JP7012867B2 - 室外機及びそれを備える冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本開示は、室外機及びそれを備える冷凍サイクル装置に関する。
特開2012-132639号公報(特許文献1)は、冷凍装置を開示する。この冷凍装置の室外ユニットは、圧縮機、油分離器、凝縮器、受液器、過冷却熱交換器、及びアキュムレータを含む。室内ユニットは、膨張弁及び蒸発器を含む。この冷凍装置においては、過冷却熱交換器の温度効率に基づいて、冷媒回路に充填された冷媒量の適否が判定される。温度効率は、過冷却熱交換器の出口における冷媒の過冷却度を過冷却熱交換器の最大温度差で除算した値である。この冷凍装置によれば、冷媒回路における冷媒不足を検知することができる(特許文献1参照)。
特開2012-132639号公報
上記の冷凍装置では、冷媒の過冷却度が小さい運転状態の場合には、過冷却度の低下に基づく冷媒量の減少を精度良く検知できず、検知精度が低下する可能性がある。また、温度勾配を有する非共沸混合冷媒(たとえば、R407a、R448a、R449a、R463a等の冷媒)が用いられる場合にも、温度効率の精度が低下することにより検知精度が低下する可能性がある。
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、冷媒回路に封入された冷媒の不足を精度良く検知可能な室外機及びそれを備える冷凍サイクル装置を提供することである。
本開示の室外機は、室内機と接続されて冷凍サイクル装置を形成する室外機であって、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から出力される冷媒を凝縮する凝縮器と、凝縮器の出側の冷媒の一部を、室内機を通過することなく圧縮機へ戻すように構成されたバイパス回路と、冷媒量検出部とを備える。冷媒量検出部は、バイパス回路に流れる冷媒を加熱するように構成された加熱器と、加熱器によって加熱された冷媒の温度を検出する加熱後温度センサとを含む。冷媒量検出部は、凝縮器と比較して気流の影響が小さい箇所に設けられる。
この室外機においては、冷媒不足が生じていなければ、加熱器を流れる冷媒は液成分が多い状態になるため、加熱器を通過した冷媒の温度上昇量は小さい。一方、冷媒不足が生じている場合には、加熱器を流れる冷媒はガス成分が多い状態になるため、加熱器を通過した冷媒の温度上昇量は大きい(過熱度大)。そこで、この室外機では、たとえば、加熱器を通過した冷媒の温度上昇量がしきい値を超える場合に、冷媒が不足しているものと判定することができる。これにより、冷媒の過冷却度の大小や非共沸混合冷媒が用いられているか否かに拘わらず、冷媒不足を検知することができる。そして、この室外機では、冷媒量検出部が、凝縮器と比較して気流の影響が小さい箇所に設けられるので、冷媒量検出部が気流の影響を受けることにより上記の温度上昇量に誤差が生じるのを抑制することができる。
したがって、本開示の室外機及びそれを備える冷凍サイクル装置によれば、冷媒回路に封入された冷媒の不足を精度良く検知することができる。
本開示の実施の形態1に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。 冷媒不足が発生していない正常時におけるヒータ周辺の冷媒の状態を概念的に示す図である。 正常時における、ヒータによる冷媒温度の変化の一例を示す図である。 冷媒不足時におけるヒータ周辺の冷媒の状態を概念的に示す図である。 冷媒不足時における、ヒータによる冷媒温度の変化の一例を示す図である。 図1に示す制御装置により実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 室外機の構造を概略的に示す図である。 変形例1における室外機の構造を概略的に示す図である。 変形例2における室外機の構造を概略的に示す図である。 変形例3における室外機の構造を概略的に示す図である。 温度センサ及びヒータの配置例を示す図である。 実施の形態3に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。 実施の形態3における制御装置により実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。 電磁弁とヒータとの動作パターンを示す図である。 実施の形態4における制御装置により実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 変形例4における制御装置により実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 電磁弁とヒータとの動作パターンを示す図である。 実施の形態5における制御装置により実行されるヒータ故障判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態6における制御装置により実行される圧縮機の起動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 冷凍装置の全体構成図である。 冷凍装置の全体構成図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。なお、この図1は、冷凍装置における各機器の接続関係及び配置構成を機能的に示したものであり、物理的な空間における配置を必ずしも示すものではない。
図1を参照して、冷凍装置1は、室外機2と、室内機3とを備える。室外機2は、圧縮機10と、凝縮器20と、ファン22と、液溜器30と、熱交換器40と、ファン42と、サイトグラス45と、配管80~83,85とを含む。また、室外機2は、配管86,87と、冷媒量検出部70と、圧力センサ90,92と、制御装置100とをさらに含む。室内機3は、膨張弁50と、蒸発器60と、ファン62と、配管84とを含む。室内機3は、配管83,85を通じて室外機2に接続されている。
配管80は、圧縮機10の吐出ポートと凝縮器20とを接続する。配管81は、凝縮器20と液溜器30とを接続する。配管82は、液溜器30と熱交換器40とを接続する。配管83は、熱交換器40と膨張弁50とを接続する。配管84は、膨張弁50と蒸発器60とを接続する。配管85は、蒸発器60と圧縮機10の吸入ポートとを接続する。配管86は、配管82と冷媒量検出部70とを接続する。配管87は、冷媒量検出部70と配管85とを接続する。
圧縮機10は、配管85から吸入される冷媒を圧縮して配管80へ出力する。圧縮機10は、制御装置100からの制御信号に従って回転数を調整するように構成される。圧縮機10の回転数を調整することで冷媒の循環量が調整され、冷凍装置1の能力を調整することができる。圧縮機10には種々のタイプのものを採用可能であり、たとえば、スクロールタイプ、ロータリータイプ、スクリュータイプ等のものを採用し得る。
凝縮器20は、圧縮機10から配管80に出力された冷媒を凝縮して配管81へ出力する。凝縮器20は、圧縮機10から出力された高温高圧のガス冷媒が外気と熱交換(放熱)を行なうように構成される。この熱交換により、冷媒は凝縮されて液相に変化する。ファン22は、凝縮器20において冷媒が熱交換を行なう外気を凝縮器20に供給する。ファン22の回転数を調整することにより、圧縮機10出側の冷媒圧力(高圧側圧力)を調整することができる。
