JP7007142B2 - ハイブリッド車両のパワーユニット - Google Patents

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Description

本発明は、駆動力源としてエンジンとモータ・ジェネレータ(電動モータ)とを備えるハイブリッド車両のパワーユニットに関する。
近年、エンジンとモータ・ジェネレータ(電動モータ)とを併用することで車両の燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができるハイブリッド自動車(HEV)が広く実用化されている。ところで、このようなハイブリッド自動車としては、従来から、例えば、モータ・ジェネレータの数、エンジンとモータ・ジェネレータとの組合せ方や切替え方などにより、シリーズHEVやパラレルHEV、ストロングHEVやマイルドHEVなど様々な形式のものが提案・開発されている。
ここで、特許文献1には、エンジンと2個のモータ及びジェネレータとを備え、エンジン(ジェネレータ)で発電した電力でモータを駆動して走行するシリーズHEV走行機能、エンジンとモータと双方を用いて車両を駆動するパラレルHEV走行機能、エンジンを停止してモータのみで走行するEV走行機能を有するハイブリッド車両が開示されている。
より詳細には、特許文献1に記載のハイブリッド車両は、エンジン及びモータ(電動機)の動力を個別に駆動輪側の出力軸に伝達するとともに、エンジンの動力をジェネレータ(発電機)にも伝達するトランスアクスルを備えている。このトランスアクスルには、エンジンから駆動輪への動力伝達に係る第一経路と、モータから駆動輪への動力伝達に係る第二経路と、エンジンからジェネレータへの動力伝達に係る第三経路とが設けられている。駆動輪には、トランスアクスルを介してエンジン及びモータが並列に接続される。また、エンジンには、トランスアクスルを介してジェネレータ及び駆動輪が並列に接続される。
上述した第一経路の中途には、その動力伝達を断接する油圧クラッチが介装されている。油圧クラッチは、車両の走行速度が所定車速以上であるとき(高速走行時)に接続される。なお、エンジンはクラッチの係合時に駆動され、その駆動力が第一経路を介して駆動輪に伝達される。一方、車両の走行速度が所定車速未満のとき(中・低速走行時)にはクラッチが切断され、エンジンが切り離される。
モータは、エンジンの駆動力をアシストする機能(パラレルHEV走行機能)と電力走行機能(EV走行機能)とを兼ね備えている。車両の発進時やクラッチが切断されている低速走行時には、モータの駆動力のみで車両が走行する(EV走行機能)。また、車両の走行速度が所定車速以上(高速走行時)になると、走行状態に応じてモータの駆動力がエンジンの駆動力に加算される(パラレルHEV走行)。なお、上述したように、第三経路は、エンジンのクランクシャフトとジェネレータの回転軸との間を繋ぐ動力伝達経路であり、エンジン始動時の動力及びエンジンによる発電時(シリーズHEV)の動力伝達を担う。
このように、特許文献1に記載のハイブリッド車両は、エンジンの機関出力を利用してジェネレータに発電させつつモータを駆動力源として走行するシリーズHEV走行機能、エンジンおよびモータの両者を駆動力源として走行するパラレルHEV走行機能、及び、エンジンを停止させた状態でモータを駆動力源として走行するEV走行機能を有している。
特開2013-180680号公報
しかしながら、上述した構成のハイブリッド車両では、次のような問題点がある。すなわち、中・低速走行時に、油圧クラッチを解放しエンジンを切離してモータで走行する際(シリーズHEV走行時又はEV走行時)に油圧クラッチの引きずり損失が発生する。また、EV走行時にジェネレータを駆動力源として利用できない。そのため、モータだけで車両を駆動するために十分な出力を得ようとすると、モータを大型化する必要がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンと2個のモータ・ジェネレータとを備え、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、及びEV走行モードを有するハイブリッド車両のパワーユニットにおいて、エンジン切離し時(クラッチ解放時)の引きずり損失を解消でき、かつ、2個(全て)のモータ・ジェネレータを駆動力源として用いてEV走行を行うことが可能なハイブリッド車両のパワーユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットは、エンジンと、第1モータ・ジェネレータと、第2モータ・ジェネレータとを備えるハイブリッド車両のパワーユニットにおいて、エンジンの出力軸とトルク伝達可能に接続された第1スプラインと、第1モータ・ジェネレータの回転軸とトルク伝達可能に接続された第2スプラインと、第2モータ・ジェネレータの回転軸及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインと嵌合可能に形成されたスプラインを有し、位置に応じて、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインの接続状態を切り替えるスリーブと、スリーブを摺動させるアクチュエータと、アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備え、制御手段が、シリーズHEV走行モード時に第1スプラインと第2スプラインとを接続し、パラレルHEV走行モード時に第1スプライン、第2スプライン、及び第3スプラインを接続し、EV走行モード時に第2スプラインと第3スプラインとを接続するように、アクチュエータを制御することを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットによれば、エンジンの出力軸とトルク伝達可能に接続された第1スプラインと、第1モータ・ジェネレータの回転軸とトルク伝達可能に接続された第2スプラインと、第2モータ・ジェネレータの回転軸及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインと嵌合可能に形成されたスプラインを有し、位置に応じて、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインの接続状態を切り替えるスリーブとを備え、シリーズHEV走行モード時に第1スプラインと第2スプラインとが接続され、パラレルHEV走行モード時に第1スプライン、第2スプライン、及び第3スプラインが接続され、EV走行モード時に第2スプラインと第3スプラインとが接続されるようにクチュエータが制御されてスリーブが動かされる。すなわち、スリーブに形成されたスプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインとによりドグクラッチが構成され、当該ドグクラッチの締結・解放状態(すなわち、スリーブに形成されたスプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインとの嵌合状態)を切替えることにより、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードが切替えられる。そのため、エンジンを切離して(第1スプラインを切離して)走行するEV走行時に、例えば油圧クラッチのような引きずり損失が生じない。また、EV走行時に、第1モータ・ジェネレータの回転軸とトルク伝達可能に接続された第2スプラインと、第2モータ・ジェネレータの回転軸及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプラインとが接続される。そのため、EV走行時に、第1モータ・ジェネレータと第2モータ・ジェネレータとの双方を用いて車両を駆動することができる。その結果、エンジン切離し時(クラッチ解放時)の引きずり損失を解消でき、かつ、2個(全て)のモータ・ジェネレータを駆動力源として用いてEV走行を行うことが可能となる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、第1スプライン、第2スプライン、第3スプライン、及びスリーブが同軸上に配設されており、スリーブが、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインの外周上を、軸方向に摺動自在に構成されていることが好ましい。
この場合、第1スプライン、第2スプライン、第3スプライン、及びスリーブが同軸上に配設されており、スリーブが、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインの外周上を、軸方向に摺動自在に構成されている。すなわち、スリーブに形成されたスプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインとによりドグクラッチが構成され、スリーブを軸方向に動かすことにより、ドグクラッチの締結・解放状態(すなわち、スリーブに形成されたスプラインと、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインとの嵌合状態)を切替えることにより、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードを切替えることが可能となる。
また、本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインそれぞれが、互いに相対回転可能な軸の外周に形成された外スプラインであり、スリーブが、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインに外嵌可能な円筒状に形成され、内周面に沿って軸方向に延びる内スプラインが形成されていることが好ましい。
特に、この場合、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインそれぞれが、互いに相対回転可能な軸の外周に形成された外スプラインであり、スリーブが、第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインに外嵌可能な円筒状に形成され、その内周面に軸方向に延びる内スプラインが形成されている。そのため、円筒状のスリーブに形成された内スプラインと、外スプラインからなる第1スプライン、第2スプライン、第3スプラインとによって(すなわち比較的シンプル構成によって)3要素を断続可能なドグクラッチを構成することができる。
また、本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、第2モータ・ジェネレータから駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比が、第1スプライン、スリーブ、第3スプラインを介して、エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比よりもローギヤに設定されていることが好ましい。
