JP2018184339A - 水硬性組成物用混和剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、水硬性組成物用分散剤組成物、水硬性組成物、水硬性組成物の製造方法、及び水硬性組成物の流動性の向上方法に関する。
また、本発明は、水硬性組成物用水和発熱抑制剤、水硬性組成物及び水硬性組成物の水和発熱抑制方法に関する。
特許文献2には、特定のポリアルキレンオキシド誘導体及び/又は特定の炭化水素誘導体を含有するセメント組成物のワーカビリティーを改良するためのワーカビリティー改良剤が記載されている。特許文献2には、前記ワーカビリティー改良剤と減水剤とを含有するセメント減水剤もまた記載されている。
特許文献3には、βナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物とオキシエチレン鎖を有するノニオン系界面活性剤を含む水硬性組成物と水からなるスラリーが記載されている。
特許文献4には、ナフタレンスルホン酸金属塩のホルマリン縮合物及びポリオキシエチレン系化合物からなるセメント添加剤が記載されている。
特許文献5には、アニオン系界面活性剤を加えたコンクリートによって所望のコンクリート製品を成形し、該成形品を常圧蒸気養生する、コンクリート製品の製造方法が記載されている。
また、特許文献7には、多価アルコールと高級脂肪酸のエステル化によって得られる化合物をコンクリート混練物に添加することにより、コンクリートの温度上昇と上昇速度を簡便に抑制するセメント用添加剤が開示されている。
また、特許文献8には、ポリアルキレングリコール、脂肪酸エステル誘導体、アクリル系ポリマー誘導体を配合した水溶性高分子、及びポリカルボン酸塩を含有することを特徴とする高流動コンクリート用混和剤が開示されている。
(B1)下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種と、
を含有する、
水硬性組成物用混和剤組成物に関する。
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕
(B1)下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B1)成分という〕と、
を含有する、水硬性組成物用分散剤組成物に関する。
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕
(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下である、
水硬性組成物に関する。
(A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下となるように混合する、
水硬性組成物の製造方法に関する。
(B2)下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種と、
を含有する、水硬性組成物用混和剤組成物に関する。
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕
(B2)下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B2)成分という〕と、
を含有する、水硬性組成物用水和発熱抑制剤に関する。
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕
(A)成分と(B2)成分とを、(A)成分と(B2)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下となるように混合する、
水硬性組成物の製造方法に関する。
本発明は、(A)成分と、(B1)成分とを含有する水硬性組成物用混和剤組成物に関する。この水硬性組成物用混和剤組成物は、例えば、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物として用いることができる。
また、本発明は、(A)成分と、(B2)成分とを含有する水硬性組成物用混和剤組成物に関する。この水硬性組成物用混和剤組成物は、例えば、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤として用いることができる。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物についての効果発現機構の詳細は不明であるが、以下のように推定される。
一般的に、糖などのポリオールはセメント粒子に吸着する性質を持っている事から、(A)成分の(ポリ)グリコシドは、疎水基を液相に向けた状態で、セメント粒子表面に吸着することが推察される。また、(B1)成分の非イオン性界面活性剤の疎水基は、(A)成分の(ポリ)グリコシドの疎水基に配位し、会合体を形成することが推測される。この様な疑似的な会合体の形成によって、セメント粒子間に立体的な斥力が発現し、水硬性組成物の流動性が向上すると推察される。
(A)成分は、炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種である。
(B1)成分は、前記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B11)成分という〕、前記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B12)成分という〕及び前記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B13)成分という〕から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種である。
一般式(B11)中、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。AOは、炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、更に炭素数2のアルキレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B11)中、p1は、AOの平均付加モル数であり、水溶性および水硬性組成物の流動性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは45以下、より更に好ましくは20以下、より更に好ましくは4.5以下である。
一般式(B12)中、R22は、好ましくは炭素数2のアルキレン基である。
一般式(B12)中、X1のうち、炭素数1以上3以下のアルキル基は、炭素数1のアルキル基が好ましい。また、−R22−OHで表される基は、R22が炭素数2のアルキレン基であるものが好ましい。X1は、炭素数1以上3以下のアルキル基が好ましい。
