付き警報頻度から点検の作業項目案を作成する際の画面イメージを示す概念図である。 図36は、実施例2における作業項目案が作業者に通知された際の画面イメージを示す概念図である。 図37は、図35に示す表に作業時間及び作業道具の情報が含まれる場合の画面イメージを示す概念図である。 図38は、作業時間及び作業道具の情報が含まれる作業項目案が作業者に通知された際の画面イメージを示す概念図である。 図39は、実施例2における点検管理システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 図40は、図39に示すS24Aの処理の詳細を示すフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
空調設備のような機器において、運転データなど各種センサで計測した当該機器の稼働状況に関するデータを遠隔にあるサーバに蓄積して管理するシステムが知られている。そして、このようなシステムを用いることにより、機器に対する点検管理すなわち当該機器に対する修理、点検または整備を行うメンテナンス業務の管理を効率的に行うことが望まれている。
しかしながら、上述したように、特許文献1に開示されるシステムでは、機器の設置環境または運用の仕方によって実際の故障時期にばらつきが発生するので、点検作業の優先順位の決定方法として不十分である。また、特許文献2に開示されるシステムでは、空調機器に設けられたセンサから取得された値を履歴情報として用いているため、点検の作業員が部品自体から知覚した情報が反映されておらず、点検作業の優先順位の決定方法として十分でない。つまり、上記従来のシステムを用いても、作業者等が行うメンテナンスの作業時間の短縮及びメンテナンスのための訪問回数の削減に繋がらず、点検管理を効率化できていないという問題がある。また、エアコン等の空調設備に限らず、ショーケース、冷凍庫、冷蔵庫等の冷設設備についても同様の問題がある。
そこで、本開示の第一態様における点検管理システムは、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶する記憶器と、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの点検予定日、及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定する第1決定器と、前記第1決定器により決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方をディスプレイに表示させる制御器とを備える。
これによれば、空調設備及び/または冷設設備に対する点検管理をより効率化できる。つまり、劣化度の履歴を用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できるので、空調設備及び/または冷設設備に対する点検管理をより効率化でき、空調設備及び/または冷設設備に対して、作業者等が行うメンテナンスの作業時間の短縮及びメンテナンスのための訪問回数の削減を実現することができる。
本開示の第二態様における点検管理システムは、第一態様の点検管理システムにおいて、例えば、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得する取得器と、前記取得器に取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を決定する第2決定器とを備え、前記作業記録が、作業員が前記部品自体から知覚した情報を含み、前記取得器は、作業員が前記部品自体から知覚した情報から前記劣化度に関係する情報を取得し、前記記憶器は、前記第2決定器で決定された、過去の点検時における、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を記憶してもよい。
これによれば、作業者等が行った空調設備に対する作業記録を用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できる。
本開示の第二態様における点検管理システムは、第一態様または第二態様の点検管理システムにおいて、例えば、前記第1決定器は、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の過去の異常発生の頻度も考慮して、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備の点検予定日及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を決定してもよい。
これによれば、劣化度の履歴に加えて過去の異常発生の頻度も用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できる。
また、本開示の第一態様における点検管理方法は、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶するステップ(a)と、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備の点検予定日、及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定するステップ(b)と、前記ステップ(b)により決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方をディスプレイに表示させるステップ(c)とを備える。
これによれば、空調設備及び/または冷設設備に対する点検管理をより効率化できる。つまり、空調設備及び/または冷設設備に対して、作業者等が行うメンテナンスの作業時間の短縮及びメンテナンスのための訪問回数の削減を実現することができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、以下で説明する実施の形態では、正常とは目的の機能を利用可能で、所定の性能を維持している状態を意味する。異常とは目的の機能が利用できない、または所定の性能を維持できない状態を意味し、劣化と故障に分類される。劣化とは、目的の機能は利用できるが、性能が低下している状態を意味し、故障とは目的の機能が利用できなくなる状態を意味する。また、点検とは機器の異常箇所の有無を確認するための作業を意味する。また、整備とは異常箇所を正常な状態に戻す、または近づけるための作業を意味する。また、修理とは、故障した機能を再び利用できるようにする作業を意味する。
(実施の形態)
[点検管理システム10の構成]
図1は、本実施の形態における点検管理システム10を示す構成図である。図2は、本実施の形態における点検管理システム10の詳細を示す構成図である。図1及び図2に示された点検管理システム10は、複数の空調設備に対する点検管理を行う。この点検管理システム10は、サーバ装置11及び情報端末16等を備える。
[サーバ装置11]
サーバ装置11は、ネットワークを介して情報端末16等へ情報を配信し、情報端末16等から情報を収集する装置であって、具体的には、コンピュータである。なお、このネットワークは、サーバ装置11及び情報端末16等が互いに通信するためのネットワークである。このネットワークは、有線のネットワークでもよいし、無線のネットワークでもよい。また、このネットワークは、インターネットでもよい。
図2に示されるサーバ装置11は、記憶器12と、第1決定器13と、取得器14と、第2決定器15とを備える。なお、図2に示された各構成要素は、任意の構成要素であって、これらの構成要素のうちの一部が点検管理システム10を構成してもよい。つまり、サーバ装置11は、図1に示されるように取得器14と、第2決定器15とを備えなくてもよい。
記憶器12は、情報を記憶するためのメモリであって、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリである。記憶器12は、本開示の記憶器の一例であって、過去の点検時における複数の空調設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶する。また、記憶器12は、第2決定器15で決定された、過去の点検時における、複数の空調設備のそれぞれの各部品の劣化度を記憶する。ここで、作業員が部品自体から知覚した情報は、作業員の五感、体性感覚、平行感覚などを用いて部品自体から得られた感覚情報について意味づけされた情報である。例えば、「熱い」、「重い」、「固い」、「汚れている」、「詰まっている」等である。作業員が部品自体から知覚した情報は、空調設備に設けられたセンサから得られた情報ではない。
取得器14は、本開示の取得器の一例であって、複数の空調設備に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得する。より具体的には、作業記録は、作業員が前記部品自体から知覚した情報を含む。取得器14は、作業員が部品自体から知覚した情報から劣化度に関係する情報を取得する。
第2決定器15は、本開示の第2決定器の一例であって、取得器14に取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴を決定する。