液溜器30は、凝縮器20によって凝縮された高圧の液冷媒を貯留する。熱交換器40は、液溜器30から配管82に出力された液冷媒がさらに外気と熱交換(放熱)を行なうように構成される。冷媒は、熱交換器40を通過することによって、過冷却された液冷媒となる。ファン42は、熱交換器40において冷媒が熱交換を行なう外気を熱交換器40に供給する。サイトグラス45は、配管83を流れる冷媒中の気泡(フラッシュガス)を目視により確認するための窓である。
膨張弁50は、熱交換器40から配管83へ出力された冷媒を減圧して配管84へ出力する。膨張弁50の開度を閉方向に変化させると、膨張弁50出側の冷媒圧力は低下し、冷媒の乾き度は上昇する。膨張弁50の開度を開方向に変化させると、膨張弁50出側の冷媒圧力は上昇し、冷媒の乾き度は低下する。膨張弁50に代えてキャピラリチューブを用いてもよい。
蒸発器60は、膨張弁50から配管84へ出力された冷媒を蒸発させて配管85へ出力する。蒸発器60は、膨張弁50により減圧された冷媒が室内機3内の空気と熱交換(吸熱)を行なうように構成される。冷媒は、蒸発器60を通過することにより蒸発して過熱蒸気となる。ファン62は、蒸発器60において冷媒が熱交換を行なう外気を蒸発器60に供給する。
冷媒量検出部70は、配管82から分岐する配管86と、配管85に接続される配管87との間に設けられる。配管86、冷媒量検出部70、及び配管87は、凝縮器20の出側の冷媒の一部を、室内機3を通過することなく圧縮機10へ戻す「バイパス回路」を構成する。
冷媒量検出部70は、キャピラリチューブ71と、ヒータ72と、温度センサ73,74とを含む。キャピラリチューブ71は、配管86と配管87との間に接続され、バイパス回路に流れる冷媒の圧力を減圧する。キャピラリチューブ71は、配管86から液冷媒が供給される場合にキャピラリチューブ71を通過した冷媒がヒータ72によって加熱されてもガス単相となることなく気液二相であるように、ヒータ72の加熱量も考慮して適宜設計される。なお、キャピラリチューブ71に代えて膨張弁を用いてもよい。
ヒータ72及び温度センサ73,74は、配管87に設けられる。ヒータ72は、キャピラリチューブ71を通過した冷媒を加熱する。冷媒は、ヒータ72によって加熱されることによりエンタルピーが上昇する。ヒータ72は、上述のように、キャピラリチューブ71を通過した冷媒がヒータ72によって加熱されてもガス単相となることなく気液二相であるように、キャピラリチューブ71の仕様とともにその加熱量が設定される。ヒータ72は、配管87の外部から冷媒を加熱してもよいし、ヒータ72から冷媒への伝熱をより確実にするために配管87の内部に設置してもよい。
温度センサ73は、ヒータ72による冷媒加熱前の冷媒温度、すなわち、キャピラリチューブ71とヒータ72との間の冷媒の温度T1を検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。一方、温度センサ74は、ヒータ72による冷媒加熱後の冷媒温度、すなわち、ヒータ72の下流であって配管85に合流する前の冷媒の温度T2を検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。温度センサ73,74は、配管87の外部に設置してもよいし、冷媒の温度をより確実に検出するために配管87の内部に設置してもよい。冷媒量検出部70による冷媒不足検知の原理及び方法については、後ほど詳しく説明する。
圧力センサ90は、配管85内の冷媒の圧力LPを検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。すなわち、圧力センサ90は、圧縮機10の吸入側の冷媒圧力(低圧側圧力)を検出するものである。圧力センサ92は、配管80内の冷媒の圧力HPを検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。すなわち、圧力センサ92は、圧縮機10の吐出側の冷媒圧力(高圧側圧力)を検出するものである。
制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)102と、メモリ104(ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory))と、各種信号を入出力するための入出力バッファ(図示せず)等を含んで構成される。CPU102は、ROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。ROMに格納されるプログラムは、制御装置100の処理手順が記されたプログラムである。制御装置100は、これらのプログラムに従って、室外機2における各機器の制御を実行する。この制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
<冷媒不足検知の説明>
以下、冷媒量検出部70を用いた冷媒不足の検知方法について説明する。なお、冷媒不足は、冷媒回路への冷媒の初期充填量が不足していたり、使用開始後に冷媒漏れが生じた場合等に発生する。
図2は、冷媒不足が発生していない正常時におけるヒータ72周辺の冷媒の状態を概念的に示す図である。なお、以下では、冷媒不足が発生しておらず、冷媒量が適正な範囲内であるときを、単に「正常時」と称する場合がある。
図2とともに図1も参照して、冷媒量が適正な正常時は、凝縮器20の出口において冷媒はほぼ液相化しており、液溜器30に液冷媒が溜まっている。これにより、配管86には液冷媒が流れ、キャピラリチューブ71を通過した冷媒は、液成分が多い状態となる。そして、キャピラリチューブ71を通過した冷媒は、ヒータ72により加熱されて乾き度が上昇する。
図3は、正常時における、ヒータ72による冷媒温度の変化の一例を示す図である。図3において、横軸は、配管87の延設方向の位置を示しており、P1,P2は、それぞれ温度センサ73,74が設置されている位置を示す。縦軸は、配管87の各位置における冷媒温度を示す。なお、この図3では、冷媒が共沸冷媒(温度勾配を有しない冷媒であり、たとえばR410a等の冷媒)である場合が示されている。
図3を参照して、正常時は、キャピラリチューブ71を通過した冷媒は液成分が多い状態であるため、ヒータ72によって冷媒が加熱されても冷媒の温度は基本的に変化しない(加熱エネルギは冷媒の潜熱変化に利用される。)。したがって、ヒータ72による冷媒加熱後の冷媒の温度T2は、ヒータ72による冷媒加熱前の冷媒の温度T1と略同等となる。
なお、特に図示しないが、冷媒が非共沸冷媒(温度勾配を有する冷媒であり、たとえば、R407a、R448a、R449a、R463a等の冷媒)の場合は、ヒータ72による加熱によって冷媒の温度は多少上昇する(高々10度程度)。
図4は、冷媒不足時におけるヒータ72周辺の冷媒の状態を概念的に示す図である。図4とともに図1も参照して、冷媒不足時は、凝縮器20の出口において冷媒は気液二相化しており、液溜器30には、液冷媒が溜まっていないか、溜まっていても少量である。これにより、配管86には気液二相の冷媒が流れ、キャピラリチューブ71を通過した冷媒は、正常時と比較してガス成分が多い状態となる。したがって、キャピラリチューブ71を通過した冷媒は、ヒータ72により加熱されて蒸発し、温度(過熱度)が上昇する。
図5は、冷媒不足時における、ヒータ72による冷媒温度の変化の一例を示す図である。図5においても、横軸は、配管87の延設方向の位置を示しており、P1,P2は、それぞれ温度センサ73,74が設置されている位置を示す。縦軸は、配管87の各位置における冷媒温度を示す。
図5を参照して、冷媒不足時は、キャピラリチューブ71を通過した冷媒はガス成分が多い状態であるため、ヒータ72によって冷媒が加熱されると、冷媒が蒸発して冷媒の温度が上昇する(過熱度>0)。したがって、ヒータ72による冷媒加熱後の冷媒の温度T2は、ヒータ72による冷媒加熱前の冷媒の温度T1よりも高くなる。
