JP7013363B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、前進用油圧クラッチ及び後進用油圧クラッチを備えるトラクタに関する。
走行機体の前後進を切り換える前進用油圧クラッチ及び後進用油圧クラッチと、前後進切換操作具の操作に応じて前進用油圧クラッチ及び後進用油圧クラッチを制御する制御装置と、を備えるトラクタが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第3659594号公報 特開2001-121985号公報
しかしながら、この種のトラクタでは、走行中に、前後進切換操作具が、前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、後進用油圧クラッチ又は前進用油圧クラッチの接続によって大きな変速ショックが発生するだけでなく、油圧クラッチが大きなダメージを受ける虞があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行機体と、前記走行機体の前後進を切り換える前進用油圧クラッチ及び後進用油圧クラッチと、前後進切換操作具の操作に応じて前記前進用油圧クラッチ及び前記後進用油圧クラッチを制御する制御装置と、を備えるトラクタであって、前記前後進切換操作具の操作を検出する前後進操作検出手段と、前記走行機体の車速を検出する車速検出手段と、を備え、前記制御装置は、前記前後進切換操作具が、前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、前記走行機体の現在の検出車速を設定車速と比較し、前記現在の検出車速が前記設定車速を超えていると判断した場合、前記後進用油圧クラッチ又は前記前進用油圧クラッチの接続を規制する逆進操作時クラッチ接続規制手段と、前記逆進切換操作時点での前記走行機体の検出車速に応じて前記設定車速を変更する設定車速変更手段と、を備え、前記設定車速変更手段は、予め設定された第1固定設定車速と、前記逆進切換操作時点の検出車速に基づいて算出され、且つ前記逆進切換操作時点の検出車速よりも低速となる減速確認用可変設定車速と、を有し、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第1固定設定車速を超えている場合、前記第1固定設定車速を前記設定車速とする一方、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第1固定設定車速以下の場合、前記減速確認用可変設定車速を前記設定車速とすることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のトラクタであって、前記設定車速変更手段は、前記第1固定設定車速よりも低速に設定された第2固定設定車速をさらに有し、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第2固定設定車速以下の場合、前記第2固定設定車速を前記設定車速とすることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のトラクタであって、前記前進用油圧クラッチ及び前記後進用油圧クラッチを動作させる作動油の温度を検出する油温検出手段を備え、前記制御装置は、前記前後進切換操作具が、前進から中立、又は後進から中立に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ内又は前記後進用油圧クラッチ内の作動油を抜くクラッチ切断制御手段と、前記前後進切換操作具が、中立から前進、又は中立から後進に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ内又は前記後進用油圧クラッチ内に作動油を充填するクラッチ接続制御手段と、前記前後進切換操作具が、前進から中立を経て前進、又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき、現在の検出油温を設定油温と比較し、前記現在の検出油温が前記設定油温以下の場合、前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を所定時間遅延させる同方向操作時クラッチ接続遅延手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1~3のいずれか1項に記載のトラクタであって、前記走行機体を停止状態に維持する駐車ブレーキ機構を備え、前記制御装置は、前記駐車ブレーキ機構が入りの状態で前記前後進切換操作具が前進又は後進に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を規制する駐車時クラッチ接続規制手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のトラクタであって、前記制御装置は、前記駐車時クラッチ接続規制手段が前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を規制していることを報知する接続規制報知手段を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前後進切換操作具が、前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、走行機体の現在の検出車速を設定車速と比較し、現在の検出車速が設定車速を超えていると判断した場合、後進用油圧クラッチ又は前進用油圧クラッチの接続を規制する逆進操作時クラッチ接続規制手段を備えるので、前後進切換操作具の逆進切換操作時に大きな変速ショックが発生したり、油圧クラッチが大きなダメージを受けることを防止できる。また、逆進切換操作時点での走行機体の検出車速に応じて設定車速を変更する設定車速変更手段を備えるので、逆進切換操作時点での検出車速に応じた適切なクラッチ接続規制を行うことができる。具体的には、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速を超えている場合、第1固定設定車速を設定車速とすることで、高速走行中における逆進方向の油圧クラッチの接続を確実に規制することができ、また、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速以下の場合、減速確認用可変設定車速を設定車速とすることで、例えば、傾斜等によって車速が減速しない状況で逆進方向の油圧クラッチが接続されることを規制できる。
