JP3217570U - 容器の組立てセット及びこれを用いた容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】対応するパーツの配置の入れ替えや、各パーツの反転等が可能で、組立てが容易となる容器の組立てセット及びこれを用いた容器を提供する。【解決手段】組立状態で直方体形状となる容器の組立てセットとして、開閉自在の天板4と、対向する平板状の正面側板5及び背面側板6、並びに、対向する平板状の左方側板7及び右方側板8とを少なくとも有する。正面側板及び背面側板の各々は、左方側板及び右方側板の各々に設けられた被係合部としての凹部28a、28b、29a、29bと係合する凸状で互いに同一形状の係合部としての凸部21a、24a、21b、24bを有し、容器の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向の少なくとも一方に対称形である。正面側板及び背面側板が裏返しても左右側板と係合するリバーシブルとなり、組立てが容易となる。【選択図】図3

Description

この考案は容器の組立てセット及びこれを用いた容器に関し、特に天板が開閉自在な容器を組み立てるための容器の組立てセット及びこれを用いた容器に関するものである。
従来から、直方体形状を構成し、天板が開閉自在な容器を組み立てるための容器の組立てセットが存在する。
このような従来の容器の組立てセットは、対向する平板状の天板及び底板、対向する平板状の正面側板及び背面側板(前後側板)、並びに、対向する平板状の左方側板及び右方側板(左右側板)から主に構成される。
組立てに際しては、まずこれらの各側板及び底板を、隣接する側板と釘打ちで留め付けたり、接着剤を用いて接着させたりすることで、上面が開放された容器状に構成する。その後、天板を背面側板の上端にヒンジ等を用いて留め付けることで、天板が背面側板の上端を中心にして回転自在に接続され、天板が開閉自在な容器が構成される。
このような容器は例えば教材用として用いられる。この場合、天板及び各側板の少なくとも1つは、一方面が彫刻可能な素材で構成される。これらの天板又は各側板に対して、使用者である児童が所望の絵柄の彫刻を行った後に組み立てて、容器を制作する。制作された容器にはオルゴール等を収納することもできる。
ここで、使用者が彫刻を失敗する場合がある。失敗した場合にその失敗箇所のみを修復することは難しく、失敗した彫刻対象の天板又は各側板等のパーツを新品に交換することとなり、コストが発生する場合が多かった。そのため、このような失敗時のコストを軽減するものが待望されていた。
又、教材用として用いられない場合であっても、このような従来の容器は組立て方法が難しく、容易に組み立てられる構造の追求といった点で改善の余地があった。
この考案は上記のような課題を解決するためになされたもので、対応するパーツの配置の入れ替えや、各パーツの反転等が可能で、組立てが容易となる容器の組立てセット及びこれを用いた容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の考案は、直方体形状の容器を組み立てるために、開閉自在の天板と、対向する平板状の正面側板及び背面側板、並びに、対向する平板状の左方側板及び右方側板とを少なくとも有する容器の組立てセットであって、正面側板及び背面側板の各々は、左方側板及び右方側板の各々に設けられた被係合部と係合する凹又は凸状で互いに同一形状の係合部を有し、容器の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向の少なくとも一方に対称形であるものである。
このように構成すると、正面側板及び背面側板の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板及び右方側板の各々と係合することができる。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の構成において、左方側板及び右方側板の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であり、天板は、平面視及び底面視において上下方向又は左右方向に対称形であるものである。
このように構成すると、左方側板及び右方側板は、互いの配置を入れ替えることができる。又、天板はリバーシブルとなる。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2記載の考案の構成において、天板、正面側板、背面側板、左方側板及び右方側板は、その外面及び内面が彫刻可能に構成され、教材用として用いられるものである。
このように構成すると、天板、正面側板、背面側板、左方側板及び右方側板の各々を彫刻材として使用することができる。
請求項4記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の考案において、正面側板及び背面側板の各々は、正面視及び背面視において上下方向及び左右方向に対称形であるものである。
このように構成すると、正面側板及び背面側板は上下方向にも左右方向にもリバーシブルとなる。
請求項5記載の考案は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の考案において、係合部及び被係合部は、ほぞ継ぎで構成されるものである。