一般的に、電動モータはエンジンよりも高回転で使用できる。この場合、第2モータ・ジェネレータから駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比が、エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比よりもローギヤに設定されている。そのため、エンジン及び第2モータ・ジェネレータそれぞれを効率よく運転することができる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットは、スリーブを駆動するアクチュエータの異常発生時に、スリーブを、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態に戻すリターン機構をさらに備えることが好ましい。
ところで、例えば、EV走行時にスリーブを動かすアクチュエータに異常(フェイル)が発生した場合には、スリーブを動かしてエンジンを再始動することができなくなるため、バッテリ(高電圧バッテリ)が放電してしまうと走行不能となる。しかしながら、この場合、スリーブを駆動するアクチュエータの異常(フェイル)発生時に、リターン機構によって、スリーブが、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態に戻される。そのため、スリーブを動かしてエンジンを再始動し、当該エンジン、及び/又は、当該エンジンにより駆動される第1モータ・ジェネレータで発電された電力で駆動される第2モータ・ジェネレータの駆動力で車両を走行させることが可能となる。よって、EV走行時にアクチュエータに異常(フェイル)が発生した際の走行可能距離を延ばすことが可能となる。
特に、本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、上記リターン機構が、第2スプラインと第3スプラインとが接続されたEV走行モード状態から、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態となる方向に、スリーブを付勢するリターンスプリングを有していることが好ましい。
この場合、スリーブを駆動するアクチュエータの異常(フェイル)発生時に、リターンスプリングによって、第2スプラインと第3スプラインとが接続されたEV走行モード状態から、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態となる方向に、スリーブが付勢される。そのため、スリーブを動かしてエンジンを再始動し、当該エンジン、及び/又は、当該エンジンにより駆動される第1モータ・ジェネレータで発電された電力で駆動される第2モータ・ジェネレータの駆動力で車両を走行させることが可能となる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、アクチュエータに電力を供給する電源系が、第1モータ・ジェネレータ及び第2モータ・ジェネレータに電力を供給する高電圧バッテリからDC/DCコンバータを介して降圧された電力を供給する第1経路と、高電圧バッテリよりも出力端子電圧が低い低電圧バッテリから電力を供給する第2経路とを有する2重系とされており、第1経路及び第2経路のうちいずれか一方の経路に異常が発生した場合に、他方の経路から電力を供給することが好ましい。
この場合、アクチュエータに電力を供給する電源系が、高電圧バッテリからDC/DCコンバータを介して降圧された電力を供給する第1経路と、低電圧バッテリから電力を供給する第2経路とを有する2重系とされており、第1経路及び第2経路のうちいずれか一方の経路に異常(フェイル)が発生した場合に、他方の経路から電力が供給される。すなわち、一方の経路がフェイルした場合であっても、他方の経路から電力を供給することができる。よって、システムの信頼性を向上することが可能となる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットは、駆動輪と第3スプラインとの間に配設され、第3スプラインからのトルクを駆動輪に伝達し、かつ、駆動輪からのトルクを第3スプラインには伝達しないワンウェイ・クラッチをさらに備えることが好ましい。
この場合、駆動輪と第3スプラインとの間にワンウェイ・クラッチが配設され、第3スプラインからのトルクが駆動輪に伝達される一方、駆動輪からのトルクは第3スプラインには伝達されることなく遮断される。そのため、第3スプラインと第2スプラインとが接続された状態(EV走行モード)であっても、駆動輪から入力されるトルクによって第1モータ・ジェネレータが強制的に回されることがない。よって、第1モータ・ジェネレータの回転数を車軸の回転数よりも低い任意の回転数に調節(制御)することができる。すなわち、エンジン(第1スプライン)の回転数と第1モータ・ジェネレータ(第2スプライン)の回転数とを合わせることができる。その結果、スリーブを動かして第1スプラインと第2スプラインとを接続することにより、EV走行モード中(エンジン停止中)であってもエンジンの再始動を行うことが可能となる。なお、第2モータ・ジェネレータには駆動輪からのトルクが伝達されるため、回生動作は第2モータ・ジェネレータによって行うことができる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットでは、EV走行モード時に、停止しているエンジンを再始動する場合、制御手段が、第1モータ・ジェネレータの回転数を、スリーブと第1スプラインとを嵌合可能な回転数まで低下させた後、アクチュエータを駆動して、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるようにスリーブを動かすことが好ましい。