また、請求項2の発明によれば、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速よりも低速な第2固定設定車速以下の場合、第2固定設定車速を設定車速とすることで、減速確認用可変設定車速との比較処理を省き、油圧クラッチを速やかに接続することができる。
また、請求項3の発明によれば、前後進切換操作具が、前進から中立を経て前進、又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき、現在の検出油温を設定油温と比較し、現在の検出油温が設定油温以下の場合、前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチの接続を所定時間遅延させる同方向操作時クラッチ接続遅延手段を備えるので、作動油の粘度が高い低温時において油圧クラッチからの作動油の抜けを促進することができ、その結果、作動油が抜けきれない状態で油圧クラッチに対する作動油の充填を開始して過充填が発生することを防止できる。
また、請求項4の発明によれば、駐車ブレーキ機構が入りの状態で前後進切換操作具が前進又は後進に操作されたとき、前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチの接続を規制する駐車時クラッチ接続規制手段を備え、駐車ブレーキ入り状態での機体走行が規制されるので、駐車ブレーキ入り状態での機体走行による油圧クラッチの過負荷や駐車ブレーキの発熱を防止できる。
また、請求項5の発明によれば、駐車時クラッチ接続規制手段が前進用油圧クラッチ又は後進用油圧クラッチの接続を規制していることを報知する接続規制報知手段を備えるので、作業者に走行開始時における駐車ブレーキの解除操作を促すことができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの側面図である。 走行動力伝達経路を示すブロック図である。 運転部を上方から見た斜視図である。 運転部の足元部を示す斜視図である。 運転部のモニタパネルを示す正面図である。 制御部の入出力を示すブロック図である。 前後進制御の制御ロジックを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1はトラクタTの走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭載されるエンジン2(図2参照)と、エンジン2の動力を変速するトランスミッションケース3と、トランスミッションケース3から供給される走行動力で回転駆動される前輪4及び後輪5と、図示しない作業機を昇降可能に連結する作業機連結部6と、作業者が乗車する運転部7と、を備える。
図2に示すように、トランスミッションケース3内には、メインクラッチ機構8の他、主変速機構9、前後進変速機構10、副変速機構11などの変速機構が設けられている。前後進変速機構10は、走行機体1の前後進を切り換える前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13を備えており、前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13を切断した中立状態と、前進用油圧クラッチ12を接続し、且つ後進用油圧クラッチ13を切断した前進状態と、前進用油圧クラッチ12を切断し、且つ後進用油圧クラッチ13を接続した後進状態と、に切り換えられる。
前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13は、それぞれ、比例減圧弁からなる前進用油圧バルブ14(図6参照)及び後進用油圧バルブ15(図6参照)の動作に応じて接続/切断される。
図3~図5に示すように、運転部7には、作業者が座る運転座席16の他に、前輪4を操舵するステアリングホイール17、主変速機構9を操作する主変速レバー18、副変速機構1を操作する副変速レバー19、前後進変速機構10を操作する前後進切換レバー20(前後進切換操作具)、メインクラッチ機構8を操作するクラッチペダル21、左右のブレーキ機構(図示せず)を個別に操作する左右のブレーキペダル22、23、左右のブレーキペダル22、23を連結する連結操作具24、ブレーキペダル22、23を踏み込み位置に固定保持する駐車ブレーキレバー25(駐車ブレーキ機構)などの操作具や、各種の状態表示を行うモニタパネル26が設けられている。モニタパネル26には、駐車ブレーキレバー25が入り(制動)のとき点灯される駐車ブレーキランプ27が含まれる。
図6に示すように、走行機体1には、前後進切換制御を行う制御装置28が設けられている。制御装置28の入力側には、前後進切換レバー20の前進操作を検出する前進操作検出スイッチ29(前後進操作検出手段)と、前後進切換レバー20の中立操作を検出する中立操作検出スイッチ30(前後進操作検出手段)と、前後進切換レバー20の後進操作を検出する後進操作検出スイッチ31(前後進操作検出手段)と、駐車ブレーキレバー25の入り操作を検出する駐車ブレーキスイッチ32と、前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13を作動させる作動油の油温を検出する油温センサ33(油温検出手段)と、エンジン2の回転を検出するエンジン回転センサ34と、走行機体1の車速を検出する車速センサ35(車速検出手段)と、が接続される一方、制御装置28の出力側には、前述した前進用油圧バルブ14、後進用油圧バルブ15及び駐車ブレーキランプ27に加え、ブザー音を吹鳴するブザー36が接続されている。なお、作業機昇降制御(後進時作業機自動上昇機能)を行う作業機系制御装置と後進操作検出スイッチ31を共用する場合、作業機系制御装置の信号線に異常(ショート)が発生すると、制御装置28の入力側が影響を受ける可能性があるため、作業機系制御装置と後進操作検出スイッチ31とを直接繋ぐことなく、制御装置28から作業機系制御装置に後進操作検出信号を出力することが好ましい。
