JP7010848B2 - プレコートシートを調製する方法及び関連する装置 - Google Patents

プレコートシートを調製する方法及び関連する装置 Download PDF

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Description

本発明は、別のシートへの溶接を考慮してプレコートシートを調製する方法に関し、方法は以下の連続するステップを備える:
・その面のうちの少なくとも1つにプレコーティングが設けられた金属基板を備えるプレコートシートを提供するステップと、
・レーザーアブレーションを通じて、除去ゾーン内のプレコートシートの前記少なくとも1つの面のプレコーティングの少なくとも一部を除去するステップであって、前記レーザーアブレーションはアブレーションの方向に実行され、前記アブレーションステップは装置内で実行される、ステップ。
その耐酸化性を改善するために、プレス硬化可能な鋼で作られたシートは通常、プレコーティング、具体的にはアルミニウムベースのプレコーティングで被覆される。このようなプレコートシートは、たとえば他のプレコートシートなど、他のシートに溶接されることが可能であり、これらの溶接されたシートはその後、熱成形及びプレス硬化されて最終形状となる。
このようなプレコートシートが他のシートに溶接されているとき、プレコーティングの一部は、溶接によって融解されて、これらのシート間に作り出される溶接金属となる。
この外因性の金属は金属間領域の形成を招く可能性があり、これはその後の機械的荷重の際に、静的又は動的条件下で破壊開始の部位になる傾向がある。
また、アルミニウムはアルファ遺伝子元素なので、溶接されたシートの熱成形に先立つ加熱の間、溶融領域のオーステナイトへの変態を遅延させる。したがって、この場合、プレス硬化の後に急冷された構造を有する溶接継手を得ることが可能ではなく、したがってこうして得られた溶接継手は、シート自体よりも低い高度及び引張強度を有する。
EP2007545は、溶接の前にレーザーアブレーションを通じて溶接の領域のプレコーティングの一部を除去することによって上記の不都合を防止する方法を開示している。
レーザービームのプラズマ圧力の下で、コーティングは溶融及び蒸発し、レーザービームの変位に対して垂直な方向に、レーザービームの中心軸から半径方向に流れる。本発明の発明者らは、プレコーティングのレーザーアブレーションが除去ゾーンの縁のプレコーティングからの材料の集積をもたらし、この縁のプレコーティングからの材料の蓄積物を形成することを、観察した。
このような蓄積物は、一般的に望ましくない。
第1に、蓄積物はプレコートシートの表面を越えて突出し、これはこうして調製されたシートの積み重ね及びさらなる処理に有害である。実際、特に多数のシートがアブレーションされて積み重ねられるとき、これらの突出のため、シートは互いに平坦にはならず、積み重ねの中でシートの永久的な変形を生じる可能性がある。
さらに、このような突出の存在は、巻き取りロボットによる調製されたプレコートシートの自動操作にとって有害である。
また、蓄積物は脆く、調製されたプレコートシートを溶接している間に壊れて、溶接槽に導入される可能性がある。蓄積物はプレコーティングの材料で作られるので、これはプレコーティングから溶接槽内に望ましくない成分を導入する可能性があり、これは上述した現象のため最終溶接ビードを弱める可能性がある。
最後に、溶接システムは一般的に、溶接継手を追跡して、溶接継手の検出された位置に応じて溶接ビードの位置を自動的に調整する、溶接継手追跡システムを使用する。これらの追跡システムは一般的に、溶接継手の位置を追跡するための視覚アルゴリズムを使用する。これらの視覚アルゴリズムは蓄積物と継手の位置を混同することがあり、これは溶接の品質に悪影響を及ぼす可能性がある。同様に、蓄積物はまた、溶接の品質を制御するために使用される視覚アルゴリズムの動作を妨害する可能性もあり、その結果、不適合溶接が制御システムによって許容される可能性がある。
結果的に、レーザーアブレーションによるこの蓄積物は、プレコート鋼シートを溶接する前に、低減されるか又は排除されるべきである。
欧州特許出願公開第2007545号明細書
本発明の目的は、別のシートに溶接されるように意図されるプレコートシートを調整する方法を提供することであり、その結果として溶接部品の品質が改善される。
好ましくは、本発明による方法は、シートの表面より100マイクロメートルを超えて突出しないように、蓄積物を完全になくすか、又は少なくとも体積サイズ(その幅及び高さによって特徴付けられる蓄積物の体積)を減少させる。
この目的のため、本発明は上記で開示された方法に関し、前記装置は、保護表面を備える少なくとも1つの保護要素を備え、アブレーションステップの間、保護表面は、レーザービームがアブレーションを通じてプレコーティングの少なくとも一部を除去する際にレーザービームと一致した位置にある接触領域内のプレコートシートと接触し、これにより、接触領域の前記保護表面と接する平面は、前記プレコートシートの前記面の平面との二面角を形成し、前記二面角は厳密に90°未満である。
特定の実施形態によれば、本発明による方法は、以下の特徴のうちの1つ以上をさらに備えてもよい。
・二面角αは、接触領域の内側に位置するプレコートシートの面の部分と、プレコートシートから離れる方に延在する前記接平面Pの部分との間の角度として規定される。
・方法は、レーザーアブレーションと同時に、レーザービームの後部のガスのジェットの吹き込みノズルによる吹き込みを備え、前記ガスのジェットは、アブレーションの方向に対して下流方向に向けられている。
・二面角αは45°以下である。
・二面角αは5°以上である。
・アブレーションが実行されるプレコートシートの縁とレーザービームに最も近い保護表面の縁との間の距離は、除去ゾーンの幅の0.4~1.1倍の間に含まれる。
・方法は、レーザーアブレーションと同時に、レーザービームの前方のアブレーションによって生成された材料の、吸引ノズルによる吸引をさらに備える。
・保護表面は、噴出されたプレコート材料がプレコートシートではなく保護表面上に投射されるように、アブレーション中に除去領域の内縁に向かって側方に噴出されたプレコート材料の軌道上に位置するように意図されている。
・保護要素のため、保護要素の厚さに対する保護要素を形成する材料の弾性率の比は、50GPa.mm-1~150GPa.mm-1の間に含まれる。
・保護表面は平坦である。
・保護表面は湾曲しており、たとえばレーザービームに向けて配向された陥凹を有する凹状である。
・アブレーションステップは、レーザービームがアブレーションを通じてプレコーティングの少なくとも一部を除去する際にプレコートシートに対する保護表面の相対変位を備える。
・プレコートシートと保護表面との間の接触は、摺動接触である。
・保護表面は、アブレーションステップの間、プレコートシートに対して所定位置に固定されている。
・保護要素は保護ブレードであり、保護表面は、アブレーションの方向と平行に延在する、前記保護ブレードの側端面上に形成されている。
・アブレーションの方向に対する保護ブレードの後部コーナーにはスクレーパが設けられており、前記スクレーパは、保護ブレードとプレコートシートの面との間に投射された可能性のあるプレコーティングからの投射材料の跡を除去するように、プレコートシートの面に沿って擦る。
・保護要素は、アブレーションステップの間、レーザービームに対して移動する。
・装置は、アブレーションステップの間に保護表面をブラッシングするブラシをさらに備える。
・保護要素は、アブレーションステップの間にホイール軸の周りで回転するホイールであり、ホイールは、保護表面を備える円周端面を備える。
・保護要素は、アブレーション方向と平行に延在して保護表面を備える外側端面を備える無端ベルトであり、無端ベルトはアブレーションステップの間、レーザービームに対して移動する。
