JP7011719B2 - シリンダヘッド及びエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダヘッド及びエンジンに関する。
エンジンの燃焼過程で発生する排気ガスに含まれるサーマルNOxの低減や、部分負荷時の燃費向上を目的として、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation:EGR)と呼ばれる技術が広く用いられている。特に外部EGRと呼ばれる形式のEGR装置では、エンジンのシリンダから排気マニホールドに送出される排気ガスの一部を、EGR通路を介して吸気マニホールドに導き、シリンダボア内に還流させる。
このようなEGR装置を備えるエンジンの一例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に係るエンジンでは、エンジンのシリンダヘッドの内部に、排気ガス(EGRガス)が通るEGR通路が設けられている。さらに、このEGR通路の一方側には、ウォータージャケットが設けられている。ウォータージャケットを流通する冷却水との熱交換によって、EGR通路内の排気ガス(EGRガス)が冷却される。冷却された排気ガスは吸気マニホールドに導かれる。
特開2015-34530号公報
ところで、EGRガスの冷却効率を上げるために、EGR通路の流路断面積や容積を大きくしたいという要請がある。しかしながら、従来シリンダヘッドはシリンダブロックと別体に形成されることが一般的であった。したがって、シリンダヘッドには、当該シリンダヘッドをシリンダブロックに固定するためのボルトを挿通させる取付孔が形成される。このため、シリンダヘッド内部にEGR通路を設けるに当たって、寸法上の制約が生じる虞がある。その結果、EGRガスの冷却効率を十分に向上させられなくなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、EGRガスをより一層効率的に冷却することが可能なシリンダヘッド及びエンジンを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係るシリンダヘッドは、ロアデッキ、該ロアデッキの上方で前記ロアデッキと対向するように設けられて該ロアデッキとともに第一冷却水空間を画成するアッパーデッキ、前記ロアデッキと前記アッパーデッキとにわたって延びて気筒列方向に複数が形成されたバルブ孔形成壁を有するシリンダヘッド本体と、前記アッパーデッキにおける前記気筒列方向一方側の端部から立ち上がるように、前記シリンダヘッド本体と一体形成されたロッカ側壁を有するロッカハウジングと、前記シリンダヘッド本体から前記気筒列方向一方側に膨出するように前記ロアデッキ及びロッカ側壁にわたって設けられて、前記第一冷却水空間の前記気筒列方向一方側に連通するとともに前記ロアデッキから前記アッパーデッキよりも上方側にわたって広がる第二冷却水空間を画成する膨出壁部と、前記第二冷却水空間内で全周が前記第二冷却水空間に覆われるように設けられ、前記気筒列方向に交差する前後方向に延びEGR通路形成部と、を備える。
本発明の第一の態様に係るエンジンは、上述の態様に係るシリンダヘッドと、気筒を形成するシリンダボアを有し、前記シリンダヘッドによって上方から覆われるシリンダブロックと、を備える。
本発明によれば、EGRガスをより一層効率的に冷却することが可能なシリンダヘッド及びエンジンを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドを含むエンジンを示す断面図である。 図1のエンジンを上方から見た上面図である。 図2のIII-III断面図である。 図3の要部拡大図である。 図2のV-V断面図である。 図2のVI-VI断面図である。 図6のVII-VII断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド本体3Aは、シリンダブロック2とともにエンジン1を構成する。本実施形態のエンジン1は、ディーゼルエンジンである。
図1から図7では、シリンダブロック2とシリンダヘッド本体3Aとが配列される方向をZ軸方向(上下方向)とする。また、Z軸方向に直交する方向をY軸方向(気筒列方向)をとする。さらに、Z軸方向及びY軸方向に直交する方向をX軸方向(前後方向)とする。