一般式(B13)中、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。AOは、炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、更に炭素数2のアルキレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B13)中、q1、r1は、それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは4.5以下、更に好ましくは3.5以下、より更に好ましくは3.0以下、より更に好ましくは2.5以下である。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物は、水硬性組成物の流動性向上と硬化遅延抑制の観点から、(A)成分と(B1)成分のモル比が、(A)/(B1)で、好ましくは0.05以上20.0以下である。(A)/(B1)のモル比は、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上、より更に好ましくは0.3以上、そして、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、より更に好ましくは7.5以下である。
(B1)成分が(B11)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、同様の観点で、好ましくは0.4以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは2以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
(B1)成分が(B12)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、同様の観点で、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
(B1)成分が(B13)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、同様の観点で、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。
(C)成分としては、シリコーン系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤、及びエーテル系消泡剤から選ばれる1種以上の消泡剤が好ましい。
シリコーン系消泡剤は、ジメチルポリシロキサンが好ましい。
脂肪酸エステル系消泡剤は、非水溶性のポリアルキレングリコール脂肪酸エステルが好ましい。
エーテル系消泡剤は、ポリアルキレングリコールアルキルエーテルが好ましい。
ポリアルキレンオキシド系消泡剤は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロック共重合体が好ましい。
アルキルリン酸系消泡剤では、リン酸トリブチル、リン酸イソトリブチル、ナトリウムオクチルホスフェートが好ましい。
アセチレングリコール系消泡剤では2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール又はそのアルキレンオキシド付加物が好ましい。
本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤についての効果発現機構の詳細は不明であるが、以下のように推定される。
一般的に、糖などのポリオールはセメント粒子に吸着する性質を持っている事から、(A)成分の(ポリ)グリコシドはセメント粒子表面に吸着することが推察される。また、(B2)成分の非イオン性界面活性剤は、所定のHLBを有していることにより、親油性が高まり、(A)成分のアルキル基又はアルケニル基に配位し、セメント粒子表面に油膜が形成されるものと推察される。この油膜がセメント粒子と水との接触を妨げることによって、セメントの水和発熱が抑制されると考えられる。
(A)成分は、炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種である。
(B2)成分は、前記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B21)成分という〕、前記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B22)成分という〕、前記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B23)成分という〕及び前記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤〔以下、(B24)成分という〕から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種である。
ここで、HLBとは、親水性疎水性バランス(Hydrophile Lipophile Balance)の略であって、化合物が親水性か親油性かを知る指標となるものである。一般的な非イオン性界面活性剤では、0〜20の値をとる。HLB値が小さい程、親油性が強いことを示す。
HLB=20×親水部の式量の総和/分子量
また本発明において、(B24)成分のHLBは、アトラス法で算出された値である。アトラス法によるHLBは、下記式より算出される。
HLB=20×(1−S/A)
S:(B24)成分であるエステルのケン化価
A:(B24)成分であるエステル中の脂肪酸の中和価
なお、2種以上の非イオン性界面活性剤を用いる場合、HLBは各非イオン性界面活性剤のHLBと重量比率との加重平均値として算出する。
一般式(B21)中、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。AOは、炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、更に炭素数2のアルキレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B21)中、p2は、AOの平均付加モル数であり、水硬性組成物の水和発熱抑制の観点から、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは4.5以下、より更に好ましくは3.5以下、より更に好ましくは2.5以下である。
一般式(B22)中、R22bは、好ましくは炭素数2のアルキレン基である。
一般式(B22)中、X2のうち、炭素数1以上3以下のアルキル基は、炭素数1のアルキル基が好ましい。また、−R22b−OHで表される基は、R22bが炭素数2のアルキレン基であるものが好ましい。X2は、炭素数1以上3以下のアルキル基が好ましい。
一般式(B23)中、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。AOは、炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、更に炭素数2のアルキレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B23)中、q2、r2は、それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは4.5以下、更に好ましくは3.5以下、より更に好ましくは2.5以下である。