・無端ベルトは、複数のベルト要素を備える関節式ベルトである。
・装置は無端駆動要素をさらに備え、保護要素は、無端駆動要素の外周に沿って分布する複数の長尺タブによって形成され、各長尺タブは、前記無端駆動要素に取り付けられた第1末端と、第1末端の反対に位置する第2自由末端とを有し、各第2自由末端は末端面を備え、長尺タブの第2自由末端の末端面は、保護表面を備える保護要素の半径方向外端面を共に形成し、長尺タブは、アブレーションステップの間にレーザービームに対して無端駆動要素によって移動させられる。
・プレコーティングは、アルミニウムの層、アルミニウム合金の層及びアルミニウムベース合金の層の中から選択される。
・アブレーションステップの間のレーザービームの軸は、プレコートシートの面の法線に対して傾斜している。
本発明はさらに、上記で開示された方法を実行するために使用されるように意図された装置であって、
・アブレーションを通じてプレコートシートのプレコーティングの少なくとも一部を除去するためのレーザービームを発射するように構成されたレーザーと、
・保護表面を備える保護要素であって、前記保護表面は、レーザービームがアブレーションを通じてプレコーティングの少なくとも一部を除去する際にレーザービームと一致した位置にある接触領域内のプレコートシートと接触するように構成されており、保護表面は、接触領域で保護表面と接する平面がプレコートシートの前記面の平面との二面角を形成するように、装置内に配置されており、前記二面角は厳密に90°未満である、保護要素と、
を備える装置に関する。
特定の実施形態によれば、本発明による装置は、以下の特徴のうちの1つ以上をさらに備えてもよい。
・この装置は、レーザービームの後部にガスのジェットを吹き込むように構成された吹き込みノズルをさらに備え、前記ガスのジェットは、アブレーションの方向に対して下流方向に向けられている。
・二面角は45°以下である。
・アブレーションが実行されるプレコートシートの縁とレーザービームに最も近い保護表面の縁との間の距離は、意図される除去ゾーンの幅の0.4~1.1倍の間に含まれる。
・保護要素は保護ブレードであり、保護表面は、アブレーションの方向と平行に延在する、前記保護ブレードの側端面上に形成されている。
・アブレーションの方向に対する保護ブレードの後部コーナーにはスクレーパが設けられており、前記スクレーパは、保護ブレードとプレコートシートの面との間に投射された可能性のあるプレコーティングからの投射材料の跡を除去するように、プレコートシートの面に沿って擦る用に構成されている。
・保護要素は、レーザービームに対して移動可能である。
・装置は、レーザーアブレーションの間に保護表面をブラッシングするように構成されたブラシをさらに備える。
・保護要素はホイールであり、ホイールは、保護表面を備える周面を備え、ホイールはホイール軸の周りで回転可能である。
・保護要素は、アブレーション方向と平行に延在して保護表面を備える外側端面を備える無端ベルトであり、無端ベルトはレーザービームに対して移動可能である。
・装置は無端駆動要素をさらに備え、保護要素は、無端駆動要素の外周に沿って分布する複数の長尺タブによって形成され、各長尺タブは、前記無端駆動要素に取り付けられた第1末端と、第1末端の反対に位置する第2自由末端とを有し、各第2自由末端は末端面を備え、長尺タブの第2自由末端の末端面は、保護表面を備える保護要素の半径方向外端面を共に形成し、無端駆動要素は、レーザービームに対して長尺タブを移動させるように構成されている。
本発明は、添付の図面を参照しながら、例としてのみ与えられる以下の説明を読むことにより、よりよく理解されるであろう。
プレコートシートの概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態による装置の概略斜視図である。 図1に示される装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態による装置の概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態による装置の概略斜視図である。 本発明の第4の実施形態による装置の概略斜視図である。 従来技術によるレーザーアブレーション方法を用いてプレコーティングが部分的に除去されたシートの顕微鏡写真である。 従来技術によるレーザーアブレーション方法を用いてプレコーティングが部分的に除去されたシートの顕微鏡写真である。 従来技術によるレーザーアブレーション方法を用いてプレコーティングが部分的に除去されたシートの顕微鏡写真である。 図9の顕微鏡写真に対応するシートの上からの写真である。 本発明による方法を用いて調製されたシートの顕微鏡写真である。 図11の顕微鏡写真に対応するシートの上からの写真である。
この特許出願の文脈において、用語「内部」及び「外部」又は「内側」及び「外側」は、プレコーティングが除去されているシートの縁に対して使用され、「内側」又は「内部」は、「外側」又は「外部」よりもこの縁から離れているプレコートシート1の領域を指す。「内向き」及び「外向き」方向は、図3の矢印によって示されている。
図2~図6において、(x,y,z)基底が規定されており、ここでx及びy軸はプレコートシート1の面12の平面と一致する平面を規定し、x軸は、プレコーティングがシートから除去されるシートの縁に対して垂直に、シートから離れる方へ、すなわち上記の規定にしたがって外側に向かって延在し、y軸はアブレーションの方向Aに延在している。z軸は、プレコートシート1の面12に対して実質的に垂直に、シート1から離れる方へ、すなわち図に示される例において上向きに、延在する。
本発明は、別のシート1への、たとえば類似の方法で調製された別のプレコートシートへの溶接を考慮した、プレコートシート1を調製する方法に関する。
この方法は、プレコートシート1を提供する第1のステップを備え、その例が図1に示されている。
本発明の文脈において、用語「シート」は広義に理解されるべきであり、具体的には、ストリップ、コイル又はシートを切断することによって得られる、任意のストリップ、シート又は物体を指す。
図1に示される特定の例では、シートは2つの面12及び4つの縁13を有する。本発明は、この長方形の形状に限定されない。
図1に示されるように、プレコートシート1は、その面のうちの少なくとも1つにプレコーティング5が設けられた、金属基板3を備える。プレコーティング5は、基板3上に重ね合わされ、これと接触する。
金属基板3は、より具体的には鋼基板である。
基板3の鋼は、より具体的にはフェライトパーライト系微細構造を有する鋼である。
基板3は、有利には熱処理向けの鋼であり、より具体的にはプレス硬化可能な鋼、たとえば22MnB5タイプの鋼のようなマンガン-ホウ素鋼である。
一実施形態によれば、基板3の鋼は、重量で、
0.10%≦C≦0.5%
0.5%≦Mn≦3%
0.1%≦Si≦1%
0.01%≦Cr≦1%
Ti≦0.2%
Al≦0.1%
S≦0.05%
P≦0.1%
B≦0,010%
を含み、残部は鉄及び生産に起因する不純物である。
より具体的には、基板3の鋼は、重量で、
0.15%≦C≦0.25%
0.8%≦Mn≦1.8%
0.1%≦Si≦0.35%
0.01%≦Cr≦0.5%
Ti≦0.1%
Al≦0.1%
S≦0.05%
P≦0.1%
B≦0,005%
を含み、残部は鉄及び生産に起因する不純物である。
代替例によれば、基板3の鋼は、重量で、
0.040%≦C≦0.100%
0.80%≦Mn≦2.00%
Si≦0.30%
S≦0.005%
P≦0.030%
0.010%≦Al≦0.070%
0.015%≦Nb≦0.100%
Ti≦0.080%
N≦0.009%
Cu≦0.100%
Ni≦0.100%
Cr≦0.100%
Mo≦0.100%
Ca≦0.006%.
