JP2005314154A - グラウト用混和剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリカルボン酸系セメント分散剤と、増粘剤と、石灰系混和材とを含んでなるグラウト用混和剤であって、前記石灰系混和材はCaOを50〜92重量%含有するクリンカと石膏とを粉砕した混合物である。ポリカルボン酸系セメント分散剤、増粘剤、石灰系混和材のいずれも粉末状とし、これらをプレミックスして一材型とすることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(グラウト用混和剤)
先ず、本発明に係るグラウト用混和剤について説明する。このグラウト用混和剤は、ポリカルボン酸系セメント分散剤と、増粘剤と、石灰系混和材とを含んでなり、前記石灰系混和材はCaOを50〜92重量%含有するクリンカと石膏とを粉砕した混合物である。なお、本発明に係るグラウト用混和剤は、必要により、有機系収縮低減剤、無機系フィラーを更に含むことができる。また、上記の各使用材料をいずれも粉末状としプレミックスした一材型のものとして得ることができる。
本発明に係るグラウト用混和剤に配合されるポリカルボン酸系セメント分散剤は、ポリカルボン酸系高分子化合物を主成分とする。このような高分子化合物としては、−COOM基(Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示す)及びポリアルキレングリコール鎖を有する(メタ)アクリル酸系共重合体、又はポリアルキレングリコールアルケニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(ただし、多価金属塩を除く)等が好ましい。ポリアルキレングリコール鎖としては、炭素数2〜4のポリアルキレングリコール鎖が好ましく、より好ましくは−O(CH2CH(Ra)O)b−で示されるものである。ここで、Raは水素原子又はメチル基を示し、bは2〜200が好ましい。
R1O(AO)nR2 ・・・(I)
式中、R1及びR2は、互いに独立して、水素基、アルキル基、フェニル基、シクロアルキル基等であり、Aは炭素数2〜3の1種のアルキレン基又はランダム若しくはブロック重合させた2種のアルキレン基であり、nは2〜20の整数である。特に、R2が水素基である有機系収縮低減成分が好適に使用できる(特公昭59−3430号公報に記載のものを含む)。
本発明に係るグラウト用混和剤の各材料の配合割合は、石灰系混和材100重量部に対し、ポリカルボン酸系セメント分散剤5〜60重量部、増粘剤0.5〜40重量部が好ましい。なお、任意成分である有機系収縮低減剤の配合割合は、石灰系混和材100重量部に対し、有機系収縮低減剤5〜200重量部が好ましい。また、任意成分である無機系フィラーの配合割合は、石灰系混和材100重量部に対し、無機系フィラー5〜300重量部が好ましい。
次に、本発明に係るグラウト用混和剤を用いたセメント系グラウト組成物について説明する。このセメント系グラウト組成物は、ポリカルボン酸系セメント分散剤と、増粘剤と、石灰系混和材と、セメントとを含んでなり、前記石灰系混和材はCaOを50〜92重量%含有するクリンカと石膏とを粉砕した混合物であるものである。すなわち、上記説明したプレミックスしてなる一材型のグラウト用混和剤である。
セメント系グラウト組成物は、セメントの他、前記グラウト用混和剤と同様に、ポリカルボン酸系セメント分散剤と、増粘剤と、所定の石灰系混和材とを必須成分とする。また、必要により、有機系収縮低減剤、無機系フィラーを含むことができる。これらについては既に説明したので、ここでの詳細な説明は省略する。
・セメント
セメントとしては普通ポルトランドセメント(略号:OPC)、早強ポルトランドセメント(略号:HES)、高炉B種セメント(略号:BB)を用いた。
