JP7008500B2 - クレーンのブーム用ガイ装置、クレーン及びクレーンブームにおけるガイ張り方法 - Google Patents

クレーンのブーム用ガイ装置、クレーン及びクレーンブームにおけるガイ張り方法 Download PDF

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Description

本発明は、クレーンのブーム用ガイ装置、クレーン及びクレーンブームにおけるガイ張り方法に関する。
クレーンの吊り荷重を増加させるために、ガイをクレーンのブーム、又はその後方に取り付けることはすでに公知である。クレーンブームにおいてガイを張るための典型例として、ガイが動作状態にあるときに2つのガイフレームが実質的にV形状となってブームから突出する、いわゆるYガイ(及びTYガイ)が挙げられる。このとき、ガイロープは、ガイフレームにおける遠い方の端部を介してブームのヘッドに接続され、荷重を持ち上げる際にヘッドを主負荷方向とは反対の方向に付勢する。
両ガイフレームは、このとき、一般的にブームの動きによって規定される、ラフィング面に対して鏡対称に配置される。このようなガイにおいては、両ガイロープは、実質的に同一の長さを有する。両ガイロープが同一の長さを有する場合、ブームは付勢されるだけでなく、ラフィング面に対して静的に最適な中心位置において確実に支持される。これらのガイロープによって支持される力は、このとき、二次的役割を果たすが、これは、ガイが張られたブームに作用する太陽光又は風力によってその力が互いに異なり得るからである。
本発明の目的は、公知のガイ装置を、必要とする材料を抑えながらも、ガイ張り時の高性能要求を満たすように改良することにある。
これは、本発明の第1の態様のガイ装置によって達成される。それによると、クレーンのブーム用ガイ装置は、上記ブームにガイを張るためのガイロープと、該ガイロープを支持するためのガイウィンチと、該ガイウィンチに接続され、上記ガイロープを巻き取り又は繰り出すために上記ガイウィンチの回転時に対応してともに回転する歯部と、該歯部に噛合し、該歯部に噛合された状態で上記ガイロープの繰り出し方向への上記ガイウィンチの回転を阻止するように構成されたラチェットとを備える。さらに、上記ガイ装置は、選択的に上記歯部に噛合し、上記歯部に噛合された状態で、その動作によって、巻き取り方向へ回転させるために上記ガイウィンチに力を付与するように構成された押圧シリンダを備えることを特徴とする。
本発明の選択的な変形例によれば、上記装置はさらに、上記押圧シリンダに接続され、上記押圧シリンダが上記歯部に噛合するように、上記押圧シリンダの端部が上記歯部の歯溝へ回動し、上記押圧シリンダにおける上記歯部に対して非噛合となるように、上記押圧シリンダの端部が上記歯部の歯溝から回動されて外れるように構成された押圧シリンダ回動手段を備える。
これによると、押圧シリンダ回動手段を備えることにより、必要に応じて押圧シリンダを上記歯部に噛合させる又はさせないことが可能となる。
したがって、ガイウィンチを駆動するための伝達装置付油圧モータなどの、ブームにガイを張るためのウィンチにおける他の駆動部の力が充分でない場合、ガイウィンチを回転させるためだけに押圧シリンダを用いてもよい。
好ましくは、上記装置は、さらに、上記ラチェットに接続され、上記ラチェットを上記歯部方向又は上記歯部の歯溝方向に付勢するように構成された弾性手段を備える。
その上、上記装置はさらに、上記ラチェットに接続され、上記ラチェットが上記歯部に噛合するように、上記ラチェットが上記歯部方向又は上記歯部の歯溝へ回動し、上記ラチェットは上記歯部に対して非噛合となるように、上記ラチェットが上記歯部の歯溝から回動されて外れるように構成されたラチェット回動手段を備えてもよい。
本発明の態様によれば、上記ラチェット及び上記押圧シリンダは、それぞれ別個の回動手段(ラチェット回動手段、押圧シリンダ回動手段)により互いに独立して回動可能であってもよく、好ましくは、上記ラチェット回動手段及び/又は上記押圧シリンダ回動手段はシリンダを含む。
本発明のさらなる選択的な変形例によれば、上記歯部は、歯がアンダーカット部を備える歯車であってもよく、歯部の歯のアンダーカット部は、好ましくは、一方の歯面にのみ設けられる。