このように構成すると、正面側板及び背面側板を、隣接する左右側板に継ぎ合わせることでこれらが係合する。
請求項6記載の考案は、請求項5記載の考案において、ほぞ継ぎの継手の一方の突出長さは、継手の他方が設けられた側板の厚さと等しく設定され、継手の他方の凹み長さは、継手の一方が設けられた側板の厚さと等しく設定されているものである。
このように構成すると、ほぞ継ぎの継手の一方の突出先端は、継手の他方が設けられた側板の外面に整列して面一となり、継手の他方が設けられた側板の先端面は、継手の一方が設けられた側板の外面に整列して面一となる。
請求項7記載の考案は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の考案において、左方側板及び右方側板の各々の背面方向端部には、上方に突出する取付部が設けられ、取付部は厚さ方向に貫通するピン孔を有し、天板の背面方向端部には、外方に付勢され突出すると共に、押圧によって天板内部に収納自在なピンが設けられ、ピンがピン孔に係合することで、天板が左方側板及び右方側板に対して回転自在に接続されるものである。
このように構成すると、各側板を組み立てた後、天板を左方側板及び右方側板に対してピンを押圧しながら取り付けることができる。
請求項8記載の考案は、直方体形状の容器を組み立てるために、開閉自在の天板と、対向する平板状の正面側板及び背面側板、並びに、対向する平板状の左方側板及び右方側板とを少なくとも有する容器の組立てセットであって、正面側板及び背面側板の各々は、左方側板及び右方側板の各々に設けられた被係合部と係合する凹又は凸状で互いに同一形状の係合部を有し、容器の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、左方側板及び右方側板の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、天板は、平面視及び底面視において上下方向又は左右方向に対称形であるものである。
このように構成すると、天板及び各側板がリバーシブルとなる。
請求項9記載の考案は、請求項8記載の考案において、左方側板及び右方側板の四隅には、厚さ方向に貫通するピン孔が設けられ、天板の左方側面及び右方側面には、ピン孔に対応する位置において内方に凹状の凹部が設けられ、ピン孔を挿通すると共に凹部に嵌まり込み、天板を左方側板及び右方側板に対して回転自在に接続するピンを更に備えるものである。
このように構成すると、天板が裏返った状態であっても左右側板に接続することができる。
請求項10記載の考案は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の容器の組立てセットを用いて組み立てられた容器である。
このように構成すると、分解すると正面側板及び背面側板の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板及び右方側板の各々と係合することができる。
以上説明したように、請求項1記載の考案は、正面側板及び背面側板の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板及び右方側板の各々と係合することができるため、リバーシブルとなり、組立てが容易となる。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の効果に加えて、左方側板及び右方側板は、互いの配置を入れ替えることができる。又、天板はリバーシブルとなる。そのため、組立てがより容易となる。
請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2記載の考案の効果に加えて、天板、正面側板、背面側板、左方側板及び右方側板の各々を彫刻材として使用することができるため、彫刻等を失敗した場合でも裏返すことで再利用することができる。
請求項4記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の考案の効果に加えて、正面側板及び背面側板は上下方向にも左右方向にもリバーシブルとなるため、組立てがより容易となる。
請求項5記載の考案は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の考案の効果に加えて、正面側板及び背面側板を、隣接する左右側板に継ぎ合わせることでこれらが係合するため、組立状態が安定する。
請求項6記載の考案は、請求項5記載の考案の効果に加えて、ほぞ継ぎの継手の一方の突出先端は、継手の他方が設けられた側板の外面に整列して面一となり、継手の他方が設けられた側板の先端面は、継手の一方が設けられた側板の外面に整列して面一となる。そのため、組立状態の容器の外観の美観が向上する。
請求項7記載の考案は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の考案の効果に加えて、各側板を組み立てた後、天板を左方側板及び右方側板に対してピンを押圧しながら取り付けることができるため、組立てがより容易となる。
請求項8記載の考案は、天板及び各側板がリバーシブルとなるため、組立てがより容易となる。
