JP2019194144A - 減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びに水硬性組成物 - Google Patents

減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びに水硬性組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】高固形分濃度で、且つ高Na+イオン濃度を有する減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を含む減水剤組成物の保存安定性を改善できる減水剤組成物の製造方法を提供する。【解決手段】減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を高速撹拌機により撹拌する工程を含む減水剤組成物の製造方法において、前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記高速撹拌機における撹拌子の周速を8.50m/s以上として、減水剤組成物の製造直後から72時間静置後の沈降体積が80体積%以上である減水剤組成物を得る。【選択図】なし

Description

本発明は、減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びに水硬性組成物に関する。
水硬性組成物は、セメント等の水硬性物質、細骨材及び/又は粗骨材等の骨材、水を少なくとも含む組成物であり、比重、粒形、粒径の異なる無機物の集合体であるため、材料分離が起こりやすい組成物であり、水溶性高分子を用いることにより、その改善が試みられている。例えば、水溶性セルロースエーテルは、pHが12以上と強アルカリ性である水硬性組成物においても増粘できる数少ない非イオン性の水溶性高分子であり、水硬性組成物に使用されている。
しかし、水溶性セルロースエーテルは、一般に粉末で使用されているため、液体である他の混和剤と比較して、ハンドリングに劣り、添加時にママコを形成したり、微量を添加する場合においては飛散して、所望量の添加が困難であるという問題があった。
これらの問題を解決するため、予め、水溶性セルロースエーテル、消泡剤、ガム類及び減水剤を混合した減水剤組成物(一液型減水剤)が提案されている(特開2016−056081号公報(特許文献1))。
しかしながら、特許文献1においては、ガム類を使用することにより減水剤組成物の保存安定性の改善を試みているが、高い固形分濃度や高Na+イオン濃度の減水剤の場合には、減水剤組成物の保存安定性に劣ることがあり、改善の余地があった。減水剤組成物において高い固形分濃度や高Na+イオン濃度の減水剤を配合できれば、減水剤組成物を安定化させるために、減水剤を希釈して使用する必要がなくなるため、水硬性組成物への減水剤組成物の添加量が少なくて済み、減水剤の種類、固形分濃度等に制限されることが少なく、減水剤組成物として利用できる減水剤の使用の幅も広がるというメリットがある。
特開2016−056081号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高固形分濃度で、且つ高Na+イオン濃度を有する減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を含む減水剤組成物の保存安定性を改善できる減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びにこれを含む水硬性組成物を提供することを目的とする。
減水剤組成物において減水剤の固形分濃度やNa+イオン濃度がある限度濃度以上になると水溶性セルロースエーテルが溶解できなくなり、析出する現象(塩析)が発生し、安定化せずに沈降してしまう。特許文献1では、塩析した水溶性セルロースエーテル粒子の沈降を抑制するためにガム類を添加して減水剤組成物の粘度を上げている。しかしながら、それにも限度があるため、減水剤における固形分濃度が10質量%以上、且つNa+イオン濃度が8500ppm以上となる場合には、水溶性セルロースエーテル分が沈降して減水剤組成物の保存安定性が悪くなってしまった。
本発明者は、この問題を解決するために減水剤組成物の製造条件について鋭意研究を行った結果、高い固形分濃度及び高いNa+イオン濃度を有する減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を撹拌して減水剤組成物を製造する場合において、意外にも高速撹拌機の撹拌子の回転をある速度以上にすることによって減水剤組成物の保存安定性が改善されることを見出した。即ち、通常、水溶性セルロースエーテルの沈降を防ぐために、高速撹拌機の撹拌子の回転を一定の速度以上にして分散させることにより、親水基及び親油基を有する水溶性セルロースエーテルを減水剤を含む減水剤組成物中においてよく分散し、安定化させているわけであるから、水溶性セルロースエーテルの塩析に対して、撹拌機の回転数を上げてもその塩析を回避して一液化(均一な分散)が容易となり且つ安定するとは考えにくい。しかし、実験の結果、高速撹拌機の撹拌子の回転を一定の周速以上とすることにより、一液化(均一な分散)が容易になるのみならず、長時間にわたり一液化した状態(均一な分散状態)が安定することが分かった。
本発明者は、この知見を基に更に鋭意検討を行い本発明を為すに至った。
即ち、本発明は、下記の減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びに水硬性組成物を提供する。
1.