一般式(B24)中、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。AOは、炭素数2又は3のアルキレンオキシ基、更に炭素数2のアルキレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(B24)中、p2は、AOの平均付加モル数であり、水硬性組成物の水和発熱抑制の観点から、好ましくは1以上、より好ましくは3以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは6以下である。
本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤は、水硬性組成物の水和発熱抑制の観点から、(A)成分と(B2)成分のモル比が、(A)/(B2)で、好ましくは0.10以上、より好ましくは0.20以上、更に好ましくは0.25以上、そして、好ましくは10.0以下、より好ましくは3.0以下、更に好ましくは2.0以下、より更に好ましくは1.0以下、より更に好ましくは0.50以下、より更に好ましくは0.40以下、より更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.30以下である。
通常、(B2)成分のようなHLBが2以上11以下の非イオン活性剤は水に不溶であるため、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤は、可溶化剤を併用することが好ましい。可溶化剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、ブチルトリグリコール、ベンジルアルコール等の親水性有機溶媒が挙げられ、これらの1種以上を用いることができる。溶媒は、引火性および相溶性の観点から、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンであり、さらに好ましくはプロピレングリコールである。
本発明は、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分と、を含有する水硬性組成物であって、
(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下である、
水硬性組成物を提供する。
本発明の水硬性組成物における(A)成分と(B1)成分の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物と同じである。
(B1)成分を含有する本発明の水硬性組成物に使用されるより好ましい水硬性粉体は、石膏の含有量が、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下のセメントである。このセメントは、前記したポソラン作用及び/又は潜在水硬性を有する粉体や石粉(炭酸カルシウム粉末)等を含んでいてもよい。
(B1)成分が(B11)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.4以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは3以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
(B1)成分が(B12)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
(B1)成分が(B13)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。
また、(B1)成分の含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.15質量部以上、更に好ましくは0.3質量部以上、そして、好ましくは1.0質量部以下、より好ましくは0.6質量部以下、更に好ましくは0.4質量部以下である。
また、(B1)成分を含有する水硬性組成物がコンクリートの場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m3以上、より好ましくは600kg/m3以上、更に好ましくは700kg/m3以上であり、そして、好ましくは1000kg/m3以下、より好ましくは900kg/m3以下である。
(B1)成分を含有する水硬性組成物がモルタルの場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m3以上、より好ましくは900kg/m3以上、更に好ましくは1000kg/m3以上であり、そして、好ましくは2000kg/m3以下、より好ましくは1800kg/m3以下、更に好ましくは1700kg/m3以下である。
(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物における(A)成分と(B2)成分の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤と同じである。また、(A)/(B2)のモル比も、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤と同じ範囲であることが好ましい。また、(A)/(B2)の質量比も、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤と同じ範囲であることが好ましい。
セメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、エコセメント(例えばJIS R5214等)が挙げられる。これらの中でも、普通ポルトランドセメント、耐硫酸性ポルトランドセメント及び白色ポルトランドセメントから選ばれるセメントが好ましく、普通ポルトランドセメントがより好ましい。
(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物に使用されるより好ましい水硬性粉体は、石膏の含有量が、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下のセメントである。このセメントは、前記したポソラン作用及び/又は潜在水硬性を有する粉体や石粉(炭酸カルシウム粉末)等を含んでいてもよい。
また、(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物は、(B2)成分の含有量が、水硬性粉体100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、更に好ましくは0.3質量部以上、そして、好ましくは2.0質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、更に好ましくは0.6質量部以下である。
