JP2017190708A - 内燃機関および内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関および内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の運転状態に応じてEGRガスの温度を容易に調整できる内燃機関および内燃機関の制御装置を提供すること。【解決手段】エンジン1のEGR通路11が、内側通路15と、内側通路15とウォータジャケット12との間を仕切るように内側通路15とウォータジャケット12との間に設けられた外側通路16とを含んで構成されており、排気取出し通路10と内側通路15とを連通した状態で、排気取出し通路10と外側通路16とを連通または連通を遮断するEGRバルブ17を備えている。ECU20は、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態であることを条件として、排気取出し通路10と内側通路15とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御し、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態であることを条件として、排気取出し通路10と内側通路15および外側通路16とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関および内燃機関の制御装置に関する。
一般に、自動車等の車両に搭載される内燃機関においては、内燃機関から排出された排気ガスの一部をEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスとして吸気側に還流し、NOx(窒素酸化物)やポンピングロスを低減させる排気再循環装置が設けられている。
この排気再循環装置にあっては、排気ガスを高温の状態のままで吸気側に還流すると、吸入空気が膨張して充填効率が低下する。このため、従来の排気再循環装置は、シリンダヘッドのウォータジャケット内に排気還流管を設け、排気還流管を流れるEGRを、ウォータジャケットを流れる冷却水によって冷却している(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−241789号公報
このような従来の排気再循環装置にあっては、内燃機関の運転状態が高負荷または低負荷にかかわらずEGRガスが冷却されてしまう。このため、低負荷領域等のようにEGRガスを冷却する必要がない場合に、EGRガスが過冷却されてしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、内燃機関の運転状態に応じてEGRガスの温度を容易に調整できる内燃機関および内燃機関の制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、排気ガスの一部をEGRガスとして排気通路から吸気通路に還流する排気ガス還流通路と、前記排気ガス還流通路を取り囲むウォータジャケットとを有するエンジン本体を備えた内燃機関であって、前記排気ガス還流通路が、内側通路と、前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間を仕切るように前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間に設けられた外側通路とを含んで構成されており、前記排気通路と前記内側通路とを連通した状態で、前記排気通路と前記外側通路とを連通または連通を遮断するEGRガス流量制御装置を備えている。
このように本発明によれば、内燃機関の運転状態に応じてEGRガスの温度を容易に調整できる。
図1は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態を示す図であり、内燃機関の概略断面図である。 図2は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態を示す図であり、EGRガス流量制御装置が取付けられたEGR通路の概略断面図である(内側通路および外側通路が閉じられた状態)。 図3は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態におけるEGRバルブの構成図である。 図4は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態を示す図であり、外側通路が閉じて内側通路が開いた状態のEGR通路の概略断面図である。 図5は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態を示す図であり、内側通路および外側通路が開いた状態を示すEGR通路の概略断面図である。 図6は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態におけるEGR制御判定マップを示す図である。 図7は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態におけるEGR制御プログラムのフローチャートである。 図8は、本発明の内燃機関の第1の実施の形態におけるエンジン負荷およびエンジン回転数とMBT領域およびノッキング領域の関係を示す図である。 図9は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態を示す図であり、EGRガス流量制御装置が取付けられたEGR通路の概略断面図である(内側通路および外側通路が閉じられた状態)。 図10は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態におけるEGR制御判定マップを示す図である。 図11は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態におけるEGR制御プログラムのフローチャートである。 図12は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態を示す図であり、外側通路が閉じて内側通路が開いた状態のEGR通路の概略断面図である。 図13は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態を示す図であり、内側通路および外側通路が開いた状態のEGR通路の概略断面図である。 図14は、本発明の内燃機関の第2の実施の形態を示す図であり、内側通路が閉じて外側通路が開いた状態のEGR通路の概略断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
