JP2008106060A - 皮膚洗浄料 - Google Patents

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Abstract

【課題】メイクアップ化粧料に対するのクレンジング効果、水での洗い流しやすさといった使用感に優れ、且つ、保存安定性が良好な皮膚洗浄料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(E);
(A)油性成分 65〜95質量%
(B)IOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
(C)IOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤
(D)IOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤
(E)水 0〜5質量%
を配合し、且つ、成分(B)〜(D)の配合量の合計が、全組成中5〜30質量%であり、さらに、成分(C)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の50質量%を超えることを特徴とする皮膚洗浄料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、油性成分と特定のIOB値及び特定の比率で組みあわせた非イオン性界面活性剤と水を配合する皮膚洗浄料に関し、更に詳しくは、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、水での洗い流しやすさといった使用感に優れ、且つ、保存安定性が良好な皮膚洗浄料に関するものである。
従来から、口紅、ファンデーション、マスカラ等のメイクアップ化粧料を落とす目的で、様々な剤型のクレンジング化粧料が用いられている。その中でも液状油を主体としたクレンジングオイルは、メイクアップ化粧料に対し相溶性に優れ、化粧料とのなじみに優れる反面、洗い流し性が悪く、化粧料の後残りや後肌が油っぽくなってしまうという欠点や、分離、沈殿が見られるなど保存安定性の点で問題があった。これまで、保存安定性を改善する試み(例えば、特許文献1参照)や洗い流し性を改善する試み(例えば、特許文献2〜5参照)がなされているが、メイクアップ化粧料のクレンジング効果が不十分である等、使用感を十分満足するものではなかった。
特許第2977568号 特開昭62−108806号公報 特許第3545574号 特開2004−168724号公報 特開2005−68082号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、メイクアップ化粧料に対する十分なクレンジング効果と水による洗い流しやすさを両立し、且つ、保存安定性が良好な皮膚洗浄料を提供することを技術的課題とするものである。
本発明者は、上記実状において鋭意検討を重ねた結果、特定のIOB値の非イオン性界面活性剤を特定の比率で組合せ、油性成分と水とともに配合することにより、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果、水での洗い流しやすさといった使用感に優れ、且つ、保存安定性が良好な皮膚洗浄料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。以下、詳細に説明する。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(E);
(A)油性成分 65〜95質量%
(B)IOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
(C)IOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤
(D)IOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤
(E)水 0〜5質量%
を配合し、且つ、成分(B)〜(D)の配合量の合計が、全組成中5〜30質量%であり、さらに、成分(C)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の50%質量を超えることを特徴とする皮膚洗浄料。さらに、成分(D)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の5〜30質量%であることを特徴とする皮膚洗浄料。さらに、成分(B)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の2〜15質量%であることを特徴とする皮膚洗浄料を提供するものである。
本発明の皮膚洗浄料は、メイクアップ化粧料に対するのクレンジング効果、水での洗い流しやすさといった使用感に優れ、且つ、保存安定性に優れたものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)油性成分は、通常化粧料に使用される原料であれば特に限定されず、用いることができる。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、高級アルコール類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、モンタンワックス、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、モノステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、パラアミノ安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
本発明における成分(A)の配合量は、65〜95質量%(以下、単に「%」と記す)であり、85〜95%がより好ましい。また、成分(A)の配合量中の炭化水素油の割合が50%以上、さらに好ましくは75%以上であるとき、メイクアップ化粧料に対するクレンジング効果や保存安定性がさらに良好なものとなる。
