JP7008008B2 - 橋脚構築方法、橋脚 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 [刊行物名] 『コンクリート工学』,Vol.56,No.8 [発行日] 平成30年8月1日
本発明は、橋脚構築方法およびこれにより構築される橋脚に関する。
橋脚を軽量化し、揺れなどにより発生する慣性力を低減するため、橋脚の内部に中空部が設けられることがある。
従来工法では、中空部を設けるための内型枠を外型枠の内側に設置し、支保工によって内型枠を支持したうえで外型枠の内側にコンクリートを打設する。その後、内型枠及び支保工を撤去することで中空部が形成される。
一方、特許文献1や非特許文献1のように内型枠として発泡スチロールからなる軽量のブロックを用い、そのブロックを橋脚内に埋設する方法もあり、これにより内型枠や支保工の設置、撤去に係る作業を省略して工期を短縮できる。
特開平7-216822号公報
「工期短縮[足場・型枠]」『日経コンストラクション』2004年2月27日号、p.70-71、日経BP社
上記のブロックは、コンクリートの打設圧による変位を防いで施工精度を確保する必要があり、そのため非特許文献1ではブロックと外型枠とをセパレータによって連結している。
しかしながら、ブロックと外型枠をセパレータで連結する場合、外型枠のセパレータ取付部が防水上のリスクとなる。特に水域で橋脚を施工するようなケースでは、高品質な橋脚を構築するためこのようなリスクを極力避けることが望ましい。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、高品質な橋脚を短工期で施工できる橋脚構築方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、橋脚を構築する橋脚構築方法であって、前記橋脚の平面の複数箇所において充填材を積層し、前記橋脚の外周部に沿って外型枠を設置する工程(a)と、前記外型枠の内側にコンクリートを打設する工程(b)と、を有し、前記充填材を積層して形成された隣り合う充填部同士が、連結材で連結されることを特徴とする橋脚構築方法である。
本発明では充填材が橋脚の内型枠の役割を担うことで、内型枠や支保工の設置、撤去に係る作業を省略して工期を短縮することができる。また、充填部同士が連結材で連結されることで、各充填部が協働してコンクリートの打設圧に抵抗し、施工精度を確保することができる。結果、外型枠と充填部をセパレータで連結する必要が無く、外型枠に防水上のリスクとなるセパレータ取付部を設けなくてもよい。そのため、橋脚の品質を向上させることができる。
前記工程(a)において、前記複数箇所のそれぞれにガイド材を立設し、前記充填材の孔に前記ガイド材を通して前記充填材を設置することが望ましい。
これにより充填材を容易に設置することができ、且つ充填部の施工精度も向上する。
前記工程(a)において、最上段の充填材の上面に押え板を配置し、前記押え板を前記ガイド材に固定することが望ましい。
これにより、コンクリート打設時の充填材の浮き上がりを防止できる。
前記工程(a)において、前記充填材を平面において複数並べ一体化したユニットを予め作成し、前記ユニットを設置することが望ましい。
これにより、充填材の設置の手間を省いて工期短縮が可能になる。
上下の前記充填材の間に水平材が配置され、前記水平材の両端部が前記充填部の側面に設けた支圧板に固定されることが望ましい。
これによりコンクリート打設時にも充填部の幅が固定され、充填部の施工精度が向上する。
第2の発明は、コンクリートにより構築された橋脚であって、充填材を積層して形成された充填部を内部に有し、前記充填部が平面において複数設けられ、隣り合う前記充填部同士が連結材で連結されたことを特徴とする橋脚である。
本発明により、高品質な橋脚を短工期で施工できる橋脚構築方法等を提供することができる。
橋脚1を示す図。 充填部121を示す図。 充填部121の連結について示す図。 ブロック2の平面配置を示す図。 橋脚1の施工手順について説明する図。 柱部12の上面を示す図。 橋脚1の施工手順について説明する図。 橋脚1の施工手順について説明する図。 橋脚1の施工手順について説明する図。 橋脚1の施工手順について説明する図。 ブロック2の設置手順を示す図。 ブロック2の設置手順を示す図。 止水材30を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.橋脚)