図1〜図8は、本発明に係る第1の実施の形態の内燃機関を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、シリンダヘッド2を有し、シリンダヘッド2は、図示しないシリンダブロックの上部に取付けられている。本実施の形態のシリンダヘッド2は、本発明のエンジン本体を構成している。
シリンダブロックには気筒が設けられ、燃焼圧力を受けて図示しないピストンが気筒内を往復運動させられ、ピストンの往復運動は、図示しないクランクシャフトの回転運動に変換される。
シリンダヘッド2には燃焼室に連通する複数の吸気ポート3が形成されている。シリンダヘッド2には吸気マニホールド4が取付けられており、吸気マニホールド4は、吸入空気を各気筒の燃焼室に分配して導入する。
吸気マニホールド4には吸気管5が接続されており、吸気管5は、図示しない吸気ダクトから導入される空気を吸気マニホールドに導入する。吸気管5にはスロットルバルブ6が設けられている。スロットルバルブ6は、図示しないアクセルペダルの操作量に比例した開度で吸気管5を開閉する。スロットルバルブ6の開閉により、吸気ポート3を介して気筒に導入される吸入空気量が調整される。
シリンダヘッド2には複数の排気ポート7が形成されており、排気ポート7は、各気筒の燃焼室に連通している。シリンダヘッド2の内部には排気ポートと接続する排気マニホールド8が形成されている。
シリンダヘッド2には排気管9を介して触媒9Aが接続されており、触媒9Aは、排気ポート7から排出される排気ガスを浄化する。触媒9Aの下流には図示しない排気管やマフラが接続されており、触媒9Aによって浄化された排気ガスは、マフラによって圧力変動が低減されて消音され、排気管を通して外部に排出される。
シリンダヘッド2には排気ガスの一部であるEGRガスを吸気側に還流させるためのEGR取出し通路10が形成されている。EGR取出し通路10は、排気マニホールド8に連通している。
本実施の形態の吸気マニホールド4およびEGR導入通路13は、本発明の吸気通路を構成し、排気マニホールド8およびEGR取出し通路10は、本発明の排気通路を構成する。
シリンダヘッド2の内部には、吸排気方向と沿う方向にEGR通路11が形成されており、EGR通路11は、EGR取出し通路10と連通してEGRガスが導入される。本実施の形態のEGR通路11は、本発明の排気ガス還流通路を構成する。
シリンダヘッド2の内部には冷却水が流れるウォータジャケット12が形成されており、EGR通路11の軸方向長さの大部分は、ウォータジャケットに取り囲まれて設けられている。
EGR導入通路13は、EGR通路11と吸気マニホールド4とを接続し、EGR通路11から排出されるEGRガスを吸気マニホールド4に導入する。吸気マニホールド4は、吸気管5から導入された空気とEGRガスとを混合して各気筒の燃焼室に導入する。
図1、図2において、EGR通路11は、EGR通路11の内側に配置されたパイプ14の内側に形成される内側通路15と、内側通路15とウォータジャケット12の間を仕切るように内側通路15とウォータジャケット12との間に設けられた外側通路16を構成している。
このようにEGR通路11は、パイプ14によって内側通路15と外側通路16との径方向の連通が遮断される。外側通路16の外周面16Aは、円筒形状に形成されている。なお、外側通路16の内周面は、パイプ14の外周面である。
パイプ14は、図示しない支持部材によって内側通路15の中心軸と外側通路16の中心軸とが一致するようにシリンダヘッド2に固定されている。これにより、内側通路15の中心軸は、EGR通路11の中心軸と同軸に設置され、ウォータジャケット12から離間して設置される。
シリンダヘッド2には有底の筒状のEGRバルブ17およびEGRアクチュエータ18が取付けられている。EGRアクチュエータ18は、ステッピングモータから構成されており、図示しないステータと、ステータの磁力によって回転するロータと、ロータに螺合され、先端にEGRバルブ17が取付けられたスクリューシャフト18Aとを備えている。
EGRアクチュエータ18は、回転速度がパルス周波数によって制御され、1パルス当りの回転角度が一定角度に設定されている。EGRアクチュエータ18が駆動されると、ロータの回転をスクリューシャフト18Aの直線運動に変換する。これにより、EGRバルブ17は、EGRアクチュエータ18のステップ数に比例した移動量だけスクリューシャフト18Aの軸方向に沿って進退し、内側通路15と外側通路16を開閉する。本実施の形態のEGRバルブ17およびEGRアクチュエータ18は、本発明のEGRガス流量制御装置を構成する。
図2において、パイプ14は、軸方向でEGR通路11よりも排気マニホールド8側に突出している。EGRバルブ17には円形のバルブ連通路17Aが形成されており、バルブ連通路17Aは、パイプ14に向かって開口し、バルブ連通路17Aにはパイプ14の一端部14Aが挿入可能となっている。
図3に示すように、EGRバルブ17にはバルブ連通路17Bが形成されており、バルブ連通路17Bは、バルブ連通路17Aと直交する方向に開口してバルブ連通路17AおよびEGR取出し通路10に連通している。
EGRバルブ17は、外側通路16の外周面16Aに接触する第1のシール面17aと、外側通路16の内周面16Bに接触する第2のシール面17bとを有する。
