JP7016327B2 - 搬送システム、及びキャリアの位置を特定する方法 - Google Patents

搬送システム、及びキャリアの位置を特定する方法 Download PDF

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Description

本開示は、複数の搬送路装置を接続して構成した搬送路でキャリアを移動させる搬送システム、及びキャリアの位置を特定する方法に関するものである。
従来、非接触給電により移動体に対して給電を行う装置がある(例えば、特許文献1,2など)。特許文献1に記載の給電装置は、地上に固定された充電ステーションの搬送路上で、バッテリを備える移動体を走行させている。給電装置は、一次側コイルの電圧値に基づいて、移動体の接近を検出し、給電を行う一次側コイルを決定している。
また、特許文献2の非接触給電設備の搬送路には、移動体の位置を検出するための検出センサが設けられている。搬送路には、給電を行う電線路ユニットが複数設けられている。非接触給電設備は、検出センサの検出信号に応じて、スイッチ手段を切り替え、電源装置から電力を供給する電線路ユニットを変更する。
特開2009-284696号公報 特開平11-8903号公報
ところで、キャリアを搬送路上で移動させている最中に、例えば、電源の一時的な切断が発生すると、キャリアの位置を見失う可能性がある。この場合、搬送路上のどこかへ移動したキャリアの位置を特定する技術が必要となる。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、搬送路上のキャリアの位置を特定できる搬送システム、及びキャリアの位置を特定する方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は、複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、前記複数の送電ユニットの各々へ、互いに異なる周波数の交流電流を供給する交流電源装置と、前記キャリアに設けられ、前記受電ユニットで受電した前記交流電流の周波数を検出する周波数検出装置と、を備え、前記制御装置は、前記交流電源装置を制御し、前記周波数検出装置により検出した周波数に基づいて、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する、搬送システムを開示する。
また、本開示は、複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、前記複数の搬送路装置の各々に設けられた被位置情報読取装置と、前記キャリアに設けられ、前記被位置情報読取装置から位置情報を読み取る位置情報読取装置と、を備え、前記制御装置は、前記位置情報読取装置により読み取った前記位置情報に基づいて、1つの搬送路装置における前記キャリアの位置を特定する、搬送システムを開示する。
また、本開示は、複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定し、前記複数の送電ユニットの各々へ1つずつ順番に電力を供給し、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、を備える搬送システムを開示する。
また、本開示の内容は、搬送システムとしての実施だけでなく、キャリアの位置を特定する方法として実施しても有益である。
本開示の搬送システム等によれば、試験的な送電を行い、その送電結果を判断することで、キャリアが配置された搬送路装置を特定することができる。これにより、搬送路上のキャリアの位置を特定することができる。
第1実施形態の搬送システムが備える直線固定装置及びキャリアの斜視図である。 図1の内部を示した斜視図である。 直線固定装置の断面図である。 キャリアの側面図である。 第1実施形態の搬送システムの電気的な構成を示す図である。 搬送システムの概要を示す模式図である。 非接触給電の構成を示す図である。 キャリアの位置を特定する制御を説明するための模式図である。 キャリア位置特定制御の処理内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の非接触給電の構成を示す図である。 キャリアと固定装置のブロック図である。 第2実施形態のキャリア位置特定制御の処理内容を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本願の搬送システムを具体化した第1実施形態について説明する。図1は、後述する搬送システム10(図6参照)が備える直線固定装置11及びキャリア13の斜視図を示している。図1は、直線状の直線固定装置11に、キャリア13を配置した状態を示している。搬送システム10は、リニアモータの駆動によって直線固定装置11や曲線固定装置11A(図6参照)に対してキャリア13をスライド移動させるシステムである。まず、図1に示す直線の搬送路を有する直線固定装置11とキャリア13について説明する。尚、以下の説明では、図1におけるキャリア13をスライド移動させる方向をX方向、X方向に垂直で直線固定装置11を載置する面に平行な方向をY方向、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向と称して説明する。また、図2は、図1に示す直線固定装置11及びキャリア13のY方向における手前側の部材を取り除いて、内部を一部だけ示している。図3は、X方向に直交する平面で直線固定装置11を切断した断面を示している。
図1~図3に示すように、直線固定装置11は、X方向に延設されている。X方向に直交する平面で切断した直線固定装置11の断面形状は、Z方向の上部を開口した略U字形状をなしている。直線固定装置11は、底部21と、第1側壁22と、第2側壁23を備えている。底部21は、X方向に延設され、下部を開口され、上下方向に薄い略箱型形状をなしている。底部21の下部には、後述する非接触給電の制御などを実行する制御基板25が設けられている。制御基板25は、下部を開口した底部21内に収納され、底部21の下面に固定されている。
第1及び第2側壁22,23は、底部21の上面に設けられ、Z方向に沿うように立った状態で設けられている。第1及び第2側壁22,23は、X方向に沿って延設されている。直線固定装置11は、底部21、第1及び第2側壁22,23によって、X方向に延びる溝を構成している。この溝は、キャリア13が、移動する搬送路である。第1側壁22は、壁部22Aと、底板部22Bとを有している。同様に、第2側壁23は、壁部23Aと、底板部23Bとを有している。壁部22A,23Aは、Z方向及びX方向に沿った略平板状をなし、X方向に沿って延設されている。壁部22A,23AのZ方向の高さは、同一となっている。