第1決定器13は、本開示の第1決定器の一例であって、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備の点検予定日、及び点検予定の空調設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定する。また、第1決定器13は、空調設備の各部品の過去の異常発生の頻度も考慮して、複数の空調設備の点検予定日及び点検予定の空調設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を決定してもよい。なお、第1決定器13は、補正量を決定してもよい。
[情報端末16]
情報端末16は、ディスプレイを備える端末であって、具体的には、ディスプレイを備えるコンピュータである。情報端末16は、パーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話、スマートフォン、または、タブレット端末等でもよい。図1及び図2に示される情報端末16は、表示器17と、制御器18とを備える。
表示器17は、ディスプレイであり、本開示の表示器の一例である。表示器17は、液晶ディスプレイでもよいし、プラズマディスプレイでもよいし、ブラウン管でもよい。表示器17は、サーバ装置11で決定された点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方を表示する。
制御器18は、本開示の制御器の一例であって、第1決定器13により決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方を表示器17に表示させる。制御器18は、制御機能を備えるものであればよく、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。演算処理部としては、MPU、CPUが例示される。記憶部としては、メモリが例示される。制御器18は、集中制御を行う単独の制御部で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御部で構成されていてもよい。
なお、上記の決定された劣化度については、作業員自体が決定・入力し記憶器12に記憶させても、サーバ等に内蔵された制御器18で作業記録から決定して、記憶させてもいずれでもいい。
[点検管理システム10の動作]
図3は、図1に示された点検管理システム10の動作を示すフローチャートである。図4は、図2に示された点検管理システム10の動作を示すフローチャートである。図4は、図3に示された動作のより詳細な例を示す。
まず、図3に示されるように、記憶器12は、過去の点検時における複数の空調設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶する(S1)。より詳細には、図4に示されるように、S1において、まず、取得器14は、複数の空調設備のそれぞれの各部品に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得する(S4)。ここで、作業記録は作業員が部品自体から知覚した情報を含む。そして、取得器14は、作業員が部品自体から知覚した情報から劣化度に関係する情報を取得する。次いで、第2決定器15は、S4において取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴を決定する(S5)。次いで、記憶器12は、S5で決定された、過去の点検時における、複数の空調設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を記憶する(S6)。
次に、第1決定器13は、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備の点検予定日、及び点検予定の空調設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定する(S2)。
次に、制御器18は、S2において決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方を表示器17に表示させる(S3)。
なお、図3及び図4に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
[点検管理システム10の効果等]
このような点検管理システム10の構成及び動作によって、空調設備に対する点検管理をより効率化できる。つまり、劣化度の履歴を用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できるので、空調設備に対する点検管理をより効率化でき、空調設備に対して、作業者等が行うメンテナンスの作業時間の短縮及びメンテナンスのための訪問回数の削減を実現することができる。また、作業者等が行った空調設備に対する作業記録を用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できる。さらに、劣化度の履歴に加えて過去の異常発生の頻度も用いることで、点検予定日または作業項目の優先度を決定できる。
以下、点検管理システム10の具体例について実施例として説明する。
(実施例1)
本実施例では、過去の点検時における複数の空調設備のそれぞれの各部品の劣化度に基づいて、複数の空調設備の点検予定日が補正されて決定される例について説明する。
[全体システム100の構成]
まず、本実施例における全体システム100の構成を説明する。図5は、本実施例における全体システム100の構成を示す図である。
図5に示される全体システム100は、例えば空調設備である機器101と、点検管理システム102と、機器101のメンテナンスを行うメンテナンスサービス103とを含む。なお、機器101は空調設備に限定されるものではなく、例えば吸収式冷凍機などの冷蔵装置、冷凍機、ショーケース等の冷設設備または照明装置などの任意の機器でよい。例えば、機器101は、メンテナンスが必要なビル内の設備機器、工場における製造機器、又は産業機器であってもよい。
メンテナンスサービス103は、作業者が機器101に対して行う修理、点検または整備などの作業を行うサービスである。メンテナンスサービス103は、カスタマーサポート部門のサービスだけでなく、機器を開発する設計部門、又は利用者に応対する営業部門のサービスである場合もある。
例えば、顧客Aの例に示すように、メンテナンスサービス103は、顧客毎に設けられており、各メンテナンスサービス103により当該顧客に属する1以上の機器101のメンテナンスが行われてもよい。また、顧客Bの例に示すように、メンテナンスサービス103は外部の専門のメンテナンスサービス会社に含まれてもよい。この場合、顧客毎にメンテナンスサービス103を行う部門を持たなくてもよい。なお、ここでは、顧客の数が2であり、各顧客に2個の機器101が属する例を示すが、顧客及び機器101の数は任意でよい。
点検管理システム102は、上記の点検管理システム10の一具体例であり、本開示の点検管理システムの一例である。本実施例では、点検管理システム102は、機器101及びメンテナンスサービス103とネットワークを介して接続されている。
[点検管理システム102の構成]
以下、点検管理システム102の構成の詳細について説明する。図6は、本実施例における点検管理システム102のブロック図である。
図6に示される点検管理システム102は、蓄積サーバ装置104と、点検管理サーバ装置105と、情報端末106とを備える。
[蓄積サーバ装置104の構成]
蓄積サーバ装置104は、サーバ121と、機器データ蓄積部122と、作業記録蓄積部123とを備える。サーバ121及び点検管理サーバ装置105は、有線または無線によって互いに通信することができる。
サーバ121は、クラウドサーバ形態、又はオンプレミス型のサーバなど、そのシステムアーキテクチャには限定されない。サーバ121は、機器101から機器データを順次取得して、機器データ蓄積部122に蓄積させる。また、サーバ121は、メンテナンスサービス103から作業記録を順次取得して、作業記録蓄積部123に蓄積させる。
ここで、機器データは、機器101の状態を示し、例えば、機器101に設置されているセンサにより検知された機器の特性の測定値等を含む。作業記録は、機器101のメンテナンスのために行われた作業記録であり、例えば、メンテナンスサービス103の作業者が行った、修理、点検、一般整備、及び清掃などの機器101をメンテナンスするうえで行った作業及び目視の記録である。作業記録には定型記録及び非定型記録が含まれる。定型記録とは、予め項目が設定されている情報である。非定型記録とは自由記述の作業日誌等のフォーマットが統一されていない非定型の情報である。
[点検管理サーバ装置105の構成]
点検管理サーバ装置105は、ディスプレイを備えるコンピュータであり、パーソナルコンピュータまたは携帯端末等でもよい。なお、ディスプレイは、点検管理サーバ装置105の必須構成要素ではないため、図示していない。また、点検管理サーバ装置105は、ディスプレイを備えなくてもよく、情報端末106が備えるディスプレイに情報を配信し表示させてもよい。