EGRアクチュエータ18は、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに接触し、かつ、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bに接触する第1の状態と、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに非接触となり、かつ、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bに接触する第2の状態となるようにEGRバルブ17を移動させる。
図2において、EGRバルブ17は、第1のシール面17aの全面が外側通路16の外周面16Aに接触するように外側通路16に挿入される。これにより、外側通路16の外周面167Aは、第1のシール面17aの厚み(図4の上下方向の厚み)に相当する長さLで第1のシール面17aに接触する接触領域を有する。
したがって、EGRバルブ17の移動に伴って第1のシール面17aが長さLの接触領域の範囲内で外側通路16の外周面16Aに接触する状態が第1の状態となる(図2参照)。ここで、EGRバルブ17の移動方向Aは、スクリューシャフト18Aの軸方向とパイプ14の延びる方向と同方向である。
本実施の形態のEGRバルブ17は、EGRバルブ17が外側通路16に進入し、第1のシール面17aが長さLの接触領域の全域に接触した状態にあるときが最大突出量であり、このときのEGRバルブ17の端面17dの位置が最大突出位置X0となる(図2参照)。
第2の状態は、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bとの接触を保ちながら、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに非接触となるようにEGRバルブ17が移動する状態であり、移動方向Aの一定の範囲である。
EGRバルブ17は、排気マニホールド8側の開口端である内側通路15の開口端15aに接触する第3のシール面17cを有し、第3のシール面17cは、バルブ連通路17Aの底面全面である。本実施の形態の開口端15aは、内側通路15の開口端を構成する。
EGRアクチュエータ18は、第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに接触する第3の状態と、第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに非接触となる第4の状態となるようにEGRバルブ17を移動させる。
EGRバルブ17が第3の状態にあるときには、第1のシール面17cが内側通路15の開口端15aに接触して、バルブ連通路17Bは閉塞される(図2参照)。これにより、EGR取出し通路10と内側通路15との連通が遮断されてEGRガスが流れる通路が形成されない。
第3の状態は、EGRバルブ17の最大突出位置X0に相当する位置であり、このときのEGRバルブ17の端面17dの位置が最大突出位置X0となる。すなわち、第1の状態と第3の状態とは、最大突出位置X0を含んでおり、第1の状態と第3の状態は、同じ状態を含んでいる。
第1の状態で、かつ、第4の状態は、図4に示すように、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに接触して外側通路16が閉弁した状態(この状態が第1の状態に相当)を保ちながら、第1のシール面17cが内側通路15の開口端15aから離れる状態(この状態が第4の状態に相当)である。
EGRバルブ17が第1の状態で、かつ、第4の状態にあるときには、EGR取出し通路10と外側通路16との連通が遮断されて、EGR取出し通路10と外側通路16との間でEGRガスが流れる通路が形成されない。これに加えて、EGR取出し通路10と内側通路15とがバルブ連通路17Bを介して連通してEGRガスが流れる通路が形成される。
第2の状態で、かつ、第4の状態は、図5に示すように、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aから離隔して外周面16Aに非接触となり(この状態が第2の状態に相当)、かつ、第1のシール面17cが内側通路15の開口端15aから離れる状態である(この状態が第4の状態に相当)。
EGRバルブ17が第2の状態で、かつ、第4の状態にあるときには、EGR取出し通路10と外側通路16とが連通してEGRガスが流れる通路が形成される。これに加えて、EGR取出し通路10と内側通路15とがバルブ連通路17Bを介して連通してEGRガスが流れる通路が形成される。
本実施の形態の外側通路16の内周面16Bおよび外側通路16の外周面16Aは、円筒形状に形成されている。EGRバルブ17は、円筒に形成され、バルブ連通路17Aは、円筒形状に形成されている。これにより、EGRバルブ17が移動方向Aに沿って移動したときに、EGRバルブ17を外側通路16の外周面16Aおよび内周面16Bに密着させることができる。
このため、内側通路15および外側通路16のシール性を保つことができ、内側通路15および外側通路16が閉じられたときに、内側通路15および外側通路16からEGRガスが漏出することを防止できる。
図1において、EGRアクチュエータ18は、ECU(Electronic Control Unit)20によって駆動される。ECU20にはエアフローメータ21およびエンジン回転数センサ22が接続されている。
エアフローメータ21は、吸気管5に設けられており、吸気管5を流れる吸入空気量を検出して、ECU20に検出情報を送信する。エンジン回転数センサ22は、例えば、クランクシャフトの端部に設けられた図示しないロータの回転を検出し、ECU20に検出情報を送信する。
ECU20は、CPU(Central processing unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等のコンピュータから構成されている。ECU20は、エアフローメータ21から入力された情報に基づいてエンジン1の負荷を推定するとともに、エンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいてエンジン回転数を推定し、エンジンの運転状態を検出する。本実施の形態のECU20は、本発明の制御部を構成する。