このとき、ラチェット及び/又は押圧シリンダがアンダーカット部が設けられた歯部に噛合する際に、アンダーカット部があるために歯部から飛び出ることがないという効果を有する。これにより、ガイウィンチの負荷時に押圧シリンダやラチェットが回動されて外れるのを防止するためのさらなる余計な対策が不要となる。
本発明のさらなる態様によれば、上記ガイウィンチは、巻き取り及び/又は繰り出し方向に回転するために、さらに、油圧モータ及び伝達装置を備える。
また、ガイ張りプロセスの完了時にラチェットは、左右のウィンチの歯部における同じウィンチ位置において噛合されてもよい。これにより、効果的な位置制御が行われるガイを提供でき、これは、従来技術において未だに頻繁に用いられている荷重制御が行われるガイとは異なる。
本発明はさらに、上記の変形例のいずれか1つに記載のガイ装置を備えるクレーンを含み、そのクレーンはさらに、上記ブームのヒンジ結合部に対して回動可能なガイフレームを備える。このとき、(複数の)伸縮部が、上記ヒンジ結合部から伸張可能であってもよい。このとき、ガイフレームは、ブームから突出した要素であり、そのブームから離間した端部において、ガイロープがブームヘッド方向に延びている。ここでヒンジ結合部は、ガイフレームにヒンジ結合されるブームの構成部を示す。伸縮クレーンの場合、伸縮部は、一般的にヒンジ結合部から伸張可能となっている。さらに、上記ガイフレームも伸縮部、特にヒンジ結合部から伸張可能な伸縮部の鍔部に取り付けられてもよい。
本発明の変形例によれば、ガイウィンチ、ラチェット、押圧シリンダ、ラチェット回動手段、押圧シリンダ回動手段が長手方向から見て、ガイフレームを3等分したときの真ん中の部分に配置されていてもよい。このとき、ガイフレームは、その長手方向において3つの部分に分けられ、その真ん中の部分に上述の構成要素が含まれている。これにより、ガイフレームの重心を効果的な位置に取ることができ、コストと重量の削減に繋がる。これによっても、ウィンチからガイフレームにおける自由端までアクチュエータが設けられず、単にシンプルなスチール構造を用いることができる、又は用いられる。
本発明の選択的な変形例によれば、上記ガイ装置は、上記ガイロープを上記ブームのヘッド方向に偏向するための偏向シーブを備える上記ガイフレームに配置され、好ましくは、上記偏向シーブは、上記ガイフレームの回動軸から離間した端部に配置される。上記偏向シーブを上記ガイフレームにおける、ブームから離間した端部に設けても、同様にガイフレームの重心を最適化できる。
本発明のさらなる選択的な変形例によれば、ここで上記ガイロープは、上記ブームのヘッドに固定され、好ましくは、上記ガイロープの1本のストランドのみが上記ガイ装置から上記ブームのヘッドまで延びている。ブームの外端部分の偏向をなくすことにより、コスト及び重量が削減でき、取り外しが容易になる。
本発明のさらなる態様によれば、上記クレーンは、Yガイを形成するように構成された2つのガイフレームを備え、このとき、上記ブームのヒンジ結合部において回動可能な上記2つのガイフレームが、互いに鏡対称に上記ブームのラフィング面から傾斜している。
本発明は、さらに、上記態様のいずれか1つに記載のガイ装置を備えるクレーンブームにおけるガイ張り方法を含み、該方法において、ブームヘッドに接続された上記ガイロープは、上記ブームにガイを張るために上記ガイウィンチの回転によって巻き取り方向に引っ張られ、所定のウィンチ位置に到達すると、上記ラチェットは上記歯部に噛合された状態となる。
さらに、この方法によると、上記ガイロープは巻き取り方向に引っ張られるが、上記押圧シリンダは、上記歯部との非噛合位置から上記歯部に噛合されるように回動し、その後、上記押圧シリンダの動作によって、上記ガイウィンチには、それを回転させるために巻き取り方向の力が付与され、及び/又は、上記ガイウィンチには、それを回転させるために油圧モータを介して巻き取り方向の力が付与されてもよい。
この後、ガイロープの引っ張りや、押圧シリンダ、及び/又はガイウィンチに接続されたモータ、特に油圧モータによるガイウィンチの巻き取り方向への回転は完了するとしてもよい。