減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を高速撹拌機により撹拌する工程を含む減水剤組成物の製造方法であって、
前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記高速撹拌機における撹拌子の周速が8.50m/s以上である減水剤組成物の製造方法。
2.
前記減水剤がポリカルボン酸系減水剤である1に記載の減水剤組成物の製造方法。
3.
前記高速撹拌機がローター・ステーター型ミキサー又は円筒壁旋回ミキサーである1又は2に記載の減水剤組成物の製造方法。
4.
減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を含む減水剤組成物であって、前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記減水剤組成物の製造直後から72時間静置後の沈降体積が80体積%以上である減水剤組成物。
5.
4に記載の減水剤組成物と、水硬性物質と、水とを含む水硬性組成物。
本発明によれば、所定の固形分濃度及びイオン濃度を有する減水剤を使用した減水剤組成物であっても、その保存安定性が改善され、水硬性組成物に使用した際のブリーディング抑制効果や骨材等の材料分離防止効果が期待される。
以下に、本発明に係る減水剤組成物の製造方法、減水剤組成物並びに水硬性組成物について説明する。なお、ここでいう数値範囲「A〜B」は、両端の数値を含むものであり、A以上B以下を意味する。
[減水剤組成物の製造方法]
本発明に係る減水剤組成物の製造方法は、減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を高速撹拌機により撹拌する工程を含む減水剤組成物の製造方法であって、前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のイオンクロマトグラフ法によるNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記高速撹拌機における撹拌子の周速が8.50m/s以上であることを特徴とするものである。
なお、減水剤組成物とは、減水剤、水溶性セルロールエーテル、ガム類及び消泡剤を少なくとも含む水硬性組成物のための混和剤(一液型減水剤)である。
ここで、減水剤としては、ポリカルボン酸系減水剤、リグニン系減水剤、メラミン系減水剤等が挙げられる。
このうち、ポリカルボン酸系減水剤の具体例としては、ポリカルボン酸エーテル系化合物、ポリカルボン酸エーテル系化合物と架橋ポリマーの複合体、ポリカルボン酸エーテル系化合物と配向ポリマーの複合体、ポリカルボン酸エーテル系化合物と高変性ポリマーの複合体、ポリエーテルカルボン酸系高分子化合物、マレイン酸共重合物、マレイン酸エステル共重合物、マレイン酸誘導体共重合物、カルボキシル基含有ポリエーテル系化合物、末端スルホン基を有するポリカルボン酸基含有多元ポリマー、ポリカルボン酸系グラフトコポリマー、ポリカルボン酸エーテル系ポリマー等が挙げられる。
リグニン系減水剤の具体例としては、リグニンスルホン酸塩及びその誘導体等が挙げられる。
メラミン系減水剤の具体例としては、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩縮合物、メラミンスルホン酸塩ポリオール縮合物等が挙げられる。
これらの中で、汎用性の観点から、ポリカルボン酸系減水剤を用いることが好ましい。
減水剤は、目的に応じて、単独で又は2種類以上を併用して用いてもよく、また市販のものを用いることができる。
減水剤の固形分濃度は、10〜25質量%であり、好ましくは12〜22.5質量%、更に好ましくは13〜20質量%である。10質量%未満の場合、本発明によらずとも減水剤組成物が良好な保存安定性を示す場合がある。また、25質量%を超えると一液化(均一な分散)が困難となる。
なお、減水剤の固形分濃度は、次のように測定することができる。
まず、約5gの減水剤を16ml秤量瓶にとり、その質量、すなわち乾燥前の減水剤の質量(g)を測定する。そして、105℃の乾燥機で恒量となるまで乾燥し、乾燥後の減水剤の質量(g)を測定する。
測定した乾燥前及び乾燥後の減水剤の質量を用いて下記算出式により、固形分濃度を算出することができる。
固形分濃度(質量%)=(乾燥後の減水剤の質量(g)/乾燥前の減水剤の質量(g))×100
また、減水剤のNa+イオン濃度は、8,500ppm以上であり、好ましくは9,000〜14,000ppm、より好ましくは9,000〜13,000ppm、更に好ましくは9,000〜12,000ppmである。8,500ppm未満の場合、本発明によらずとも減水剤組成物が良好な保存安定性を示す場合がある。