図6に示される点検管理サーバ装置105は、機器データ記憶部131と、警報発生日予測部132と、作業記録記憶部133と、作業特徴抽出部134と、補正量決定部135と、補正実行部136と、メモリ137とを備える。なお、点検管理サーバ装置105において、機器データ記憶部131、警報発生日予測部132及び作業記録記憶部133は、任意の構成要素であって、これらの構成要素のうちの一部が点検管理サーバ装置105を構成してもよい。
≪機器データ記憶部131≫
機器データ記憶部131は、情報を記憶するためのメモリであって、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリである。機器データ記憶部131は、機器データ蓄積部122に蓄積された機器データの一部または全部が記憶されている。換言すると、機器データ記憶部131には、警報発生日予測部132が警報発生日を予測可能な分の機器データを少なくとも記憶していればよい。
図7は、本実施例における機器データ記憶部131に記憶される機器データを示す概念図である。図7には、機器101が吸収式冷凍機であるときに機器101に設置されているセンサにより検知された測定値等が示されている。図7に示す機器データの例では、複数の検知日時が時系列に並べられ、検知日時毎に冷温水入口温度、冷温水出口温度、凝縮温度、冷却水中間温度、冷却水出口温度、冷却水流量割合等が記憶されている。
≪警報発生日予測部132≫
警報発生日予測部132は、機器データ記憶部131に記憶されている機器データを用いて、機器101が故障して点検等の作業が必要になることを示す警報が発生する時刻を予測する。この予測には、AR(Auto Regressive)、MA(Moving Average)、ARIMA(Auto Regressive Integrated and Moving Average)またはNN(Neural Network)モデル等を用いた時系列分析手法を用いることができる。ここで、警報とは、計測値がある条件を満たした場合に故障と判断し管理者に通知する機能を意味する。本実施例では故障箇所ごとに異なる条件が設定される。
また、警報発生日予測部132は、機器データ記憶部131に記憶されている機器データを加工した指標を用いて、警報が発生する時刻を予測してもよい。これについて、以下、図を用いて説明する。
図8は、図7に示す機器データを加工した指標の一例を示す図である。図8には、一例として吸収式冷凍機の部品である凝縮器の劣化指標が示されており、大きい値ほど、劣化が進んでいることを示している。
ここで、凝縮器に対する警報発生時刻を予測するための凝縮器の劣化指標の算出方法の一例について説明する。例えば、凝縮器の劣化指標は下記(式1)により算出される。
劣化指標=ΔT/Q ・・・(式1)
ここで、Qは熱負荷を示す。
また、ΔTは、凝縮器の対数平均温度差であり、下記(式2)により表わされる。
Figure 0007018590000001
ここで、ΔTは凝縮器入口での温度差であり、ΔTは凝縮器出口での温度差であり、Vは冷却水流量であり、Vは冷却水流量の規格値であり、γは係数(例えば1)である。
なお、劣化指標は上記の例に限られず、計測データ(温度または流量、エンジン回転数等)が計測されたデータを含む機器データを加工したものを用いて算出されてもよい。
図9は、図8に示す劣化指標を用いた警報発生時刻の予測を示す概念図である。図9に示すように、警報発生日予測部132は、時系列分析手法を用いて、手動または過去データから予め定められた値である警報判定基準値に劣化指標が達する時刻または日を警報発生予測時刻または警報発生予測日であると予測する。
このように、警報発生日予測部132は、機器データ記憶部131に記憶される機器データから、機器101の部品所ごとまたは故障箇所ごとの劣化指標を算出してもよい。そして、警報発生日予測部132は、算出した劣化指標を用いて、警報発生時刻または警報発生予測日を予測してもよい。
なお、機器データ記憶部131及び警報発生日予測部132は、蓄積サーバ装置104に構成され、蓄積サーバ装置104が警報発生予測時刻または警報発生予測日を予測し、点検管理サーバ装置105に配信するとしてもよい。
≪作業記録記憶部133≫
作業記録記憶部133は、情報を記憶するためのメモリであって、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリである。作業記録記憶部133は、作業記録蓄積部123に蓄積された作業記録の一部または全部が記憶されている。換言すると、作業記録記憶部133には、作業特徴抽出部134が作業特徴を抽出でき、補正量決定部135が補正量を決定できるだけの作業記録を少なくとも記憶していればよい。ここで、この作業記録は、本開示の複数の空調設備に対する作業記録の一例である。
図10は、本実施例における作業記録記憶部133に記憶される作業記録を示す概念図である。図10に示される作業記録は、機器101のメンテナンスのために行われた作業記録であり、作業日時、物件名、機器名、警報、訪問理由等の情報が記録される定型記録と自由記述の作業内容が記録される非定型記録とが含まれる。
≪作業特徴抽出部134≫
作業特徴抽出部134は、取得器14の一具体例であり、本開示の取得器の一例であって、複数の空調設備のそれぞれの各部品に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得する。ここで、作業記録は、上述したように作業員が部品自体から知覚した情報を含む。また、作業特徴抽出部134は、第2決定器15の一具体例でもあり、本開示の第2決定器の一例であって、取得器14に取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴を決定する。本実施例では、作業特徴抽出部134は、作業記録記憶部133に記憶されている作業記録から、部品の劣化度合などの劣化度を含む作業特徴を抽出する。この一例について、以下、図を用いて説明する。
図11A~図11Dは、本実施例における作業特徴抽出部134が抽出する作業特徴の説明図である。図11A及び図11Bには図10に示される作業記録の作業内容の抽出単語が示されており、図11Cには作業特徴の抽出に用いられる単語の辞書が示されている。図11Dには、抽出された作業特徴の一例が示されている。
作業特徴抽出部134は、例えば図10に示される作業記録のデータのうち、同じ機器、同じ異常発生時のデータを例えば形態素解析し、キーワードを抽出する。具体的には図11A及び図11Bに示されるように、作業特徴抽出部134は、警報の有無、点検等の作業の有無、劣化の程度に関する単語をキーワードとして抽出する。
また、作業特徴抽出部134は、抽出したキーワードすなわち例えば図11Bに示されるような作業内容の抽出単語から、図11Cに示されるような単語の辞書を用いて、作業記録毎に警報の有無、点検等の作業の有無、劣化の程度等を判定する。なお、作業特徴の抽出に用いられる単語の辞書は、手動で作成されてもよいし、機械学習などにより生成されてもよい。これにより、作業特徴抽出部134は、例えば図11Dに示されるような作業記録毎の警報の有無、点検等の作業の有無、劣化の程度等を含む作業特徴を生成することができる。
なお、図11Dでは、警報の有無、点検等の作業の有無、劣化の程度等を含む作業特徴が示されているが、これに限らない。作業特徴は、作業記録毎において劣化の程度を示す劣化度を少なくとも含んでいればよい。作業記録毎の劣化度とは、作業記録で記録された機器101の各部品の劣化度であってもよい。
また、作業特徴抽出部134は、抽出した劣化度を含む作業特徴を補正量決定部135に送信してもよいし、メモリ137に一旦記憶させてもよい。
≪補正量決定部135≫
補正量決定部135は、第1決定器13の一具体例であり、本開示の第1決定器の一例であり、補正量を決定する。本実施例では、補正量決定部135は、作業特徴抽出部134で抽出された作業特徴から、現在から警報発生予測時刻までの時間または現在から警報発生予測日までの日数の補正量を決定する。この一例について、以下、図を用いて説明する。
図12Aは、本実施例における補正量決定テーブルの一例を示す図である。図12Bは、本実施例における補正量決定部135が決定する補正量の一例である。
補正量決定部135は、図12Aに示される補正量決定テーブルを参照して、例えば図11Dに示される作業特徴から、例えば図12Bに示されるような補正量を決定する。なお、図12Aには、警報の有無、点検等の作業の有無及び部品の劣化度合といった作業特徴の組み合わせに対して一意に決定される補正量が示されている。
図12Aにおいて、例えば、警報及び点検等の作業が無く、部品の劣化度合が低であれば、現在から警報発生予測時刻までの時間を補正する必要がないので、補正量は1.0とされている。一方で、警報が無いものの点検等の作業が有り、部品の劣化度合が中または高であれば、上記時間を短くする必要があるため、劣化度合に応じて補正量は0.9または0.8とされている。
