JP7017035B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本明細書が開示する技術は、半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1及び特許文献2に開示されるように、半導体装置は、層間絶縁膜上にパターニングされた金属層を備えていることが多い。このような金属層としては、例えば終端領域に形成されるフィールドプレートが知られている。
特開2013-33820号公報 特開2013-172087号公報
チップサイズを縮小するためには、隣り合う金属層の間隔を狭くすることが望ましい。隣り合う金属層の間隔を狭くするためには、金属層の側面を垂直形状に加工することが考えられる。しかしながら、金属層の側面を垂直形状に加工すると、その金属層を被覆するポリイミド層の表面に、金属層の側面の垂直形状が反映した急峻な面が現れる。このような急峻な面が現れると、その後の製造工程でポリイミド層上にレジスト液を塗布しようとした場合、レジスト液がその急峻な面を超えることができず、レジスト液の塗布不良が発生してしまう。このようなレジスト液の塗布不良を回避する技術が必要とされている。
本明細書が開示する半導体装置の製造方法は、頂面とその頂面から連続する側面を含む表面部分を有する層間絶縁膜上に金属層を形成する金属層形成工程、金属層を被覆するポリイミド層を形成するポリイミド層形成工程、及び、ポリイミド層上にレジスト液を塗布するレジスト液塗布工程を備えることができる。金属層形成工程では、金属層は層間絶縁膜の表面部分を被覆するように形成される。さらに、金属層は、層間絶縁膜の表面部分の側面に対向する面が傾斜している。この製造方法によると、層間絶縁膜の表面部分を被覆する金属層は、その表面部分の頂面の上方の位置から表面部分の側面の側方の位置までが概ね傾斜した形状となる。このため、その金属層を被覆するポリイミド層に現れる面は、金属層の概ね傾斜した形状を反映した緩やかな面となる。これにより、レジスト液塗布工程において、レジスト液は、その緩やかな面を超えて広がることができるので、レジスト液の塗布不良が回避される。
本実施形態の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 比較例の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 比較例の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 比較例の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。 比較例の半導体装置の製造工程中の要部断面図を模式的に示す。
図1A-図1Dの要部断面図は、半導体装置1の終端領域の表面近傍の拡大断面図である。ここで、終端領域とは、特定機能を発揮する素子構造が形成されている活性領域の周囲を一巡する領域であり、半導体装置1の耐圧を向上させるための終端耐圧構造が形成されている領域である。素子構造としては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はダイオード等が例示される。終端耐圧構造としては、FLR(Field Limiting Ring)構造が例示される。この例でも、半導体基板12内にFLR構造が形成されているが、図示省略されている。以下、図1A-図1Dを参照して、半導体装置1の終端領域に金属層18を形成する工程を説明する。
まず、図1Aに示されるように、表面が層間絶縁膜14で被覆されている半導体基板12を準備する。その層間絶縁膜14内には、ポリシリコン層16が埋設されている。層間絶縁膜14及びポリシリコン層16は、蒸着技術及びエッチング技術を利用して、半導体基板12の表面上に形成される。層間絶縁膜14は、頂面14tとその頂面14tから連続する側面14sを含む表面部分14aを有する。層間絶縁膜14の表面部分14aは、層間絶縁膜14の表面の一部を除去してポリシリコン層16を露出させたときの層間絶縁膜14の表面の残部である。頂面14tは半導体基板12の表面に平行な面であり、側面14sは半導体基板12の表面に垂直な面である。ポリシリコン層16は、図示省略のFLR構造を構成する複数のp型領域の各々に対応して配置されており、そのp型領域と同電位となるように構成されている。
次に、スパッタリング技術を利用して、層間絶縁膜14の表面の全体を被覆するようにアルミニウムの金属層18を形成する。金属層18は、層間絶縁膜14の表面部分14aを被覆し、表面部分14aの周囲に露出するポリシリコン層16に接触する。金属層18の表面は、層間絶縁膜14の表面部分14aの形状を反映した曲面部18aと平坦部18bを有する。曲面部18aは、層間絶縁膜14の表面部分14aの端部に対応する位置に形成されており、平坦部18bから上向きに延びている部分である。次に、フォトリソグラフィー技術を利用して、金属層18の表面の一部にレジスト層22をパターニングする。レジスト層22は、層間絶縁膜14の表面部分14aの上方に存在する金属層18に加えて、金属層18の曲面部18aを被覆するようにパターニングされる。より詳細には、平面視したときに、レジスト層22の端部(即ち、レジスト層22の側面22s)が金属層18の曲面部18aの周囲の平坦部18bの範囲に位置するように、レジスト層22がパターニングされる。