本発明に用いられる成分(B)〜(D)の非イオン性界面活性剤は、通常化粧料に使用される常温で液状またはペースト状のものであれば特に限定されず、用いることができる。本発明においては、IOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤、IOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤、IOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤の3種を特定量用いることが必要である。ここでいうIOB値(Inorganic Organic Balance)とは、藤田穆の有機概念図によるもので、無機性及び有機性の値の比である。有機化合物の極性の指標であり、この数値が高いほど極性が高くなる。これらの非イオン性界面活性剤のIOB値が0.4未満の場合は、洗い流し性が悪くなり好ましくなく、IOB値が1.2を超える場合は、油への溶解性が悪いため良好なクレンジング効果が得られず、また保存安定性が不十分であるため好ましくない。
本発明の皮膚洗浄料における成分(B)〜(D)の配合量の合計は、全組成中5〜30%であり、5%〜15%がより好ましい。成分(B)〜(D)の配合量の合計をこの範囲にした場合、メイクアップ化粧料に対するのクレンジング効果、水での洗い流しやすさといった使用感に優れ、且つ、保存安定性に優れた皮膚洗浄料を得ることができる。一方、配合量が5%未満では、クレンジング効果、水での洗い流しやすさが十分でなく、また、配合量が30%を超えると皮膚刺激性が高くなる場合があり、安全性の点から皮膚洗浄料としてふさわしくない場合がある。
本発明に用いられる成分(B)のIOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤としては、例えば、セスキオレイン酸ソルビタン(IOB値0.65)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(IOB値0.66)、POE(3)オレイルエーテル(IOB値0.57)、POE(5)デシルテトラデシルエーテル(IOB値0.63)、イソステアリン酸グリセリル(IOB値0.63)、オレイン酸グリセリル(IOB値0.62)、ジイソステアリン酸ジグリセリル(IOB値0.42)、ジイソステアリン酸トリグリセリル(IOB値0.52)、PEG(5)硬化ヒマシ油(IOB値0.51)、PEG(10)硬化ヒマシ油(IOB値0.69)、オレイン酸PEG(3)(IOB値0.65)、イソステアリン酸PEG(3)(IOB値0.66)、ジラウリン酸PEG(3)(IOB値0.45)、ジラウリン酸PEG(6)(IOB値0.69)、ジイソステアリン酸PEG(4)(IOB値0.40)、ジイソステアリン酸PEG(8)(IOB値0.63)、ジオレイン酸PEG(4)(IOB値0.40)、ジオレイン酸PEG(8)(IOB値0.62)、トリイソステアリン酸PEG(10)グリセリル(IOB値0.51)、イソステアリン酸PEG(3)グリセリル(IOB値0.60)、トリオレイン酸PEG(10)グリセリル(IOB値0.50)、イソステアリン酸PEG(10)硬化ヒマシ油(IOB値0.54)、イソステアリン酸PEG(15)硬化ヒマシ油(IOB値0.67)、トリイソステアリン酸PEG(15)硬化ヒマシ油(IOB値0.47)、トリイソステアリン酸PEG(20)硬化ヒマシ油(IOB値0.57)等が挙げられる。これらの中でも、特に、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル、オレイン酸PEG(3)、イソステアリン酸PEG(3)、ジラウリン酸PEG(3)、ジラウリン酸PEG(6)、ジイソステアリン酸PEG(4)、ジイソステアリン酸PEG(8)、ジオレイン酸PEG(4)、ジオレイン酸PEG(8)、トリイソステアリン酸PEG(10)グリセリル、イソステアリン酸PEG(3)グリセリル、トリオレイン酸PEG(10)グリセリルがメイクのクレンジング効果、洗い流しやすさ、保存安定性の点から好ましい。
本発明の皮膚洗浄料における成分(B)の配合量は、特に限定されるものではないが、成分(B)〜(D)の合計量の2〜15%が好ましく、5〜15%がより好ましい。成分(B)をこの範囲で配合するとメイクのクレンジング効果、保存安定性に優れた皮膚洗浄料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(C)のIOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤としては、例えば、POE(5)コレステリルエーテル(IOB値0.70)、POE(5)オレイルエーテル(IOB値0.75)、POE(6)オレイルエーテル(IOB値0.83)、POE(3)ラウリルエーテル(IOB値0.75)、POE(5)イソステアリルエーテル(IOB値0.76)、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリル(IOB値0.70)、トリイソステアリン酸デカグリセリル(IOB値0.76)、ジラウリン酸PEG(8)(IOB値0.81)、ジイソステアリン酸PEG(12)(IOB値0.80)、ジオレイン酸PEG(12)(IOB値0.79)、トリイソステアリン酸PEG(20)グリセリル(IOB値0.79)、イソステアリン酸PEG(5)グリセリル(IOB値0.77)、イソステアリン酸PEG(6)グリセリル(IOB値0.84)、トリオレイン酸PEG(20)グリセリル(IOB値0.78)、イソステアリン酸PEG(20)硬化ヒマシ油(IOB値0.78)、トリイソステアリン酸PEG(30)硬化ヒマシ油(IOB値0.72)、ラウリン酸PEG(20)硬化ヒマシ油(IOB値0.81)、トリミリスチン酸PEG(20)トリメチロールプロパン(IOB値0.87)、トリイソステアリン酸PEG(20)トリメチロールプロパン(IOB値0.78)等が挙げられる。これらの中でも、特に、ジラウリン酸PEG(8)、ジイソステアリン酸PEG(12)、ジオレイン酸PEG(12)、トリイソステアリン酸PEG(20)グリセリル、イソステアリン酸PEG(5)グリセリル、イソステアリン酸PEG(6)グリセリル、トリオレイン酸PEG(20)グリセリルがクレンジング効果、洗い流しやすさ、保存安定性の点から好ましい。
