JP3194333U - 内装用梱包具 - Google Patents
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Abstract
【課題】外箱に内装する梱包具に搭載された物品を定位置に安定に固定する内装用梱包具を提供する。【解決手段】梱包具本体2と縦横のロックバンド3a、3bとからなり、梱包具本体2の一部に搭載物品Mを支える縦フラップ8及び横フラップ9を形成する。梱包具本体2は、ダンボール紙の紙面を物品を搭載する底部分4と底部分4を宙づりに支えるホルダーとして対の立上り部分5、5を有している。縦フラップ8および横フラップ9は、底部分4に設定された搭載領域に形成された物品の支えである。縦横のロックバンド3a、3bは伸縮性を有する柔軟な帯状のシートまたはフィルムであり、梱包具本体2の底部分4の背面に縦横に交差させてあてがわれ、搭載物品Mの表面をクロス状に覆って緊縛し、物品Mの支えとなる縦横のフラップ8、9に締め付け力を付与するものである。【選択図】図4
Description
本案は、パソコン用プリンタのような定型の物品を外箱内に梱包する内装用梱包具に関する。
パソコン等の機器を梱包する際に使用する内装用梱包具としてたとえば特許文献1には、ロックバンドを用いて物品をクロス状に抑えて固定する緩衝部材が記載されている。特許文献1に記載された緩衝部材は図9に示すように、段ボール紙とロックバンドとの組合せであり、段ボール紙21は、折曲線をもって紙面を方形の底片21aと、底片21aの長辺側にそれぞれ連接し、外端縁に上片21bを有する側片21cの対とに区画したものである。底片21aが梱包具の底部分であり、両側の上片21bを外端縁に有する側片21c、21cの対が手持ち用のホルダーとなる。
上片21bには緩衝部材を梱包箱に収納あるいは取り出す際の持ち手となる貫通孔24(図10参照)が開口されている。なお、方形の底片21aの上面には補強用の底面部材23が貼り付けられ、底片21aに接する各側片21cの基部には、挿通孔(スリット)22が開口されている。
特許文献1の緩衝部材にはロックバンドとして縦緩衝シート25と横緩衝シート26とが用いられる。横緩衝シート26は前記底片21aの背面に接し、底片21aの外縁から底片21a上に折り返して前記両側片21c、21cの間に位置させるものであり、縦緩衝シート25は前記底片21aの背面に接し、側片21cの挿通孔(スリット)22に挿通し、底片21aの外縁から底片21a上に折り返して前記両側片21c、21cの間に位置させるというものである。縦緩衝シート25、26はいずれもビニール製で一方の先端に接着テープが貼付されている。
特許文献1の緩衝部材を使用する際には段ボール紙を平面に広げた状態で底片21a上に搭載物品Mとして精密機器を載置し、図10に示すように前記側片21c、21c及び縦横緩衝シート25、26を前記底片21aの端部位置で折曲げて前記物品Mを覆い、接着テープ27によって前記縦横緩衝シートの両先端をそれぞれ連結した上で梱包箱28内に収納するというものである。
ところで、コンテナに収容した物品をロックバンドを用い、物品をクロス状に抑えて搭載面に固定する梱包手段として、特許文献2には、図12に示すように輸送物載置部30上の輸送物Mをロックバンド31、32でクロス状に抑えて縛着する様子が示されている。また梱包具に段ボール紙を用い、これを底部分と立上り部分とで構成する例は特許文献1に記載の緩衝部材に限らず、同様の構造の梱包具はたとえば特許文献3に記載されている。
図13に特許文献3に記載された梱包具の構造を示す。特許文献3に記載された梱包具では、図13に明らかなように底部分であるベース部41の板面に、縦横のスリット42a、42bの対が互いに直交して開口され、ロックバンドである製品固定フィルム43a、43bがスリット42a、42bを通して底部分であるベース部41の背面から内面側に引き出しており、この点で製品固定フィルム43a、43bはロックバンドとして特許文献1に記載の梱包具の縦横の緩衝シート25、26とは、その取り付け個所が相違している。