また、図12Aにおいて、例えば、警報及び点検等の作業が有りであるが、部品の劣化度合が中であれば、警報が発生したものの、実際に点検等の作業を行ったときに部品の故障もなかったと推定できる。そのため、警報及び点検等の作業が有り、かつ、部品の劣化度合が中のときは、警報発生予測時刻までの時間を補正する必要がないので、補正量は1.0とされている。警報及び点検等の作業が有り、かつ、部品の劣化度合が高であれば、上記時間を短くする必要があり、補正量は0.8とされている。一方、警報が有ったが、点検等の作業がなく、部品の劣化度合が低であれば、上記時間を長くしても問題ないと推定できるため、補正量は1.2とされている。
≪補正実行部136≫
補正実行部136は、第1決定器13の一具体例であり、本開示の第1決定器の一例であって、過去の点検時における空調設備の各部品について点検の作業員が部品自体から知覚した情報から決定された劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備の点検予定日を、補正して決定する。ここで、作業員が部品自体から知覚した情報は、上述したが、作業員の五感、体性感覚、平行感覚などを用いて部品自体から得られた感覚情報について意味づけされた情報である。例えば、「熱い」、「重い」、「固い」、「汚れている」、「詰まっている」等である。また、作業員が部品自体から知覚した情報は、空調設備に設けられたセンサから得られた情報ではない。本実施例では、補正実行部136は、現在から警報発生予測日までの日数を、補正量決定部135が決定した補正量で補正することにより、点検推奨日または点検推奨日までの日数を決定する。ここで、点検推奨日とは、補正量決定部135が決定した補正量により警報発生予測日が補正された日である。補正実行部136は、補正量決定部135により作業記録毎に決定された補正量を用いて、同じ機器かつ同じ部品に対する補正量を算出してもよい。以下、この一例について図を用いて説明する。
図13Aは、作業記録毎に決定された補正量の一例を示す図である。図13Bは、現在から警報発生予測日までの日数τを示す概念図である。図13Aには、一例として、図10に示される物件AのABS系統1の熱交換器aという同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録に対する補正量が示されている。図13Bには、一例として、現在から警報発生予測日までの日数τが示されている。図13Bでは、時系列分析手法を用いて、手動または過去データから予め定められた値である警報判定基準値にセンサ値などの評価指標が達する日を警報発生予測日として予測されている例が示されている。
補正実行部136は、図13Aに示されるような同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録に対して決定された補正量の平均値を、例えば下記(式3)により算出する。
Figure 0007018590000002
ここで、Wkは日数に対する補正量であり、Nは作業記録の数である。
なお、補正量の平均値は、同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録毎の補正量から算出される場合に限らない。類似した環境の類似した機器の補正量を用いて同じ機器かつ同じ部品に関する補正量を算出してもよい。
補正実行部136は、算出した補正量の平均値を用いて、図13Bに示される日数τを補正した補正後日数τ´を下記(式4)により算出する。ここで補正後日数τ´は、点検等が必要となる警報発生予測日までの余裕を意味する。
Figure 0007018590000003
このようにして、補正実行部136は、点検予定日である警報発生予測日または日数を補正して決定する。
≪メモリ137≫
メモリ137は、本開示の記憶器の一例であり、過去の点検時における複数の空調設備のそれぞれの各部品の劣化度を記憶する。メモリ137は、情報を記憶するためのメモリであって、例えば、ハードディスク等の不揮発性メモリである。メモリ137には、作業特徴抽出部134が抽出した劣化度等を含む作業特徴及びその履歴が記憶されてもよいし、作業特徴抽出部134、補正量決定部135及び補正実行部136等が機能を動作させるためのプログラムが記憶されていてもよい。
[情報端末106の構成]
情報端末106は、図6に示されるように、作業内容作成部138と、表示部139とを備える。情報端末106は、ディスプレイを備える端末であって、具体的には、ディスプレイを備えるコンピュータである。情報端末106は、パーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話、スマートフォン、または、タブレット端末等でもよい。
≪表示部139≫
表示部139は、表示器17の一具体例であり、本開示の表示器の一例である。表示部139は、点検管理サーバ装置105で決定されて送信された点検予定日を示す情報を表示するディスプレイである。表示部139は、液晶ディスプレイでもよいし、プラズマディスプレイでもよいし、ブラウン管でもよい。
≪作業内容作成部138≫
作業内容作成部138は、本開示の制御器の一例であり、点検管理サーバ装置105により決定された、点検予定日を示す情報を、表示部139に表示させる。なお、点検管理サーバ装置105がディスプレイを備えるとき、点検管理サーバ装置105が作業内容作成部138を備えてもよい。
本実施例では、作業内容作成部138は、点検管理サーバ装置105により取得した、警報発生予測日と、点検推奨日または点検推奨日までの日数を含む情報を表示部139に表示させる。そして、作業内容作成部138は、情報端末106のユーザにより、実際に点検を行う予定日である点検予定日が設定されると、表示部139に設定された点検予定日を含む情報を表示する。作業内容作成部138は、設定された点検予定日を示す情報をメンテナンスを行う作業者が用いる情報端末等に通知してもよい。このように、作業内容作成部138は、点検管理サーバ装置105から通知された点検推奨日から決定した点検優先度を示す作業内容案を作成する。なお、点検優先度とは、点検の優先順位を意味する。
図14は、本実施例における点検推奨日を設定する際の画面イメージを示す概念図である。図14に示される画面イメージには、物件名、故障予測機器、故障予測部位及び故障予測日が表示されているが点検推奨日が未設定である表1381が示されている。ここで、故障予測日は、故障の発生が予測される日であり警報が発生する日であることから、上述した警報発生予測日を意味する。また、この画面イメージには、カーソルを重ねて選択することにより点検推奨日の設定ができるアイコン1382と、領域1383とが示されている。
図14に示す例では、情報端末106のユーザ50によりアイコン1382が選択されており、領域1383に点検推奨日の設定を実際に行う旨を確認するメッセージが表示されている。情報端末106のユーザ50は、領域1383に表示される設定のアイコンを選択することで、作業内容作成部138に表1381の点検推奨日を入力させることができる。
図15は、本実施例における点検推奨日で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図14と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図15に示される画面イメージには、図14に示された表1381に対して点検推奨日が入力された表1381aが示されている。また、この画面イメージには表1381aの点検推奨日を並び替えるためのアイコンが示されている。情報端末106のユーザ50がカーソルを重ねて表1381aの点検推奨日を並び替えるためのアイコンを選択することにより点検推奨日で表1381aの行を並び替えることができる。
図15に示す例では、情報端末106のユーザ50によって、点検推奨日で表1381aの行が並び替えられている。そのため、領域1383aには、点検推奨日で点検優先度すなわち点検の優先順位が並べ替えたことを示す旨が表示されている。なお、図15に示される画面イメージには表1381aには、故障予測日を並び替えるためのアイコンも表示されている。つまり、点検優先度すなわち点検の優先順位は、故障予測日及び点検推奨日のうちのどちらも任意で選ぶことができる。
図16は、本実施例における点検推奨日を設定する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図14と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図16に示される表1381bは、図14に示される表1381に対して、故障予測日及び点検推奨日の項目が故障予測日までの日数及び点検推奨日までの日数に変更されている点が異なる。
図17は、本実施例における点検推奨日までの日数で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図15と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図17に示される表1381cは、図15に示される表1381aに対して、点検推奨日の項目が点検推奨日までの日数に変更されている点が異なる。点検優先度すなわち点検の優先順位は、故障予測日までの日数及び点検推奨日までの日数のうちのどちらも任意で選ぶことができる。