本発明の方法のさらなる選択的な変形例において、上記ガイロープは上記押圧シリンダによって巻き取り方向へ段階的に引っ張られてもよく、このとき、上記押圧シリンダによって上記ガイウィンチが回転した後、上記ラチェットは上記歯部に噛合された状態となり、上記押圧シリンダは、回動することにより上記歯部に対して非噛合となり、反対に動作して上記ガイウィンチを回転させ、上記押圧シリンダは、その動作により上記ガイウィンチをさらに回転させるために上記歯部に再び噛合される。
押圧シリンダの動作によってガイウィンチの回転が段階的に行われるため、上記方法の実施は、「段階的な駆動」と考えてもよい。さらに、この方法において、上記ガイロープが上記押圧シリンダによって巻き取り方向に引っ張られている間は、上記押圧シリンダのみが上記歯部と相互作用するよう、上記ラチェットは上記歯部に対して非噛合であり、好ましくは、上記ラチェットは、ラチェット回動手段によって上記歯部との噛合位置から回動されて外れてもよい。
したがって、上記ガイロープが上記押圧シリンダによって巻き取り方向に引っ張られている間は、上記押圧シリンダのみが上記歯部に接触する。このとき、上記ラチェットは、ラチェット回動手段によって、上記歯部に対して非噛合となる。さらなる詳細、効果、特徴は、以下の図面の説明及び実施形態を参照することにより明らかとなる。
図1は、本発明によるガイ装置を有するガイフレームを示す図である。 図2は、ガイ装置を側面から見た拡大図である。 図3は、歯部と噛合状態にあるラチェットを示す詳細図である。 図4は、クレーンにおけるYガイを説明するための組織図である。 図5は、クレーンブームにガイを張るためのガイ装置の様々な工程を示す。 図6は、クレーンブームにガイを張るためのガイ装置の様々な工程を示す。 図7は、クレーンブームにガイを張るためのガイ装置の様々な工程を示す。 図8は、クレーンブームにガイを張るためのガイ装置の様々な工程を示す。
図1は、側面から見たガイフレーム(ガイ支持部ともいう)10を示す。ここでは、ガイ装置1は、ガイフレーム10に一体化されている。このとき、ガイフレーム10は、一般的にクレーンのブーム(図示しない)から突出しており、ガイロープ2を介してブームヘッド領域に接続されている。ガイロープ2は、このとき、偏向シーブ13を介してブームヘッドからガイウィンチ3へ導かれる。このとき、偏向シーブ13は、ガイフレーム10の端部に配置されるが、この端部は、ガイフレーム10におけるブームに接続される端部の反対側にある。さらに、ガイウィンチ3がガイフレーム10の長手方向において3分の2を過ぎた位置に配置されていることが分かる。これにより、ガイフレーム10の重心を、ガイフレーム10をブーム12から離間した配置位置に保持する構成要素の力を低減するのに効果的な位置に取ることができる。
図2は、本発明によるガイ装置1の詳細図を示す。ガイウィンチ3に強固に接続された歯部4が示されており、歯部4は、同図においてガイウィンチ3の周方向に配置されている。歯部4は、複数の歯と、歯と歯の間に位置する歯溝とを備える。このとき、1つの歯の歯面の一方はそれぞれ、ラチェット5又は押圧シリンダ6の噛合が安定し、歯部から容易に外れることがないように、アンダーカット部を備えていてもよい。押圧シリンダ6は、一端がガイフレーム10に回動可能に接続される一方、他端は、歯部に噛合するように構成されている。好ましくは、各歯は、同じ側にアンダーカット部を備える。
このとき、押圧シリンダ6は、押圧シリンダ回動手段7(ここではシリンダ形状で示される)によって回動する。押圧シリンダ回動手段7が収縮状態にあるとき、押圧シリンダ6は歯部4に噛合されない。押圧シリンダ回動手段7が伸張状態にあるとき、押圧シリンダ6における、歯部4に噛合された端部は、歯部における対応する位置において歯部4の歯溝と噛合されるように、歯部4の方向に回動する。ガイウィンチ3の回転には、歯部4に噛合されている間に行われる押圧シリンダ6の動作が用いられてもよい。又は/さらに、ガイウィンチ3は、モータ及び選択的に用いられる伝達装置を介して駆動されてもよい。
さらに、ガイ装置1は、同様にガイフレーム10に回動可能にヒンジ結合されるラチェット5を備える。ガイウィンチ3を伸張位置に保持するために、ラチェット5における回動軸から離間した端部にも、歯部4の溝部が噛合される。ラチェット5は、さらに、押圧シリンダ回動手段7とは独立して操作可能な、ラチェット回動手段9(ここではシリンダ形状を有する)を備える。
