JP7008427B2 - 流動性の高いコンクリート - Google Patents
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また、本発明の流動性の高いコンクリートは、2012年制定コンクリート標準示方書[施工編]で規定される充填高さが30cm以上(障害:ランク2)、前記スランプフローが55cm以上75cm以下、且つ500mmフロー到達時間が3~15秒の高流動コンクリートであることが好ましい。
或いは、本発明の流動性の高いコンクリートは、東・中・西日本高速道路トンネル施工管理要領で規定される充填高さが28cm以上(障害:ランク3)であり、且つ前記スランプフローが35cm以上50cm以下の中流動コンクリートであることが好ましい。
また、前記水の単位水量は、前記流動性の高いコンクリート1m3あたり、185kg以下であることが好ましい。
本実施形態は、セメント、水、骨材、増粘剤、及び高性能AE減水剤を含む流動性の高いコンクリートに関する。本実施形態において、流動性の高いコンクリートは、高流動コンクリート(自己充填コンクリート)及び中流動コンクリートを含む。
セメント、水、骨材は、通常のコンクリート作製時に使用される様々な材料を用いることができる。
増粘剤は、流動性の高いコンクリートの粘性を高め、材料分離を抑制するために用いられる。増粘剤の添加量は、好ましくはコンクリート1m3あたり15g~250gである。本実施形態に係る増粘剤は、水溶性セルロースエーテル、消泡剤、及びガム類を含む。
高性能AE減水剤は、セメント粒子を分散し、コンクリートの流動性を高めると共に、スランプフローを保持するために用いられる。高性能AE減水剤は、公知のものを使用でき、好ましくは液体状のポリカルボン酸系減水剤である。本実施形態に係る高性能AE減水剤は、JIS A 6204に規定される減水率(以下、「減水率」という場合がある)が18%以上である。
本実施形態に係る流動性の高いコンクリートは、混和剤として、一般的なAE減水剤や空気量調整剤(AE剤や消泡剤)を含んでいてもよい。空気量調整剤は、流動性の高いコンクリートに対して所定の空気量を確保し、コンクリートの耐久性を得るために用いられる。その他、流動性の高いコンクリートは、乾燥収縮低減剤や膨張材を含んでいてもよい。
本実施形態に係る流動性の高いコンクリートは、一般的なコンクリートと同様の製造方法に従って作製することが可能である。
[使用材料]
表1は、実施例または比較例で用いる使用材料を示したものである。
表2は、実施例及び比較例における使用材料の配合を示したものである。
表2に示す配合の各材料を練り混ぜてコンクリートを作製した。練り混ぜには、公称容量60Lの強制二軸練りミキサーを使用した。練り混ぜ量は、1回のバッチあたり40Lとした。実施例1~9、11~25及び比較例1~4においては、まず、骨材及びセメントをミキサー内に投入して空練りを10秒間行い、その後、混和剤及び水を投入して90秒間、練り混ぜることによりコンクリートを作製した。一方、実施例10においては、まず、骨材及びセメントをミキサー内に投入して空練りを10秒間行い、その後、AE減水剤(WR)、空気量調整剤(AE1)、及び水を投入して90秒間、練り混ぜを行った。その後、高性能AE減水剤(SP1)及び増粘剤(VMA)を添加し、60秒間、練り混ぜを行うことによりコンクリートを作製した。
作製したコンクリートに対し、充填高さ(cm)、スランプフロー(cm)、500mmフロー到達時間(秒。実施例20~25及び比較例1を除く)、ブリーディング率(%)を測定した。なお、各実施例及び比較例においては、空気量が4.5±1.5%(一般的なコンクリートの空気量の範囲)となるよう配合設計した。
表3は測定値、及び測定値等に基づいて、作製されたコンクリートが所定の条件を満たしているかどうかを判定した判定結果を示す。各測定値は、練り上がりから5分経過した時点でサンプリングしたコンクリートの値である。
Claims (3)
- セメント、水、骨材、増粘剤、及び高性能AE減水剤を含む流動性の高いコンクリートであって、
前記増粘剤は、水溶性セルロースエーテル、消泡剤、及びガム類を含み、
前記高性能AE減水剤は、JIS A 6204に規定される減水率が18%以上であり、
水セメント比が46.1%以上65%以下であり、
2012年制定コンクリート標準示方書[施工編]で規定される充填高さが30cm以上(障害:ランク2)、スランプフローが55cm以上75cm以下、且つ500mmフロー到達時間が3~15秒の高流動コンクリートであり、
単位セメント量が、269~389kg/m 3 である流動性の高いコンクリート。 - セメント、水、骨材、増粘剤、及び高性能AE減水剤を含む流動性の高いコンクリートであって、
前記増粘剤は、水溶性セルロースエーテル、消泡剤、及びガム類を含み、
前記高性能AE減水剤は、JIS A 6204に規定される減水率が18%以上であり、
水セメント比が46.1%以上65%以下であり、
東・中・西日本高速道路トンネル施工管理要領で規定される充填高さが28cm以上(障害:ランク3)であり、且つスランプフローが35cm以上50cm以下の中流動コンクリートであり、
単位セメント量が、269~318kg/m 3 である流動性の高いコンクリート。 - 前記水の単位水量は、前記流動性の高いコンクリート1m3あたり、185kg以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の流動性の高いコンクリート。
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