JP7011125B2 - 災害時水洗トイレシステム - Google Patents

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Description

本発明は、災害時に水洗トイレに洗浄用の水を供給することができる災害時水洗トイレシステムに関する。
災害時に、水洗トイレに洗浄用の水を供給するシステムとして、例えば特許文献1には、ビルの屋上に貯水槽を設け、貯水槽に貯まった雨水をビルの各階のトイレに供給することによりトイレの洗浄水として利用する雨水利用システムが開示されている。
特開2006-22502号公報
しかしながら、特許文献1に示す雨水利用システムでは、ビルの屋上に設けられた貯水槽に相当量の雨水を貯める必要があるため、貯水槽が大型化していた。このため、ビル全体にかかる荷重負担や、屋上に設置する設備機器とのスペースの取り合いに制約が生じる等、貯水槽の設置には多くの課題が存在していた。
本発明は、上記事実を考慮し、災害時に水洗トイレに洗浄用の水を供給することができるとともに、水を貯留するタンクを小型化して分散設置することができる災害時水洗トイレシステムを提供することを目的とする。
第1態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、建物の複数階に設置され貯水可能な複数のタンクと、上方の前記タンクの水を下方のタンクへ流下するとともに開閉バルブが設けられた水流入出手段と、下階に設置された前記タンクから水洗トイレへ水を供給する供給管と、を有する。
上記構成によれば、災害時に停電になって断水した場合であっても、開閉バルブを開放することで、水流入出手段により接続された上方のタンクから下方のタンクへ重力を利用して水を流下させ、供給管を通じて水洗トイレに水を供給することができる。また、建物の複数階にタンクが設置されているため、災害時に必要な水を確保するための1つ当りのタンクの容量を減らすことができ、タンクを小型化することができる。
第2態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、第1態様に記載の災害時水洗トイレシステムであって、前記タンクは、前記建物の外部階段に配置されている。
上記構成によれば、建物の外部に設けられた外部階段にタンクを配置することで、タンクを配置するスペースを別途設ける必要がなく、また、タンクから水が漏れた場合であっても、漏れた水が建物内に浸入することを抑制することができる。
第3態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、第1態様に記載の災害時水洗トイレシステムであって、前記タンクは、前記建物のパイプスペース内に配置されている。
上記構成によれば、設備配管等が収容された建物のパイプスペース内にタンクを配置することで、タンクを配置するスペースを別途設ける必要がなく、建物内のデッドスペースを有効活用することができる。
第4態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、第1態様第3態様のいずれか一態様に記載の災害時水洗トイレシステムであって、前記タンクには、前記タンクの内部を鉛直方向に仕切るとともに、前記タンクの底部との間に水が通水する流路部を備えた仕切板が設けられ、前記水流入出手段は、前記開閉バルブが設けられ、上方の前記タンクの底部に接続されて下方の前記タンクの前記仕切板で仕切られた一方の空間に水を供給する第1連通管と、前記仕切板で仕切られた他方の空間の上部に上昇した水を下方の前記第1連通管へ流出させる第2連通管と、を有する。
上記構成によれば、上方のタンクの水は、第1連通管によって下方のタンクの仕切板で仕切られた一方の空間へ流入する。また、下方のタンクに流入した水は、流路部を通って仕切板で仕切られた他方の空間へ流入し、水位が上昇すると第2連通管を通って排水される。このため、タンクの水の入れ替わりを促進することができ、古い水を優先的に排水することができる。
第5態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、第1態様第4態様のいずれか一態様に記載の災害時水洗トイレシステムであって、前記建物の屋上で集水した雨水を最上階に設置された前記タンクへ送水する送水管と、を有する。
上記構成によれば、建物の屋上で集水した雨水を送水管によって最上階のタンクに送水することで、建物の屋上に降った雨水を水洗トイレの洗浄用の水として利用することができる。
