JP7011104B1 - 洗浄用組成物 - Google Patents

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Abstract

温度による特性の変動が小さい洗浄用組成物を提供することを目的とする。(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び(C)塩基性成分を含有し、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、(A)成分の中和率が、90%以上である、洗浄用組成物を調製する。この洗浄用組成物は、任意に(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含有することもできる。

Description

本発明は洗浄用組成物に関する。
脂肪酸石鹸を含む洗浄剤が種々提案されている。例えば、脂肪酸石鹸に、カチオン化ポリガラクトマンナンやポリエチレングリコールなどのポリマーを含有させ、滑らかさ及び泡の濃密さを有する製剤(特許文献1)やヒドロキシプロピルデンプンリン酸や2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体に脂肪酸石鹸を含有させることのできる皮膚洗浄料(特許文献2)が提案されている。
特許第6254638号公報 特開2016-132646号公報
洗浄剤は一般に使用される温度域において長期間の物理的・化学的安定性が求められる。しかし、溶解性や安定性の異なる様々な成分を混合することからこれらの安定性を達成することは非常に難しい。本発明は、幅のある温度域で粘度等を維持し得る洗浄用組成物を提供することを目的とする。
夏場の気温や浴室での温度は高くなることがあり、洗浄用組成物について、40℃前後においても組成物の安定性を維持することは重要である。一般的に、脂肪酸石鹸で中和率の高い組成物の場合、常温(例えば、20~25℃前後)で粘度を上げることは困難である為、ポリマーを加えることで増粘を試みることができる。しかしながら、このようなポリマーの追加では、常温と比較的高めの温度とで粘度を一定に保つことが困難となる。温度変化によっても粘度等の物性を維持する為の十分な解決法は未だ見いだせていない。
本発明者らは、脂肪酸を中和した脂肪酸石鹸として特定の成分を含有させることによって、温度変化に伴う粘度等の物性の変化を抑制し、維持することができる洗浄用組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の洗浄用組成物に関する。
[1]
下記(A)、(B)、及び(C)成分を含有する洗浄用組成物:
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を含有し、
ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、
(A)成分の中和率が、90%以上である、洗浄用組成物。
[2]
さらに、(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[1]に記載の洗浄用組成物。
[3]
前記(C)成分が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群より選択される少なくとも1種以上である、[1]又は[2]に記載の洗浄用組成物。
[4]
前記(A)成分が、組成物全量に対して、10.1~60質量%含まれる、[1]~[3]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[5]
チューブ入り洗顔料である、[1]~[4]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
本発明は、さらに以下の粘度維持方法に関する。
[6]
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を共存させ、
ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、(A)成分の中和率が、90%以上であることを特徴とする、洗浄用組成物の粘度維持方法。
本発明の洗浄用組成物は、広い温度域で粘度等の物性を維持し得る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書において、含有量の単位「質量%」は、「g/100g」と同義である。
[洗浄用組成物]
本発明の洗浄用組成物は、
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を含有し、
(A)成分の中和率が、90%以上である、洗浄用組成物である。ここで、(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなる。
((A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸)
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなる。すなわち、(A)成分として、かならず(A-1)オレイン酸を含み、その他の成分として、(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなる群より選択される1種又は2種以上を含む。
((A-1)オレイン酸)
本発明の洗浄用組成物に含まれる(A-1)オレイン酸は、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。
本発明の洗浄用組成物において、洗浄用組成物の全量に対する(A-1)成分の含有量は、他の成分とのバランスによって適宜設定される。洗浄用組成物の全量に対して、(A-1)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、0.1~10質量%である。
((A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸)
本発明の洗浄用組成物に含まれるオレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸としては、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。