を含み、残部は鉄及び生産に起因する不純物である。
代替例によれば、基板3の鋼は、重量で、
0.24%≦C≦0.38%
0.40%≦Mn≦3%
0.10%≦Si≦0.70%
0.015%≦AI≦0.070%
0%≦Cr≦2%
0.25%≦Ni≦2%
0.015%≦Ti≦0.10%
0%≦Nb≦0.060%
0.0005%≦B≦0.0040%
0.003%≦N≦0.010%
0.0001%≦S≦0.005%
0.0001%≦P≦0.025%
を含み、チタン及び窒素の含有量は以下の関係を満たし
Ti/N>3.42
炭素、マンガン、クロム及びケイ素の含有量は以下の関係を満たし、
Figure 0007010848000001
鋼は任意選択的に以下の元素のうちの1つ以上を含み、
0.05%≦Mo≦0.65%
0.001%≦W≦0.30%%
0.0005%≦Ca≦0.005%
残部は鉄及び生産に不可避的に起因する不純物である。
基板3は、所望の厚さに応じて、熱間圧延によって、又は冷間圧延及びそれに続く焼き鈍しによって、又はその他いずれか適切な方法によって、得られてもよい。
基板3は有利には、0.5mm~4mm、具体的には約1.5mmに等しい厚さを有する。
プレコーティング5は、溶融浸漬コーティングによって、すなわち溶融金属の槽内への基板3の浸漬によって、得られる。これは、基板3と接触する金属間合金層9と、金属間合金層9の上方に延在する金属合金層11と、を備える。
金属間合金層9は、基板3と槽の溶融金属との間の反応によって形成される。これは、金属合金層11からの少なくとも1つの元素と、基板3からの少なくとも1つの元素とを備える、金属間化合物を備える。金属間合金層9の厚さは一般的に、数マイクロメートル程度である。具体的には、その平均厚さは通常、2~7マイクロメートルの間に含まれる。
金属合金層11は、槽内の溶融金属のものに近い塑性を有する。これは、ストリップが溶融金属槽内を移動する際にストリップによって運び去られる溶融金属によって形成される。これはたとえば、19μm~33μm又は10μm~20μmの間に含まれる厚さを有する。
プレコーティング5は、有利には、アルミニウムの層又はアルミニウム合金の層又はアルミニウムベース合金の層である。この場合、金属間合金層9は、Fe-Alタイプの金属間化合物、より具体的にはFeAlを備える。
これに関連して、アルミニウム合と金は、50重量%を超えるアルミニウムを備える合金を指す。アルミニウム系合金は、重量でアルミニウムが主要な元素である合金である。
一実施形態によれば、プレコーティング5は、ケイ素をさらに備えるアルミニウム合金の層である。一例によれば、金属合金層は、重量で、
8%≦Si≦11%
2%≦Fe≦4%
を備え、残部はアルミニウム及び可能性のある不純物である。
溶融浸漬コーティングによって得られるプレコーティング5の特定の構造は、欧州特許出願公開第2007545号明細書に具体的に開示されている。
有利には、基板3には、その面12の両方に、このようなプレコーティング5が設けられている。
有利には、方法の第1のステップで提供されたプレコートシート1は、上述の特徴を有するプレコートストリップからの切断、具体的にはせん断又はレーザー切断によって得られる。
プレコートシート1を提供するステップの後にアブレーションステップが続き、その間にプレコーティング5の少なくとも一部が、除去ゾーン6においてプレコートシート1の少なくとも1つの面12上のレーザービームによって除去され、レーザーアブレーションはアブレーションの方向Aに沿って行われる。
除去ゾーン6は有利には、プレコートシート1の周囲に位置している。
アブレーションステップの間、除去ゾーン6において、プレコーティング5はその全厚にわたって、又はその厚さの断片のみにわたって、除去される。
一実施形態によれば、除去ゾーンにおいて、金属合金層11は除去ゾーン6から完全に除去される。有利には、金属間合金層9の厚さの少なくとも断片は、除去ゾーン6内に残留する。
アブレーションステップは、アブレーションステップ自体を説明する前に詳細に説明される装置20において、実行される。
装置20は、アブレーションを通じて除去領域6内のプレコーティング5の少なくとも一部を除去するためのレーザービーム22を発射する方に意図された、レーザーを備える。
本発明によれば、装置20は、保護表面28を備える保護要素26をさらに備える。
保護表面28は、レーザービーム22によるアブレーションの間、プレコーティング5から噴出された材料がその上に堆積することからプレコートシート1を保護するように、特に意図されている。
これは、アブレーションの間に除去領域6の内縁30に向かって側方に噴出されたプレコート材料の軌道上に位置するように意図されている。したがって、この噴出されたプレコート材料は、プレコートシート1上にではなく、保護表面28上に投射される。
アブレーションステップの間、保護表面28は、レーザービーム22がアブレーションを通じてプレコーティング5の少なくとも一部を除去する際に、レーザービーム22と一致した位置にある接触領域内で処理されているプレコートシート1の面12と接触するように、意図されている。
より具体的には、アブレーションステップの間、保護表面28は、図3により具体的に示されるように、接触領域の保護表面28に接する平面Pがプレコートシート1の前記面12の平面と共に厳密に90°より小さい二面角αを形成するように、プレコートシート1に対して配向されるよう意図されている。
図3に見られるように、二面角αは、
接触領域の内側に位置するプレコートシート1の面12の部分と、
プレコートシート1から離れる方に延在する、すなわち図3に示される例では内向きに延在する前記接平面Pの部分と、
の間の角度として規定される。
保護表面28は、アブレーションの方向Aと実質的に平行に延在する。これは、接触領域から内向きに、並びにプレコートシート1から離れる方に、延在する。
好ましくは、保護表面28の形状は、保護表面28上に投射されたプレコート材料の少なくとも一部の上向き投射を促進するようになっている。
この目的のため、二面角αは、好ましくは45°以下であり、たとえば35°に等しい。
二面角αは、たとえば5°以上である。
一実施形態によれば、保護表面28は、接触領域内のアブレーションの方向Aに垂直なx-z平面の断面で見たときに、直線状である。保護表面28は、特に平坦である。この場合、接平面Pは保護表面28の平面と同一である。
有利な代替例によれば、保護表面28は、接触領域内のアブレーションの方向Aに垂直なx-z平面の断面で見たときに、湾曲している。具体的には、保護表面28は曲面である。この場合、保護表面28によるプレコーティング5からの材料の上向きの再投射の硬化は、平坦な保護表面28と比較して強化される。
より具体的には、この代替例において、保護表面28は、レーザービーム22に向けて配向された陥凹を有する凹状である。
有利には、保護表面28の湾曲は、保護表面28上に投射されたプレコート材料を上向きに突起させる投射させる傾向があるランプを形成するようになっている。
保護表面28は、投射されたプレコート材料との接着性が低い材料で形成される。これはたとえば、セラミック、具体的にはアルミナ、炭化物、銅、ステンレス鋼及び真鍮から選択された材料で作られている。
上記の材料の中で、アルミナは、接着性と機械的耐性との間の特に良好な組み合わせを提供する。
保護表面28とプレコートシート1との間の接触は、少なくとも線接触である。これはより具体的には、保護表面28の縁32と処理されているプレコートシート1の面12との間の接触である。
保護表面28とプレコートシート1との間のこの接触は、噴出されたプレコート材料が保護表面28の下でプレコートシート1上に蓄積するのを防止する。
アブレーションの間、レーザービーム22は、プレコートシート1上にインパクトゾーン34を作成する。このインパクトゾーン34は、アブレーションの方向Aに沿って採られた長さlと、アブレーションの方向Aに垂直に採られた幅wとを有する。これは、幅w及び長さlを有する単一のレーザースポットによって形成されてもよく、又は横方向に振動するレーザービーム22によって生成された多数のレーザーインパルスによって作成されてもよく、これらは一緒になって幅w及び長さlの長方形のインパクトゾーン34を形成する。
アブレーションの方向Aに沿って採られた保護表面28とプレコートシート1との間の接触領域の長さは、同じ方向Aに沿って採られたインパクトゾーン34の長さl以上である。
アブレーションが実行されるプレコートシート1の縁13とレーザービーム22に最も近い保護表面28の縁32との間の距離dは、除去ゾーン6の幅bの0.4~1.1倍の間に含まれる。
保護表面28の存在は、アブレーションステップの間にプレコートシート1の面12上に堆積された蓄積物の量を減少させる。実際、プレコーティングから噴出された材料の少なくとも一部は、シート1の面12上ではなく、保護表面28上に堆積される。
図2及び図3に示される第1の実施形態において、保護表面28は保護ブレード40によって形成される。
この保護ブレード40は、実質的に薄いシートから作られている。それは、2つの対向する面42と、2つの面42の間に延在する4つの端面44とを備える。
2つの面42は、保護ブレード40の長さ及び幅によって規定された表面積を有する、2つの大きな対面する表面である。
4つの端面44は、2つの縦端面及び2つの側端面を含む。縦端面は、保護ブレード40の長さ及び厚さによって規定された表面積を有する、2つの小さな対面する表面である。保護ブレード40の使用構成において、縦端面は、アブレーションの方向Aに対して実質的に垂直に延在する。
