JP7008282B2 - 粉体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体搬送装置及びこれを備える画像形成装置に関するものである。
従来、粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の粉体搬送装置としてのトナー補給装置は、搬送路形成部材としての搬送ノズルと、これの内部で回転駆動して粉体たるトナーを搬送する粉体搬送部材としての第一搬送スクリューとを有している。第一搬送スクリューによって搬送されるトナーは、落下搬送路を通じてサブホッパ内に落とし込まれた後、サブホッパに接続された搬送管内の第二搬送スクリューの回転駆動によって現像装置に補給される。
第二搬送スクリューが所定時間だけ回転駆動してサブホッパ内のトナーを所定量だけ現像装置に向けて搬送した後、トナー検知センサがサブホッパ内のトナー無しを検知すると、第一搬送スクリューが次のように回転駆動する。即ち、前述の所定量よりも少量のトナーを搬送する時間だけ回転駆動して、トナーをサブホッパ内に落とし込む。かかる構成によれば、サブホッパ内にトナーがあるにもかかわらず、トナー検知センサがトナー無しと誤検知することに起因する落下搬送路内のトナー詰まりの発生を抑えることができるとされている。
しかしながら、このトナー補給装置では、トナー検知センサの誤検知とは異なる原因による落下搬送路内のトナー詰まりの発生を抑えることができない。
上述した課題を解決するために、粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で駆動して粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置において、前記搬送路形成部材に開口を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段とを設け、前記開口を前記搬送路形成部材における前記搬送路よりも重力方向上側の壁に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、粉体検知センサの誤検知のみならず、かかる誤検知とは異なる原因による搬送路内の粉体詰まりの発生も抑えることができるという優れた効果がある。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の作像ユニットを示す概略構成図。 同プリンタにおける、Y用のトナー補給装置と、これにセットされたY用のトナー収容器とを示す模式図。 正常な状態の同トナー補給装置の一部を示す断面図。 トナー検知センサが誤検知を引き起こした状態の同トナー補給装置の一部を示す断面図。 同プリンタのY用の現像装置がプリンタ本体に正しくセットされないセット異常を引き起こした状態の同トナー補給装置の一部を示す断面図。 同トナー補給装置のサブホッパにおける二つのアジテータのうち、一方が故障によって回転しなくなっている状態の同トナー補給装置の一部を示す断面図。 同トナー補給装置における搬送ノズル及び搬送スクリュー一部と、トナー落下搬送管とを示す断面図。 搬送不良によってトナーを満杯に内包したトナー落下搬送管を、同トナー補給装置る搬送ノズル及び搬送スクリューの一部とともに示す断面図。 同プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図。 変形例に係るプリンタのY用のトナー補給装置における搬送ノズル及び搬送スクリューの一部と、トナー落下搬送管とを示す断面図。 同プリンタにおいて、搬送不良によってトナーを満杯に内包したトナー落下搬送管を、同トナー補給装置における搬送ノズル及び搬送スクリューの一部とともに示す断面図。 実施形態に係るプリンタのトナー搬送装置の搬送ノズルをその周囲とともに外側から示す斜視図。
以下、本発明を画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ(以下、プリンタという)に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。プリンタの筐体内の上部には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した四つのトナー容器32(Y,M,C,K)が着脱自在(交換自在)に設置されている。それらトナー容器32(Y,M,C,K)の下方には中間転写ユニット85が配設されている。
中間転写ユニット85は、無端状の中間転写ベルト48、四つの一次転写ローラ49(Y,M,C,K)、二次転写ローラ82、複数の張架ローラ、及び中間転写クリーニング装置等で構成されている。中間転写ベルト48は、複数のローラ部材によって張架、支持されるとともに、それら複数のローラ部材の一つである二次転写ローラ82の回転駆動によって図中の矢印方向に無端移動する。
中間転写ベルト48の下方には、中間転写ベルト48に対向するように、各色に対応した四つの作像ユニット46(Y,M,C,K)が並設されている。また、粉体収容器としての4つのトナー容器32(Y,M,C,K)の下方には、それぞれに対応した4つのトナー補給装置60(Y,M,C,K)が配設されている。トナー容器32(Y,M,C,K)に収容されたトナーは、それぞれに対応するトナー補給装置60(Y,M,C,K)によって、各色に対応した作像ユニット46(Y,M,C,K)の現像装置50(Y,M,C,K)内に補給される。