なお、減水剤のNa+イオン濃度は、イオンクロマトグラフ法により測定したものである。その詳細は実施例にて述べる。
減水剤組成物においては減水剤が基準量(例えば100質量部)となり、この減水剤に対して所定比率で水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を添加する。なお、水硬性組成物を調製する場合、減水剤の添加量は、コンクリートの流動性及び材料分離抵抗性、凝結遅延などの観点から、単位セメント量(kg/m3)に対して、好ましくは0.1〜3.0質量%、より好ましくは0.5〜2.0質量%となるように減水剤組成物を使用する。
水溶性セルロースエーテルは、非イオン性のものが好ましく、メチルセルロース等のアルキルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロース;及びヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース及びヒドロキシエチルエチルセルロース等のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが挙げられる。水溶性セルロースエーテルは、目的に応じて、単独で又は2種類以上を併用して用いてもよい。また、水溶性セルロースエーテルは、市販のものを用いてもよいし、公知の方法で製造したものを用いてもよい。
上記アルキルセルロースのうち、メチルセルロースにおいて、メトキシ基の置換度(DS)は、好ましくは1.00〜2.20、より好ましくは1.20〜2.00である。なお、アルキルセルロースにおけるアルコキシ基の置換度(DS)は、第17改正日本薬局方のメチルセルロースの置換度分析方法により測定できる値を換算することで求めることができる。
上記ヒドロキシアルキルセルロースのうち、ヒドロキシエチルセルロースにおいて、ヒドロキシエトキシ基の置換モル数(MS)は、好ましくは0.30〜3.00、より好ましくは0.50〜2.80であり、ヒドロキシプロピルセルロースにおいて、ヒドロキシプロポキシ基の置換モル数(MS)は、好ましくは0.10〜3.30、より好ましくは0.30〜3.00である。なお、ヒドロキシアルキルセルロースにおけるヒドロキシアルコキシ基の置換モル数は、第17改正日本薬局方のヒドロキシプロピルセルロースの置換度分析方法により測定できる値を換算することで求めることができる。
上記ヒドロキシアルキルアルキルセルロースのうち、ヒドロキシプロピルメチルセルロースにおいて、メトキシ基の置換度(DS)は、好ましくは1.00〜2.20、より好ましくは1.30〜1.90、ヒドロキシプロポキシ基の置換モル数(MS)は、好ましくは0.10〜0.60、より好ましくは0.10〜0.50である。また、ヒドロキシエチルメチルセルロースにおいて、メトキシ基の置換度(DS)は、好ましくは1.00〜2.20、より好ましくは1.30〜1.90、ヒドロキシエトキシ基の置換モル数(MS)は、好ましくは0.10〜0.60、より好ましくは0.20〜0.40である。また、ヒドロキシエチルエチルセルロースにおいて、メトキシ基の置換度(DS)は、好ましくは1.00〜2.20、より好ましくは1.20〜2.00、ヒドロキシエトキシ基の置換モル数(MS)は、好ましくは0.05〜0.60、より好ましくは0.10〜0.50である。なお、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースにおけるアルコキシ基の置換度及びヒドロキシアルコキシ基の置換モル数は、第17改正日本薬局方記載のヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)の置換度分析方法により測定できる値を換算することで求めることができる。
なお、DSは、置換度(degree of substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たりに存在するアルコキシ基の個数であり、MSは、置換モル数(molar substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たりに付加したヒドロキシアルコキシ基の平均モル数である。
水溶性セルロースエーテルとしては、材料分離抵抗性付与の観点から、上記例示したもののうち、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びヒドロキシエチルメチルセルロース等のヒドロキシアルキルアルキルセルロースが好ましい。
