JP7018043B2 - 水硬性組成物用添加剤 - Google Patents
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特許文献2には、低熱ポルトランドセメントを含む結合材と、加水分解性タンニン化合物と、グルコン酸塩とからなる低発熱・低自己収縮型セメント組成物が開示されている。
特許文献3には、ニトロカテコール及び/又はシアノカテコールからなる水硬性組成物用添加剤が開示されている。
特許文献4には、所定量の速硬性セメントを含むセメント組成物100質量部に対し、カテコール、及び所定の置換カテコールから選ばれる1種以上のカテコール系硬化促進剤を、0.03~2質量部含有する、3Dプリンタ用セメント系材料が開示されている。
(A)成分のオルト位多価フェノール骨格を有する化合物は、同一の芳香環において2つの水酸基がオルト位に存在する構造を有する化合物である。(A)成分は、水酸基を2つ以上有する。また、(A)成分は、環状構造を1つ以上有する。芳香環はベンゼン環が好ましい。(A)成分をポリカルボン酸エーテル系分散剤と併用すると、粘土の含有量が異なる骨材を用いた場合でも、安定した流動性を水硬性組成物に付与することができる。
本発明は、(A)成分が、この範囲の分子量を有するオルト位多価フェノール骨格を有する化合物である、水硬性組成物用添加剤を含む。すなわち、本発明は、オルト位多価フェノール骨格を有する分子量100以上4000以下の化合物を含有する、水硬性組成物用添加剤を含む。
(A)成分としては、芳香環の置換基として、オルト位の水酸基以外の水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、エステル基、アルデヒド基、エーテル基、及び炭素数1以上12以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基を有する化合物、更に、芳香環の置換基として、オルト位の水酸基以外の水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基及びエステル基から選ばれる1種以上の基を有する化合物が挙げられる。前記エステル基は、-COORで表される基である。Rは炭素数1以上6以下のアルキル基が挙げられる。前記エーテル基は、-O-で表される基である。前記炭化水素基は、アルキル基が好ましい。前記炭化水素基の炭素数は1以上8以下が好ましい。前記炭化水素基は、炭素数1以上4以下のアルキル基がより好ましい。
Xのスルホン酸基、カルボン酸基は、それぞれ、塩となっていてもよい。塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩(1/2原子)などが挙げられる。
Xのエステル基は、-COORで表される基である。Rは炭素数1以上6以下のアルキル基が挙げられる。
また、他の(A)成分として、芳香族オルト位多価縮合環化合物が挙げられる。芳香族オルト位多価縮合環化合物としては、オルト位多価ナフタレンが挙げられる。より具体的には、2,3-ジヒドロキシナフタレン-6-スルホン酸又はその塩などが挙げられる。
本発明は、(A)成分が、ピロガロール構造を有する化合物である添加剤を含む。
本発明は、(A)成分が、没食子酸構造を有する化合物である添加剤を含む。
R1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
R3b:水素原子又は-COO(AO)n1X1
R4b:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、1以上300以下の数
q:0以上2以下の数
p:0又は1
を示す。〕
R5b、R6b、R7b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH2)rCOOM2であり、(CH2)rCOOM2は、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1、M2:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕
一般式(B1)中、R2bは、流動性の観点から、メチル基が好ましい。
一般式(B1)中、R3bは、流動性の観点から、水素原子が好ましい。
一般式(B1)中、R4bは、流動性の観点から、水素原子又はメチル基が好ましい。一般式(B1)中、pが0のとき、R4bは、水素原子が好ましい。
一般式(B1)中、AOは、流動性の観点から、エチレンオキシ基が好ましい。AOはエチレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B1)中、n1は、AOの平均付加モル数であり、流動性の観点から、1以上、好ましくは5以上、より好ましくは7以上、そして、300以下、好ましくは250以下、より好ましくは200以下、更に好ましくは150以下、より更に好ましくは100以下、より更に好ましくは70以下、より更に好ましくは50以下、より更に好ましくは30以下である。
一般式(B1)中、流動性の観点から、pは、0が好ましい。pが0のとき、qは1又は2が好ましい。pが1のとき、qは0が好ましい。
一般式(B2)中、流動性の観点から、R6bは、水素原子又はメチル基が好ましい。
一般式(B2)中、流動性の観点から、R7bは、水素原子が好ましい。
(CH2)rCOOM2については、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1とM2は同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基である。