請求項9記載の考案は、請求項8記載の考案の効果に加えて、天板が裏返った状態であっても左右側板に接続することができるため、組立てがより容易となる。
請求項10記載の考案は、分解すると正面側板及び背面側板の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板及び右方側板の各々と係合することができるため、リバーシブルとなる。
この考案の第1の実施の形態による容器の組立てセットを用いて組み立てた容器の閉状態の外観形状を示す斜視図である。 図1で示した容器の開状態の外観形状を示す斜視図である。 図1で示した容器の各パーツの外観を示す分解斜視図である。 図3で示した正面側板の正面視の形状を示す正面図である。 図1で示した容器の内部への内装の取付方法を示す斜視図である。 図1で示した容器の天板への内装の取付方法を示す斜視図である。 図1で示した容器の天板の取付方法を示す斜視図である。 この考案の第2の実施の形態による容器の組立てセットを用いて組み立てた容器の閉状態の外観を示す斜視図であって、図1に対応するものである。 図8で示した容器の開状態の外観を示す斜視図であって、図2に対応するものである。 図8で示した容器の各パーツの外観を示す分解斜視図であって、図3に対応するものである。
図1はこの考案の第1の実施の形態による容器の組立てセットを用いて組み立てた容器の閉状態の外観形状を示す斜視図であり、図2は図1で示した容器の開状態の外観形状を示す斜視図である。
これらの図を参照して、図1に示す閉状態を基準として直方体形状である組立状態の容器1は、天板4と、対向する平板状の正面側板5及び背面側板6と、対向する平板状の左方側板7及び右方側板8と、底板9とから主に構成されている。
又、天板4の後縁11はその左右端部の各々が、左方側板7の後方(背面方向)端部12から上方に突出するように設けられた取付部13、及び、右方側板8の後方(背面方向)端部14から上方に突出するように設けられた取付部15を介して、左方側板7及び右方側板8に対して回転自在に接続されている(詳細は後述)。これによって、天板4は、背面側板6の上縁16を中心として回動して開閉自在に構成されており、天板4が開状態となることで容器1は図2に示す開状態となり、天板4が閉状態となることで容器1は図1に示す閉状態となる。
尚、本書において、正面、背面、前後左右、外方、内方等の方向は、図1に示す天板(容器)の閉状態を基準として説明する。
図3は図1で示した容器の各パーツの外観を示す分解斜視図であり、図4は図3で示した正面側板の正面視の形状を示す正面図であり、図5は図1で示した容器の内部への内装の取付方法を示す斜視図であり、図6は図1で示した容器の天板への内装の取付方法を示す斜視図であり、図7は図1で示した容器の天板の取付方法を示す斜視図である。
まず図3及び図4を参照して、教材用の容器1の組立てセットとして、天板4、正面側板5、背面側板6、左方側板7、右方側板8及び底板9が準備されており、これらはいずれも厚さが一定の木材からなり、その外面及び内面は彫刻可能に構成され、使用者である児童等が例えば組立て前に所望の絵柄を彫刻したり描画したりすることができる。
正面側板5は、図4に示すような正面視(図3で示した矢印17の方向から見た状態)において、長方形形状の本体19の左縁20の一部(中央部)が左方に延出するようにして係合部(ほぞ継ぎの継手の一方)としての凸部21aが形成されている。又、本体19の右側にも同様に、凸部21aとは左右反転形状の凸部21bが形成されている。これによって、正面側板5は、凸部21a、21bを含めた全体形状が、図4の二点鎖線で示した左右方向に延びる基準線23を中心に上下方向に対称形であると共に、上下方向に延びる基準線22を中心に左右方向に対称形である。又、正面視のみならず背面視にあっても同様である。
又、正面側板5及び背面側板6の各々は、正面視及び背面視において互いに同一形状である。そのため、図3に示すように、正面側板5の左側の凸部21aに対応する位置に背面側板6の左側の凸部24aが設けられ、正面側板5の右側の凸部21bに対応する位置に背面側板6の右側の凸部24bが設けられている。
又、左方側板7は、その前縁27の一部が後方に凹むようにして被係合部(ほぞ継ぎの継手の他方)としての凹部28aが形成されている。凹部28aの凹み形状は、正面側板5の凸部21aの突出形状と対応している。
したがって、容器1を組み立てるための工程としては、まず底板9上で各側板の位置を合わせた後、凹部28aと凸部21aとが係合されることで、正面側板5と左方側板7とが直交状態で接続される。
次に、同様に、左方側板7の後方側にも凹部28aと同一高さにおいて凹部28bが形成されており、凹部28bと凸部24aとが係合されることで、左方側板7と背面側板6とが直交状態で接続される。
又、右方側板8は、左方側板7と左方視及び右方視において互いに同一形状に構成されている。そのため、左方側板7と同様に、右方側板8の前方側には凹部29aが設けられ、後方側には凹部29bが設けられている。そして、凹部29aと凸部21bとが係合することで、右方側板8と正面側板5とが直交状態で接続され、凹部29bと凸部24bとが係合することで、右方側板8と背面側板6とが直交状態で接続される。