この場合、EV走行モード時に、停止しているエンジンを再始動する場合、第1モータ・ジェネレータの回転数が、スリーブと第1スプラインとを嵌合可能な回転数まで低下された後、アクチュエータが駆動されて、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるようにスリーブが動かされる。すなわち、第1スプライン(エンジン)と第2スプライン及びスリーブ(第1モータ・ジェネレータ)との回転数合わせが行われた後(すなわち回転偏差が低減された後)、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるようにスリーブが動かされる。よって、ショックを抑制しつつ走行モードを切替えてエンジンを再始動することができる。
本発明に係るハイブリッド車両のパワーユニットは、第1スプラインと第2スプラインとの間に、第1スプラインとスリーブの回転を同期させるシンクロ機構が設けられていることが好ましい。
この場合、第1スプラインと第2スプラインとの間に、第1スプラインとスリーブの回転を同期させるシンクロ機構が設けられているため、スリーブを第1スプラインと嵌合させるときに、スリーブと第1スプラインの回転速度が異なっている場合であっても、よりスムーズにスリーブと第1スプラインとを接続することができる。
本発明によれば、エンジンと2個のモータ・ジェネレータとを備え、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、及びEV走行モードを有するハイブリッド車両のパワーユニットにおいて、エンジン切離し時(クラッチ解放時)の引きずり損失を解消でき、かつ、2個(全て)のモータ・ジェネレータを駆動力源として用いてEV走行を行うことが可能となる。
第1実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニットの構成を示すスケルトン図、及び、その制御システムの構成を示すブロック図である。 シリーズHEV走行モードにおけるドグクラッチを介したトルク伝達経路(太線)を示す図である。 パラレルHEV走行モードにおけるドグクラッチを介したトルク伝達経路(太線)を示す図である。 EV走行モードにおけるドグクラッチを介したトルク伝達経路(太線)を示す図である。 第2実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニットの構成を示すスケルトン図、及び、その制御システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニットによる、エンジン再始動時の切替処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を用いて、第1実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニット1の構成について説明する。図1は、ハイブリッド車両のパワーユニット1の構成を示すスケルトン図、及び、その制御システムの構成を示すブロック図である。
ハイブリッド車両は、車両の駆動力源として、エンジン10と、第1モータ・ジェネレータ21と、第2モータ・ジェネレータ22とを備えている。エンジン10は、どのような形式のものでもよいが、例えば、高膨張比サイクルによって圧縮比を高めることにより、熱効率の向上を図ったエンジンなどが好適に用いられる。エンジン10は、エンジン・コントロールユニット(以下「ECU」という)81によって制御される。
ECU81には、クランクシャフトの回転位置(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ96等の各種センサが接続されている。ECU81は、取得したこれらの各種情報、及び後述するハイブリッド車・コントロールユニット(以下「HEV-CU」という)80からの制御情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、並びに電子制御式スロットルバルブ等の各種デバイスを制御することによりエンジン10を制御する。また、ECU81は、CAN(Controller Area Network)100を介して、エンジン回転数などの各種情報をHEV-CU80に送信する。
エンジン10のクランクシャフト10a(特許請求の範囲に記載の出力軸に相当)には、エンジン10の回転変動を吸収するフライホイールダンパ11を介して、出力軸12が接続されている。出力軸12には、その端部の外周面に第1スプライン31が形成されている。すなわち、エンジン10のクランクシャフト10aは、フライホイールダンパ11及び出力軸12を介して第1スプライン31とトルク伝達可能に接続されている。
第1モータ・ジェネレータ21及び第2モータ・ジェネレータ22は、供給された電力を機械的動力に変換するモータとしての機能と、入力された機械的動力を電力に変換するジェネレータとしての機能とを兼ね備えた同期発電電動機として構成されている。すなわち、第1モータ・ジェネレータ21及び第2モータ・ジェネレータ22それぞれは、車両駆動時には駆動トルクを発生するモータとして動作し、回生時にはジェネレータとして動作する。なお、第1モータ・ジェネレータ21は、主にジェネレータとして動作し、第2モータ・ジェネレータ22は、主にモータとして動作する。