底板部22Bは、Z方向における壁部22Aの下端部から底部21の上面に沿ってY方向の内側に向かって、即ち、対向する第2側壁23に向かって延びている。同様に、底板部23Bは、Z方向における壁部23Aの下端部から底部21の上面に沿ってY方向の内側に向かって延びている。底板部22B,23Bは、底部21の上面に固定されている。
キャリア13は、底部21、第1側壁22、及び第2側壁23に囲まれた溝内に収納されている。壁部22A,23Aの各々の内壁には、複数の永久磁石26が取り付けられている。複数の永久磁石26は、例えば、Z方向に延びる長方形の板状をなし、第1及び第2側壁22,23の各々の内壁において、X方向に沿って、即ち、キャリア13の移動方向に沿って所定の磁極ピッチで配列されている。永久磁石26の各々は、例えば、キャリア13とY方向で対向する内側の面においてN極、S極が交互に現れるように、X方向において隣り合うものが互いに異なる極性(N極及びS極)となっている。換言すれば、複数の永久磁石26は、X方向に沿って交互に異なる極性となるように配置されている。尚、図2及び図3は、永久磁石26のキャリア13側を覆うカバー27(図1参照)を取り外した状態を示している。また、図2は、Y方向の手前側の第2側壁23を取り外した状態を示している。
また、第1及び第2側壁22,23の各々のZ方向における上部には、レール部28が設けられている。レール部28は、例えば、スライド面をV字に形成されたVレールであり、後述するキャリア13の溝ローラ43を取り付けられる。また、壁部22A,23Aの各々の内壁には、リニアスケール29(被位置情報読取装置の一例)が取り付けられている。リニアスケール29は、Z方向におけるレール部28と永久磁石26との間に設けられている。図4に示すように、キャリア13には、直線固定装置11のリニアスケール29の各々とY方向で対向する位置にリニアヘッド40(位置情報読取装置の一例)が取り付けられている。リニアヘッド40は、キャリア13のX方向への移動にともなって、X方向におけるキャリア13の位置を示す位置情報PI(図5参照)をリニアスケール29から読み取る。
図5は、搬送システム10の電気的な構成を示している。図5に示すように、搬送システム10の管理PC73(図5参照)は、キャリア13に設けられた通信部60と通信可能となっている。管理PC73は、例えば、通信部60と無線通信を行い、キャリア13との間で制御に必要なデータ(例えば、識別情報ID、制御データCT)等の送受信を行う。リニアヘッド40は、読み取った位置情報PIをキャリア13の受電基板50に出力する。受電基板50は、通信部60を介して位置情報PIを管理PC73に送信する。また、受電基板50は、位置情報PIをサーボアンプ51へ出力する。
ここで、例えば、分岐路では、搬送路を分岐させるために、対向する側壁の一部をなくす必要が生じる。このため、少なくとも一方の側壁が存在すれば、キャリア13の位置を検出できるように、直線固定装置11には、Y方向の両側にリニアスケール29が設けられている。また、キャリア13には、リニアスケール29に対応して一対のリニアヘッド40が設けられている。尚、直線固定装置11は、Y方向の一方側にリニアスケール29を備える構成でも良い。この場合、キャリア13は、リニアスケール29と同様に、リニアヘッド40をY方向の一方側に備える構成でも良い。また、リニアスケール29及びリニアヘッド40による位置の検出方法は、特に限定されない。例えば、位置の検出方法は、光学式の検出方法でも良く、あるいは電磁誘導を用いた検出方法でも良い。また、キャリア13の位置を検出する方法は、リニアスケールに限らず、例えば、ロータリーエンコーダを用いても良い。
また、図1~図3に示すように、底部21の上面には、X方向に延設された走行レール30が設けられている。走行レール30は、Y方向における底板部22B,23Bの間に設けられている。走行レール30をX方向に直交する平面で切断した断面形状は、上部を開口した略U字形状をなしている。尚、図2は、走行レール30の一部を取り外した状態を示している。
また、底板部22B,23Bの上には、非接触給電を行う送電コイル部31が設けられている。送電コイル部31は、X方向に延びるコイル保持部33と、送電コイル35とを備えている。尚、図1及び図2は、送電コイル35を取り外した状態を示している。コイル保持部33は、X方向に延びる略板状をなしている。コイル保持部33の材料は、例えば、フェライトや電磁鋼板などの磁性材料である。X方向に直交する平面で切断したコイル保持部33の断面形状は、上方に向かって突出する略E字形状をなしている。送電コイル35は、Y方向におけるコイル保持部33の中央部で突出した部分に巻回されている。
図5に示すように、直線固定装置11の制御基板25は、送電コイル35と接続され、送電コイル35に供給する交流電圧を変更する。制御基板25は、送電コイル35に供給する交流電圧を変更することで、送電コイル35から後述するキャリア13の受電コイル49へ非接触による電力供給を行う。尚、非接触給電の方式は、コイルを用いた電磁結合方式や電磁誘導方式に限定されず、例えば、平板状の電極を用いた静電結合方式でも良い。
また、図1及び図2に示すように、直線固定装置11には、搬送路を移動するキャリア13を検出する光電センサ37が設けられている。光電センサ37は、例えば、X方向における第1側壁22の端部であって、第1側壁22の内壁に設けられている。光電センサ37は、例えば、Y方向へ赤外線を照射する赤外線センサである。光電センサ37は、キャリア13によって反射や遮断される赤外線の光量に基づいて、キャリア13を検出する。直線固定装置11等の光電センサ37は、制御基板25を介して管理PC73(図5参照)に接続されている。
また、図1及び図2に示すように、キャリア13は、本体部41と、作業台42とを備えている。本体部41は、X方向及びZ方向に長い箱型形状をなし、内部に様々な機器が内蔵されている。作業台42は、X方向に長い略板状をなし、本体部41の上部に固定されている。図4は、キャリア13をX方向から見た側面図であり、本体部41の一部を取り除いた状態を示している。図2及び図4に示すように、作業台42の下面には、複数の溝ローラ43が取り付けられている。本実施形態の複数の溝ローラ43は、Y方向における作業台42の両側のそれぞれに3個ずつ(合計で6個)取り付けられている。一方側の3つの溝ローラ43は、X方向に沿って配列されている。また、溝ローラ43の下方には、上記したリニアヘッド40が取り付けられている。
また、本体部41の下面の中央部には、第1走行ローラ45と、第2走行ローラ46とが取り付けられている。第1走行ローラ45の各々は、走行レール30におけるY方向で対向するレール側部34(図3参照)に内側から接触して回転する。第2走行ローラ46の各々は、走行レール30のレール底部32(図3参照)の上面に接触して回転する。