M1、M2のアルキル基、ヒドロアルキル基、及びアルケニル基は、それぞれ、炭素数1以上4以下が好ましい。
M1とM2は、同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、又はアルキルアンモニウム基が好ましく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、又はアンモニウム基がより好ましく、水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属(1/2原子)が更に好ましく、水素原子、又はアルカリ金属がより更に好ましい。
流動性の観点から、一般式(B2)中の(CH2)rCOOM2のrは、1が好ましい。
単量体(B1)と単量体(B2)とを構成単量体として含む共重合体は、流動性の観点から、構成単量体中の単量体(B1)と単量体(B2)の合計量が、好ましくは90質量%以上、より好ましくは92質量%以上、更に好ましくは95質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である。この合計量は、100質量%であってもよい。
*GPC条件
装置:GPC(HLC-8320GPC)東ソー株式会社製
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー株式会社製)
溶離液:0.2Mリン酸バッファー/CH3CN=9/1
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:0.2mg/mL
標準物質:ポリエチレングリコール換算(分子量既知の単分散ポリエチレングリコール、分子量87,500、250,000、145,000、46,000、24,000)
強度向上剤としては、アルカノールアミンが挙げられ、例えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンが挙げられる。
遅延剤としては、オキシカルボン酸又はその塩が挙げられ、例えば、グルコン酸又はその塩、酒石酸又はその塩、クエン酸又はその塩が挙げられる。
分散剤としては、有機系分散剤、無機系分散剤が挙げられる。有機系分散剤としては、ナフタレン系分散剤が挙げられ、例えば、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物又はその塩が挙げられる。また、無機系分散剤としては、リン酸塩類が挙げられ、例えば、ポリリン酸又はその塩、リン酸又はその塩、トリポリリン酸又はその塩が挙げられる。
多価イオン不溶化剤としては、無機炭酸塩が挙げられ、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムが挙げられる。
本発明は、水硬性粉体、骨材、(A)成分、(B)成分、及び水を含有する、水硬性組成物を提供する。
また、水硬性組成物がコンクリートの場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m3以上、より好ましくは600kg/m3以上、更に好ましくは700kg/m3以上であり、そして、好ましくは1,000kg/m3以下、より好ましくは900kg/m3以下である。
水硬性組成物がモルタルの場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m3以上、より好ましくは900kg/m3以上、更に好ましくは1,000kg/m3以上であり、そして、好ましくは2,000kg/m3以下、より好ましくは1,800kg/m3以下、更に好ましくは1,700kg/m3以下である。
本発明の水硬性組成物の製造方法は、水硬性粉体、骨材、(A)成分、(B)成分、及び水を混合する、水硬性組成物の製造方法である。これらの成分の混合は、公知の方法で行うことができる。本発明の水硬性組成物の製造方法では、本発明の水硬性組成物用添加剤を用いてもよい。また、本発明の水硬性組成物の製造方法は、本発明の水硬性組成物の製造方法であってよい。
すなわち、本発明の水硬性組成物の製造方法では、耐粘土性付与の観点から、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分を、好ましくは0.005質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上、更により好ましくは0.02質量部以上、そして、好ましくは1質量部以下、より好ましくは0.5質量部以下、更により好ましくは0.1質量部以下混合する。
また、本発明の水硬性組成物の製造方法では、作業性改善の観点から、水硬性粉体100質量部に対して、(B)成分を、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.05質量部以上、そして、好ましくは1質量部以下、より好ましくは0.5質量部以下混合する。
また、本発明の水硬性組成物の製造方法は、粘土を含む水硬性組成物の作業性改善の観点から、(A)成分の混合量と(B)成分の混合量との質量比である、(A)/(B)が、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.03以上、更に好ましくは0.05以上、そして、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.45以下である。
(1)モルタルの調製