側端面は、保護ブレード40の幅及び厚さによって規定された表面積を有する、2つの小さな対面する表面である。保護ブレード40の使用構成において、これらは実質的にアブレーションの方向Aに沿って延在する。
保護表面28は、保護ブレード40の端面によって有利に形成される。より具体的には、保護表面28は、保護ブレード40の側端面によって形成される。
この実施形態では、保護表面28を担持する側端面は、アブレーションの方向Aに沿って採られたその全長にわたって、プレコートシート1の面12と接触している。
保護ブレード40は有利には、2mm以下の厚さを有する。
保護ブレード40は有利には、同じ材料から一体に作られる。それは具体的には、保護表面28について上述された材料のうちの1つから、すなわち投射されたプレコート材料との接着性が低い、具体的にはセラミック、具体的にはアルミナ、炭化物、銅、ステンレス鋼及び真鍮から選択された材料で作られる。
代替例によれば、保護ブレード40は、保護表面28を担持するその端面上に、第1材料で形成されたコーティングを備えてもよく、保護ブレード40の残部は第1材料とは異なる第2材料で作られる。より具体的には、第1材料は、たとえば上記で挙げられた材料から選択された、プレコートから噴出された材料との接着性が低くてもよい。第2材料は、良好な機械的特性を有するように選択されてもよい。
装置20は、レーザーアブレーションの間に少なくとも接触領域においてプレコートシート1に対して保護ブレード40を適用するように構成された、保護ブレード支持体(図示せず)をさらに備える。
保護ブレード支持体は、好ましくは、保護表面28を担持する縦末端46の反対の保護ブレード40の縦末端45に作用する。この末端は、後に「内側末端」45と呼ばれ、保護表面28を担持する末端は「外側末端」46と呼ばれる。保護ブレード40が、保護ブレード支持体によってプレコートシート1に適用されているその使用構成にあるとき、ブレード40の内側末端45は、z軸に沿って採られたプレコートシート1からの一定距離だけ延在し、ブレード40の外側末端46は、プレコートシート1に対して適用される。
図2及び図3に示される実施形態では、保護ブレード40は可撓性である。
保護ブレード40の可撓性は、その弾性率及びその厚さによって規定される。この実施形態では、保護ブレード40の厚さに対する保護ブレード40を形成する材料の弾性離(すなわちヤング係数)Eの比Rは、50GPa.mm-1~150GPa.mm-1の間に含まれる。
比Rが上記範囲内であると、保護ブレード40は、レーザーアブレーションの間にプレコートシート1及び保護ブレード40が互いに対して変位したときにプレコートシート1と保護ブレード40との間の摩擦を同時に制限しながら、接触領域を形成するようにプレコートシート1に対して適用可能となる。摩擦は、アブレーションを妨げる可能性があるので、特に高すぎる場合にはレーザービーム22に対するプレコートシート1の変位を減速することによって、可能な限り制限されるべきである。
特定の例によれば、保護ブレード40は約1.2mmに等しい厚さを有し、真鍮で出来ており、これは100GPa~140GPaの間に含まれるヤング係数を有し、したがって結果的に約80GPa.mm-1~約120GPa.mm-1の間に含まれる比Rとなる。
保護ブレード40が、ステンレス鋼又はアルミナなど、真鍮よりも高いヤング係数を有する材料で作られている場合、比Rが基底の範囲内に留まるように、真鍮で作られた保護ブレード40よりも薄くなるように選択され、こうして保護ブレード40の適切な可撓性をもたらす。
この実施形態では、保護ブレード支持体は、その使用構成にあるときに、その外側末端46が十分な力でプレコートシート1に適用されるように、保護ブレード40の内側末端に所定の変位を適用するように構成されている。
図2及び図3に示される実施形態では、その使用構成において、可撓性保護ブレード40は、その外側末端46からその内側末端45まで上向きに湾曲している。それは、プレコートシート1から離れる方に配向された陥凹を有する実質的な凹形状を有する。
使用構成における可撓性保護ブレード40の形状は、その内側末端45とその外側末端46との間の可撓性保護ブレード40の長さによって、並びに保護ブレード40のR比によって、及び保護ブレード支持体によって可撓性保護ブレード40の内側末端45に適用される変位によって、規定される。
図2及び図3に示される例では、保護ブレード40は、プレコートシート1に向かって配向されたその面42の一部にわたって、プレコートシート1と表面接触している。この部分は、保護表面28から内向きに延在する。
代替例によれば、保護ブレード40は可撓性というよりむしろ剛性であり、保護ブレード支持体は、所定の力で保護ブレード40の外側末端46をプレコートシート1上に適用するように構成されている。この代替実施形態において、保護ブレード40は好ましくは、プレコートシート1の面12に対して角度づけられた平面に沿って延在する。
アブレーションステップは、プレコートシート1に対するレーザービーム22の相対変位を備える。この相対変位は、プレコートシート1が固定されたままの間にレーザービーム22によって得られてもよく、又はレーザービーム22が固定されたままの間にプレコートシート1を移動させることによって得られてもよい。
一実施形態によれば、保護ブレード40は、アブレーションを実行するレーザーに対して固定されている。この場合、使用構成において、保護ブレード40及びプレコートシート1は、互いに対して移動可能である。保護ブレード40とプレコートシート1との間の接触は摺動接触である。
任意選択的に、この実施形態では、アブレーション方向Aに対する保護ブレード40の上流又は後方外側コーナーには、スクレーパ(図示せず)が設けられている。スクレーパは、保護ブレード40と面12との間に投射された可能性のあるプレコーティングから投射材料の後を除去するように、保護ブレード40がプレコートシート1に対して移動させられる際に、プレコートシートの面12に沿って擦るように意図されている。
又は、保護ブレード40はプレコートシート1に対して固定されている。この場合、保護ブレード40及びアブレーションを実行するレーザーは、使用構成において互いに対して移動可能である。この実施形態では、保護ブレード40の長さは、アブレーションが実行されるプレコートシート1の縁13の長さ以上である。
有利には、図2に概略的に示されるように、装置20は、アブレーションの方向Aにしたがってレーザービーム22の後方に配置された吹き込みノズル50をさらに備える。吹き込みノズル50は、アブレーションの方向Aに対して下流に向けられたガスのジェットを吹き込むように構成されている。
ガスのジェットは、レーザービーム22の下流でのアブレーションの間、プレコーティング5から噴出されたプレコート材料の少なくとも断片を担持するように構成されている。こうして搬送された材料はレーザービーム22の前方まで変位させられ、そこで引き続きプレコートと一緒にレーザービーム22によってアブレーションされる。
ガスは好ましくは、たとえばアルゴンなどの不活性ガスである。
吹き込みノズル50は、上述の保護表面28と組み合わせたさらなる利点を提供する。実際には、先に述べられたように、保護表面28は、内向きに噴出されて保護表面28上に投射されたプレコート材料の少なくとも一部を上向きに投射するように、有利に構成されている。したがって、このプレコート材料は、ノズル50から吹き込まれたガスのジェット内に投射され、このガスのジェットによってレーザービーム22の前方に向かって運ばれることになる。それは次にレーザービーム22の前方まで変位させられ、そこで引き続き、除去ゾーン6の内縁30上に蓄積物を形成する代わりに、プレコーティング5自体と一緒にレーザービーム22によって除去される。
さらに、ガスのジェットによって運ばれた材料の一部が意図される除去ゾーン6の外側のプレコートシート1上で変位させられたとしても、ガスジェット内で冷却されており、したがってガスのストリームによって搬送されることなく直接そこに沈殿した場合よりも、プレコーティング5との接着力が低くなる。したがって、この材料は、たとえばブラッシングを通じて、プレコートシート1から容易に除去され得る。
任意選択的に、図2に概略的に示されるように、装置20は、アブレーションの方向Aにしたがってレーザービーム22の前方に配置された吸引ノズル52をさらに備える。
吸引ノズル52は、アブレーションの間、アブレーション蒸気及びレーザービーム22の前方に向かって投射されたプレコート材料を吸引するように構成されている。それは、吹き込みノズル50によってレーザービーム22の後方から吹き込まれるガスのジェットによってレーザービーム22の前方に向かって運ばれた材料を吸引するように、さらに構成されている。
このような吸引ノズル52は、プレコートシート1上に蓄積物を形成する噴出されたプレコート材料の量をさらに減少させるので、有利である。
本発明による方法のアブレーションステップの間、保護表面28は使用構成になり、保護表面28は、プレコートシート1に対して前進する際にレーザービーム22と一致した位置にある接触領域内のプレコートシート1と接触し、接触領域で前記保護表面28に接する平面Pは、先に規定されたように、プレコートシート1の平面との二面角αを形成する。
保護表面28は、先に規定されたように、プレコートシート1の外縁13から所定の距離dに配置される。
より具体的には、上記で開示された第1の実施形態による装置20では、保護ブレード40は、上述の使用構成となるように、保護ブレード支持体によってプレコートシート1に足して適用される。