なお、冷媒が非共沸冷媒の場合は、冷媒不足時のヒータ72による冷媒の温度上昇と、正常時のヒータ72による冷媒の温度上昇(冷媒の温度勾配に基づく温度上昇)とが区別できるように、ヒータ72の加熱量が適宜設定される。
このように、冷媒量検出部70において、ヒータ72によって冷媒を加熱したときの冷媒の温度上昇量に基づいて、冷凍装置1において冷媒不足が生じているか否かを検知することができる。
図6は、図1に示した制御装置100により実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、冷凍装置1が定常的な運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図6を参照して、制御装置100は、冷媒不足判定制御の実行中であるか否かを判定する(ステップS10)。冷媒不足判定制御は、たとえば1時間に1回の頻度で数分間実行され、当該制御の実行中は、ヒータ72がON(作動)される。冷媒不足判定制御の非実行時は(ステップS10においてNO)、制御装置100は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
ステップS10において冷媒不足判定制御の実行中であると判定されると(ステップS10においてYES)、制御装置100は、冷媒量検出部70の温度センサ73,74からそれぞれ温度T1,T2の検出値を取得する(ステップS20)。そして、制御装置100は、取得された温度T2と温度T1との差(T2-T1)、すなわち、ヒータ72による冷媒の温度上昇量が、しきい値Tth1よりも小さいか否かを判定する(ステップS30)。
ヒータ72による冷媒の温度上昇量がしきい値Tth1以上であると判定されると(ステップS30においてNO)、制御装置100は、冷媒量が不足しているものと判定する(ステップS40)。なお、ステップS40において冷媒不足と判定された場合に、冷媒不足が生じている旨のアラームを出力するようにしてもよい。
ステップS30において、ヒータ72による冷媒の温度上昇量がしきい値Tth1よりも小さいと判定されると(ステップS30においてYES)、制御装置100は、冷媒量は正常であると判断して、リターンへと処理を移行する。
なお、上述のように、非共沸冷媒が用いられる場合は、ヒータ72により冷媒が加熱されると、冷媒量が適正であっても冷媒の温度が上昇する。そのため、ステップS30におけるしきい値Tth1は、ヒータ72による正常時の冷媒の温度上昇量と冷媒不足時の温度上昇量とを区別可能なように、使用されている冷媒の種類、及びヒータ72の加熱量に基づいて適宜設定される。
以上のように、本実施の形態1では、ヒータ72による冷媒の温度上昇量に基づいて、冷媒不足が生じているか否かを判定することができる。したがって、冷媒不足の判定精度は、ヒータ72による冷媒の温度上昇量の検出精度に依存する。そこで、本実施の形態1に従う室外機2では、冷媒量検出部70は、温度上昇量の検出の外乱となる風の影響を受けにくい箇所に配設される。具体的には、冷媒量検出部70は、凝縮器20と比較して、気流の影響が小さい箇所に配設される。影響低減の対象となる風には、凝縮器20を通過した風、凝縮器20を通過する前の風、及び自然の風が含まれる。これにより、冷媒量検出部70が風の影響を受けて上記の温度上昇量に誤差が生じるのを抑制することができる。
図7は、冷凍装置1の室外機2の構造を概略的に示す図である。図7を参照して、室外機2の内部は、仕切板(壁)206によって熱交換室202と機械室204とに仕切られている。熱交換室202には、凝縮器20、液溜器30及び熱交換器40(いずれも図示せず)、並びにファン22,42が収容されている。凝縮器20及び熱交換器40(以下、纏めて「熱交換部」と称する場合がある。)並びにファン22,42は、室外機2の筐体の側面に設けられており、この例では、熱交換部が背面側に設けられるとともにファン22,42が前面側に設けられ、熱交換室202の背面側から前面側に向けて熱交換部の排熱風が流れる。機械室204には、圧縮機10、各配管、圧力センサ90,92及び制御装置100が収容されている。
そして、本実施の形態1に従う室外機2においては、冷媒量検出部70は、機械室204に収容されている。熱交換室202内には、ファン22,42の動作に伴なう風、又はファン停止中には自然の風が流れており、このような風が流れる熱交換室202内に冷媒量検出部70が配置されると、冷媒量検出部70(特に温度センサ73,74)が風の影響を受けることによってヒータ72による冷媒の温度上昇量の測定に誤差が生じ得る。この例では、冷媒量検出部70は、熱交換室202とは仕切板206によって仕切られた機械室204に収容されているので、風の影響を受けない。したがって、この室外機2によれば、ヒータ72による冷媒の温度上昇量を精度良く測定することができる。
なお、上記では、液溜器30は、熱交換室202に配設されるものとしたが、機械室204に配設してもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、冷媒の過冷却度の大小や非共沸冷媒が用いられているか否かに拘わらず、ヒータ72を通過した冷媒の温度上昇量に基づいて冷媒不足を検知することができる。そして、この実施の形態1では、風の影響を受けない機械室204に冷媒量検出部70が配設されるので、冷媒量検出部70が風の影響を受けることにより上記の温度上昇量に誤差が生じるのを回避することができる。その結果、この実施の形態1によれば、冷凍装置1に封入された冷媒の不足を精度良く検知することができる。
変形例1.
冷媒量検出部70の配置について、熱交換室202内に箱を設け、冷媒量検出部70をその箱の中に配設してもよい。
図8は、変形例1における室外機2の構造を概略的に示す図である。図8を参照して、熱交換室202には、凝縮器20、液溜器30及び熱交換器40(いずれも図示せず)、並びにファン22,42が収容されている他、箱208がさらに設けられている。そして、この変形例1に従う室外機2では、冷媒量検出部70は、熱交換室202に設けられた箱208の中に配設される。
冷媒量検出部70は、箱208の中に配設されているので、風の影響を受けない。さらに、冷媒量検出部70は、箱208に収容されて熱交換室202に配置されているので、バイパス回路を形成するための配管86を機械室204まで延設する必要がない。したがって、この変形例1によれば、室外機2内の配管設置の自由度が向上する。
変形例2.
冷媒量検出部70の配置について、冷媒量検出部70をモジュール化し、当該モジュールを室外機2の筐体に隣接して配置してもよい。
図9は、変形例2における室外機2の構造を概略的に示す図である。図9を参照して、この変形例2に従う室外機2は、冷媒量検出モジュール210を含む。冷媒量検出モジュール210は、冷媒量検出部70を含んで構成され、この例では、室外機2の筐体の下部に配置されている。
冷媒量検出部70は、冷媒量検出モジュール210として室外機2の筐体外部に配置されるので、熱交換部が設けられる熱交換室202を流れる風の影響を受けない。また、モジュール化された冷媒量検出部70を室外機2に対して着脱可能に構成することにより、冷媒量検出部70を追加機能として提供することが可能となる。さらに、冷媒量検出部70をモジュール化することにより、冷媒量検出部70のメンテナンス性も向上する。
なお、上記では、冷媒量検出モジュール210は、室外機2の筐体の下部に配置されるものとしたが、室外機2の筐体の側部や上部に配置してもよい。
変形例3.