本発明は、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分とを混合する、水硬性組成物の製造方法であって、
(A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下となるように混合する、
水硬性組成物の製造方法を提供する。
(B1)成分を用いる本発明の水硬性組成物の製造方法において、(A)成分、(B1)成分の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物と同じである。また、水硬性粉体の具体例や好ましい態様は、(B1)成分を用いる本発明の水硬性組成物と同じである。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物及び(B1)成分を用いる水硬性組成物で述べた事項は、(B1)成分を用いる本発明の水硬性組成物の製造方法に適宜適用することができる。その場合、水硬性組成物用分散剤組成物や(B1)成分を用いる水硬性組成物における各成分の含有量は、混合量に読み替えて適用することができる。
(B1)成分が(B11)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.4以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは3以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
(B1)成分が(B12)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
(B1)成分が(B13)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。
また、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分と、(D)成分とを混合して、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分と、(D)成分とを含有する水硬性組成物を製造することもできる。
更に、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分と、(C)成分と、(D)成分とを混合して、水硬性粉体と、水と、(A)成分と、(B1)成分と、(C)成分と、(D)成分とを含有する水硬性組成物を製造することもできる。
(C)成分及び(D)成分の具体例及び好ましい態様は、それぞれ、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物で述べたものと同じである。
本発明の流動性の向上方法において、(A)成分、(B1)成分の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用分散剤組成物と同じである。また、水硬性粉体の具体例や好ましい態様は、(B1)成分を含有する本発明の水硬性組成物と同じである。
本発明の水硬性組成物用分散剤組成物及び(B1)成分を含有する水硬性組成物で述べた事項は、本発明の流動性の向上方法に適宜適用することができる。その場合、水硬性組成物用分散剤組成物や(B1)成分を含有する水硬性組成物における各成分の含有量は、混合量に読み替えて適用することができる。また、本発明の流動性の向上方法における水硬性組成物の具体例及び好ましい態様は、(B1)成分を含有する本発明の水硬性組成物と同じである。(B1)成分を含有する本発明の水硬性組成物を対象とすることができる。
(B1)成分が(B11)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.4以上、より好ましくは1以上、更に好ましくは3以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
(B1)成分が(B12)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.15以上、更に好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.3以下である。
(B1)成分が(B13)成分である場合、(A)/(B1)のモル比は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下である。
本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法は、水と水硬性粉体とを含有する水硬性組成物に、(A)成分と(B2)成分とを、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分及び(B2)成分の合計の量として、0.05質量部以上4.0質量部以下含有させる。
本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法における(A)成分と(B2)成分の具体例及び好ましい態様は、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤と同じである。また、(A)/(B2)のモル比や(A)/(B2)の質量比も、本発明の水硬性組成物用水和発熱抑制剤と同じ範囲であることが好ましい。
また、本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法における水硬性粉体の具体例及び好ましい態様は、(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物と同じである。
また、本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法における水硬性組成物の具体例及び好ましい態様は、(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物と同じである。本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法は、(B2)成分を含有する本発明の水硬性組成物を対象とすることができる。
本発明の水硬性組成物の水和発熱抑制方法では、(A)成分及び(B2)成分を、水硬性組成物を製造する際に添加することが好ましい。
モルタル配合を表1に、また、評価結果を表2に示した。表中の化合物は以下のものである。
(A)成分
・アルキルポリグリコシド:アルキル鎖の炭素数8から16、アルキル鎖の平均炭素数10、糖縮合度1.1、グルコースの高級アルコール付加物
・表2のものを用いた。表2のかっこ内の数字は、エチレンオキサイド平均付加モル数であり、一般式(B11)中のp1又は一般式(B13)中のq1+r1を示す。
・W:練り水(分散剤を含む水道水)
・C:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント(株)製、密度3.16g/cm3、石膏含有量4.5質量%)
・S:細骨材(城陽産山砂、密度2.56g/cm3)
(1)モルタルの調製