ECU20は、エアフローメータ21およびエンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいてROMに記憶された制御判定マップを参照し,EGRアクチュエータ18を制御する。
図6において、制御判定マップには、エンジン1の負荷と回転数とに関連付けられたEGR導入領域のデータが記憶されている。EGR導入領域は、低温EGR領域Cと高温EGR領域Hとに分けられている。
ECU20は、エアフローメータ21およびエンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいて制御判定マップを参照し、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態であるものと判断した場合には、EGR取出し通路10と外側通路16との連通を遮断し、EGR取出し通路10と内側通路15とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
ECU20は、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態であるものと判断した場合には、EGR取出し通路10と内側通路15および外側通路16とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
次に、図7に示すフローチャートに基づいてEGR制御を説明する。図7に示すフローチャートは、EGR制御のフローチャートである。EGR制御のプログラムは、ECU20のROMに記憶されており、CPUによって実行される。
まず、図8に示すように、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態にある場合には、エンジン1の出力トルクが最大になる点火時期であるMBT(Minimum advance for the Best Torque)に設定することが好ましく、MBT領域では、高温のEGRガスを気筒に導入することが好ましい。
一方、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態にある場合には、ノッキングの発生を抑制するためにMBTに設定できないノッキング領域が存在する。通常、ノッキング領域では、MBTよりも遅角側であって、ノッキングが発生する限界直前まで進角させた点火時期に設定する点火時期制御を行うが、点火遅角させる代わりに、冷却したEGRガスを気筒に導入することが好ましい。
図7において、ECU20は、エアフローメータ21から入力された情報およびエンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいてエンジン1の運転状態を推定する(ステップS1)。
次いで、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にあるか否かを判別する(ステップS2)。ステップS2において、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にないものと判断した場合には、EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を閉じる(ステップS3)。
EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16が閉じられる場合には、図2に示すように、EGRバルブ17の突出量が最大であり、第1のシール面17aが長さLの接触領域の範囲において外側通路16の内周面16Bに接触し、かつ、第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに接触している。
これにより、内側通路15および外側通路16が閉じた状態となり、EGR取出し通路10と内側通路15および外側通路16との連通が遮断され、排気ポート7から吸気ポート3にEGRガスが導入されない。
第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに接触した状態においては、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aの長さLの接触領域の全域に接触した状態でEGRバルブ17の端面17dの位置が最大突出位置X0となる。
ステップS2において、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にあるものと判断した場合には、エンジン1の運転状態が高温EGR領域にあるか否かを判別する(ステップS4)。
ステップS4において、ECU20は、制御判定マップを参照してエンジン1の運転状態が高温EGR領域であるものと判断した場合には、EGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17によって内側通路15を開き、外側通路16を閉じる(ステップS5)。
EGRバルブ17によって内側通路15を開き、外側通路16を閉じるには、ECU20によりEGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17を、図2に示す位置から外側通路15の外方に離れてEGRアクチュエータ18に近づくように移動させる。
これにより、図4に示すように、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに接触し、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bに接触しながら第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aから離れる。このため、バルブ連通路17Bが開放され、内側通路15がバルブ連通路17A、17Bを介してEGR取出し通路10に連通される。