アブレーションが実行される際に、プレコーティング5からの材料は、保護表面28が位置する除去ゾーン6の内縁30に向かって保護表面28上に噴出され、有利には、その少なくとも一部は上向きに配向され、吹き込みノズル50から噴出されたガスのジェットによってレーザービーム22の下流に運ばれる。
一実施形態によれば、プレコートシート1及び保護表面28は、アブレーションステップの間に互いに対して変位させられる。この場合、保護ブレード40とプレコートシート1との間の接触は摺動接触である。
代替例によれば、プレコートシート1及び保護表面28は、アブレーションステップの間に互いに対して固定される。この場合、保護表面28及びレーザーは、アブレーションステップの間に互いに対して移動させられる。
アブレーションの間、レーザービーム22の軸Lは、プレコートシート1の面12に対して垂直である。代替例によれば、軸Lは、プレコートシート1の面12に対して垂直ではない。
次に、第2の実施形態によるプレコートシート1を調整する方法が、図4を参照して説明される。この方法は、アブレーションステップの間、図4に示されるような装置120が使用されるという事実を除き、第1の実施形態による方法と類似である。
図4は、第2の実施形態による方法で使用されてもよい、装置120を示す。第1の実施形態による方法で使用される装置20との相違点のみが説明される。第1の実施形態に関して説明された要素と類似の要素には、同じ参照番号が付される。
図4に見られるように、この装置120において、保護要素126は、ブレード40ではなく、ホイール140によって形成されている。この実施形態では、保護表面28は、ブレード40によって担持される代わりに、ホイール140によって担持される。
より具体的には、ホイール140は、2つの対向する実質的に円盤状の面142と、それら2つの面142の間に延在する円周端面144と、を備える。
保護表面28は、ホイール140の円周端面144によって形成されている。
以下に述べられる相違点を除いて、保護表面28の特徴、具体的には二面角α、並びに保護表面28の材料は、第1の実施形態に関して記載されたものと同一である。
この実施形態では、円周端面144は、接触領域のアブレーションの方向Aに垂直な平面に沿った断面で見たときに直線状となるように、円錐台形であってもよい。
代替例によれば、それは、接線領域のアブレーションの方向Aに垂直な平面に沿った断面で見たときに湾曲するように、ホイール軸Waの周りで曲線を回転させることによって生成された回転体の一部の外面によって形成されてもよい。
ホイール140は、ホイール140の円周端面144がレーザーアブレーションの間にレーザービーム22と一致した位置にある接触領域内のプレコートシート1の面12と接触するように、配置される。
好ましくは、ホイール140の直径は、この接触領域の長さが、少なくともアブレーションの方向Aに沿って採られたインパクトゾーン34の長さlに等しくなるようになっている。
ホイール140は、アブレーションステップの間にホイール140が回転する際に、レーザービーム22と一致した位置にある接触領域内のプレコートシート1と接触するホイール140の円周端面144の一部が変化するように、軸Waの周りで回転可能である。
その結果、任意の瞬間にプレコーティングから保護表面28に向かって噴出され、そこに沈殿している可能性のあるプレコート材料はその後、ホイール140がその軸Waの周りで回転するにつれて接触領域から離れる方へ回転することになる。
有利には、ホイール140の軸Waは、プレコートシート1に向かって配向されたホイール140の面142の一部のみがシート1と接触するように、プレコートシート1の面12の平面に対して傾斜している。より具体的には、ホイール140は、ホイール140とプレコートシート1との間の接触の領域から内向きに移動するときにプレコートシート1の面12から離れる方に傾斜する。
ホイール140は、第1の実施形態の保護ブレード40と同じように、有利には可撓性である。この場合、比Rは、ホイール軸Waの方向に沿って採られたホイール140の厚さに対するホイール140を形成する材料の弾性率Eの比である。
ホイール140は有利には、1つの材料で一体に作られている。この材料は、保護表面28について上記で規定された材料の中から選択されてもよい。
代替例によれば、ホイール140は、保護表面28を画定するその円周端面144上に、第1材料で形成されたコーティングを備えてもよく、ホイール140の残部は第1材料とは異なる第2材料で作られる。より具体的には、第1材料は、プレコートから噴出された材料との接着性が低くてもよく、保護表面28について上記で規定された材料の中から選択されてもよい。第2材料は、良好な機械的特性を有するように選択されてもよい。
ホイール140は、接触領域と直径方向反対側の領域でホイール140に作用するホイール支持体によって、レーザービーム22と一致した位置にある接触領域内のプレコートシート1に対して適用される。この場合、保護ブレード40と同じように、使用構成において、ホイール140は、接触領域からホイール支持体がホイール140に作用する直径方向反対側の領域に向かって上向きに湾曲する。より具体的には、ホイール140は、プレコートシート1から離れる方に配向された陥凹を有する実質的な凹形状を有する。
使用構成におけるホイール140の形状は、その直径及びR比、並びにホイール支持体によってホイール140に適用される変位によって、規定される。
可撓性のホイール140は、ホイール140とプレコートシート1との間の接触領域を増加させ、こうして蓄積物に対する保護を改善するので、有利である。
代替実施形態によれば、ホイール140は剛性である。それは、接触領域と直径方向反対側の領域でホイール140に作用するホイール支持体によって、レーザービーム22と一致した位置にある接触領域内のプレコートシート1に対して所定の力で適用される。
一実施形態によれば、ホイール140は、ホイール軸Waの周りで自由に回転可能である。
この場合、後に説明されるように、ホイール140の回転軸Waに対するプレコートシート1の並進運動によって、及び/又はクリーニングブラシ146の特定の形状を通じて、ホイール140に回転運動が付与されてもよい。
この実施形態によれば、プレコートシート1はたとえば、アブレーションの間にアブレーション方向Aに沿って並進的に前進させられ、レーザービーム22は固定されたままである。ホイール軸Waはレーザービーム22に対して固定されている。この場合、ホイール140は、アブレーション方向Aに沿って前進する際のプレコートシート1との摩擦接触によって回転させられる。
代替例によれば、ホイール140は、モータによってホイール軸Waの周りで回転的に駆動される。
有利には、装置20は、アブレーションステップの間に保護表面28を洗浄するように意図されたブラシ146をさらに備える。
より具体的には、装置120において、ブラシ146は、その軸Waの周りで回転する際にホイール140の円周端面144をブラッシングするように構成されている。
図4に示される例では、ブラシ146は、ブラシ軸Bの周りで回転可能である。ブラシ軸Bはたとえば、ブラシ146と円周端面144との間の接触領域で、ホイール140との接線と実質的に平行である。
図示される例において、ブラシ146は、実質的に円筒形の軸Bの形状を有する。
有利には、ブラシ146は、適切な機構によってブラシ軸Bの周りで回転的に駆動される。
ブラシ146は、アブレーションの間に噴出されてアブレーションの間に保護表面28上に堆積した可能性のあるプレコート材料から、保護表面28を洗浄するように意図されている。アブレーションの間に保護表面28上に堆積した材料は、ホイール軸Waの周りでホイール140と共に回転し、最終的にブラシ146に到達して、これがブラシで除去する。
任意選択的に、及びホイール140が自由に回転可能である実施形態では特に、ブラシ146の周面は、ブラシ146がブラシ軸Bの周りで回転的に駆動されたときに軸Waの周りでホイール140に回転運動を付与するように選択された形状を有する。この特徴は、ホイール140の回転によってプレコートシートの運動が妨害される危険性を低減するので、有利である。
装置120は有利である。実際、保護表面28を担持するホイール140の回転のおかげで、保護表面28は、ホイール140がその軸Waの周りで回転する際に「新しく」され、以前に堆積した材料はアブレーションステップの間に除去されることが可能である。
また、プレコートシート1に向かって配向されたホイール142の円周端面144は、アブレーションステップの開始時にホイール140の下でプレコートシート1を案内する傾向があり、こうして方法をさらに改善する。
装置120の使用により、アブレーションステップは、第1の装置20を使用するときとはわずかに異なる。
具体的には、レーザー22が除去ゾーン6内のプレコーティングの少なくとも一部を除去する際に、保護表面28を担持するホイール140はホイール軸Waの周りで回転し、ホイール140の円周端面144はこの場市区は、ホイール140がホイール軸Waの周りで回転する際にクリーニングブラシ146によってブラッシングされる。
前に述べられたように、このステップの間、一実施形態によれば、プレコートシート1は、ホイール軸Wa及びレーザービーム22に対して並進的に移動させられ、ホイール140はプレコートシート1との摩擦接触によって回転させられる。
任意選択的に又は代替的に、前に説明したように、回転しているクリーニングブラシ146とホイール140の周面との接触は、その軸Waの周りでホイール140を回転させるのに貢献することが出来る。
代替的に、このステップの間、ホイール140は、モータによってその軸Waの周りで回転的に駆動される。