第1モータ・ジェネレータ21の回転軸(入出力軸)21aは、一対のギヤ23(ドライブギヤ23a及びドリブンギヤ23b)を介して、出力軸24に接続されている。出力軸24には、その端部の外周面に第2スプライン32が形成されている。すなわち、第1モータ・ジェネレータ21の回転軸21aは、ギヤ23及び出力軸24を介して第2スプライン32とトルク伝達可能に接続されている。
第2モータ・ジェネレータ22の回転軸(入出力軸)22aは、一対のギヤ25(ドライブギヤ25a及びドリブンギヤ25b)を介して、フロントドライブシャフト40(前輪出力軸)に接続されている。フロントドライブシャフト40は、一対のギヤ26(ドライブギヤ26a及びドリブンギヤ26b)を介して、中空に形成された出力軸27が接続されている。出力軸27には、その端部の外周面に第3スプライン33が形成されている。なお、出力軸27の中空部(内部空間)には、上述した出力軸24が回転可能に配設されている。すなわち、第2モータ・ジェネレータ22の回転軸22aは、ギヤ25、フロントドライブシャフト40、ギヤ26、及び出力軸27を介して第3スプライン33とトルク伝達可能に接続されている。
フロントドライブシャフト40は、前輪(特許請求の範囲に記載の駆動輪に相当)と接続されるフロントデファレンシャル(フロントデフ)42との間でトルクを伝達する。すなわち、前輪は、フロントドライブシャフト40、及びギヤ25を介して第2モータ・ジェネレータ22とトルク伝達可能に接続されるとともに、フロントドライブシャフト40、ギヤ26、及び出力軸27を介して第3スプライン33とトルク伝達可能に接続されている。
よって、フロントドライブシャフト40に伝達された第2モータ・ジェネレータ22などのトルクは、フロントデファレンシャル(フロントデフ)42に伝達される。フロントデフ42は、例えば、ベベルギヤ式の差動装置である。フロントデフ42からのトルクは、左前輪ドライブシャフトを介して左前輪(図示省略)に伝達されるとともに、右前輪ドライブシャフトを介して右前輪(図示省略)に伝達される。
また、フロントドライブシャフト40には、一対のギヤ28(ドライブギヤ28a及びドリブンギヤ28b)を介して、プロペラシャフト(後輪出力軸)60が接続されている。プロペラシャフト60は、後輪(駆動輪に相当)と接続されるリヤデファレンシャル(リヤデフ)62との間でトルクを伝達する。
プロペラシャフト60には、後輪側に伝達されるトルクを調節するトランスファクラッチ61が介装されている。トランスファクラッチ61は、4輪の駆動状態(例えば前輪のスリップ状態等)や駆動トルクなどに応じて締結力(すなわち後輪へのトルク分配率)を制御する。よって、プロペラシャフト60に伝達された第2モータ・ジェネレータ22などのトルクは、トランスファクラッチ61の締結力に応じて分配され、後輪側にも伝達される。
プロペラシャフト60に伝達され、トランスファクラッチ61によって調節(分配)されたトルクは、リヤデファレンシャル(リヤデフ)62に伝達される。リヤデフ62には左後輪ドライブシャフト及び右後輪ドライブシャフト(図示省略)が接続されている。リヤデフ62からの駆動力は、左後輪ドライブシャフトを介して左後輪(図示省略)に伝達されるとともに、右後輪ドライブシャフトを介して右後輪(図示省略)に伝達される。
上述したように、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33それぞれは、互いに相対回転可能な軸(出力軸12、出力軸24、出力軸27)の外周面に形成された外スプラインである。第1スプライン31(出力軸12)、第2スプライン32(出力軸24)、第3スプライン33(出力軸27)は、同軸上に並べて配設されている。
そして、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の外周上(外側)には、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33と嵌合可能に形成されたスプライン34aを有し、当該スプライン34aの位置に応じて、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の接続状態を切り替えるスリーブ34が設けられている。すなわち、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33、及びスリーブ34によりドグクラッチ30が構成される。
ここで、スリーブ34は、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33に外嵌可能な円筒状に形成され、内周面に沿って軸方向に延びる内スプライン34aが形成されている。すなわち、スリーブ34は、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の外周上を、軸方向に摺動自在(移動可能)に設けられている。
スリーブ34は、アクチュエータ75によって摺動される。アクチュエータ75は、スリーブ34を動かして、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の接続状態を切り替えることにより、シリーズHEV走行モードと、パラレルHEV走行モードと、EV走行モードとを切替える。アクチュエータ75は、スリーブ34を動かして、シリーズHEV走行モードのときには第1スプライン31と第2スプライン32とを接続し、パラレルHEV走行モードのときには第1スプライン31と第2スプライン32と第3スプライン33とを接続し、EV走行モードのときには第2スプライン32と第3スプライン33とを接続する。