図18は、本実施例における点検推奨日をもとに点検予定日を設定する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図15と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図18に示される画面イメージは、図15に示されたのと同様、点検推奨日で表1381aの行が並び替えられた後のものである。そのため、領域1383bには、現在から点検推奨日が近い物件に対して点検推奨日を点検予定日に設定することを推奨する旨のメッセージまたは作業内容案が表示されている。なお、点検推奨日に点検等の作業を実施することができない等、点検推奨日の都合が悪いときには、情報端末106のユーザ50が手動により点検予定日を設定してもよい。
図19は、本実施例における点検予定日が設定された際の画面イメージを示す概念図である。図20は、本実施例における点検予定日が作業者60に通知された際の画面イメージを示す概念図である。図18に示される表1381aにおいて点検予定日が設定されると、例えば図19に示されるような点検予定日が設定された画面イメージに示される表1384が表示部139に表示される。そして、作業内容作成部138は、自動または情報端末106のユーザ50による指示により、例えば、図20に示す画面イメージの作業内容案すなわち点検予定日等を含む点検依頼を作業者60の情報端末140に通知する。情報端末140は、ディスプレイを備える端末であって、パーソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話、スマートフォン、または、タブレット端末等でもよい。
[点検管理システム102の動作]
次に、点検管理システム102による動作を説明する。なお、以下では、説明の簡略化のため、例えば空調設備である一つの機器101に対する動作を説明する。点検管理システム102が行う動作として、図21A及び図21Bに示す2つの動作例が想定される。
図21Aは、本実施例における定期点検時の動作の概要を示す図である。まず、メンテナンスサービス103を行う作業者60が機器101の点検を行うために点検管理システム102に点検予定時期を入力する。ここで点検とは、作業者60が定期的に機器101をメンテナンスする作業であり、必要に応じて点検、修理又は整備を行う作業が発生する。すると、点検管理システム102は、点検時に確認するべき項目を整理し、作業内容案を作成する。点検管理システム102は、作成した作業内容案を作業者60に通知する。これにより、作業者60は、作業内容案に基づいて機器101の点検等の作業を実施する。その結果が作業記録として点検管理システム102に送られる。点検管理システム102は、当該作業記録も含めた作業記録に基づいて作業内容案を作成する。なお、作業者60が機器101の点検を行うために点検管理システム102に点検予定時期を入力する場合に限らない。上述したように、点検管理システム102の点検管理サーバ装置105のユーザが点検予定時期を入力してもよい。
図21Bは、本実施例における異常通知時の動作の概要を示す図である。図21Bには、機器101に対する異常の通知に伴い点検等の作業が発生した場合の処理の概要が示されている。まず、機器101に対する異常が通知されると、点検管理システム102は、作業内容案を作成する。そして、点検管理システム102は、メンテナンスサービス103を行う作業者60に点検等を提案し、作成した作業内容案を通知する。作業者60は、通知された作業内容案に基づいて機器101の作業すなわち点検及び修理等のメンテナンスを行う。その結果が作業記録として点検管理システム102に送られる。点検管理システム102は、当該作業記録も含めた作業記録に基づいて作業内容案を作成する。
以下、定期点検時の動作及び異常通知時の動作の詳細について説明する。
図22Aは、本実施例における定期点検時の動作例の詳細を示すシーケンス図である。
まず、メンテナンスサービス103を行う作業者60は、点検を行う予定である機器101の機器情報と点検予定日とを点検管理システム102に入力する(S11)。点検管理システム102は、これらの機器情報と点検予定日とを取得すると、点検時に確認するべき項目を整理し、作業内容案を作成する(S12)。本実施例では、点検管理システム102は、機器101に対する過去の作業記録及び過去の機器データに基づいて、点検予定日及び点検予定日に作業者60が行うべき作業内容案を作成する。そして、点検管理システム102は、作成した作業内容案を作業者60に通知する。その後、S13において通知された作業内容案に基づいて、作業者60は、点検等の作業を実施する(S14)。そして、点検等の作業内容等が記録された作業記録が作成され、作成された作業記録が点検管理システム102に登録される(S15)。なお、機器101は、定期的に機器データを点検管理システム102に通知している。
図22Bは、本実施例における異常通知時の動作例の詳細を示すシーケンス図である。なお、図22Aと同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
まず、機器101は、設置されたセンサ等により部品の故障または劣化を検知すると(S10A)、機器101の異常を点検管理システム102に通知する(S10B)。点検管理システム102は、機器101の異常を取得すると、点検時に確認するべき項目を整理し、作業内容案を作成する(S12A)。そして、点検管理システム102は、メンテナンスサービス103を行う作業者60に点検等を提案し、作成した作業内容案を通知する(S13A)。
次に、本実施例における点検管理システム102の処理について説明する。
図23は、本実施例における点検管理システム102の処理の詳細を示すフローチャートである。図23には、定期点検時における点検管理システム102の処理が示されている。
まず、機器101の点検等を行う作業者または点検管理システム102の点検管理サーバ装置105のユーザは、点検を行う予定である機器101の機器情報と点検予定日とを点検管理システム102に入力する(S20)。すると、点検管理システム102は、該当する機器101の機器データ及び作業記録を取得する(S21)。
次に、点検管理システム102は、作業記録にある物件のうち対象の物件を1つ選択し(S22)、機器データから、選択した物件の警報発生予測日を予測し(S23)、警報発生予測日と作業記録とから点検優先度を決定する(S24)。未選択の物件があれば、S22から処理をやり直し、未選択の物件がなければ、S26の処理に進む。
次に、点検管理システム102は、点検優先度が高い順に物件をソートし(S26)、点検優先度が高い順に物件の物件内容をディスプレイに表示する(S27)。
図24は、図23に示すS24の処理の詳細を示すフローチャートである。図24に示される処理は、点検管理システム102を構成する点検管理サーバ装置105及び情報端末106により行われる。
図23のS24において、まず、点検管理サーバ装置105の作業特徴抽出部134は、S22で選択された物件に関する作業記録を作業記録記憶部133から取得する(S241)。取得できる作業記録があると(S242で「ある」)、点検管理サーバ装置105の作業特徴抽出部134は、作業特徴を抽出する(S243)。例えば、作業特徴抽出部134は、取得した作業記録から、機器101の部品の劣化度合などの劣化度を含む作業特徴を抽出する。
次に、点検管理サーバ装置105の補正量決定部135は、補正量を決定する(S244)。補正量決定部135は、例えば、現在から警報発生予測日までの日数の補正量を決定する。
次に、点検管理サーバ装置105の補正実行部136は、警報発生予測日と、補正量とから点検推奨日を決定する(S246)。補正実行部136は、例えば、現在から警報発生予測日までの日数を、S244で決定された補正量で補正することにより、点検推奨日を決定する。
次に、情報端末106の作業内容作成部138は、S246で決定された点検推奨日から点検優先度を決定する(S247)。作業内容作成部138は、例えば点検管理サーバ装置105から通知された点検推奨日から点検優先度を決定し、決定した点検優先度を示す作業内容案を作成する。
なお、S242において、取得できる作業記録がないと(S242で「ない」)、点検管理サーバ装置105の補正量決定部135は、補正量を「1」すなわち補正しないことを決定する(S245)。以降の処理は上述の通りであるため、説明を省略する。
また、図21A、図22B、図23及び図24に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
[点検管理システム102の効果等]
このような点検管理システム102の構成及び動作によって、警報発生予測日または警報発生予測時間を、作業記録に含まれる作業内容の特徴に基づいて補正する。これにより、ばらつきを抑制した警報発生予測日または警報発生予測時間である点検推奨日を得ることができるので、点検等を行うべき部位の優先順位を正確に決定することができる。その結果、空調設備などの機器101に対して、作業者60が行う点検等の作業時間の短縮及び点検等の作業のための訪問回数の削減を行うことができる。したがって、本実施例の点検管理システム102によれば、空調設備に対する点検管理をより効率化できる。