水溶性セルロースエーテルの1質量%水溶液の20℃における粘度は、水硬性組成物に所定の粘性を与える観点から、好ましくは30〜30,000mPa・s、より好ましくは300〜25,000mPa・s、更に好ましくは500〜20,000mPa・s、特に好ましくは、500〜3,000mPa・sである。
なお、水溶性セルロースエーテルの1質量%水溶液の20℃における粘度は、B型粘度計を用いて12rpmの測定条件にて測定することができる。
水溶性セルロースエーテルの添加量は、水硬性組成物に所定の粘性を与える観点から、減水剤(100質量%(100質量部))に対して、好ましくは0.1〜5.0質量%(質量部)、より好ましくは0.5〜3.0質量%(質量部)である。
ガム類としては、ダイユータンガム、ウェランガム、キサンタンガム、ジェランガム等が挙げられる。
これらのうち、ダイユータンガムは、D−グルコース、D−グルクロン酸、D−グルコースとL−ラムノース及び2つのL−ラムノースより構成されている。
ウェランガムは、D−グルコース、D−グルクロン酸、L−ラムノースが2:2:1の割合で結合した主鎖に、L−ラムノース又はL−マンノース側鎖が結合した構造である。
キサンタンガムは、セルロースと同様、主鎖がD−グルコースのβ−1,4結合であり、側鎖がマンノース2個とグルクロン酸1個より構成されている。
ジェランガムは、D−グルコース、D−グルクロン酸、L−ラムノースが2:1:1の
割合で結合した4つの糖を反復単位とするヘテロ多糖類である。
ガム類は粉体又は水溶液のいずれの形態で添加しても良い。
ガム類は、目的に応じて、単独で又は2種類以上を併用して用いてもよい。また、ガム類は市販のものを用いることができる。
ガム類の添加量は、ダイユータンガムの場合、減水剤(100質量%(100質量部))に対して、好ましくは0.005〜2質量%(質量部)、より好ましくは0.01〜1質量%(質量部)、更に好ましくは0.1〜0.8質量%(質量部)である。
ウェランガム、キサンタンガム、ジェランガムの場合、減水剤(100質量%(100質量部))に対して、好ましくは0.01〜20質量%(質量部)、より好ましくは0.1〜10質量%(質量部)、更に好ましくは0.5〜8質量%(質量部)である。
消泡剤としては、オキシアルキレン系消泡剤、シリコーン系消泡剤、アルコール系消泡剤、鉱油系消泡剤、脂肪酸系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡等が挙げられる。
これらのうち、オキシアルキレン系消泡剤の具体例としては、(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキシプロピレン付加物等のポリオキシアルキレン類;ジエチレングリコールヘプチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン2−エチルヘキシルエーテル、炭素数8以上の高級アルコールや炭素数12〜14の2級アルコールへのオキシエチレンオキシプロピレン付加物等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルエーテル類;ポリオキシプロピレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等の(ポリ)オキシアルキレン(アルキル)アリールエーテル類;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール,3−メチル−1−ブチン−3−オール等のアセチレンアルコールにアルキレンオキシドを付加重合させたアセチレンエーテル類;ジエチレングリコールオレイン酸エステル、ジエチレングリコールラウリル酸エステル、エチレングリコールジステアリン酸エステル、ポリオキシアルキレンオレイン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタントリオレイン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシプロピレンメチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェノールエーテル硫酸ナトリウム等の(ポリ)オキシアルキレンアルキル(アリール)エーテル硫酸エステル塩類;(ポリ)オキシエチレンステアリルリン酸エステル等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルリン酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルアミン等の(ポリ)オキシアルキレンアルキルアミン類;ポリオキシアルキレンアミド等が挙げられる。