表1に示す配合条件で、モルタルミキサー((株)ダルトン製 万能混合撹拌機 型式:5DM-03-γ)を用いて、水硬性粉体(C)、細骨材(S)を投入し空練りを10秒行い、表の(A)成分、(B1)成分を含む練り水(W)を加えた。この際、空気連行量が2%以下になるよう消泡剤(シリコーン系消泡剤、東レダウコーニング(株)製)を添加した。そして、モルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて120秒間混練してモルタルを調製した。
JIS R 5201の試験方法に従って、調製したモルタルのフローを測定した。ただし、落下運動を与える操作は行っていない。結果を表2に示した。
(A)成分と(B1)成分とを表3のように含有するモルタル20gを、定温カロリメーター(TAM Air、TA instrument製)に設置し、20℃一定の条件で水和発熱速度の経時変化を測定した。発熱速度の時間微分値d2Q/dt2が正の値になった時点を水和反応開始時間と定義し、評価した。結果を表3に示した。モルタルは、実施例1aの(1)と同様に混練して得た。なお、表3の実施例2a−1、2a−2及び比較例2a−1のモルタルは、それぞれ、実施例1a−7、1a−6及び比較例1a−3のモルタルに相当する。
モルタル配合を表4に、また、評価結果を表5に示した。表中の化合物は以下のものである。
(A)成分
・アルキルポリグリコシド:アルキル鎖の炭素数8から16、アルキル鎖の平均炭素数10、糖縮合度1.1、グルコースの高級アルコール付加物
・ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数1、かっこ内の数字はエチレンオキシド平均付加モル数である(以下同様)、HLB5.2
・ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数2、HLB6.3
・ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数3、HLB8.1
・ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数4、HLB9.6
・ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数5、HLB10.5
・ポリオキシエチレン(4)ノニルフェニルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数4、HLB8.9
・パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド:アルキル/アルケニル鎖の炭素数8から18、アルキル/アルケニル鎖の平均分子数13.5のアルキルジエタノールアミドとグリセリンの混合物、HLB5.5(グリセリンの含有量10質量%、表5には、有姿の質量部を示した。)
・ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド:アルキル/アルケニル鎖の炭素数8から18、アルキル/アルケニル鎖の平均分子数13.0のアルキルジエタノールアミドとグリセリンの混合物、HLB3.3(グリセリンの含有量10質量%、表5には、有姿の質量部を示した。)
・ポリオキシエチレン(2)ラウリルアミン:エチレンオキシド平均付加モル数2、HLB6.3
・ポリオキシエチレン(6)モノオレエート:HLB9.2
・フェニルグリコシド:東京化成工業(株)製試薬、製品コード:P0178(便宜的に表5の(A)成分の欄に示した。)
・ポリカルボン酸系共重合体:リグニンスルホン酸化合物とポリカルボン酸エーテルの複合体
・W:練り水(分散剤を含む水道水)
・C:高炉セメントB種(太平洋セメント(株)製、密度3.04g/cm3、石膏含有量4.0質量%)
・S:細骨材(一般社団法人セメント協会製、セメント強さ試験用標準砂、密度2.64g/cm3)
(1)モルタルの調製
表4に示す配合条件で、モルタルミキサー((株)ダルトン製 万能混合撹拌機 型式:5DM-03-γ)を用いて、水硬性粉体(C)、細骨材(S)を投入し空練りを10秒行い、(A)成分又は(A’)成分、(B2)成分、分散剤(用いる場合)を含む練り水(W)を加えた。この際、空気連行量が2%以下になるよう消泡剤(シリコーン系消泡剤、東レダウコーニング(株)製)を添加した。そして、モルタルミキサーの低速回転(63rpm)にて120秒間混練してモルタルを調製した。
混練したモルタルを容量1Lのポリプロピレン製ディスポーサルカップに充填し、モルタル中心部へ熱電対を挿入した後に、カップを1Lのデュワー瓶内に装填し、コルク栓で密閉した。デュワー瓶はポリスチレン製発泡ビーズで充填した発泡スチロール容器(厚み140mm)内に静置し、モルタルの温度変化をデータロガーで経時測定した。この測定方法の模式図を図1に示す。
水硬性粉体の接水時の温度から最高温度到達までの温度上昇量を断熱温度上昇量とした。結果を表5に示した。また表5では、比較例1b−1を基準に、各実施例、比較例の断熱温度上昇量の差を示した。断熱温度上昇量の差が正の数で且つ大きいほど、水硬性粉体の水和発熱による温度上昇の抑制に優れていることがいえる。
Claims (48)
- (A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種と、
(B1)下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種と、
を含有する、水硬性組成物用混和剤組成物。
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕 - (A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種〔以下、(A)成分という〕と、
(B1)下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B1)成分という〕と、
を含有する、水硬性組成物用分散剤組成物。
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を含有する、請求項2に記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- (A)成分と(B1)成分のモル比が、(A)/(B1)で0.05以上20.0以下である、請求項2又は3に記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- (A)成分と(B1)成分の質量比が、(A)/(B1)で、0.05以上4.0以下である、請求項2〜4の何れか1項記載の水硬性組成物用分散剤組成物。
- 水硬性粉体と、
水と、
(A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種〔以下、(A)成分という〕と、
(B1)下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B1)成分という〕と、
を含有する水硬性組成物であって、