キャリア13は、作業台42を直線固定装置11の上方に配置した状態で、略U字状をなす直線固定装置11の溝内に本体部41を挿入している。直線固定装置11に挿入された本体部41は、直線固定装置11の第1及び第2側壁22,23との間に一定の隙間を設けている。複数の溝ローラ43の各々は、第1及び第2側壁22,23の上部に設けられたレール部28に対して回転可能に取り付けられている。キャリア13は、溝ローラ43、第1走行ローラ45及び第2走行ローラ46を直線固定装置11に対して回転可能に取り付けられることでX方向へ移動可能となり、作業台42に物品(部品など)を載置して移動する。本実施形態では、例えば、後述する図6の搬送システム10に示すように、複数の直線固定装置11や曲線固定装置11Aを連結して構成した搬送路87上でキャリア13を移動させ、作業工程位置93等においてキャリア13を停止させ、物品89の供給や組み立てなどの作業を実行する。
また、図4に示すように、本体部41の下面には、非接触給電を行う受電コイル部47が設けられている。受電コイル部47は、コイル保持部48と、受電コイル49とを備えている。コイル保持部48は、X方向に延びる略板状をなしている。X方向に直交する平面で切断したコイル保持部48の断面形状は、下方に向かって突出する略E字形状をなしている。コイル保持部48の材料は、例えば、フェライトや電磁鋼板などの磁性材料である。受電コイル49は、Y方向におけるコイル保持部48の中央部で突出した部分に巻回されている。キャリア13を直線固定装置11内に配置した状態では、受電コイル部47は、Z方向において送電コイル部31と所定の間隔を間に設けて対向して配置されている。尚、キャリア13は、図6に示すように、複数の直線固定装置11を跨がって移動する。このため、跨がった2つの直線固定装置11の少なくとも一方から電力の供給を受けるために、キャリア13は、X方向における両端(移動方向の前後の端部)のそれぞれに、別の受電コイル部47を備えても良い。
図7は、非接触給電に係わる構成を示している。搬送システム10は、送電コイル部31から受電コイル部47へ交流電力を非接触で給電する。送電コイル部31には、制御基板25が接続されている。制御基板25は、ハーフブリッジ回路61と、共振コンデンサ62と、送電制御部63と、電流検出回路71とを備えている。ハーフブリッジ回路61は、直流電源67に接続され、交流電源として機能する。直流電源67は、電源装置77(図5参照)に接続され、電源装置77から電力を供給される。直流電源67は、直流電圧Vdcをハーフブリッジ回路61に出力する。
ハーフブリッジ回路61は、2つのスイッチング素子TR1,TR2及び2つのダイオードD1,D2を備えている。スイッチング素子TR1,TR2は、例えば、N型のMOSFETである。ダイオードD1,D2は、例えば、スイッチング素子TR1,TR2の各々のボディダイオードであり、転流動作のためのダイオードである。
スイッチング素子TR1のドレインは、直流電源67の正側端子及びダイオードD1のカソードに接続されている。また、スイッチング素子TR1のソースは、ダイオードD1のアノード、共振コンデンサ62、スイッチング素子TR2のドレイン、ダイオードD2のカソードに接続さている。同様に、スイッチング素子TR2のドレインは、ダイオードD2のカソードに接続されている。また、スイッチング素子TR2のソースは、ダイオードD2のアノード、直流電源67の負側端子に接続されている。
スイッチング素子TR1,TR2のゲートは、送電制御部63に接続されている。送電制御部63は、例えば、CPUを主体とした処理回路である。送電制御部63は、スイッチング素子TR1,TR2の各々のゲートにゲート電圧として、PWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)信号PWMを供給し、スイッチング動作させる。送電制御部63は、例えば、スイッチング素子TR1,TR2を交互にオン・オフする。これにより、共振コンデンサ62及び送電コイル35に交番電流が流れる。送電制御部63は、スイッチング素子TR1,TR2をスイッチング動作させることで、例えば、直流電圧Vdcを矩形波状の交流電圧Vac(交流電力)に変換して送電コイル部31へ出力する。送電制御部63は、PWM信号PWMのデューティ比を変更することで、交流電圧Vac(第1交流電流Iac1)の周波数や実効値を変更可能となっている。送電制御部63は、例えば、起動に応じて、交流電圧Vac(第1交流電流Iac1)の周波数が予め定められた目標の周波数となるようにPWM信号PWMのデューティ比を制御する。この目標周波数は、例えば、送電側及び受電側の共振回路の共振周波数に基づいて設定される。
送電コイル部31の送電コイル35の一端は、第一電源線L1を介して共振コンデンサ62に接続されている。共振コンデンサ62は、送電コイル35と直列に接続され共振回路を構成する。送電コイル35の他端は、第二電源線L2を介して、スイッチング素子TR2のソースに接続されている。ハーフブリッジ回路61によって生成される矩形波状の交流電圧Vacは、共振コンデンサ62及び送電コイル35によって正弦波状とされる。送電コイル35は、ハーフブリッジ回路61から交流電圧Vacを供給されることにより、磁界(交番磁界)を発生させる。受電コイル部47の受電コイル49は、送電コイル35と相互に電磁結合し、非接触給電を行う。受電コイル49は、例えば、送電コイル35に発生する交番磁界に応じて誘導電流が発生し、非接触で給電される。
また、制御基板25は、送電コイル部31に流れる電流(例えば、ノーマルモードの電流)を検出する電流検出回路71を備えている。電流検出回路71は、例えば、送電コイル部31へ流れる電流の電流値の大きさに応じた検出信号Snを送電制御部63へ出力する。送電制御部63は、検出信号Snに基づいてノーマルモードの電流値を検出し、検出した電流値を電源装置77を介して管理PC73へ通知する(図5参照)。なお、制御基板25は、コモンモードの電流値を検出可能な電流検出回路を備えても良い。
受電コイル部47には、受電変換部69及び受電基板50が接続されている。受電変換部69は、共振コンデンサ64と、AC/DC変換回路66とを備えている。共振コンデンサ64は、受電コイル49に並列接続され、共振回路を構成する。AC/DC変換回路66は、受電コイル49及び共振コンデンサ64に接続されている。AC/DC変換回路66は、ダイオード70及びコンデンサ68を備え、受電コイル49によって非接触で給電した受電電圧Vac2(第2交流電流Iac2)を、半波整流して直流電圧Vdc2に変換する。AC/DC変換回路66は、変換した直流電圧Vdc2を受電基板50へ供給する。
受電基板50は、AC/DC変換回路66から供給される直流電圧Vdc2を降圧等して、サーボアンプ51へ電力W1(図5参照)を供給する。また、図5に示すように、受電基板50は、リニアヘッド40で検出した位置情報PIを、通信部60を介して管理PC73へ送信可能となっている。管理PC73は、受信した位置情報PIに基づいて、キャリア13の制御内容を決定する。受電基板50は、管理PC73から通信部60を介して受信した制御データCTに応じてサーボアンプ51へ供給する電力W1を制御する。これにより、キャリア13は、管理PC73の制御データCTに応じて移動、停止、加速等をする。