<シリンダブロック>
図1に示すように、シリンダブロック2は、気筒11を形成するシリンダボア11aを有する。気筒11は、ピストン4が配される空間である。気筒11は、シリンダブロック2の上面2aに開口する。ピストン4は、気筒11内において燃焼した燃焼ガスの圧力を受けてZ軸方向に往復運動する。本実施形態のシリンダブロック2は、図2に示すように複数(図示例では3つ)の気筒11を有する。複数の気筒11は、Y軸方向に一列に並んでいる。以下の説明では、複数の気筒11が配列される第一直交方向を気筒列方向とも呼ぶ。
図1に示すように、シリンダブロック2内には、各シリンダボア11aを囲むとともに冷却水が流通するブロック側流通空間12が形成されている。ブロック側流通空間12には、シリンダボア11aを冷却する冷却水が流通する。ブロック側流通空間12は、シリンダブロック2の上面2aに開口する。
図1に示すように、シリンダブロック2内には、後述するロッカアーム47を駆動するためのカムシャフト5が配される。カムシャフト5は、気筒列方向に延びている。カムシャフト5は、ピストン4の往復運動に応じて回転する。
<シリンダヘッド>
図1に示すように、シリンダヘッド3は、気筒11の上方の開口を覆うように、シリンダブロック2の上面2aに重ねて配される。シリンダヘッド3は、シリンダヘッド本体3Aと、膨出部3B(図2)と、を有している。
<シリンダヘッド本体>
図1に示すように、シリンダヘッド本体3Aは、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22を備える。ロアデッキ21及びアッパーデッキ22は、それぞれ板状に形成されている。ロアデッキ21は、シリンダヘッド本体3Aのうちシリンダブロック2の上面2aに重ねて配される部位である。アッパーデッキ22は、ロアデッキ21の上方でロアデッキ21に対向するように設けられる。すなわち、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22は、Z軸方向に間隔をあけて配列されている。アッパーデッキ22は、ロアデッキ21との間に冷却水が流通するヘッド側流通空間30を画成する。
ロアデッキ21には、冷却水導入孔23が形成されている。冷却水導入孔23は、ロアデッキ21をその板厚方向(Z軸方向)に貫通する。冷却水導入孔23は、シリンダブロック2のブロック側流通空間12と、シリンダヘッド本体3Aのヘッド側流通空間30とをつなぐ。
<バルブ孔形成壁>
図1に示すように、シリンダヘッド本体3Aは、ロアデッキ21からアッパーデッキ22まで延びるバルブ孔形成壁40を備える。バルブ孔形成壁40には、ロアデッキ21の下面21bに開口する吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42(点線)が形成されている。ロアデッキ21の下面21bは、シリンダブロック2の上面2aに対向する面である。吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42は、ロアデッキ21側に位置するバルブ孔形成壁40の下端部に形成される。吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42は、それぞれシリンダブロック2の気筒11に連通する。
図1に示すように、バルブ孔形成壁40には、燃料噴射器44(インジェクタ)が上下方向に挿入されている。燃料噴射器44は、シリンダヘッド本体3Aを上下方向に貫通する。すなわち、燃料噴射器44は、ロアデッキ21の下面21b及びアッパーデッキ22の上面22aから突出する。
図1,2に示すように、バルブ孔形成壁40には、各吸気バルブ孔41を開閉する吸気バルブ45が上下方向に移動可能に設けられている。吸気バルブ45の一部は、アッパーデッキ22の上面22aから突出する。また、バルブ孔形成壁40には、吸気バルブ45と同様に、各排気バルブ孔42(図2)を開閉する排気バルブ46が設けられている。排気バルブ46の構成や配置は、吸気バルブ45と同様である。
吸気バルブ45及び排気バルブ46は、それぞれアッパーデッキ22の上面22aに設けられたロッカアーム47を揺動させることで駆動される。ロッカアーム47は、前述したカムシャフト5の回転に伴ってシリンダヘッド本体3Aの上下方向に貫通するプッシュロッド48が上下方向に移動することで揺動する。