第6態様に記載の災害時水洗トイレシステムは、第1態様第5態様のいずれか一態様に記載の災害時水洗トイレシステムであって、最下階に設置された前記タンクには、前記タンクの水を前記建物の外部に排水する排水管が設けられている。
上記構成によれば、最下階に設置されたタンクに排水管が設けられているため、非災害時に最下階のタンクの水を建物の外部に排水することができ、タンクの水の入れ替わりを促進することができる。
本発明によれば、災害時に水洗トイレに洗浄用の水を供給することができるとともに、水を貯留するタンクを小型化することができる。
第1実施形態の災害時水洗トイレシステムを示す全体構成図である。 (A)は第1実施形態の災害時水洗トイレシステムにおける建物に設置されたタンクを示す拡大断面図であり、(B)はそのA-A線断面図である。 第2実施形態における災害時水洗トイレシステムを示す全体構成図である。 第2実施形態の災害時水洗トイレシステムにおける建物に設置されたタンクを示す斜視図である。 第2実施形態の災害時水洗トイレシステムにおけるタンクを示す拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態の一例における災害時水洗トイレシステムについて、図1、図2を参照して説明する。
(構成)
第1実施形態の災害時水洗トイレシステム50は、図1に示すように、例えば高層(本実施形態では8階建て)の建物52において用いられるシステムであり、建物52の各階(2階~8階)に設置された複数(本実施形態では7つ)のタンク54を有している。なお、本実施形態では、各階のタンク54は、建物52の外部に設けられた非常階段等の外部階段56の踊場56Aの下部にそれぞれ設置されている。
タンク54は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)からなる矩形状の容器であり、350リットル程度の水が貯水可能とされている。また、各階のタンク54は、後に詳述する水流入出手段58によって互いに接続されている。
また、建物52の屋上18には雨水集水口22が設けられており、複数のタンク54のうち、最上階(8階)に設置されたタンク54の上部と雨水集水口22とが送水管60によって接続されている。なお、雨水集水口22は、枯葉等の流入を防ぐ格子状又はスリット状の形状となっている。
一方、建物52の1階には水洗トイレ24が設置されており、複数のタンク54のうち、最下階(2階)に設置されたタンク54と水洗トイレ24とが供給管62によって接続されている。なお、供給管62には、開閉バルブ64が設けられている。
図2(A)及び図2(B)に示すように、各階のタンク54は、吊り材66によって外部階段56の踊場56Aの下部に吊り下げられて固定されている。なお、外部階段56の踊場56Aには点検口68が設けられており、点検口68からタンク54のメンテナンスが可能となっている。
また、タンク54の底部には、水流入出手段58を構成する第1連通管72の上端が接続されている。第1連通管72には開閉バルブ74が設けられており、第1連通管72の下端は、下方(下階)のタンク54の上面に接続されている。
さらに、タンク54の上部側面には、水流入出手段58を構成する第2連通管76の上端が接続されており、第2連通管76の下端は、第1連通管72の開閉バルブ74より下流側に接続されている。
なお、図1に示すように、最下階(2階)のタンク54の底部には、第1連通管72の代わりに供給管62の上端が接続されている。また、最下階(2階)のタンク54の上部側面には、第2連通管76の代わりに排水管78の上端が接続されており、排水管78の下端は建物52外に延びている。
(水供給方法)
次に、本実施形態の災害時水洗トイレシステム50を用いて水洗トイレ24に洗浄用の水(雨水)を供給する方法について説明する。
降雨時、建物52の屋上18に降った雨水は雨水集水口22から送水管60を介して最上階(8階)に設置されたタンク54へと流下する。このとき、雨水に混じった枯葉等は、格子状又はスリット状の雨水集水口22で除去される。
最上階(8階)に設置されたタンク54に流入した雨水は、各階のタンク54に接続された第2連通管76から重力によって下方のタンク54に流下する。このとき、第1連通管72の開閉バルブ74、及び供給管62の開閉バルブ64は閉鎖されているため、最上階(8階)のタンク54から順に雨水が貯水される。
災害時に停電になって断水した場合には、供給管62の開閉バルブ64を手動で開放することで、最下階(2階)に設置されたタンク54に貯水された雨水を、供給管62を介して水洗トイレ24に供給する。水洗トイレ24はいわゆるロータンク型とされており、水洗トイレ24のロータンクに一時的に貯められた雨水を洗浄用の水として利用することができる。