また、図2及び図4に示すように、本体部41内には、受電基板50と、サーボアンプ51と、巻線部53と、が内蔵されている。従って、本実施形態の搬送システム10は、直線固定装置11に永久磁石26を配置し、キャリア13に巻線部53を配置した、所謂、ムービングコイル方式のリニアモータを構成している。
サーボアンプ51は、受電基板50から供給された電力W1(図5参照)に基づいて巻線部53に通電する駆動電流を生成する。本実施形態の巻線部53は、Y方向における本体部41の両側にそれぞれ設けられ、Y方向において永久磁石26と対向する位置に設けられている。Y方向の一方側の巻線部53は、例えば、3つのヨーク53Aのそれぞれにコイル53Bが巻回されている(図2参照)。この3つのコイル53Bの各々は、例えば、U相、V相、W相の各相に対応している。各相のヨーク53A及びコイル53Bは、X方向、即ち、キャリア13の移動方向に並んで配置されている。サーボアンプ51は、駆動電流として、三相の交流電流Iac(図5参照)を各コイル53Bに通電する。
巻線部53は、サーボアンプ51からコイル53Bに交流電流Iacを通電されると磁界を発生させ(N極及びS極を誘起され)、直線固定装置11の永久磁石26との間に推進力(磁気吸引力や磁気反発力)を発生させる。キャリア13は、巻線部53と永久磁石26との間に生じる推進力により、X方向へ移動する。本実施形態では、Y方向の両側に設けられた永久磁石26及び巻線部53により両側式のリニアモータを構成している。サーボアンプ51は、巻線部53に通電する三相の交流電流Iacを制御することで、コイル53Bによって形成する磁界、即ち、キャリア13を移動させる方向や速度を制御する。なお、本実施形態のキャリア13は、コイル53Bに発生する極性に応じて、前後方向のどちらにも移動できる。即ち、キャリア13は、コイル53Bの極性に応じて、X方向の一方(前方)又は他方(後方)へ移動可能となっている。
(搬送システム10について)
次に、上記した本実施形態の直線固定装置11や図6に示す曲線固定装置11Aを用いて構成した搬送システムについて図5及び図6を参照しつつ説明する。図5は、本実施形態の搬送システム10の電気的な構成を示している。図6は、搬送システム10の概要を模式的に示している。図6に示すように、搬送システム10は、例えば、図1に示す直線の搬送路87を有する直線固定装置11や、曲線の搬送路87を有する曲線固定装置11A、分岐点を有する分岐固定装置11Cなどを互いに連結し、環状の搬送路87を構成している。なお、図5は、複数の固定装置(直線固定装置11、曲線固定装置11A、分岐固定装置11C)を1つの固定装置として図示している。曲線固定装置11A及び分岐固定装置11Cは、搬送路87の形状が直線固定装置11と異なっているが、概ね直線固定装置11と同様の構成となっている。このため、曲線固定装置11A及び分岐固定装置11Cの詳細な説明を省略する。また、以下の説明では、図5及び図6に示すように、直線固定装置11、曲線固定装置11A、分岐固定装置11Cを総称して固定装置80と記載する場合がある。
図5に示すように、搬送システム10は、例えば、環状の搬送路87を構成する複数の固定装置80(直線固定装置11等)やキャリア13を統括的に制御する管理PC73を備えている。管理PC73は、例えば、CPUを主体とするコンピュータである。管理PC73は、電源装置77と接続されている。電源装置77は、各固定装置80の各々と接続されている。電源装置77は、管理PC73の制御に基づいて、固定装置80へ電力を供給する。制御基板25は、電源装置77から供給された電力に基づいて送電コイル35からキャリア13へ非接触給電を行う。これにより、固定装置80は、自身の搬送路87に配置されたキャリア13へ電力供給を行う。
また、管理PC73は、電源装置77を介して複数の固定装置80の制御基板25と接続されている。管理PC73は、制御基板25の電流検出回路71(図7参照)で検出した電流値を、電源装置77を介して入力する。管理PC73は、電流検出回路71の検出信号Snに基づいて、各固定装置80の送電コイル部31における消費電流を検出することができる。
また、管理PC73は、通信部60を介して、キャリア13との間で無線通信が可能となっている。管理PC73は、例えば、通信部60を介して各キャリア13の受電基板50へ制御データCTを送信する。この制御データCTには、キャリア13の移動する先である目標位置、目標の移動速度等のデータが含まれる。受電基板50は、管理PC73から通信部60を介して受信した制御データCTをサーボアンプ51へ出力する。サーボアンプ51は、制御データCTに基づいて、コイル53Bに供給する交流電流Iacの向きや大きさ等を制御する。また、サーボアンプ51は、例えば、受電基板50から入力した位置情報PIと、制御データCTの目標位置等に基づいて、交流電流Iacのフィードバック制御を実行する。
また、管理PC73は、電源装置77、制御基板25を介して、各固定装置80の光電センサ37と接続されている。管理PC73は、例えば、光電センサ37の検出信号に基づいて電源装置77を制御し、電源装置77から電力を供給する制御基板25(固定装置80)を切り替える。例えば、管理PC73は、キャリア13の移動に合わせて、通過した固定装置80による電力供給を停止させ、移動先の固定装置80による電力供給を開始させる。これにより、管理PC73は、複数のキャリア13の動作を統括的に制御することが可能となる。
また、図5に示すように、キャリア13の受電基板50には、メモリ81が設けられている。メモリ81は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。メモリ81には、識別情報IDが記憶されている。識別情報IDは、キャリア13を個々に識別可能な情報である。識別情報IDは、例えば、数字やアルファベットを組み合わせて、キャリア13ごとに異なるものが割り当てられる。
また、図5に示すように、管理PC73は、メモリ83を備えている。メモリ83は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。メモリ83には、対応データ85が記憶されている。対応データ85には、搬送システム10を走行する全てのキャリア13について個別の情報が記憶されている。対応データ85には、例えば、上記した識別情報ID、キャリア13の番号、初期位置、現在位置、目標位置、目標速度などが関連付けて記憶されている。また、管理PC73は、通信部60を介して、キャリア13から識別情報IDを受信することができる。管理PC73は、受信した識別情報IDに基づいて、対応データ85の検索を行うことで、その識別情報IDに関連付けられたキャリア13の情報を特定できる。