このとき、最大突出位置X0を起点として最大突出位置X0からのEGRバルブ17の移動量Xを、X0≦X≦Lの範囲にすることで、外側通路16とEGR取出し通路10との連通を遮断しながら、内側通路15とEGR取出し通路10とを連通することができる。
これにより、排気マニホールド8からEGR取出し通路10を通して内側通路15にEGRガスが導入され、このEGRガスがEGR導入通路13を介して吸気マニホールド4に導入される。内側通路15は、ウォータジャケット12に隣接する外側通路16の内側にあって、外側通路16に滞留しているEGRガスが断熱層となる。
したがって、内側通路15を流れるEGRガスは、外側通路16を流れるEGRガスに比べて高温となり、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態にある場合には、高温のEGRガスが気筒に導入される。
ステップS4において、ECU20は、制御判定マップを参照してエンジン1の運転状態が高温EGR領域でないものと判断した場合には、低温EGR領域であるものと判断してEGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を開く(ステップS6)。
EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を開くには、ECU20によりEGRアクチュエータ18を駆動する。このとき、EGRアクチュエータ18は、EGRバルブ17を図4に示す位置から排気マニホールド8側にさらに移動させる。具体的には、EGRアクチュエータ18は、EGRバルブ17の移動量XがL≦Xとなるように制御する。
これにより、図5に示すように、第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aから離れる。このとき、バルブ連通路17Bが開放された状態を維持したまま、外側通路16が開放され、内側通路15および外側通路16がEGR取出し通路10に連通される。
このため、排気マニホールド8からEGR取出し通路10を通して内側通路15および外側通路16にEGRガスが導入され、このEGRガスがEGR導入通路13を介して吸気マニホールド4に導入される。外側通路16は、ウォータジャケット12に隣接するため、外側通路16を流れるEGRガスは、低温の冷却水によって冷却される。
したがって、EGR通路11を流れるEGRガスは、内側通路15のみを流れるEGRガスに比べて低温となり、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態にある場合には、低温のEGRガスが気筒に導入される。
このように本実施の形態のエンジン1によれば、EGR通路11が、内側通路15と、内側通路15とウォータジャケット12との間を仕切るように内側通路15とウォータジャケット12との間に設けられた外側通路16とを含んで構成されている。
さらに、本実施の形態のエンジン1は、排気取出し通路10と内側通路15とを連通した状態で、排気取出し通路10と外側通路16とを連通または連通を遮断するEGRバルブ17を備えている。
これにより、EGRガスを冷却する必要がない場合には、排気取出し通路10と外側通路16との連通を遮断し、排気取出し通路10と内側通路15とを連通させることで、ウォータジャケット12から離れた内側通路15にEGRガスを流すことができる。このため、高温のEGRガスを気筒に導入することができる。
特に、本実施の形態のエンジン1によれば、エンジン1の運転状態に基づいてEGRアクチュエータ18を制御するECU20を有し、ECU20が、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態であることを条件として、排気取出し通路10と外側通路16との連通を遮断するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
すなわち、ECU20は、エンジン1の運転状態が低負荷運転、すなわち、MBT領域(図8参照)にある場合に、エンジン1の負荷とエンジン回転数に基づいて制御判定マップを参照し、排気取出し通路10と外側通路16との連通を遮断するようにEGRアクチュエータ18を制御することで、高温状態のままEGRガスを気筒に導入できる。
このため、圧縮着火式のエンジン1にあっては、エンジン1の始動時や寒冷時等のように冷却水温度が低い場合にEGRガスが過冷却となることを防止して、エンジン1の燃焼効率や排気成分が悪化することを防止できる。
また、火花点火式のエンジン1にあっては、燃焼遅延を抑制して、燃焼が不安定になることを防止できる。さらに、両方式のエンジン1において、エンジン1や触媒9の早期暖機を図ることができる。
また、本実施の形態のエンジン1によれば、EGR通路11を二重構造とすることで、内側通路15においてEGRガス温度が高温に維持できるので、内側通路15の壁面でEGRガス中の水蒸気の凝集による凝縮水の発生を抑制できる。
これにより、ウォータジャケット12を流れる冷却水の温度が低い場合でもEGRガスを気筒に導入可能になり、暖気時等においてエンジン1の燃費を向上させることができる。これに加えて、凝縮水によるエンジン1の失火やパイプ14の腐食を防止できる。
また、本実施の形態のエンジン1によれば、シリンダヘッド2に形成されたEGR通路11を二重構造とし、内側通路15および外側通路16をEGRバルブ17によって開閉制御することで、EGRガスの温度を容易に調整できる。
これにより、高温用のEGRガスが流れるバイパス管をシリンダヘッド2の周囲に設けることを不要にでき、シリンダヘッド2を備えたエンジン1の設置スペースを少なくして、車両の小型化を図ることができる。
また、本実施の形態のエンジン1によれば、ECU20が、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態であることを条件として、排気取出し通路10と内側通路15および外側通路16とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