最下階(2階)に設置されたタンク54の雨水が空になった後に、上方の第1連通管72の開閉バルブ74を手動で開放することで、上方のタンク54に貯水された雨水を最下階(2階)に設置されたタンク54に流下させる。このように、上方のタンク54に貯水された雨水を最下階(2階)に設置されたタンク54に順に流下させることにより、各階のタンク54に貯水された雨水を水洗トイレ24に供給することができる。
一方、非災害時において、タンク54に雨水が流入した場合、雨水は水位が一定以上上昇すると、タンク54の上部に接続された第2連通管76を介して下方のタンク54へ流下する。そして、最下階(2階)に設置されたタンク54の上部に接続された排水管78を介して、建物52外へと排水される。
上記の手順により、水洗トイレ24に洗浄用の水(雨水)を供給することができる。なお、上記の手順は一例であり、順序が異なっていたり、他の手順が含まれていたりしても構わない。
(作用、効果)
本実施形態の災害時水洗トイレシステム50によれば、貯水可能なタンク54が建物52の複数階に設置されており、最下階(2階)に設置されたタンク54と水洗トイレ24とが供給管62によって接続されている。
このため、災害時に停電になって断水した場合であっても、第1連通管72の開閉バルブ74を開放することで、第1連通管72を介して上方のタンク54から下方のタンク54へ重力を利用して水を流下させ、供給管62を通じて水洗トイレ24に水を供給することができる。
また、建物52の複数階にタンク54が設置されているため、災害時に必要な水を確保するための1つ当りのタンク54の容量を減らすことができ、タンク54を小型化して分散配置することができる。
特に本実施形態によれば、建物52の屋上18に雨水集水口22が設けられているため、送水管60によって雨水を雨水集水口22から最上階のタンク54に送水することで、建物52の屋上18に降った雨水を水洗トイレ24の洗浄用の水として利用することができる。
また、最下階に設置されたタンク54に排水管78が設けられているため、第2連通管76を介して最下階のタンク54に排水された水(雨水)を、建物52の外部に排水することができる。なお、建物52外へと排水された雨水は、塩素剤で滅菌して植栽等へ散水される雑用水として利用することが可能である。
さらに、本実施形態によれば、各階のタンク54が建物52の外部階段56の踊場56Aの下部に設置されているため、タンク54を配置するスペースを別途設ける必要がなく、建物内のデッドスペースを有効活用することができる。また、タンク54から水が漏れた場合であっても、漏れた水が建物52内に浸入することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、供給管62に設けられた開閉バルブ64、及び第1連通管72に設けられた開閉バルブ74が手動で開閉可能とされている。このため、災害時に停電になった場合であっても、非常電源等を用いることなく開閉バルブ64、74を開閉させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態における災害時水洗トイレシステムについて、図3~図5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
(構成)
図3に示すように、第2実施形態の災害時水洗トイレシステム10は、第1実施形態の災害時水洗トイレシステム50と同様に高層(本実施形態では8階建て)の建物12において用いられるシステムであり、建物12の各階(2階~8階)に設置された複数(本実施形態では7つ)のタンク14を有している。
タンク14は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)からなる円筒形状の容器である。具体的には、タンク14は、例えば直径が約1m、高さが約2mとされており、1200リットル程度の水が貯水可能とされている。また、各階のタンク14は、後に詳述する水流入出手段16によって互いに接続されている。
また、第1実施形態と同様に、建物12の屋上18には雨水集水口22が設けられており、複数のタンク14のうち、最上階(8階)に設置されたタンク14の上部と雨水集水口22とが送水管20によって接続されている。
一方、建物12の1階には水洗トイレ24が設置されており、複数のタンク14のうち、最下階(2階)に設置されたタンク14と水洗トイレ24とが供給管26によって接続されている。なお、供給管26には、開閉バルブ27が設けられている。