四つの作像ユニット46(Y,M,C,K)の下方には、潜像形成手段としての露光装置47が設けられている。露光装置47は、スキャナーやパーソナルコンピュータ等の外部装置から送られてくる画像情報に基づいて、後述する感光体41(Y,M,C,K)の表面を光走査光して、感光体41(Y,M,C,K)の表面に静電潜像を形成する。レーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナ方式のものであるが、露光手段としてはLEDアレイを用いるものなどでもよい。
図2は、Y用の作像ユニット46Yを示す概略構成図である。作像ユニット46Yは、潜像担持体たるドラム状の感光体41Yを備えている。また、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、除電装置等を、感光体41Yの周囲に有している。作像ユニット46Yでは、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、感光体41Y上にYトナー像が形成される。
なお、他の三つの作像ユニット46(M,C,K)は、使用するトナーの色が異なる点の他は、Y用の作像ユニット46Yとほぼ同様の構成となっていて、それら感光体41(M,C,K)上にもトナー像(M,C,K)が形成される。以下、他の三つの作像ユニット46(M,C,K)の説明を適宜に省略して、Y用の作像ユニット46Yのみの説明を行うことにする。
感光体41Yは、駆動モータによって図中時計回り方向に回転駆動する。そして、帯電ローラ44Yと対向する位置で、感光体41Yの表面が一様に帯電される(帯電工程)。その後、感光体41Yの表面は、露光装置47から発せられたレーザー光Lの照射位置に達して、この照射置で露光走査されてY用の静電潜像が形成される(露光工程)。そして、感光体41Yの表面は、現像装置50Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、Yトナー像が形成される(現像工程)。
中間転写ユニット85のループ内に配設された四つの一次転写ローラ49(Y,M,C,K)は、中間転写ベルト48を感光体41(Y,M,C,K)との間に挟み込んで一次転写ニップを形成している。この一次転写ローラ49(Y,M,C,K)には、トナーの帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスが印加される。
現像工程でトナー像が形成された感光体41Yの表面は、中間転写ベルト48と一次転写ローラ49Yとの当接による一次転写ニップに達して、この一次転写ニップで感光体41Y上のトナー像が中間転写ベルト48上に転写される(一次転写工程)。このとき、感光体41Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。一次転写ニップでトナー像を中間転写ベルト48に転写した感光体41Yの表面は、感光体クリーニング装置42Yとの対向位置に達して、この位置で感光体41Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード42aによって機械的に除去される(クリーニング工程)。その後、感光体41Yの表面は、除電装置との対向位置に達して、この対向位置で感光体41Y上の残留電位が除去される。こうして、感光体41Y上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
このような作像プロセスは、他の三つの作像ユニット46(M,C,K)でも同様に行われる。すなわち、M,C,K用の作像ユニット46(M,C,K)の下方に配設された露光装置47から、画像情報に基づいたレーザー光Lが、M,C,K用の作像ユニット46(M,C,K)の感光体41(M,C,K)上に向けて照射される。詳しくは、露光装置47は、光源からレーザー光Lを発して、そのレーザー光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介してM,C,K用の感光体41(M,C,K)に照射する。その後、現像工程を経てM,C,K用の感光体41(M,C,K)上に形成されたトナー像(M,C,K)は、中間転写ベルト48上に重ね合わせて一次転写される。
このとき、中間転写ベルト48は、図1中の矢印方向に走行して、Y,M,C,K用の一次転写ニップを順次通過する。これにより、Y,M,C,K用の感光体41(Y,M,C,K)上のトナー像(Y,M,C,K)が、中間転写ベルト48上に重ねて一次転写され、中間転写ベルト48上にカラートナー像が形成される。
各色(Y,M,C,K)のトナー像が重ねて一次転写され、カラートナー像が形成された中間転写ベルト48は、二次転写ニップローラ89との対向位置に達する。この位置では、二次転写ローラ82が、二次転写ニップローラ89との間に中間転写ベルト48を挟み込んで二次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト48上に形成されたカラートナー像は、二次転写ニップ内に搬送された転写紙等の記録媒体P上に二次転写される。このとき、中間転写ベルト48には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。二次転写ニップを通過した中間転写ベルト48は、中間転写クリーニング装置の位置に達し、その表面上の未転写トナーが回収され、中間転写ベルト48上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ筐体内の下部に配設された第一給紙カセット26又は第二給紙カセット27から、第一給紙ローラ26a又は第二給紙ローラ27aの回転駆動によって送り出されるものである。送り出された記録媒体Pは、レジストローラ対28のレジストニップに挟まれる。