シリコーン系消泡剤の具体例としては、ジメチルシリコーン油、シリコーンペースト、シリコーンエマルジョン、有機変性ポリシロキサン(ジメチルポリシロキサン等のポリオルガノシロキサン)、フルオロシリコーン油等が挙げられる。
アルコール系消泡剤の具体例としては、オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、アセチレンアルコール、グリコール類等が挙げられる。
鉱油系消泡剤の具体例としては、灯油、流動パラフィン等が挙げられる。
脂肪酸系消泡剤の具体例としては、オレイン酸、ステアリン酸、これらのアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。
脂肪酸エステル系消泡剤の具体例としては、グリセリンモノリシノレート、アルケニルコハク酸誘導体、ソルビトールモノラウレート、ソルビトールトリオレエート、天然ワックス等が挙げられる。
これらの中でも、消泡性能の観点から、オキシアルキレン系の消泡剤が好ましい。
消泡剤の添加量は、減水剤(100質量%(100質量部))に対して、好ましくは0.001〜16質量%(質量部)、より好ましくは0.002〜10質量%(質量部)である。
消泡剤は、目的に応じて、単独で又は2種類以上を併用して用いてもよい。なお、消泡剤は、市販のものを用いることができる。
以上の減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を高速撹拌機により撹拌するが、撹拌の際の材料の添加する順番には特に制限はない。
本発明で使用する高速撹拌機は、高速で回転する撹拌子(回転羽根)と、撹拌子の回転により上記材料が混合可能な容器とを備える装置であり、例えば、ホモミキサー(HM−310、AS ONE社製)、高速ホモミキサー(LZB14−HM−1、中央理化社製)等のローター・ステーター型ミキサー、薄膜旋回型高速ミキサー(フィルミックス、プライミクス社製)等の円筒壁旋回ミキサー、ホモジナイザー(PH91、エスエムテー社製)等、又はそれらの原理を適用した高速撹拌機が挙げられる。これらのうち、ローター・ステーター型ミキサー又は円筒壁旋回ミキサーが好ましい。
高速撹拌機における撹拌子(回転羽根)の種類としては、タービン・ステータ型、薄膜旋回型(PCホイール)、ディスパー型及び穴あき籠型等が挙げられるが、撹拌効率及び減水剤組成物の保存安定性の観点から、好ましくはタービン・ステータ型及び薄膜旋回型(PCホイール)である。
高速撹拌機における撹拌子の周速は、8.50m/s以上であり、好ましくは9.00〜30.0m/s、より好ましくは9.00〜25.0m/sである。8.50m/s未満の場合は、減水剤組成物の保存安定性が改善されない。なお、撹拌子の周速とは、高速撹拌機において回転する撹拌子(回転羽根)の最も早い部分(即ち、撹拌子の最外周)の速度である。撹拌子の周速v(m/s)は、撹拌子の直径d(mm)、撹拌子の回転速度n(rpm(1分間当たりの回転数))から次式で求められる。
v=π×d×n/60,000
また、撹拌子(回転羽根)の大きさ(直径)は、高速撹拌機の製造加工の観点から、好ましくは10〜500mmである。
高速撹拌機における撹拌子(回転羽根)の回転速度は、分散性の観点から、好ましくは325rpm以上、好ましくは1,200〜50,000rpm、より好ましくは3,500〜20,000rpmである。
高速撹拌機における撹拌時間は撹拌子の目標周速に達してからの時間であり、好ましくは30秒間以上、より好ましくは1分間以上である。また、撹拌時間の上限に特に制限はないが、効率的な生産性の観点から、好ましくは60分間以下、より好ましくは10分間以下である。
[減水剤組成物]
本発明に係る減水剤組成物は、上述した本発明の減水剤組成物の製造方法により得られるものであり、減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を少なくとも含む、好ましくは減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤からなる減水剤組成物であって、前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%、且つ減水剤のイオンクロマトグラフ法によるNa+イオン濃度が8,500ppm以上であり、前記減水剤組成物の製造(一液化)直後から72時間静置後の沈降体積が80体積%以上であることを特徴とする。
また、本発明によれば、前記減水剤組成物の製造(一液化)直後から168時間後の沈降体積を70体積%以上とすることも可能である。
なお、減水剤組成物における沈降体積が80体積%未満の場合は、水溶性セルロースエーテルの分離のため、減水剤組成物を水硬性組成物に所定量添加しても必要な量の水溶性セルロースエーテルが添加されず、材料分離を起こす場合がある。
