JP3326223B2 - 高架橋梁などの支柱およびその施工方法 - Google Patents

高架橋梁などの支柱およびその施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高架橋梁などのような
高い位置の構造物を支えるためのコンクリート支柱を施
工するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高架橋梁などのような高所に構築される
構造物を支えるコンクリート支柱は、図6に示したよう
に多数の鉄筋aを配し、中空bを形成した鉄筋コンクリ
ート支柱として施工されるのが一般である。ここで中空
bを形成するのは、使用コンクリート量を削減すること
と、中空状にしてもコンクリート構造物自体の応力に対
する強度は低下することがないという理由による。たと
えば、一辺6メートルで中空が一辺4メートルの支柱を
施工しようとすれば、鉄筋工を完了した後に外側・内側
に足場を組み、型枠工によってコンクリート厚を確保
し、コンクリートを打設してある程度乾燥すれば支保を
残した状態で型枠を撤去するという作業を数メートル高
さづつ繰り返すという工法を採用することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来工法では、数メートルごとに型枠工、型枠撤去を繰り
返さなければならず、コンクリート支柱が比較的低い場
合にはともかく、数十メートルの支柱を立設する場合に
は非常に作業効率が悪い。特に中空部の型枠施工に際し
ては所定高さごとに落下防止用のネットを張設し、打設
作業が完了すればネットを取り外すという作業を行わな
ければならず、手間がかかると共に、狭い場所での足場
組みは非常に危険である。
【0004】さらに、支柱の基礎cからの立ち上がりで
は図7に示したように、強度上の要請から内側端法面を
確保するためにハンチコンクリートdを形成しなければ
ならないが、型枠工で施工するのは手間がかかり、さら
に打設コンクリートが十分に法面に沿って充填されにく
いという問題もある。
【0005】本発明では上述した従来の課題を解決する
ことを目的としたもので、発泡ポリスチレンを利用して
コンクリート支柱を施工するもので、特に設計強度を維
持しつつ中空の施工を簡易にした支柱およびその施工方
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述した目
的を達成するために、中空の鉄筋コンクリート構造の高
架橋梁などの支柱において、上記中空部には所定高さに
発泡ポリスチレンブロックを積層し、さらに上記発泡ポ
リスチレンブロックの最上層天面上に上記支柱の縦筋に
結束しながら横筋を配筋した支柱構造を採用することと
した。また、その施工方法として、発泡ポリスチレンブ
ロックを上記中空部に所定の高さに積層し、さらに上記
発泡ポリスチレンブロックの最上層天面上に支柱の縦筋
に結束しながら横筋を配筋すると共に、上記発泡ポリス
チレンブロックから所定間隔をおいて外側型枠を施工
し、上記発泡ポリスチレンブロックと外側型枠の間にコ
ンクリートを打設した後、上記横筋の上にさらに上記
泡ポリスチレンブロックの積層、および外側型枠の施工
を繰り返すという手段を採用した。
【0007】
【作用】発泡ポリスチレンブロックは支柱の中空部にな
るべき場所に積層されるが、施工時の足場として機能す
ると同時に埋め殺しの内側型枠の作用を行う。また、縦
筋に結束される横筋はコンクリートの締め固め時の発泡
ポリスチレンブロックの浮き上がりを規制する作用を行
い、コンクリートの打設後には支柱内に鉄筋コンクリー
トスラブの隔壁が等間隔で形成され、ねじれ応力に対す
る補強的な機能を行うことになる。さらに、発泡ポリス
チレンブロックはその断熱機能によりコンクリートの養
生により適した環境を与える機能を有する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に従
って説明する。図1は支柱の基礎を斜視図として示した
もので、1は鋼管矢板を地中に埋め込み、コンクリート
で固めた基台、2…2は基台1を設ける際にコンクリー
トに同時に立設された多数の縦筋であり、これらの縦筋
に沿ってロ字状に中空部が形成された状態で鉄筋コンク
リート支柱が施工される。点線3・3で示した部分がコ
ンクリート支柱の立設される箇所である。この基台1を
施工する点については、従来の工法と同様である。な
お、縦筋2の本数および配筋形状などは強度計算によっ
て設計時に決定されるが、図面上では煩雑を避けるため
に必要最小限に省略している。
【0009】次に図2は、中空部となるべき部分に複数
の発泡ポリスチレンブロック4…4を積層したところを
示す断面図である。ブロック4の積層に際しては、直方
体ブロックを所定の高さに至るまで複数階層積層する
が、ずれを防止するために、それぞれのブロックの上下
面に予めボスおよびボス穴を一体に成形しておき、これ
らを嵌合させながら積層すればよい。なお、ずれを防止
するための構造としては上記ボスおよびボス穴の嵌合だ
けにとどまらず、たとえば板状の爪を各階層ごとに立設
し、この爪にブロックを突き刺すことによって固定する
などの手段を採用することができる。なお、最下段のブ
ロック4aの下側は45度にカットされて法面を形成し
ており、ハンチコンクリートの型枠としての機能を行
う。
【0010】図2に続く工程を図3に示す。図2のよう
にブロック4…4を所定高さまで積層した後に、ブロッ
クの最上層上面に近接して横筋5を網目状に配筋する。
横筋5同士の交差点は針金で結束することはもちろんで
あるが、仕舞いを縦筋2に結束して固定する。このよう