さらに、このような点検管理システム102の構成及び動作によって、警報発生予測日を補正した日である点検推奨日を決定できるので、作業者60の経験によらない故障診断が可能になり、効率的な点検等作業のメンテナンス業務を実施できる。
(実施例1の変形例)
実施例1では、作業内容作成部138が点検推奨日により点検優先度すなわち点検の優先順位を決定することについて説明したが、これに限らない。作業内容作成部138は、作業記録に含まれる物件のうちの同じ物件であれば、点検推奨日が近い部品または部位も同時に点検するように点検優先度を決定してもよい。以下変形例として説明する。
図25は、本変形例における点検推奨日の近い項目を表示する画面イメージを示す概念図である。なお、図18と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図25に示される画面イメージは、図18に示される画面イメージに対して、領域1383cに示されるメッセージが異なっている。領域1383cには、点検推奨日の近い項目について同時に点検することを推奨するメッセージすなわち作業項目案が表示されている。
図26及び図27は、本変形例における物件名を選択することで物件ごとにグループ化する画面イメージを示す概念図である。なお、図25と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図26に示される画面イメージは、図25に示される画面イメージに対して、領域1383cがない点で異なっている。図27に示される画面イメージは、図26に示される画面イメージに対して、表1381dに示される物件名等の並びと、領域1383dに示されるメッセージと、作業項目案の作成ができるアイコン1386が追加されている点で異なっている。
図26に示されように、情報端末106のユーザ50は、表1381aの物件名にカーソル1385を重ねて物件名がBである物件を選択する。すると、図27に示される表1381dのように物件ごとにグループ化される。このように、物件ごとにグループ化して表示することで、情報端末106のユーザ50は同じ物件の各部位についての点検推奨日の比較が容易になる。
また、図27に示される表1381dのように物件ごとにグループ化されている状態において、情報端末106のユーザ50は、アイコン1386を選択することで、作業内容作成部138に作業項目案を作成させてもよい。そして、アイコン1386が選択されると、作業内容作成部138は、領域1383dに示されるように、同じ物件の点検推奨日の近い項目を同時に点検することを推奨するメッセージまたは作業項目案を作成して表示する。なお、作業内容作成部138は、点検推奨日の近い項目から作業項目案を提示すなわち表示してもよい。
作業内容作成部138は、情報端末106のユーザ50により領域1383dに示される「作業者に通知」するためのアイコンが選択されることで、設定された点検予定日を示す情報をメンテナンスを行う作業者が用いる情報端末等に通知してもよい。
図28は、本変形例における作業項目案が作業者60に通知された際の画面イメージを示す概念図である。図27の領域1383dに示される「作業者に通知」するためのアイコンが選択されると、作業内容作成部138は、例えば図28に示す画面イメージの作業項目案を作業者60の情報端末140に通知する。
(実施例2)
本実施例では、空調設備の各部品の過去の異常発生の頻度も考慮して、点検予定の空調設備に対する作業項目の優先度が補正されて決定される例について説明する。以下では、実施例1と異なるところを中心に説明する。また、以下において実施例1で示した図と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
[点検管理システム102Aの構成]
図29は、本実施例における点検管理システム102Aのブロック図である。
図29に示される点検管理システム102Aは、蓄積サーバ装置104と、点検管理サーバ装置205と、情報端末206とを備える。
[点検管理サーバ装置205の構成]
点検管理サーバ装置205は、図6に示す点検管理サーバ装置105に対して、機器データ記憶部131と警報発生日予測部132とがなく、警報頻度算出部232が追加されている点と、補正量決定部235及び補正実行部236の構成が異なる。なお、点検管理サーバ装置205において、警報頻度算出部232及び作業記録記憶部133は、任意の構成要素であって、これらの構成要素のうちの一部が点検管理サーバ装置205を構成してもよい。
≪警報頻度算出部232≫
警報頻度算出部232は、作業記録記憶部133に記憶されている作業記録を用いて、同じの機器の同じ警報の発生回数をカウントする。
図30は、本実施例における作業記録記憶部133に記憶される作業記録を示す概念図である。図30に示される作業記録は、図10に示される作業記録と異なり、同一物件Bの同一機器であるABS系統1に対する作業記録が示されている。
例えば図30に示される作業記録では、警報頻度算出部232は、同一機器であるABS系統1の同一の警報である警報Aの発生回数をカウントする。
≪補正量決定部235≫
補正量決定部235は、第1決定器13の一具体例であり、本開示の第1決定器の一例であり、補正量を決定する。本実施例では、補正量決定部235は、作業特徴抽出部134で抽出された作業特徴から、警報の発生回数に重み付けするための補正量を決定する。この一例について、以下、警報の発生回数を警報発生回数と記載し、図を用いて説明する。
図31Aは、本実施例における作業特徴抽出部134が抽出する作業特徴の一例を示す図である。図31Bは、本実施例における補正量決定テーブルの一例を示す図である。図31Cは、本実施例における補正量決定部235が決定する補正量の一例を示す図である。なお、図31Aに示される作業特徴の一例は、作業特徴抽出部134の処理の結果、図11Dと同じものになっている。
補正量決定部235は、図31Bに示される補正量決定テーブルを参照して、例えば図31Aに示される作業特徴から、例えば図31Cに示されるように、重篤な異常には大きな重みを、軽微な異常には小さな重みを与える補正量を決定する。なお、図31Bには、警報の有無、点検等の作業の有無及び部品の劣化度合といった各部品の劣化度を含む作業特徴の組み合わせに対して一意に決定される補正量が示されている。
図31Bにおいて、例えば、警報及び点検等の作業が無く、部品の劣化度合が低であれば、警報発生回数に重み付けを行う必要がないので、補正量は1.0とされている。一方で、警報が無いものの点検等の作業が有り、部品の劣化度合が中または高であれば、警報発生回数に重み付けを行い警報発生回数を多くする必要があるため、劣化度合に応じて補正量は1.5または2.0とされている。
また、図31Bにおいて、例えば、警報及び点検等の作業が有りであるが、部品の劣化度合が中であれば、警報が発生したものの、実際に点検等の作業を行ったときに部品の故障もなかったと推定できる。そのため、警報及び点検等の作業が有り、かつ、部品の劣化度合が中のときは、警報発生回数に重み付けを行う必要がないので、補正量は1.0とされている。警報及び点検等の作業が有り、かつ、部品の劣化度合が高であれば、警報発生回数に重み付けを行い警報発生回数を多くする必要があり、補正量は1.5とされている。一方、警報が有ったが、点検等の作業がなく、部品の劣化度合が低であれば、部品に問題がない警報発生回数を考慮する必要がないと推定できるため、補正量は0とされている。
≪補正実行部236≫
補正実行部236は、第1決定器13の一具体例であり、本開示の第1決定器の一例である。補正実行部236は、過去の点検時における空調設備の各部品の劣化度の履歴に基づいて、空調設備の各部品の過去の異常発生の頻度も考慮して、点検予定の空調設備の各部品に対する点検作業の優先度を、補正して決定する。本実施例では、補正実行部236は、警報頻度算出部232によりカウントされた警報発生回数を、補正量決定部235が決定した補正量で補正することにより、点検優先度を決定する。ここで、点検優先度とは、補正量決定部235が決定した補正量により警報発生回数が補正された重み付き警報発生頻度であり、点検の重要性を表す。補正実行部236は、補正量決定部235により作業記録毎に決定された補正量を用いて、同じ機器かつ同じ部品に対する補正量を算出してもよい。以下、この一例について図を用いて説明する。
図32は、作業記録毎に決定された補正量の一例を示す図である。図32には、一例として、図30に示される物件BのABS系統1の熱交換器aという同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録に対する補正量が示されている。
補正実行部236は、図30に示されるような同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録に対して決定された補正量の平均値を、例えば上記(式3)により算出する。
本実施例では、Wkは警報発生回数に対する補正量であり、Nは作業記録の数である。