さらに、ラチェット5を歯部4方向に付勢する弾性手段8が設けられる。互いに別個の回動手段7,9を設けることにより、ガイウィンチ3が徐々に巻き取りする間に、ガイウィンチ3の充分な巻き取り状態を得るために、押圧シリンダ6又はラチェット5のいずれかのみを設けることが可能となる。両要素のうち一方(押圧シリンダ6又はラチェット5)は、もう一方の要素が噛合されるとき、歯部4に噛合されない。このとき、アンダーカット部は、ラチェットや押圧シリンダが不本意に歯部から滑り出ることを防止できる。
さらに、同図には、ガイフレーム10における突出する端部において、偏向シーブ13によってブームヘッド方向に偏向された、ガイウィンチ3から離れたガイロープ2が示される。
ここで図3は、ガイウィンチ3及びラチェット5の拡大部を示す。ここでは、弾性手段8、ラチェット回動手段9、ガイウィンチ3の歯部4が示される。ここで歯部のアンダーカット部によって、ラチェット5はガイロープ2の引っ張り方向にのみ負荷が掛けられていることが分かる。このとき、ラチェット5自身は、自身の引張荷重を受けるように構成される。これは、座屈を考慮しなくてよいため圧縮荷重よりも効果的である。
図4は、クレーンにおけるYガイの模式図を示す。ここで、ブーム12、特に伸縮可能なブーム12には、2本のガイロープ2によりガイが張られる。ブーム12の構成要素であるヒンジ結合部11において、2つのガイフレーム10が回動可能に結合されている。動作状態のとき、両ガイフレーム10は、両ガイフレーム10がラフィング面に対してほぼ鏡対称に傾斜するように回動されてもよい。このとき、選択的にガイフレーム10は、サポートバー14によって支持されてもよい。ブーム12をできるだけ最適に方向づけるために、右側のガイロープの長さを左側のガイロープの長さと同一に設定する。
これにより、ラチェット5が両ガイウィンチ3において同じ歯に挿入されると、ガイ張りプロセスが完了する。これは、ガイロープ2がちょうど同じ長さに構成されると、ブーム12が常に静的に最適な、真っ直ぐの位置に保持されるからである。
このとき、ブーム12は、(本実施形態に示されるように)1つの伸縮可能なメインブームのみで構成されていてもよい。すると、ガイロープ2は、ローラヘッドまで引かれる。しかし、本発明に含まれる変形例では、伸縮可能なメインブームの上に、さらにいわゆる「偏心シーブ」又はフライジブを取り付けてもよい。この場合、ガイロープは、この偏心シーブ又はフライジブにおける接続箇所まで引かれてもよい。この接続箇所は、ブーム(フライジブ及び場合によっては偏心シーブを搭載した伸縮可能なメインブーム)の最外点でなくてもよい。このようなブーム延長部20は、図4では参照符号20で示される。
図5~図8は、ガイ張りプロセス中のガイ装置1の様々な状態を示す。
ここで図5は、ブーム12の伸縮時の位置を示すが、ブームヘッドはガイロープ2にすでに接続されている。押圧シリンダ6は回動されて外れ、両押圧シリンダ6はこのとき、伸張していてもよいし収縮していてもよい。さらに、ラチェット5が解除され、同様に回動されて外れた状態になる。ガイウィンチ3は、ブームの伸縮時は常に巻き上げられている。
図6は、ガイウィンチ3の伝達装置及びモータ駆動部によってウィンチ位置に到達する様子を示す。ガイウィンチ3がそのモータのみによって、押圧シリンダ6なしで所定のウィンチ位置に到達すると、ラチェット5が閉じられる。押圧シリンダ6は、このとき回動されて外れ、収縮位置に留まる。すると、ガイ張りプロセスが完了し、ガイは動作可能となる。これは特に高速でリソース効率がよい。
図7は、モータだけでなく伝達装置によって所定のウィンチ位置に到達する様子を示す。このような場合、ラチェット5は閉じられ、押圧シリンダ6が回動したときに歯部4の歯上に載らないように、押圧シリンダ6に正確な位置を提供する。押圧シリンダ6が歯部4の歯溝へ回動した後、ラチェット5は開かれ、押圧シリンダ6が伸張する。これにより、押圧シリンダ6の伸張により、最適には所定のウィンチ位置に到達できるようにガイウィンチ3が回転することになる。所定のウィンチ位置に到達すると、ラチェット5が閉じられ、ラチェット回動手段9によって歯部4の歯溝へ回動する。その後、押圧シリンダ6は、歯部4との噛合部から回動されて外れてもよい。するとガイ張りプロセスが完了し、ガイは動作可能となる。