レジストニップに挟み込まれた記録媒体Pは、中間転写ベルト48上のカラートナー像と同期するタイミングで、レジストローラ対28の回転駆動によって二次転写ニップに向けて送り出される。二次転写ニップの周辺では、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ82と設置された二次転写ニップローラ89との間に二次転写電界が形成される。二次転写ニップに挟み込まれた記録媒体Pには、ニップ圧や二次転写電界の作用によってカラートナー像が二次転写される。
二次転写ニップでカラートナー像が二次転写された記録媒体Pは、定着装置86内に搬送される。定着装置86では、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力とにより、カラートナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置86を通過した記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。こうして、プリンタにおける一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置50Yは、図2に示されるように、感光体41Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、二つの現像剤収容部(53Y,54Y)内に配設された二つの現像剤搬送スクリュー55Y、及び、トナー濃度検知センサ56Y等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットローラ、及び、マグネットローラの周囲を回転するスリーブ等で構成される。第一現像剤収容部53Y及び第二現像剤収容部54Y内には、キャリアとトナーとからなる二成分の現像剤Gが収容されている。第二現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー落下搬送管64Yに連通している。また、トナー濃度検知センサ56Yは、第二現像剤収容部54Y内の現像剤G中のトナー濃度を検知する。
現像装置50内の現像剤Gは、2つの現像剤搬送スクリュー55Yによって、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。第一現像剤収容部53Y内の現像剤Gは、現像剤搬送スクリュー55Yの一方に搬送されながら現像ローラ51Y内のマグネットローラにより形成される磁界によって現像ローラ51Yのスリーブ表面上に供給され、担持される。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印で示されるように反時計回り方向に回転駆動し、スリーブ上に担持された現像剤Gは、スリーブとともに回転する。このとき、現像剤G中のトナーは、現像剤G中のキャリアとの摩擦帯電によりキャリアとは逆極性の電位に帯電して静電的にキャリアに吸着し、現像ローラ51Y上に形成された磁界によって引き寄せられるキャリアとともに回転する。
現像ローラ51Yのスリーブ上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yと現像ローラ51Yとが対向するドクター部に達する。現像ローラ51Yのスリーブ上の現像剤Gは、ドクター部を通過する際にその層厚が規制され、その後、感光体41Yとの対向位置である現像領域まで搬送される。
現像領域では、現像ローラ51Yと感光体41Yとの間に形成された現像電界によって感光体41Y上に形成された潜像に現像剤G中のトナーが吸着される。現像領域を通過した現像ローラ51Yのスリーブ表面上に残った現像剤Gはスリーブの回転に伴い第一現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱する。
現像装置50Y内の現像剤Gは、トナー濃度が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置50Y内の現像剤Gに含まれるトナーの現像による消費量に応じて、トナー収容器32Yに収容されているトナーが、後述するトナー補給装置60Yによって第二現像剤収容部54Y内に補給される。そして、2つの現像剤搬送スクリュー55Yによって、現像剤Gとともに混合、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。
図3は、Y用のトナー補給装置60Yと、これにセットされたY用のトナー収容器32Yとを示す模式図である。トナー収容器32Y内のトナーは、現像装置50Y内のトナー濃度に応じて、トナー補給装置60Yによって現像装置50Yに補給される。
トナー補給装置60Yは、搬送路形成部材たる搬送ノズル611Y、搬送スクリュー614Y、トナー落下搬送管64Y、サブホッパ63Y、ボトル側駆動機構部91Y、サブホッパ側駆動機構部92Y、補給管61Y、補給スクリュー62Y等を有している。
トナー収容器32Yがトナー補給装置60Yのセットカバー608Yに対して図中矢印Q方向へ差し込まれて装着されると、その装着動作に連動してトナー収容器32Yの先端側に対してトナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yが挿入され、トナー収容器32Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。
トナー収容器32Yは、円筒状の形状になっており、セットカバー608Yに差し込まれる容器先端カバー34Yや、容器回転ギヤ301Yが一体形成されたトナーボトル33Yなどから構成されている。容器先端カバー34Yは、トナーボトル33Yの回転軸線方向の先端部を受け入れた状態で、トナーボトル33Yを回転可能に保持する。
