JP2016199600A - 油性クレンジング化粧料 - Google Patents

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淳一 藤本
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淳一 藤本
優 河合
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優 河合
祐子 矢部
Yuko Yabe
祐子 矢部
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Abstract

【課題】手や皮膚が濡れた状態にある場合でも、洗浄力の低下や白濁等の問題がなく使用することができ、且つ洗い流し性の良い油性クレンジング化粧料を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)および(B):(A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上、(B)モノイソステアリン酸デカグリセリルを含有し、水が混入した場合の洗浄力が維持され、保存安定性が高く、水で洗い流した際の使用感にも優れる油性クレンジング化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、油性クレンジング化粧料に関するものである。より詳細には、本発明は、肌が少量の水に濡れた状態で使用した場合であっても、高いクレンジング力を維持し、且つ優れた洗い流し性を維持することができる油性クレンジング化粧料に関する。
近年メイクアップ化粧料の耐水性、耐油性が向上するにつれて、メイクアップ除去料の洗浄力の増強が求められ、水性クレンジング化粧料より洗浄力の強い油性クレンジング化粧料が一般的に使用されるようになってきた。油性クレンジング化粧料は、主に界面活性剤と大量の油とで構成されるものであり、水には溶けにくいメイクアップ化粧料を油に溶かし、界面活性剤で、すすぎ水とその油を乳化させて除去することでクレンジング能力を発揮している。
従来の油性クレンジング化粧料は、例えば風呂場で手や顔が少し濡れた状態で使用する場合に、少量の水が油性クレンジング化粧料に混入してしまうだけで乳化状態となり、メイクアップ化粧料を十分に溶かし出すことができず、著しくクレンジング能力が落ちることがあった。
このため、少量の水が混入しても乳化が起こりにくく、クレンジング能力が落ちにくい油性クレンジング化粧料の開発がされてきた。具体的には、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと3価以上の多価アルコール及び30〜70%の水分を含有する水相に、油性成分を添加、混合するクレンジング化粧料が報告されている(特許文献1)。また、デキストリン脂肪酸エステルとポリグリセリンの分岐脂肪酸エステルとを含有する化粧料が報告されている(特許文献2)。
また界面活性剤であるトリイソステアリン酸PEG−20グリセリルは、油性クレンジング化粧料に配合することで、水が混入してもクレンジング能力が落ちにくいことが報告されている(特許文献3)。
特表2000−327529号公報 特開2007−161627号公報 特開平6−116118号公報
しかしながら、他の界面活性剤と組み合わせた場合に十分なクレンジング能力を発揮できないことや、肌がぬれた場合にも十分なクレンジング能力を維持できないことや、すすぎ後のべたつきが起こるなどの問題点があった。
本発明では、上記の問題点に鑑みて、複数の界面活性剤を組み合わせた場合、少量の水の混入によっても十分な洗浄力が維持され、且つ外観の透明度の高い、油性クレンジング化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上、およびモノイソステアリン酸デカグリセリルを含有することにより、手や皮膚の濡れた状態で使用しても十分な洗浄力が維持され、使用感のよい油性クレンジング化粧料を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)および(B):
(A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上、
(B)モノイソステアリン酸デカグリセリル
を含有する油性クレンジング化粧料に関する。
本発明の油性クレンジング化粧料において、前記油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、前記成分(A)の含有量が1〜20重量%、前記成分(B)の含有量が1〜20重量%であり、且つ(A):(B)の重量比(A)/(B)が0.2〜20であり得る。
本発明の油性クレンジング化粧料は、脂肪酸デキストリン、ヒアルロン酸、およびヒアルロン酸の誘導体からなる群より選択される1種以上をさらに含有し得る。
また、本発明の油性クレンジング化粧料は、前記脂肪酸デキストリンを、前記油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、0.001〜10重量%含有し得る。
本発明の油性クレンジング化粧料は、前記ヒアルロン酸および/またはヒアルロン酸の誘導体を、前記油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、0.00001〜10重量%含有し得る。
本発明の油性クレンジング化粧料は、成分(A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上、および成分(B)モノイソステアリン酸デカグリセリルを含有することにより、それぞれの界面活性剤を単独で用いた場合より、少量の水が混入した場合であっても洗浄力が維持され、保存安定性が高く、水で洗い流した際の使用感や、他にもマッサージ性、なじみ性、低刺激性にも優れる。