このようにして、各側板が組み合わされ、図5に示すように、まず上方に開放された容器状に組み立てられる。このとき、上述したように正面側板5及び背面側板6が、正面視において互いに同一形状であると共に、上下方向及び左右方向に対称形であることから、正面側板5及び背面側板6の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板7及び右方側板8の各々と係合することができるため、リバーシブルとなり、組立てが容易となる。
更に、このようにリバーシブルとすることで、彫刻等を失敗した場合でも裏返すことで再利用することができ、失敗時のコストを軽減することができる。
又、凸部21a、21b、24a、24bと凹部28a、28b、29a、29bとがほぞ継ぎで構成されるため、前後側板5、6を隣接する左右側板7、8に継ぎ合わせることでこれらが係合するため、組立てが簡便かつ組立状態が強固となり安定する。
そして、図3に示すように、凸部21aの突出長さHは、凹部28aが設けられた左方側板7の厚さWと等しく設定され、凹部28aの凹み長さDは、凸部21aが設けられた正面側板5の厚さWと等しく設定されている。そのため、図5に示すように、凸部21aの突出先端37は、凹部28aが設けられた左方側板7の外面に整列して面一となり、凹部28aが設けられた左方側板7の先端面38は、凸部21aが設けられた正面側板5の外面に整列して面一となる。そのため、組立状態の容器の外観の美観が向上する。又、他の凸部及び凹部についても同様である。
尚、図5に示すように、容器1内部に、内装としての飾り紙41を取り付けることができる。これによって、容器1内部の美観が向上するだけでなく、各側板の彫刻が失敗して裏返して再利用した場合であっても、彫刻失敗面をカバーすることができる。
次に、特に図3、図5、図6及び図7を参照して、天板4は、上方に開放された容器1の開放面を覆う大きさであって、容器1の組立状態における平面視及び底面視(即ち、図6における矢印43で示すように、天板4の最大面積面を見る方向)において上下方向又は左右方向に対称形であるものである。そのため、天板4もリバーシブルとなっており、図6に示すように、内装としての写真入れ42を天板4の内面に取り付けることで、美観向上及び彫刻失敗面のカバーを図ることができる。
又、上述したように、左方側板7及び右方側板8の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であることから、左方側板7及び右方側板8は互いの配置を入れ替えることができる。そのため、組立てがより容易となる。又、彫刻等を失敗した場合であっても、左方側板7及び右方側板8は配置を入れ替えることで再利用することができ、天板4は裏返すことで再利用することができる。
そして、特に図3及び図7を参照して、左方側板7の後方(背面方向)端部12に設けられた取付部13は、厚さ方向に貫通するピン孔31を有している。又、同様に、右方側板8の後方(背面方向)端部に設けられた取付部15にもピン孔32が形成されている。又、天板4の背面方向端部33には、外方(ピン34aの場合は左方であり、ピン34bの場合は右方である。)に付勢され突出すると共に、押圧によって天板4内部に収納自在なピン34a、34bが設けられている。ピン34a、34bの露出部分は、先端が半球状に丸まった円筒形状である。そして、図7の矢印44に示すように、まずピン34bを取付部15に押し付けて天板4内部に収納させる。そして、ピン34bをピン孔32の位置に合わせることで、付勢力によりピン34bが突出状態に戻ってピン孔32に入り込み係合する。これによって、天板4が右方側板8に対して回転自在に接続される。次に、図3に示すピン34aにあっても同様にすることで、天板4が左方側板7及び右方側板8に対して回転自在に接続される。このように、組立てがより容易となるものである。
このようにして、図1及び図2に示した容器1が組み立てられる。このような容器1の組立てセットは、容器1を容易に組み立てられるようにしたものであると共に、彫刻面を係合部を含めて対称形とすることで、彫刻が失敗した場合に裏返して再利用しても組立てが可能となるようにしたものである。組立状態の容器1は、内部にオルゴール等の所望のものを収納して使用することができる。
次に、図8はこの考案の第2の実施の形態による容器の組立てセットを用いて組み立てた容器の閉状態の外観を示す斜視図であって、図1に対応するものであり、図9は図8で示した容器の開状態の外観を示す斜視図であって、図2に対応するものであり、図10は図8で示した容器の各パーツの外観を示す分解斜視図であって、図3に対応するものである。
尚、この考案の第2の実施の形態による容器の基本的な構造は、第1の実施の形態のものと同様であるため、相違点を中心に以下説明する。
これらの図を参照して、容器51にあっては、正面側板55及び背面側板56の各々は、図8に示す容器51の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、左方側板57及び右方側板58の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、天板54は、平面視及び底面視において上下方向又は左右方向に対称形であるものである。
このように構成すると、天板及び各側板がリバーシブルとなるため、組立てがより容易となる。