トナー補給装置60Yのセットカバー608Yにトナー収容器32Yの容器先端カバー34Yが差し込まれた状態で、駆動モータや駆動ギヤ等で構成されているボトル側駆動機構部91Yがトナー収容器32Yの容器回転ギヤ301Yに回転駆動力を伝達する。これにより、トナー収容器32Yのトナーボトル33Yが容器先端カバー34Yに保持された状態で図週矢印A方向に回転駆動する。この回転駆動に伴って、トナーボトル33Yの内周面に螺旋状に形成された螺旋状突起302Yも回転する。すると、トナーボトル33Yの内部に収容されたトナーがボトルの後端側から先端側(図3中の左側から右側)に向けて搬送される。そして、容器先端カバー34Yから搬送ノズル611Y内に供給される。
搬送ノズル611Y内には、粉体搬送部材としての搬送スクリュー614Yが配置されており、その長手方向の端部に固定された搬送スクリューギヤ605Yと一体的に回転する。ボトル側駆動機構部91Yは、回転駆動力を搬送スクリューギヤ605Yに出力することで、搬送スクリュー614Yを回転駆動して搬送ノズル611Y内のトナーを搬送する。
搬送ノズル611Yのトナー搬送方向下流端には、トナー落下搬送管64Yが重力方向下方から接続している。搬送スクリュー614Yによって搬送ノズル611Y内で搬送されるトナーは、搬送ノズル611Yからトナー落下搬送管64Y内に落とし込まれてサブホッパ63Y内に重力落下する。
サブホッパ63Yの下部には、補給管61Yが接続されている。サブホッパ63Y内のトナーは、二つのアジテータ66Yの回転駆動によって補給管61Yに向けて搬送される。この補給管61Y内には、補給スクリュー62Yが配設されている。サブホッパ側駆動機構部92Yは、サブホッパ63Y内の二つのアジテータ66Yと、補給管61Y内の補給スクリュー62Yとに対して独立して回転駆動力を伝達することが可能になっている。二つのアジテータ66Yを回転駆動させることで、サブホッパ63Y内のトナーを補給管61Yに向けて搬送し、補給スクリュー62Yを回転駆動させる、サブホッパ63Y内のトナーを現像装置50Y内に補給する。
図4は、正常な状態のY用のトナー補給装置(60Y)の一部を示す断面図である。同図において、搬送ノズル611Yの端部は、トナーボトル(図3の33Y)のボトル差込部33Yaの中に差し込まれている。
サブホッパ63Yには、所定の高さ位置でサブホッパ63Y内のトナーを検知するトナー検知センサ67Yが取り付けられている。トナー検知センサ67Yによってサブホッパ63Y内のトナーが検知されなくなると、制御部(図3の100)は、搬送スクリュー614Yを回転駆動させて、トナーボトル(図3の33Y)内のトナーをサブホッパ63Yに向けて搬送する処理を実施する。トナー検知センサ67Yによってトナーが検知されるようになると、制御部100は前述の処理を終了する。
図5は、トナー検知センサ67Yが誤検知を引き起こした状態のY用のトナー補給装置(60Y)の一部を示す断面図である。サブホッパ63Y内にトナーが満杯に入っているにもかかわらず、故障などにより、トナー検知センサ67Yがトナー無しであると誤検知すると、図示のように、サブホッパ63Y内だけでなく、トナー落下搬送管64Y内もトナーで満杯になる。この状態で、搬送スクリュー614Yが更に回転駆動してトナーをトナー落下搬送管64Yに送り込むと、トナー落下搬送管64Y内のトナーを凝集させて、トナー落下搬送管64Y内でトナー詰まりを引き起こしてしまう。
図6は、Y用の現像装置(図3の50Y)がプリンタ本体に正しくセットされないセット異常を引き起こした状態のY用のトナー補給装置(60Y)の一部を示す断面図である。Y用の現像装置がプリンタ本体に正しくセットされないと、補給管61Y内から現像装置内へのトナーの移動が良好に行われなくなり、図示のように、サブホッパ63Y内でトナー検知センサ67Yの近くだけトナーを存在させない状態になることがある。この状態では、トナー検知センサ67Yがトナー無しを検知するが、これは誤検知ではない。しかしながら、トナー検知センサ67Yの付近以外のホッパ内空間においては、トナーがたくさん貯留されている状態になっているため、トナー落下搬送管64Y内からサブホッパ63Y内へのトナーの落下が行われなくなる。これにより、トナー落下搬送管64Y内がトナーで満杯になった状態で、トナー無し検知に基づいて搬送スクリュー614Yが更に回転駆動してトナーをトナー落下搬送管64Yに送り込むと、トナー落下搬送管64Y内のトナーを凝集させる。この凝集により、トナー落下搬送管64Y内でトナー詰まりを引き起こしてしまう。
図7は、サブホッパ63Yにおける二つのアジテータ66Yのうち、一方が故障によって回転しなくなっている状態のY用のトナー補給装置(60Y)の一部を示す断面図である。二つのアジテータ66Yのうち、図示のように、トナー落下搬送管64Yの直下にあるアジテータ66Yが故障によって回転しなくなっている。すると、図示のように、サブホッパ63Y内でトナー検知センサ67Yの近くだけトナーを存在させない状態になることがある。これにより、図6の例と同様に、トナー落下搬送管64Y内でトナー詰まりを引き起こしてしまう。
特許文献1に記載のトナー補給装置では、トナー検知センサがトナーありをトナー無しと誤検知することによる搬送路内のトナー詰まりだけしか抑えることができなかった。