制御装置28は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的な構成として、前後進切換レバー20が中立から前進又は中立から後進に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12内又は後進用油圧クラッチ13内に作動油を充填して前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13を接続させるクラッチ接続制御手段と、前後進切換レバー20が前進から中立又は後進から中立に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12内又は後進用油圧クラッチ13内の作動油を抜いて前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13を切断させるクラッチ切断制御手段と、走行中に前後進切換レバー20が前進から後進又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき後進用油圧クラッチ13又は前進用油圧クラッチ12の接続を規制する逆進操作時クラッチ接続規制手段と、逆進操作時クラッチ接続規制手段が用いる設定車速を変更する設定車速変更手段と、前後進切換レバー20が前進から中立を経て前進又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき作動油の油温に応じて前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を所定時間遅延させる同方向操作時クラッチ接続遅延手段と、駐車ブレーキレバー25が入りの状態で前後進切換レバー20が前進又は後進に操作されたとき前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制する駐車時クラッチ接続規制手段と、駐車時クラッチ接続規制手段が前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制していることを報知する接続規制報知手段と、を備える。
図7に示すように、本実施形態の制御装置28は、前後進切換レバー20が前進操作されたとき、逆進操作時クラッチ接続規制手段、同方向操作時クラッチ接続遅延手段及び駐車時クラッチ接続規制手段が規制状態ではなく、且つ中立操作検出スイッチ30、後進操作検出スイッチ31及び駐車ブレーキスイッチ32がOFFであることを条件に前進用油圧クラッチ12を接続させ、また、前後進切換レバー20が後進操作されたとき、逆進操作時クラッチ接続規制手段、同方向操作時クラッチ接続遅延手段及び駐車時クラッチ接続規制手段が規制状態ではなく、且つ前進操作検出スイッチ29、中立操作検出スイッチ30及び駐車ブレーキスイッチ32がOFFであることを条件に後進用油圧クラッチ13を接続させる。以下、本発明の要部である逆進操作時クラッチ接続規制手段、設定車速変更手段、同方向操作時クラッチ接続遅延手段、駐車時クラッチ接続規制手段及び接続規制報知手段について具体的に説明する。
逆進操作時クラッチ接続規制手段は、前後進切換レバー20が前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、走行機体1の現在の検出車速を設定車速と比較し、現在の検出車速が設定車速を超えていると判断した場合、前進用油圧クラッチ12又は前進用油圧クラッチ12の接続を規制する。
設定車速変更手段は、予め設定された第1固定設定車速(例えば、2.0km/h)と、第1固定設定車速よりも低速に設定された第2固定設定車速(例えば、0.5km/h)と、逆進切換操作時点の検出車速に基づいて算出され、且つ逆進切換操作時点の検出車速よりも低速となる減速確認用可変設定車速(逆進操作時点の検出車速×80%)と、を有し、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速を超えている場合、第1固定設定車速を設定車速とし、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速以下で、且つ逆進切換操作時点の検出車速が第2固定設定車速を超えている場合、減速確認用可変設定車速を設定車速とし、逆進切換操作時点の検出車速が第2固定設定車速以下の場合、第2固定設定車速を設定車速とする。
このような逆進操作時クラッチ接続規制手段及び設定車速変更手段によれば、前後進切換レバー20逆進切換操作時に大きな変速ショックが発生したり、油圧クラッチ12、13が大きなダメージを受けることを防止できる。また、逆進切換操作時点での走行機体1の検出車速に応じて設定車速を変更するので、逆進切換操作時点での検出車速に応じた適切なクラッチ接続規制を行うことができる。具体的には、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速を超えている場合、第1固定設定車速を設定車速とすることで、高速走行中における逆進方向の油圧クラッチ12、13の接続を確実に規制することができる。また、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速以下で、且つ逆進切換操作時点の検出車速が第2固定設定車速を超えている場合、減速確認用可変設定車速を設定車速とすることで、例えば、傾斜等によって車速が減速しない状況で逆進方向の油圧クラッチ12、13が接続されることを規制できる。また、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速よりも低速な第2固定設定車速以下の場合、第2固定設定車速を設定車速とすることで、減速確認用可変設定車速との比較処理を省き、油圧クラッチ12、13を速やかに接続することができる。
