JP7013108B2 - 箱 - Google Patents
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Description
本発明は、箱体と蓋体とにより構成される箱に関する。
一般に、一地点から他の地点へ物品(荷物)の搬送(輸送、配送、運送等)を行う際、保護および取り扱いの便宜のため、当該物品は段ボール等の箱に梱包される。通常、このような段ボール箱は軽量かつ安価ながら強度および耐久性が低いために1回限りの使用で使い捨てされることが多い。搬送後に廃棄される大量の段ボール箱の一部は資源としてリサイクルされるものの、他は焼却等により処分されているのが現状である。
環境保全等の観点からはこのような廃棄物は減量されることが望ましい。そのための一方策として、箱の材質を紙製の段ボールからいわゆるプラダンと呼ばれるプラスチック製の段ボールで作製し、通い箱として再利用することが行われている。
特許文献1には、電子機器の梱包箱において、紙製の段ボール箱の紙厚を薄くしても耐圧強度を上げることができる技術が開示されている。この技術は、床面の4辺から直立し、周方向に連接された4つの側板のうち対向する1対の辺に連接された2つの内蓋フラップと、他の1対の対向する辺に連接された外蓋フラップとを有し、両内蓋フラップが側板の上縁を支点としてその内面方向に折り返され、さらに、その上に両外蓋フラップが側板の上縁を支点としてその内面方向に折り返される一般的な段ボール箱の構成において、両内蓋フラップの一部から段ボール紙片を切り出すことにより段ボール箱の4隅に配置するコーナ強化部材を形成することを特徴としている。コーナ強化部材はL字状横断面を有する部材であり、その長さ寸法は側板の下縁から上縁までの高さ寸法と同じあるいは僅かに大に設計されている。
特許文献2には、高さ方向圧縮強度を向上し、陳列用開口が切欠形成されている側板の破損や胴膨れを防止し、塵埃の侵入を防止し、開封性も向上させることを目的とした段ボール製の包装箱であって、箱の4隅に、箱高さに相当する高さの三角柱形状の補強柱を設ける技術が開示されている。
特許文献3には、開封後の箱に商品を入れたまま陳列でき、輸送、保管、陳列の際に多段に積み重ねても座屈することのない十分な強度を有すると共に、単一の段ボール紙により安価に製造できる包装箱として、箱の4隅に上下方向に延びる補強柱を形成する技術が開示されている。
上述したプラダン製の通い箱は、紙製段ボール箱に比べて単価は高いが耐久性が高く繰り返して使用できるので、段ボールの廃棄量を削減するとともに総合的なコスト削減が図れるという利点がある。
しかしながら、プラダン製通い箱も最終的には廃棄されるものであり、プラスチック片による海洋汚染やプラスチック焼却による大気汚染のおそれを考慮すると、プラスチック製素材も極力使用しないことが望ましい。
一方、上述の特許文献1,2,3に記載された箱はいずれも、箱の4隅に配置される柱部材の採用により強度向上が図られているものの、1回限りの使い捨ての段ボール箱であり、通い箱としては適していない。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、耐圧強度が比較的高く繰り返して使用が可能な紙製の箱を提供することにある。
本発明による箱は、方形の紙製底板およびこの底板の全辺から直立した複数面の紙製側板により構成される箱体と、前記底板とほぼ同形状・同サイズの多角方形の紙製天板およびこの天板の全辺から垂下した複数面の紙製側板により構成される蓋体と、前記箱体の側板同士の連結箇所の内側に固定され、下端が前記底板に当接し、かつ、前記箱体から上方へ突出する複数の紙製柱部材と、を備え、前記蓋体が前記箱体の上から前記箱体に対して装着されたとき、前記蓋体の紙製側板の下端部が前記箱体の紙製側板の上端部に当接するとともに前記複数の紙製柱部材の各々の上端が前記天板の裏面に当接するように、前記複数の紙製柱部材の長さが設定されている。
この箱は、箱体とこの上に載置される蓋体とにより構成されるとともに、箱体の四隅に配置された柱部材により補強されるので、紙製であっても通い箱として繰り返し利用可能である。
前記柱部材は、例えば、L字状横断面を有する紙製のL型アングルで構成することができる。このL型アングルは箱の四隅に張り付く形で配置できるので、物品収納時に邪魔にならない。
前記箱は、さらに、前記箱体の前記底板と前記複数面の側板とを連結する、L字状横断面を有する紙製のL型アングルからなる第1のフレーム補強部材と、前記蓋体の前記天板と前記複数面の側板とを連結する、L字状横断面を有する紙製のL型アングルからなる第2のフレーム補強部材とを備えてもよい。第1および第2のフレーム補強部材は、相対する部品同士を連結するとともに当該部分の強度を補うよう機能する。
前記第1および第2のフレーム補強部材は、前記全辺のうちの少なくとも1組の隣接する2辺に対応する部分が1本のL型アングルを所定の角度に折り曲げて構成されてもよい。これにより、フレーム補強部材同士の別途連結を省略することができる。