より詳細には、スリーブ34はシフトフォーク36に把持されており、シフトフォーク36の移動に伴って軸方向に移動する。このシフトフォーク36に上記アクチュエータ75が連結されており、アクチュエータ75によってシフトフォーク36(すなわちスリーブ34)が軸方向に動かされ、上述したように走行モードが切替えられる。なお、アクチュエータ75としては、例えば電動モータなどが好適に用いられる。アクチュエータ75は、後述するHEV-CU80によって駆動制御される。
ここで、第2モータ・ジェネレータ22から前輪(フロントデフ42)又は後輪(リヤデフ62)へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比は、第1スプライン31、スリーブ34、第3スプライン33を介して、エンジン10から前輪(フロントデフ42)又は後輪(リヤデフ62)へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比よりもローギヤに設定されている。
また、フェイル・セーフ対応として、ドグクラッチ30(又はアクチュエータ75)には、スリーブ34を駆動するアクチュエータ75に異常(フェイル)が発生したときに、第2スプライン32と第3スプライン33とが接続されたEV走行モード状態から、第1スプライン31と第2スプライ32とが接続されるシリーズHEV走行モード状態となる方向に、スリーブ34を付勢する(すなわち、スリーブ34を戻す)リターンスプリング35(特許請求の範囲に記載のリターン機構に相当)が設けられている。
よって、アクチュエータ75に異常(フェイル)が発生したときには、スリーブ34が、自動的に、第1スプライン31と第2スプライ32とが接続されるシリーズHEV走行モード状態(デフォルトの位置)に戻される。なお、ここで、アクチュエータ75の異常とは、アクチュエータ75が駆動力を出せない状態であり、例えば、断線、ショート、駆動回路故障などが挙げられる。また、アクチュエータ75の異常は、例えば、指示値(制御値)と実値(実電流値や実動作量など)との偏差に基づいて判断することができる。
また、アクチュエータ75に電力を供給する電源系は、2重系とされている。より具体的には、上記電源系は、第1モータ・ジェネレータ21及び第2モータ・ジェネレータ22に電力を供給する数百V程度の高電圧バッテリ70からDC/DCコンバータ71を介して12Vに降圧された電力を供給する第1電力供給経路73(特許請求の範囲に記載の第1経路に相当)と、高電圧バッテリ70よりも出力端子電圧が低い(例えば12V)低電圧バッテリ72から電力を供給する第2電力供給経路74(特許請求の範囲に記載の第2経路に相当)とを有する2重系とされている。そして、第1電力供給経路73及び第2電力供給経路74のうちいずれか一方の電力供給経路(例えば第2電力供給経路74)に異常(フェイル)が発生した場合(例えば断線などが生じた場合)に、他方の電力供給経路(例えば第1電力供給経路73)から電力が供給されるように(すなわち、電力供給経路が切替えられるように)構成されている。
車両の駆動力源であるエンジン10、第2モータ・ジェネレータ22、及び第1モータ・ジェネレータ21は、HEV-CU80によって総合的に制御される。また、HEV-CU80は、アクチュエータ75(スリーブ34)の駆動も制御する。
HEV-CU80は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、その記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
HEV-CU80には、例えば、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ91、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ92、車両の前後・左右の加速度を検出するGセンサ(加速度センサ)93、車輪の速度を検出する車速センサ94、及び、フロントドライブシャフト40の回転数を検出する回転数センサ95、第1モータ・ジェネレータ21の回転位置(回転数)を検出するレゾルバ97、第2モータ・ジェネレータ22の回転位置(回転数)を検出するレゾルバ98などを含む各種センサが接続されている。また、HEV-CU80は、CAN100を介して、エンジン10を制御するECU81や、車両の横滑りなどを抑制して走行安定性を向上させるビークルダイナミック・コントロールユニット(以下「VDCU」という)85等と相互に通信可能に接続されている。HEV-CU80は、CAN100を介して、ECU81やVDCU85から、例えば、エンジン回転数やブレーキ操作量等の各種情報を受信する。
HEV-CU80は、取得したこれらの各種情報に基づいて、エンジン10、第2モータ・ジェネレータ22、及び第1モータ・ジェネレータ21の駆動を総合的に制御するとともに、アクチュエータ75(スリーブ34)を駆動して、走行モードを、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードの間で切替える。HEV-CU80は、例えば、アクセルペダル開度(運転者の要求駆動力)、車両の運転状態、高電圧バッテリ70の充電状態(SOC)、及びエンジン10のBSFCなどに基づいて、エンジン10の要求出力、及び第2モータ・ジェネレータ22、第1モータ・ジェネレータ21のトルク指令値を求めて出力するとともに、アクチュエータ75の駆動指令値(制御目標値)を出力する。