ここで、沈降体積とは、撹拌直後の減水剤組成物の所定量(例えば100ml)を所定外径(例えば32mm)の有栓メスシリンダーに注ぎ込み、室温(20±3℃)で一定時間静置した時に観察される液体全体に対する懸濁層(減水剤組成物層)の体積比率(懸濁維持率)を意味する。なお、撹拌直後の減水剤組成物の量及び使用するメスシリンダーの大きさ(外径及び高さ)は上記観察の際に液体全体における懸濁層(減水剤組成物層)の高さ(即ち、液体全体における上澄み液と懸濁層の境界位置)が目視で明確に確認できる限り、特に制約されない。
[水硬性組成物]
本発明に係る水硬性組成物は、上述した本発明の減水剤組成物と、水硬性物質及び水とを少なくとも含むことを特徴とする。
水硬性組成物の具体的用途としては、コンクリート、モルタル及びセメントペースト等が挙げられる。
コンクリート用水硬性組成物は、本発明の減水剤組成物と、水硬性物質(セメント)、水、細骨材(砂)及び粗骨材(砂利)を含むものであり、その種類としては普通コンクリート、中流動コンクリート、高流動コンクリート、水中不分離性コンクリート及び吹き付けコンクリート等が挙げられる。
モルタル用水硬性組成物は、本発明の減水剤組成物と、水硬性物質(セメント)、水及び細骨材(砂)を含むものであり、その種類としてはタイル張付けモルタル、補修用モルタル及びセルフレベリング材等が挙げられる。
セメントペースト用水硬性組成物は、本発明の減水剤組成物と、水硬性物質(セメント)及び水を含むものであり、タイル系無機系建築資材の接着剤や部材と部材の空壁を埋めるグラウト材等が挙げられる。
本発明の減水剤組成物の水硬性組成物における含有量は、材料分離抵抗性付与の観点から、水硬性組成物がコンクリート用の場合、好ましくは0.10〜2.0質量%、より好ましくは0.5〜1.5質量%であり、水硬性組成物がモルタル用の場合、好ましくは0.05〜1.5質量%、より好ましくは0.10〜1.0質量%であり、水硬性組成物がセメントペースト用の場合、好ましくは0.02〜1.0質量%、より好ましくは0.05〜0.8質量%である。
水硬性物質としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、アルミナセメント及び超早強ポルトランドセメント等の水硬性のセメント等が挙げられる。
水硬性物質(セメント)の含有量としては、強度確保の観点から、水硬性組成物がコンクリート用の場合はコンクリート1m3あたり、好ましくは270〜800kgである。
水硬性組成物がモルタル用の場合はモルタル1m3あたり、好ましくは300〜1,000kgである。
水硬性組成物がセメントペースト用の場合は、セメントペースト1m3あたり、好ましくは500〜1600kgである。
水としては、水道水、海水等が挙げられるが、塩害の観点から、水道水が好ましい。
水硬性組成物中の水/セメント比(W/C)は、材料分離の観点から、好ましくは30〜75質量%、より好ましくは45〜65質量%である。
水硬性組成物は、その用途に応じて、骨材を更に含む。骨材としては、細骨材及び粗骨材が挙げられる。
細骨材としては、川砂、山砂、陸砂、砕砂等が好ましい。細骨材の粒径(最大粒径)は、好ましくは5mm以下である。
粗骨材としては、川砂利、山砂利、陸砂利、砕石等が好ましい。粗骨材の粒径(最大粒径)は細骨材の粒径より大きく、好ましくは40mm以下、より好ましくは25mm以下である。
細骨材の含有量は、水硬性組成物がコンクリート用の場合は、コンクリート1m3あたり、好ましくは400〜1,100kg、より好ましくは500〜1,000kgであり、水硬性組成物がモルタル用の場合は、モルタル1m3あたり、好ましくは500〜2,000kg、より好ましくは600〜1,600kgである。
粗骨材の含有量は、水硬性組成物がコンクリート用の場合は、コンクリート1m3あたり、好ましくは600〜1,200kg、より好ましくは650〜1,150kgである。
骨材中における細骨材率(容積百分率)は、水硬性組成物がコンクリート用の場合、流動性又は十分な強度を保持する観点から、好ましくは30〜55容積%、より好ましくは35〜55容積%、より一層好ましくは35〜50容積%である。なお、細骨材率(容積%)=細骨材の容積/(細骨材の容積+粗骨材の容積)×100である。
水硬性組成物には、硬化時の発熱抑制及び硬化後の耐久性を上げるために、混和材を必要に応じて添加することができる。混和材としては、高炉スラグ、フライアッシュ等が挙げられる。
水硬性組成物には、所定の空気量を確保し、水硬性組成物の耐久性を得るために、AE剤(Air Entraining Agent)を必要に応じて併用してもよい。AE剤としては、陰イオン界面活性剤系、陽イオン界面活性剤系、非イオン界面活性剤系、両性界面活性剤系、ロジン系界面活性剤系等のAE剤が挙げられる。
