JP7012286B2 - 地下二重壁構造 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1~図3は、土中に構築されたコンクリート製の躯体10および躯体10の内側の二重壁2によって地下空間(以下、屋内)1が形成された地下階を示している。躯体10は、外壁11、床スラブ12、上階スラブ13、柱14を有している。図2に示すように、二重壁2は、複数の壁パネル20が柱14の間に立設され、隣接する壁パネル20どうしが接合されて構成されている。二重壁2は、外壁11との間に所定間隔(100~400mm程度)をあけて構築される。
図4に示すように、壁パネル20は、2枚の金属製の面材21の間に芯材22が挟まれた金属サンドイッチパネルで構成されている。面材21は金属製の平坦な薄板であり、例えば、カラー鋼板、フッ素鋼板、塩ビ鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、SUS304等のステンレス鋼板等が用いられる。面材21を構成する金属板の厚さは、例えば0.27~1.2mm程度のものが用いられる。面材21の少なくとも外面は、塗装により防カビおよび抗菌処理がなされていると好ましい。
図6および図7に示すように、受圧部材100は、全体形状が略鼓状で、ベース部材110と可動部材150とが軸方向に分割可能に組み合わされたものである。
以下、二重壁2の施工例を説明する。まず、下側のレール30をアンカーねじ51によって堰121の上に固定するとともに、上側のレール40をアンカーねじ51によって上階スラブ13に固定する。
さて、本実施形態の二重壁構造によれば、複数の壁パネル20によって外壁11の内側に二重壁2が構築され、二重壁2のさらに内側が屋内1となる。外壁11に固定されて外壁11と壁パネル20との間の空間に設置された受圧部材100は、先端面151aが壁パネル20に当接することで壁パネル20を支持し、これにより壁パネル20は外壁11側への撓みが抑えられ、立設状態が保持される。
[2-1]受圧部材を壁パネルに固定する形態
本発明は、上記実施形態のように受圧部材100が外壁11に固定されている形態に代えて、図8に示すように受圧部材100を壁パネル20に固定する形態を含む。この形態では、受圧部材100の長さを、先端面151aが外壁11に当接するか、または図8に示すように外壁11との間に僅かな間隙があくように設定する。壁パネル20への受圧部材100の固定は、ベース部材110の固定板部111を壁パネル20の裏面側の面材21に適した固定手段で固定する。固定手段としては、例えば上記した外壁11への固定手段と同様の手段が挙げられる。また、受圧部材100を壁パネル20に固定するにあたっては、壁パネル20をレール30、40間に立て込む前に予め壁パネル20に受圧部材100を固定しておくか、または壁パネル20を立て込んでから壁パネル20の裏面に受圧部材100を固定する。壁パネル20への受圧部材100の固定位置は壁パネル20の大きさに応じて決定されるが、上記実施形態と同様に撓みが効果的に抑えられる位置とされる。
本発明は、少なくとも受圧部材100における可動部材150の先端面が衝撃吸収性材料で構成されている形態を含む。この形態は、例えば上記受け板部151の先端面151aにゴム等の柔軟性あるいは弾性を有する材料を貼ることによってなされる。これによれば、壁パネル20あるいは外壁10が受圧部材100に当接する際の衝撃が衝撃吸収性材料により吸収され、壁パネル20や受圧部材100の変形や損傷等が抑えられる。
図4に示したように上記実施形態の壁パネル20の両面を構成する面材21は平坦であるが、図9に示すように、面材21を波板状に形成された板材で構成してもよい。この場合、面材21は縦方向(上下方向)に山・谷が延びる状態に立設される。例えば二重壁は地下駐車場に適用される場合があるが、そのような場合に面材21が波板状の壁パネル20を用いると、利用する車両のヘッドライトによる反射が抑えられ、安全面で好適である。
図10~図13により、本発明の受圧部材の他の実施形態を説明する。
[2-4-1]受圧部材の他の実施形態その1
図10に示す受圧部材200は、同様形状の第1の部材210と第2の部材220が相互にスライド可能に組み合わされて構成されたもので、スライドにより長さが可変となっている。
図11に示す受圧部材300は、同様形状の第1の部材310と第2の部材320が相互にスライド可能に組み合わされて構成されたもので、スライドにより長さが可変となっている。
図12および図13に示す受圧部材400は、第1の部材410と第2の部材420が相互にスライド可能に組み合わされて構成されたもので、スライドにより長さが可変となっている。
10…躯体
11…外壁
12…床スラブ
13…上階スラブ
14…柱
20…壁パネル
30、40…レール(支持部材)
31、41…溝
100…受圧部材
110…ベース部材
113…雌ねじ部(長さ可変手段)
150…可動部材
151a…先端面
153…雄ねじ部(長さ可変手段)
155…ストッパリング(固定手段)
213、223、323…ガイドスリット(ガイド手段)
240、325…ねじ(ねじ部材、ガイド手段、固定手段)
250、326…ナット(ねじ部材、固定手段)
411、421…スライド板部(ガイド手段)
414…ストッパ(固定手段)
414a…爪部(係合部)
423a…スリット(被係合部)
Claims (8)
- 地下外壁の内側に、その上端部および下端部が躯体に支持されて立設される壁パネルと、
前記地下外壁と前記壁パネルとの間に配され、該地下外壁と該壁パネルの互いの対向面のうちの一方に固定され他方には固定されない受圧部材と、を備えた地下二重壁構造であって、
前記受圧部材は、長さ可変手段により、前記地下外壁から前記壁パネル間の間隔方向に長さが可変とされ、かつその長さが固定手段により固定可能であり、固定側と反対側の先端面が前記他方に当接した状態、または、該他方との間に間隙をあけた状態にセットされることを特徴とする地下二重壁構造。 - 前記受圧部材は、前記一方に固定されるベース部材と、該ベース部材に前記長さ可変手段を介して前記間隔方向に移動可能に装着される可動部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の地下二重壁構造。
- 前記長さ可変手段は、前記ベース部材および前記可動部材に設けられ、該可動部材を回転させることで前記間隔方向の長さが可変となるねじであることを特徴とする請求項2に記載の地下二重壁構造。
- 前記長さ可変手段は、前記ベース部材に対し前記可動部材を前記間隔方向にスライド可能に支持するガイド手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の地下二重壁構造。
- 前記固定手段は、前記ベース部材に前記可動部材を締結するねじ部材であることを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載の地下二重壁構造。
- 前記固定手段は、前記ベース部材および前記可動部材のいずれか一方に設けられた係合部と、他方に設けられ、前記係合部が係合した状態で、長さの伸張方向のスライドは許容し、長さの縮小方向へのスライドは規制する被係合部と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の地下二重壁構造。
- 前記受圧部材の少なくとも前記先端面が衝撃吸収性材料で構成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の地下二重壁構造。
- 前記壁パネルは、上端部および下端部が、前記躯体に設けられた溝を有するレール状の支持部材の前記溝内に嵌合されて支持されることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の地下二重壁構造。
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