前記蓋体は、少なくとも前記天板の裏面に配置された接着手段を有し、前記接着手段を介して収納容器を前記天板の裏面に着脱可能に構成されてもよい。これにより、収納容器を介してこまごました物品を箱の中にコンパクトに収納することができ、箱内の空間を緩衝材などで埋めることが不要となる。
前記箱体に前記蓋体を被せた状態で前記箱体と前記蓋体とを連結する留め具をさらに備えてもよい。これにより、箱体と蓋体とを確実に連結するとともに、必要時に迅速かつ簡単に連結を解除することができる。
前記箱体の側板同士の連結箇所の下側頂点および前記蓋体の側板同士の連結箇所の上側の頂点をカバーして補強する角部補強部材をさらに備えてもよい。これにより、変形や損傷しやすい部分を保護し、箱の寿命を延すことができる。
前記蓋体および前記箱体の少なくとも一方の隣接する側板同士の連結部をカバーして補強する角部補強部材をさらに備えてもよい。これにより、変形や損傷しやすい部分を保護し、箱の寿命を延すことができる。この角部補強部材は、L字状横断面を有する紙製のL型アングルにより形成されてもよい。
前記箱体に前記蓋体が装着された状態でその外周に周回されて締め付けられる締め付け手段を備えてもよい。これにより、蓋体が箱体から離脱することが防止されるとともに、箱の取り扱いが容易となる。
前記箱体の内部に、前記底板の上に載置された物品を固定するための着脱可能な固定手段を備えてもよい。これにより、箱内に収納した物品の移動が抑止され、緩衝材等で空間を埋める必要がなくなる。
前記箱体の少なくとも対向する1対の側板の一方または両方に固定された取っ手部材を備えてもよい。これにより、箱の取り扱いが容易になる。
前記側板は、隣接する側板との接合端部において相互に嵌合する凹凸形状を有してもよい。これにより、側板同士の連結がより強固となる。
本発明によれば、搬送用の箱を耐圧強度が比較的高く繰り返して使用が可能な箱とすることにより箱材料の廃棄量を大幅に削減することができる。さらに、箱体の四隅に箱体から上方へ突出する柱部材を設けることにより箱の特に上下方向の耐圧強度を高めることができる。この柱部材は、箱体の四隅で箱体から上方へ突出するので、蓋体を箱体に装着する際、蓋体の案内手段および位置決め手段として機能するとともに、箱体内に物品(収納物)を収納する際にどの高さまでの収納が許容されるかをユーザが判断するための指標としても機能する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による、通い箱として利用可能な箱100の外観を示している。この箱100は、蓋体10と箱体20とにより構成される。図1(a)は蓋体10と箱体20とを分離して示しており、図1(b)は蓋体10を箱体20に被せた(装着した)状態を示している。図2は、この箱100の分解斜視図を示している。
図1は、本発明の第1の実施形態による、通い箱として利用可能な箱100の外観を示している。この箱100は、蓋体10と箱体20とにより構成される。図1(a)は蓋体10と箱体20とを分離して示しており、図1(b)は蓋体10を箱体20に被せた(装着した)状態を示している。図2は、この箱100の分解斜視図を示している。
箱体20は、方形(四角形)の紙製底板31と、この底板31の4辺から直立した4面の紙製側板32,33,34,35により構成される。底板31は典型的には長方形であるが、正方形であってもよい。底板31は、環状に連結された側板32,33,34,35により構成される方形枠の外縁にほぼ一致するサイズを有する。側板32,33,34,35同士の連結は例えば接着剤やネジ等の固定手段で行える。この底板31の上に当該方形枠が載置され固定される。この固定も接着剤やネジ等の固定手段で行える。これらが箱体20の基本的な構成要素であるが、本実施形態における箱体20は底板31と側板32,33,34,35との間を、L字状横断面を有する紙製のL型アングルからなる第1のフレーム補強部材41,42を用いて連結している。
蓋体10は、底板31とほぼ同形状・同サイズの方形の紙製天板11と、この天板11の4辺から垂下した4面の紙製側板12,13,14,15により構成される。(図1において側板12,13は隠れて見えないが、図2の分解斜視図に表れている。)天板11は、環状に連結された側板12,13,14,15により構成される方形枠の外縁にほぼ一致するサイズを有する。側板12,13,14,15同士の連結は例えば接着剤やネジ等の固定手段で行える。この方形枠の上に天板11が載置され固定される。この固定も接着剤やネジ等の固定手段で行える。これらが蓋体10の基本的な構成要素であるが、本実施形態における蓋体10は天板11と側板12,13,14,15との間を、紙製のL型アングルからなる第2のフレーム補強部材16,17を用いて連結している。
フレーム補強部材16,17,41,42を構成するL型アングルは、家具等の側辺部や角部を保護するためのL字状横断面を有する保護用梱包部材として既知であり、紙製ながら剛性および耐久性を有する。L型アングルは特にその長手方向の押圧力に対して強い耐圧強度を有する。本実施形態におけるL型アングルは、本来製造過程で処分される牛乳パックの端材を内部の素材に使用したものである。L型アングルの厚さは特に限定するものではないが、本実施形態では約2mm程度である。