第2の実施形態による方法は、第1の実施形態による方法と同じ利点を提供する。保護表面28はアブレーション工程を中断する必要性を伴わずに洗浄されるので、それはさらに一層便利である。
次に、第3の実施形態によるプレコートシート1を調製する方法が、図5を参照して説明される。この方法は、アブレーションステップの間、図5に示されるような第3の実施形態による装置220が使用されるという事実を除き、第2の実施形態による方法と類似である。
図5は、第3の実施形態による方法で使用されてもよい、装置220を示す。装置120との相違点のみが説明される。第2の実施形態に関して説明された要素と類似の要素には、同じ参照番号が付される。
この装置220では、保護表面28を担持する保護要素226もまた、レーザービーム22に対して移動可能である。しかしながら、この実施形態では、保護要素226はホイール140ではなく無端ベルト240である。この無端ベルト240は、閉ループ内の所定の経路に沿って移動可能である。
より具体的には、図5に見られるように、無端ベルト240は、アブレーションの方向Aに沿って採られた後部(又は上流)及び前部(又は下流)末端がそれぞれのロール243の周りに延在する、ループを形成する。ロール243は、それらの軸Cをアブレーションの方向Aに垂直な平面内に位置させて配置されている。
軸Cはさらに、プレコートシート1の面12の平面と実質的に平行に延在してもよい。代替例によれば、軸Cは、縁32と面12との間の接触を改善するために、90°未満の角度だけ、プレコートシート1の面12に対して傾斜してもよい。
無端ベルト240は、閉ループ内の経路に沿ってロール243によって案内される。
図5に示される例では、ベルト240は関節接合されている。それは、互いに接続された複数のベルト要素241を備える。各ベルト要素241は、2つの対抗する面242と、ロール243に向かって配向された内面と、ロール243から離れる方には移行された外面と、を備える。それは、2つの面242の間に延在する4つの端面をさらに備える。
4つの端面は、2つの縦端面と2つの側端面とを含む。縦端面は、アブレーション方向Aに対して実質的に垂直に延在する。側端面は、アブレーション方向Aと実質的に平行に延在する。ベルト要素241の外側端面244は、共にベルト240の外側端面を形成する。ベルト240の外側端面は、保護表面28を形成する。それは、アブレーションの方向Aと実質的に平行に延在する。
保護表面28の特徴、具体的には二面角α及び保護表面28の材料は、第1の実施形態に関して記載されたものと同一である。
この実施形態では、保護要素、すなわち無端ベルト241の厚さtは、ベルト要素241の各々の厚さに対応する。
ベルト要素241は、第1の実施形態の保護ブレード40と同じように、有利には可撓性である。この場合、比Rは、ベルト要素241の厚さtに対するベルト要素241を形成する材料の弾性率Eの比である。
代替実施形態によれば、無端ベルト240は剛性であってもよい。
各ベルト要素241は、有利には、たとえば保護ブレード40の場合について先に述べられたリストから選択された、1つの材料で一体に形成される。
代替例によれば、各ベルト要素241は、その外側端面244上に、第1材料で形成されたコーティングを備えてもよく、ベルト要素241の残部は第1材料とは異なる第2材料で作られる。より具体的には、第1材料は、プレコートから噴出された材料との接着性が低くてもよい。第1材料は、保護表面について先に開示された第1材料の中から選択されてもよい。第2材料は、良好な機械的特性を有するように選択されてもよい。
ベルト240は、アブレーションの間、ベルト要素241のうちの少なくともいくつかの外側端面244が、少なくともレーザービーム22と一致した位置にあるプレコートシート1と接触するように、配置される。接触は、好ましくは、プレコートシート1と外側端面244の縁との間の線接触である。
ベルト要素241の外側端面244は、一実施形態によれば、接触領域内のアブレーションの方向に対して垂直な平面に沿った断面で見たときに保護表面28が直線状となるように、平坦である。
代替例によれば、接触領域内のアブレーションの方向Aに垂直なx-z平面の断面で見たときに保護表面28が湾曲するように、外側端面244は曲面である。より具体的には、ベルト要素241の外側端面244は、レーザービーム22に向かって配向された陥凹を有する凹状である。有利には、保護表面28の湾曲は、保護表面28上に投射されたプレコート材料を上向きに突起させる投射させる傾向があるランプを形成するようになっている。
任意の時間にレーザービーム22と一致した位置にある、アブレーションの方向Aに沿って採られた保護表面28の長さは、好ましくは、同じ方向Aに沿って採られたインパクトゾーン34の長さl以上である。
有利には、ロール243は、適切な指示装置によって、それらの位置で支持される。
図5に見られるように、アブレーションの方向Aに沿って採られたベルト要素241の長さに応じて、1つ又はいくつかのベルト要素241が、レーザービーム22のインパクトゾーン34に沿って位置し、ベルト240の任意の位置でレーザービーム22と一致した位置にある接触領域内でプレコートシート1と接触してもよい。
一実施形態によれば、プレコートシート1はたとえば、アブレーションの間にアブレーション方向Aに沿って並進させられ、レーザービーム22は固定されたままである。ロール243の軸Cは、レーザービーム22に対して固定されている。この実施形態では、ベルト240は、アブレーション方向Aに沿って前進する際のプレコートシート1との摩擦接触によって、ロール243の周りのその経路に沿って移動させられてもよい。
代替例によれば、ロール243は、モータによってそれらの軸Cの周りで回転的に駆動させられ、その経路に沿ってベルト240を移動させるように構成されている。
有利には、装置220は、その経路に沿って移動する際にベルトの外側端面をブラッシングするように意図されたブラシ(図5には示さず)を、さらに備える。このブラシは、アブレーションの間に噴出されてアブレーションの間に保護表面28上に堆積した可能性のあるプレコート材料を除去するように意図されている。アブレーションの間に任意のベルト要素241の外側端面244上に堆積した材料は、ベルト240と共に移動し、最終的にブラシに到達して、これが外側端面244からブラシで除去する。
ブラシは、たとえば図4に示されるブラシ146と類似であってもよい。
装置220において、ブラシは、ブラシ軸の周りで回転的に駆動されてもよい。ベルト240がその経路に沿って移動する際に、ブラシは、プレコートシート1の面12から離れる方に位置する、すなわちプレコートシート1の面12と接触していない、ベルト要素241の外側端面244をブラッシングするように配置されている。
簡略化のため、ブラシは図5には示されていない。
図5に示される実施形態では、ベルト240は関節式ベルトである。代替例によれば、ベルト240は関節接合されていない。それは、1つの材料の連続ストリップから形成される。この場合、保護表面28はベルト240の外側端面によって形成されており、これはアブレーションの方向Aと実質的に平行に延在する。
保護表面28の特徴、具体的には二面角α及び保護表面28の材料は、第1の実施形態に関して記載されたものと同一である。
第3の実施形態による調製方法は、第3の実施形態による装置220を使用するという事実を除き、第2の実施形態による方法と類似である。それはさらに類似の利点を提供する。
次に、第4の実施形態によるプレコートシート1を調製する方法が、図6を参照して説明される。この方法は、アブレーションステップの間、図6に示されるような第4の実施形態による装置320が使用されるという事実を除き、第2の実施形態による方法と類似である。
図6は、第4の実施形態による方法で使用されてもよい、第4の実施形態による装置320を示す。第2の実施形態による方法で使用される装置120との相違点のみが説明される。第2の実施形態に関して説明された要素と類似の要素には、同じ参照番号が付される。
この装置320では、保護表面28を担持する保護要素326もまた、レーザービーム22に対して移動可能である。しかしながら、この実施形態では、保護要素326は、レーザービーム22に対して閉ループ内の経路に沿って移動可能な、複数の長尺タブ340によって形成される。
より具体的には、この実施形態では、装置320は、それらの経路に沿って長尺タブ340を移動させるように意図される、無端駆動要素345を備える。
無端駆動要素345は、たとえばチェーン又はベルトである。
より具体的には、図6に見られるように、無端駆動要素345は、アブレーションの方向Aに沿って採られた後部及び前部末端がそれぞれのロール343の周りに延在する、ループを形成する。
一実施形態によれば、ロール343の軸Cは、プレコートシート1の面12に対して実質的に垂直に延在する。代替例によれば、ロール343の軸Cは、縁32と面12との間の接触を改善するために、プレコートシート1の面12の法線に対して傾斜してもよい。
無端駆動要素345は、ロール343によってその経路に沿って案内される。
長尺タブ340は、無端駆動要素345に取り付けられている。より具体的には、長尺タブ340は無端駆動要素345の外周に沿って分布しており、各タブ340は、無端駆動要素345に取り付けられた第1末端と、第1末端の反対側に位置する第2自由末端とを有する。タブ340は、第1末端から第2末端への方向に長くなっている。したがって、第1と第2末端間の距離は、長尺タブ340の長さに対応する。
長尺タブ340は、無端駆動要素345によって形成されたループの半径方向で完全に外側に延在する。