(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下である、
水硬性組成物。
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を含有する、請求項6に記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B1)成分のモル比が、(A)/(B1)で0.05以上20.0以下である、請求項6又は7に記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B1)成分の質量比が、(A)/(B1)で、0.05以上4.0以下である、請求項6〜8の何れか1項記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項6〜9の何れか1項記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.1質量部以上2.0質量部以下である、請求項6〜10の何れか1項記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体と、水と、下記(A)成分と、下記(B1)成分とを混合する、水硬性組成物の製造方法であって、
(A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下となるように混合する、
水硬性組成物の製造方法。
(A)成分:炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種
(B1)成分:下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を混合する、請求項12に記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分のモル比が、(A)/(B1)で0.05以上20.0以下となるように混合する、請求項12又は13に記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の質量比が、(A)/(B1)で0.05以上4.0以下となるように混合する、請求項12〜14の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項12〜15の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.1質量部以上2.0質量部以下となるように混合する、請求項12〜17の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- 水と水硬性粉体とを含有する水硬性組成物に、下記(A)成分と下記(B1)成分とを、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分及び(B1)成分の合計の量として、0.05質量部以上4.0質量部以下含有させる、水硬性組成物の流動性の向上方法。
(A)成分:炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種
(B1)成分:下記一般式(B11)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B12)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B13)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤の少なくとも1種
〔式中、
R11、R31:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21:炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X1:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22−OHで表される基から選ばれる基R32、R33:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p1:3以上100以下の数
q1、r1:それぞれ、0以上の数であり、q1とr1の合計は、0.5以上100以下の数
である。〕 - (A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分のモル比である(A)/(B1)が0.05以上20.0以下で、水硬性組成物に含有させる、請求項18に記載の水硬性組成物の流動性の向上方法。
- (A)成分と(B1)成分とを、(A)成分と(B1)成分の質量比である(A)/(B1)が0.05以上4.0以下で、水硬性組成物に含有させる、請求項18又は19に記載の水硬性組成物の流動性の向上方法。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項18〜20の何れか1項記載の水硬性組成物の流動性の向上方法。
- (A)成分と(B1)成分とを、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分及び(B1)成分の合計の量として、0.1質量部以上2.0質量部以下含有させる、請求項18〜21の何れか1項記載の水硬性組成物の流動性の向上方法。
- (A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種と、
(B2)下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種と、
を含有する、水硬性組成物用混和剤組成物。
〔式中、
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕 - (A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種〔以下、(A)成分という〕と、
(B2)下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B2)成分という〕と、
を含有する、水硬性組成物用水和発熱抑制剤。
〔式中、
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を含有する、請求項24に記載の水硬性組成物用水和発熱抑制剤。
- (A)成分と(B2)成分のモル比が、(A)/(B2)で0.10以上10.0以下である、請求項24又は25に記載の水硬性組成物用水和発熱抑制剤。
- (A)成分と(B2)成分の質量比が、(A)/(B2)で0.05以上4.0以下である、請求項24〜26の何れか1項記載の水硬性組成物用水和発熱抑制剤。
- 水硬性粉体と、
水と、
(A)炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種〔以下、(A)成分という〕と、
(B2)下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種〔以下、(B2)成分という〕と、