実施の形態1では、熱交換部並びにファンが室外機2の筐体の側面に設けられ、熱交換室202の一側面(たとえば背面側)から他の側面(たとえば前面側)に向けて気流が形成されるサイドフロータイプの室外機2について説明した。
室外機2は、このようなサイドフロータイプのものには限定されず、たとえば、ファン22,42が室外機2の筐体の上部に設けられるとともに熱交換部が筐体の側面に設けられ、熱交換室202の側面から上部に向けて気流が形成されるトップフロータイプのものであってもよい。
図10は、変形例3における室外機2の構造を概略的に示す図である。図10を参照して、室外機2の内部は、仕切板216によって、機械室214が筐体の下方に配置されるように熱交換室212と機械室214とに仕切られている。
熱交換室212には、凝縮器20及び熱交換器40(いずれも図示せず)、並びにファン22,42が収容されている。凝縮器20及び熱交換器40の熱交換部は、室外機2の筐体の側面に設けられ、ファン22,42は、筐体の上部に設けられている。これにより、熱交換室212の側面から上部に向けて気流が形成される。機械室214には、圧縮機10、液溜器30、各配管、圧力センサ90,92及び制御装置100が収容されている。
そして、この変形例3でも、冷媒量検出部70は、機械室214に収容される。これにより、冷媒量検出部70は、熱交換部が配置される熱交換室212内を流れる気流の影響を受けない。したがって、この変形例3によっても、冷媒量検出部70において、ヒータ72による冷媒の温度上昇量を精度良く測定することができる。その結果、冷凍装置1に封入された冷媒の不足を精度良く検知することができる。
なお、上記では、液溜器30は、機械室214に配設されるものとしたが、熱交換室212に配設してもよい。
なお、さらなる変形例として、特に図示しないが、冷媒量検出部70を熱交換室212内に配置しつつ断熱材で覆うことによって、熱交換部の排熱風の冷媒量検出部70への影響を遮断又は軽減するようにしてもよい。
実施の形態2.
この実施の形態2における冷凍装置の全体構成は、図1に示した実施の形態1における冷凍装置1と同じである。
冷媒不足が生じていない正常時は、冷媒量検出部70において、キャピラリチューブ71出側における冷媒は液成分が多い状態となる。ここで、キャピラリチューブ71出側の配管87が横置きされている場合、冷媒の流速によっては、図11に示されるように、配管87内において、上部が気相になり、下部が液相になる。この場合、気相部の冷媒が周囲温度の影響を受けて温度変化するおそれがあり、温度センサ73,74により冷媒の温度T1,T2が正しく計測されない可能性がある。
そこで、この実施の形態2に従う室外機2では、図11に示されるように、横置きされた配管87に対して温度センサ73,74が配管87の鉛直下方に設置され、温度センサ73,74によって配管87内の液相部の温度が計測される。これにより、温度センサ73,74による冷媒の温度検出の誤差が軽減され、その結果、ヒータ72による冷媒の温度上昇量を正確に測定することができる。
また、この実施の形態2に従う室外機2では、横置きされた配管87に対してヒータ72が配管87の鉛直下方に設置され、ヒータ72によって配管87内の液冷媒が加熱される。ヒータ72によって配管87内のガス冷媒(気相部)が加熱されると、ガス冷媒が過熱することによって冷媒が不足していると誤検出する可能性があるところ、上記の構成により、そのような誤検出の可能性を抑制することができる。
このように、この実施の形態2によれば、ヒータ72による冷媒の温度上昇量に基づいて、冷凍装置1に封入された冷媒の不足を精度良く検知することができる。
なお、上記では、横置きされた配管87に対して、温度センサ73,74及びヒータ72の双方が配管87の鉛直下方に設置されるものとしたが、温度センサ73,74及びヒータ72のいずれかのみを上記のように配置するだけでも、そのような配置による上記効果を得ることができる。
なお、上記では、キャピラリチューブ71出側の配管87が横置きされる場合について説明したが、配管87が縦置きされる場合は、キャピラリチューブ71とヒータ72との間において配管87に立上部を設け、その立上部周辺に温度センサ73を配置して立上部の液溜まり(液相部)の温度を測定するようにしてもよい。
実施の形態3.
この実施の形態3では、冷媒量検出部における熱源として、ヒータ72に代えて、圧縮機出側の高温高圧の冷媒が用いられる。これにより、ヒータ72を別途設けることなく冷媒量検出部を構成することができる。
図12は、実施の形態3に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。図12を参照して、この冷凍装置1Aは、室外機2Aと、室内機3とを備える。室外機2Aは、図1に示した実施の形態1の室外機2において、冷媒量検出部70及び制御装置100に代えて、それぞれ冷媒量検出部70A及び制御装置100Aを含む。
冷媒量検出部70Aは、図1に示した実施の形態1の冷媒量検出部70において、ヒータ72に代えて熱交換部78を含み、温度センサ75~77をさらに含む。熱交換部78は、圧縮機10から出力される高温高圧の冷媒と、キャピラリチューブ71を通過した冷媒との間で熱交換を行なうように構成される。そして、温度センサ73は、熱交換部78の上流側の冷媒温度、すなわち、キャピラリチューブ71と熱交換部78との間の冷媒の温度T1を検出する。一方、温度センサ74は、熱交換部78の下流側の冷媒温度、すなわち、熱交換部78の下流であって配管85に合流する前の冷媒の温度T2を検出する。
温度センサ75は、圧縮機10から出力される高温高圧の冷媒の温度T3を検出し、その検出値を制御装置100Aへ出力する。温度センサ76は、圧縮機10から出力されて熱交換部78を通過した冷媒の温度T4を検出し、その検出値を制御装置100Aへ出力する。すなわち、温度センサ75,76は、圧縮機10から凝縮器20へ供給される冷媒について、それぞれ熱交換部78の通過前及び通過後の冷媒の温度を検出する。温度センサ77は、圧縮機10に吸入される冷媒の温度T5を検出し、その検出値を制御装置100Aへ出力する。