箱体20の4隅(側板同士の連結箇所の内側)にはそれぞれ同一の形状およびサイズの紙製柱部材36,37,38,39が固定される。これらの柱部材36,37,38,39も紙製のL型アングルで構成することができる。各柱部材は、下端が底板31の表面に当接し、かつ、箱体20の上に蓋体10が載置された状態で上端が天板11の裏面に当接するよう、箱体20から上方へ突出する形態およびサイズを有する。
蓋体10の側板12,13,14,15により構成される方形枠と、箱体20の側板32,33,34,35により構成される方形枠とは、高さは異なるが、上から見た平面形状および周サイズは同じである。図1(b)に良く表れるように、蓋体10が箱体20に装着されたとき、蓋体10の下端部が箱体20の上端部に当接する。
柱部材36,37,38,39は箱100の特に上下方向の耐圧強度を高める機能を有する。のみならず、柱部材36,37,38,39は蓋体10を箱体20に装着する際、蓋体10を案内する手段として機能とするとともに、装着された蓋体10を所定位置に位置決めする機能を有する。さらに、天板11の裏面に収納容器60(後述)を配置しない場合に、箱体20内に荷物である搬送対象の物品(収納物)を収納する際にどの高さまでの収納が許容されるかをユーザが判断するための指標としても機能する。
L型アングル以外の紙製部品の素材および厚さは特に限定するものではないが、本実施形態では、例えば、天板11、底板31、側板12,13,14,15,32,33,34,35はいずれも約6mm厚のボール紙である。1つの部材は複数枚のボール紙を張り合わせたものであってもよい。例えば、3mm厚のボール紙を2枚張り合わせたものであってもよい。
図3により、本実施形態におけるフレーム補強部材の代表的な構成として蓋体10のフレーム補強部材17について説明する。このフレーム補強部材17は、天板11の4辺のうちの隣接する2辺分の長さを有する1本のL型アングルの長手方向中間部(図中、破線部)を所定の角度(この例では直角)に折り曲げて構成したものである。L型アングルは互いに直交する垂直部17aと水平部17bとを有するが、本実施形態では、その水平部17bの一部に切り欠き17c,17dを形成することにより折り曲げを容易にしている。折り曲げ位置が異なる以外、フレーム補強部材16についても同様である。箱体20のフレーム補強部材41,42についても同様な構成とすることができる。直角に折り曲げて構成することにより、当該2辺に対応する部分の別途連結を省略することができる。
このようなL型アングルは、天板11と側板12,13,14,15との間、および、底板31と側板32,33,34,35との間を連結する機能を有するのみならず、蓋体10の上端部および箱体20の下端部の強度を向上させるフレーム補強部材として効果的に機能する。
フレーム補強部材16,17,41,42としてL型アングルを用いる際、上記のような構成に代えて、天板11や底板31の全周にわたる長さの1本のL型アングルを用いることも可能である。但し、本発明は、1辺ごとに独立した別個のL型アングルを用いることを排除するものではない。
L型アングルと天板11との間を連結する手段、および、L型アングルと側板12,13,14,15との間を連結する手段は特に限定しないが、例えば、接着剤やネジ等の固着手段を用いる方法が考えられる。L型アングルと底板31との間、および、L型アングルと側板32,33,34,35との間の連結についても同様である。さらに、柱部材36,37,38,39と対応する側板との間の連結についても同様である。L型アングルによる連結により十分な連結力が得られる場合には、隣接する側板同士の連結は省略してもよい。
図4に、本実施形態において箱100に用いる締め付け手段としてのベルト部材の構成例を示す。この締め付け手段は蓋体10と箱体20の分離を防止するためのものである。また、十分な強度を持たせることにより、搬送時の取っ手としても機能する。図4(a)に示したベルト部材80は、箱体20に蓋体10が装着された状態で両者の外周に周回されて締め付けられるものであり、帯状のベルト片81とバックル(留め具)82とにより構成される。図4(b)に示した他の締め付け手段としてのベルト部材87は、ベルト片81の少なくとも端部において面ファスナ85を設けたものである。締め付け手段は、ベルト部材に限るものではなく、例えば紐状部材であってもよい。
図5に、本実施形態における箱100の蓋体10の天板11の裏面に、後述する収納容器を着脱可能に接着する接着手段としての面ファスナを固着した例を示す。図5(a)は天板11の短手方向に平行に伸びる3枚の面ファスナ52aを固着(貼付)した例を示す。図5(b)は天板11の長手方向に平行に伸びる3枚の面ファスナ52bを固着した例を示す。使用する面ファスナの個数や形状はこれら図示のものに限るものではない。例えば、天板11のほぼ全面に延在する単一の面ファスナを用いてもよい。