本発明の油性クレンジング化粧料は、成分(A)としてトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上含有するものである。
本発明において、クレンジングとは、クレンジング化粧料が、メイクアップ化粧料、皮脂、古くなった角質、またはこれらの複合体などの油性汚れを溶かし、水やお湯で洗い流すことにより、クレンジング化粧料とともに油性汚れを皮膚から除去する作用を意味する。また、油性クレンジング化粧料とは、クレンジング化粧料に含まれる成分として、界面活性剤、油分が含まれるクレンジング化粧料を意味しており、常温において液状、ペースト状、固形状のものをいう。
成分(A)のトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルは、常温で液状またはペースト状を呈し、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられるものであれば特に限定されない。
本発明において、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルとして、例えば、市販のものを利用でき、商品名「エマレックスGWIS−320EX、エマレックスGWIS−320(表示名称:トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル)」(日本エマルジョン社製)、「NIKKOL TGI−20(表示名称:トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル)」(日光ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。
トリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルとして、例えば、市販のものを利用でき、商品名「エマレックスGWO−320(表示名称:トリオレイン酸PEG−20グリセリル)」(日本エマルジョン社製)等が挙げられる。
ここで、表示名称中のPEGは、ポリオキシエチレングリセリルを意味し、例えばPEG−20グリセリルとの記載は、オキシエチレン基の付加モル数が20であることを意味する。
本発明の成分(A)の含有量は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、クレンジング力の観点から、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上、更に好ましくは5重量%以上であり、皮膚刺激性の観点から、20重量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下、更に好ましくは10重量%以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料は、成分(B)としてモノイソステアリン酸デカグリセリルを含有するものである。
本発明に用いられる成分(B)は医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、市販のものを利用でき、商品名「IS−1001P(表示名称:イソステアリン酸ポリグリセリル−10)」(阪本薬品工業株式会社製)、「NIKKOL Decaglyn 1−ISV(表示名称:イソステアリン酸ポリグリセリル−10)」(日光ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。
本発明の成分(B)の含有量は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、クレンジング力の観点から、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上、更に好ましくは5重量%以上であり、皮膚刺激性の観点から、20重量%以下が好ましく、より好ましくは15重量%以下、更に好ましくは10重量%以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料において、成分(A)および成分(B)の界面活性剤の含有量の重量比(A)/(B)は、クレンジング力の観点から、0.2〜20であることが好ましく、より好ましくは0.5〜5.0、更に好ましくは1.0〜2.0である。
本発明の油性クレンジング化粧料は、脂肪酸デキストリン、ヒアルロン酸、およびヒアルロン酸の誘導体からなる群より選択される1種以上をさらに含有することができる。本明細書において、脂肪酸デキストリンとは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化合物をいう。また、本明細書において、ヒアルロン酸とは、グルクロン酸とN−アセチルグルコサミンからなる構成単位を1以上有する多糖類をいう。
本発明の油性クレンジング化粧料は、脂肪酸デキストリンを含有することで、すすぎ性を改善することができるようになり、油性クレンジング化粧料をすすいで洗い流した後のべたつきを改善することができる。また本発明の油性クレンジング化粧料は、脂肪酸デキストリンを含有することで、マッサージ性、クッション性、安定性、製剤を手からこぼさずに対象箇所に塗りやすいとの優れた効果を付与することができる。
脂肪酸デキストリンを構成する脂肪酸は、炭素数6〜24のものが好ましく、例えば、アラキン酸、オクタン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
脂肪酸デキストリンは、1種以上の脂肪酸により構成され得る。
脂肪酸デキストリンは、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、市販のものを利用でき、商品名「レオパールKL(表示名称:パルミチン酸デキストリン)」(千葉製粉株式会社製)、商品名「レオパールTL(表示名称:パルミチン酸デキストリン)」(千葉製粉株式会社製)、商品名「レオパールTT(表示名称:(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン)」(千葉製粉株式会社製)等が挙げられる。