制御装置100Aは、配管87を流れる冷媒を熱交換部78によって加熱したときの冷媒の温度上昇量に基づいて、冷凍装置1Aにおいて冷媒不足が生じているか否かを判定する。より詳しくは、制御装置100Aは、熱交換部78による冷媒の温度上昇量がしきい値以上になると、冷媒不足が生じているものと判定する。
ここで、熱交換部78の加熱量は、冷凍装置1Aの運転状態によって変化するため、熱交換部78における配管87内の冷媒の温度上昇量も、冷凍装置1Aの運転状態によって変化する。特に、冷媒が非共沸冷媒の場合は、冷媒不足が生じていなくても、配管87を流れる気液二相の冷媒が熱交換部78において加熱されると温度が上昇し、その温度上昇量は加熱量に依存する。また、冷媒が共沸冷媒であっても、熱交換部78の加熱量が大きい場合には、冷媒の温度が上昇し得る。
そこで、この実施の形態3では、熱交換部78の加熱量が算出され、その加熱量に基づいて、冷媒不足が生じているか否かを判定するためのしきい値(熱交換部78における冷媒の温度上昇量のしきい値)が設定される。これにより、冷凍装置1Aの運転状態によって熱交換部78の加熱量が変化しても、冷媒不足を精度良く検知することができる。
熱交換部78の加熱量は、たとえば以下のようにして算出することができる。熱交換部78の加熱量(W=J/s)は、次式によって算出される。
加熱量=G×H …(1)
ここで、Gは、圧縮機10から熱交換部78に流れる冷媒流量であり、Hは、圧縮機10から熱交換部78に流れる冷媒の、熱交換部78前後のエンタルピー差である。
冷媒流量G(kg/hr)は、次式によって算出することができる。
冷媒流量G=V×R×D …(2)
ここで、Vは、圧縮機10の押しのけ量(m3)であり、すなわち、圧縮機1回転あたりの冷媒吸込み量である。Rは、圧縮機10の回転数(1/hr又は1/s)であり、Dは、冷媒の密度(kg/m3)である。密度Dは、圧縮機10の吸入側の冷媒温度と圧力とによって決まる量であり、温度センサ77により検出される温度T5と、圧力センサ90により検出される圧力LPとから算出することができる。
また、エンタルピー差H(kJ/kg)は、次式によって算出することができる。
エンタルピー差H=H3-H4 …(3)
ここで、H3は、圧縮機10から熱交換部78に供給される冷媒のエンタルピーであり、H4は、熱交換部78を通過した後の冷媒のエンタルピーである。なお、エンタルピーH3は、圧縮機10の吐出圧力と熱交換部78通過前の冷媒温度とによって決まる量であり、圧力センサ92により検出される圧力HPと、温度センサ75により検出される温度T3とから求めることができる。また、エンタルピーH4は、圧縮機10の吐出圧力と熱交換部78通過後の冷媒温度とによって決まる量であり、圧力HPと、温度センサ76により検出される温度T4とから求めることができる。
図13は、実施の形態3における制御装置100Aにより実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理も、冷凍装置1Aが定常的な運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図13を参照して、制御装置100Aは、冷媒不足判定制御の実行中であるか否かを判定する(ステップS110)。冷媒不足判定制御の非実行時は(ステップS110においてNO)、制御装置100Aは、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
ステップS110において冷媒不足判定制御の実行中であると判定されると(ステップS110においてYES)、制御装置100Aは、温度センサ73~77からそれぞれ温度T1~T5の検出値を取得し、圧縮機10の回転数Rを取得し、さらに圧力センサ90,92からそれぞれ圧力LP,HPの検出値を取得する(ステップS120)。
そして、制御装置100Aは、上述の式(2)を用いて冷媒流量Gを算出するとともに、上述の式(3)を用いてエンタルピー差Hを算出する(ステップS130)。次いで、制御装置100Aは、算出された冷媒流量Gとエンタルピー差Hとを乗算することによって、熱交換部78の加熱量(G×H)を算出する(ステップS140)。
続いて、制御装置100Aは、算出された熱交換部78の加熱量に基づいて、冷媒不足が生じているか否かを判定するためのしきい値Tth2(熱交換部78において配管87を流れる冷媒の温度上昇量のしきい値)を設定する(ステップS150)。加熱量としきい値Tth2との関係は、使用される冷媒の種類に応じて事前評価やシミュレーション等により予め求められ、制御装置100AのROMに記憶されている。定性的には、加熱量が大きい程、しきい値Tth2は大きく、また、加熱量が同じ場合、非共沸冷媒のしきい値は、共沸冷媒のしきい値よりも大きい。
そして、制御装置100Aは、ステップS120において取得された温度T2と温度T1との差(T2-T1)、すなわち、熱交換部78において配管87を流れる冷媒の温度上昇量がしきい値Tth2よりも小さいか否かを判定する(ステップS160)。
冷媒の温度上昇量がしきい値Tth2以上であると判定されると(ステップS160においてNO)、制御装置100Aは、冷媒が不足しているものと判定する(ステップS170)。なお、ステップS170において冷媒不足と判定された場合に、冷媒不足が生じている旨のアラームを出力するようにしてもよい。一方、冷媒の温度上昇量がしきい値Tth2よりも小さいと判定されると(ステップS160においてYES)、制御装置100Aは、冷媒量は正常であると判断して、リターンへと処理を移行する。
以上のように、この実施の形態3によれば、冷媒量検出部70Aにおける熱源として、ヒータ72に代えて、圧縮機10出側の高温高圧の冷媒を用いた熱交換部78が設けられるので、ヒータ72を設けることなく冷媒量検出部を構成することができる。
また、熱交換部78の加熱量は、冷凍装置1Aの運転状態によって変化するところ、この実施の形態3によれば、熱交換部78において配管87を流れる冷媒の温度上昇量のしきい値Tth2は、熱交換部78の加熱量に基づいて設定されるので、冷凍装置1Aの運転状態が変化しても冷媒不足を精度良く検知することができる。
実施の形態4.