本実施形態においては、図3に示すように、複数(図示例では3つ)のバルブ孔形成壁40が、Y軸方向に互いに間隔をあけて一列に配列されている。複数のバルブ孔形成壁40は、複数の気筒11のそれぞれに対応するように位置する。本実施形態においては、2つの吸気バルブ孔41及び1つの排気バルブ孔42(図1に図示)が、1つの気筒11に対応している。
<吸気ポート形成部>
図1に示すように、シリンダヘッド本体3Aは、バルブ孔形成壁40に接続される吸気ポート形成部51を備える。吸気ポート形成部51は、バルブ孔形成壁40に対して、Z軸方向及びX軸方向一方側(X軸の正方向側、図1の右側)に位置する。吸気ポート形成部51は、アッパーデッキ22の下面に一体に形成され、ロアデッキ21の上方に配置される。ロアデッキ21と吸気ポート形成部51との間の空間は、ヘッド側流通空間30を構成している。
吸気ポート形成部51には、吸気バルブ孔41に連通する吸気ポート53が形成されている。吸気ポート53は、吸気バルブ孔41からX軸方向一方側に延びる。すなわち、吸気ポート53は、X軸方向一方側であるシリンダヘッド本体3Aの吸気側から吸気するように形成されている。
吸気ポート形成部51は、複数のバルブ孔形成壁40のそれぞれに対応するように、Y軸方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では3つ)配列されている。各吸気ポート形成部51には、各バルブ孔形成壁40に形成された2つの吸気バルブ孔41のそれぞれに連通する2つの吸気ポート53が形成されている。
<排気ポート形成部>
図1に示すように、シリンダヘッド本体3Aは、各バルブ孔形成壁40に接続される排気ポート形成部52を備える。排気ポート形成部52は、バルブ孔形成壁40に対して、X軸方向他方側(X軸の負方向側、図1の左側)に位置する。排気ポート形成部52は、ロアデッキ21の上方かつアッパーデッキ22の下方で、これらロアデッキ21及びアッパーデッキ22と間隔をあけて配置される。ロアデッキ21と排気ポート形成部52との間の空間、及び、アッパーデッキ22と排気ポート形成部52との間の空間は、それぞれヘッド側流通空間30を構成している。
排気ポート形成部52には、排気バルブ孔42に連通する排気ポート54が形成されている。排気ポート54は、排気バルブ孔42からX軸方向他方側に延びる。すなわち、排気ポート54は、X軸方向他方側であるシリンダヘッド本体3Aの排気側に排気するように形成されている。
排気ポート形成部52は、複数のバルブ孔形成壁40のそれぞれに対応するように、第一直交方向に互いに間隔をあけて複数(3つ)配列されている。
<外周壁>
図1に示すように、シリンダヘッド本体3Aは、前述した複数のバルブ孔形成壁40の外周側に設けられた外周壁60をさらに備える。外周壁60は、複数のバルブ孔形成壁40を囲むようにロアデッキ21からアッパーデッキ22まで延び、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22とともにヘッド側流通空間30を画成する。
外周壁60には、2つの側壁61,62と、図2のY軸側の1つの端壁(図示省略)とがある。図1に示すように、2つの側壁61,62は、X軸方向におけるシリンダヘッド本体3Aの両端においてY軸方向に延びる。2つの側壁61,62のうち吸気側に位置する吸気側側壁61には、前述した吸気ポート形成部51が一体に形成される。吸気側側壁61には、吸気ポート53が貫通する。2つの側壁61,62のうち排気側に位置する排気側側壁62には、前述した排気ポート形成部52が一体に形成される。排気側側壁62には、排気ポート54が貫通する。また、排気側側壁62には、前述したプッシュロッド48がZ軸方向に貫通する。プッシュロッド48は、Y軸方向に互いに間隔をあけて複数配列されている。
<ヘッド側流通空間>
図1に示すように、本実施形態のシリンダヘッド本体3Aにおいて、ヘッド側流通空間30は、第一区画壁81及び第二区画壁82によって2つの空間に区画されている。