本発明の皮膚洗浄料における成分(C)の配合量は、成分(B)〜(D)の合計量の50%を超える量であり、60〜80%がより好ましい。成分(C)をこの範囲で配合するとメイクのクレンジング効果、水での洗い流しやすさ、保存安定性に優れた皮膚洗浄料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(D)のIOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤としては、例えば、オレイン酸PEG(6)(IOB値0.90)、POE(8)オレイルエーテル(IOB値0.95)、POE(12)オレイルエーテル(IOB値1.13)、POE(5)ラウリルエーテル(IOB値0.95)、POE(9)ラウリルエーテル(IOB値1.20)、POE(10)イソステアリルエーテル(IOB値1.06)、POE(10)デシルテトラデシルエーテル(IOB値0.91)、オレイン酸PEG(10)(IOB値1.10)、イソステアリン酸PEG(6)(IOB値0.91)、イソステアリン酸PEG(8)(IOB値1.02)、イソステアリン酸PEG(10)(IOB値1.11)、イソステアリン酸PEG(12)(IOB値1.19)、ジラウリン酸PEG(12)(IOB値0.98)、ジラウリン酸PEG(16)(IOB値1.11)、トリイソステアリン酸PEG(30)グリセリル(IOB値0.98)、トリイソステアリン酸PEG(40)グリセリル(IOB値1.11)、イソステアリン酸PEG(8)グリセリル(IOB値0.95)、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル(IOB値1.04)、トリオレイン酸PEG(30)グリセリル(IOB値0.97)、トリオレイン酸PEG(50)グリセリル(IOB値1.20)、イソステアリン酸PEG(30)硬化ヒマシ油(IOB値0.94)、イソステアリン酸PEG(50)硬化ヒマシ油(IOB値1.15)、トリイソステアリン酸PEG(50)硬化ヒマシ油(IOB値0.94)、トリイソステアリン酸PEG(60)硬化ヒマシ油(IOB値1.02)、ラウリン酸PEG(30)硬化ヒマシ油(IOB値0.98)、ラウリン酸PEG(50)硬化ヒマシ油(IOB値1.19)、トリイソステアリン酸PEG(30)トリメチロールプロパン(IOB値1.05)、トリイソステアリン酸PEG(30)トリメチロールプロパン(IOB値0.96)、トリイソステアリン酸PEG(50)トリメチロールプロパン(IOB値1.20)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(10)(IOB値1.00)等が挙げられる。これらの中でも、特に、オレイン酸PEG(6)、オレイン酸PEG(10)、イソステアリン酸PEG(6)、イソステアリン酸PEG(8)、イソステアリン酸PEG(10)、イソステアリン酸PEG(12)、ジラウリン酸PEG(12)、ジラウリン酸PEG(16)、トリイソステアリン酸PEG(30)グリセリル、トリイソステアリン酸PEG(40)グリセリル、イソステアリン酸PEG(8)グリセリル、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル、トリオレイン酸PEG(30)グリセリル、トリオレイン酸PEG(50)グリセリルがメイクのクレンジング効果、洗い流しやすさ、保存安定性の点から好ましい。
本発明の皮膚洗浄料における成分(D)の配合量は、成分(B)〜(D)の合計量の5〜30%が好ましく、10〜30%がより好ましい。成分(D)をこの範囲で配合すると水での洗い流しやすさに優れた皮膚洗浄料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(E)水は、保存安定性向上の目的で皮膚洗浄料に配合されるものである。
本発明の皮膚洗浄料における成分(E)の配合量は、成分(B)〜(D)の非イオン性界面活性剤の種類、配合量によって異なるが、全組成中の0〜5%が好ましく、0.01〜1%がより好ましい。成分(E)をこの範囲で配合すると、保存安定性に優れた皮膚洗浄料を得ることができる。
本発明の皮膚洗浄料には、上記必須成分の他に、必要に応じて、通常洗浄料や化粧料に用いられる成分として、例えば、エタノール等のアルコール類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類、アルキル硫酸エステル塩、アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルリン酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、N−アルキル−N,N−ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド等の両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、粉体、ゲル化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、金属封鎖剤、着色剤、美容剤等を他の成分として本発明の効果を損なわない範囲にて配合することができる。
本発明の皮膚洗浄料の形態は特に限定されないが、通常は液状が好ましく、場合によってはゲル化剤等を用いて、高粘性状や固形状にすることができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
液状油性洗浄料:本発明品1〜10及び比較品1〜5
以下の表1〜2に示す組成の液状油性洗浄料を下記製造方法により調製し、(1)クレンジング効果、(2)水での洗い流しやすさ、(3)保存安定性について以下に示す方法により評価・判定し、結果を併せて表1〜2に示した。
