JP7016708B2 - 鋼板処理装置及び鋼板処理方法 - Google Patents
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Description
(装置の構成)
先ず、セミルーズ巻きされためっき鋼板100,101の黒色化処理を行うための装置の一例について、図1を参照して説明する。図1は、黒色めっき鋼板(セミルーズ巻き)の製造装置の一例を示す模式図である。
次に、コイル状にセミルーズ巻きされるとともに二段積みされためっき鋼板100,101の黒色化処理の方法の一例について、図8を参照しつつ説明する。図8は、黒色めっき鋼板(セミルーズ巻き)の製造方法の一例を示すフローチャートである。
第2工程(S120)では、加熱装置24を用いて密閉容器10内の雰囲気ガスを加熱し、この雰囲気ガスを密閉容器10内に設けた循環ファン71などの攪拌装置70により対流させることにより、めっき鋼板が加熱される。
第3工程(S130)では、密閉容器10内の雰囲気ガスを、排気配管31を通じて排気し、密閉容器10内の気体の圧力を70kPa以下にする。
第4工程(S140)では、密閉容器10内に水蒸気を導入してめっき鋼板のめっき層を黒色化する。
第5工程(S150)では、密閉容器10の内部の圧力をいったん大気圧に戻した後に、密閉容器10の内部の雰囲気ガスを排気して、密閉容器の内部の気体圧力を70kPa以下にする。
第6工程(S160)では、密閉容器10の内部に露点が常にめっき鋼板温度未満であるガスをガス導入管51から導入してめっき鋼板を冷却する。
次に、コイル状にルーズ巻きされためっき鋼板107,108の黒色化処理を行うための装置の一例について、図9を参照して説明する。図9は、黒色めっき鋼板(ルーズ巻き)の製造装置の一例を示す模式図である。なお、図1と同一の構成については、図1と同一の参照符号を付してその説明を適宜省略する。
次に、本発明の実施例を紹介することにより、本発明の効果を明らかにする。
図1に示される装置(複数の整流板90(90,91,92)有り)を用い、セミルーズ巻きされ2段積みされためっき鋼板100,101を黒色化する試験を行った。また、図9に示される装置(整流板なし)を用い、ルーズ巻きされ2段積みされためっき鋼板107,108を黒色化する試験を行った。そして、その試験結果を比較した。試験の条件は以下の通りである。
上段のめっき鋼板101としては、厚み1.0mm、帯幅(高さ)1029mm、重量12.02tonのものを用い、下段のめっき鋼板100としては、厚み1.0mm、帯幅(高さ)1045mm、重量13.49tonのものを用いた。スペーサとしては、厚み0.8mmのメッシュシートを用いた。また、上述の第2工程(S120)における加熱処理の時間は42.1時間(hr)、上述の第4工程(S140)における水蒸気処理の時間は24時間(hr)であった。
上段のめっき鋼板108としては、厚み1.0mm、帯幅(高さ)1060mm、重量14.49tonのものを用い、下段のめっき鋼板107としては、厚み1.0mm、帯幅(高さ)1061mm、重量15.65tonのものを用いた。スペーサとしては、直径2.0mmのワイヤスペーサを用いた。また、上述の第2工程(S120)における加熱処理の時間は4.7時間(hr)、上述の第4工程(S140)における水蒸気処理の時間は18時間(hr)であった。
セミルーズ巻きされためっき鋼板100,101およびルーズ巻きされためっき鋼板107,108は、いずれも、第2工程(S120)において所定の温度まで加熱することができるとともに、第4工程(S140)において所定の明度まで均一に黒色化され合格品質のものであった。すなわち、セミルーズ巻きされためっき鋼板100,101は、ルーズ巻きされためっき鋼板107,108と比べて製造に時間はかかるものの、ルーズ巻きされためっき鋼板107,108と比べて遜色なく適切に黒色化することができた。
上記本願発明の方法および装置によれば、セミルーズ巻きされためっき鋼板(例えば、めっき鋼板100)に対して黒色化処理を行う際に、整流板90が用いられる。整流板90によって、セミルーズ巻きされためっき鋼板の軸方向(上下方向)両端部において、半径方向内側に向かって雰囲気ガスが導かれる。これに伴い、セミルーズ巻きされためっき鋼板において、巻かれる方向に沿って対向する対向面どうしの隙間に雰囲気ガスの流れが形成される。したがって、上記対向面どうしの隙間が小さい場合であっても、対向面どうしの隙間に雰囲気ガスを流通させて、雰囲気ガスとめっき鋼板との接触によるめっき鋼板への黒色化処理を適切に行うことができる。また、ルーズ巻きされためっき鋼板(例えば、めっき鋼板107)に対して黒色化処理を行う際に、整流板90を用いず、蓋部113,117が用いられる。蓋部113,117を用いることにより、ルーズ巻きされためっき鋼板において、巻かれる方向に沿って対向する対向面どうしの隙間に効率よく雰囲気ガスを流通させて、雰囲気ガスとめっき鋼板との接触によるめっき鋼板への黒色化処理を適切に行うことができる。これにより、ルーズ巻きされためっき鋼板およびセミルーズ巻きされためっき鋼板のいずれに対しても、共通の密閉容器10を用いて黒色化処理を適切に行うことができる。
71 循環ファン
90 整流板
91 第1の整流板
910 第1の整流板のベース孔
911 第1の整流板のベース板
912 第1の整流板のガイド部
92 第2の整流板
920 第2の整流板のベース孔
921 第2の整流板のベース板