第一区画壁81は、Z軸方向においてロアデッキ21側に位置するヘッド側流通空間30の下側部分を、吸気側の空間と排気側の空間とに区画する。第一区画壁81は、隣り合うバルブ孔形成壁40同士をつなぐように、また、複数のバルブ孔形成壁40の配列方向の両端に位置するバルブ孔形成壁40と外周壁60とをつなぐように形成されている。
第二区画壁82は、X軸方向においてバルブ孔形成壁40及び第一区画壁81よりも排気側に位置する排気側の空間を、Z軸方向において排気ポート形成部52の下側を含む下部空間と排気ポート形成部52の上側を含む上部空間とに区画する。
ヘッド側流通空間30は、これら第一区画壁81及び第二区画壁82によって、吸気側の空間及び排気側の上部空間を含む第一冷却水空間31と、排気側の下部空間からなる第二冷却水空間32とに区画される。
<ロッカハウジング>
図1,2に示すように、本実施形態のシリンダヘッド本体3Aには、ロッカハウジング6が一体に成形されている。ロッカハウジング6は、ロッカ側壁6Aと、を有する。ロッカ側壁6Aは、アッパーデッキ22(シリンダヘッド本体3A)の上面22aの周縁においてシリンダヘッド本体3Aの上方(Z軸正方向)に延びて形成され、アッパーデッキ22の上面22aに設けられたロッカアーム47などを囲む。
また、本実施形態のシリンダヘッド本体3Aには、吸気マニホールド3Cが一体に成形されている。吸気マニホールド3Cは、シリンダヘッド本体3Aの吸気側側壁61に接続される。吸気マニホールド3Cは、その内部空間がY軸方向に配列された複数の吸気ポート53のそれぞれに連通するように、第一直交方向に延びている。
<膨出部>
図1~4に示すように、シリンダヘッド本体3AのY軸方向一方側には、膨出部3Bが一体に設けられている。つまり、膨出部3Bは、シリンダヘッド本体3Aから気筒列方向一方側に向かって膨出している。図3,4に示すように、膨出部3Bは、上下方向において、ロアデッキ21とロッカ側壁6Aにわたって延びている。
図4に示すように、膨出部3Bは、膨出壁部7を有する。膨出壁部7は、上壁7Aと、側壁7Bと、下壁7Cと、によって構成されている。上壁7Aは、ロッカ側壁6Aから気筒列方向一方側に向かって突出している。上壁7Aは、上下方向において、上述のアッパーデッキ22よりもさらに上方に位置している。即ち、本実施形態では上壁7Aの上面がアッパーデッキ22の上面よりも上方に位置しており、さらに上壁7Aの下面がアッパーデッキ22の下面よりも上方に位置している。側壁7Bは、上壁7Aの気筒列方向一方側の端縁から下方に向かって延びている。下壁7Cは、側壁7Bの下側の端縁とロアデッキ21とを接続している。下壁7Cの下面とシリンダブロック2の上面2aとの間には隙間gが形成されている。この隙間gが形成されていることによって、シリンダブロック2から膨出壁部7への熱の移動が抑制される。
膨出壁部7の内部には、冷却水が流通する第二冷却水空間72が形成されている。この第二冷却水空間72は、上述の第一冷却水空間31の気筒列方向一方側に連通している。つまり、区画空間31を通じて供給された冷却水の一部が、第二冷却水空間72内を流れる。上述のように、膨出壁部7の上壁7Aがアッパーデッキ22よりも上方に位置していることから、第二冷却水空間72は、当該アッパーデッキ22よりも上方の位置まで広がっている。なお、図5に示すように、第二冷却空間72を流通した冷却水は、膨出壁部7の上部に形成された排出部Eを通じて排出される。
<EGR通路形成部>
図3,4に示すように、第二冷却水空間72の内部には、EGR通路形成部8が設けられている。EGR通路形成部8は、第二冷却水空間72内で、X軸方向に延びる筒状をなしている。図4に示すように、EGR通路形成部8は、上壁8Aと、一対の側壁8B,8Bと、下壁8Cと、を有している。上壁8Aと下壁8Cとは、Z軸方向に対向している。一対の側壁8B,8Bは、これら上壁8Aと下壁8CとをZ軸方向に接続している。なお、上壁8Aは、上述のアッパーデッキ22よりもさらに上方に位置している。
EGR通路形成部8の周囲は、冷却水で満たされている。より具体的には、上壁8A,一対の側壁8B,8B,及び下壁8Cはいずれも冷却水中に露呈している。EGR通路形成部8の内部には、EGRガスが流通するEGR通路71が形成されている。EGR通路71の一端は、シリンダヘッド本体3Aに取り付けられた排気マニホールド(図示省略)に連通している。EGR通路71の他端は、上述の吸気マニホールド3Cに連通している。排気マニホールドから導かれた排気ガスの一部は、EGR通路71を流通した後、吸気マニホールドに送られる。