図1は、本発明の実施形態に係る橋脚構築方法で構築される橋脚1を示す図である。橋脚1は水域に構築され、基部11、柱部12、および鋼管矢板13等を有する。水域は例えば海であるが、河川や湖であってもよい。
基部11は橋脚1の最下部で矩形板状に設けられ、柱部12は基部11の上に配置される。鋼管矢板13は、平面において基部11の周囲に設けられる。基部11と柱部12はコンクリートにより構築され、コンクリート内には図示しない鉄筋も設けられる。詳細は省略するが、後述する橋脚1の施工手順では随時配筋作業が行われる。
柱部12の内部にはブロック2の充填部121が設けられる。充填部121は水上に位置し、複数のブロック2が上下に積層されることにより充填部121の内空が充填される。充填部121は平面において複数箇所で設けられる。本実施形態では、後述する図6に示すように充填部121が縦横2列の計4箇所設けられる。
ブロック2はEPS(発泡スチロール)からなる略直方体形状の充填材であり、軽量性、耐圧縮性、耐水性および自立性等を有する。
(2.ブロック2の充填部121)
図2はブロック2の充填部121を拡大して示す図である。図2に示すように、充填部121のブロック2は、平面において複数並べて配置され、且つ上下複数段に積層される。平面において隣り合うブロック2同士、および、上下のブロック2同士は接着剤で接着される。
充填部121にはブロック2を貫通する支柱7が設けられる。また充填部121の上端には押え板9が配置される。押え板9は支柱7の上端に固定される。押え板9としては鉄板などの鋼板が用いられる。
各充填部121には、隣接する充填部121に向かって外側に延びるようにセパレータ22(連結材)が取付けられる。隣り合う充填部121のそれぞれから延びるセパレータ22同士が固定具6によって固定されることで、隣り合う充填部121同士がセパレータ22によって連結される。
上記の固定具6は両充填部121の間に設けられた取付柱8に取付けられる。取付柱8には例えば溝形鋼が用いられる。
なお、図2の符号51a、51bは橋脚1の施工時に柱部12のコンクリートに埋設されるピッグテールアンカー(アンカー材)である。ピッグテールアンカー51a、51bのコンクリート表面から所定深さ(例えば30cm程度)までの範囲にはエポキシ樹脂等による保護層が形成され、これによりピッグテールアンカー51a、51bの耐塩害性を向上させ、耐久性を確保する。
図3(a)は上下のブロック2を示す図である。図3(a)に示すように、各充填部121において、上下のブロック2の間には水平材21が配置される。図3(b)に示すように、水平材21は平面の縦横方向のそれぞれで複数本並べて配置される。
図3(a)に示すように、水平材21はフラットバー21aの一方の端部に棒材21bを固定したものであり、鋼材によって形成される。フラットバー21aの棒材21bと反対側の端部は、充填部121の側面に設けられた支圧板23に溶接される。支圧板23には鋼板が用いられる。
充填部121では、上記側面と反対側の側面にも支圧板23が設けられ、棒材21bの先端は当該支圧板23の孔(不図示)に通される。棒材21bの先端には雄ネジ部が設けられており、上記支圧板23の外側に配置したCTコン24内のネジ孔に締め込まれる。
こうして各水平材21の両端部が充填部121の側面の支圧板23に固定される。
CTコン24には外側に突出するセパレータ22が接続され、水平材21とセパレータ22はCTコン24を介して接続される。セパレータ22の支圧板23から所定長さ(例えば30cm程度)までの範囲には前記と同じくエポキシ樹脂等による保護層が形成され、これによりセパレータ22の耐塩害性を向上させ、耐久性を確保する。
隣り合う充填部121のセパレータ22同士は、前記したように固定具6によって固定される。図3(c)に示すように、固定具6としては例えば両セパレータ22を左右に並べた状態でスリーブ内に配置し、スリーブ内で両セパレータ22を把持するものが用いられる。固定具6は前記の取付柱8に設けられたアングル81にボルト等によって取付けられる。このように、セパレータ22の連結や固定具6の取付けは非溶接で行われるので、作業時のブロック2への引火が防止される。
図4は、下から4、5段目のブロック2の平面配置の一例を示す図である。図4に示すように、ブロック2の平面割り付けは上下段の間で異なっており、平面におけるブロック2同士の境界の位置は上下段で異なる。これにより各充填部121でブロック2全体としての保形性が高くなり、型崩れ等が防止される。なお図中符号26は支柱7を通すための孔であり、孔26の位置は上下段で変わりは無い。