922,923 第2の整流板のガイド部
93 第3の整流板
931 第3の整流板のベース板
932 第3の整流板のガイド部
100,101 セミルーズ巻きされためっき鋼板
103,104 セミルーズ巻きされためっき鋼板の中心孔
Claims (3)
- 隙間をあけて溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板が巻かれてなるコイルを密閉容器内で水蒸気と接触させる水蒸気処理を行う鋼板処理装置であって、
前記コイルを内部に配置可能な密閉容器と、
前記密閉容器内の雰囲気ガスを前記コイルの中心孔に沿って移動させながら、前記雰囲気ガスを前記中心孔と前記コイルの外側との間で循環させるファンと、
前記コイルの軸方向における一方の端部に配置され、当該一方の端部において、前記コイルの半径方向内側に向かって前記雰囲気ガスが流れる第1の整流板と、
前記コイルの軸方向における他方の端部に配置され、当該他方の端部において、前記コイルの半径方向内側に向かって前記第1の整流板よりも速い流速で前記雰囲気ガスが流れる第2の整流板と、
を備え、
前記コイルの半径方向内側に向かって前記第1の整流板を流れる前記雰囲気ガスの流速と、前記コイルの半径方向内側に向かって前記第2の整流板を流れる前記雰囲気ガスの流速との差により、前記溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板が巻かれる方向に沿って対向する対向面どうしの隙間に前記雰囲気ガスの流れが形成される
ことを特徴とする鋼板処理装置。 - 前記第1の整流板及び前記第2の整流板は、前記コイルの前記中心孔と連通するベース孔を有するとともに前記コイルから所定間隔を隔てて配置されるベース板と、当該ベース板における前記コイル側の面に配置され、前記ベース板の周縁部から前記ベース孔に向かって延びて前記雰囲気ガスを案内するガイド部とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼板処理装置。 - 隙間をあけて溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板が巻かれてなるコイルを密閉容器内で水蒸気と接触させる水蒸気処理を行う鋼板処理方法であって、
密閉容器内に、前記コイルと、当該コイルの軸方向両端部に、当該コイルの半径方向内側に向かって雰囲気ガスを導く整流板とを配置するコイル配置工程と、
ファンを作動させることにより、前記密閉容器内の雰囲気ガスを前記コイルの中心孔に沿って移動させながら前記雰囲気ガスを前記中心孔と前記コイルの外側との間で循環させる雰囲気ガス循環工程と、を備え、
前記コイル配置工程は、
前記コイルの軸方向における一方の端部に、前記コイルの半径方向内側に向かって前記雰囲気ガスが流れる第1の整流板を配置する第1整流板配置工程と、
前記コイルの軸方向における他方の端部に、前記コイルの半径方向内側に向かって前記第1の整流板よりも速い流速で前記雰囲気ガスが流れる第2の整流板を配置する第2整流板配置工程と、を含み、
前記雰囲気ガス循環工程において、前記コイルの半径方向内側に向かって前記第1の整流板を流れる前記雰囲気ガスの流速と、前記コイルの半径方向内側に向かって前記第2の整流板を流れる前記雰囲気ガスの流速との差により、前記溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板が巻かれる方向に沿って対向する対向面どうしの隙間に前記雰囲気ガスの流れを形成する
ことを特徴とする鋼板処理方法。
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JP2018013082A JP7016708B2 (ja) | 2018-01-29 | 2018-01-29 | 鋼板処理装置及び鋼板処理方法 |
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JP2019131843A JP2019131843A (ja) | 2019-08-08 |
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JP2004269918A (ja) | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | バッチ焼鈍炉における鋼板の製造方法 |
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JPS51122107U (ja) * | 1975-03-31 | 1976-10-04 | ||
JPS53131914A (en) * | 1977-04-22 | 1978-11-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Process for annealing cold rolled steel belt coils |
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2018
- 2018-01-29 JP JP2018013082A patent/JP7016708B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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