陰イオン界面活性剤系としては、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型等が挙げられる。
陽イオン界面活性剤系としては、アミン塩型、第1級アミン塩型、第2級アミン塩型、第3級アミン塩型、第4級アミン塩型等が挙げられる。
非イオン界面活性剤系としては、エステル型、エステル・エーテル型、エーテル型、アルカノールアミド型等が挙げられる。両性界面活性剤系としては、アミノ酸型、スルホベタイン型等が挙げられる。
ロジン系界面活性剤系としては、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリン酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン酸等が挙げられる。
水硬性組成物には、水硬性組成物の強度を得るために、消泡剤を必要に応じて添加してもよい。消泡剤としては、上記と同様のものが挙げられる。
消泡剤の添加量は、分散性の観点から、水溶性セルロースエーテルに対して、好ましくは1〜50質量%である。
なお、本発明の水硬性組成物には、練混ぜ直後の水硬性組成物(フレッシュコンクリート、フレッシュモルタル又はフレッシュセメントペースト)の物性を管理するため、塩化カルシウム、塩化リチウム、蟻酸カルシウム等の凝結促進剤や、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム等の凝結遅延剤を必要に応じて使用することができる。
さらに、本発明の水硬性組成物には、硬化・乾燥による収縮ひび割れ、セメントの水和反応熱による温度応力に伴うひび割れ防止のために、アウイン系や石灰系の膨張材を必要に応じて添加することができる。
以上説明した水硬性組成物は、常法によって製造することができる。例えば、まず、強制二軸練りミキサーに、本発明の減水剤組成物、水硬性物質(セメント)及び必要に応じて骨材(細骨材及び粗骨材)、消泡剤を入れ、空練りを行う。その後、水を加えて混練して水硬性組成物を得る。
以上のようにして、固形分濃度が10〜25質量%、且つイオンクロマトグラフ法によるNa+イオン濃度が8,500ppm以上である減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を少なくとも含みながら保存安定性が改善された減水剤組成物及びその製造方法並びに水硬性組成物が提供される。
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜12、比較例1]
以下に示す減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類、消泡剤を表1に示す添加量となるように計量し、これらの材料について下記の高速撹拌機を用いて表1に示す撹拌条件(周速及び回転速度)で撹拌して減水剤組成物を製造した。
なお、撹拌時間はいずれも、減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類、消泡剤の全ての材料を投入後、1分間とした。また、ガム類は粉体の状態で添加した。
<使用材料>
(1)減水剤:ポリカルボン酸系減水剤(チューポール HP−11、竹本油脂製)
(固形分濃度;24.3%、Na+イオン 濃度;16,000ppm)
減水剤は、必要に応じて純水で希釈し、表1に示す固形分濃度及びNa+イオン濃度(即ち、14.0質量%及び9,200ppm、16.0質量%及び10,500ppm、17.0質量%及び11,200ppm、20.0質量%及び13,200ppmの4水準)に調整して用いた。
また、減水剤中のNa+イオン濃度は、下記の方法で測定した。
減水剤組成物の製造に供した減水剤の試料について純水にてその濃度を1/10,000に希釈し、0.2μmフィルター(商品名、液クロディスク (PTFE製)、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)にて濾過した後、濾過液を下記の測定条件下にて、イオンクロマトグラフ(DIONEX ICS−1600、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)により測定した。
(測定条件)
ガードカラム;CG14(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)
メインカラム;CS14(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)
サプレッサ; CERS−500−4mm(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)