(3.橋脚構築方法)
次に、図5~図10を参照して橋脚1の施工手順(橋脚構築方法)について説明する。
(3-1.橋脚1の基部11と柱部12の下部の構築)
本実施形態では、まず図5(a)に示すように橋脚1の施工箇所を鋼管矢板13によって周囲の水域から締切り、水底の地盤を床付面まで掘削する。
その後、図5(b)に示すように床付面上に橋脚1の基部11を構築し、基部11の上に柱部12の下部(基部11から充填部121の下端部までの高さ範囲)を構築する。充填部121の下端部には、充填部121に水が溜まった際の水抜き用のパイプ等(不図示)も設けられる。
図6はこの時の柱部12の上面を示す図である。本実施形態では充填部121が平面において縦横2列の計4箇所で形成される。縦横に隣り合う充填部121の間には取付柱8が立設される。取付柱8の下端部は柱部12のコンクリート内に埋設される。
(3-2.柱部12の上部の構築)
本実施形態では上記のように柱部12の下部を構築した後、柱部12の上部を続けて構築する。
この際、図7に示すように柱部12の上面の外周部に沿って鋼製型枠3(外型枠)を設置するとともに、鋼製型枠3の内側の各充填部121の形成箇所でブロック2を積層する。ブロック2は充填部121の高さ方向の途中まで設置されるが、その設置手順については後述する。また本実施形態ではブロック2の積層後に鋼製型枠3の設置を行うが、その順序は逆でもよい。
図7において、(a)は施工途中の橋脚1を前記の図5(a)、(b)と同様に示す図であり、(b)は鋼製型枠3付近を拡大して示す図である。以降の図8~図10についても同様である。
鋼製型枠3は、大判の一枚のプレート31の外側をトラス構造により補強したものである。プレート31の内側には剥離剤が塗布される。
トラス構造は、縦材32、束材33、下弦材34等を有する。縦材32はプレート31に沿って高さ方向に設けられ、束材33は縦材32の高さ方向の中央部から外側へと水平方向に設けられる。下弦材34は束材33の先端と縦材32の上下の端部とをそれぞれ接続する。トラス構造はプレート31の幅方向(図の紙面法線方向に対応する)に複数設けられ、隣り合うトラス構造同士が接続材(不図示)で接続される。
鋼製型枠3は、予め地組したものを施工現場まで搬送して設置する。鋼製型枠3を用いることにより、地組作業と大判化が容易になる。
鋼製型枠3の設置時は、鋼製型枠3の下端部をピッグテールアンカー51aとボルト52により柱部12の上面の外周部に固定する。すなわち、柱部12の上面近傍のコンクリートにはピッグテールアンカー51aが埋設されており、ピッグテールアンカー51aのコンクリート表面側には雌ネジ部(不図示)が設けられる。鋼製型枠3の下端部に通されたボルト52の雄ネジを上記の雌ネジ部にねじ込むことで、鋼製型枠3の下端部が柱部12の上面の外周部に固定される。
一方、鋼製型枠3の上端部については、柱部12を挟んで対向する位置にある鋼製型枠3の上端部同士をタイロッド4により連結しておく。
こうしてブロック2の積層と鋼製型枠3の設置を行った後、図8(a)に示すように鋼製型枠3の内側でブロック2の上端までコンクリートを打設する。
図8(b)に示すように、鋼製型枠3の上部には別のピッグテールアンカー51bが取付けられており、このピッグテールアンカー51bは上記コンクリートに埋設される。
その後、図9(a)に示すように各充填部121のブロック2の上に残りのブロック2を積層する。また鋼製型枠3を上方にスライドさせ、柱部12の上面の外周部に鋼製型枠3を設置し直す。
鋼製型枠3については、前記の図8(b)に示した状態からボルト52とタイロッド4を取り外すことで柱部12のコンクリートから脱型でき、脱型した鋼製型枠3を図9(b)に示すように上方にスライドさせ、ピッグテールアンカー51bに再度ボルト52を締め込んで鋼製型枠3の下端部を柱部12の上面の外周部に再固定する。また柱部12を挟んで対向する位置にある鋼製型枠3の上端部同士をタイロッド4により再度連結する。
その後、図10(a)に示すように鋼製型枠3の内側にコンクリートを打設する。鋼製型枠3を脱型して鋼管矢板13の内側を埋戻し、鋼管矢板13を基部11の上端に当たる位置で切断して鋼管矢板13の上部を撤去することで、図1に示す橋脚1が構築される。
(4.ブロック2の設置手順)
図11、図12は前記の図5~図10で説明した工程におけるブロック2の設置手順について示す図である。各充填部121のブロック2は、充填部121の上端部、下端部、およびその中間部の3つの部位に分けて設置され、以下その設置手順について説明する。