本発明の洗浄用組成物に含まれるオレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸としては、飽和又は不飽和の直鎖の炭素数12~22の脂肪酸を用いることができる。例えば、好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸、アラキジン酸、又はベヘン酸などの直鎖状飽和脂肪酸;リノール酸、リノレン酸、エライジン酸、アラキドン酸、パルミトレイン酸、エイコサペンタエン酸、パクセン酸又はドコサヘキサエン酸などの不飽和脂肪酸が挙げられる。
例えば、限定はされないが、(A-2)成分は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及びベヘン酸からなる群より選択される1種以上であることが好ましく、特には、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸からなる群より選択される2種以上であることが好ましい。
本発明の洗浄用組成物において、洗浄用組成物の全量に対する(A-2)成分の含有量は、他の成分とのバランスによって適宜設定される。洗浄用組成物の全量に対して、(A-2)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、0.1質量%以上、より好ましくは、0.3質量%以上、さらに好ましくは、0.5質量%以上である。(A-2)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、50質量%以下、より好ましくは、40質量%以下、さらに好ましくは、35質量%以下である。
洗浄用組成物の全量に対して、(A-2)成分の総含有量は、好ましくは、10~50質量%、より好ましくは、20~40質量%、さらに好ましくは、25~35質量%である。
(A-1)成分及び(A-2)成分の合計量は特に限定はされないが、組成物全量に対して、好ましくは、10.1~60質量%、より好ましくは、20.1~50質量%、さらに好ましくは、25.1~45質量%含まれる。
(A-1)成分と(A-2)成分の質量比は、とくに限定はされないが、好ましくは、
(A-1)成分1質量部に対して、(A-2)成分1~500質量部、より好ましくは、2~400質量部、さらに好ましくは、2.5~350質量部である。
((B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール)
本発明の洗浄用組成物に含まれる(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコールは、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。
本発明の(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコールにおける酸化エチレンの平均付加モル数は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは2~250、より好ましくは2~150、さらにより好ましくは2~20である。
本発明においては、(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコールとして、酸化エチレンの平均付加モル数が異なる2種以上を含有させることもできる。
本発明の洗浄用組成物において、洗浄用組成物の全量に対する(B)成分の含有量は、他の成分とのバランスによって適宜設定される。洗浄用組成物の全量に対して、(B)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、0.1質量%以上、より好ましくは、1質量%以上、さらに好ましくは、2質量%以上である。(B)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、15質量%以下、より好ましくは、12質量%以下、さらに好ましくは、9質量%以下である。
洗浄用組成物の全量に対して、(B)成分の総含有量は、好ましくは、0.1~15質量%、より好ましくは、1~12質量%、さらに好ましくは、2~9質量%である。
(A)成分と(B)成分の質量比は、とくに限定はされないが、好ましくは、(A)成分1質量部に対して、(B)成分0.001~1.5質量部、より好ましくは、0.01~1質量部、さらに好ましくは、0.1~1質量部である。
((C)塩基性成分)
本発明の洗浄用組成物に含まれる(C)塩基性成分は、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。
本発明の洗浄用組成物に含まれる(C)塩基性成分としては、限定はされないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、水酸化アルミニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア、及びアンモニアの塩からなる群より選択される1種以上が例示される。ここで、アルカリ金属の水酸化物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられる。アルカリ土類金属の水酸化物としては、例えば、水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどが挙げられる。
例えば、限定はされないが、(C)成分は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アルミニウム、トリエタノールアミン、トリメタノールアミン、及び水酸化アルミニウムからなる群より選択される1種以上であることが好ましく、特には、例えば、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。
本発明の洗浄用組成物において、洗浄用組成物の全量に対する(C)成分の含有量は、他の成分とのバランスによって適宜設定される。洗浄用組成物の全量に対して、(C)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、0.01質量%以上、より好ましくは、0.1質量%以上、さらに好ましくは、0.2質量%以上である。
(C)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、30質量%以下、より好ましくは、20質量%以下、さらに好ましくは、10質量%以下である。