各第2自由末端は、末端面344を備える。タブ340の第2自由末端の末端面344は、共に保護要素326の半径方向外端面を形成する。保護要素326のこの半径方向外端面は、保護表面28を形成する。それは、無端駆動要素345によって閉ループ内の所定の経路に沿って移動するように駆動される。
保護表面28の特徴、具体的には二面角α及び保護表面28の材料は、第1の実施形態に関して記載されたものと同一である。
この実施形態では、保護要素326の厚さtは、その長尺タブ340の各々の厚さに対応する。
各長尺タブ340は、第1の実施形態の保護ブレード40と同じように、有利には可撓性である。この場合、比Rは、長尺タブ340の厚さtに対する長尺タブ340を形成する材料の弾性率Eの比である。
代替実施形態によれば、長尺タブ340は剛性であってもよい。
各長尺タブ340は有利には、1つの材料で一体に作られている。それは具体的には、保護ブレード40について先に挙げられた材料のうちの1つから作られてもよい。
代替例によれば、各長尺タブ340は、保護表面28を備えるその半径方向外端面上に、第1材料で形成されたコーティングを備えてもよく、長尺タブ340の残部は第1材料とは異なる第2材料で作られる。より具体的には、第1材料は、プレコートから噴出された材料との接着性が低くてもよい。それは、保護表面28について先に挙げられた材料の中から選択されてもよい。第2材料は、良好な機械的特性を有するように選択されてもよい。
長尺タブ340は2つの面をさらに有し、そのうちの1つはシート1に面し、別の面は反対の方向に面している。
長尺タブ340は、アブレーションの間、長尺タブ340のうちの少なくともいくつかの半径方向外端面344が、少なくともレーザービーム22と一致した位置にあるプレコートシート1と接触するように、配置される。接触は、好ましくは、プレコートシート1と保護要素340の半径方向外端面の縁との間の線接触である。レーザービーム22と一致した長尺タブ340の半径方向外端面344は、アブレーションの方向Aと実質的に平行に延在する。
任意の時間にレーザービーム22と一致した、アブレーションの方向Aに沿って採られた保護表面28の長さは、好ましくは、同じ方向Aに沿って採られたインパクトゾーン34の長さl以上である。
タブ340の外端面344は、一実施形態によれば、接触領域内のアブレーションの方向に対して垂直な平面に沿った断面で見たときに保護表面28が直線状となるように、平坦である。
代替例によれば、接触領域内のアブレーションの方向Aに垂直なx-z平面の断面で見たときに保護表面28が湾曲するように、外端面344は曲面である。より具体的には、外端面344は、レーザービーム22に向かって配向された陥凹を有する凹状である。有利には、保護表面28の湾曲は、保護表面28上に投射されたプレコート材料を上向きに突起させる投射させる傾向があるランプを形成するようになっている。
有利には、ロール343は、適切な指示装置によって、それらの位置で支持される。
図6に見られるように、アブレーションの方向Aに沿って採られた長尺タブ340の幅に応じて、1つ又はいくつかの長尺タブ340が、レーザービーム22と一致した位置にあり、無端駆動要素345の任意の位置で接触領域内のプレコートシート1と接触してもよい。
この実施形態では、ロール343は、モータによってそれらの軸Cの周りで回転的に駆動され、ロール343は、無端駆動要素345、したがって長尺タブ340もそれらの経路に沿って、移動させるように構成されている。
有利には、装置320は、その経路に沿って移動する際に保護要素26の半径方向外端面をブラッシングするように意図されたブラシ146を、さらに備える。このブラシは、第2及び第3の実施形態による装置120及び220を参照して説明されたものと類似である。それは、図6には示されていない。
第4の実施形態による調製方法は、第4の実施形態による装置320を使用するという事実を除き、第2の実施形態による方法と類似である。それはさらに類似の利点を提供する。
装置120、220及び320は、第1の装置20に関連して記載されたような吹き込みノズル50及び/又は吸引ノズル52を備えてもよい。これらのノズル50、52は、図面を簡略化するために、図4から図6には示されていない。
本発明者らは、保護表面を使用せずに、EP2007545に開示されたようなレーザーアブレーション方法を使用して0.9mmの幅を有する除去ゾーン6を形成することによって、比較プレコートシートサンプルを調製した。
より具体的には、38nsパルスを送達し、1mm×1mmの正方形のインパクトゾーンを作成する、公称平均出力450Wのレーザーを使用して、レーザーアブレーションを実行した。シートに対するレーザービームの並進運動における一定速度は、6m/分であった。
図7~図9は、アブレーションの方向に対して垂直な平面に沿って採られた、3枚のこのようなシートの顕微鏡写真である。図10は、図9の顕微鏡写真に対応するサンプルの上からの写真である。
これらの比較サンプルに基づいて、本発明者らは、蓄積物10が、40μm~200μmの間で変動する高さ及び40μm~600μmの間で変動する幅によって特徴付けられる、典型的な体積を有することを測定した。
本発明者らは、本発明の第1の実施形態による方法を用いて、プレコートシートサンプルをさらに調製した。
これらのシートは、本発明の第1の実施形態による装置で調整された。保護ブレード40は真鍮製であり、1.2mmの厚さを有していた。二面角αは35°に等しくなるように選択された。レーザービームの動作パラメータ(速度、出力、その間のパルス持続時間及びインパクトサイズ)、並びに除去ゾーン6の幅は、比較例のものと同一であった。
図11は、アブレーションの方向Aに対して垂直な平面に沿って採られた、本発明によるこのようなシートサンプルから得られた顕微鏡写真であり、図12は上から撮影されたこのシートの写真である。
本発明による方法を用いて調製されたサンプルに基づいて、本発明者らは、この場合、結果的な蓄積物10は、0μm~100μmの間で変動する高さ及び0μm~100μmの間で変動する幅によって特徴付けられる体積を有することを測定した。
したがって、本発明による方法は、保護表面の使用を含まないレーザーアブレーション方法と比較して、蓄積物体積の著しい減少をもたらす。

Claims (33)

  1. 別のシート(1)への溶接を考慮してプレコートシート(1)を調製する方法であって、前記方法は以下の連続する:
    その面のうちの少なくとも1つにプレコーティング(5)が設けられた金属基板(3)を備えるプレコートシート(1)を提供するステップと、
    レーザーアブレーションを通じて、除去ゾーン(6)内の前記プレコートシート(1)の前記少なくとも1つの面(12)の前記プレコーティング(5)の少なくとも一部を除去するステップであって、前記レーザーアブレーションはアブレーションの方向(A)に実行され、前記レーザーアブレーションは装置(20;120;220;320)内で実行される、ステップと、
    を備え、
    前記装置(20;120;220;320)が、保護表面(28)を備える少なくとも1つの保護要素(26;126;226;326)を備えること、及び
    アブレーションステップの間、前記保護表面(28)が、レーザービーム(22)がアブレーションを通じて前記プレコーティング(5)の前記少なくとも一部を除去する際に前記レーザービーム(22)と一致した位置にある接触領域内の前記プレコートシート(1)と接触し、
    これにより、前記接触領域の前記保護表面(28)と接する平面(P)が、前記プレコートシート(1)の前記面(12)の前記平面との二面角(α)を形成し、前記二面角は厳密に90°未満であり、当該二面角(α)は、当該接触領域の内側に位置するプレコートシート(1)の当該面(12)の部分と、当該プレコートシート(1)から離れる方に延在する当該接平面(P)の部分との間の角度として規定され、
    当該保護表面(28)は、アブレーション中に除去領域(6)の内縁に向かって側方に噴出されたプレコート材料の軌道上に位置するように意図されている、
    ことを特徴とする、方法。
  2. 前記レーザーアブレーションと同時に、前記レーザービーム(22)の後部のガスのジェットの吹き込みノズル(50)による吹き込みを備え、前記ガスのジェットが、前記アブレーションの方向(A)に対して下流方向に向けられている、請求項1に記載の方法。