図6に、図5に示した接着手段としての面ファスナ52(52a,52bを総称)に対して着脱可能に接着される収納容器60aとしての内箱の構成例を示す。この内箱は、上述したL型アングルを利用して構成したものである。図6(a)に示すように、L型アングル61の一方の面61aに所定の切り欠きを形成する。図では切り欠き部において、当初のL型アングル61の輪郭を一点鎖線で示し、切り欠き後の形状を実線で示している。図6(a)に示したような切り欠きを形成したL型アングルの他方の面61bを破線の位置で直角に折り曲げることにより、図6(b)に示すような箱体を形成する。図6(b)には、L型アングル61の切り欠きされた面61aで構成された、内箱の底面が現れている。L型アングル61の切り欠きを形成していない面61bの長手方向の両端部は連結片66で連結される。連結片66は粘着テープや面ファスナ等で構成しうる。図6(c)に示すように、内箱の底面(外側表面)のほぼ全面に面ファスナ63が固着される。この面ファスナ63はL型アングル61の切り欠かれた残片で構成された底面を相互に連結する働きをするとともに、図5に示した蓋体10の内面(天板裏面)等に設けられた面ファスナ52に対して着脱可能に接着する機能を有する。図6(d)は内箱の開口67を塞ぐ部材としての面ファスナ付きベルト65の構成例を示している。このベルト65の面ファスナは内箱の側面に固着された面ファスナ64に着脱可能に接着する。図6(d)では隠れて見えないが、反対側の側面にも面ファスナ64が設けられている。ベルト65は開口67を部分的に塞ぐサイズのものを示しているが、このサイズは開口67の全面を塞ぐものであってもよい。あるいは、ベルト65としては1本のみを示したが、複数本を用いてもよい。内箱を構成する素材はL型アングルに限るものではないが、L型アングルを用いれば比較的簡単に頑丈な箱体を構成することができる。
図7は、L型アングルを用いた他の収納容器60bとしての内箱の構成例を示す。図7(a)のL型アングル61の一点鎖線および破線の意味は図6の場合と同様である。内箱の大きさとL型アングルの大きさの関係で、この例では、図7(b)に示すように、内箱の底面にも開口68が形成される。この底面には図7(c)に示すように、底面(外側表面)のほぼ全面に延在する面ファスナ63が固着されることにより開口68は塞がれる。その機能は図6に示した面ファスナ63と同様である。面ファスナ64の機能も同様である。連結片66の機能も図6の収納容器60aと同様である。図7(d)は、この収納容器60bの開口67が2本のベルト65で塞がれる例を示している。この例においても、ベルト65のサイズおよび本数は特に限定されない。
図8は、他の収納容器60cとして袋状容器70を示す。袋状容器70は、袋本体71の収納口に開閉可能なカバー72が付属した形態のものである。この例では、袋本体71はマチ付きのものを示しているが、マチ付きであることは必須ではない。カバー72と袋本体71には留め具73が付属し、袋本体71にカバー72を着脱可能に留めることができるようになっている。留め具73の代わりに面ファスナを用いたものであってもよい。袋本体71の背面にはそのほぼ全面に面ファスナ75が固着されている。面ファスナ75は、図5に示した蓋体10の内面等に設けられた面ファスナ52に対して着脱可能に接着する機能を有する。面ファスナ75のサイズや個数は特に限定するものではない。また、収納容器60(60a.60b,60c)のサイズや形状はこれら図示したものに限らない。
図9は、箱体20の底板31の上に載置される物品を締め付け固定するための固定手段を示している。図9(a)はその一例として、バックル54付きのベルト部材53を示している。ベルト部材53の両端は、側板32,34の内面にそれぞれ固着された面ファスナ51に着脱可能に接続される。面ファスナ51は側板32,34の長手方向のほぼ全長に亘って延びているのでベルト部材53の接続位置はその範囲内で変更することができる。また、図では2本のベルト部材53を使用した例を示しているが、使用するベルト部材53の本数や幅サイズは任意である。ベルト部材53の長さには余裕があり、バックル54で使用長さを調節できるようになっている。荷解きの際にはベルト部材53を緩めるだけで簡単に物品を取り出すことができる。
図9(b)に示すように、バックル54の代わりに面ファスナ55を使用してもよい。
なお、図9(a)(b)のいずれにおいても、面ファスナ51は収納容器60の接着にも利用することができる。ベルト部材53の端部の側板32,34への接続は着脱可能な構成ではなく、接着剤やネジなどの固定手段で固定する形態であってもよい。
図10は、図1(b)の箱100のA-A断面図である。図10(a)は箱100の内部が空の状態を示し、図10(b)は物品を収納した状態を示す。図10(b)の例では、蓋体10の内面等に固着された面ファスナ52に対して、物品を収納した収納容器60(60a,60b,60c等の総称)を接着するとともに、箱体20の底板の上に物品23を載置し、これを図9のバックル54付きのベルト部材53で締め付け固定した状態を示している。箱100の中に収容する収納容器60の個数は1個に限るものではなく、収容可能な範囲で複数個使用することができる。
図10(b)に示したような構成により、箱体20の物品23と蓋体10の内面等に接着した収納容器60との間に隙間(空間)dが生じても、この隙間dを埋める緩衝材などの使用は不要である。
第1の実施形態の作用効果をまとめると次のとおりである。