洗浄用組成物の全量に対して、(C)成分の総含有量は、好ましくは、0.01~30質量%、より好ましくは、0.1~20質量%、さらに好ましくは、0.2~10質量%である。
(中和率)
本発明の洗浄用組成物において、(A)成分は、塩基によって中和しており、(A)成分の中和率は、90%以上、好ましくは95%以上である。95%以上であれば、中和されずに残存する高級脂肪酸を多少含んでいても差し支えないが、100%中和していても良い。
本発明の洗浄用組成物において、中和率は、以下の式を用いて算出される。中和率(%)=塩基性成分のグラム当量/(A)成分のグラム当量×100
(その他の成分)
本発明の洗浄用組成物は、泡立ちや使用感の向上の観点から、本発明の効果を妨げない限り、上記(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の他に、(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含んでいることも好ましい。このうち、特にヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミドが好ましい。(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種は、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。
本発明の洗浄用組成物において、洗浄用組成物の全量に対する(D)成分の含有量は、他の成分とのバランスによって適宜設定される。洗浄用組成物の全量に対して、(D)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、0.01質量%以上、より好ましくは、0.1質量%以上、さらに好ましくは、0.2質量%以上である。
(D)成分の含有量は、本発明における効果を発揮する観点から、好ましくは、5質量%以下、より好ましくは、3質量%以下、さらに好ましくは、1質量%以下である。
洗浄用組成物の全量に対して、(D)成分の含有量は、好ましくは、0.01~5質量%、より好ましくは、0.1~3質量%、さらに好ましくは、0.2~1質量%である。
(A)成分と(D)成分の質量比は、とくに限定はされないが、好ましくは、(A)成分1質量部に対して、(D)成分0.0001~5質量部、より好ましくは、0.001~3質量部、さらに好ましくは、0.01~1質量部である。
(基剤、担体、又はその他の成分)
本発明の洗浄用組成物は、使用感の向上、安定性等の観点から、本発明の効果を妨げない限り、上記(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の他に、基剤、担体、又はその他の成分を含むことができ、具体的には、界面活性剤、(A)成分以外の高級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素、油脂類、ロウ類、エステル油、保湿成分、多価アルコール、増粘剤、清涼化剤、酸化防止剤、保存剤又は防腐剤、pH調整剤、又はキレート剤などを含んでいても良い。さらには、抗炎症剤、抗菌・殺菌成分、収斂成分、スクラブ剤、などを含んでいてもよい。本発明において用いられるこれらの成分としては、医薬品、医薬部外品又は化粧品分野において、例えば外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されない。本発明の洗浄用組成物はまた、水を含まなくても、水を含んでいてもよい。
ここで、本明細書において、「塩」というときには、例えば、有機塩と無機塩とが例示される。有機塩としては、アンモニウム、又はジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン等が例示され、無機塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等との塩が挙げられる。また、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸の塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、ケイ皮酸、乳酸、グリコール酸、グルクロン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サリチル酸等の有機酸との塩;又はアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との塩なども挙げられる。なお、「塩」には、塩の溶媒和物又は水和物を含んでいてもよい。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等のいずれでもよい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);脂肪酸アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等);スルホコハク酸塩(例えば、アルキルスルホコハク酸エステルナトリウム、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸等);アミノ酸系界面活性剤(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム、N-アシルグルタミン酸塩等); N-アシルグルタミン酸塩(例えば、ラウロイルグルタミン酸カリウム、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);エーテルカルボン酸塩(例えばポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム等);α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミタゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタイン、ヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等):アミノ酸型両性界面活性剤(ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム)等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体(例