これにより、エンジン1の運転状態が高負荷運転、すなわち、ノッキング領域(図8参照)にある場合に、エンジン1の負荷とエンジン回転数に基づいて制御判定マップを参照し、EGRアクチュエータ18を制御することで、低温のEGRガスを気筒に導入できる。
このため、エンジン1の高負荷運転状態においてノッキングが発生することを抑制できる。特に、火花点火式のエンジン1にあっては、EGRガスの温度を制御することで、高負荷運転状態において点火時期を進角側に設定することができ、燃費を向上できる。
また、エンジン1の高負荷運転状態にある場合には、内側通路15および外側通路16の両方からEGRガスを気筒に導入できるので、EGRガスの流路抵抗が増大することを防止しつつ、低温のEGRガスを大量に気筒に導入できる。このため、ノッキングを抑制しつつ、エンジン1の出力を大きくすることができる。
さらに、ECU20は、エンジン1の運転状態に応じて気筒に高温のEGRガスおよび低温のEGRガスを選択して気筒に導入できるので、エンジン1の運転状態に応じた最適な燃焼制御を実施することができる。
また、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態にあるときには、スロットルバルブ6の開度が小さいため、吸気マニホールド4の内部の負圧が大きくなる。このため、EGRバルブ17の流量特性は、EGRバルブ17の開度に対してEGRガスの流量が急増しない特性が望まれる。
一方、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態にあるときには、スロットルバルブ6の開度が大きく、吸気マニホールド4の内部の負圧が小さくなることから、より流路抵抗を減らし、なるべく多くのEGRガスを流動させることが望まれる。
本実施の形態のエンジン1によれば、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態にある場合に、内側通路15を開くときには、外側通路16の長さLの接触領域の範囲内で第1のシール面17aを外周面16bに接触した状態を保ちながら、EGRバルブ17を長さLの接触領域の範囲内で往復移動させる。
これにより、内側通路15の開口面積に対してバルブ連通路17Bの開口面積に増減することができ、高温EGR領域においてEGRガスの流量を緻密に調整することができる。このため、EGRバルブ17の開度に対してEGRガスの流量が急増しない特性を容易に得ることができる。
また、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態にある場合には、内側通路15および外側通路16の両方の通路からEGRガスを気筒に導入できるので、EGRガスの流路抵抗を低減して、より多くのEGRガスを気筒に導入できる。
また、本実施の形態のEGRバルブ17は、外側通路16の外周面16Aに接触する第1のシール面17aと外側通路16の内周面16Bに接触する第2のシール面17bとを有する。
EGRバルブ17は、シール面17aが外側通路16の外周面16Aに接触し、かつ、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bに接触する第1の状態と第1のシール面17aが外側通路16の外周面16Aに非接触となり、かつ、第2のシール面17bが外側通路16の内周面16Bに接触する第2の状態となるように移動自在に設けられる。
さらに、EGRバルブ17は、第1の状態にあるときに、EGR取出し通路10と外側通路16との連通を遮断し、第2の状態にあるとき、EGR取出し通路10と外側通路16とを連通させる。
これにより、1つのEGRバルブ17をスクリューシャフト18Aの軸方向に移動させることで、外側通路16とEGR取出し通路10とを連通および連通を遮断できる。
また、本実施の形態のEGRバルブ17は、内側通路15の開口端15aに接触する第3のシール面17cを有し、第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに接触する第3の状態と、第3のシール面17cが内側通路15の開口端15aに非接触となる第4の状態となるように移動自在に設けられる。
さらに、EGRバルブ17は、第3の状態にあるときに、EGR取出し通路10と内側通路15との連通を遮断し、第1の状態で、かつ、第4の状態にあるときに、EGR取出し通路10と内側通路15とを連通し、かつ、EGR取出し通路10と外側通路16との連通を遮断する。これに加えて、EGRバルブ17は、第2の状態で、かつ、第4の状態にあるときに、EGR取出し通路10と内側通路15および外側通路16とを連通する。
これにより、1つのEGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16とEGR取出し通路10との連通状態を容易に切換えることができ、内側通路15および外側通路16の簡素化を図ることができる。このため、シリンダヘッド2が大型化することを防止することができる。
<第2の実施の形態>
図9〜図14は、本発明に係る第2の実施の形態の内燃機関を示す図であり、第1の実施の形態の同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図9において、シリンダヘッド2には遮蔽部31が形成されており、遮蔽部31は、EGR取出し通路10とEGR通路11とを連通する開口部31Aを有する。EGRバルブ17において、バルブ連通路17Aの上部を構成する上壁17Cの肉厚t1は、内側通路15の開口端15aと開口部31Aの内周下端31aとの距離t2よりも大きく形成されている。
ECU20のROMには図10に示す制御判定マップが記憶されている。図10において、制御判定マップには、エンジン1の負荷と回転数とに関連付けられたEGR導入領域のデータが記憶されている。EGR導入領域は、低温EGR領域C1と高温EGR領域H1と低温EGR領域C1と高温EGR領域H1との中間の中温EGR領域M1とに分けられている。