(a)箱100は同一の周サイズの蓋体10と箱体20とにより構成され、従来の段ボール箱のような破損しやすい蓋フラップを用いないので、繰り返しの使用に適し、廃棄量を大幅に削減することができる。また、殆どの部材が紙製なので比較的安価でかつ環境にやさしい。
(b)箱体20の四隅に箱体20から上方へ突出する柱部材36,37,38,39を設けることにより箱100の特に上下方向の耐圧強度を高めることができる。
(c)柱部材36,37,38,39の箱体20から上方へ突出している部分は、蓋体10を箱体20に装着する際、蓋体10の案内手段および位置決め手段として機能する。さらに、天板裏面に収納容器60を配置しない場合に箱体20内に物品(収納物)を収納する際にどの高さまでの収納が許容されるかをユーザが判断するための指標としても機能する。
(d)柱部材36,37,38,39としてL型アングルを用いることにより箱100の内容積の低減を最小限に抑えることができる。
(e)フレーム補強部材16,17,41,42としてL型アングルを用いることにより、天板11と側板12~15との間、および、底板31と側板32~35との間を連結するのみならず、蓋体10の上端部および箱体20の下端部の強度を向上させることができる。その際、天板11や底板31の全周の複数の辺にわたる長さの1本のL型アングルを用いることによりフレーム補強部材自体の強度も向上させることができる。
(f)蓋体10の天板11の裏面等に着脱可能な収納容器60を設け、こまごました物品や壊れやすくもろい物品、物品同士の干渉に弱い物品であっても収納容器60内に収納することにより、物品を安全かつ安定して搬送することができる。
(g)箱100に収納される物品は底面31に対してベルト部材53で締め付けられ、収納容器60は箱100の内部の特定の位置に固定されることにより、隙間dがあってもその隙間dを埋める緩衝材等を必要としない。
(a)箱100は同一の周サイズの蓋体10と箱体20とにより構成され、従来の段ボール箱のような破損しやすい蓋フラップを用いないので、繰り返しの使用に適し、廃棄量を大幅に削減することができる。また、殆どの部材が紙製なので比較的安価でかつ環境にやさしい。
(b)箱体20の四隅に箱体20から上方へ突出する柱部材36,37,38,39を設けることにより箱100の特に上下方向の耐圧強度を高めることができる。
(c)柱部材36,37,38,39の箱体20から上方へ突出している部分は、蓋体10を箱体20に装着する際、蓋体10の案内手段および位置決め手段として機能する。さらに、天板裏面に収納容器60を配置しない場合に箱体20内に物品(収納物)を収納する際にどの高さまでの収納が許容されるかをユーザが判断するための指標としても機能する。
(d)柱部材36,37,38,39としてL型アングルを用いることにより箱100の内容積の低減を最小限に抑えることができる。
(e)フレーム補強部材16,17,41,42としてL型アングルを用いることにより、天板11と側板12~15との間、および、底板31と側板32~35との間を連結するのみならず、蓋体10の上端部および箱体20の下端部の強度を向上させることができる。その際、天板11や底板31の全周の複数の辺にわたる長さの1本のL型アングルを用いることによりフレーム補強部材自体の強度も向上させることができる。
(f)蓋体10の天板11の裏面等に着脱可能な収納容器60を設け、こまごました物品や壊れやすくもろい物品、物品同士の干渉に弱い物品であっても収納容器60内に収納することにより、物品を安全かつ安定して搬送することができる。
(g)箱100に収納される物品は底面31に対してベルト部材53で締め付けられ、収納容器60は箱100の内部の特定の位置に固定されることにより、隙間dがあってもその隙間dを埋める緩衝材等を必要としない。
<第2の実施形態>
図11は、本発明の第2の実施形態による箱100aの構成例を示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図11(a)は蓋体10aと箱体20aとを分離して示しており、図11(b)は蓋体10aを箱体20aに被せて(装着して)連結具で連結した状態を示している。
図11は、本発明の第2の実施形態による箱100aの構成例を示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図11(a)は蓋体10aと箱体20aとを分離して示しており、図11(b)は蓋体10aを箱体20aに被せて(装着して)連結具で連結した状態を示している。
この箱100aが図1の箱100と異なる点は、蓋体10aと箱体20aとを連結する連結具としていわゆるパッチン錠を設けたものである。このパッチン錠は、フック部45とこのフック部5が着脱可能に係合する被フック部46とにより構成される。フック部45は、この例では箱体20の長辺に対応する側板33,35のそれぞれの外側面に固定された紙製の支持板43に固定される。この固定は例えば接着剤やネジ等の固定手段で行える。支持板43の素材としては例えば剛性のボール紙である。同様に、被フック部46は蓋体10の側板13,15のそれぞれの外側面に固定された紙製の支持板44に固定される。