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図8は、同プリンタのY用のトナー補給装置(60Y)における搬送ノズル611Y及び搬送スクリュー614Yの一部と、トナー落下搬送管64Yとを示す断面図である。トナー落下搬送管64Y内には、コイル状の揺動部材65Yが配設されている。この揺動部材65Yは、搬送スクリュー614Yの螺旋羽根に摺擦することで、トナー落下搬送管64Y内で揺動する。この揺動により、トナー落下搬送管64Y内で管太さ方向にトナーが架橋してしまうことを防止することで、トナー落下搬送管64Y内でのトナー詰まりの発生を抑えている。しかしながら、図5、図6、図7のような状態になると、揺動部材65Yが揺動しても、トナー落下搬送管64Yでトナー詰まりが発生してしまう。
搬送ノズル611Yの長手方向における全域のうち、トナー落下搬送管64Yが設けられている領域では、トナー落下搬送管64Yと対向する位置に開口611Yaが設けられている。この開口611Yaを通じて、コイル状の揺動部材65Yをトナー落下搬送管64Y内に押し込んでセットすることができるようになっている。
開口611Yaは、搬送ノズル611Yの外壁に貼り付けられた可動部材としてのシート部材68Yによって覆われている。可撓性材料からなるシート部材68Yは、その一辺だけが搬送ノズル611Yの外壁に貼り付けられていることで、同外壁に片持ち支持されている。
搬送ノズル611Yの外壁において、開口611Yaよりも図中左側の領域には、透過型光学センサ69Yの発光素子69Yaが固定されている。また、開口611Yaよりも図中右側の領域には、透過型光学センサ69Yの受光素子69Ybが固定されている。搬送ノズル611Yの外壁上において、発光素子69Yaと受光素子69Ybとは対面しており、図示の状態では、図中点線矢印で示されるように、発光素子69Yaから発せられた光が受光素子69Ybによって受光されている。
図9は、搬送不良によってトナーを満杯に内包したトナー落下搬送管64Yを、Y用のトナー補給装置(60Y)における搬送ノズル611Y及び搬送スクリュー614Yの一部とともに示す断面図である。トナー落下搬送管64Y内がトナーで満杯になってくると、搬送スクリュー614Yによって図中矢印C方向に搬送されるトナーがトナー落下搬送管64Y内に入り込むことができずに、シート部材68Yを内側から押す。これにより、図示のように、シート部材68Yが片持ち支持端である固定端部を支点にして自由端側を開口611Yaから引き離す方向に撓ませて、透過型光学センサ69Yの光路を横切る。すると、受光素子69Ybが光を受光しなくなって、出力電圧を低下させる。これは、透過型光学センサ69Yがシート部材68Yを検知したことを意味する。
図9に示される状態では、トナー落下搬送管64Y内でトナーがほぼ満杯になっているが、搬送スクリュー614Yによって搬送されるトナーは、トナー落下搬送管64Yの方には向かわずに、シート部材68Yを押し上げて開口611Yaから外部に出る。このため、トナー落下搬送管64Y内のトナーは、強い圧力を受けていないことから、トナー詰まりを引き起こしていない。つまり、透過型光学センサ69Yによってシート部材68Yが検知された時点では、トナー落下搬送管64Y内のトナー詰まりは発生していないものの、搬送スクリュー614Yによる搬送を継続するとトナー詰まりを発生させる可能性が高くなる。以下、この状態を「トナー詰まり予兆状態」という。
この「トナー詰まり予兆状態」は、図5に示されるトナー検知センサ67Yの誤検知、図6に示される現像装置(50Y)のセット不良、図7に示されるアジテータ66Yの故障、の何れにも共通して発生するものである。つまり、このトナー補給装置(60Y)では、トナー検知センサ67Yの誤検知に起因する「トナー詰まり予兆状態」を検知することに加えて、前記誤検知とは異なる原因によって発生する「トナー詰まり予兆状態」も検知することができる。
図10は、実施形態に係るプリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図である。制御部100は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリーなどを有しており、プリンタの各機器の駆動を制御したり、各種の演算処理をしたり、各種のセンサと通信したりするものである。
制御部100には、Y,M,C,K用のトナー補給装置60(Y,M,C,K)の各機器やセンサが電気接続されている。詳しくは、Y,M,C,Kのボトル側駆動機構部91(Y,M,C,K)、サブホッパ側駆動機構部92(Y,M,C,K)、トナー検知センサ67(Y,M,C,K)、及び透過型光学センサ69(Y,M,C,K)が電気接続されている。また、制御部100には、Y,M,C,K用の現像装置50(Y,M,C,K)のトナー濃度センサ56(Y,M,C,K)も電気接続されている。更には、タッチパネルや各種のキーからなる操作表示部110も電気接続されている。
制御部100は、トナー補給装置60(Y,M,C,K)のサブホッパ63(Y,M,C,K)に設けられたトナー検知センサ67(Y,M,C,K)によってトナー無しが検知されると、サブホッパ63(Y,M,C,K)にトナーを補充する処理を実施する。具体的には、ボトル側駆動機構部91(Y,M,C,K)に制御信号を送信して、トナーボトル33(Y,M,C,K)と、搬送スクリュー614(Y,M,C,K)とを回転駆動させる。この回転駆動によってサブホッパ63(Y,M,C,K)にトナーが補充されるのに伴って、トナー検知センサ67(Y,M,C,K)によってトナーありが検知されると、ボトル側駆動機構部91(Y,M,C,K)に制御信号を送信して、トナーボトル33(Y,M,C,K)及び搬送スクリュー614(Y,M,C,K)の回転駆動を停止させる。以下、この一連の処理を、サブホッパトナー補充処理という。