本実施形態では、前記の図5(b)に示すように柱部12の下部を構築した後、図11(a)に示すように、充填部121の形成箇所のそれぞれに支柱7(ガイド材)を立設する。支柱7はH形鋼71の上端にネジ74を設けたものであり、H形鋼71の下端を充填部121の底面に固定されたベースプレート(不図示)に溶接する。
次に、図11(b)に示すようにブロック2を各充填部121の下端部に積層する。ここでは、ブロック2を平面において複数並べ一体化した1段分のユニットAを予め地組して作成し、その孔26にガイド用の支柱7を通してユニットAを設置する作業を繰り返す。
ユニットA内のブロック2同士は接着剤により接着され、また既設のユニットAの上に新たなユニットAを設置するごとに、上下段のユニットA同士も接着剤で接着する。これにより、ブロック2の隙間からコンクリートが侵入するのを防止する。これは以降のユニット設置時においても同様である。
こうしてブロック2を各充填部121の下端部に設置したら、図13に示すように充填部121の下端部の壁面121aとブロック2の間に止水材30を設ける。これにより、コンクリート打設時に充填部121にコンクリートが回り込むのを防止してブロック2の浮き上がりを防ぐ。止水材30には水膨張性のシーリング材を用いることができるが、これに限ることはない。
次に、図11(c)に示すように、一部の充填部121で先行して中間部のブロック2を設置する。この充填部121を、以下「先行充填部」ということがある。図6の符号aは先行充填部121を示したものである。
ここでは、ブロック2を平面において複数並べたものを上下に積層し一体化した複数段分のユニットBを予め地組して作成し、その孔26に支柱7を通してユニットBを設置する。ユニットBは例えばブロック2を4段以上積層したものとし、図の例では10段分のユニットBを作成している。
次に、残りの充填部121で図11(d)に示すように中間部のブロック2を設置してゆく。この充填部121を、以下「後行充填部」ということがある。図6の符号bは後行充填部121を示したものである。後行充填部121は、前記した先行充填部121と縦横に隣り合う。
後行充填部121にブロック2を設置する際は、ブロック2を平面において複数並べたものを上下に積層し一体化した上下2段分のユニットCを予め地組して作成し、その孔26に支柱7を通してユニットCを設置する作業を繰り返す。
ここで、ユニットCの上下2段のブロック2には前記の水平材21、支圧板23、CTコン24等が配置されており、ユニットCと対応する高さにある先行充填部121の上下2段のブロック2(符号C’参照)にも、同じく前記した水平材21、支圧板23、CTコン24等が配置されている。
本実施形態では、ユニットCを設置するごとに、そのCTコン24にセパレータ22を接続する。また、ユニットCと対応する高さにある先行充填部121の上下2段のブロック2のCTコン24にもセパレータ22を接続し、これらのセパレータ22同士を固定具6によって固定する。そして、固定具6を前記したように取付柱8に取付ける。
こうして図12(a)に示すように各充填部121において中間部のブロック2を設置した後、中間部のブロック2の上端まで柱部12のコンクリートを打設する。コンクリート打設後の状態が、前記の図8で示した状態である。なおコンクリートは柱部12の上面の中央部から先に打設することが望ましく、セパレータ22の緊張により隣り合う充填部121の位置を好適に固定できる。
その後、図12(b)に示すように各充填部121の上端部のブロック2を積層する。ここでは、ブロック2を平面において複数並べ一体化した1段分のユニットDを予め地組して作成し、その孔26にガイド用の支柱7を通してユニットDを設置する作業を繰り返す。
各充填部121の上端部についても、上下2段のブロック2に前記した水平材21、支圧板23、CTコン24等が設けられる。また隣り合う充填部121に設けられたCTコン24のそれぞれにセパレータ22が接続され、これらのセパレータ22同士が固定具6で固定される。固定具6は前記と同様に取付柱8に取付けられる。
その後、図12(c)に示すように押え板9の孔(不図示)に支柱7の上端のネジ74を通して最上段のブロック2の上面に押え板9を配置する。そして、図12(d)に示すようにネジ74にナット73を締め込んで押え板9を支柱7の上端に固定する。こうして押え板9によりブロック2を押え、コンクリート打設時の浮き上がりを防止したうえで前記の図10で示すように柱部12のコンクリートを更に打設する。