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO-40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO-50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO-60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80等);ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等);グリセリン誘導体(例えば、ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル、グリセリンアルキルエーテル);ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル等;シリコーン系界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等);アルキルグルコシド;等が挙げられる。
<高級脂肪酸>
高級脂肪酸としては、例えば、(A)成分以外の飽和又は不飽和の脂肪酸を用いることができ、例えば、好ましくは、イソステアリン酸又はラノリン脂肪酸などの分岐状脂肪酸、又は1,2-ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。
<高級アルコール>
高級アルコールとしては、例えば、炭素数12~22の高級アルコールやステロール類などが挙げられる。好ましくは、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、などの直鎖状飽和アルコール(常温で固体);オレイルアルコール、セラキルアルコールのような不飽和アルコール(常温で液体);又は、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール、イソステアリルグリセリルエーテルなどの分岐状アルコール(常温で液体);フィトステロール、コレステロールなどが挙げられる。
<炭化水素>
炭化水素としては、パラフィン、セレシン、イソパラフィン、ハードファット、マイクロクリスタリンワックス、ポリブテン、ポリエチレン末、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、α-オレフィンオリゴマー、軽質流動パラフィン及び軽質流動パラフィンのような炭化水素などが挙げられる。
<油脂類>
油脂類としては、アボガド油、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ種子油、ヒマワリ油、アーモンド油、サザンカ油、ナタネ油、ゴマ油、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、モクロウ、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、ククイナッツ油、ヘーゼルナッツ油、シア脂等の油脂類が挙げられる。
<ロウ類>
ロウ類としては、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、セラックロウ、ミツロウのようなロウ類などが挙げられる。
<エステル油>
エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソパルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン、水素添加ホホバ油、ジ-2-エチルヘキシル酸エチレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル。ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリメリト酸トリ2-エチルヘキシル、トリメリト酸トリトリデシル、トリ-2-エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジエトキシエチル、クエン酸トリエチル、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ビス(トリエチレングリコールモノエチルエーテル)、アジピン酸ビス(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、アジピン酸ビス(トリエチレングリコールモノエチルエーテル)、及びコハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジエチルヘキシル等のエステル油が挙げられる。
<保湿成分>
保湿成分としては、例えば、ヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸、低分子ヒアルロン酸等を含む);ヒアルロン酸の塩(例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸亜鉛、低分子ヒアルロン酸亜鉛等);ヒアルロン酸誘導体(アセチル化ヒアルロン酸又はその塩(例えば、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、アセチル化ヒアルロン酸亜鉛等)、架橋型ヒアルロン酸誘導体(ヒアルロン酸クロスポリマーNa等)、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、不飽和ヒアルロン酸又はその塩、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、カチオン化ヒアルロン酸誘導体(ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム等)、ヒアルロン酸ジメチルシラノール等);コンドロイチン硫酸又はその塩(コンドロイチン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸カリウム、デルマタン硫酸ナトリウム、デルマタン硫酸カリウム等);ヘパリン類似物質、アラニン、セリン、アスパラギン酸、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、アルギニンなどのアミノ酸及びその誘導体;多価アルコール;PPG-17ブテス-17、PPG-25ソルビトール、