図4に示すように、本実施形態では、各階のタンク14は建物12のパイプスペース28内に設置されている。パイプスペース28は複数の設備配管30等を収容するスペースであり、柱32や梁34に囲まれた建物12の壁内に設けられている。
また、図5に示すように、タンク14には、タンク14の内部を一方の空間36Aと他方の空間36Bとに仕切る仕切板38が設けられている。仕切板38は鉛直方向に延びており、仕切板38の上端は、後述する第2連通管46の接続口より高い位置に設けられている。
一方、仕切板38の下端とタンク14の底部との間には隙間が設けられており、この隙間が流路部40とされている。なお、タンク14の上部には、取り外し可能な蓋部材41が設置されており、蓋部材41を取り外すことによってタンク14内のメンテナンスが可能となっている。
また、タンク14の底部はすり鉢形状とされており、タンク14の底部には、水流入出手段16を構成する第1連通管42の上端が接続されている。第1連通管42には開閉バルブ44が設けられており、第1連通管42の下端は、下方(下階)のタンク14の仕切板38で仕切られた一方の空間36Aの上部側面に接続されている。
さらに、仕切板38で仕切られた他方の空間36Bの上部側面には、水流入出手段16を構成する第2連通管46の上端が接続されており、第2連通管46の下端は、第1連通管42の開閉バルブ44より下流側に接続されている。
なお、図3に示すように、最下階(2階)のタンク14の底部には、第1連通管42の代わりに供給管26の上端が接続されている。また、最下階(2階)のタンク14の上部側面には、第2連通管46の代わりに排水管48の上端が接続されており、排水管48の下端は建物12外に延びている。
(水供給方法)
次に、本実施形態の災害時水洗トイレシステム10を用いて水洗トイレ24に洗浄用の水(雨水)を供給する方法について説明する。
降雨時、建物12の屋上18に降った雨水は雨水集水口22から送水管20を介して最上階(8階)に設置されたタンク14へと流下する。最上階(8階)に設置されたタンク14に流入した雨水は、各階のタンク14に接続された第2連通管46から重力によって下方のタンク14に流下する。このとき、第1連通管42の開閉バルブ44、及び供給管26の開閉バルブ27は閉鎖されているため、最上階(8階)のタンク14から順に雨水が貯水される。
災害時に停電になって断水した場合には、供給管26の開閉バルブ27を手動で開放することで、最下階(2階)に設置されたタンク14に貯水された雨水を、供給管26を介して水洗トイレ24に供給する。
最下階(2階)に設置されたタンク14の雨水が空になった後に、上方の第1連通管42の開閉バルブ44を手動で開放することで、上方のタンク14に貯水された雨水を最下階(2階)に設置されたタンク14に流下させる。このように、上方のタンク14に貯水された雨水を最下階(2階)に設置されたタンク14に順に流下させることにより、各階のタンク14に貯水された雨水を水洗トイレ24に供給することができる。
一方、非災害時において、タンク14に雨水が流入した場合、雨水は仕切板38で仕切られた一方の空間36Aから流路部40を通って他方の空間36Bへ流入し、水位が一定以上上昇すると、タンク14の上部に接続された第2連通管46を介して下方のタンク14へ流下する。そして、最下階(2階)に設置されたタンク14の上部に接続された排水管48を介して、建物12外へと排水される。
上記の手順により、水洗トイレ24に洗浄用の水(雨水)を供給することができる。なお、上記の手順は一例であり、順序が異なっていたり、他の手順が含まれていたりしても構わない。
(作用、効果)
本実施形態の災害時水洗トイレシステム10によれば、第1実施形態の災害時水洗トイレシステム50と同様に、貯水可能なタンク14が建物12の複数階に設置されており、最下階(2階)に設置されたタンク14と水洗トイレ24とが供給管26によって接続されている。
このため、災害時に停電になって断水した場合であっても、第1連通管42の開閉バルブ44を開放することで、第1連通管42を介して上方のタンク14から下方のタンク14へ重力を利用して水を流下させ、供給管26を通じて水洗トイレ24に水を供給することができる。
また、建物12の複数階にタンク14が設置されているため、災害時に必要な水を確保するための1つ当りのタンク14の容量を減らすことができ、タンク14を小型化して分散配置することができる。
また、本実施形態によれば、タンク14には仕切板38が設けられており、仕切板38で仕切られた一方の空間36Aの上部側面に第1連通管42、他方の空間36Bの上部側面に第2連通管46がそれぞれ接続されている。