図5に示すように、EGR通路71は、一端側(導入口P1側)から他端側(排出口P2側)に向かって順に連なる導入部71A,拡大部71B,本体部71C,湾曲部71Dによって構成されている。導入部71Aの一端は、導入口P1とされている。導入口P1は、排気マニホールドに接続される。拡大部71Bでは、導入部71A側から本体部71C側に向かうに従って、流路断面積が次第に拡大している。具体的には、拡大部71Bでは、上下方向の寸法が本体部71C側に向かうに従って次第に拡大している。本体部71Cでは、流路断面積はその延在長さの全域にわたって一定である。湾曲部71Dは、本体部71Cの下流側の端部から排出口P2に向かうに従って下方に向かって次第に湾曲している。つまり、排出口P2は下方に向かって開口している。
<第一接続部,第二接続部>
図4,6に示すように、EGR通路形成部8における一対の側壁8B,8Bのうち、一方の側壁8B(気筒列方向一方側の第一側壁81B)は、膨出壁部7の側壁7Bに対して、第一接続部73によって気筒列方向に接続されている。第一接続部73は、気筒列方向及び前後方向に広がる板状をなしている。図4,6,7に示すように、第一接続部73には、当該第一接続部73を上下方向に貫通する複数(図示例では2つ)の連通孔hが形成されている。連通孔hは、図7に示すように、前後方向を長手方向とする長穴(スリット)である。これら連通孔hを通じて、第一接続部73を挟んで上側の空間と下側の空間とが互いに連通されている。
さらに、図4に示すように、EGR通路形成部8における一対の側壁8B,8Bのうち、他方の側壁8B(Y軸方向他方側の第一側壁82B)は、シリンダヘッド本体3Aに対して、第二接続部74によって気筒列方向に接続されている。第二接続部74は、気筒列方向及び前後方向に広がる板状をなしている。
<作用効果>
本実施形態に係るシリンダヘッド3では、排気マニホールドに送出される排気ガスの一部を、EGR通路71を介して吸気マニホールド3Cに導き、シリンダヘッド3に還流させる。EGR通路71は、その周囲を第二冷却水空間72(冷却水)で覆われているため、当該EGR通路71を流通する排気ガスは、流通する中途で次第に冷却され、比較的に低温となった状態で吸気マニホールド3Cに送られる。
ここで、本実施形態では、膨出部3Bがロアデッキ21及びロッカ側壁6Aにわたって膨出するように形成されている。これにより、第二冷却水空間72は、アッパーデッキ22よりも上方側に広がっている。つまり、第二冷却水空間72を特に上下方向に大きく確保することができる。そして、このような容積の大きい第二冷却水空間72内にEGR通路71(EGR通路形成部8)を配置することで、当該EGR通路71を流通する排気ガスの冷却効率をより一層向上させることができる。
また、ロッカ側壁6Aとアッパーデッキ22とは一体形成とされているため、従来のようにロッカ側壁6Aをアッパーデッキ22に取り付けるためのボルト孔を形成する必要がない。ボルト孔を形成した場合、当該ボルト孔の占有する面積によって、第二冷却水空間72の容積が制約を受けてしまう。しかしながら、本実施形態では、このような制約を回避して、第二冷却水空間72の容積を大きく確保することができる。
さらに、本実施形態に係るシリンダヘッド3では、EGR通路形成部8は、前後方向に延びる上端(上壁8A)がアッパーデッキ22よりも上方に位置している。これにより、EGR通路形成部8の表面積(つまり、第二冷却水空間72との接触面積)を大きく確保することができるため、EGRガスの冷却効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド3では、EGR通路形成部8の気筒列方向一方側で、当該EGR通路形成部8を膨出部3Bに接続する第一接続部73と、気筒列方向他方側で、当該EGR通路形成部8をシリンダヘッド本体3Aに接続する第二接続部74と、が設けられている。ここで、シリンダヘッド3では、シリンダボア11a内で発生する燃焼ガスによって、シリンダヘッド本体3Aには上方に向かって力が加わる。第一接続部73、及び第二接続部74によって、EGR通路形成部8をシリンダヘッド本体3A、及び膨出部3Bと接続することで、このEGR通路形成部8にも上記の力が及ぶことになる。言い換えれば、ガス通路形成部8自体を強度部材の一部として用い、強度を負担させることができる。これにより、シリンダヘッド3の耐久性をさらに向上させることができる。