に横筋5を縦筋2に結束するのは、後にコンクリートを
打設したときにブロック4…4が浮力によって大きく浮
き上がるのを防止するためである。横筋5の配筋間隔や
本数などはブロック全体の浮力計算によって算出する。
続いて図4に示したように、所定の壁厚を確保して外側
型枠6を施工し、矢印Aのようにコンクリートを打設す
る。コンクリートの打設面は横筋5よりやや下までとす
る。このようにしてコンクリートにバイブレータで振動
を与えれば締め固められるのである。なお、縦筋2には
さらに新たな縦筋2a…2aを結束して次段の縦筋とす
ることはもちろんである。ところで、ブロック4…4は
浮力と横筋5…5による押さえとの力関係で圧縮を受
け、その変形量だけ最下段のブロック4aと基台の間に
ある程度の隙間ができるが、コンクリートを徐々に打設
し、十分な振動によって締め固めることによってコンク
リートが隙間に回り込む。従って、基台1の水準から幾
分上方にブロック4aの法面によってハンチコンクリー
ト7を施工できることになる。
【0011】上述のように第1段の施工が完了すれば、
図5に示したように第1段と全く同様にブロック4…4
を積層し、さらに横筋5…5を配筋して外側型枠との間
にコンクリートを打設する。この場合、コンクリートに
振動を与えると上述した第1段の施工と同様に、ブロッ
ク4…4が浮力と第2段横筋の押さえ力との関係で第1
段横筋5a面から幾分浮き上がって隙間8ができるが、
やはり比較的柔らかいコンクリートであれば隙間7に回
り込み、横筋5aを含んでスラブを構成することにな
る。従って、完成した支柱は等間隔に存在する鉄筋コン
クリートスラブによって補強され、ねじれ応力に対して
より強化される。
【0012】なお、ブロック4…4として発泡倍率が小
さいポリスチレンブロックを用いた場合には応力変形を
受けにくいので、浮力と押さえ力との力関係によっても
ほとんど圧縮を受けず、隙間8も非常に狭くなる。この
ときにはコンクリートが隙間に回り込まないので、コン
クリートスラブを形成することはない。本発明では上述
した実施例と、コンクリートスラブを形成しない実施例
の何れも可能であるが、支柱が要求される強度や高さに
応じて適宜採用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、従来は中空にしていた場所
に発泡ポリスチレンブロックを積層し、これを内側型枠
として利用しているので、狭い場所において型枠組みを
する必要がなく、作業性が大幅に向上する。また、ブロ
ックは所定高さに至るまで順次積層し、これをそのまま
中空部に充填するので足場を兼用することになり、便利
であると共に足場作業などの特殊作業員が不要になり、
人的問題を解消することができる。しかも、足場などの
撤去作業が全くないので、所定高さ単位で連続して施工
することができ、工期も大幅に短縮することができる。
【0014】さらにまた、発泡ポリスチレンブロックは
所定間隔で配筋された横筋によって規制され、コンクリ
ートの締め固め時でも浮力による浮き上がりを抑制する
ことができるとともに、施工後には横筋部分にコンクリ
ートが回り込むようにすれば支柱内部に等間隔で鉄筋コ
ンクリートスラブの隔壁が形成され、支柱強度を高める
ことができる。コンクリートスラブを省略した場合であ
っても、横筋が引っ張り強度を高めているので、全体と
して支柱の強度を向上することができる。また、内側型
枠として発泡ポリスチレンを使用しているので断熱効果
が高く、打設したコンクリートの養生に要する時間を短
縮できるなど、本発明の利用価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支柱が立設される基台を示す斜視図、
【図2】発泡ポリスチレンブロックを積層したところを
示す断面図、
【図3】ブロック上面に横筋を配筋したところを示す断
面図、
【図4】図3の施工後に外側型枠を施工したところを示
す断面図、
【図5】第2層のブロックを積層してコンクリートを打
設した状態を示す断面図、
【図6】従来工法における支柱の一部破断斜視図、
【図7】支柱の基礎部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 縦筋 4 ブロック 5 横筋 6 外側型枠
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/02 E04B 1/16 E04G 9/00 E04G 11/08 E04G 11/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の鉄筋コンクリート構造の高架橋梁な
    どの支柱において、上記中空部には所定高さに発泡ポリ
    スチレンブロックを積層し、さらに上記発泡ポリスチレ
    ンブロックの最上層天面上に上記支柱の縦筋に結束しな
    がら横筋を配筋したことを特徴とした高架橋梁などの支
    柱。
  2. 【請求項2】中空の鉄筋コンクリート構造の高架橋梁な
    どの支柱において、発泡ポリスチレンブロックを上記中
    空部に所定の高さに積層し、さらに上記発泡ポリスチレ
    ンブロックの最上層天面上に支柱の縦筋に結束しながら
    横筋を配筋すると共に、上記発泡ポリスチレンブロック
    から所定間隔をおいて外側型枠を施工し、上記発泡ポリ
    スチレンブロックと外側型枠の間にコンクリートを打設
    した後、上記横筋の上にさらに上記発泡ポリスチレンブ
    ロックの積層、および外側型枠の施工を繰り返すことを
    特徴とした高架橋梁などの支柱の施工方法。
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