ところで、特許文献1の上記緩衝部材によるときには搭載物品Mは緩衝シート25、26でしっかりと覆われているので前記緩衝シート25、26が外部からの衝撃を吸収し、また同時に緩衝シート25、26は搭載物品を底片21aに固定する役割も果たしているので、搭載物品Mの破損を防ぐことが可能となると云う効果が強調されている。
たしかに、搭載物品Mの縦横の幅が底片21aと同じであれば縦横の緩衝シート25、26を物品Mの側面や端面に沿わせて立ちあげて物品Mの側面を支えることは可能であるとはいえ、底片21aの縦横の幅よりも小さい物品を梱包したときには図11に示すように縦又は横緩衝シート25、26と物品Mの側面又は端面間に隙間が形成され、緩衝シート25、26の締め付け力は物品Mの上方からの力しか作用させることができず、ビニール製の緩衝シート25、26による緊締力だけでは底片2aに対する押し付け力が不十分であり、衝撃や振動を受けた時に位置ずれや緩みが生じて物品の固定保持の安定性に欠くおそれがある。
現実の問題として外箱内に物品を出し入れするときに、物品が外箱の内壁に触れたり、搬送中に振動を受けると、物品の表面が外箱の内壁にこすれて損傷する恐れがあり、このような事態を避けるためには物品の外面と外箱の内壁間には一定の隙間を確保して梱包することが望ましい。
なお、特許文献1ではビニール製の緩衝シートを用いることになっている。ビニール(vinyl)は、ビニル基CH2=CH-を持つ化学物質の重合によって合成される高分子樹脂・繊維の総称ではあるが、通常はポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)を指すことが多い。ロックバンドにポリ塩化ビニルを用いたときに、ポリ塩化ビニルは焼却された場合、特にダイオキシン類をはじめとする有害化学物質が発生しやすいため、使用後廃棄処分するのが厄介である。
解決しようとする問題点は、ビニールテープなどのロックバンドを用いて物品をクロス状に抑えて固定する形式の梱包具はロックバンドのみの緊縛によるため、梱包具の底部分に対する押し付け力が不十分であり、また、底部分の縦横の幅さよりも小さい物品を梱包したときには縦又は横緩衝シートと物品の側面又は端面間に隙間が形成され、緩衝シートの締め付け力は物品の上方からの力しか作用させることができず、衝撃を受けた時に位置ずれや緩みが生じて物品の固定保持の安定性に欠くおそれがあるという点である。
本考案は、梱包具本体と縦横のロックバンドとからなり、梱包具本体は底部分と立上り部分とで構成され、ロックバンドを用いて物品をクロス状に抑えて底部分に固定する形式の梱包具において、物品の搭載面である底部分の範囲内に物品支持領域を設定し、その四周縁に形成した縦横のフラップにロックバンドの緊締力を作用させ、底部分に搭載された物品の表面に各フラップを四方から押し付けて物品を底部分上の定位置に安定に固定するようにした点を最も主要な特徴とする。
本考案によれば、梱包具の底部分に搭載された物品を縦横のロックバンドでクロス状に緊縛して底部分に圧接するとともに、ロックバンドの締め付け力を利用して底部分に付設したフラップを四方から物品の各面に押しつけることによって、物品は定位置に安定に支えられ、輸送中に受ける振動などによってずれたりゆるんだりすることがない。また、フラップは、ロックバンドで覆われる位置の底部分及び底部分に隣接する立上り部分の一部の切り起こしによって形成すため、ロックバンドの締め付けによる力を自ずからフラップに作用させることができる。
ロックバンドの緊締力を利用し、立上り部分の一部を物品に押し付けて定位置に安定に定着させるという目的を、底部分と立上り部分との間に跨ってその一部を切り起こして底部分の四周縁にフラップを形成し、ロックバンドの締め付け力をフラップ作用させることによって実現した。