ECU81は、上記要求出力に基づいて、例えば、電子制御式スロットルバルブの開度を調節する。また、パワーコントロールユニット(以下「PCU」という)82は、上記トルク指令値に基づいて、インバータ82aを介して、第2モータ・ジェネレータ22、第1モータ・ジェネレータ21を駆動する。ここで、インバータ82aは、高電圧バッテリ70の直流電力を三相交流の電力に変換して第2モータ・ジェネレータ22、第1モータ・ジェネレータ21に供給する。一方、インバータ82aは、回生時などに、第2モータ・ジェネレータ22(及び/又は第1モータ・ジェネレータ21)で発電した交流電圧を直流電圧に変換して高電圧バッテリ70を充電する。
HEV-CU80は、アクチュエータ75(スリーブ34)を駆動して、走行モードを、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードの間で切替えるために、切替制御部80aを機能的に有している。HEV-CU80では、ROMなどに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、切替制御部80aの機能が実現される。切替制御部80aは、特許請求の範囲に記載の制御手段として機能する。
切替制御部80aは、主として要求駆動力及び車速に基づいて、走行モードの切替え制御を行う。より具体的には、切替制御部80aは、例えば、発進時などでは、エンジンを停止して第1モータ・ジェネレータ21及び/又は第2モータ・ジェネレータ22の駆動力で走行するEV走行モードを選択する。また、切替制御部80aは、低速走行時(低負荷走行時)や高電圧バッテリ70のSOCが低下している場合などでは、第1モータ・ジェネレータ21で発電した電力を用いて第2モータ・ジェネレータ22を駆動して走行するシリーズHEV走行モードを選択する。さらに、切替制御部80aは、車速が所定車速以上の高速走行時などでは、第1モータ・ジェネレータ21及び/又は第2モータ・ジェネレータ22の駆動力とエンジン10の駆動力とにより走行するパラレルHEV走行モードを選択する。
切替制御部80aは、シリーズHEV走行モードを選択するときには、第1スプライン31と第2スプライン32とを接続するようにアクチュエータ75(スリーブ34)を制御(駆動)する。また、切替制御部80aは、パラレルHEV走行モードを選択するときには、第1スプライン31、第2スプライン32、及び第3スプライン33を接続するようにアクチュエータ75(スリーブ34)を制御(駆動)する。さらに、切替制御部80aは、EV走行モードを選択するときには、第2スプライン32と第3スプライン33とを接続するようにアクチュエータ75(スリーブ34)を制御(駆動)する。
上述したように構成されることにより、本実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニット1は、エンジンを停止して第1モータ・ジェネレータ21及び/又は第2モータ・ジェネレータ22の駆動力で走行するEV走行機能、第1モータ・ジェネレータ21で発電した電力を用いて第2モータ・ジェネレータ22を駆動して走行するシリーズHEV走行機能、第1モータ・ジェネレータ21及び/又は第2モータ・ジェネレータ22の駆動力とエンジン10の駆動力とにより走行するパラレルHEV走行機能を発揮する。
ここで、シリーズHEV走行モードにおけるドグクラッチ30を介したトルク伝達経路(太線で表示)を図2に示す。同様に、パラレルHEV走行モードにおけるドグクラッチ30を介したトルク伝達経路(太線で表示)を図3に示す。また、EV走行モードにおけるドグクラッチ30を介したトルク伝達経路(太線で表示)を図4に示す。
図2に太線で示されるように、シリーズHEV走行モードでは、スリーブ34が(中央の位置から)図面左側方向に摺動されて、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続される。すなわち、第1スプライン31、スリーブ34、第2スプライン32を介して、エンジン10と第1モータ・ジェネレータ21が接続される。一方、第2モータ・ジェネレータ22は、車軸(フロントドライブシャフト40及びプロペラシャフト60)に接続されている。よって、エンジン10によって第1モータ・ジェネレータ21が駆動されて発電機として稼働し、その第1モータ・ジェネレータ21によって発電された電力によって第2モータ・ジェネレータ22が駆動されて、駆動輪(車両)が駆動される。なお、この場合、油圧クラッチを用いることなく車軸(フロントドライブシャフト40及びプロペラシャフト60)を遮断しているため、クラッチの引きずりロスが発生しない。
パラレルHEV走行モードでは、図3に太線で示されるように、スリーブ34が中央の位置に摺動されて、第1スプライン31と第2スプライン32と第3スプライン33とが接続される。すなわち、エンジン10、第1モータ・ジェネレータ21、及び第2モータ・ジェネレータ22と車軸(フロントドライブシャフト40及びプロペラシャフト60)とが接続される。よって、エンジン10と第2モータ・ジェネレータ22及び/又は第1モータ・ジェネレータ21によって駆動輪(車両)が駆動される。なお、この場合、油圧クラッチを用いることなく3要素(第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33)を締結しているため、油圧によるロス(オイルポンプ・ロスやシーリング・フリクションなど)が発生しない。