この第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の作用効果に加えて、さらに、上記のようなベルト部材53を使用することなく蓋体10aと箱体20aを確実に連結することができる。勿論、第2の実施形態においてベルト部材53を併用しても構わない。パッチン錠は箱100の廃棄時には取り外して再利用することが可能である。
<第2の実施形態の変形例>
図12は図11に示した第2の実施形態の変形例を示している。図11等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図12(a)は蓋体10bと箱体20bとを分離して示しており、図12(b)は蓋体10bを箱体20bに被せた(装着した)状態を示している。
図12は図11に示した第2の実施形態の変形例を示している。図11等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図12(a)は蓋体10bと箱体20bとを分離して示しており、図12(b)は蓋体10bを箱体20bに被せた(装着した)状態を示している。
この箱100bは箱100aにおけるパッチン錠のフック部45と被フック部46をそれぞれ面ファスナ48と面ファスナ47aで置換したものである。面ファスナ47aの基部は固定部材47bで支持板44に固定される。固定部材47bは例えば、粘着テープや板状部材である。板状部材は紙製ボード片等で形成し、その固定は例えば接着剤やネジ止めで行うことができる。
なお、第1の実施形態について示した各種の付属物は物理的に適用できない場合を除き、すべて第2の実施形態についても適用可能である。
<第3の実施形態>
図13は、本発明の第3の実施形態による箱100cの構成例を示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図13(a)は蓋体10cと箱体20cとを分離して示しており、図13(b)は蓋体10cを箱体20cに被せた(装着した)状態を示している。
図13は、本発明の第3の実施形態による箱100cの構成例を示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図13(a)は蓋体10cと箱体20cとを分離して示しており、図13(b)は蓋体10cを箱体20cに被せた(装着した)状態を示している。
この実施形態においては、蓋体10cのフレーム補強部材16,17の上側の4つの角部(4隅の頂点)および箱体20cのフレーム補強部材41,42の下側の4つの角部(4隅の頂点)にそれぞれの頂点をカバーして補強する角部補強部材91を固定している。角部補強部材91は例えば三角錐状の金具で構成しうる。さらに、蓋体10の側板12,13,14,15の相互の連結部、および箱体20の側板32,33,34,35の相互の連結部に、当該部分をカバーして補強する補強部材92を固定している。角部補強部材91は例えばL字状金具で構成しうる。この角部補強部材91,92の固定は接着剤や後述するネジ等の固定手段で行うことができる。
第3の実施形態の構成により箱100cの角部の強度がさらに向上する。なお、第1および第2の実施形態について示した各種の付属物は物理的に適用できない場合を除き、すべて第3の実施形態についても適用可能である。
<第3の実施形態の変形例>
図14は図13に示した第3の実施形態による箱100cの変形例を示している。図13等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図14(a)は蓋体10cと箱体20cとを分離して示しており、図14(b)は蓋体10cを箱体20cに被せた(装着した)状態を示している。この変形例では角部補強部材91,92の固定を、ネジ97(この例では皿ネジ)を用いて行った例を示す。ネジ97はゆるみ止めのためにワッシャ(図示せず)とともに用いてもよい。ネジ97を用いる利点は、箱100の一部の部品が損傷または汚損したような場合に、その部品のみを簡単に交換できることである。ネジの代わりにボルト・ナットのような結合手段を用いてもよいが、部品点数や作業量の観点からはネジの方が好ましい。
図14は図13に示した第3の実施形態による箱100cの変形例を示している。図13等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図14(a)は蓋体10cと箱体20cとを分離して示しており、図14(b)は蓋体10cを箱体20cに被せた(装着した)状態を示している。この変形例では角部補強部材91,92の固定を、ネジ97(この例では皿ネジ)を用いて行った例を示す。ネジ97はゆるみ止めのためにワッシャ(図示せず)とともに用いてもよい。ネジ97を用いる利点は、箱100の一部の部品が損傷または汚損したような場合に、その部品のみを簡単に交換できることである。ネジの代わりにボルト・ナットのような結合手段を用いてもよいが、部品点数や作業量の観点からはネジの方が好ましい。