以下に本考案の実施例を図によって説明する。本考案の梱包具1は、図6に示すように物品Mを保持して外箱13内に格納する梱包用内装材であり、図1(a)、(b)に示すように梱包具本体2と、縦横のロックバンド3a、3bとの組合せたものである。梱包具本体2は段ボール紙の折曲による組立体である。梱包具本体2は、2本の折曲線a1、a2をもって長方形の段ボール紙の紙面を方形の底部分4と、底部分4を挟んでその両側(左右)に底部分4から起立させる方形の立上り部分5,5の対とに区画したものである。底部分4は物品を支持台であり、立上り部分5,5は底部分4を宙づりに支えるホルダーとなる。
各立上り部分5には、外箱の高さの範囲内で折曲線b1、b2が付され、その先の部分はフランジ部分6として内側に折り曲げられる。フランジ部分6には、それぞれの折曲線b1、b2に沿って持ち手となる横長の孔7が開口されている。
図2(a)、(b)において、底部分4の範囲内でその中央領域には物品支持領域を設定し、物品支持領域には台座11として例えば物品支持領域の形状を象った段ボール紙を重ね、台座11の面を物品支持領域に設定している。本考案はこの物品支持領域である台座11の周辺に縦フラップ8の対と、横フラップ9の対とを形成するのである。横フラップ9は、底部分4の両外縁から一定の幅で台座11の外縁に達する長さで底部分4の一部を切り起こすことによって物品支持領域の両側縁の中央部位に形成したものであり、縦フラップ8は立上り部分5の一部から底部分4に跨って一定の幅で台座11の外縁に達する長さで立上り部分5の一部及び底部分4の一部を切り起こすことによって台座11の前後端縁の中央部位に形成したものである。
さらに具体的に説明すると、縦フラップ8の対は、物品Mを搭載する底部分4の両外縁から一定の幅W1をおいて底部分にd1の長さで切り込みを入れ、これを切り起こして形成した部分であり、横フラップ9の対は、一定の幅W1をおいて立上り部分5の一部から端を発し折曲線a1を越え、立上り部分5の一部と底部分4とに跨がってd2の長さで切り込みを入れ、これを切り起した部分である。
なお、縦フラップ8、横フラップ9の横幅W1はロックバンドの横幅W2より広い幅に設定され、縦横のロックバンド3a、3bは底部分4の切り起こしによって形成された横幅W1の切欠き内に納まり、縦フラップ8および横フラップ9は縦横のロックバンド3a、3bから締め付け力を受けて縦フラップ8はd1の長さの範囲内、横フラップ9はd2の長さの範囲内で底部分4上に立ち上がり、搭載物品Mを四方から支えるのである。
縦横のフラップ8と9とは底部分4の中央領域に搭載された物品Mの支えとなるものであり、幾種類かの搭載物品Mの大きさに対応して縦横のフラップ8、9が起立できるようにそれぞれの線に沿って折り曲げ可能な複数本の立ち上げ線10a、10b、・・・が平行に付されている。
底部分4に物品支持領域の形状を象った台座11を設置すれば、台座11は搭載物品Mの大きさを定める基準となり、搭載可能な物品Mの大きさを明確に判断できる。すなわち、底面の大きさが台座11の大きさ以上、底部分4の大きさ以下であればその物品Mを縦横のフラップ8、9で支えて無理なく収納できる。もっとも、必ずしも台座11は必要ではなく、底部分4の段ボール紙面に物品支持領域を設定して段ボールの紙面に直接物品を搭載することもできる。
縦横のロックバンド3a,3bは柔軟性を有する帯状のシートまたはフィルムであり、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの通常使用されるプラスチック製のシートまたはフィルムが使用できるが、焼却時に有害ガスが発生するポリ塩化ビニルのような材質のシートまたはフィルムは不適当である。