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ポリオキシアルキレンジグリセリルなどのアルキレンオキシド;グリコシルトレハロース、トレハロース;セラミド、グルコシルセラミド、コレステロール、フィトステロール、コレステロール誘導体、フィトステロール誘導体、;レシチン、水素添加レシチン等のリン脂質;2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン等の2-メタクロイルオキシホスホリルコリン含有重合体;乳酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などのNMF由来成分;コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン等とそれらの加水分解物;ヒドロキシエチルウレア;植物(たとえば、アロエ、海藻、カッコン、クロレラ、レモングラス、カミツレ、ハマメリス、チャ、シソ、グレープフルーツ、アマチャヅルなど)に由来する成分、等が挙げられる。
<多価アルコール>
多価アルコールとしては、ジオール、ヒドロキシ基3個以上を有する多価アルコール等が挙げられ、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、1、3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、糖アルコール(例えば、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルトース・ショ糖縮合物(グルコオリゴ糖)、加水分解キシラン(キシロオリゴ糖)等)が挙げられる。中でも炭素数2~10のものが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,3-プロパンジオールから選ばれる1種又は2種以上との組み合わせが好ましい。
<増粘剤>
増粘剤としては、非イオン性ポリマーとイオン性ポリマーが挙げられる。非イオン性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系増粘剤、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系増粘剤、グァーガム、スクレロチウムガム、タマリンドガム、キサンタンガム、デキストラン、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、ビオサッカリドガム、ベントナイト、デキストリン脂肪酸エステル、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリエチレングリコール、マクロゴール等が挙げられる。イオン性ポリマーとしては、例えば、カルボキシビニルポリマー、塩化トリメチルアンモニウムヒドロキシプロピルグァーガム、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。イオン性ポリマーは、耐塩性がないため、石鹸洗顔料においては多量に使用する必要がある。そのため使用感の悪化を来すことから好ましくない。一方非イオン性ポリマーは、耐塩性による懸念がなく、好ましい。
<清涼化剤>
清涼化剤としては、例えば、メントール及びその誘導体、カンフル、クロロブタノール、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、アネトール、リモネン、オイゲノール等のテルペン類(これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。);ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、クールミント油、スペアミント油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、テレビン油等の精油等が挙げられる。中でもl-メントール、メンチルグリセリルエーテル、乳酸メンチル、メンチル3-ヒドロキシブチレート、メントキシプロパンジオール、カンフル、ユーカリ油、ペパーミント油、ハッカ油との組み合わせが好ましい。
<酸化防止剤>
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トコフェロール、トコフェロール誘導体、トコトリエノール、亜硫酸水素塩、次亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、EDTAカルシウム二ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、L-システイン塩酸塩等が挙げられる。
<保存剤又は防腐剤>
保存剤又は防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、チモール、イソプロピルメチルフェノール、カプリルヒドロキサム酸、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、メチルイソチアゾリン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、1,3-プロパンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、又は、1,2-オクタンジオール等が挙げられる。
<pH調整剤>
pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸など)、有機酸(乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸など)の他、当業者に公知の調整剤を適宜使用することができる。
<キレート剤>
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン4酢酸(エデト酸)、エチレンジアミン4酢酸塩(ナトリウム塩(エデト酸ナトリウム:日本薬局方、EDTA-2Naなど)、カリウム塩など)、フィチン酸、グルコン酸、ポリリン酸、メタリン酸等が挙げられる。中でも、エデト酸ナトリウムが好ましい。
<抗炎症成分>