なお、補正量の平均値は、同じ機器かつ同じ部品に対する複数の作業記録毎の補正量から算出される場合に限らない。実施例1と同様に類似した環境の類似した機器の補正量を用いて同じ機器かつ同じ部品に関する補正量を算出してもよい。
補正実行部236は、算出した補正量の平均値を用いて、警報発生回数xを補正した重み付き警報発生頻度x´を下記(式5)により算出する。ここで重み付き警報発生頻度x´は、点検等の重要性を意味する。
Figure 0007018590000004
このようにして、補正実行部236は、警報発生回数xを補正することで、点検優先度である重み付き警報発生頻度を決定する。
[情報端末206の構成]
情報端末206は、図6に示す情報端末106に対して、作業内容作成部238の構成が異なる。
≪作業内容作成部238≫
作業内容作成部238は、本開示の制御器の一例であり、点検管理サーバ装置205により決定された、点検作業の優先度を示す情報を、表示部139に表示させる。なお、点検管理サーバ装置205がディスプレイを備えるとき、点検管理サーバ装置205が作業内容作成部238を備えてもよい。
本実施例では、作業内容作成部238は、点検管理サーバ装置205により取得した過去の警報発生回数と重み付き警報発生頻度とを含む情報を表示部139に表示させる。そして、作業内容作成部238は、重み付き警報発生頻度が大きい項目の点検を推奨する作業内容案または作業項目案を作成して表示する。作業内容作成部238は、作成した作業内容案または作業項目案に示される情報の一部または全部をメンテナンスを行う作業者が用いる情報端末等に通知してもよい。
図33は、本実施例における点検項目の過去の警報発生回数が表示される際の画面イメージを示す概念図である。図33に示される画面イメージには、物件名、故障予測機器、故障予測部位及び過去の警報発生頻度が表示されているが重み付き警報発生頻度が未設定である表2381が示されている。ここで、過去の警報発生頻度とは、上述した警報発生回数である。また、この画面イメージには、カーソルを重ねて選択することにより作業記録の適応を実行させるアイコン2382と、カーソルを重ねて選択することにより作業項目案の作成ができるアイコン2383と、領域2384とが示されている。アイコン2382が選択されると、警報発生頻度を補正した点検優先度である重み付き警報発生頻度が入力される。
図33に示す例では、情報端末206のユーザ50によりアイコン2382が選択されており、領域2384に警報発生頻度を補正した点検優先度である重み付き警報発生頻度の設定を実際に行うためのメッセージが表示されている。情報端末206のユーザ50は、領域2384に表示される設定のアイコンを選択することで、作業内容作成部238に表2381の重み付き警報発生頻度を入力させることができる。
図34は、本実施例における重み付き警報発生頻度で点検優先度を変更する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図33と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図34に示される画面イメージには、表2381に対して重み付き警報発生頻度が入力された表2381aが示されている。また、この画面イメージには表2381aの重み付き警報発生頻度を並び替えるためのアイコンが示されている。情報端末206のユーザ50がカーソルを重ねて表2381aの重み付き警報発生頻度を並び替えるためのアイコンを選択することにより重み付き警報発生頻度で表2381aの行を並び替えることができる。
図34に示す例では、情報端末206のユーザ50により重み付き警報発生頻度で表2381aの行が並び替えられている。そのため、領域2384aには、重み付き警報発生頻度で点検優先度すなわち点検の優先順位が並べ替えたことを示す旨が表示されている。なお、図34に示されるように表2381aには、過去の警報発生頻度を並び替えるためのアイコンも表示されている。つまり、点検優先度すなわち点検の優先順位は、重み付き警報発生頻度及び過去の警報発生頻度のうちのどちらも任意で選ぶことができる。
図35は、本実施例における重み付き警報頻度から点検の作業項目案を作成する際の画面イメージを示す概念図である。なお、図34と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図35に示される画面イメージは、重み付き警報頻度で表2381aの行が並び替えられた後のものである。そして、情報端末206のユーザ50により、アイコン2383が選択されており、作業内容作成部238は領域2384bにおいて重み付き警報発生頻度が大きい項目の点検を推奨する旨のメッセージすなわち作業項目案が表示されている。例えば、アイコン2383が選択されると、作業内容作成部238は、領域2384bにおいて、同じ物件Bの重み付き警報頻度が大きい項目である部位を同時に点検することを推奨するメッセージまたは作業項目案を作成して表示する。
なお、作業内容作成部238は、情報端末206のユーザ50により領域2384bに示される「作業者に通知」するためのアイコンが選択されることで、領域2384bに示される設定されたメッセージまたは作業項目案を示す情報をメンテナンスを行う作業者が用いる情報端末等に通知してもよい。
このようにして、作業内容作成部238は、重み付き警報頻度を用いて作業項目案を作成して提示することができる。
図36は、本実施例における作業項目案が作業者60に通知された際の画面イメージを示す概念図である。図35の領域2384bに示される「作業者に通知」するためのアイコンが選択されると、作業内容作成部238は、例えば図36に示す画面イメージの作業項目案を作業者60の情報端末140に通知する。
なお、作業内容作成部238は、図35の領域2384bに示されるように、同じ物件Bの重み付き警報頻度が大きい項目である部位を同時に点検することを推奨する作業項目案を作成する場合に限らない。これについて以下説明する。
図37は、図35に示す表に作業時間及び作業道具の情報が含まれる場合の画面イメージを示す概念図である。図37に示される表2381bのように、物件名、故障予測機器、故障予測部位、過去の警報発生頻度及び重み付き警報発生頻度に加えて推定作業時間及び作業道具が示されてもよい。ここで、推定作業時間には、故障予測部位の点検等作業に必要と推定される時間が示されている。作業道具には、故障予測部位の点検等作業に必要となる道具が示されている。
図38は、作業時間及び作業道具の情報が含まれる作業項目案が作業者60に通知された際の画面イメージを示す概念図である。作業内容作成部238は、例えば図37に示す画面イメージに示される表2381bに基づいて作成した、図38に示すような作業項目案を作業者60の情報端末140に通知してもよい。
[点検管理システム102Aの動作]
次に、本実施例2における点検管理システム102Aの処理について説明する。
図39は、本実施例における点検管理システム102Aの処理の詳細を示すフローチャートである。図39には、定期点検時における点検管理システム102Aの処理が示されている。なお、図23と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S22において、点検管理システム102Aは、作業記録にある物件のうち対象の物件を1つ選択すると、作業記録から、選択した物件の過去の警報回数をカウントし(S23A)、過去の警報発生回数と作業記録とから作業優先度を決定する(S24A)。未選択の物件があれば、S22から処理をやり直し、未選択の物件がなければ、S26Aの処理に進む。
次に、点検管理システム102Aは、作業優先度が高い順に物件をソートし(S26A)、作業優先度が高い順に物件内容と当該物件の関連部位をディスプレイに表示する(S27A)。
図40は、図39に示すS24Aの処理の詳細を示すフローチャートである。図40に示される処理は、点検管理システム102Aを構成する点検管理サーバ装置205及び情報端末206により行われる。なお、図24と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
S243において、点検管理サーバ装置205の作業特徴抽出部134は、作業特徴を抽出すると、点検管理サーバ装置205の補正量決定部235は、補正量を決定する(S244A)。補正量決定部235は、例えば、警報発生回数に重み付けするための補正量を決定する。
次に、点検管理サーバ装置205の補正実行部236は、過去の警報発生回数と補正量から重み付け警報発生頻度を決定する(S246A)。補正実行部236は、例えば、警報頻度算出部232によりカウントされた警報発生回数を、補正量決定部235が決定した補正量で補正することにより、重み付け警報発生頻度を決定する。
次に、情報端末206の作業内容作成部238は、S246Aで決定された重み付け警報発生頻度から作業優先度を決定する(S247A)。作業内容作成部238、例えば点検管理サーバ装置205から通知された重み付け警報発生頻度から作業優先度を決定し、決定した作業優先度を示す作業内容案を作成する。ここで、作業優先度とは、作業を行う優先順位を意味し、重み付き警報発生頻度が大きい項目順を示す。
なお、S242において、取得できる作業記録がないと(S242で「ない」)、点検管理サーバ装置205の補正量決定部235は、補正量を「0」と決定する(S245A)。以降の処理は上述の通りであるため、説明を省略する。