図8は、押圧シリンダ6がガイウィンチ3を回転させるのに用いられる様子を示す。押圧シリンダ6が完全に伸張したときにブームのガイに必要な所定のウィンチ位置に到達しなければ、ラチェット5が閉じられ、押圧シリンダは、回動されて外れた後、圧縮状態に戻る。すると押圧シリンダは、歯部4の歯溝に噛合されるよう再び歯部4方向に回動する。そして、ラチェット5における歯部4に対して非噛合となると、押圧シリンダ6は伸張し、ガイウィンチ3をさらに回転させる。このガイウィンチ3の段階的な回転は所定のウィンチ位置に到達するまで繰り返される。所定のウィンチ位置に到達した後、ラチェット5は、ウィンチ位置を保持するためにガイウィンチ3の歯部4に噛合される。
1 ガイ装置
2 ガイロープ
3 ガイウィンチ
4 歯部
5 ラチェット
6 押圧シリンダ
7 押圧シリンダ回動手段
8 弾性手段
9 ラチェット回動手段
10 ガイフレーム
11 ヒンジ結合部
12 ブーム
13 偏向シーブ
14 サポートバー
20 ブーム延長部

Claims (15)

  1. クレーンのブーム(12)用ガイ装置(1)であって、
    前記ブーム(12)にガイを張るためのガイロープ(2)と、
    前記ガイロープ(2)を支持するためのガイウィンチ(3)と、
    前記ガイウィンチ(3)に接続され、前記ガイロープ(2)を巻き取りし又は繰り出すために前記ガイウィンチ(3)の回転時に対応してともに回転する歯部(4)と、
    前記歯部(4)に噛合し、前記歯部(4)に噛合された状態で前記ガイロープ(2)の繰り出し方向への前記ガイウィンチ(3)の回転を阻止するように構成されたラチェット(5)と、を備え、
    選択的に前記歯部(4)に噛合し、前記歯部(4)に噛合された状態で、動作することにより、巻き取り方向へ回転させるために前記ガイウィンチ(3)に力を付与するように構成された押圧シリンダ(6)を備える
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  2. 請求項1に記載の装置(1)において、
    さらに、前記押圧シリンダ(6)に接続され、前記押圧シリンダ(6)が前記歯部(4)に噛合するように、前記押圧シリンダ(6)の端部が前記歯部(4)の歯溝へ回動し、前記押圧シリンダ(6)が前記歯部(4)に対して非噛合となるように、前記押圧シリンダ(6)の端部を前記歯部(4)の歯溝から回動させて外すように構成された押圧シリンダ回動手段(7)を備える
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の装置(1)において、
    さらに、前記ラチェット(5)に接続され、前記ラチェット(5)を前記歯部(4)の歯溝方向に付勢するように構成された弾性手段(8)を備える
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の装置(1)において、
    さらに、前記ラチェット(5)に接続され、前記ラチェット(5)が前記歯部(4)に噛合するように、前記ラチェット(5)が前記歯部(4)の歯溝へ回動し、前記ラチェット(5)が前記歯部(4)に対して非噛合となるように、前記ラチェット(5)を前記歯部(4)の歯溝から回動させて外すように構成されたラチェット回動手段(9)を備えることを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  5. 請求項4に記載の装置(1)において、
    さらに、前記押圧シリンダ(6)に接続され、前記押圧シリンダ(6)が前記歯部(4)に噛合するように、前記押圧シリンダ(6)の端部が前記歯部(4)の歯溝へ回動し、前記押圧シリンダ(6)が前記歯部(4)に対して非噛合となるように、前記押圧シリンダ(6)の端部を前記歯部(4)の歯溝から回動させて外すように構成された押圧シリンダ回動手段(7)を備え、