脂肪酸デキストリンの含有量は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、使用性の観点から、0.001重量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.01重量%以上、更に好ましくは0.1重量%以上であり、メイクアップ汚れとのなじみ性の観点から、10重量%以下であることが好ましく、より好ましくは8重量%以下、更に好ましくは5重量%以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料は、ヒアルロン酸および/またはヒアルロン酸の誘導体を含有することで、すすぎ性を改善することができるようになり、油性クレンジング化粧料をすすいで洗い流した後のべたつきを改善することができる。また本発明の油性クレンジング化粧料は、ヒアルロン酸および/またはヒアルロン酸の誘導体を含有することで、マッサージ性、クッション性、安定性、製剤を手からこぼさずに対象箇所に塗りやすいとの優れた効果を付与することができる。
ヒアルロン酸の誘導体は、例えば、ヒアルロン酸の薬学的に許容される塩、またはヒアルロン酸を化学修飾したもの等が挙げられる。
ヒアルロン酸の薬学的に許容される塩としては、例えば、亜鉛塩、アルキルアンモニウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。
ヒアルロン酸の化学修飾とは、例えば、アセチル化、硫酸化、カチオン化等が挙げられる。
ヒアルロン酸またはヒアルロン酸の誘導体は、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、市販のものを利用でき、商品名「ヒアロベール(表示名称:ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム)」(キユーピー株式会社製)、商品名「ヒアロベール−MPF(表示名称:ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム)」(キユーピー株式会社製)、商品名「ヒアルロンサン HA−Q(表示名称:ヒアルロン酸ナトリウム)」(キユーピー株式会社製)、商品名「バイオヒアルロン酸ナトリウムHA9N(表示名称:ヒアルロン酸ナトリウム)」(株式会社 資生堂製)、商品名「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム(表示名称:アセチルヒアルロン酸ナトリウム)」(株式会社 資生堂製)、商品名「ヒアロオリゴ(表示名称:加水分解ヒアルロン酸)」(キユーピー株式会社製)等が挙げられる。
ヒアルロン酸および/またはヒアルロン酸の誘導体は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、使用性の観点から、0.00001重量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.0001重量%以上、更に好ましくは0.001重量%以上であり、メイクアップ汚れとのなじみ性の観点から、10重量%以下であることが好ましく、より好ましくは8重量%以下、更に好ましくは5重量%以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料は、その主成分は油分であり、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる油分を、本発明の効果を損なわない量的および質的範囲内で含有することができる。
このような油分としては、天然動植物油脂類、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、高級アルコール、高級脂肪酸、動植物や合成の精油などが挙げられる。
天然動植物油脂類としては、例えば、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、牛脂、キリ油、小麦胚芽油、ゴマ油、米胚芽油、米糠油、サフラワー油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、豚脂、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、落花生油、ラノリン、卵黄油、ローズヒップ油等が挙げられる。
炭化水素油としては、パラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素が用いられ、例えば、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、プリスタン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、ワセリン等が挙げられる。
エステル油としては、合成エステル類、高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル類が用いられ、例えば、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸セチル、乳酸テトラデシル、ミリスチン酸イソプリピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロヘキサシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、飽和または不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の炭素数12〜22の脂肪酸を用いることができ、例えば、イソステアリン酸、オキシステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ラノリン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