抗炎症成分としては、例えば、アラントイン及びその誘導体(例えば、アルクロキサ、アラントインなど)、カラミン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸若しくはその誘導体又はそれらの塩(例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなど)、グリチルレチン酸若しくはその誘導体又はそれらの塩(例えば、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリルなど)、酸化亜鉛、アミノカプロン酸、アズレン及びその誘導体(例えば、グアイアズレン、アズレンなど)、酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体、ステロイド類若しくはその誘導体又はそれらの塩(例えば、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン)、ウフェナマート、ブフェキサマク、イブプロフェンピコノール、アゼライン酸、植物(例えば、コンフリー、オウレン、ドクダミ、カミツレ、ビルベリー、イザヨイバラ、エンメイソウなど)に由来する成分、等が挙げられる。好ましくは、アラントイン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、アミノカプロン酸、アズレン及びその誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸の塩、又はアスコルビン酸の誘導体、ドクダミエキス、ビルベリー葉エキス、から選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくは、アラントイン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、アミノカプロン酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上である。
<抗菌・殺菌成分>
抗菌・殺菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、ジンクピリチオン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノグリシン、塩化セチルピリジニウム、ピロクトオラミン、ミコナゾール若しくはその塩、クロロブタノール、エチルヘキシルグリセリン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、カプリルヒドロキサム酸、フェネチルアルコール、メチルイソチアゾリノン、ソルビン酸、β-グリチルレチン酸、アゼライン酸、炭素数5~10のアルカンジオール(例えば、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオールなど)、植物(例えば、アロエ、クララ、ローズマリー、クワ、ユーカリ、キナ、チョウジなど)に由来する成分等が挙げられる。好ましくは、アゼライン酸、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、エタノール、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸、イソプロピルメチルフェノール、パラベン、フェノキシエタノール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、エチルヘキシルグリセリン、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、カプリルヒドロキサム酸、ソルビン酸、β-グリチルレチン酸、ローズマリーエキス、ユーカリエキス、アロエエキス、キナエキス、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオールから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
<収斂成分>
収斂成分としては、例えば、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、パラフェノールスルホン酸亜鉛、塩基性乳酸アルミニウム亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸、植物(例えば海藻、タイム、紅茶、ウーロン茶、緑茶、オトギリソウ、ハマメリス、ビワ、ボタンピ、ユキノシタ、ルイボス、レンゲソウ、アーティチョーク、カミツレ、ユーカリ、レモン、ローズマリー、ワレモコウなど)に由来する成分等を挙げることができる。
<スクラブ剤>
スクラブ剤としては、例えば、アプリコット核粉末、アーモンド殻粉末、アンズ核粉末、塩化ナトリウム粒、オリーブ核粉末、海水乾燥物粒、キャンデリラワックス、くるみ殻粉末、さくらんぼ核粉末、サンゴ粉末、炭粉末、はしばみ殻粉末、ポリエチレン末、無水ケイ酸等が挙げられる。
[pH]
本発明の洗浄用組成物のpHは、好ましくは、6~13、より好ましくは、7~12、さらに好ましくは8~11である。
[物性]
本発明の洗浄用組成物は、使用温度域において、大きな減粘や増粘が生じないレオロジー特性を有する。
本発明の洗浄用組成物の25℃における粘度は、限定はされないが、好ましくは100~2000Pa・s、より好ましくは100~1500Pa・s、さらに好ましくは150~1500Pa・sである。ここで、粘度は、B型粘度計で測定されたものである。また、40℃における粘度/25℃における粘度の変化率は、限定はされないが、好ましくは0~40%未満、より好ましくは、0~20%である。
ここで、40℃における粘度と25℃における粘度の変化率とは、以下の式を用いて算出される。
40℃における粘度と25℃における粘度の変化率(%)=
|(1-40℃における粘度/25℃における粘度)×100|
ここで、変化率は、絶対値として表す。
[容器]
本発明の洗浄用組成物を充填する容器は特に限定されない。医薬品外用剤、医薬部外品、化粧品用の容器として用いられるものであればよい。このような容器材質として、例えば、洗浄用組成物との接触面の一部又は全部、好ましくは全部が、ポリオレフィン樹脂、アクリル酸樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリイミド、セルロースアセテート、アルミニウム、及びガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料で構成されている容器が挙げられる。