また、対応データ85には、例えば、搬送システム10を構成する複数の固定装置80の情報が記憶されている。例えば、搬送システム10のシステム管理者は、搬送システム10を構築する際に、複数の固定装置80の各々について固有の番号を付与し、対応データ85に設定する。管理PC73は、固定装置80の固有番号と、固定装置80に関する情報を関連付けて対応データ85に記憶する。ここでいう固定装置80に関する情報とは、例えば、固定装置80の位置、固定装置80と電源装置77とを接続する電源ケーブルの情報、固定装置80の前後に接続された他の固定装置80の情報などである。管理PC73は、例えば、固定装置80の固有番号、リニアスケール29の位置情報などに基づいて、キャリア13の初期位置、現在位置、目標位置などを管理する。
また、メモリ83には、制御プログラムPGが記憶されている。管理PC73は、制御プログラムPGをCPUで実行することで、搬送システム10を統括的に制御する。管理PC73は、例えば、制御プログラムPGをCPUで実行することで、後述するキャリア位置特定制御(図9参照)を実行する。なお、以下の説明では、CPUで制御プログラムPGを実行する管理PC73のことを、単に管理PC73と記載する場合がある。例えば、「管理PC73が、固定装置80を制御する」とは、管理PC73が、CPUで制御プログラムPGを実行することで、固定装置80を制御することを意味している。
図6に示すように、搬送システム10は、複数の固定装置80を接続して環状の搬送路87を構成している。例えば、管理PC73は、図中の搬送路87の矢印の方向に向かって、搬送路87上で複数のキャリア13を移動させる。また、搬送システム10の搬送路87には、複数の作業ロボット91が配置されている。作業ロボット91は、例えば、多関節ロボットであり、各種の作業を行う。複数の作業ロボット91の各々は、管理PC73と接続され、管理PC73の制御に基づいて作業を行う。
キャリア13は、各作業ロボット91の作業工程位置93で停止する。作業ロボット91は、管理PC73の制御に基づいて、例えば、キャリア13の作業台42に物品89を載置する。あるいは、作業ロボット91は、例えば、作業台42に載置された物品89に対する作業を行う。管理PC73は、各キャリア13の移動や、作業ロボット91の作業を制御し、物品89を用いた組み立てや、物品89に対する加工等を実行する。
(キャリア位置特定方法)
次に、搬送路87上のキャリア13の位置を特定する方法について説明する。ここで、例えば、図6に示すような環状の搬送路87にリニアスケール29を設置する場合、搬送路87上の任意の位置に原点を設定し、その原点を基準として他の位置に位置座標を設定することができる。即ち、複数の固定装置80に跨がって連続した位置座標を設定できる。しかしながら、この方法では、各固定装置80にユニークな位置座標を設定する必要が生じる。例えば、搬送システム10を設置する工場ごとに搬送路87を設計し、その搬送路87の形状に基づいて位置座標を設定する必要が生じる。その結果、固定装置80を個別に設計変更等する必要が生じ、固定装置80を製造する生産効率が低下する。
一方で、本実施形態の固定装置80は、上記したように、互いに同様の構成となっている。例えば、複数の固定装置80の各々は、リニアスケール29の位置座標が互いに不連続となっており、各固定装置80ごとにリニアスケール29の開始位置座標と終了位置座標が設定されている。これにより、固定装置80を同一構成とし、固定装置80を製造する生産効率を向上させ、製造コストを低減することができる。
しかしながら、このような構成とした場合、キャリア13によりリニアスケール29の位置情報PIを取得しても、固定装置80ごとにリニアスケール29の位置情報PIが設定されている(リセットされる)。このため、何らかの原因でキャリア13の位置を見失うと、後からキャリア13の位置を特定することが困難となる。そこで、本実施形態の管理PC73は、電流検出回路71によって検出した消費電流やキャリア13の識別情報IDに基づいて、キャリア13の位置を特定可能となっている。
図8は、搬送路87に配置されたキャリア13を模式的に示している。なお、図8は、作業ロボット91等の図示を省略している。また、以下の説明では、複数のキャリア13を個別に説明する場合、図8に示すように、キャリア13A,13B,13C,13Dと称して説明する。また、図9は、キャリア13の位置を特定するキャリア位置特定制御の内容を示している。管理PC73は、メモリ83に記憶された制御プログラムPG(図5参照)を実行することで、図9に示す制御を実行する。例えば、キャリア13を移動させている最中に、搬送システム10の電源が切断されたとする。この場合、キャリア13は、電力の供給を絶たれても、減速するまでの間、移動する可能性がある。管理PC73によって管理しているキャリア13の位置と、実際のキャリア13の位置とがずれる可能性がある。そこで、管理PC73は、電力供給を再開された後、図9に示す制御を実行し、キャリア13の位置を特定する。
管理PC73は、図9に示す制御を開始すると、まず、複数の固定装置80の各々へ順番に電力を供給し、送電コイル35から非接触給電を行う(S11)。管理PC73は、電源装置77を制御し、例えば、図8に示す搬送路87の矢印の方向に向かって順番に固定装置80の1つ1つから送電を行う。管理PC73は、例えば、2重の環状になっている部分については、まず、内側の各固定装置80について送電を実行し、次に、外側の各固定装置80について送電を実行する。
ここで、本実施形態の送電コイル部31及び受電コイル部47は、例えば、磁界共鳴式により非接触給電を行う。送電コイル35と受電コイル49を、特定の周波数によりLC共振させ磁気共鳴をさせることで電力を送電する。送電コイル35の上方に受電コイル49が存在する場合、即ち、固定装置80にキャリア13が配置された場合、送電コイル35及び受電コイル49の自己インダクタンスに加え、相互インダクタンスが発生する。一方、キャリア13が配置されず、送電コイル35に対向する受電コイル49が存在しない場合、相互インダクタンスが発生せず、周波数特性が変化し、送電コイル35の消費電力が変化する。例えば、受電コイル49(キャリア13)を配置された場合の送電コイル35の消費電力は、配置されていない場合に比べて小さくなる。
そこで、管理PC73は、1つ1つの固定装置80から非接触給電を行いつつ、電流検出回路71で検出した送電コイル35の消費電流の値に基づいて、キャリア13が配置された固定装置80を特定する(S13)。管理PC73は、例えば、電源装置77を制御し順番に固定装置80による非接触給電を行う。管理PC73は、非接触給電を実行させた固定装置80の電流検出回路71で検出した消費電流の値と、所定の閾値とを比較する(S13)。管理PC73は、消費電流の値が所定の閾値以下であった場合、その固定装置80にキャリア13が配置されていると判断する。この所定の閾値は、上記した相互インダクタンスの発生の有無に起因して生じる消費電流の差異を検出可能な値である。例えば、所定の閾値は、キャリア13を配置しない状態で計測した消費電流の値よりも若干だけ小さい値である。なお、管理PC73は、複数の固定装置80について順番に非接触給電を実行させなくとも良い。例えば、管理PC73は、隣り合う2つ固定装置80や、離れた位置の固定装置80から同時に非接触給電を実行させ、消費電流の値を判断しても良い。