又、特に図10に示すように、左方側板57の四隅には、厚さ方向に貫通するピン孔59a〜59dが設けられ、天板54の左方側面61及び右方側面62には、内方に凹状の凹部63a〜63dが設けられている。このとき、ピン孔59aに対応する位置に凹部63aが設けられており、ピン64aがピン孔59aを挿通すると共に凹部63aに嵌まり込む。又、右方側板58においても、同様に四隅にピン孔60a〜60dが設けられ、ピン64bがピン孔60aを挿通すると共に、天板54の右方側面62に設けられた凹部63cに嵌まり込む。このようにして、天板54が左方側板57及び右方側板58に対して回転自在に接続される。
尚、左方側板57及び天板54の各々がリバーシブルであるため、左方側板57のピン孔59a〜59dのいずれかのうち容器51の組立状態において背面方向且つ上方の位置にあるものが、天板54の凹部63a〜63dのうち背面方向且つ左方の位置にあるものと対応することとなる。又、右方側板58についても同様である。
尚、この考案の各実施の形態にあっては、特定のパーツから容器が構成されていたが、他のパーツ(例えば天板固定用の磁石等)を含んでいても良いし、あるいは底板や内装が無くとも良い。又、底板を含む場合であっても、底板を容器に組み入れる工程はいかなるタイミングでも良い。
又、この考案の各実施の形態にあっては、係合部が特定形状であったが、他の形状であっても良い。例えば、係合部が凹状の凹部であって、被係合部がこれと係合する凸部であっても良い。又、係合部が複数個の凸部であっても良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、左方側板及び右方側板の各々は互いに同一形状であったが、同一形状でなくとも良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、天板は上下方向及び左右方向に対称形であったが、上下方向及び左右方向の少なくとも一方に対称形であれば良い。又、対称形でなくとも本考案は同様に適用できる。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、天板と底板とが異なる形状であったが、天板と底板とが互いに同一形状であっても良い。このように構成すると、配置の入れ替えが可能となり、組立てがより容易となる。具体的には、例えば上述した第2の実施の形態において底板を天板と同一形状にした場合、底板の左右側面の2つのピン孔の両方にピンを嵌め込むようにすれば良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、正面側板及び背面側板の各々が上下方向及び左右方向に対称形であったが、上下方向及び左右方向の少なくとも一方に対称形であれば良い。但し、正面視及び背面視において、上下方向及び左右方向に対称形であることが好ましい。このように構成すると、正面側板及び背面側板は上下方向にも左右方向にもリバーシブルとなるため、組立てがより容易となる。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、係合部及び被係合部がほぞ継ぎで構成されていたが、他の係合態様であっても良い。例えば、釘打ちやヒンジでの留め付けが挙げられる。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、係合部及び被係合部がそれぞれ面一となるように構成されていたが、面一とならなくとも良い。例えば係合部が左右側板の外面よりも突出するように構成されていても良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、天板が特定の構造で開閉自在に容器に接続されていたが、ヒンジを用いて背面側板に留め付ける等、他の方法で開閉自在に構成しても良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、特定方向を正面としていたが、他の方向を正面としても良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、各パーツが一定厚さで構成されていたが、組立てに影響しない箇所に厚さの変化部分があっても良い。例えば、天板を開けやすくするために、正面側板の上端縁に凹み部分を設けた態様等が挙げられる。
又、正面側板及び背面側板はそれぞれの厚さが異なるものであっても本考案を同様に適用することができる。左方側板及び右方側板の関係にあっても同様である。
更に、この考案の第2の実施の形態にあっては、天板に内方に凹状の凹部が形成されていたが、左方側面から右方側面にかけて貫通して構成しても良く、このような態様も実質的に凹部に含まれる。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、組立前に彫刻を行って使用していたが、組立後に彫刻を行っても良い。又、彫刻を行わなくとも良い。この場合、天板及び各側板は、いずれも彫刻可能に構成されなくとも良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、組立後にオルゴール等を容器内部に収納していたが、物を収納しなくとも良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、教材用として用いられていたが、教材用以外の用途に用いても良い。