冷媒量検出部が設けられるバイパス回路に冷媒が流れると、室内機3の蒸発器60に流れる冷媒量が減少する。したがって、バイパス回路に冷媒を流し続けると、冷凍装置の性能に影響を与える可能性がある。
そこで、この実施の形態4では、バイパス回路に開閉弁が設けられ、冷媒不足判定の実行中(たとえば1時間に1回の頻度で数分間実行)に弁が開けられ、冷媒不足判定の非実行時は弁が閉じられる。
図14は、実施の形態4に従う室外機が用いられる冷凍装置の全体構成図である。図14を参照して、この冷凍装置1Bは、室外機2Bと、室内機3とを備える。室外機2Bは、図1に示した実施の形態1の室外機2において、冷媒量検出部70及び制御装置100に代えて、それぞれ冷媒量検出部70B及び制御装置100Bを含む。
冷媒量検出部70Bは、図1に示した実施の形態1の冷媒量検出部70において、電磁弁79をさらに含む。電磁弁79は、キャピラリチューブ71の上流の配管86に設けられ、制御装置100Bからの指示に従って開閉する。電磁弁79が開状態になると、キャピラリチューブ71及び配管87に冷媒が流れ、冷媒不足が検知可能になる。電磁弁79が閉状態のときは、キャピラリチューブ71及び配管87への冷媒の流れが遮断されるので、冷媒不足検知は実行不可となる。
図15は、電磁弁79とヒータ72との動作パターンを示す図である。図15を参照して、冷媒不足判定制御の実行中は、電磁弁79はON(開)され、ヒータ72もONされる。通常時、すなわち、冷媒不足判定制御の非実行時は、電磁弁79はOFF(閉)され、ヒータ72もOFFされる。
なお、図14では、電磁弁79は、配管86に設けられるものとしたが、電磁弁79は、キャピラリチューブ71の下流の配管87に設けてもよい。但し、バイパス回路において電磁弁79を上流側に配設した方が、通常時にバイパス回路に寝込む液冷媒の量を少なくすることができるので、配管86に電磁弁79を設ける方が好ましい。さらには、電磁弁79は、配管82から配管86が分岐される分岐部にできるだけ近い箇所に設けるのがより好ましい。
電磁弁79を設けることにより、冷媒不足判定の実行中に限定してバイパス回路に冷媒を流すことができるが、電磁弁79が閉故障すると、バイパス回路において冷媒の流れが生じないので、温度T2と温度T1との差(T2-T1)が小さくなり、実際には冷媒不足が生じているにも拘わらず、冷媒不足は生じていないと誤判定する可能性がある。そこで、この実施の形態4では、温度T2と温度T1との差(T2-T1)が小さくても、温度T1,T2のいずれかがしきい値以上の場合には、電磁弁79が閉故障しているものと判定される。
図16は、実施の形態4における制御装置100Bにより実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理も、冷凍装置1Bが定常的な運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図16を参照して、このフローチャートに示されるステップS210~S240の処理は、それぞれ図6に示したステップS10~S40の処理と同じである。そして、このフローチャートは、ステップS250,S260をさらに含む。
すなわち、ステップS230において、冷媒の温度上昇量(T2-T1)がしきい値Tth1よりも小さいと判定されると(ステップS230においてYES)、制御装置100Bは、ステップS220において取得された温度T1,T2がしきい値Tth3よりも低いか否かを判定する(ステップS250)。しきい値Tth3は、バイパス回路において冷媒が流動していないために、ヒータ72によって冷媒が過熱したことを検知するための値であり、ヒータ72の加熱量等に基づいて適宜設定される。たとえば、しきい値Tth1が4~5度程度の小さい値に設定されるのに対して、しきい値Tth3は80度程度の大きい値に設定される。
ステップS250において、温度T1,T2のいずれかがしきい値Tth3以上であると判定されると(ステップS250においてNO)、制御装置100Bは、電磁弁79が閉故障しているものと判定する(ステップS260)。なお、ステップS260において電磁弁79が閉故障していると判定された場合に、電磁弁が故障している旨のアラームを出力するようにしてもよい。
一方、ステップS250において、温度T1,T2がしきい値Tth3よりも低いと判定されると(ステップS250においてYES)、制御装置100Bは、電磁弁79は正常に作動(開状態)していると判断して、リターンへと処理を移行する。
以上のように、この実施の形態4では、バイパス回路に電磁弁79が設けられる。そして、冷媒不足判定の実行中に電磁弁79が開けられ、冷媒不足判定の非実行時は電磁弁79が閉じられる。これにより、冷媒不足判定の非実行時にもバイパス回路に冷媒を流し続けることによる冷凍装置の性能低下を防止することができる。
また、この実施の形態4では、電磁弁79の閉故障が検知される。これにより、電磁弁79の閉故障によりバイパス回路において冷媒が流動しないために、実際には冷媒不足が生じているにも拘わらず、冷媒不足は生じていないと誤判定してしまうのを防止することができる。
変形例4.
実施の形態4では、バイパス回路に電磁弁79が設けられ、電磁弁79の閉故障を検知可能としたが、電磁弁79が設けられているか否かに拘わらず、実施の形態4で説明した電磁弁79の閉故障検知の手法は、バイパス回路の閉塞異常の検知にも適用することができる。
すなわち、キャピラリチューブ71に異物が詰まるなどしてバイパス回路が閉塞すると、電磁弁79が閉故障した場合と同じ状況が生じる。そこで、電磁弁79が設けられていない回路においては、温度T2と温度T1との差(T2-T1)が小さくても、温度T1,T2のいずれかがしきい値Tth3以上の場合には、バイパス回路(主にはキャピラリチューブ71)が閉塞しているものと判定することができる。なお、電磁弁79が設けられている回路においても、電磁弁79の正常が別途確認できる場合には、温度T1,T2のいずれかがしきい値Tth3以上のときはバイパス回路が閉塞しているものと判定することができる。
図17は、変形例4における制御装置100Cにより実行される冷媒不足判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理も、冷凍装置が定常的な運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図17を参照して、このフローチャートは、図16に示したフローチャートにおいて、ステップS260に代えてステップS270を含む。
すなわち、ステップS250において、温度T1,T2のいずれかがしきい値Tth3以上であると判定されると(ステップS250においてNO)、制御装置100Cは、バイパス回路(主にはキャピラリチューブ71)が閉塞しているものと判定する(ステップS270)。なお、ステップS270においてバイパス回路が閉塞していると判定された場合に、バイパス回路が閉塞している旨のアラームを出力するようにしてもよい。
なお、上記では、バイパス回路が閉塞しているか否かを判定するためのしきい値Tth3は、実施の形態4において電磁弁79が閉故障しているか否かを判定するためのしきい値と同じとしたが、両者のしきい値は、必ずしも同じでなくてもよい。
以上のように、この変形例4では、バイパス回路(主にはキャピラリチューブ71)の閉塞が検知される。したがって、この変形例4によれば、キャピラリチューブ71等の閉塞によりバイパス回路において冷媒が流動しないために、実際には冷媒不足が生じているにも拘わらず、冷媒不足は生じていないと誤判定してしまうのを防止することができる。
実施の形態5.