図1(a)において、梱包具本体2の底部分4の背面には縦横のロックバンド3a、3bを交差させてあてがい、縦ロックバンド3aは縦フラップ8を覆って梱包具本体2の前後に引き出され、横ロックバンド3bは横フラップ9を覆い、横フラップ9の切り起こしによって形成された切欠きの隙間を通して梱包具本体2の表面側に引き出されている。縦横のロックバンド3a、3bの各一端には接着面が剥離紙で覆われた接着テープ12が貼り付けられ、梱包時に剥離紙を剥がして縦横のロックバンド3a、3bの各他端に重ねて接着される。
なお、梱包具本体2の底部分4の背面で交差する縦横のロックバンド3a、3bの交差部分及び底部分4に接する縦ロックバンド3aと梱包具本体2の底部分の背面とを粘着テープ(図示略)などで接着して縦横のロックバンド3a,3bを梱包具本体2に固定しておくのが望ましい。なお、この明細書において、縦横の区別は図面と説明を整合させるための都合によるものであり、縦横のロックバンド3a、3b、縦横のフラップ8、9はいずれが縦あるいは横であってもよい。
梱包具の不使用時には、縦横のロックバンド3a,3bを折り畳んで梱包具本体2の底部分4の上に置き、その上に左右の立上り部分5を折り重ねて保管しておき、使用時に取り出して図3に示すように左右の立上り部分5を底部分4から起立させる。次に底部分4から縦横のロックバンド3a,3bを取り除いて図4に示すように底部分4の物品支持領域である台座11上に物品Mを載せる。この実施例ではまず横ロックバンド3bの両端を引っ張り上げながら、横フラップ9を物品Mに押し付け、さらに物品Mの左右側面から物品Mの上面に折り返し、物品Mに押しつけて横ロックバンド3b,3bの両先端を重ね合わせ、一方の先端に貼り付けた接着テープ12でロックバンド3b,3bの両端をしっかりと密着させる。
次いで縦ロックバンド3aの両端を引っ張り上げながら縦フラップ8を物品Mに押し付け、さらに前後側面から物品の上面に折り返し、物品Mに押しつけて横ロックバンド3bの上に縦ロックバンド3aの両先端を重ね合わせ、一方の先端に貼り付けた接着テープ12で縦ロックバンド3aの両端をしっかりと密着させる。縦横のロックバンド3a、3bは搭載物品Mの形状に沿って立ち上がる際に、物品の表面に押し付けるため、縦横のフラップ8,9が立ち上げ線10a、10b、・・・のいずれかの線から起立し、物品Mは縦横のフラップ8,9で四辺が支えられて底部分4の定位置に固定される。また縦横のロックバンド3a、3bは縦横のフラップ8、9の切り起こしによってそれぞれに形成された幅W1(図2(a)参照)の溝に嵌り込んで位置決めされ、位置ずれが生じない。
なお、縦横のフラップ8,9には、複数本の立ち上げ線10a、10b、10c、・・・が平行に付されているため、搭載物品の大きさに応じておのずから選定されたいずれかの立ち上げ線で折り曲げられ、物品Mの表面に沿って起立するため、搭載物品Mと縦横のフラップ8、9間に隙間が形成されることがなく、縦横のロックバンド3a、3bによる締め付け力をそのまま物品Mに伝えて縦横方向から搭載物品Mを定位置に支えることができる。
本考案によれば搭載物品Mの底面の大きさが台座支持領域である台座11の大きさ以上、底部分の大きさ以下であれば縦横のフラップ8、9からの締め付け力を同時に作用させて搭載物品Mを縦横方向から支えることができ、たとえ底部分4と同じ大きさの物品であっても、少なくとも横フラップ9で物品Mの両側を支えて定位置に固定できる。搭載物品Mを縦横のロックバンド3a、3bでクロス状に抑えて緊縛したのち、図5に示すように両立上り部分5,5を起立させ、フランジ部分6の横長の孔7を持ち手として梱包具本体2を手に持って図6のように外箱13内に収納し、フランジ部分6,6を親指で押さえて内側に折り曲げ、図7のように外箱13の蓋を閉じて梱包を完了する。
図8に、本考案による梱包具1を収納した外箱13の断面を示す。梱包具本体2の両立上り部分5は外箱13の内壁に沿って立上り、搭載物品Mは縦横のロックバンド3a、3bに締め付けられ、さらに縦横のフラップ8、9に支えられた状態で底部分4の定位置に固定される。梱包具1を収納した外箱13は、宅配便などを利用して目的地に搬送される。