図15は図13に示した第3の実施形態の他の変形例としての箱100dを示している。図13等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図15(a)は蓋体10dと箱体20dとを分離して示しており、図15(b)は蓋体10dを箱体20dに被せた(装着した)状態を示している。この変形例では、角部補強部材92の代わりにL型アングルを利用した角部補強部材94を使用している。これは柱部材と同じ素材で長さのみが異なるものである。この角部補強部材94の側板に対する固定は接着剤またはネジ等の固定手段で行うことができる。
図17は図1に示した第1の実施形態の他の変形例としての箱100eを示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図17(a)は蓋体10と箱体20とを分離して示しており、図17(b)は蓋体10を箱体20に被せた(装着した)状態を示している。この変形例では箱体20の少なくとも対向する1対の側板32,34(この例では短辺に対応)に固定された取っ手部材95をさらに備えている。取っ手部材95は当該側板に設けた開口に外側から埋め込む型の埋め込み式取っ手部材であり、通常、親指以外の4本の指を挿入する凹部を有する。取っ手部材95の裏側上端に係止片が突出しており、接着剤やネジ等の固定手段を使用することなく側板に装着可能であり、外力により取り外すこともできる。この取っ手部材95は一般的にはプラスチック製であるが、その材質を限定するものではなく、例えば、木材、または金属等の他の材質で形成されたものであってもよい。取っ手部材95は箱の廃棄時、あるいは側板32,34の交換時にも再利用が可能である。このような取っ手部材95の構成は既知であるが、本発明の実施形態に適用して好適である。実施形態は第1の実施形態に限らず、他の実施形態の箱にも適用可能である。
図18は図1に示した第1の実施形態の他の変形例としての箱100dを示している。図1等に示した要素と同様の要素には同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。図18(a)は蓋体10と箱体20とを分離して示しており、図18(b)は蓋体10を箱体20に被せた(装着した)状態を示している。この変形例では、取っ手として図17に示したような埋め込み式の取っ手部材95の代わりに、手でぶら下げることができるコ字状の取っ手部材96を用いたものである。この取っ手部材96は可倒式のものを示しているが、非可倒式のものであってもよい。この取っ手部材96は補強板94を介して側板32,34に取り付けられる。補強板94は接着剤やネジ等の固着手段を用いて当該側板へ固定する。取っ手部材96は接着剤やネジ等の固着手段を用いて補強板94に固定する。取っ手部材96は箱の廃棄時、あるいは側板32,34の交換時にも再利用が可能である。取っ手部材96はその取り付け強度が十分であれば、1つの側板にのみ取り付けられた単独の取っ手であってもよい。このような取っ手部材96の構成は既知であるが、本発明の実施形態に適用して好適である。実施形態は第1の実施形態に限らず、他の実施形態の箱にも適用可能である。取っ手部材96は、図17の埋め込み式の取っ手部材95に比べて、箱体20の内部に突出する部分がないので、箱体20への物品の収納時に邪魔にならず、内容積を損なうことがない。逆に、図16の埋め込み式の取っ手部材95は、図17の取っ手部材96に比べて箱体20の外側に突出する部分が少ないので、箱の荷積みや搬送時に邪魔にならない利点を有する。
<その他の変形例>
図16は上記のすべての実施形態および変形例に対する更なる変形例である。この変形例は、蓋体10の隣接する側板同士の連結、および、箱体20の隣接する側板同士の連結をより確実にするための構成であり、木材の接合方法としての「組みつぎ」の手法を応用して、図16(a)(b)に示すように、側板34,35の接合端部において相互に嵌合する凹凸形状Zを形成したものである。これにより、図16(c)に示すように、隣接する側板同士の連結をより確実にし、連結強度を向上させることができる。他の側板についても同様である。
図16は上記のすべての実施形態および変形例に対する更なる変形例である。この変形例は、蓋体10の隣接する側板同士の連結、および、箱体20の隣接する側板同士の連結をより確実にするための構成であり、木材の接合方法としての「組みつぎ」の手法を応用して、図16(a)(b)に示すように、側板34,35の接合端部において相互に嵌合する凹凸形状Zを形成したものである。これにより、図16(c)に示すように、隣接する側板同士の連結をより確実にし、連結強度を向上させることができる。他の側板についても同様である。
上記で言及した以外にも、種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、上述した各部の形状、構造、材質、サイズ、個数、位置、相互関係等はあくまで例示であり、状況に応じて変更しうる。例えば、上記では天板11および底板31の形状は多角形の一例として方形(四角形)としたが、五角形以上の多角形状としてもよい。その場合には、その辺の数に応じて側板の枚数も増加する。
10,10a,10b,10c 蓋体
11 天板
12,13,14,15,32,33,34,35 側板
16,17 フレーム補強部材
17 フレーム補強部材
17a 垂直部
17b 水平部