このため、非災害時には、第1連通管42からタンク14の一方の空間36Aへ流入した水(雨水)を、仕切板38とタンク14の底部との間に設けられた流路部40を介して他方の空間36Bへ流入させ、第2連通管46を介して下方のタンク14へ排水することができる。これにより、タンク14の水(雨水)の入れ替わりを促進することができ、古い水(雨水)を優先的に排水することができる。
さらに、本実施形態によれば、各階のタンク14が建物12のパイプスペース28内に設置されているため、タンク14を配置するスペースを別途設ける必要がなく、建物内のデッドスペースを有効活用することができる。
<その他の実施形態>
なお、本発明について第1、第2実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、上記実施形態では、屋上18に降った雨水を水洗トイレ24の洗浄用の水として利用していたが、水道管から供給した上水をタンク14、54に貯水して水洗トイレ24の洗浄用の水として利用してもよい。
さらに、上記実施形態では、建物12、52の各階(2階~8階)にタンク14、54がそれぞれ設置されていたが、災害時に必要な水を確保することができれば、タンク14、54は各階に設置されている必要はない。また、タンク14、54は、建物12のパイプスペース28内、及び外部階段56の踊場56Aの下部以外のスペースに設置されていても構わない。
同様に、上記実施形態では、建物12、52の1階に水洗トイレ24が設置されていたが、建物12、52の他の階に水洗トイレ24が設置されていてもよい。その場合、水洗トイレより上階のタンク14、54と水洗トイレ24とが供給管26、62によって接続されていればよい。
また、上記実施形態では、タンク14、54がFRP(繊維強化プラスチック)からなる容器とされていたが、スチールや透明なプラスチック等からなる容器とされていてもよい。なお、タンク14、54が不透明な容器である場合、タンク14、54内の水位を確認するための窓等がタンク14、54に設けられていることが好ましい。また、タンク14、54の形状も、円筒形状や矩形状には限られない。
その他、本実施形態によれば、開閉バルブ27、44、64、74を手動で開閉させていたが、非常電源等を用いて電動で開閉させてもよい。
10、50 災害時水洗トイレシステム
12、52 建物
14、54 タンク
16、58 水流入出手段
18 屋上
20、60 送水管
22 雨水集水口
24 水洗トイレ
26、62 供給管
28 パイプスペース
36A 一方の空間
36B 他方の空間
38 仕切板
40 流路部
42、72 第1連通管
44、74 開閉バルブ
46、76 第2連通管
48、78 排水管
56 外部階段

Claims (6)

  1. 建物の複数階に設置され貯水可能な複数のタンクと、
    上方の前記タンクの底部に接続され、水を下方の前記タンクへ流下するとともに開閉バルブが設けられた第1連通管と、
    上方の前記タンクの上部に接続され、上昇した水を下方の前記タンクへ流下させる第2連通管と、
    前記タンクが設置された階より下階に設置された水洗トイレへ水を供給する供給管と、
    を有する災害時水洗トイレシステム。
  2. 前記タンクは、前記建物の外部階段に配置されている、請求項1に記載の災害時水洗トイレシステム。
  3. 前記タンクは、前記建物のパイプスペース内に配置されている、請求項1に記載の災害時水洗トイレシステム。
  4. 前記タンクには、前記タンクの内部を鉛直方向に仕切るとともに、前記タンクの底部との間に水が通水する流路部を備えた仕切板が設けられ、
    前記第1連通管は、前記仕切板で仕切られた前記タンクの一方の空間に水を上部から供給し、
    前記第2連通管は、前記仕切板で仕切られた前記タンクの他方の空間の上部に上昇した水を下方のタンクへ流出させる、請求項1~3のいずれか1項に記載の災害時水洗トイレシステム。
  5. 前記建物の屋上で集水した雨水を最上階に設置された前記タンクへ送水する送水管を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の災害時水洗トイレシステム。
  6. 最下階に設置された前記タンクには、前記タンクの水を前記建物の外部に排水する排水管が設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載の災害時水洗トイレシステム。
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