JP7014486B2 - 配線パターン構造及び電子機器 - Google Patents
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Description
配線パターン又は多層基板の少なくとも一部の層を貫通する孔が設けられるようにしてもよい。信号線等、何らかの用途に用いられる第3の配線パターンを設ける場合は、凹部の領域を有効に活用することができる。また、孔を設ける場合は、ショート箇所の拡大を抑制する効果を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。図1は、車載装置等の電子機器に搭載される基板1の配線パターン構造の一部を模式的に示している。基板1は多層基板であり、図1は内層の配線パターンの平面図であるものとする。また、基板1は、バッテリ等の直流電源から給電を受けるためのインターフェース(I/F)付近の配線パターンであり、電源からの電流が流入する配線パターン2と、グラウンド用の配線パターン3とを含む。配線パターン2は、電源の正極と配線を介して接続される配線パターンであり、電源パターン2と呼ぶものとする。電源パターン2は、本発明に係る「第1の配線パターン」に相当する。グラウンド用の配線パターン3は、電源の負極と配線を介して接続される配線パターンであり、グラウンドパターン3と呼ぶものとする。グラウンドパターン3は、本発明に係る「第2の配線パターン」に相当する。また、電源パターン2とグラウンドパターン3との間には、幅Sの大きさの間隙が設けられている。
ン2とグラウンドパターン3との距離の平均値であるものとする。図1においては、凹部4の端から電流の上流側に所定の範囲を長さL2、凹部4の端から電流の下流側に所定の範囲を長さL3と表す。長さL2及び長さL3は、例えばそれぞれ2ミリメートルとする。また、幅Sは、例えば0.3~0.8ミリメートル程度である。
図2は、比較例に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。図2の基板10は、その内層に、電源パターン20とグラウンドパターン30とを有する。電源パターン20は、電源からの電流が流入する配線パターンである。また、グラウンドパターン30は、グラウンド用の配線パターンである。しかしながら、図2の電源パターン20及びグラウンドパターン30には、凹部が設けられていない。
一方、図1に示した第1の実施形態に係る基板1によれば、仮に内層において電源パターン2とグラウンドパターン3との間にショートが発生した場合であっても、凹部4の位置でショート箇所の拡大が抑制される。すなわち、凹部4においては電源パターン2とグラウンドパターン3との間隙がより大きくなっているため、間隙を超えてショートすることは少なくなる。また、第1の実施形態に示した配線パターン構造は、基板1に電力を供給するためのI/F21又はI/F31からヒューズを介さずに設けられる電源パターン2及びグラウンドパターン3に適用する場合に、特に有用といえる。
図3は、第2の実施形態に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。本実施形態においては、上述した実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4は、第3の実施形態に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。本実施形態においても、上述した実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第3の実施形態に示した他の配線パターン6に代えて、多層基板の少なくとも一部の層を貫通する孔を設けるようにしてもよい。すなわち、本実施形態においては、図4における配線パターン6の代わりに孔を設ける。電源パターン2とグラウンドパターン3との位置関係、凹部4の位置及び大きさ等は、第3の実施形態と同様である。
上であることが好ましい。すなわち、電源パターン2とグラウンドパターン3とが並行して設けられている領域においては、所定の長さごとに、ある程度の大きさの孔を設けることが好ましい。このようにすれば、ショート箇所が大きく拡大することが抑制できる。
図5は、第5の実施形態に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。本実施形態においても、上述した実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図6は、変形例に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。上述した実施形態においては凹部4の形状を模式的に矩形で示したが、凹部4の形状は特に限定されない。例えば矩形の角はアールがついた円弧形状であってもよい。また、矩形でなく、様々な多角形や、半円、半楕円等であってもよい。図6の例では、半楕円形状の凹部4が設けられている。これらの場合も、凹部4の深さD、凹部4の幅W12の大きさは、電源パターン2とグラウンドパターン3との間隙の幅Sを基準として上述した実施形態と同様の大きさにすればよい。
図7は、第7の実施形態に係る部分的な配線パターンの一例を示す図である。本実施形態においても、上述した実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
以上、本発明の好ましい実施形態を示したが、これらは本発明の一例であり、本発明は上述した態様には限定されない。また、各実施形態の内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において組み合わせることができる。
2:電源パターン(第1の配線パターン)
3:グラウンドパターン(第2の配線パターン)
4:凹部
6:他の配線パターン(第3の配線パターン)
Claims (9)
- 電子機器に搭載される多層基板の内層に設けられる配線パターン構造であって、
直流電源の正極に配線を介して接続される第1の配線パターンと、
前記直流電源の負極に配線を介して接続され、所定の長さ以上にわたって前記第1の配線パターンと並行して設けられる第2の配線パターンと、
を含み、
前記第1の配線パターン及び前記第2の配線パターンの少なくとも一方の配線パターンには、他方の配線パターンと対向する側の縁部に、前記他方の配線パターンとは反対側に凹む凹部が設けられ、
前記凹部には、前記第1の配線パターン及び前記第2の配線パターンから離間されて、第3の配線パターン又は前記多層基板の少なくとも一部の層を貫通する孔が設けられる
配線パターン構造。 - 前記凹部は、前記第2の配線パターンに設けられる
請求項1に記載の配線パターン構造。 - 前記第3の配線パターン又は前記孔は、前記第1の配線パターンを電流が流れる方向における前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンとが並行して設けられる範囲に対して20%以上の割合の大きさで設けられる
請求項1に記載の配線パターン構造。 - 前記凹部は、前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンとの距離の2倍以上、前記他方の配線パターンとは反対側に凹む
請求項1から3のいずれか一項に記載の配線パターン構造。 - 前記凹部は、前記第1の配線パターンを電流が流れる方向に、前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンとの距離の2倍以上の長さにわたり設けられる
請求項1から4のいずれか一項に記載の配線パターン構造。 - 前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンとの距離は、前記第1の配線パター
ンを電流が流れる方向における前記凹部の端から前記凹部の外側に所定の範囲の前記第1の配線パターンと前記第2の配線パターンとの距離の平均値である
請求項4又は5に記載の配線パターン構造。 - 前記所定の範囲は、2ミリメートルである
請求項6に記載の配線パターン構造。 - 前記所定の長さは、10ミリメートルである
請求項1から7のいずれか一項に記載の配線パターン構造。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の配線パターン構造を有する基板を搭載する電子機器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018010945A JP7014486B2 (ja) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | 配線パターン構造及び電子機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019129263A JP2019129263A (ja) | 2019-08-01 |
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ID=67471363
Family Applications (1)
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JP (1) | JP7014486B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101844362B1 (ko) * | 2013-03-28 | 2018-04-02 | 쥬코쿠 덴료쿠 가부시키 가이샤 | 탈질 촉매의 재생 방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006060986A (ja) | 2004-08-24 | 2006-03-02 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 電力変換装置の導体構造 |
JP2017076754A (ja) | 2015-10-16 | 2017-04-20 | キヤノン株式会社 | プリント回路板 |
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Patent Citations (2)
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KR101844362B1 (ko) * | 2013-03-28 | 2018-04-02 | 쥬코쿠 덴료쿠 가부시키 가이샤 | 탈질 촉매의 재생 방법 |
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