以上説明したように、本実施形態ではブロック2が柱部12の内型枠の役割を担うことで、内型枠や支保工の設置、撤去に係る作業を省略して工期を短縮できる。また、ブロック2による充填部121同士がセパレータ22で連結されることで、各充填部121が協働してコンクリートの打設圧に抵抗し、施工精度を確保できる。これにより、柱部12の外周壁及び隣り合う充填部121の間の中仕切り壁として十分な壁厚が得られる。
結果、鋼製型枠3と充填部121をセパレータで連結する必要が無く、鋼製型枠3に防水上のリスクとなるセパレータ取付部を設けなくてもよい。そのため橋脚1の品質を向上させることができ、耐塩害性、長期耐久性に優れた橋脚1が得られる。
また本実施形態では支柱7をガイドとしてブロック2の設置を行うことで、ブロック2を容易に設置することができ、且つ支柱7により充填部121が位置決めされるので充填部121の施工精度も向上する。
また最上段のブロック2の上面に押え板9を配置し、押え板9を支柱7に固定することで、コンクリート打設時のブロック2の浮き上がりを防止できる。
また、ブロック2を平面において複数並べ一体化したユニットA~Dを予め作成し、これらのユニットA~Dを積層することで、ブロック2の設置の手間を省いて工期短縮が可能になる。
また、上下段のブロック2の間に水平材21が配置され、水平材21の両端部が充填部121の側面に設けた支圧板23に固定されることで、コンクリート打設時にも充填部121の幅が固定され、充填部121の施工精度が向上する。
しかしながら、本発明は上記の実施形態に限らない。例えば充填部121の数、配置、形状、大きさ等は特に限定されることはなく、個々の橋脚に応じて様々なバリエーションを取り得る。
また本実施形態ではブロック2にEPSを用いているが、ブロック2の材料がEPSに限ることはなく、その他の樹脂製品やゴム製品を用いることも可能である。またブロック2の形状や大きさも特に限定されない。
また押え板9も鋼板に限らず、ある程度の剛性を有する板材であれば良い。その他、支柱7や取付柱8、水平材21なども前記した構成に限定されることはない。
また、本実施形態では水域に橋脚1を構築する例を説明したが、同様の手法は山間部など水域以外の箇所に橋脚を構築する際にも適用可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:橋脚
2:ブロック
3:鋼製型枠
4:タイロッド
6:固定具
7:支柱
8:取付柱
9:押え板
11:基部
12:柱部
13:鋼管矢板
21:水平材
22:セパレータ
23:支圧板
24:CTコン
26:孔
30:止水材
121:充填部

Claims (6)

  1. 橋脚を構築する橋脚構築方法であって、
    前記橋脚の平面の複数箇所において充填材を積層し、前記橋脚の外周部に沿って外型枠を設置する工程(a)と、
    前記外型枠の内側にコンクリートを打設する工程(b)と、
    を有し、
    前記充填材を積層して形成された隣り合う充填部同士が、連結材で連結されることを特徴とする橋脚構築方法。
  2. 前記工程(a)において、
    前記複数箇所のそれぞれにガイド材を立設し、前記充填材の孔に前記ガイド材を通して前記充填材を設置することを特徴とする請求項1記載の橋脚構築方法。
  3. 前記工程(a)において、
    最上段の充填材の上面に押え板を配置し、前記押え板を前記ガイド材に固定することを特徴とする請求項2記載の橋脚構築方法。
  4. 前記工程(a)において、
    前記充填材を平面において複数並べ一体化したユニットを予め作成し、前記ユニットを設置することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の橋脚構築方法。
  5. 上下の前記充填材の間に水平材が配置され、前記水平材の両端部が前記充填部の側面に設けた支圧板に固定されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の橋脚構築方法。
  6. コンクリートにより構築された橋脚であって、
    充填材を積層して形成された充填部を内部に有し、
    前記充填部が平面において複数設けられ、隣り合う前記充填部同士が連結材で連結されたことを特徴とする橋脚。
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