を含有する水硬性組成物であって、
(A)成分と(B2)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下である、
水硬性組成物。
〔式中、
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を含有する、請求項28に記載の水硬性組成物。
- 更に、(D)分散剤を含有する、請求項28又は請求項29に記載の水硬性組成物。
- (D)が、ポリカルボン酸系共重合体、リグニンスルホン酸系共重合体、及びナフタレンスルホン酸系共重合体から選ばれる1種以上の分散剤である、請求項30に記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B2)成分のモル比が、(A)/(B2)で0.1以上10.0以下である、請求項28〜31の何れか1項に記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B2)成分の質量比が、(A)/(B2)で0.05以上4.0以下である、請求項28〜32の何れか1項記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項28〜33の何れか1項記載の水硬性組成物。
- (A)成分と(B2)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.1質量部以上2.0質量部以下である、請求項28〜34の何れか1項記載の水硬性組成物。
- 水硬性粉体と、水と、下記(A)成分と、下記(B2)成分とを混合する、水硬性組成物の製造方法であって、
(A)成分と(B2)成分とを、(A)成分と(B2)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.05質量部以上4.0質量部以下となるように混合する、
水硬性組成物の製造方法。
(A)成分:炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種
(B2)成分:下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種
〔式中、
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕 - 更に、(C)消泡剤を混合する、請求項36に記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、(A)成分と(B2)成分のモル比が、(A)/(B2)で0.1以上10.0以下となるように混合する、請求項36又は37に記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、(A)成分と(B2)成分の質量比が、(A)/(B2)で0.05以上4.0以下となるように混合する、請求項36〜38の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項36〜39の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、(A)成分と(B2)成分の合計含有量が、水硬性粉体100質量部に対して0.1質量部以上2.0質量部以下となるように混合する、請求項36〜40の何れか1項記載の水硬性組成物の製造方法。
- 水と水硬性粉体とを含有する水硬性組成物に、下記(A)成分と下記(B2)成分とを、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分及び(B2)成分の合計の量として、0.05質量部以上4.0質量部以下含有させる、水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
(A)成分:炭素数8以上20以下のアルキル基又は炭素数8以上20以下のアルケニル基を有し、糖縮合度が1以上5以下である(ポリ)グリコシドの少なくとも1種
(B2)成分:下記一般式(B21)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B22)で表される非イオン性界面活性剤、下記一般式(B23)で表される非イオン性界面活性剤及び下記一般式(B24)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれる非イオン性界面活性剤であって、HLB値が2以上11以下である非イオン性界面活性剤の少なくとも1種
〔式中、
R11b、R31b:それぞれ、炭素数8以上22以下のアルキル基、炭素数8以上22以下のアルケニル基、炭素数8以上22以下のアラルキル基、及び炭素数8以上22以下の置換アリール基から選ばれる基
R21b、R41b:それぞれ、炭素数7以上21以下のアルキル基、炭素数7以上21以下のアルケニル基、炭素数7以上21以下のアラルキル基、及び炭素数7以上21以下の置換アリール基から選ばれる基
R22b:炭素数2以上4以下のアルキレン基
X2:炭素数1以上3以下のアルキル基、及び−R22b−OHで表される基から選ばれる基
R32b、R33b:それぞれ、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基
AO:炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基
p2:0.5以上20以下の数
q2、r2:それぞれ、0以上の数であり、q2とr2の合計は、0.5以上20以下の数
である。〕 - (A)成分と(B2)成分の少なくとも一方を、液状で用いる、請求項42に記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
- (A)成分と(B2)成分の少なくとも一方を、水又は有機溶媒に溶解させて用いる、請求項42又は43に記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、(A)/(B2)=0.1以上10.0以下のモル比で用いる、請求項42〜44の何れか1項に記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、(A)/(B2)=0.05以上4.0以下の質量比で用いる、請求項42〜45の何れか1項に記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
- 水硬性粉体が、石膏の含有量が20質量%以下の水硬性粉体である、請求項42〜46の何れか1項記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
- (A)成分と(B2)成分とを、水硬性粉体100質量部に対して、(A)成分及び(B2)成分の合計の量として、0.1質量部以上2.0質量部以下含有させる、請求項42〜47の何れか1項記載の水硬性組成物の水和発熱抑制方法。
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