このような油分の含有量は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、クレンジング効果の観点から、25重量%以上であることが好ましく、より好ましくは30重量%以上、更に好ましくは40重量%以上であり、洗い流し性の観点から、95重量%以下であることが好ましく、より好ましくは90重量%以下、更に好ましくは85重量%以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料は、水を含有することができる。水の含有量は、油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、安定性の観点から、0.1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは1重量%以上、更に好ましくは3重量%以上である。油性クレンジング化粧料の透明性を向上させる場合、水の含有量は、30重量%以下であることが好ましく、より好ましくは20重量%以下とすることができる。
本発明の油性クレンジング化粧料は、本発明の効果を損なわない量的および質的範囲内で、必要に応じて医薬品、医薬部外品または化粧品分野において一般的に用いられる各種の成分、例えば前記成分(A)および前記成分(B)以外の界面活性剤、ヒアルロン酸またはヒアルロン酸の誘導体以外の保湿剤、安定化剤、刺激軽減剤、血行促進剤、スクラブ剤、増粘剤、保存剤、酸化防止剤、着色剤、パール光沢付与剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収成分、紫外線散乱成分、洗浄成分、抗菌成分、抗炎症成分、収斂成分、ビタミン類、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、角質柔軟成分、細胞賦活化成分などを配合することができる。なお、これらの成分は1種単独または2種以上を任意に組み合わせて配合することができる。さらに、これらの成分は、公知の基剤または担体と共に混合して、油性クレンジング化粧料に配合することができる。これらの成分を常法に従って処理することによっても本発明の油性クレンジング化粧料は製造できる。
前記成分(A)および前記成分(B)以外の界面活性剤とては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、オレイルアミンのようなアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤などが挙げられる。
保湿成分としては、例えば、グリセリン、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリントレハロースのような多価アルコール;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサンのような高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、アルギニンのようなアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウムのような天然保湿因子;セラミド、コレステロール、リン脂質のような脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキスのような植物抽出エキスなどが挙げられる。
安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
刺激軽減剤としては、例えば、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
血行促進剤としては、例えば、アセチルコリン、イクタモール、カフェイン、カプサイシン、カンタリスチンキ、ガンマーオリザノール、ショオウキョウチンキ、ジンゲロン、セファランチン、センブリエキス、タンニン酸、トウガラシチンキ、トラゾリン、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル等が挙げられる。
スクラブ剤としては、例えば、アプリコット核粉末、アーモンド殻粉末、アンズ核粉末、塩化ナトリウム粒、オリーブ核粉末、海水乾燥物粒、キャンデリラワックス、くるみ殻粉末、さくらんぼ核粉末、サンゴ粉末、炭粉末、はしばみ殻粉末、ポリエチレン末、無水ケイ酸等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。
保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、エリソルビン酸、L−システイン塩酸塩などが挙げられる。
着色剤としては、無機顔料、天然色素などが挙げられる。
パール光沢付与剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどが挙げられる。
分散剤としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸架橋コポリマー、有機酸等が挙げられる。
キレート剤としては、例えば、EDTA・2ナトリウム塩、EDTA・カルシウム・2ナトリウム塩などが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸など)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)などが挙げられる。