    前記ラチェット(5)及び前記押圧シリンダ(6)は、それぞれ別個の回動手段(7,9)により互いに独立して回動可能であ
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の装置(1)において、
    前記歯部(4)は、歯がアンダーカット部を備え
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の装置(1)において、
    前記ガイウィンチ(3)は、巻き取り及び/又は繰り出し方向に回転するために、さらに、油圧モータ及び伝達装置を備える
    ことを特徴とするクレーンのブーム用ガイ装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1つに記載のガイ装置(1)を備えるクレーンであって、
    さらに、前記ブーム(12)のヒンジ結合部(11)に対して回動可能なガイフレーム(10)を備え
    ことを特徴とするクレーン。
  9. 請求項8に記載のクレーンであって、
    前記ガイ装置(1)は、前記ガイロープ(2)を前記ブーム(12)のヘッド方向に偏向するための偏向シーブ(13)を備える前記ガイフレーム(10)に配置され
    ことを特徴とするクレーン。
  10. 請求項8又は9に記載のクレーンであって、
    前記ガイロープ(2)は、前記ブーム(12)のヘッドに固定され
    ことを特徴とするクレーン。
  11. 請求項8~10のいずれか1つに記載のクレーンであって、
    さらに、Yガイを形成するように構成された2つのガイフレーム(10)を備え、
    このとき、前記ブーム(12)のヒンジ結合部(11)において回動可能な前記2つのガイフレーム(10)が、互いに鏡対称に前記ブーム(12)のラフィング面から傾斜している
    ことを特徴とするクレーン。
  12. 請求項1~7のいずれか1つに記載のガイ装置(1)を備えるクレーンブーム(12)におけるガイ張り方法であって、
    該方法において、
    ブームヘッドに接続された前記ガイロープ(2)は、前記ブーム(12)にガイを張るために前記ガイウィンチ(3)の回転によって巻き取り方向に引っ張られ、
    所定のウィンチ位置に到達すると、前記ラチェット(5)は前記歯部(4)に噛合された状態となる
    ことを特徴とするガイ張り方法。
  13. 請求項12に記載の方法であって、
    前記ガイロープ(2)は巻き取り方向に引っ張られるが、このとき、
    前記押圧シリンダ(6)は、前記歯部(4)との非噛合位置から前記歯部(4)に噛合されるように回動し、その後、前記押圧シリンダ(6)の動作によって、前記ガイウィンチ(3)には、それを回転させるために巻き取り方向の力が付与され
    ことを特徴とするガイ張り方法。
  14. 請求項12又は13に記載の方法であって、
    前記ガイロープ(2)は前記押圧シリンダ(6)によって巻き取り方向へ段階的に引っ張られてもよく、このとき、
    前記押圧シリンダ(6)によって前記ガイウィンチ(3)が回転した後、前記ラチェット(5)は前記歯部(4)に噛合された状態となり、
    前記押圧シリンダ(6)は、回動することにより前記歯部(4)に対して非噛合となり、前記ガイウィンチ(3)を回転させたのとは逆に収縮し
    前記押圧シリンダ(6)は、回動することにより記ガイウィンチ(3)をさらに回転させるために前記歯部(4)に再び噛合される
    ことを特徴とするガイ張り方法。
  15. 請求項12~14のいずれか1つに記載の方法であって、
    前記ガイロープ(2)が前記押圧シリンダ(6)によって巻き取り方向に引っ張られている間は、前記押圧シリンダ(6)のみが前記歯部(4)と相互作用するよう、前記ラチェット(5)は前記歯部(4)に対して非噛合であ
    ことを特徴とするガイ張り方法。
JP2017252756A 2017-01-02 2017-12-28 クレーンのブーム用ガイ装置、クレーン及びクレーンブームにおけるガイ張り方法 Active JP7008500B2 (ja)

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