製剤の扱いやすさの観点から、ポリエチレン(PE)(高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超高分子量ポリエチレンなどを含む)、ポリプロピレン(PP)(アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロピレンなどを含む)、及びエチレン・プロピレンコポリマー、ポリメチルペンテン、ポリブテン-1、1,2-ポリブタジエンのようなポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましく、ポリエチレン又はポリプロピレンがより好ましい。
容器の形状は、限定はされないが、チューブ、搾りだし容器、ポンプ容器であることが好ましい。
[用途]
本発明の洗浄用組成物は、医薬品、医薬部外品又は化粧品等の公知の形態として、例えば、毛髪や皮膚への使用に適した形態であり得る。本発明の洗浄用組成物は、使用後で洗い流す形態の洗浄用組成物であることが望ましい。本発明により、ある程度の粘性を備えた外用組成物に調製できるという点を考慮すると、使用時に適度な粘度を備えることが望まれる洗浄用組成物として用いられることが好ましい。洗浄用の外用組成物の形態は特に限定されないが、例えば、シャンプー(頭髪用シャンプー、ドライシャンプー、リンスインシャンプー等)、石鹸(液体石鹸、泡状石鹸、ボディソープ(ボディシャンプーともいう)、ハンドソープ等、洗顔フォーム、メイク落とし用のクレンジング等であり得る。これらの中でも、適度な粘性を備えることが望まれることも多いシャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、液体石鹸、洗顔フォーム、メイク落とし用のクレンジングが好ましく、とりわけ、洗顔フォーム、メイク落とし用のクレンジング、シャンプーが好ましい。
[剤形]
本発明の洗浄用組成物は、医薬品、医薬部外品等として幅広く利用可能な任意の形態で提供される。好ましくは、外用剤として利用可能な製剤として提供される。本発明の洗浄用組成物は、公知の形態であれば、特に限定されないが、本発明の効果をより顕著に奏する観点から、例えば、ローション、ジェル、ムース、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤等としても提供され得る。中でも、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤の形態で用いられることが好ましい。
[製造方法]
本発明の洗浄用組成物は、公知の方法により製造できる。第17改正日本薬局方総則に従い、又はこれに準拠して、各成分を混合することで製造しても良い。必要に応じて、滅菌工程やろ過工程を含めることができる。
[粘度維持方法]
本発明の粘度維持方法は、
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を含有し、
ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、(A)成分の中和率が、90%以上であることを特徴とする。この他に、(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種又はその他の成分や容器、剤形等については、[洗浄用組成物]で記載した通りである。
ここで、粘度維持とは、[洗浄用組成物]で記載した内容に準じる。
本発明においては、以下の態様が含まれる。
[1]
下記(A)、(B)、及び(C)成分を含有する洗浄用組成物:
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を含有し、
ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、
(A)成分の中和率が、90%以上である、洗浄用組成物。
[2]
前記(A-2)成分が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及びベヘン酸からなる群より選択される1種以上である、[1]に記載の洗浄用組成物。
[3]
前記(A-2)成分が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸からなる群より選択される2種以上である、[1]又は[2]に記載の洗浄用組成物。
[4]
さらに、(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、[1]~[3]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[5]
前記(C)成分が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群より選択される少なくとも1種以上である、[1]~[4]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[6]
前記(A)成分が、組成物全量に対して、10.1~60質量%含まれる、[1]~[5]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[7]
前記(A-1)成分が、組成物全量に対して、0.1~10質量%含まれる、[1]~[6]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[8]
前記(A-2)成分が、組成物全量に対して、10~50質量%含まれる、[1]~[7]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[9]
前記(A-1)成分1質量部に対して、(A-2)成分が1~500質量部である、。前記(A-2)成分が、組成物全量に対して、10~50質量%含まれる、[1]~[8]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[10]
前記(A)成分と(B)成分の質量比が、(A)成分1質量部に対して、(B)成分0.001~1.5質量部である、[1]~[9]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[11]
前記(C)成分の総含有量が、組成物全量に対して、0.01~30質量%である、[1]~[10]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[12]
前記(A)成分と(D)成分の質量比が、(A)成分1質量部に対して、(D)成分0.0001~5質量部である、[4]に記載の洗浄用組成物。