加えて、第一接続部73には、当該第一接続部73を上下方向に貫通する連通孔hが形成されている。この連通孔hに冷却水が通過することで、第二冷却水空間72内で冷却水の淀みや滞留が発生する可能性を低減することができる。その結果、EGR通路形成部8全体を周囲から効率よく冷却することが可能となる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明のエンジンにおける気筒の数は、例えば1つであってよい。すなわち、本発明のシリンダヘッドにおけるバルブ孔形成壁の数は、例えば1つであってよい。
本発明のエンジンは、ダンプトラック、油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ、エンジン式フォークリフトなど任意の作業車両に適用されてよい。
上記のシリンダヘッド及びエンジンによれば、EGRガスをより一層効率的に冷却することが可能となる。
1…エンジン、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、3A…シリンダヘッド本体、3B…膨出部、6…ロッカハウジング、6A…ロッカ側壁、7…膨出壁部、8…EGR通路形成部、11…気筒、11a…シリンダボア、12…ブロック側流通空間、21…ロアデッキ、21a…上面、21b…下面、22…アッパーデッキ、30…ヘッド側流通空間、31…第一冷却水空間、32…第二冷却水空間、40…バルブ孔形成壁、41…吸気バルブ孔、42…排気バルブ孔、44…燃料噴射器、51…吸気ポート形成部、52…排気ポート形成部、53…吸気ポート、54…排気ポート、60…外周壁、61,62…側壁、71…EGR通路、72…第二冷却水空間、81…第一区画壁、82…第二区画壁

Claims (5)

  1. ロアデッキ、該ロアデッキの上方で前記ロアデッキと対向するように設けられて該ロアデッキとともに第一冷却水空間を画成するアッパーデッキ、前記ロアデッキと前記アッパーデッキとにわたって延びて気筒列方向に複数が形成されたバルブ孔形成壁を有するシリンダヘッド本体と、
    前記アッパーデッキにおける前記気筒列方向一方側の端部から立ち上がるように、前記シリンダヘッド本体と一体形成されたロッカ側壁を有するロッカハウジングと、
    前記シリンダヘッド本体から前記気筒列方向一方側に膨出するように前記ロアデッキ及びロッカ側壁にわたって設けられて、前記第一冷却水空間の前記気筒列方向一方側に連通するとともに前記ロアデッキから前記アッパーデッキよりも上方側にわたって広がる第二冷却水空間を画成する膨出壁部と、
    前記第二冷却水空間内で全周が前記第二冷却水空間に覆われるように設けられ、前記気筒列方向に交差する前後方向に延びEGR通路形成部と、
    を備えるシリンダヘッド。
  2. 前記EGR通路形成部は、前記前後方向に延びる上端が前記アッパーデッキよりも上方に位置する請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記EGR通路形成部の前記気筒列方向他方側で、該EGR通路形成部を前記膨出壁部に接続する第一接続部と、
    前記EGR通路形成部の前記気筒列方向他方側で、該EGR通路形成部を前記シリンダヘッド本体に接続する第二接続部と、
    をさらに備える請求項1又は2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記第一接続部は、前記前後方向にわたって延びているとともに、該第一接続部を上下方向に貫通する連通孔を有する請求項3に記載のシリンダヘッド。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載のシリンダヘッドと、
    気筒を形成するシリンダボアを有し、前記シリンダヘッドによって上方から覆われるシリンダブロックと、
    を備えるエンジン。
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