冷媒不足判定の実行中、ヒータ72へON指令を出力しているにも拘わらずヒータ72の故障によりヒータ72よる加熱が行なわれない場合、温度T2と温度T1との差(T2-T1)が小さくなり、実際には冷媒不足が生じているにも拘わらず、冷媒不足は生じていないと誤判定する可能性がある。そこで、この実施の形態5では、ヒータ72の故障判定が行なわれる。ヒータ72の故障判定は、たとえば、冷媒不足判定が実行される直前に実行される。
この実施の形態5における冷凍装置の全体構成は、図14に示した実施の形態4における冷凍装置1Bと同じである。
図18は、電磁弁79とヒータ72との動作パターンを示す図である。図18を参照して、ヒータ故障判定制御の実行中は、電磁弁79はOFF(閉)され、ヒータ72がONされる。なお、冷媒不足判定制御の実行中、及び通常時(冷媒不足判定制御の非実行時)については、図15で説明したとおりである。
図19は、実施の形態5における制御装置100Dにより実行されるヒータ故障判定の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、冷凍装置が定常的な運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図19を参照して、制御装置100Dは、ヒータ故障判定制御の実行中であるか否かを判定する(ステップS310)。ヒータ故障判定制御は、たとえば、冷媒不足判定制御が実行される直前に実行される。ヒータ故障判定制御の非実行時は(ステップS310においてNO)、制御装置100Dは、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
ステップS310においてヒータ故障判定制御の実行中であると判定されると(ステップS310においてYES)、制御装置100Dは、冷媒量検出部70Bの温度センサ73,74からそれぞれ温度T1,T2の検出値を取得する(ステップS320)。そして、制御装置100Dは、取得された温度T1又はT2がしきい値Tth4よりも高いか否かを判定する(ステップS330)。しきい値Tth4は、ヒータ72がON(作動)しているか否かを判定するための値であり、たとえば、しきい値Tth1が4~5度程度の小さい値に設定されるのに対して、しきい値Tth4は10~20度程度の値に設定される。
ステップS330において、温度T1又はT2がしきい値Tth4よりも高いと判定されると(ステップS330においてYES)、制御装置100Dは、ヒータ72は正常に作動していると判断して、リターンへと処理を移行する。
一方、ステップS330において、温度T1,T2のいずれもしきい値Tth4以下であると判定されると(ステップS330においてNO)、制御装置100Dは、ヒータ72が故障しているものと判定する(ステップS340)。なお、ステップS340においてヒータ72が故障していると判定された場合に、ヒータが故障している旨のアラームを出力するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態5では、ヒータ72の故障が検知される。したがって、この実施の形態5によれば、ヒータ72の故障により、実際には冷媒不足が生じているにも拘わらず、冷媒不足は生じていないと誤判定してしまうのを防止することができる。
実施の形態6.
この実施の形態6では、バイパス回路に電磁弁79が設けられる場合に、電磁弁79を用いて圧縮機10の起動性の改善が図られる。具体的には、圧縮機10を起動する際に、電磁弁79をON(開)にしてから圧縮機10を起動させる。これにより、圧縮機10の吐出側(高圧側)と吸入側(低圧側)との圧力差が減少するので、圧縮機10の起動性を改善することができる。
この実施の形態6における冷凍装置の全体構成は、図14に示した実施の形態4における冷凍装置1Bと同じである。
図20は、実施の形態6における制御装置100Eにより実行される圧縮機10の起動処理の手順の一例を示すフローチャートである。図20を参照して、制御装置100Eは、圧縮機10が停止中であり、かつ、起動前であるか否かを判定する(ステップS410)。なお、圧縮機10の起動前とは、圧縮機10が停止していた原因が異常であった場合には、その異常状態が解消されている状態をいい、圧縮機10が停止していた原因が吸入側の冷媒圧力(低圧側圧力)の低下であった場合には、低圧側圧力が再度上昇して圧縮機10の動作条件が成立している状態をいう。
ステップS410において、圧縮機10は停止中でない、又は圧縮機10の起動前ではないと判定されると(ステップS410においてNO)、制御装置100Eは、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
ステップS410において、圧縮機10が停止中であり、かつ、起動前であると判定されると(ステップS410においてYES)、制御装置100Eは、圧縮機10の起動不可条件が成立しているか否かを判定する(ステップS420)。圧縮機10の起動不可条件とは、圧縮機10の吐出側の冷媒圧力(高圧側圧力)が著しく高い場合、或いは高圧側圧力と低圧側圧力との圧力差が著しく大きい場合等、圧縮機10を起動することができない条件をいう。起動不可条件が成立していない場合は(ステップS420においてYES)、制御装置100Eは、圧縮機10を起動する(ステップS430)。
ステップS420において、圧縮機10の起動不可条件が成立していると判定されると(ステップS420においてYES)、制御装置100Eは、バイパス回路に設けられた電磁弁79をON(開)にする(ステップS440)。これにより、バイパス回路が閉塞していなければ、高圧側から低圧側へバイパス回路を通じて冷媒が流れ、高圧側と低圧側との圧力差は減少方向へと向かう。
電磁弁79が開となった後、制御装置100Eは、再び圧縮機10の起動不可条件が成立しているか否かを判定する(ステップS450)。電磁弁79が開となることにより、高圧側圧力が減少し、或いは高圧側圧力と低圧側圧力との圧力差が減少して、起動不可条件が解消すると(ステップS450においてNO)、制御装置100Eは、圧縮機10を起動する(ステップS460)。その後、制御装置100Eは、電磁弁79をOFF(閉)にする(ステップS470)。
一方、ステップS450において、電磁弁79を開にしても起動不可条件が成立していると判定されると(ステップS450においてYES)、制御装置100Eは、圧縮機10を起動できない旨のアラームを出力する(ステップS480)。なお、電磁弁79を開にしても起動不可条件が成立している場合としては、電磁弁79へのON(開)指令に対して電磁弁79が閉故障していたり、キャピラリチューブ71等においてバイパス回路が閉塞している場合等が考えられる。
以上のように、この実施の形態6によれば、バイパス回路に電磁弁79が設けられる場合に、圧縮機10の起動時に電磁弁79をON(開)にすることによって、圧縮機10の起動性を改善することができる。
その他の変形例.