すなわち、本実施の形態の制御判定マップは、第1の実施の形態の低温EGR領域Cが、低温EGR領域C1および中温EGR領域M1に分けられている。
ECU20は、エアフローメータ21およびエンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいて制御判定マップを参照し、エンジン1の運転状態が低負荷運転状態であるものと判断した場合には、EGR取出し通路10と内側通路15とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
ECU20は、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態であるものと判断した場合には、EGR取出し通路10と外側通路16とを連通し、EGR取出し通路10と内側通路15および外側通路16とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
ECU20は、エンジン1の運転状態が中負荷運転状態であるものと判断した場合には、EGR取出し通路10と内側通路15との連通を遮断し、EGR取出し通路10と外側通路16とを連通するようにEGRアクチュエータ18を制御する。
次に、図11に示すフローチャートに基づいてEGR制御を説明する。図11に示すフローチャートは、EGR処理プログラムのフローチャートである。EGR処理プログラムは、ECU20のROMに記憶されており、CPUによって実行される。
図11において、ECU20は、エアフローメータ21から入力された情報およびエンジン回転数センサ22から入力された情報に基づいてエンジン1の運転状態を推定する(ステップS11)。
次いで、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にあるか否かを判別する(ステップS12)。ステップS12において、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にないものと判断した場合には、EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を閉じる(ステップS13)。
これにより、図9に示すように、内側通路15および外側通路16が閉じた状態となり、EGR取出し通路10の開口部31Aと内側通路15および外側通路16との連通が遮断され、排気ポート7から吸気ポート3にEGRガスが導入されない。
ステップS12において、ECU20は、エンジン1の運転状態がEGR導入領域にないものと判断した場合には、エンジン1の運転状態が高温EGR領域にあるか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14において、ECU20は、制御判定マップを参照してエンジン1の運転状態が高温EGR領域であるものと判断した場合には、EGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17によって内側通路15を開き、外側通路16を閉じる(ステップS15)。
EGRバルブ17によって内側通路15を開き、外側通路16を閉じるには、ECU20によりEGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17を図9に示す位置から排気マニホールド8側に移動させる。
これにより、図12に示すように、バルブ連通路17Bが開放され、内側通路15がバルブ連通路17A、17Bから開口部31Aを介してEGR取出し通路10に連通され、高温のEGRガスが気筒に導入される。
ステップS14において、ECU20は、制御判定マップを参照してエンジン1の運転状態が高温EGR領域でないものと判断した場合には低温EGR領域であるか否かを判断する(ステップS16)。
ステップS16において、ECU20は、低温EGR領域でないものと判断した場合には、中温EGR領域であるものと判断してEGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を開く(ステップS18)。
EGRバルブ17によって内側通路15および外側通路16を開くには、EGRアクチュエータ18は、EGRバルブ17を図12に示す位置から図13に示す排気マニホールド8側にさらに移動させる。
具体的には、EGRアクチュエータ18は、EGRバルブ17をL<Xだけ移動させる。これにより、内側通路15および外側通路16がEGR取出し通路10に連通される。なお、ステップS13、ステップS15、ステップS18において、EGRバルブ17の動きは、それぞれ図7のステップS3、ステップS5、ステップS6と同一である。
ステップS16において、ECU20は、低温EGR領域であるものと判断した場合には、EGRアクチュエータ18を駆動し、EGRバルブ17によって内側通路15を閉じ、外側通路16を開く(ステップS17)。
EGRバルブ17によって内側通路15を閉じ、外側通路16を開くには、EGRアクチュエータ18は、EGRバルブ17を図13に示す位置から図14に示す排気マニホールド8側にさらに移動させる。
すなわち、L≦Xの移動範囲においてXの値がさらに増大するまでEGRバルブ17を移動させる。EGRバルブ17の移動量がXtとなったときに、EGRアクチュエータ18の駆動を停止する。
図14に示すように、ECU20は、最大突出位置X0からEGRバルブ17の上壁17Cが内側通路15の開口端15aと開口部31Aの内周下端31aとの距離t1の範囲に移動するまでのパルス数に基づいてEGRバルブ17の移動量Xtを設定している。これにより、EGRバルブ17によって内側通路15を閉じ、外側通路16が開かれ、外側通路16を流れる低温のEGRガスが気筒に導入される。
このように本実施の形態のエンジン1によれば、排気取出し通路10と外側通路16とを連通した状態で、排気取出し通路10と内側通路15とを連通または連通を遮断するEGRバルブ17を備えている。