紫外線吸収成分としては、オクチルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、メトキシケイヒ酸オクチル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどが挙げられる。
紫外線散乱成分としては、含水ケイ酸、ケイ酸亜鉛、ケイ酸セリウム、ケイ酸チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の無機化合物、それらの無機化合物を含水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカやタルク等の無機粉体で被覆したり、ポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂粉体に複合化したもの、さらにシリコン油や脂肪酸アルミニウム塩等で処理したものなどが挙げられる。
洗浄成分としては、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム又はステアリン酸カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミド塩またはアミノ酸塩などの石けん類、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムなどのアミノ酸系界面活性剤、ラウレス硫酸ナトリウムなどのエーテル硫酸エステル塩、ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸塩、アルキススルホコハク酸エステルナトリウムなどのスルホコハク酸エステル塩、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸時エタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミド、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのモノアルキルリン酸エステル塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインおよびラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウムなどのベタイン型両性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどのアミノ酸型両性界面活性剤などが挙げられる。
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸およびその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン、ピロクトオラミン、ミコナゾールなどが挙げられる。
抗炎症剤としては、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸及びヒドロコルチゾン等が挙げられる。
収斂成分としては、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛及びタンニン酸等が挙げられる。
ビタミン類としては、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類;アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビルなどのビタミンC類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩;チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類;ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、ビオチシン等のビオチン類;アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類;カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子などが挙げられる。
ペプチド又はその誘導体としては、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等)などが挙げられる。
アミノ酸又はその誘導体としては、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等が挙げられる。
角質柔軟成分としては、乳酸、サリチル酸、サリチル酸グリコール酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸、尿素、イオウなどが挙げられる。
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノカプロン酸などのアミノ酸類、レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類、グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類、タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。
固形状でない本発明の油性クレンジング化粧料の粘度は、使用性の観点から、1mPa・s以上、好ましくは10mPa・s以上、より好ましくは20mPa・s以上であり、メイクアップ汚れとのなじみ性の観点から、10000mPa・s以下、好ましくは1000mPa・s以下、より好ましくは500mPa・s以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料全体としてのHLB値は、洗い流し性の観点から、8以上、より好ましくは9以上、さらに好ましくは10以上であり、クレンジング力の観点から13以下、より好ましくは12以下、さらに好ましくは11以下である。