何らかの異常が発生して、サブホッパトナー補充処理において「トナー詰まり予兆状態」が発生し、透過型光学センサ69(Y,M,C,K)によってシート部材68(Y,M,C,K)が検知されると、制御部100は、次のようなエラー処理を実施する。即ち、トナー検知センサ(67Y,M,C,K)によってトナーありが検知されていなくても、ボトル側駆動機構部91(Y,M,C,K)に制御信号を送信して、トナーボトル33(Y,M,C,K)及び搬送スクリュー614(Y,M,C,K)の回転駆動を停止させる。これにより、トナー詰まりの発生を抑える。このままの状態で報知すると、いつまでもプリントジョブを行うことができないので、制御部100は、ユーザーにエラー発生を報知する処理を実施する。具体的には、各色(Y,M,C,K)のうち、「トナー詰まり予兆状態」になった色について、「トナー詰まり予兆状態」になった旨と、原因調査のためのアドバイスとをユーザーに知らせるためのメッセージを操作表示部110に表示させる。この表示に従ったユーザーの作業によって原因が解消され、その旨の入力操作がユーザーによって行われると、制御部100はサブホッパトナー補充処理を再開する。
かかる構成においては、トナー検知センサ67(Y,M,C,K)によってトナーありを無しと誤検知されることだけでなく、かかる誤検知とは異なる原因によるトナー詰まりの発生を抑えることができる。トナー詰まりの発生については、トナー落下搬送管64(Y,M,C,K)だけでなく、搬送ノズル611(Y,M,C,K)についても抑えることが可能である。
図9に示されるように、開口611Yaについては、搬送ノズル611Yの壁の全域のうち、搬送ノズル611Y内の搬送路よりも重力方向上側の領域に設けている。かかる構成では、搬送スクリュー614Yによる搬送先(トナー落下搬送管64Y)のトナー受け入れが通常になされている場合には、搬送路内のトナー量が過剰にならず、搬送路内におけるトナーの高さ位置が開口611Yaよりも低い位置になる。これにより、「トナー詰まり予兆状態」が発生していないにもかかわらず、開口611Yaから外部にトナーを漏出させてしまうことを抑えることができる。
このトナー補給装置60Yでは、開口611Yaを搬送ノズル611Y内の搬送路よりも重力方向上側のノズル箇所に設けていることに加えて、図示のように、透過型光学センサ69Yについては、搬送ノズル611Yよりも重力方向上側に配設している。かかる構成では、搬送路内の過剰なトナーによって押されたシート部材68Yを搬送ノズル611Yの外部で透過型光学センサ69Yに検知させることができる。
開口611Yaについては、搬送ノズル611Yの屈折外周箇所又は屈曲外周箇所に設けることが望ましい。例えば、図9に示される例では、搬送ノズル611Yからトナー落下搬送管64Yの中に至るまでの一連の搬送路を約90[°]に折れ曲がった屈折箇所として捉えることができる。屈折箇所には、搬送方向の長さがより大きくなる屈折外周箇所と、より小さくなる屈折内周箇所とが存在するが、それらのうち、屈折外周箇所に開口611Yaを設けることが望ましい。搬送路内において、屈折外周側は屈折内周側に比べて余剰のトナーの通り道になり難いので、開口611Yaからの不要なトナーの漏出を抑えることができる。特に、図9に示されるように、屈折外周箇所の内側にある屈折内周箇所がトナー搬送方向の上流側から下流側に向けて下降する箇所であれば、トナーが自重によって屈折外周箇所よりも屈折内周箇所に集まり易くなる。このため、開口611Yaからの不要なトナー漏出をより確実に抑えることができる。
屈折箇所における屈折外周箇所及び屈折内周箇所について説明したが、屈曲箇所についても同様に、トナー搬送方向に沿って下降する屈曲内周箇所の外側にある屈曲外周箇所に開口611Yaを設けることが望ましい。
シート部材68Yの材質の一例としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の平面積が11.5~12.1mm×18.7~19.3mmの範囲であって、厚みが0.04~0.06mmのシート材を挙げることができる。シート部材68Yには、適度な可撓性が求められることに加えて、遮光性も求められる。このため、シート部材68Yとしては、黒色など、遮光性の高い色からなるものを用いることが望ましい。
図13は、搬送ノズル611Yをその周囲とともに外側から示す斜視図である。搬送ノズル611Yの開口611Yaとしては、6.5~7.1mm×10.9~11.5mmの寸法のものを例示することができる。
次に、実施形態に係るプリンタの一部の構成を他の構成に変形した変形例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、変形例に係るプリンタの構成は実施形態と同様である。
[変形例]
図11は、変形例に係るプリンタのY用のトナー補給装置(60Y)における搬送ノズル611Y及び搬送スクリュー614Yの一部と、トナー落下搬送管64Yとを示す断面図である。変形例に係るプリンタでは、シール部材(図9の68Y)に代えて、スライド部材70Yを可動部材として有している。このスライド部材70Yは、搬送ノズル611Yの開口611Yaの周囲壁によって壁厚み方向にスライド移動可能に保持されている。
図示のように、トナー落下搬送管64Y内にトナーが殆ど無く、搬送ノズル611Yからトナー落下搬送管64Yへのトナーの移動がスムーズになされる場合には、スライド部材70Yが自重によって移動可能範囲の下端位置まで移動している。この状態では、図中点線矢印で示されるように、透過型光学センサ69Yの発光素子69Yaから発せられた光が受光素子69Ybに受光される。