圧縮機10の吐出側の冷媒圧力(高圧側圧力)を検出する圧力センサ92に代えて、図21に示されるように、凝縮器20の出側の冷媒温度を検知する温度センサ94を設け、温度センサ94により検出される温度(飽和液温度)を高圧側圧力(飽和圧力)に換算してもよい。
また、上記の各実施の形態及び各変形例においては、バイパス回路を流れる冷媒は、圧縮機10の吸入側の配管85に戻されるものとしたが、図22に示されるように、圧縮機10に代えて、インジェクションポートを有する圧縮機10Aを採用し、バイパス回路を流れる冷媒を圧縮機10Aのインジェクションポートに戻してもよい。このような構成により、圧縮機10Aから吐出される冷媒の温度を下げることができる。なお、バイパス回路(配管87)の圧縮機10Aへの接続先は、圧縮機10Aのシェル内部の吸入室であってもよいし、シェル内部の圧縮室であってもよい。
なお、上記の構成を採用する場合には、インジェクションの効果を得るために、冷媒不足の検知の有無に拘わらずバイパス回路に冷媒が流される。また、バイパス回路から圧縮機10Aに吸入される冷媒の圧力を検出する圧力センサ96を別途設ける必要がある。言い換えると、バイパス回路を流れる冷媒を圧縮機10の吸入側の配管85に戻す構成の場合には、圧力センサ90が設けられているので、圧力センサ96を設ける必要はない。
また、上記においては、キャピラリチューブ71とヒータ72との間に温度センサ73が設けられるものとしたが、温度センサ73を設けることなく、圧力センサ90(図22に示した構成においては圧力センサ96)により検出される圧力(蒸発圧力)から温度T1(蒸発温度)を推定してもよい。そして、その推定された温度T1と、温度センサ74により検出される温度T2との差(T2-T1)によって示される温度上昇量に基づいて、冷媒が不足しているか否かを判定するようにしてもよい。なお、温度センサ73を設けることによって、ヒータ72或いは熱交換部78による冷媒の温度上昇量の測定精度を向上させ、ひいては冷媒不足の検知精度を向上させることができる。
また、上記においては、バイパス回路は、液溜器30と熱交換器40との間の配管82から分岐するものとしたが、配管81からバイパス回路を分岐させてもよい。本開示において、液溜器30及び熱交換器40(並びにサイトグラス45)は必須の要素ではなく、液溜器30及び熱交換器40が設けられていない場合には、バイパス回路は、配管81から分岐させる。なお、バイパス回路は、液溜器30の底部に接続されてもよい。
また、上記の各実施の形態及び各変形例の冷媒量検出部70,70A,70Bにおいて、キャピラリチューブ71に代えて膨張弁を用いてもよい。その場合、バイパス回路に電磁弁79が設けられる実施の形態4~6及び変形例4において、電磁弁79として上記膨張弁を代用してもよい。当該膨張弁を閉状態とすることによって、冷媒不足判定の非実行時にバイパス回路の冷媒の流れを遮断することができる。
また、上記の各実施の形態及び各変形例は、倉庫やショーケース等に主に用いられる室外機及び冷凍装置について代表的に説明したが、本開示に従う室外機は、冷凍サイクルを用いた空気調和機にも適用可能である。
今回開示された各実施の形態は、技術的に矛盾しない範囲で適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A~1F 冷凍装置、2,2A~2F 室外機、3 室内機、10,10A 圧縮機、20 凝縮器、22,42,62 ファン、30 液溜器、40 熱交換器、45 サイトグラス、50 膨張弁、60 蒸発器、70,70A,70B 冷媒量検出部、71 キャピラリチューブ、72 ヒータ、73~77,94 温度センサ、78 熱交換部、79 電磁弁、80~87 配管、90,92,96 圧力センサ、100,100A~100F 制御装置、102 CPU、104 メモリ、202,212 熱交換室、204,214 機械室、206,216 仕切板、208 箱、210 冷媒量検出モジュール。

Claims (19)

  1. 室内機と接続されて冷凍サイクル装置を形成する室外機であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機から出力される冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器の出側の冷媒の一部を、前記室内機を通過することなく前記圧縮機へ戻すように構成されたバイパス回路と、
    前記バイパス回路に流れる冷媒を加熱するように構成された加熱器と、前記加熱器によって加熱された冷媒の温度を検出する加熱後温度センサとを含む冷媒量検出部とを備え、
    前記冷媒量検出部は、前記凝縮器と比較して気流の影響が小さい箇所に設けられる、室外機。
  2. 前記凝縮器は、熱交換室に設けられ、
    前記冷媒量検出部は、仕切板によって前記熱交換室と隔てられた機械室に配設される、請求項1に記載の室外機。
  3. 前記凝縮器及び前記冷媒量検出部は、熱交換室に設けられ、
    前記冷媒量検出部は、前記熱交換室に設けられる箱の中に配設される、請求項1に記載の室外機。
  4. 前記冷媒量検出部は、前記冷媒量検出部を収容する冷媒量検出モジュール内に設けられ、
    前記冷媒量検出モジュールは、前記室外機の筐体に隣接して配設される、請求項1に記載の室外機。
  5. 前記加熱器は、横向きに配設された冷媒配管の鉛直下方に配設される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の室外機。
  6. 前記加熱後温度センサは、横向きに配設された冷媒配管の鉛直下方に配設される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の室外機。
  7. 前記加熱器は、ヒータである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の室外機。
  8. 前記加熱器は、前記圧縮機出側の冷媒配管である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の室外機。
  9. 前記加熱後温度センサが検出した温度を用いて、前記冷凍サイクル装置に封入された冷媒の量を判定する制御装置をさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の室外機。
  10. 前記バイパス回路に設けられ、前記バイパス回路における冷媒の通流及び遮断を切換えるように構成された弁をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記冷凍サイクル装置に封入された冷媒が不足しているか否かを判定する判定制御の実行中に前記弁を開状態に制御し、
    前記判定制御の非実行中は前記弁を閉状態に制御する、請求項9に記載の室外機。
  11. 前記冷媒量検出部は、前記加熱器によって加熱される前の冷媒の温度を検出する加熱前温度センサをさらに含み、
    前記制御装置は、前記加熱後温度センサが検出した温度と前記加熱前温度センサが検出した温度とから算出される温度上昇量を用いて、前記冷凍サイクル装置に封入された冷媒の量を判定する、請求項10に記載の室外機。
  12. 前記制御装置は、前記温度上昇量が第1のしきい値を超える場合に、前記冷凍サイクル装置に封入された冷媒が不足しているものと判定する、請求項11に記載の室外機。
  13. 前記制御装置は、前記判定制御の実行中に、前記加熱器の入側及び出側の少なくとも一方の冷媒の温度が、前記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値を超えるとき、前記弁が閉故障しているものと判定する、請求項12に記載の室外機。
  14. 前記制御装置は、前記弁の閉状態中に前記加熱器を作動させた場合に、前記加熱器入側及び出側の少なくとも一方の冷媒の温度が、前記第1のしきい値よりも大きい第3のしきい値よりも低いとき、前記加熱器が故障しているものと判定する、請求項12又は請求項13に記載の室外機。
  15. 前記制御装置は、前記判定制御の実行中に、前記加熱器の入側及び出側の少なくとも一方の冷媒の温度が、前記第1のしきい値よりも大きい第4のしきい値を超えるとき、前記バイパス回路が閉塞しているものと判定する、請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の室外機。
  16. 前記制御装置は、前記圧縮機を起動する場合に、前記弁を開状態にして前記圧縮機を起動する、請求項10から請求項15のいずれか1項に記載の室外機。
  17. 前記バイパス回路は、前記圧縮機の吸入部に接続される、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の室外機。
  18. 前記バイパス回路に設けられ、前記バイパス回路に流れる冷媒の圧力を減圧するように構成された減圧装置をさらに備える、請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の室外機。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の室外機と、
    前記室外機に接続される室内機とを備える冷凍サイクル装置。
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