本発明の油性クレンジング化粧料が液状またはペースト状である場合、該油性クレンジング化粧料を適量手にとり、顔面に塗布して油汚れやメイクアップ化粧料に十分なじませた後、多量の水で容易に洗い流すことができる。手や顔が少し濡れた状態で使用すると、本発明の油性クレンジング化粧料は透明ないし半透明な外観を維持し、液状またはとろみもった性状となり、クレンジングを続けることができる。
本発明の油性クレンジング化粧料が固形状である場合、使用開始時は固形状であっても、これを手にとり、擦過することで、適度に粘性を有する液体へ移行するため、顔面に塗布して油汚れやメイクアップ化粧料に十分なじませた後、多量の水で容易に洗い流すことができる。発明の油性クレンジング化粧料が固形である場合も、手や顔が少し濡れた状態でクレンジングを行うことができる。
本発明の油性クレンジング化粧料の製造方法は、各成分を20〜80℃に加温して、撹拌しながら溶解させる。撹拌方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、羽根型攪拌機、ディスパー、ホモミキサーなどの装置を用いることができる。溶解して均一となっった混合物を常温にまで冷却することで本発明の油性クレンジング化粧料を得ることができる。油性クレンジング化粧料の処方により、冷却時に、液状、ペースト状、または固形状の油性クレンジング化粧料を得ることができる。本発明の油性クレンジング化粧料が固形状である場合は、公知の成形方法を用いることにより、例えば、動物、果物、キャラクターなどの形状に加工することができる。
次に、処方例、実施例等により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の処方例および実施例に限定されるものではない。
実施例において使用した成分は、下記の通りである。
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル(GWIS−320EX、HLB:8.0、日本エマルジョン株式会社製)
トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル(GWIS−310EX、HLB:5.0、日本エマルジョン株式会社製)
トリイソステアリン酸PEG−30グリセリル(GWIS−330EX、HLB:10.0、日本エマルジョン株式会社製)
ジイソステアリン酸PEG−20グリセリル(GWIS−220EX、HLB:10.0、日本エマルジョン株式会社製)
トリオレイン酸PEG−20グリセリル(GWO−320、HLB:8.0、日本エマルジョン株式会社製)
トリステアリン酸PEG−20グリセリル(GWS−320、HLB:8.0、日本エマルジョン株式会社製)
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル(セチオールHE、HLB:12.0、コグニスジャパン社製)
(カプリル/カプリン酸)PEG−7グリセリル(セチオールHE 810、HLB:14.0、コグニスジャパン社製)
イソステアリン酸PEG−20グリセリル(GWIS−120EX、HLB:13.0、日本エマルジョン株式会社製)
イソステアリン酸ポリグリセリル−10(IS−1001P、HLB:13.7、阪本薬品工業株式会社製)
イソステアリン酸ポリグリセリル−6(IS−601P、HLB:10.8、阪本薬品工業株式会社製)
ラウリン酸ポリグリセリル−10(L−1001、HLB:14.8、阪本薬品工業株式会社製)
ミリスチン酸ポリグリセリル−10(M−1001、HLB:14.8、阪本薬品工業株式会社製)
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10(IS−1002P、HLB:11.3、阪本薬品
工業株式会社製)
ステアリン酸ポリグリセリル−10(S−1001P、HLB:14.1、阪本薬品工業株式会社製)
(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン(レオパールTT2、千葉製粉株式会社製)
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(ヒアロベール、キユーピー株式会社製)
アセチルヒアルロン酸ナトリウム(株式会社 資生堂製)
ヒアルロン酸ナトリウム(ヒアルロンサンHA−LQ、キユーピー株式会社製)
実施例において、使用した油は下記の通りである。
パルミチン酸エチルヘキシル(NIKKOL IOP、日光ケミカルズ株式会社製)
トリエチルエキサノイン(NIKKOL Trifat S−308、日光ケミルズ株式会社製)
ミネラルオイル(シルコールP−70、松村石油研究所製)
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(シリコーンKF−56、信越化学工業製)
(調製例)
表1〜4に示した各成分を所定量(重量%)で混合し、次いで、約70℃で撹拌しながら溶解して均一の混合物を得た。該混合物を約25℃に冷却して油性クレンジング化粧料を得た。表中の油は、パルミチン酸エチルヘキシル:トリエチルエキサノイン:ミネラルオイル:ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン=3:2:2.9:0.1の比率で混合したものを使用した。
得られた油性クレンジング化粧料について、以下の評価試験を行った。
各成分の含有量は、表1〜4に示す含有比率で調製した。得られた油性クレンジング化粧料は、表1〜4に示すような外観、形状を有していた。
(外観の評価基準)
透明:濁りを認めない
半透明:濁りを認める
白濁:乳化している
製剤全体としての見かけ上のHLB値は、2種以上の界面活性剤を含有する場合、それぞれの界面活性剤のHLB値、及びその重量比率から算出したHLB値の加重平均を製剤全体としての見かけ上のHLB値とした。
(1)油性クレンジング化粧料の粘度の評価