これにより、エンジン1の運転状態が高負荷運転状態である場合に、第1の実施の形態に比べてより低温のEGRガスのみを気筒に供給することでき、第1の実施の形態の効果に加えて、エンジン1の高負荷運転状態においてノッキングが発生することをより効果的に抑制できる。これに加えて、エンジン1の運転状態に応じて、EGRガスの温度制御をより緻密に行うことができる。
上記各実施の形態においては、内周面16Bおよび外側通路16の外周面16Aは、円筒形状に形成されている。EGRバルブ17は、有底の筒状に形成され、バルブ連通路17Aは、円筒形状に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、内側通路15および外側通路16のシール性を向上できる形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、本実施の形態のエンジン1は、EGR通路11をシリンダヘッド2に形成しているが、これに限らず、EGR通路11をシリンダブロックに形成してもよい。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...エンジン(内燃機関)、2...シリンダヘッド2(エンジン本体)、4...吸気マニホールド(吸気通路)、8...排気マニホールド(排気通路)、10...EGR取出し通路(排気通路)、11...EGR通路(排気ガス還流通路)、12...ウォータジャケット、13...EGR導入通路(吸気通路)、15...内側通路、15a...開口端(内側通路の開口端)、16...外側通路、16A...外周面(外側通路の外周面)、16B...内周面(外側通路の内周面)、17...EGRバルブ(EGRガス流量制御装置)、17a...第1のシール面、17b...第2のシール面、17c...第3のシール面、18...EGRアクチュエータ(EGRガス流量制御装置)、20...ECU(制御部)

Claims (6)

  1. 排気ガスの一部をEGRガスとして排気通路から吸気通路に還流する排気ガス還流通路と、前記排気ガス還流通路を取り囲むウォータジャケットとを有するエンジン本体を備えた内燃機関であって、
    前記排気ガス還流通路が、内側通路と、前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間を仕切るように前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間に設けられた外側通路とを含んで構成されており、
    前記排気通路と前記内側通路とを連通した状態で、前記排気通路と前記外側通路とを連通または連通を遮断するEGRガス流量制御装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記EGRガス流量制御装置は、前記外側通路の外周面に接触する第1のシール面と前記外側通路の内周面に接触する第2のシール面とを有し、
    前記第1のシール面が前記外側通路の外周面に接触し、かつ、前記第2のシール面が前記外側通路の内周面に接触する第1の状態と、前記第1のシール面が前記外側通路の外周面に非接触となり、かつ、前記第2のシール面が前記外側通路の内周面に接触する第2の状態となるように移動自在に設けられており、
    前記EGRガス流量制御装置は、前記第1の状態にあるときに、前記排気通路と前記外側通路との連通を遮断し、前記第2の状態にあるときに、前記排気通路と前記外側通路とを連通させることを特徴とする特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記EGRガス流量制御装置は、前記内側通路の開口端に接触する第3のシール面を有し、前記第3のシール面が前記内側通路の開口端に接触する第3の状態と、前記第3のシール面が前記内側通路の開口端に非接触となる前記第4の状態となるように移動自在に設けられ、
    前記EGRガス流量制御装置は、前記第3の状態にあるときに、前記排気通路と前記内側通路との連通を遮断し、
    前記第1の状態で、かつ、前記第4の状態にあるときに、前記排気通路と前記内側通路とを連通し、かつ、前記排気通路と前記外側通路との連通を遮断し、
    前記第2の状態で、かつ、前記第4の状態にあるときに、前記排気通路と前記内側通路および前記外側通路とを連通させることを特徴とする特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 排気ガスの一部をEGRガスとして排気通路から吸気通路に還流する排気ガス還流通路と、前記排気ガス還流通路を取り囲むウォータジャケットとを有するエンジン本体を備えた内燃機関であって、
    前記排気ガス還流通路が、内側通路と、前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間を仕切るように前記内側通路と前記ウォータジャケットとの間に設けられた外側通路とを含んで構成されており、
    前記排気通路と前記外側通路との間でEGRガスが流通している状態において、前記排気通路と前記内側通路とを連通または連通を遮断するEGRガス流量制御装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて前記EGRガス流量制御装置を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記内燃機関の運転状態が低負荷運転状態であることを条件として、前記排気通路と前記外側通路との連通を遮断するように前記EGRガス流量制御装置を制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記内燃機関の運転状態が高負荷運転状態であることを条件として、前記排気通路と前記内側通路および前記外側通路とを連通するように前記EGRガス流量制御装置を制御することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
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