20,20a,20c 箱体
23 物品
30 箱体
31 底板
31 底面
32,33,34,35 側板
36,37,38,39 柱部材
41,42 フレーム補強部材(L型アングル)
43,44 支持板
45 フック部
46 被フック部
47a 面ファスナ
47b 固定部材
48,51,52,52a,52b 面ファスナ(接着手段)
53 ベルト部材(固定手段)
54 バックル
55 面ファスナ
60,60a,60b,60c 収納容器
61 L型アングル
61a 面
61b 面
63,64 面ファスナ
65 ベルト部材
66 連結片
67,68 開口
70 袋状容器
71 袋本体
72 カバー
73 留め具
75 面ファスナ
80 ベルト部材(締め付け手段)
81 ベルト片
85 面ファスナ
87 ベルト部材(締め付け手段)
91,92,94 角部補強部材
95 取っ手部材(埋め込み式)
96 取っ手部材(可倒式)
97 ネジ
100,100a,100b,100c,100d,100e,100f 箱
Z 凹凸形状
11 天板
12,13,14,15,32,33,34,35 側板
16,17 フレーム補強部材
17 フレーム補強部材
17a 垂直部
17b 水平部
20,20a,20c 箱体
23 物品
30 箱体
31 底板
31 底面
32,33,34,35 側板
36,37,38,39 柱部材
41,42 フレーム補強部材(L型アングル)
43,44 支持板
45 フック部
46 被フック部
47a 面ファスナ
47b 固定部材
48,51,52,52a,52b 面ファスナ(接着手段)
53 ベルト部材(固定手段)
54 バックル
55 面ファスナ
60,60a,60b,60c 収納容器
61 L型アングル
61a 面
61b 面
63,64 面ファスナ
65 ベルト部材
66 連結片
67,68 開口
70 袋状容器
71 袋本体
72 カバー
73 留め具
75 面ファスナ
80 ベルト部材(締め付け手段)
81 ベルト片
85 面ファスナ
87 ベルト部材(締め付け手段)
91,92,94 角部補強部材
95 取っ手部材(埋め込み式)
96 取っ手部材(可倒式)
97 ネジ
100,100a,100b,100c,100d,100e,100f 箱
Z 凹凸形状
Claims (13)
- 方形の紙製底板およびこの底板の全辺から直立した複数面の紙製側板により構成される箱体と、
前記底板とほぼ同形状・同サイズの方形の紙製天板およびこの天板の全辺から垂下した複数面の紙製側板により構成される蓋体と、
前記箱体の側板同士の連結箇所の内側に固定され、下端が前記底板に当接し、かつ、前記箱体から上方へ突出する複数の紙製柱部材と、
を備え、
前記蓋体が前記箱体に対して装着されたとき、前記蓋体の紙製側板の下端部が前記箱体の紙製側板の上端部に当接するとともに前記複数の紙製柱部材の各々の上端が前記天板の裏面に当接するように、前記複数の紙製柱部材の長さが設定されている
箱。 - 前記柱部材はL字状横断面を有する紙製のL型アングルで構成される請求項1に記載の箱。
- 前記箱体の前記底板と前記複数面の側板とを連結する、L字状横断面を有する紙製のL型アングルからなる第1のフレーム補強部材と、
前記蓋体の前記天板と前記複数面の側板とを連結する、L字状横断面を有する紙製のL型アングルからなる第2のフレーム補強部材と、
をさらに備えた請求項1または2に記載の箱。 - 前記第1および第2のフレーム補強部材は、前記全辺のうちの少なくとも1組の隣接する2辺に対応する部分が1本のL型アングルを所定の角度に折り曲げて構成された請求項3に記載の箱。
- 前記蓋体は、少なくとも前記天板の裏面に配置された接着手段を有し、前記接着手段を介して収納容器を前記天板の裏面に着脱可能に構成された請求項1から4のいずれかに記載の箱。
- 前記箱体に前記蓋体を被せた状態で前記箱体と前記蓋体とを連結する留め具をさらに備えた請求項1から5のいずれかに記載の箱。
- 前記箱体の側板同士の連結箇所の下側の頂点および前記蓋体の側板同士の連結箇所の上側の頂点をカバーして補強する角部補強部材をさらに備えた請求項1から6のいずれかに記載の箱。
- 前記蓋体および前記箱体の少なくとも一方の隣接する側板同士の連結部をカバーして補強する角部補強部材をさらに備えた請求項1から7のいずれかに記載の箱。
- 前記隣接する側板同士の連結部をカバーして補強する角部補強部材は、L字状横断面を有する紙製のL型アングルにより形成された請求項8に記載の箱。
- 前記箱体に前記蓋体が装着された状態で両者の外周に周回されて締め付けられる締め付け手段を備えた請求項1から9のいずれかに記載の箱。
- 前記箱体の内部に、前記底板の上に載置された物品を固定するための着脱可能な固定手段を備えた請求項1から10のいずれかに記載の箱。
- 前記箱体の少なくとも対向する1対の側板の一方または両方に固定された取っ手部材を備えた請求項1から11のいずれかに記載の箱。
- 前記側板は、隣接する側板との接合端部において相互に嵌合する凹凸形状を有する請求項1から12のいずれかに記載の箱。
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