表1のモルタル配合でモルタルを調製した。モルタルは、JIS R 5201に規定されるモルタルミキサーを使用して、約半量の細骨材、セメント、残部の細骨材の順にモルタルミキサーに投入した後、空練り(60rpm、10秒)を行い、そこに前もって調製した練り水を添加し、混練(60rpm、120秒)して調製した。その際、表2に示す割合で細骨材の一部を粘土で置換した。練り水は、上水道水に、表2の(A)成分、(B)成分、及び消泡剤を混合して調製し、温度を21.5℃とした。消泡剤は、消泡剤NO.21(花王株式会社)を10質量%の濃度で含む消泡剤水溶液を0.1g添加した。
・セメント(C):太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメントと住友大阪セメント株式会社製普通ポルトランドセメントの1:1混合物、比重3.16
・細骨材(S):砂、京都府城陽産、表面乾燥状態、表乾比重2.50
・粘土:笠岡粘土、表2に示す割合で細骨材の一部を置換した。
・(A)成分:表2に示す成分
・(B)成分:分散剤1、メタクリル酸と、メタクリル酸とポリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル(ポリエチレングリコール部分の重量平均分子量1000)との共重合物(共重合比率:メタクリル酸/メタクリル酸とポリエチレングリコールモノメチルエーテルのエステル=75/25(mol%))のナトリウム中和塩、重量平均分子量50000
・水(W):上水道水を用いた練り水
(1)で調製した混練直後のモルタルを、JIS R 5201に記載のフローコーン(上径70mm×下径100mm×高さ60mm)に充填し、モルタルフローを測定してモルタル流動性の指標とした。結果を表2に示した。
比較例1-3は、比較例1-1の細骨材の一部を粘土置換したため、比較例1-1に対して更に流動性が低下している。
一方で、実施例1-3は、(A)成分を使用しているため、細骨材である砂の一部を粘土置換しているにもかかわらず、実施例1-1と比べて、ほとんど流動性が低下していない。
モルタル配合を表3の通りとし、(A)成分として表4の成分を、また、(B)成分として下記分散剤2を、それぞれ、表4の量で用い、粘土の置換量を表4の量として、実施例1と同様にモルタルを調製し、流動性を評価した。結果を表4に示した。
・(B)成分:分散剤2、アクリル酸とイソプレノールエチレンオキサイド付加物(エチレンオキサイド平均付加モル数50)との共重合物(共重合比率:アクリル酸/イソプレノールエチレンオキサイド付加物=80/20(mol%))のナトリウム中和塩、重量平均分子量34000
実施例2-1から2-7は、(B)成分と共に(A)成分を使用しているため、比較例2-2のモルタルフローからの変動が少なく、細骨材の粘土置換に伴う流動性の低下を低減できている。
参考例2-1~2-3は、分散剤としてNSFを用いた場合の流動性を示すものである。参考例2-1で示したように、NSFは、細骨材の一部を粘土に置換しても、一定フローを得るための必要添加量があまり変化せず、性能が骨材中の粘土含有量に影響されにくいことがわかる。また、参考例2-3で示したように、NSFに本発明の(A)成分を使用すると、モルタルフローはむしろ小さくなり、流動性の向上効果をもたらさないことがわかる。
(A)成分として表5の成分を表5の量で用い、(B)成分の添加量を表5の通りとし、粘土の置換量を表5の量として、実施例2と同様にモルタルを調製し、流動性を評価した。結果を表5に示した。表5には、同じ(A)成分を用いた例で粘土を置換しなかった例とのモルタルフローの差も示した。なお、表5では、(A)成分に該当しない化合物も便宜的に(A)成分の欄に示した。
比較例3-1では、粘土置換率が大きくなるにつれて流動性が大幅に低下している。
比較例3-2、3-3は、オルト位に水酸基を有しておらず(A)成分に該当しない構造の多価フェノール化合物を用いた評価結果を示しており、粘土置換率に応じて流動性が低下することがわかる。
一方、(A)成分を用いている実施例3-1~3-4では、粘土置換率が変動した場合の流動性の低下が抑制されている。
実施例3-1~3-4と比較例3-2、3-3の結果から、(A)成分のように、オルト位多価フェノール骨格を有する化合物にのみ、本発明の効果が得られることが確認できる。
Claims (18)
- (A)オルト位多価フェノール骨格を有する化合物であって、芳香環の置換基として、オルト位の水酸基以外の水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、エステル基、アルデヒド基、エーテル基、及び炭素数1以上12以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基を有する化合物〔以下、(A)成分という〕、及び(B)ポリカルボン酸エーテル系分散剤〔以下、(B)成分という〕を含有する、水硬性組成物用添加剤。
- (A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比である、(A)/(B)が、0.001以上1以下である、請求項1記載の水硬性組成物用添加剤。
- (A)成分が、ピロカテコール構造又はピロガロール構造を有する化合物である、請求項1又は2記載の水硬性組成物用添加剤。
- (B)成分が、下記一般式(B1)で示される単量体(B1)と下記一般式(B2)で示される単量体(B2)とを構成単量体として含む共重合体である、請求項1~3の何れか1項記載の水硬性組成物用添加剤。
〔式中、
R1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
R3b:水素原子又は-COO(AO)n1X1
R4b:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、1以上300以下の数
q:0以上2以下の数
p:0又は1
を示す。〕
〔式中、