図12は、変形例に係るプリンタにおいて、搬送不良によってトナーを満杯に内包したトナー落下搬送管64Yを、Y用のトナー補給装置(60Y)における搬送ノズル611Y及び搬送スクリュー614の一部とともに示す断面図である。トナー落下搬送管64Y内がトナーで満杯になってくると、搬送スクリュー614Yによって図中矢印C方向に搬送されるトナーがトナー落下搬送管64Y内に入り込むことができずに、スライド部材70Yを内側から押す。これにより、図示のように、スライド部材70Yがトナーによって持ち上げられるように、スライド移動可能範囲の上端位置までスライド移動して、透過型光学センサ69Yの光路を横切る。すると、受光素子69Ybが光を受光しなくなって、出力電圧を低下させる。即ち、透過型光学センサ69Yがシート部材68Yを検知する。
かかる構成では、可動部材としてシール部材(68Y)を用いる場合に比べて、「詰まり予兆状態」になったときにおける開口611Yaからのトナー漏出を抑えることができる。
これまで、粉体たるトナーを補給のために搬送するトナー補給装置60(Y,M,C,K)に本発明を適用した例について説明したが、トナーとは異なる粉体を搬送する粉体搬送装置にも、本発明の適用が可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、粉体(例えばトナー)を搬送するための搬送路(例えば搬送ノズル611Yの内部やトナー落下搬送管64Yの内部)を形成する搬送路形成部材(例えば搬送ノズル611Y、トナー落下搬送管64Y)と、これの内部で粉体を搬送する粉体搬送部材(例えば搬送スクリュー614Y)とを有する粉体搬送装置(例えばトナー補給装置60Y)において、前記搬送路形成部材に開口(例えば開口611Ya)を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材(例えばシート部材68Y、スライド部材70Y)と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段(例えば透過型光学センサ69Y)とを設けたことを特徴とするものである。
第1態様においては、搬送部材による粉体搬送の搬送先で粉体が滞り始めて搬送先での粉体受け入れが良好でなくなってくると、搬送部材によって搬送される粉体が、搬送先の代わりに搬送路形成部材の開口に向かうようになって可動部材を動かす。このように動かされた可動部材が検知手段によって検知されるタイミングについては、可動部材の形状や、検知手段の位置などにより、搬送先の粉体に対し、搬送部材によって搬送中の後続の粉体を強く押し付け始める前のタイミングにすることが可能である。このタイミングで、搬送部材の駆動を停止させてエラー発生を報知するなどの処理を実施すれば、搬送先の粉体を後続の粉体によって加圧し続けることを回避して、搬送先におけるトナー詰まりの発生を抑えることができる。また、搬送先で粉体が滞り始めて搬送先での粉体受け入れが良好でなくなってくる現象は、粉体検知センサの誤検知のみならず、誤検知とは異なる原因によっても発生し、搬送先でのトナー詰まりの発生の予兆となる現象として共通に発生するものである。よって、粉体検知センサの誤検知のみならず、かかる誤検知とは異なる原因による搬送路内の粉体詰まりの発生も抑えることができる
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記開口を前記搬送路形成部材における前記搬送路よりも重力方向上側の壁に設けたことを特徴とするものである。
第2態様において、搬送部材による粉体搬送の搬送先の粉体受け入れが通常になされている場合には、搬送部材を内包する搬送路内の粉体量が過剰にならず、搬送路内における粉体の高さ位置が開口よりも低い位置になる。これにより、粉体詰まりの予兆が発生していないにもかかわらず、開口から外部に粉体を漏出させてしまうことを抑えることができる。
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記検知手段を前記搬送路形成部材よりも重力方向上側に配設したことを特徴とするものである。
第3態様においては、搬送路内の過剰な粉体によって押された可動部材を搬送路形成部材の外部で検知手段に検知させることができる。
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記開口を前記搬送路形成部材の屈折外周箇所又は屈曲外周箇所に設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、搬送路形成部材の開口からの不要な粉体の漏出を抑えることができる。
[第5態様]
第5態様は、第4態様であって、前記屈折外周箇所又は屈曲外周箇所の内側にある屈折内周箇所又は屈曲内周箇所が、前記粉体搬送部材による粉体搬送方向の上流側から下流側に向けて下降する箇所であることを特徴とするものである。かかる構成では、搬送路形成部材の開口からの不要な粉体の漏出をより確実に抑えることができる。
[第6態様]
第6態様は、第1、第2、第3、第4又は第5態様であって、前記可動部材が、固定端部を支点にした撓みによって揺動可能な可撓性部材からなることを特徴とするものである。第6態様においては、可撓性部材の一端部を固定するという簡単な構成により、可動部材としての機能を実現することができる。
[第7態様]
第7態様は、第1、第2、第3、第4又は第5態様であって、前記可動部材が、前記開口の周囲壁にスライド移動可能に保持されるスライド部材であることを特徴とするものである。かかる構成では、可動部材として可撓性部材を用いる場合に比べて、粉体詰まりの予兆が始まったときにおける搬送路形成部材の開口からの粉体の漏出を抑えることができる。
[第8態様]