このセメント分散剤は、以下の製造方法により製造した。メタクリル酸ナトリウム54モル%、メタリルスルホン酸ナトリウム7モル%、メチルアクリレート8モル%、メトキシポリ(n=40)エチレングリコールメタクリルレート16モル%並びにメトキシポリ(n=23)エチレングリコールメタクリルレート15モル%を重合させてなる分子量11900の高分子化合物を主成分とする固形分濃度45%の水溶液各800gに、pH調整のために10重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液75.2gを加えて常温で約3分間撹拌し、次いで、亜硫酸ソーダ及びトリエタノールアミンを、高分子化合物の固形分100重量部に対して各0.5重量部添加し3分間撹拌した。これを処理容積が1Lのニーダー型混練撹拌機に入れて温度90℃、30torrの減圧下で混練しながら濃縮・乾燥を行った。得られた粉粒体を粉砕機で粉砕し、分級して粒径50〜500μmの粉末(SP)を製造した。尚、該粉末の含水率は2.1重量%であった。
増粘剤として、商品名:SFCA2000(主成分:セルロースエーテル)(信越化学工業株式会社製)(略号:SFCA)を使用した。
使用した石灰系混和材の化学成分、石膏量および粉末度(比表面積)を表1に示す。なお、II型無水石膏量は、クリンカー100重量部に対する重量部を示す。
水として水道水を使用した。
水を除く各材料を、表2に表す配合量となるようにあらかじめプレミックスし、さらにセメント100重量部に対して水を所定量加え、グラウトミキサ(GM50、回転数1000rpm)で3分間混練して、試験例1〜6のグラウトを製造した。
得られたグラウトについて以下の試験を実施した。その結果を表3に示す。
(1)流動性
JPロート流下時間測定方法
土木学会基準「PCグラウト試験方法(JSCE−F531−1999)」に準じてJPロート流下時間を混練直後、60分後、120分後及び180分後に測定した。ロートの排出口の内径は14mmのものを使用した。
ブリーディング率測定方法
ブリーディング率は以下の2つの方法を用いて測定した。
<ポリエチレン袋方法>
土木学会基準「PCグラウトのブリーディング率及び膨張率試験方法(ポリエチレン袋方法)(JSCE−F532−1999)」に準じて材齢3時間でのブリーディング率を測定した。
以下に図1を参照してこの1.5m鉛直管法による試験方法を説明する。
図1に示すように、先ず、高さ1.5m、外径89mm、内径79mmのPVC製透明シース10の中心に、長さ約1.5m超の1S15.2の鋼材20を1本挿入した。そして、シース10内に混練直後のグラウト1を1.4mの高さまで注入した。シース10鋼材20は、中心に穴が設けられたゴム製キャップ12を用いて鋼材20に固定した。材齢3時間と24時間でシース10内におけるブリーディング水3の有無を確認し、ブリーディング水3が発生していた場合、ピペットを用いてブリーディング水3の水量を測定した。そして、以下の式にてブリーディング率(%)を算出した。なお、1試験例あたり、鋼材20を挿入した供試体3体と、比較用の鋼材20を挿入しない供試体1体の合計4体について測定を行った。
ブリーディング率(%)=(ブリーディング水の高さ)/(グラウトの高さ)
体積変化率(%)=(注入24時間のグラウト高さ−注入直後のグラウト高さ)/(注入直後のグラウト高さ)×100(%)
自己収縮量測定方法
「JIS R 6202−1997付属書1(石灰系混和材のモルタルによる膨張性試験方法)」で規定される型枠と拘束器具を使用して試験体を成型した。材齢24時間で脱型した後、試験体の水分の出入りが無いようアルミ箔粘着テープでシールし、付属書に準じた方法で試験体の測長(基長)を行った。その後、材齢28日、56日及び84日で測長を行い、各材齢における測長値の基長に対する変化割合(×10-6)を自己収縮量として算出した。
3 ブリーディング水
10 PVC製透明シース
12 キャップ
20 鋼材
Claims (1)
- ポリカルボン酸系セメント分散剤と、増粘剤と、石灰系混和材とを含んでなり、前記石灰系混和材がCaOを50〜92重量%含有するクリンカと石膏とを粉砕した混合物であるグラウト用混和剤。
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