次に、図1Bに示されるように、ドライエッチング技術を利用して、レジスト層22で被覆されていない金属層18を除去する。これにより、金属層18は、層間絶縁膜14の表面部分14aを被覆するようにパターニングされる。このときのドライエッチングは、金属層18のエッチング加工面(層間絶縁膜14の表面部分14aの側面14sに対向する面)が層間絶縁膜14の表面部分14aの側面14sから離れる向きに傾斜する条件で実施される。このように、パターニングされた金属層18の側面18sは、曲面部18aと平坦部18bと傾斜部18cによって構成されており、概ね傾斜した形態を有することができる。換言すると、金属層18の側面18sは、曲面部18aと傾斜部18cの間に平坦部18bを有する段差状に形成されており、これにより、層間絶縁膜14の表面部分14aの頂面14tの上方の位置から表面部分14aの側面14sの側方の位置までが概ね傾斜した形状となる。このようにパターニングされた金属層18は、図示省略のFLR構造を構成する複数のp型領域の各々に対応して配置されている。金属層18とポリシリコン層16は、フィールドプレートとして機能し、FLR構造に対する可動イオンの影響を抑えることができる。
次に、図1Cに示されるように、金属層18を被覆するポリイミド層24を形成する。金属層18の側面18sが概ね傾斜した形態であることから、その金属層18の側面18aを反映してポリイミド層24に現れる傾斜面24sが緩やかになる。
次に、図1Dに示されるように、ポリイミド層24の表面上にレジスト液26を塗布する。このレジスト液26は、活性領域に対応する範囲のポリイミド層24を除去するためのマスクとして作成されるものであり、終端領域に対応する範囲のポリイミド層24の表面全体に塗布されなければならない。上記したように、半導体装置1では、終端領域のポリイミド層24の傾斜面24sが緩やかに形成されるので、レジスト液26はその傾斜面24sを超えて広がることができる。このため、半導体装置1では、終端領域のポリイミド層24の表面全体にレジスト液26が良好に塗布される。
ここで、図2A-図2Dを参照して、比較例の半導体装置10の終端領域に金属層118を形成する工程を説明する。なお、図1A-図1Dの半導体装置1と共通する構成要素については、その符号の下二桁を一致させ、その構成要素の説明を省略する。
図2Aに示されるように、半導体装置10では、平面視したときに、レジスト層122の端部(即ち、レジスト層122の側面122s)が層間絶縁膜114の表面部分114aの範囲に位置するように、レジスト層122がパターニングされる。
次に、図2Bに示されるように、ドライエッチング技術を利用して、レジスト層122で被覆されていない金属層118を除去する。このときのドライエッチングは、金属層118のエッチング加工面が垂直となる条件で実施される。これにより、金属層118の面積を縮小し、ひいてはチップ面積を縮小させることができる。
次に、図2Cに示されるように、金属層118を被覆するポリイミド層124を形成する。金属層118の側面118sが垂直な形態であることから、その金属層118の側面118sを反映してポリイミド層124に現れる傾斜面124sが急峻となる。
次に、図2Dに示されるように、ポリイミド層124の表面上にレジスト液126を塗布する。上記したように、半導体装置10では、終端領域のポリイミド層124の傾斜面124sが急峻に形成されているので、レジスト液126はその傾斜面124sを超えることができず、ポリイミド層124の表面の一部がレジスト液126で塗布されない塗布不良が発生する。このように、金属層118の側面118sが垂直形状に加工されていると、レジスト液126の塗布不良が発生してしまう。
一方、図1A-図1Dに示す半導体装置1では、金属層18の側面18sが概ね傾斜して形成されているので、ポリイミド層24の傾斜面24sが緩やかとなり、レジスト液26がその傾斜面24sを超えて広がることができる。このため、半導体装置1では、終端領域のポリイミド層24の表面にレジスト液26が良好に塗布され、塗布不良が回避される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:半導体装置
12:半導体基板
14:層間絶縁膜
14a:表面部分
16:ポリシリコン層
18:金属層
22:レジスト層
24:ポリイミド層
26:レジスト液

Claims (1)

  1. 素子構造が形成されている活性領域と、その活性領域の周囲を一巡するとともにFLR構造が形成されている終端領域と、を有する半導体基板、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の前記終端領域において、頂面とその頂面から連続する側面を含む表面部分を有する層間絶縁膜上に金属層を形成する金属層形成工程であって、前記金属層は前記層間絶縁膜の前記表面部分を被覆するように形成される、金属層形成工程と、
    前記金属層を被覆するポリイミド層を形成するポリイミド層形成工程と、
    前記ポリイミド層上にレジスト液を塗布するレジスト液塗布工程と、を備え、
    前記金属層は、前記層間絶縁膜の前記表面部分の前記側面に対向する面が傾斜しており、
    前記FLR構造は、前記半導体基板内に形成された複数のp型領域であり、
    前記金属層は、前記FLR構造を構成する前記複数のp型領域の各々に対応して配置されている、半導体装置の製造方法。
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