粘度計(東機産業株式会社製、TV−10M)を用いて、スピンドルNo.2で、6rpm、1分間、25℃の測定条件で粘度を評価した。成分が分離したものについては、粘度の測定を行わなかった。
(評価基準)
○:0〜100mPa・s
△:101〜1000mPa・s
×:1001mPa・s以上
(2)油性クレンジング化粧料の安定性の評価
各油性クレンジング化粧料の調製後、25℃で3日間静置して保管した場合の性状を目視により評価した。
(評価基準)
良好:分離および沈殿を認めない
沈殿:沈殿を認める
分離:分離および沈殿している
(3)油性クレンジング化粧料の洗浄性の評価
肌が水に濡れていない状態のクレンジング力を確認するため、人工皮革に、得られたリキッドファンデーション(プロメディアル トリートメントファンデーションUV ロート製薬株式会社製)を直径約2cmで塗布し、2時間自然乾燥させた。得られた油性クレンジング化粧料100μlを添加して、指の腹で軽く10回擦り、その後流水で洗い流した。自然乾燥後、ファンデーションの落ち具合を目視で評価した。
(評価基準)
○:落ちが良好
△:落ちがやや良好
×:落ちが不良
(4)油性クレンジング化粧料の使用感(洗い流し易さ)の評価
得られた油性クレンジング化粧料を人工皮革上に添加し塗布した。水に10回静かに浸漬した。自然乾燥後、油性クレンジング化粧料の落ち具合を目視にて評価した。
(評価基準)
○:落ちが良好
△:落ちがやや良好
×:落ちが不良
(5)水が混入した場合の油性クレンジング化粧料の外観および性状の評価
肌が水に濡れた状態でのクレンジング使用の評価として、得られた油性クレンジング化粧料の全重量を基準として、30重量%の水を添加した場合の外観および性状を目視にて評価した。性状は、各油性クレンジング化粧料を軽く振とうさせた場合に、「液状」であるか、「とろみ」のある性状であるか、または「ゲル状」であるかを目視により評価した。「液状」「とろみ」は使用上問題ない状態であるが、「ゲル状」はすすぎ性を悪化させるため、「液状」「とろみ」の性状であることが好ましい。
(外観の評価基準)
透明:濁りを認めない
半透明:濁りを認める
白濁:乳化している
(6)水が混入した場合の油性クレンジング化粧料の洗浄性の評価
肌が水に濡れた状態でのクレンジング力を確認するため、人工皮革に、得られたリキッドファンデーション(プロメディアル トリートメントファンデーションUV ロート製薬株式会社)を直径約2cmで塗布し、2時間自然乾燥させた。濡れた手での使用を想定して、各油性クレンジング化粧料の全重量を基準として30重量%の水を添加し、混合した。各油性クレンジング化粧料100μlを添加して、指の腹で軽く10回擦り、その後流水で洗い流した。自然乾燥後、ファンデーションの落ち具合を目視にて評価した。
(評価基準)
○:落ちが良好
△:落ちがやや良好
×:落ちが不良
(7)総合評価
上記評価試験の各評価結果(表1〜4)を、点数化して合計することで総合評価を行った。「(1)油性クレンジング化粧料の粘度」、「(3)油性クレンジング化粧料の洗浄性」、「(4)油性クレンジング化粧料の使用感(洗い流し易さ)」、および「(6)水が混入した場合の油性クレンジング化粧料の洗浄性」の評価試験については、○=2点、△=1点、×=0として数値化を行った。「(2)油性クレンジング化粧料の安定性」の評価試験については、良好=2点、沈殿または分離=0点として数値化を行った。外観の評価試験については、水が混入した場合に外観変化なし=2点、変化あっても透明度を持続=1点、白濁=0点とした結果を示した。合計点数は0点〜12点の範囲で表され、総合評価は、合計点数が12〜10=○、9〜7=△、6以下を×として表した。
Figure 2016199600
Figure 2016199600
Figure 2016199600
Figure 2016199600
表1〜4により、本発明による実施例1の油性クレンジング化粧料は、表1に記載のとおりに調整した化粧料も、水に濡れた肌での使用を想定して少量の水を混入させた化粧料も、共に外観および性状が良く、洗浄性が維持されており、また粘度および保存による安定性に優れたものであった。よって、肌が水に濡れてない状態でも、肌が水に濡れていてもクレンジング効果が高いことが示された。
本発明による実施例2の油性クレンジング化粧料は、少量の水を混入させた後も外観および性状が良く、保存による安定性に優れ、また粘度および洗い流し易さに優れたものであった。
本発明による実施例3〜6の油性クレンジング化粧料は、少量の水を混入させた前後のいずれの場合においても、外観および性状、洗浄性、粘度、保存による安定性、並びに洗い流し易さの全ての評価結果において優れたものであった。一方、比較例1〜14の油性クレンジング化粧料は、少量の水を混入させた前後のいずれかの場合において、外観および性状、洗浄性、粘度、保存による安定性、並びに洗い流し易さのいずれか、または、全ての評価結果において不十分なものであった。
下記の処方に基づいて調製例に従い調製し、油性クレンジング化粧料を得た。この油性クレンジング化粧料は、肌が水に濡れていない状態又は肌が水に濡れた状態のどちらでも、洗浄力が維持されていた。
油性クレンジング化粧料処方例1
Figure 2016199600
油性クレンジング化粧料処方例2
Figure 2016199600
油性クレンジング化粧料処方例3
Figure 2016199600
油性クレンジング化粧料処方例4
Figure 2016199600

Claims (1)

  1. 次の成分(A)および(B):
    (A)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン-20グリセリルまたはトリオレイン酸ポリオキシエチレン−20グリセリルを1種以上、
    (B)モノイソステアリン酸デカグリセリルを含有する、油性クレンジング化粧料。
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