本考案による梱包具は、ノート型パソコンの本体やディスクトップ型パソコンの本体、モニタ、プリンタ、電源ユニットのほか各種電子機器のような定型の機器類のほか、箱詰めされた化粧品,サプリメント、加工食料品を含め各種商品の宅配業務用の梱包具として広く活用することができる。
1 梱包具、a1,a2,b1,b2 折曲線 2 梱包具本体、3a縦ロックバンド、3b 横ロックバンド、4底部分、5 立上り部分、6 フランジ部分、7 横長の孔、8 縦フラップ、9 横フラップ、10a,10b,10c 立ち上げ線、11 台座、12 接着テープ、13 外箱、M 物品
たしかに、搭載物品Mの縦横の幅が底片21aと同じであれば縦横の緩衝シート25、26を物品Mの側面や端面に沿わせて立ちあげて物品Mの側面を支えることは可能であるとはいえ、底片21aの縦横の幅よりも小さい物品を梱包したときには図11に示すように縦又は横緩衝シート25、26と物品Mの側面又は端面間に隙間が形成され、緩衝シート25、26の締め付け力は物品Mの上方からの力しか作用させることができず、ビニール製の緩衝シート25、26による緊締力だけでは底片21aに対する押し付け力が不十分であり、衝撃や振動を受けた時に位置ずれや緩みが生じて物品の固定保持の安定性に欠くおそれがある。
解決しようとする問題点は、ビニールテープなどのロックバンドを用いて物品をクロス状に抑えて固定する形式の梱包具はロックバンドのみの緊縛によるため、梱包具の底部分に対する押し付け力が不十分であり、また、底部分の縦横の幅よりも小さい物品を梱包したときには縦又は横緩衝シートと物品の側面又は端面間に隙間が形成され、緩衝シートの締め付け力は物品の上方からの力しか作用させることができず、衝撃を受けた時に位置ずれや緩みが生じて物品の固定保持の安定性に欠くおそれがあるという点である。
本考案によれば、梱包具の底部分に搭載された物品を縦横のロックバンドでクロス状に緊縛して底部分に圧接するとともに、ロックバンドの締め付け力を利用して底部分に付設したフラップを四方から物品の各面に押しつけることによって、物品は定位置に安定に支えられ、輸送中に受ける振動などによってずれたりゆるんだりすることがない。また、フラップは、ロックバンドで覆われる位置の底部分及び底部分に隣接する立上り部分の一部の切り起こしによって形成するため、ロックバンドの締め付けによる力を自ずからフラップに作用させることができる。
以下に本考案の実施例を図によって説明する。本考案の梱包具1は、図6に示すように物品Mを保持して外箱13内に格納する梱包用内装材であり、図1(a)、(b)に示すように梱包具本体2と、縦横のロックバンド3a、3bとの組合せたものである。梱包具本体2は段ボール紙の折曲による組立体である。梱包具本体2は、2本の折曲線a1、a2をもって長方形の段ボール紙の紙面を方形の底部分4と、底部分4を挟んでその両側(左右)に底部分4から起立させる方形の立上り部分5,5の対とに区画したものである。底部分4は物品の支持台であり、立上り部分5,5は底部分4を宙づりに支えるホルダーとなる。
図2(a)、(b)において、底部分4の範囲内でその中央領域には物品支持領域を設定し、物品支持領域には台座11として例えば物品支持領域の形状を象った段ボール紙を重ね、台座11の面を物品支持領域に設定している。本考案はこの物品支持領域である台座11の周辺に縦フラップ8の対と、横フラップ9の対とを形成するのである。縦フラップ8は、底部分4の両外縁から一定の幅で台座11の外縁に達する長さで底部分4の一部を切り起こすことによって物品支持領域の両側縁の中央部位に形成したものであり、横フラップ9は立上り部分5の一部から底部分4に跨って一定の幅で台座11の外縁に達する長さで立上り部分5の一部及び底部分4の一部を切り起こすことによって台座11の前後端縁の中央部位に形成したものである。