従って、本実施形態の管理PC73は、複数の固定装置80(送電コイル35)の各々へ1つずつ順番に電力を供給し、キャリア13が配置された固定装置80を特定する。複数の送電コイル35の各々へ一度に電力を供給すると、探索のために必要な電力が増大する。これに対し、本実施形態の管理PC73は、複数の送電コイル35(固定装置80)へ、1つずつ順番に送電動作を実行させることで、探索のために必要な電力の増大を抑制しつつ、固定装置80を1つずつ確認し、キャリア13が配置された固定装置80を特定することができる。
また、本実施形態の固定装置80は、送電コイル部31(送電コイル35)で消費される消費電流を検出する電流検出回路71(消費電力検出装置の一例)を備える。管理PC73は、電流検出回路71で検出された消費電流に基づいて、キャリア13が配置された固定装置80(搬送路装置の一例)を特定する。なお、管理PC73は、消費電流に限らず、消費電圧によってキャリア13が配置された固定装置80を特定しても良い。
送電先に受電コイル49が配置された送電コイル35と、受電コイル49が配置されていない送電コイル35では、自己インダクタンスと相互インダクタンスの違いなどから送電動作を実行した際の消費電力(電流や電圧)が異なってくる。このため、管理PC73は、消費電流などの違いからキャリア13が配置された固定装置80を特定することができる。
次に、管理PC73は、S13において、特定した固定装置80、即ち、キャリア13が配置された固定装置80の各々について非接触給電を実行する(S15)。図8に示すように、本実施形態の搬送システム10では、複数のキャリア13A~13Dが配置されている。仮に、1つのキャリア13のみが配置されている場合、S13の実行によって1つの固定装置80が特定される。しかしながら、複数のキャリア13が配置されている場合、S13の実行によって複数の固定装置80が特定される可能性がある。
そこで、管理PC73は、S13で特定した固定装置80の各々から非接触給電を実行し(S15)、キャリア13から識別情報IDを取得する(S17)。管理PC73は、例えば、S13で特定した複数の固定装置80のうち、任意の固定装置80から非接触給電を実行する。また、管理PC73は、例えば、制御データCTを全てのキャリア13へ送信し、全てのキャリア13に対して識別情報IDの送信を要求する。これにより、複数のキャリア13A~13Dのうち、固定装置80から電力を供給されている特定のキャリア13のみが識別情報IDの送信を実行する。例えば、図8に示す固定装置80Aのみから送電を行った場合、固定装置80Aに配置されたキャリア13Aから識別情報IDが送信される。
管理PC73は、例えば、複数の固定装置80の各々について対応データ85の固有番号で管理する場合、どの固有番号の固定装置80に対して送電を実行した場合に、どのキャリア13の識別情報IDを取得できたかを判断する。これにより、キャリア13を配置した固定装置80の固有番号と、その固定装置80に配置されたキャリア13の識別情報IDを関連付けることができる。即ち、キャリア13及び固定装置80の組み合わせを特定できる。管理PC73は、S13で特定した固定装置80の各々について、送電を実行させつつ、識別情報IDの取得を実行する。なお、管理PC73は、S11、S13の処理と併せてS17の識別情報IDを取得する処理を実行しても良い。例えば、管理PC73は、順番に固定装置80による非接触給電を実行させつつ、キャリア13を配置した固定装置80を検出した場合、識別情報IDの取得を実行しても良い。
従って、本実施形態のキャリア13は、互いに識別可能な識別情報IDを有し、識別情報IDを管理PC73へ通知可能となっている。管理PC73は、複数のキャリア13から取得した識別情報IDに基づいて、キャリア13が配置された固定装置80を特定する。複数のキャリア13が、1つの搬送路87上のどこかに配置された場合、各キャリア13が、どの固定装置80に配置されているのかを特定する必要が生じる。キャリア13は、互いに識別可能な識別情報IDを、管理PC73へ通知可能となっている。これにより、管理PC73は、複数のキャリア13から取得した識別情報IDと、キャリア13を配置した固定装置80の固有番号などを関連付けることで、複数のキャリア13の各々がどの固定装置80に配置されているのかを特定することができる。
ここで、図8のキャリア13C,13Dは、1つの固定装置80Bに配置されている。この場合、固定装置80Bから非接触給電を実行しつつ、識別情報IDの取得を実行すると、2つのキャリア13C,13Dから識別情報IDが送信されることとなる。管理PC73は、S17を実行し複数のキャリア13C,13Dから同時に識別情報IDを取得した場合、リニアスケール29の値に基づいて、キャリア13C,13Dの前後関係を特定する(S19)。管理PC73は、例えば、まず、制御データCTによりキャリア13Cを若干だけ移動させ、キャリア13Cの位置情報PIを取得する。次に、管理PC73は、キャリア13Dを移動させ、キャリア13Dの位置情報PIを取得する。管理PC73は、2つのキャリア13C,13Dの各々から取得した位置情報PIに基づいて、キャリア13C,13Dの前後関係を特定する。これにより、1つの固定装置80B上に2つのキャリア13C,13Dが配置された場合であっても、各キャリア13C,13Dについて位置を特定することができる。
従って、本実施形態の管理PC73は、リニアヘッド40により読み取った位置情報PIに基づいて、1つの固定装置80におけるキャリア13の位置を特定する。1つの固定装置80上に複数のキャリア13が配置された場合、複数のキャリア13の前後関係を特定する必要が生じる。キャリア13は、固定装置80に設けられたリニアスケール29から位置情報PIを読み取るリニアヘッド40を備えている。これにより、管理PC73は、リニアヘッド40により読み取った位置情報PIに基づいて、1つの固定装置80における複数のキャリア13の前後関係を特定することができる。
また、管理PC73は、例えば、1つのキャリア13(キャリア13Aやキャリア13B)が配置された固定装置80についても、キャリア13を若干だけ移動させ、キャリア13の詳細な位置を特定する。管理PC73は、S19まで実行し、全てのキャリア13の位置を特定すると、図9に示すキャリア位置特定制御を終了する。このようにして、本実施形態の管理PC73は、複数のキャリア13について、その位置を特定することができる。管理PC73は、特定した位置に基づいて、各キャリア13の目標位置等を設定し、作業を再開させることができる。