  3. 前記二面角(α)が、45°以下である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記アブレーションが実行される前記プレコートシート(1)の縁(13)と前記レーザービーム(22)に最も近い前記保護表面(28)の縁(32)との間の距離(d)が、前記除去ゾーン(6)の幅(b)の0.4~1.1倍の間に含まれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記レーザーアブレーションと同時に、前記レーザービーム(22)の前方の前記アブレーションによって生成された材料の、吸引ノズル(52)による吸引をさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記保護要素(26;126;226;326)のため、前記保護要素(26;126;226;326)の厚さに対する前記保護要素(26;126;226;326)を形成する材の弾性率(E)の比が、50GPa.mm-1~150GPa.mm-1の間に含まれる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記保護表面(28)が、平坦である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記保護表面(28)が、湾曲している、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記アブレーションステップが、前記レーザービーム(22)がアブレーションを通じて前記プレコーティングの前記少なくとも一部を除去する際に前記プレコートシート(1)に対する前記保護表面(28)の相対変位を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記プレコートシート(1)と前記保護表面(28)との間の前記接触が、摺動接触である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記保護表面(28)が、前記アブレーションステップの間に前記プレコートシート(1)に対して所定位置に固定されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記保護要素(26)が、保護ブレード(40)であり、前記保護表面(28)が、前記アブレーションの方向(A)と平行に延在する、前記保護ブレード(40)の側端面上に形成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記アブレーションの方向(A)に対する前記保護ブレード(40)の後部コーナーにはスクレーパが設けられており、前記スクレーパが、前記保護ブレード(40)と前記プレコートシート(1)の前記面(12)との間に投射された可能性のある前記プレコーティング(5)からの投射材料の跡を除去するように、前記プレコートシート(1)の前記面(12)に沿って擦る、請求項10と組み合わせた、請求項12に記載の方法。
  14. 前記保護要素(126;226;326)が、前記アブレーションステップの間に前記レーザービーム(22)に対して移動する、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記装置(120;220;320)が、前記アブレーションステップの間に前記保護表面(28)をブラッシングするブラシ(146)をさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記保護要素(126)が、前記アブレーションステップの間にホイール軸(Wa)の周りで回転するホイール(140)であり、前記ホイール(140)が、前記保護表面(28)を備える円周端面(144)を備える、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記保護要素(226)が、前記アブレーション方向(A)と平行に延在して前記保護表面(28)を備える外側端面を備える無端ベルト(240)であり、前記無端ベルト(240)が、前記アブレーションステップの間、前記レーザービーム(22)に対して移動する、請求項14又は15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記無端ベルト(240)が、複数のベルト要素(241)を備える関節式ベルトである、請求項17に記載の方法。
  19. 前記装置(320)が、無端駆動要素(345)をさらに備え、前記保護要素(326)が、前記無端駆動要素(345)の外周に沿って分布する複数の長尺タブ(340)によって形成され、各長尺タブ(340)が、前記無端駆動要素(345)に取り付けられた第1末端と、前記第1末端の反対に位置する第2自由末端とを有し、各第2自由末端が、末端面(344)を備え、前記長尺タブ(340)の前記第2自由末端の前記末端面(344)が、前記保護表面(28)を備える前記保護要素(326)の半径方向外端面を共に形成し、前記長尺タブ(340)が、前記アブレーションステップの間に前記レーザービーム(22)に対して前記無端駆動要素(345)によって移動させられる、請求項14又は15に記載の方法。
  20. 前記プレコーティング(5)が、アルミニウムの層、アルミニウム合金の層及びアルミニウムベース合金の層の中から選択される、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記アブレーションステップの間の前記レーザービーム(22)の軸(L)が、前記プレコートシート(1)の前記面(12)の法線に対して傾斜している、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 請求項1~21のいずれか一項に記載の方法を実行するために使用されるように意図された装置(20;120;220;320)であって、
    アブレーションを通じてプレコートシート(1)のプレコーティングの少なくとも一部を除去するためのレーザービーム(22)を発射するように構成されたレーザーと、
    保護表面(28)を備える保護要素(26;126;226;326)であって、前記保護表面(28)が、前記レーザービーム(22)がアブレーションを通じて前記プレコーティング(5)の少なくとも一部を除去する際に前記レーザービーム(22)と一致した位置にある接触領域内の前記プレコートシート(1)と接触するように構成されており、前記保護表面(28)が、前記接触領域で前記保護表面(28)と接する平面(P)が前記プレコートシート(1)の前記面(12)の前記平面との二面角(α)を形成するように、前記装置(20;120;220;320)内に配置されており、前記二面角は厳密に90°未満であり、当該二面角(α)は、当該接触領域の内側に位置するプレコートシート(1)の当該面(12)の部分と、当該プレコートシート(1)から離れる方に延在する当該接平面(P)の部分との間の角度として規定され、当該保護表面(28)は、アブレーション中に除去領域(6)の内縁に向かって側方に噴出されたプレコート材料の軌道上に位置するように意図されている、保護要素(26;126;226;326)と、
    を備える装置(20;120;220;320)。
  23. 前記レーザービーム(22)の後部にガスのジェットを吹き込むように構成された吹き込みノズル(50)をさらに備え、前記ガスのジェットが、前記アブレーションの方向(A)に対して下流方向に向けられている、請求項22に記載の装置(20;120;220;320)。
  24. 前記二面角(α)が、45°以下である、請求項22又は23に記載の装置(20;120;220;320)。
  25. 前記アブレーションが実行される前記プレコートシート(1)の縁(13)と前記レーザービーム(22)に最も近い前記保護表面(28)の縁(32)との間の距離(d)が、前記意図される除去ゾーン(6)の幅(b)の0.4~1.1倍の間に含まれる、
    請求項22~24のいずれか一項に記載の装置(20;120;220;320)。
  26. 前記保護要素(26)が、保護ブレード(40)であり、前記保護表面(28)が、前記アブレーションの方向(A)と平行に延在する、前記保護ブレード(40)の側端面上に形成されている、請求項22~25のいずれか一項に記載の装置(20)。
  27. 前記アブレーションの方向(A)に対する前記保護ブレード(40)の後部コーナーにはスクレーパが設けられており、前記スクレーパが、前記保護ブレード(40)と前記プレコートシート(1)の前記面(12)との間に投射された可能性のある前記プレコーティング(5)からの投射材料の跡を除去するように、前記プレコートシート(1)の前記面(12)に沿って擦るように構成されている、請求項26に記載の装置(20)。
  28. 前記保護要素(126;226;326)が、前記レーザービーム(22)に対して移動可能である、請求項22~25のいずれか一項に記載の装置(120;220;320)。
  29. レーザーアブレーションの間に前記保護表面(28)をブラッシングするように構成されているブラシ(146)をさらに備える、請求項27に記載の装置(120;220;320)。
  30. 前記保護要素(26)が、ホイール(140)であり、前記ホイール(140)が、前記保護表面(28)を備える周面を備え、前記ホイール(140)がホイール軸(Wa)の周りで回転可能である、請求項28又は29に記載の装置(120)。
  31. 前記保護要素(26)が、前記アブレーション方向(A)と平行に延在して前記保護表面(28)を備える外側端面(244)を備える無端ベルト(240)であり、前記無端ベルト(240)が、前記レーザービーム(22)に対して移動可能である、請求項28又は29のいずれか一項に記載の装置(220)。
  32. 無端駆動要素(345)をさらに備え、前記保護要素(26)が、前記無端駆動要素(345)の外周に沿って分布する複数の長尺タブ(340)によって形成され、各長尺タブ(340)が、前記無端駆動要素(345)に取り付けられた第1末端と、前記第1末端の反対に位置する第2自由末端とを有し、各第2自由末端が、末端面(344)を備え、前記長尺タブ(340)の前記第2自由末端の前記末端面(344)が、前記保護表面(28)を備える前記保護要素(26)の半径方向外端面を共に形成し、前記無端駆動要素(345)が、前記レーザービーム(22)に対して前記長尺タブ(340)を移動させるように構成されている、請求項28又は29に記載の装置(320)。
  33. 前記保護表面が、前記レーザービームに向けて配向された陥凹を有する凹状である、請求項8に記載の方法。
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