同方向操作時クラッチ接続遅延手段は、前後進切換レバー20が前進から中立を経て前進又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき、現在の検出油温を設定油温と比較し、現在の検出油温が設定油温以下の場合、前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を所定時間遅延させる。例えば、油温が-10°C未満の場合は、油圧クラッチ12、13の接続を1.0秒遅延させ、油温が-10°C以上で、且つ0°C未満の場合は、油圧クラッチ12、13の接続を1.0~0.5秒の範囲で逆比例状に遅延させ、油温が0°C以上で、且つ30°C未満の場合は、油圧クラッチ12、13の接続を0.5~0秒の範囲で逆比例状に遅延させる。
このような同方向操作時クラッチ接続遅延手段によれば、作動油の粘度が高い低温時において油圧クラッチ12、13からの作動油の抜けを促進することができるので、作動油が抜けきれない状態で油圧クラッチ12、13に対する作動油の充填を開始して過充填が発生することを防止できる。
駐車時クラッチ接続規制手段は、駐車ブレーキレバー25が入りの状態で前後進切換レバー20が前進又は後進に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制する。このような駐車時クラッチ接続規制手段によれば、駐車ブレーキ入り状態での機体走行が規制されるので、駐車ブレーキ入り状態での機体走行による油圧クラッチ12、13の過負荷や駐車ブレーキの発熱を防止できる。
また、本実施形態の駐車時クラッチ接続規制手段は、油圧クラッチ12、13の接続規制中に駐車ブレーキレバー25が解除操作されても油圧クラッチ12、13の接続規制を維持する。つまり、駐車ブレーキレバー25が解除され、且つ前後進切換レバー20が中立から前進又は中立から後進に操作されたとき油圧クラッチ12、13の接続を許可する。このような駐車時クラッチ接続規制手段によれば、駐車ブレーキレバー25の解除操作に応じて走行機体1が動き出すことを防止できる。
接続規制報知手段は、駐車時クラッチ接続規制手段が前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制していることを報知するために駐車ブレーキランプ27及びブザー36を動作させる。例えば、駐車ブレーキレバー25が入りの状態で前後進切換レバー20が前進又は後進に操作されたとき、駐車ブレーキランプ27を点滅させるとともに、ブザー36にブザー音を吹鳴させる。このような接続規制報知手段によれば、作業者に走行開始時における駐車ブレーキレバー25の解除操作を促すことができる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体1と、走行機体1の前後進を切り換える前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13と、前後進切換レバー20の操作に応じて前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13を制御する制御装置28と、を備えるトラクタTであって、前後進切換レバー20の操作を検出する前進操作検出スイッチ29、中立操作検出スイッチ30及び後進操作検出スイッチ31と、走行機体1の車速を検出する車速センサ35と、を備え、制御装置28は、前後進切換レバー20が、前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、走行機体1の現在の検出車速を設定車速と比較し、現在の検出車速が設定車速を超えていると判断した場合、後進用油圧クラッチ13又は前進用油圧クラッチ12の接続を規制する逆進操作時クラッチ接続規制手段を備えるので、前後進切換レバー20の逆進切換操作時に大きな変速ショックが発生したり、油圧クラッチ12、13が大きなダメージを受けることを防止できる。
また、逆進切換操作時点での走行機体1の検出車速に応じて設定車速を変更する設定車速変更手段を備えるので、逆進切換操作時点での検出車速に応じた適切なクラッチ接続規制を行うことができる。具体的には、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速を超えている場合、第1固定設定車速を設定車速とすることで、高速走行中における逆進方向の油圧クラッチ12、13の接続を確実に規制することができ、また、逆進切換操作時点の検出車速が第1固定設定車速以下の場合、減速確認用可変設定車速を設定車速とすることで、例えば、傾斜等によって車速が減速しない状況で逆進方向の油圧クラッチ12、13が接続されることを規制できる。
また、設定車速変更手段は、第1固定設定車速よりも低速に設定された第2固定設定車速をさらに有し、逆進切換操作時点の検出車速が第2固定設定車速以下の場合、第2固定設定車速を設定車速とすることで、減速確認用可変設定車速との比較処理を省き、油圧クラッチ12、13を速やかに接続することができる。
また、トラクタTは、前進用油圧クラッチ12及び後進用油圧クラッチ13を動作させる作動油の温度を検出する油温センサ33を備え、制御装置28は、前後進切換レバー20が、前進から中立、又は後進から中立に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12内又は後進用油圧クラッチ13内の作動油を抜くクラッチ切断制御手段と、前後進切換レバー20が、中立から前進、又は中立から後進に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12内又は後進用油圧クラッチ13内に作動油を充填するクラッチ接続制御手段と、前後進切換レバー20が、前進から中立を経て前進、又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき、現在の検出油温を設定油温と比較し、現在の検出油温が設定油温以下の場合、前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を所定時間遅延させる同方向操作時クラッチ接続遅延手段と、を備えるので、作動油の粘度が高い低温時において油圧クラッチ12、13からの作動油の抜けを促進することができ、その結果、作動油が抜けきれない状態で油圧クラッチ12、13に対する作動油の充填を開始して過充填が発生することを防止できる。