更に、この考案の各実施の形態にあっては、特定の内装を取り付けていたが、他の内装を取り付けても良いし、内装は一切取り付けなくとも良い。
更に、この考案の各実施の形態を用いて組み立てた容器は、分解すると正面側板及び背面側板の各々は、裏返しても同一形状となり、左方側板及び右方側板の各々と係合することができるため、リバーシブルとなる。
1、51…容器
4、54…天板
5、55…正面側板
6、56…背面側板
7、57…左方側板
8、58…右方側板
12、14…後方端部
13、15…取付部
21、24…凸部
28、29…凹部
31、32…ピン孔
33…背面方向端部
34…ピン
59、60…ピン孔
61…左方側面
62…右方側面
63…凹部
64…ピン
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (10)

  1. 直方体形状の容器を組み立てるために、開閉自在の天板と、対向する平板状の正面側板及び背面側板、並びに、対向する平板状の左方側板及び右方側板とを少なくとも有する容器の組立てセットであって、
    前記正面側板及び前記背面側板の各々は、前記左方側板及び前記右方側板の各々に設けられた被係合部と係合する凹又は凸状で互いに同一形状の係合部を有し、前記容器の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向の少なくとも一方に対称形である、容器の組立てセット。
  2. 前記左方側板及び前記右方側板の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であり、
    前記天板は、平面視及び底面視において上下方向又は左右方向に対称形である、請求項1記載の容器の組立てセット。
  3. 前記天板、前記正面側板、前記背面側板、前記左方側板及び前記右方側板は、その外面及び内面が彫刻可能に構成され、
    教材用として用いられる、請求項1又は請求項2記載の容器の組立てセット。
  4. 前記正面側板及び前記背面側板の各々は、正面視及び背面視において上下方向及び左右方向に対称形である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の容器の組立てセット。
  5. 前記係合部及び前記被係合部は、ほぞ継ぎで構成される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の容器の組立てセット。
  6. 前記ほぞ継ぎの継手の一方の突出長さは、前記継手の他方が設けられた側板の厚さと等しく設定され、
    前記継手の他方の凹み長さは、前記継手の一方が設けられた側板の厚さと等しく設定されている、請求項5記載の容器の組立てセット。
  7. 前記左方側板及び前記右方側板の各々の背面方向端部には、上方に突出する取付部が設けられ、
    前記取付部は厚さ方向に貫通するピン孔を有し、
    前記天板の背面方向端部には、外方に付勢され突出すると共に、押圧によって前記天板内部に収納自在なピンが設けられ、
    前記ピンが前記ピン孔に係合することで、前記天板が前記左方側板及び前記右方側板に対して回転自在に接続される、請求項1から請求項6のいずれかに記載の容器の組立てセット。
  8. 直方体形状の容器を組み立てるために、開閉自在の天板と、対向する平板状の正面側板及び背面側板、並びに、対向する平板状の左方側板及び右方側板とを少なくとも有する容器の組立てセットであって、
    前記正面側板及び前記背面側板の各々は、前記左方側板及び前記右方側板の各々に設けられた被係合部と係合する凹又は凸状で互いに同一形状の係合部を有し、前記容器の組立状態における正面視及び背面視において、互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、
    前記左方側板及び前記右方側板の各々は、左方視及び右方視において互いに同一形状であると共に上下方向及び左右方向に対称形であり、
    前記天板は、平面視及び底面視において上下方向又は左右方向に対称形である、容器の組立てセット。
  9. 前記左方側板及び前記右方側板の四隅には、厚さ方向に貫通するピン孔が設けられ、
    前記天板の左方側面及び右方側面には、前記ピン孔に対応する位置において内方に凹状の凹部が設けられ、
    前記ピン孔を挿通すると共に前記凹部に嵌まり込み、前記天板を前記左方側板及び前記右方側板に対して回転自在に接続するピンを更に備える、請求項8記載の容器の組立てセット。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の容器の組立てセットを用いて組み立てられた、容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3093083A1 (fr) * 2019-02-22 2020-08-28 Adam Dispositif d'ouverture d'une caisse et procede de fabrication de ladite caisse
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