カラム温度;30℃
液量;1ml/min
注入量;25μm
溶離液;10mM−MSA(メタスルホン酸)
溶離液は、メタスルホン酸2molを純水で10mmolに希釈することにより調製した。
(2)水溶性セルロースエーテル:
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)
(DS;1.40、MS;0.20、1質量%水溶液の20℃における粘度;2,200mPa・s)
・ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)
(DS;1.50、MS;0.20、1質量%水溶液の20℃における粘度;2,100mPa・s)
・ヒドロキシエチルセルロース(HEC)
(DS;2.50、1質量%水溶液の20℃における粘度;2,100mPa・s)
(3)ガム類:
・ダイユータンガム(DG)(KELCO−CRETE DG−F、CP Kelco社製)
・ウェランガム(WG)(KELCO−CRETE WG、CP Kelco社製)
・キサンタンガム(XG)(KELTROL、CP Kelco社製)
(4)消泡剤:オキシアルキレン系消泡剤(SN デフォーマー14−HP、サンノプコ社製)
<高速撹拌機>
(1)ホモミキサー(HM−310、AS ONE社製)
(撹拌子の種類:タービン・ステータ型、撹拌子(回転羽根)の大きさ(直径):29mm)
(2)薄膜旋回型高速ミキサー(フィルミックス、プライミクス社製)
(撹拌子の種類:薄膜旋回型(PCホイール型)、撹拌子(回転羽根)の大きさ(直径):52mm)
<評価方法>
得られた減水剤組成物について以下の方法により、沈降体積を測定した。
(沈降体積の測定)
上記製造直後、即ち一液化(分散)直後の減水剤組成物を有栓メスシリンダー(外径32mm、容量100ml、IWAKI製)に100ml採取して、室温(20±3℃)に放置(静置)し、採取直後(0時間後)、24時間後、72時間後、168時間後毎に、上澄み液との境界を目視で観察した。境界に相当する目盛に基づいて液体全体に対する懸濁層(減水剤組成物層)の体積比率(懸濁維持率)を沈降体積として求めた。例えば、上澄み液との境界が0mLの場合は、沈降体積は、100質量%であり、上澄み液との境界が90mLの場合は、沈降体積は90質量%であり、上澄み液との境界が50mLの場合は、沈降体積は50質量%である。
以上の結果を表1に示す。
10.0〜25.0質量%の固形分濃度を有し、且つ8,500ppm以上のNa+イオン濃度を有する減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を含む減水剤組成物の製造時において、高速攪拌機における周速を8.50m/s以上とすることにより、減水剤組成物の保存安定性が改善されることが知見された。
Figure 2019194144
・PC系:ポリカルボン酸系、HPMC:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
HEMC:ヒドロキエチルメチルセルロース、HEC:ヒドロキシエチルセルロース、
DG:ダイユータンガム、WG:ウェランガム、XG:キサンタンガム、
OA系:オキシアルキレン系
なお、これまで本発明を上記実施形態をもって説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。

Claims (5)

  1. 減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を高速撹拌機により撹拌する工程を含む減水剤組成物の製造方法であって、
    前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記高速撹拌機における撹拌子の周速が8.50m/s以上である減水剤組成物の製造方法。
  2. 前記減水剤がポリカルボン酸系減水剤である請求項1に記載の減水剤組成物の製造方法。
  3. 前記高速撹拌機がローター・ステーター型ミキサー又は円筒壁旋回ミキサーである請求項1又は2に記載の減水剤組成物の製造方法。
  4. 減水剤、水溶性セルロースエーテル、ガム類及び消泡剤を含む減水剤組成物であって、前記減水剤の固形分濃度が10〜25質量%であり、且つ前記減水剤のNa+イオン濃度が8,500ppm以上であって、前記減水剤組成物の製造直後から72時間静置後の沈降体積が80体積%以上である減水剤組成物。
  5. 請求項4に記載の減水剤組成物と、水硬性物質と、水とを含む水硬性組成物。
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