また、図39及び図40に示された各処理は、適切なタイミングで行われる。すなわち、これらの処理は連続して行われなくてもよい。
[点検管理システム102Aの効果等]
このような点検管理システム102Aの構成及び動作によって、過去の警報発生回数を、作業記録に含まれる作業内容の特徴に基づいて補正する。これにより、重篤な故障により大きい重みを付された重み付き警報発生頻度を得ることができるので、点検等を行うべき部位の優先順位を正確に決定することができる。その結果、空調設備、冷設設備などの機器101に対して、作業者60が行う点検等の作業時間の短縮及び点検等の作業のための訪問回数の削減を行うことができる。したがって、空調設備に対する点検管理をより効率化できる。
さらに、このような点検管理システム102Aの構成及び動作によって、過去の警報発生回数を補正した重み付き警報発生頻度を決定できるので、作業者60の経験によらない故障診断が可能になり、効率的な点検等作業のメンテナンス業務を実施できる。
なお、上記実施の形態及び実施例等において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行器が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態及び実施例等において、各構成要素は、回路でもよい。複数の構成要素が、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路を構成してもよい。また、回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、上記実施の形態及び実施例等において、複数の入力画面および複数の出力画面等が適宜組み合わされてディスプレイに表示されてもよい。
また、上記実施の形態及び実施例等においては、一例として、エアコン等の空調設備を対象として上記点検管理システム及び上記点検管理方法を適用している。しかしながら、ショーケース、冷凍機、冷蔵庫等の冷設設備を対象として上記点検管理システム及び上記点検管理方法を適用してもよい。つまり、本開示の上記点検管理システム及び上記点検管理方法は、空調設備及び/または冷設設備に適用することができる。
以上、一つまたは複数の態様に係る点検管理システム及び点検管理方法について、実施の形態及び実施例等に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、及び異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、実施例1と実施例2とを組み合わせて、点検推奨日及び重み付き警報発生頻度から、点検等を行うべき物件または部位の優先順位を決定してもよい。
また、一つまたは複数の態様に係る点検管理システムにおいて、複数の物件の優先度または作業者の人数が入力されることで、点検等を行う作業の日程が提案されてもよい。
さらに、例えば、上記実施の形態及び実施例等において、特定の構成要素が実行する処理を特定の構成要素の代わりに別の構成要素が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
本開示は、点検管理システム及び点検管理方法に適用できる。例えば、本開示は、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備等の機器を管理するシステム等に適用できる。
10 点検管理システム
11 サーバ装置
12 記憶器
13 第1決定器
14 取得器
15 第2決定器
16、106、140、206 情報端末
17 表示器
18 制御器
50 ユーザ
60 作業者
100 全体システム
101 機器
102、102A 点検管理システム
103 メンテナンスサービス
104 蓄積サーバ装置
105、205 点検管理サーバ装置
121 サーバ
122 機器データ蓄積部
123 作業記録蓄積部
131 機器データ記憶部
132 警報発生日予測部
133 作業記録記憶部
134 作業特徴抽出部
135、235 補正量決定部
136、236 補正実行部
137 メモリ
138、238 作業内容作成部
139 表示部
232 警報頻度算出部
1381、1381a、1381b、1381c、1384 表
1382、1386、2382、2383 アイコン
1383、1383a、1383b、1383c、1383d、2384、2384a、2384b 領域
1385 カーソル

Claims (3)

  1. 過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶する記憶器と、
    過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの点検予定日、及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定する第1決定器と、
    前記第1決定器により決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方をディスプレイに表示させる制御器と
    複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得する取得器と、
    前記取得器に取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を決定する第2決定器とを備え、
    前記知覚した情報は、前記設備に設けられたセンサから得られた情報ではなく、
    前記作業記録は、作業員が前記部品自体から知覚した情報を含み、且つ情報が記録される定型記録と自由記述の作業内容が記録される非定型記録とを含み、
    前記取得器は、単語の辞書を用いて、前記作業記録の前記作業内容から抽出した劣化度に関係するキーワードから、劣化の程度を含む作業特徴を生成することにより、前記作業記録から劣化度に関係する情報を取得し、
    前記記憶器は、前記第2決定器で決定された、過去の点検時における、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を記憶する、
    点検管理システム。
  2. 前記第1決定器は、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の過去の異常発生の頻度も考慮して、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの点検予定日及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を決定する、
    請求項記載の点検管理システム。
  3. コンピュータが行う点検管理方法であって、
    過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品について点検の作業員が前記部品自体から知覚した情報から決定された劣化度を記憶するステップ(a)と、
    過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴に基づいて、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備の点検予定日、及び点検予定の空調設備及び/または冷設設備の各部品に対する点検作業の優先度の少なくともいずれか一方を、補正して決定するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)において決定された、点検予定日を示す情報及び点検作業の優先度を示す情報の少なくともいずれか一方をディスプレイに表示させるステップ(c)と
    複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品に対する作業記録から劣化度に関係する情報を取得するステップ(d)と、
    前記ステップ(d)において取得された劣化度に関係する情報から、過去の点検時における複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を決定するステップ(e)とコンピュータに実行させ
    前記知覚した情報は、前記設備に設けられたセンサから得られた情報ではなく、
    前記作業記録は、作業員が前記部品自体から知覚した情報を含み、且つ情報が記録される定型記録と自由記述の作業内容が記録される非定型記録とを含み、
    前記ステップ(d)では、単語の辞書を用いて、前記作業記録の前記作業内容から抽出した劣化度に関係するキーワードから、劣化の程度を含む作業特徴を生成することにより、前記作業記録から前記劣化度に関係する情報を取得し、
    前記ステップ(a)では、前記ステップ(e)において決定された、過去の点検時における、複数の空調設備及び/または複数の冷設設備のそれぞれの各部品の劣化度の履歴を記憶する、
    点検管理方法。
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