因みに、上記実施形態において、直線固定装置11、曲線固定装置11A、分岐固定装置11C、固定装置80は、搬送路装置の一例である。制御基板25及び送電コイル部31は、送電ユニットの一例である。リニアスケール29は、被位置情報読取装置の一例である。リニアヘッド40は、位置情報読取装置の一例である。受電コイル部47及び受電変換部69は、受電ユニットの一例である。電流検出回路71は、消費電力検出装置の一例である。管理PC73は、制御装置の一例である。S11は、制御工程の一例である。S13は、特定工程の一例である。
以上、上記した本実施例によれば以下の効果を奏する。
本実施例の一態様では、管理PC73は、電源装置77を介して、固定装置80の送電コイル35へ供給する電力を制御する。管理PC73は、送電コイル35から非接触による電力の送電動作を実行した結果である消費電流に基づいて、複数の固定装置80のうち、キャリア13が配置された固定装置80を特定する(S13)。これによれば、管理PC73は、試験的な送電を行い、その送電結果を判断することで、キャリア13が配置された固定装置80を特定することができる。これにより、搬送路87上のキャリア13の位置を特定することができる。
(第2実施形態)
次に、本願の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、送電コイル35の消費電流に基づいて、キャリア13が配置された固定装置80を特定した。これに対し、第2実施形態では、非接触給電に用いる周波数に基づいてキャリア13が配置された固定装置80を特定する。なお、以下の説明では、上記した第1実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図10は、第2実施形態の非接触給電の構成を示している。図10に示すように、第2実施形態の受電コイル部47には、周波数検出器95が取り付けられている。周波数検出器95は、受電コイル49が出力する第2交流電流Iac2の周波数を検出する。周波数検出器95は、検出した周波数を示す周波数データFDを受電基板50へ出力する。
図11は、キャリア13と、固定装置80のブロック図を示している。第2実施形態の制御基板25(図10参照)は、固定装置80ごとに異なる周波数の第1交流電流Iac1を発生させる。例えば、任意の固定装置80では、周波数F1の第1交流電流Iac1を送電コイル35に流すように、送電制御部63によってハーフブリッジ回路61を制御する。また、隣の固定装置80では、異なる周波数F2の第1交流電流Iac1を送電コイル35に流すように、送電制御部63によってハーフブリッジ回路61を制御する。
例えば、管理PC73の対応データ85には、第1交流電流Iac1の制御に用いる複数の周波数の値が設定されている。管理PC73は、例えば、キャリア位置特定制御を開始する際に、対応データ85に基づいて、電源装置77を介して各固定装置80の制御基板25へ周波数の割り当てを実行する。この周波数は、キャリア13を移動させて物品89の組み立て作業を行う際に使用する周波数とは重複しない周波数帯域のものである。即ち、実際の作業時に非接触給電で使用する周波数帯域とは、異なる周波数帯域の周波数を用いても良い。1つ1つの周波数の差(ギャップ)は、例えば、数100Hzである。この周波数は、キャリア13の探索に用いるものであるため、仮に受電効率の悪い周波数帯域のものでも使用することができる。管理PC73は、例えば、各固定装置80の固有番号と、周波数の値を関連付けて対応データ85に記憶する。各固定装置80の制御基板25は、キャリア13の探索時に、割り当てられた周波数の第1交流電流Iac1を用いた非接触給電を実行する。
キャリア13は、非接触給電により受電すると、周波数検出器95で検出した第2交流電流Iac2の周波数の値を、周波数データFDとして管理PC73へ送信する。第2交流電流Iac2の周波数の値は、第1交流電流Iac1の周波数に応じた値となる。このため、管理PC73は、キャリア13から受信した周波数データFDの周波数の値に基づいて、キャリア13へ非接触給電を実行した固定装置80、即ち、キャリア13を配置した固定装置80を特定することができる。
図12は、第2実施形態のキャリア位置特定制御の処理内容を示している。管理PC73は、第1実施形態と同様に、複数の固定装置80の各々へ順番に電力を供給し、送電コイル35から非接触給電を行う(S11)。この際、各固定装置80は、互いに異なる周波数を用いた非接触給電を実行する。管理PC73は、キャリア13からデータFDの取得を行う。
管理PC73は、キャリア13から取得したデータFDと、対応データ85の周波数の値に基づいて、キャリア13が配置された固定装置80の固有番号を特定する(S21)。なお、管理PC73は、例えば、電力に余裕がある場合、複数の固定装置80による非接触給電を同時に行い、複数の固定装置80を対象にまとめてキャリア13の探索を実行しても良い。
従って、第2実施形態の管理PC73は、周波数検出器95(周波数検出装置の一例)により検出した周波数に基づいて、キャリア13が配置された固定装置80を特定する。 これによれば、複数の固定装置80の各々から、異なる周波数の第1交流電流Iac1により送電を行う。管理PC73は、受電側の周波数検出器95により検出した周波数を判断することで、キャリア13へ送電を実行した固定装置80、即ち、キャリア13を配置した固定装置80を特定できる。
そして、管理PC73は、第1実施形態と同様に、キャリア13の識別情報IDと固定装置80との対応付けなどを実行し、キャリア13のより詳細な位置を特定する(S15~S19)。なお、管理PC73は、第1実施形態と同様に、S21の処理において識別情報IDの取得も同時に実行しても良い。また、管理PC73は、第1実施形態の消費電流による検出と、第2実施形態の周波数による検出を併用しても良い。また、管理PC73は、周波数による検出のみを実行しても良い。この場合、制御基板25は、電流検出回路71を備えなくとも良い。
尚、本願は、上記各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記各実施形態では、コイル53Bをキャリア13に取り付ける、所謂ムービングコイル方式のリニアモータを採用したが、キャリア13に永久磁石26を取り付けた所謂ムービングマグネット方式のリニアモータでも良い。
また、管理PC73は、消費電流に基づいて、その固定装置80にキャリア13が配置されているか否かだけを判断しても良い。例えば、管理PC73は、図9におけるS11とS13のみを実行しても良い。この場合、キャリア13は、識別情報IDを備えなくとも良い。
また、図6に示す搬送システム10の構成は、一例である。例えば、搬送システム10は、作業ロボット91を備えなくとも良い。
また、上記各実施形態では、本願のキャリアとして、物品89を搬送するキャリア13を採用したが、これに限らない。本願のキャリアは、例えば、電子部品の装着を行う部品装着装置に電子部品や電子部品を収容したテープフィーダを補充するキャリアでも良い。キャリは、複数の部品装着装置を連結して構成した搬送路87を走行し、各部品装着装置へ電子部品を適宜供給する。この構成において、キャリアの位置を見失った場合に、本開示の技術を用いてキャリアの位置を特定しても良い。