本考案によれば搭載物品Mの底面の大きさが物品支持領域である台座11の大きさ以上、底部分の大きさ以下であれば縦横のフラップ8、9からの締め付け力を同時に作用させて搭載物品Mを縦横方向から支えることができ、たとえ底部分4と同じ大きさの物品であっても、少なくとも横フラップ9で物品Mの両側を支えて定位置に固定できる。搭載物品Mを縦横のロックバンド3a、3bでクロス状に抑えて緊縛したのち、図5に示すように両立上り部分5,5を起立させ、フランジ部分6の横長の孔7を持ち手として梱包具本体2を手に持って図6のように外箱13内に収納し、フランジ部分6,6を親指で押さえて内側に折り曲げ、図7のように外箱13の蓋を閉じて梱包を完了する。
Claims (4)
- 梱包具本体と縦横のロックバンドとからなり、梱包具本体一部に搭載物品を支える縦フラップ及び横フラップを形成した内装用梱包具であって、
梱包具本体は、ダンボール紙の紙面を底部分と立上り部分とに区画したものであり、
底部分は物品を搭載する部分であり、縦横の中央領域には物品支持領域が設定され、
立上り部分は底部分の両側に立ち上げられ、底部分を宙づりに支えるホルダーであり、
縦フラップは立上り部分の一部から底部分に跨って一定の幅で物品支持領域に達する長さで立上り部分の一部及び底部分の一部を切り起こすことによって物品支持領域の前後端縁に形成されたものであり、
縦フラップおよび横フラップは、底部分に搭載される物品の支えであり、
横フラップは、底部分の両外縁から一定の幅で物品支持領域に達する長さで底部分の一部を切り起こすことによって物品支持領域の両側縁に形成されたものであり、
縦横のロックバンドは柔軟性を有する帯状のシートまたはフィルムであり、
梱包具本体の底部分の背面に縦横に交差させてあてがわれ、
縦ロックバンドは縦フラップに沿って梱包具本体の前後に引き出され、
横ロックバンドは横フラップの切り起こしによって形成された隙間を通して梱包具本体の表面側に引き出され、
縦横のロックバンドは搭載物品の表面をクロス状に覆い、底部分上の搭載物品を緊縛し、物品の支えとなる縦横のフラップに締め付け力を付与するものであることを特徴とする内装用梱包具。 - 縦横のフラップの対は、ロックバンドで覆われる位置で物品支持領域の一部に形成されたものであり、
縦フラップの対は物品を搭載する底部分の両外縁から一定の幅Wを置いて物品支持領域に達するd1の長さの2本の平行線で底部分に切り込みを入れ、これを切り起こして形成したものであり、
横フラップの対は、一定の幅Wを置いて立上り部分から底部分に跨がり、物品支持領域に達する底部分4への切り込み長さd2の2本の平行線で切り込みを入れ、これを切り起こすことによって形成したものであり、
縦フラップはd1の長さの範囲内、横フラップはd2の長さの範囲内で縦横のロックバンドの締め付け力を受けて底部分上に立ち上がり、搭載物品を支えるものであることを特徴とする請求項1に記載の内装用梱包具。 - 前記底部分の縦横の中央領域に設定した物品支持領域に、物品支持領域の形状を象った段ボール紙を搭載物品の台座として積層したことを特徴とする請求項2に記載の内装用梱包具。
- 縦横のフラップは底部分の物品支持領域に搭載された物品の支えとなるものであり、搭載物品の形状に沿って起立できるようにそれぞれのフラップの基部には、一定間隔を置いて折り曲げ可能な複数本の立ち上げ線を平行に形成したことを特徴とする請求項1に記載の内装用梱包具。
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JP2021123418A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 上辻 澄子 | 箱 |
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