(製造方法)
A:成分(1)〜(5)を室温で混合する。
B:Aを攪拌しながら成分(6),(7)を徐々に添加、混合し液状油性洗浄料を得た。
[評価項目(1)メイクのクレンジング効果、(2)水での洗い流しやすさ]
化粧歴10年以上の女性20名をパネルに、顔全体にW/O乳化型のファンデーションを、睫毛にW/O乳化型のマスカラを塗布し、約1時間後に本発明品及び比較品の液状油性洗浄料を使用してもらい、ファンデーション及びマスカラを落とすときのクレンジング効果、水での洗い流しやすさについて、以下の(イ)5段階絶対評価基準に基づいて評点を付し、全パネルの評点の平均値を求め、以下の(ロ)4段階判定基準により判定した。
(イ)5段階絶対評価基準
(評価結果): (評点)
5点 : 非常に良好
4点 : 良好
3点 : 普通
2点 : 不良
1点 : 非常に不良
(ロ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判定)
平均点4.5以上 : ◎
平均点3.5以上4.5未満: ○
平均点2.5以上3.5未満: △
平均点2.5未満 : ×
[評価項目(3)保存安定性]
本発明品及び比較品の液状油性化粧料を50℃および5℃で1ヶ月間保存し、保管品の状態(外観の変化(分離、沈殿の有無))を観察し、(ハ)判定基準を用いて判定した。
(ハ)4段階判定基準
(観察結果) :(判定)
全く変化なし : ◎
軽微な変化がある : ○
やや変化がある : △
かなり変化がある : ×
表1、表2の結果から明らかなように、本発明品1〜10の液状油性洗浄料は、比較品に比べ、ファンデーション及びマスカラに対するクレンジング効果、水での洗い流しやすさ、保存安定性に優れたものであった。これに対して、非イオン界面活性剤の合計量が少ない比較品1では水での洗い流しやすさ及び保存安定性に欠け、IOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤の比率が少ない比較品2では、クレンジング効果や保存安定性が劣り、IOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤を含まない比較品3では保存安定性が劣り、IOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤を含まない比較品4では水での洗い流しやすさ及び保存安定性が劣り、精製水の配合量が多い比較品5では、保存安定性が劣っていた。
本発明品11:高粘性状油性皮膚洗浄料
(成分) (%)
1.流動パラフィン 59.89
2.ミリスチン酸イソプロピル 10.0
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
4.ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル 3.0
5.セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
6.ジイソステアリン酸PEG(12) 9.0
7.イソステアリン酸PEG(10)グリセリル 4.0
8.グリチルリチン酸ステアリル 0.1
9.1,3−ブチレングリコール 1.0
10.精製水 2.0
11.ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を70℃に加熱、溶解する。
B:成分(9)〜(11)を70℃に加熱、溶解する。
C:Aを攪拌しながらBを徐々に添加し、混合する。
D:Cを攪拌しながら室温まで冷却し、高粘性状油性皮膚洗浄料を得た。
本発明品11の高粘性状油性皮膚洗浄料は、クレンジング効果、水での洗い流しやすさ、保存安定性に優れたものであった。
本発明品12:油性固型状皮膚洗浄料
(成分) (%)
1.流動パラフィン 46.4
2.2−エチルヘキサン酸セチル 20.0
3.デカメチルシクロテトラシロキサン 5.0
4.ホホバ油 2.0
5.スクワラン 2.0
6.メドウフォーム油 2.0
7.ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
8.ジイソステアリン酸PEG(8) 1.0
9.トリイソステアリン酸PEG(20)グリセリル 10.0
10.イソステアリン酸PEG(12) 3.0
11.ポリエチレンワックス 8.0
12.フェノキシエタノール 0.5
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を80℃に加熱、溶解する。
B:Aを容器に充填し、室温まで冷却して油性固型状皮膚洗浄料を得た。
本発明品12の油性固型状皮膚洗浄料は、クレンジング効果、水での洗い流しやすさ、保存安定性に優れたものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(E);
    (A)油性成分 65〜95質量%
    (B)IOB値が0.4以上0.7未満の非イオン性界面活性剤
    (C)IOB値が0.7以上0.9未満の非イオン性界面活性剤
    (D)IOB値が0.9以上1.2以下の非イオン性界面活性剤
    (E)水 0〜5質量%
    を配合し、且つ、成分(B)〜(D)の配合量の合計が、全組成中5〜30質量%であり、さらに、成分(C)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の50質量%を超えることを特徴とする皮膚洗浄料。
  2. さらに、成分(D)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の5〜30質量%であることを特徴とする請求項1記載の皮膚洗浄料。
  3. さらに、成分(B)の配合量が、成分(B)〜(D)の配合量の合計の2〜15質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の皮膚洗浄料。
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