11 直線固定装置(搬送路装置)、11A 曲線固定装置(搬送路装置)、11C 分岐固定装置(搬送路装置)、13、13A、13B、13C、13D キャリア、25 制御基板(送電ユニット)、29 リニアスケール(被位置情報読取装置)、31 送電コイル部(送電ユニット)、40 リニアヘッド(位置情報読取装置)、47 受電コイル部(受電ユニット)、61 ハーフブリッジ回路(交流電源装置)、63 送電制御部(交流電源装置)、67 直流電源(交流電源装置)、69 受電変換部(受電ユニット)、71 電流検出回路(消費電力検出装置)、73 管理PC(制御装置)、87 搬送路、95 周波数検出器(周波数検出装置)、ID 識別情報。

Claims (8)

  1. 複数の搬送路装置と、
    前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、
    前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、
    前記複数の送電ユニットの各々へ、互いに異なる周波数の交流電流を供給する交流電源装置と、
    前記キャリアに設けられ、前記受電ユニットで受電した前記交流電流の周波数を検出する周波数検出装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記交流電源装置を制御し、前記周波数検出装置により検出した周波数に基づいて、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する、搬送システム。
  2. 複数の搬送路装置と、
    前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、
    前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、
    前記複数の搬送路装置の各々に設けられた被位置情報読取装置と、
    前記キャリアに設けられ、前記被位置情報読取装置から位置情報を読み取る位置情報読取装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記位置情報読取装置により読み取った前記位置情報に基づいて、1つの搬送路装置における前記キャリアの位置を特定する、搬送システム。
  3. 複数の搬送路装置と、
    前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、
    前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御し、前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定し、前記複数の送電ユニットの各々へ1つずつ順番に電力を供給し、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する制御装置と、
    を備える搬送システム。
  4. 前記複数の送電ユニットの各々で消費される消費電力を検出する消費電力検出装置と、
    前記消費電力検出装置で検出された消費電力に基づいて、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する前記制御装置と、
    を備える請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の搬送システム。
  5. 互いに識別可能な識別情報を有し、前記識別情報を前記制御装置へ通知可能な複数の前記キャリアと、
    複数の前記キャリアから取得した前記識別情報に基づいて、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する前記制御装置と、
    を備える請求項4に記載の搬送システム。
  6. 複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、前記複数の送電ユニットの各々へ、互いに異なる周波数の交流電流を供給する交流電源装置と、前記キャリアに設けられ、前記受電ユニットで受電した前記交流電流の周波数を検出する周波数検出装置と、を備える搬送システムにおいて、キャリアの位置を特定する方法であって、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御する制御工程と、
    前記制御工程により前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する特定工程と、
    を含み、
    前記特定工程において、
    前記交流電源装置を制御し、前記周波数検出装置により検出した周波数に基づいて、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する、キャリアの位置を特定する方法。
  7. 複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられた被位置情報読取装置と、前記キャリアに設けられ、前記被位置情報読取装置から位置情報を読み取る位置情報読取装置と、を備える搬送システムにおいて、キャリアの位置を特定する方法であって、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御する制御工程と、
    前記制御工程により前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する特定工程と、
    を含み、
    前記特定工程において、
    前記位置情報読取装置により読み取った前記位置情報に基づいて、1つの搬送路装置における前記キャリアの位置を特定する、キャリアの位置を特定する方法。
  8. 複数の搬送路装置と、前記複数の搬送路装置を接続して構成される搬送路を移動し、受電ユニットを有するキャリアと、前記複数の搬送路装置の各々に設けられ、前記キャリアの前記受電ユニットへ非接触で電力を送電する複数の送電ユニットと、を備える搬送システムにおいて、キャリアの位置を特定する方法であって、
    前記複数の送電ユニットの各々へ供給する電力を制御する制御工程と、
    前記制御工程により前記複数の送電ユニットから非接触による電力の送電動作を実行した結果に基づいて、前記複数の搬送路装置のうち、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定し、前記複数の送電ユニットの各々へ1つずつ順番に電力を供給し、前記キャリアが配置された搬送路装置を特定する特定工程と、
    を含むキャリアの位置を特定する方法。
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