[13]
チューブ入り洗顔料である、[1]~[12]のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
[14]
(A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
(B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール;及び
(C)塩基性成分を共存させ、
ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、(A)成分の中和率が、90%以上であることを特徴とする、洗浄用組成物の粘度維持方法。
[15]
さらに、(D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、及びラウリン酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を共存させることを特徴とする、[14]に記載の洗浄用組成物の粘度維持方法。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
表1に示す実施例及び比較例の組成物を、常法に従い、加熱溶解した脂肪酸相に、加熱したアルカリ相を反応させて石鹸を形成し、一定時間保持した後、冷却して調製した。表1に示す配合比単位は質量%である。なお、モノステアリン酸ポリエチレングリコールにおける酸化エチレンの平均付加モル数は2のものを使用した。
(試験例1:粘度測定)
表1の実施例及び比較例の組成物(洗顔料)を、ガラス瓶(50mL)に50g充填し、25℃もしくは40℃で1日静置した。その後、25℃保存品は室温で、40℃保存品は40℃の条件下で、B型粘度計(東機産業株式会社社製)にて以下の条件で粘度を測定した。ローター:M4回転速度:0.6rpm測定時間:120秒間
その後、以下の式に基づき算出した値を、25℃から40℃に変化した際の粘度変化率とし、比較した。
(式1)粘度変化率(%)=|(1-40℃における粘度/25℃における粘度)×100|
Figure 0007011104000001
ここで、粘度(Pa・s) (R.T.(室温)における)について、
◎:150以上
〇:150未満100以上
△:100未満50以上×:50未満
N.D.:検出限界以下
として示した。
粘度低下率は、
◎:20%以下
〇:20%以上40%未満
×:40%以上
-:(検出限界以下の値を含むため)算出不可
として示した。
(試験例2:タレの評価)
表1の実施例及び比較例の組成物(洗顔料)を、ガラス瓶(50mL)に50g充填し、25℃もしくは40℃で1日静置した。その後、25℃保存品は室温で、40℃保存品は40℃の条件下で、スパーテルで一匙分かき出し、スライドグラス上にのせ、組成物(洗顔料)のタレ具合を目視で評価した。
比較例の組成物は、スライドガラス上でタレてしまったのに対し、実施例の組成物はタレずに、スライドガラス上に残った。
上記評価により、実施例の組成物はタレが少なく、特にチューブ容器充填にも耐え、チューブ容器充填後、容器の口からタレずに排出しうるものであることが分かった。
一方、比較例の組成物は、いずれもタレが大きく、チューブ容器充填には適さず、容器に充填しても、容器の口からタレて使用に耐えないか排出が困難であることが分かった。
(試験例3:水溶けと泡立ち試験)
さらに、表1の実施例及び比較例の組成物(洗顔料)を、25℃の水に溶解させ、泡立ちを観察したところ、実施例の組成物は水溶けがよく、泡立ちも良好であることが観察された。
以下、本発明の製剤処方例を示す。
<製剤処方例1:洗顔フォーム>
ラウリン酸 8質量%
ミリスチン酸 8質量%
パルミチン酸 12質量%
オレイン酸 1質量%
1,3-ブチレングリコール 5質量%
濃グリセリン 20質量%
ジステアリン酸エチレングリコール 2質量%
ジステアリン酸ポリエチレングリコール(1) 2質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 4質量%
(酸化エチレンの平均付加モル数 2~150のものより、選択)
ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド 0.2質量%
水酸化カリウム 6.8質量%
水酸化ナトリウム 0.3質量%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.4質量%
EDTA-2Na 0.05質量%
香料 微量
無水エタノール 適量
精製水 適量

Claims (5)

  1. 下記(A)、(B)、及び(C)成分を含有する洗浄用組成物:
    (A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
    (B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール
    (C)塩基性成分;及び
    (D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種
    を含有し、
    ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、
    (A)成分の中和率が、90%以上である、洗浄用組成物。
  2. 前記(C)成分が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムからなる群より選択される少なくとも1種以上である、請求項に記載の洗浄用組成物。
  3. 前記(A)成分が、組成物全量に対して、10.1~60質量%含まれる、請求項1又は2に記載の洗浄用組成物。
  4. チューブ入り洗顔料である、請求項1~のいずれか1項に記載の洗浄用組成物。
  5. (A)炭素数12~22の直鎖脂肪酸;
    (B)モノステアリン酸ポリエチレングリコール
    (C)塩基性成分;及び
    (D)ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含有させ
    ここで、(A)成分は、(A-1)オレイン酸及び(A-2)オレイン酸以外の炭素数12~22の直鎖脂肪酸からなり、(A)成分の中和率、90%以上とすることによる、洗浄用組成物の粘度維持方法。
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