また、トラクタTは、走行機体1を停止状態に維持する駐車ブレーキレバー25を備え、制御装置28は、駐車ブレーキレバー25が入りの状態で前後進切換レバー20が前進又は後進に操作されたとき、前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制する駐車時クラッチ接続規制手段を備えるので、駐車ブレーキ入り状態での機体走行による油圧クラッチ12、13の過負荷や駐車ブレーキの発熱を防止できる。
また、制御装置28は、駐車時クラッチ接続規制手段が前進用油圧クラッチ12又は後進用油圧クラッチ13の接続を規制していることを報知する接続規制報知手段を備えるので、作業者に走行開始時における駐車ブレーキの解除操作を促すことができる。
T トラクタ
1 走行機体
2 エンジン
3 トランスミッションケース
4 前輪
5 後輪
7 運転部
10 前後進変速機構
12 前進用油圧クラッチ
13 後進用油圧クラッチ
20 前後進切換レバー
21 クラッチペダル
25 駐車ブレーキレバー
26 モニタパネル
27 駐車ブレーキランプ
28 制御装置
29 前進操作検出スイッチ
30 中立操作検出スイッチ
31 後進操作検出スイッチ
32 駐車ブレーキスイッチ
33 油温センサ
35 車速センサ
36 ブザー

Claims (5)

  1. 走行機体と、
    前記走行機体の前後進を切り換える前進用油圧クラッチ及び後進用油圧クラッチと、
    前後進切換操作具の操作に応じて前記前進用油圧クラッチ及び前記後進用油圧クラッチを制御する制御装置と、を備えるトラクタであって、
    前記前後進切換操作具の操作を検出する前後進操作検出手段と、
    前記走行機体の車速を検出する車速検出手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記前後進切換操作具が、前進から後進、又は後進から前進に切換操作される逆進切換操作が発生したとき、前記走行機体の現在の検出車速を設定車速と比較し、前記現在の検出車速が前記設定車速を超えていると判断した場合、前記後進用油圧クラッチ又は前記前進用油圧クラッチの接続を規制する逆進操作時クラッチ接続規制手段と、
    前記逆進切換操作時点での前記走行機体の検出車速に応じて前記設定車速を変更する設定車速変更手段と、を備え、
    前記設定車速変更手段は、予め設定された第1固定設定車速と、前記逆進切換操作時点の検出車速に基づいて算出され、且つ前記逆進切換操作時点の検出車速よりも低速となる減速確認用可変設定車速と、を有し、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第1固定設定車速を超えている場合、前記第1固定設定車速を前記設定車速とする一方、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第1固定設定車速以下の場合、前記減速確認用可変設定車速を前記設定車速とすることを特徴とするトラクタ。
  2. 前記設定車速変更手段は、前記第1固定設定車速よりも低速に設定された第2固定設定車速をさらに有し、前記逆進切換操作時点の検出車速が前記第2固定設定車速以下の場合、前記第2固定設定車速を前記設定車速とすることを特徴とする請求項1に記載のトラクタ。
  3. 前記前進用油圧クラッチ及び前記後進用油圧クラッチを動作させる作動油の温度を検出する油温検出手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記前後進切換操作具が、前進から中立、又は後進から中立に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ内又は前記後進用油圧クラッチ内の作動油を抜くクラッチ切断制御手段と、
    前記前後進切換操作具が、中立から前進、又は中立から後進に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ内又は前記後進用油圧クラッチ内に作動油を充填するクラッチ接続制御手段と、
    前記前後進切換操作具が、前進から中立を経て前進、又は後進から中立を経て後進に切換操作される同方向切換操作が発生したとき、現在の検出油温を設定油温と比較し、前記現在の検出油温が前記設定油温以下の場合、前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を所定時間遅延させる同方向操作時クラッチ接続遅延手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタ。
  4. 前記走行機体を停止状態に維持する駐車ブレーキ機構を備え、
    前記制御装置は、前記駐車ブレーキ機構が入りの状態で前記前後進切換操作具が前進又は後進に操作されたとき、前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を規制する駐車時クラッチ接続規制手段を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のトラクタ。
  5. 前記制御装置は、前記駐車時クラッチ接続規制手段が前記前進用油圧クラッチ又は前記後進用油圧クラッチの接続を規制していることを報知する接続規制報知手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のトラクタ。
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