第8態様は、トナー像を作像する作像手段(例えば作像ユニット46Y,46M,46C,46K)と、前記作像手段に補給するための粉体たるトナーを搬送するトナー搬送装置(例えばトナー補給装置60Y,60M,60C,60K)とを備える画像形成装置(例えばプリンタ)において、前記トナー搬送装置として、第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7態様を用いたことを特徴とするものである。
[第9態様]
第9態様は、第8態様において、前記検知手段によって前記可動部材が検知された場合に、前記粉体搬送部材の駆動を停止させる処理を実施する制御手段を設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、搬送先で粉体詰まりの予兆が始まった後に、搬送部材による搬送を続けることによる搬送先での粉体詰まりの発生を回避することができる。
[第10態様]
第10態様は、第9態様において、前記検知手段によって前記可動部材が検知された場合に、ユーザーにエラー発生を報知するための処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、ユーザーに対して粉体詰まりの予兆が始まった原因の究明作業や復旧作業の実施を促すことができる。
46Y,46M,46C,46K:作像ユニット(作像手段)
60Y,60M,60C,60K:トナー補給装置(トナー搬送装置)
64Y:トナー落下搬送管(搬送路形成部材)
68Y:シート部材(可撓性部材、可動部材)
69Y,69M,69C,69K:透過型光学センサ(検知手段)
611Y:搬送ノズル(搬送路形成部材)
611Ya:開口
614Y:搬送スクリュー(搬送部材)
特開2014-235339号公報

Claims (9)

  1. 粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で駆動して粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置において、
    前記搬送路形成部材に開口を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段とを設け
    前記開口を前記搬送路形成部材における前記搬送路よりも重力方向上側の壁に設けたことを特徴とする粉体搬送装置
  2. 求項の粉体搬送装置において、
    前記検知手段を前記搬送路形成部材よりも重力方向上側に配設したことを特徴とする粉体搬送装置。
  3. 請求項の粉体搬送装置において、
    前記開口を前記搬送路形成部材の屈折外周箇所又は屈曲外周箇所に設けたことを特徴とする粉体搬送装置。
  4. 請求項の粉体搬送装置であって、
    前記屈折外周箇所又は屈曲外周箇所の内側にある屈折内周箇所又は屈曲内周箇所が、前記粉体搬送部材による粉体搬送方向の上流側から下流側に向けて下降する箇所であることを特徴とする粉体搬送装置。
  5. 粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で駆動して粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置において、
    前記搬送路形成部材に開口を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段とを設け、
    前記可動部材が、固定端部を支点にして撓みによって揺動可能な可撓性部材からなることを特徴とする粉体搬送装置。
  6. 粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で駆動して粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置において、
    前記搬送路形成部材に開口を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段とを設け、
    前記可動部材が、前記開口の周囲壁にスライド移動可能に保持されるスライド部材であることを特徴とする粉体搬送装置。
  7. トナー像を作像する作像手段と、前記作像手段に補給するための粉体たるトナーを搬送するトナー搬送装置とを備える画像形成装置において、
    前記トナー搬送装置として、請求項1、2、3、4、5又は6の粉体搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. トナー像を作像する作像手段と、前記作像手段に補給するための粉体たるトナーを搬送するトナー搬送装置とを備える画像形成装置において、
    前記トナー搬送装置として、
    粉体を搬送するための搬送路を形成する搬送路形成部材と、これの内部で駆動して粉体を搬送する粉体搬送部材とを有する粉体搬送装置であって、
    前記搬送路形成部材に開口を設け、且つ前記搬送路形成部材の中から前記開口を通過した粉体に押されて動く可動部材と、前記搬送路内の粉体に押されて動いた前記可動部材を検知する検知手段とを設けたものを用い、
    前記検知手段によって前記可動部材が検知された場合に、前記粉体搬送部材の駆動を停止させる処理を実施する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項の画像形成装置において、
    前記検知手段によって前記可動部材が検知された場合に、ユーザーにエラー発生を報知するための処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
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