R5b、R6b、R7b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH2)rCOOM2であり、(CH2)rCOOM2は、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1、M2:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕 - 消泡剤を含有する、請求項1~4の何れか1項記載の水硬性組成物用添加剤。
- 粘土を含む骨材を用いた水硬性組成物用である、請求項1~5の何れか1項記載の水硬性組成物用添加剤。
- 水硬性粉体、骨材、(A)オルト位多価フェノール骨格を有する化合物であって、芳香環の置換基として、オルト位の水酸基以外の水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、エステル基、アルデヒド基、エーテル基、及び炭素数1以上12以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基を有する化合物〔以下、(A)成分という〕、(B)ポリカルボン酸エーテル系分散剤〔以下、(B)成分という〕、及び水を含有する、水硬性組成物。
- 骨材が、粘土を含む骨材である、請求項7記載の水硬性組成物。
- (A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比である、(A)/(B)が、0.001以上1以下である、請求項7又は8記載の水硬性組成物。
- (A)成分が、ピロカテコール構造又はピロガロール構造を有する化合物である、請求項7~9の何れか1項に記載の水硬性組成物。
- (B)成分が、下記一般式(B1)で示される単量体(B1)と下記一般式(B2)で示される単量体(B2)とを構成単量体として含む共重合体である、請求項7~10の何れか1項記載の水硬性組成物。
〔式中、
R1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
R3b:水素原子又は-COO(AO)n1X1
R4b:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、1以上300以下の数
q:0以上2以下の数
p:0又は1
を示す。〕
〔式中、
R5b、R6b、R7b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH2)rCOOM2であり、(CH2)rCOOM2は、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1、M2:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕 - 消泡剤を含有する、請求項7~11の何れか1項記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体、骨材、(A)オルト位多価フェノール骨格を有する化合物であって、芳香環の置換基として、オルト位の水酸基以外の水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、エステル基、アルデヒド基、エーテル基、及び炭素数1以上12以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基を有する化合物、(B)ポリカルボン酸エーテル系分散剤、及び水を混合する、水硬性組成物の製造方法。
- 骨材が、粘土を含む骨材である、請求項13記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分の混合量と(B)成分の混合量との質量比である、(A)/(B)が、0.001以上1以下である、請求項13又は14記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分が、ピロカテコール構造又はピロガロール構造を有する化合物である、請求項13~15の何れか1項に記載の水硬性組成物の製造方法。
- (B)成分が、下記一般式(B1)で示される単量体(B1)と下記一般式(B2)で示される単量体(B2)とを構成単量体として含む共重合体である、請求項13~16の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
〔式中、
R1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
R3b:水素原子又は-COO(AO)n1X1
R4b:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n1:AOの平均付加モル数であり、1以上300以下の数
q:0以上2以下の数
p:0又は1
を示す。〕
〔式中、
R5b、R6b、R7b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CH2)rCOOM2であり、(CH2)rCOOM2は、COOM1又は他の(CH2)rCOOM2と無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1、M2は存在しない。
M1、M2:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕 - 消泡剤を混合する、請求項13~17の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
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