EV走行モードでは、図4に太線で示されるように、スリーブ34が(中央の位置から)図面右側方向に摺動されて、第2スプライン32と第3スプライン33とが接続される。すなわち、第1モータ・ジェネレータ21と第2モータ・ジェネレータ22と車軸(フロントドライブシャフト40及びプロペラシャフト60)が接続される。よって、第2モータ・ジェネレータ22及び/又は第1モータ・ジェネレータ21によって駆動輪(車両)が駆動される。なお、この場合、油圧クラッチを用いることなくエンジン10を遮断しているため、クラッチの引きずりロスが発生しない。また、第2モータ・ジェネレータ22に加えて、第1モータ・ジェネレータ21もEV駆動に使用することができるため、力強いEV走行が可能となる。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、エンジン10の出力軸とトルク伝達可能に接続された第1スプライン31と、第1モータ・ジェネレータ21の回転軸21aとトルク伝達可能に接続された第2スプライン32と、第2モータ・ジェネレータ22の回転軸22a及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプライン33と、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33と嵌合可能に形成されたスプライン34aを有し、位置に応じて、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の接続状態を切り替えるスリーブ34とを備えている。そして、シリーズHEV走行モード時に第1スプライン31と第2スプライン32とが接続され、パラレルHEV走行モード時に第1スプライン31、第2スプライン32、及び第3スプライン33が接続され、EV走行モード時に第2スプライン32と第3スプライン33とが接続されるようにアクチュエータ75が制御されてスリーブ34が動かされる。
すなわち、スリーブ34に形成されたスプライン34aと、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33とによりドグクラッチ30が構成され、当該ドグクラッチ30の締結・解放状態(すなわち、スリーブ34に形成されたスプライン34aと、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33との嵌合状態)を切替えることにより、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードが切替えられる。そのため、エンジン10を切離して(第1スプライン31を切離して)走行するEV走行時に、例えば油圧クラッチのような引きずり損失が生じない。また、EV走行時に、第1モータ・ジェネレータ21の回転軸21aとトルク伝達可能に接続された第2スプライン32と、第2モータ・ジェネレータ22の回転軸22a及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプライン33とが接続されるため、第1モータ・ジェネレータ21と第2モータ・ジェネレータ22との双方を用いて車両を駆動することができる。
その結果、エンジン10切離し時(クラッチ解放時)の引きずり損失を解消(すなわち燃料消費率(燃費)を向上)でき、かつ、2個(全て)のモータ・ジェネレータ21,22を駆動力源として用いてEV走行を行うこと(すなわち、第2モータ・ジェネレータ22を大型化することなく、EV走行時の駆動力増大、EV走行領域拡大、ドライバビリティ向上など)が可能となる。特に、本実施形態によれば、上記機能を有するハイブリッド車両のパワートレイン1を比較的シンプルな構成で実現することができる。
本実施形態によれば、第1スプライ31、第2スプライン32、第3スプライン33、及びスリーブ34が、同軸上に配設されており、スリーブ34が、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33の外周上を、軸方向に摺動自在に構成されている。すなわち、スリーブ34に形成されたスプライン34aと、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33とによりドグクラッチ30が構成され、スリーブ34を軸方向に動かすことにより、ドグクラッチ30の締結・解放状態(すなわち、スリーブ34に形成されたスプライン34aと、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33との嵌合状態)を切替えることにより、シリーズHEV走行モード、パラレルHEV走行モード、EV走行モードを切替えることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33それぞれが、互いに相対回転可能な軸(出力軸12、出力軸24、出力軸27)の外周に形成された外スプラインであり、スリーブ34が、第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33に外嵌可能な円筒状に形成され、内周面に軸方向に沿って内スプライン34aが形成されている。そのため、円筒状のスリーブ34に形成された内スプライン34aと、外スプラインからなる第1スプライン31、第2スプライン32、第3スプライン33とによって(すなわち比較的シンプルな構成によって)3要素を断続可能なドグクラッチ30を構成することができる。
本実施形態によれば、第2モータ・ジェネレータ22から駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比が、エンジン10から駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比よりもローギヤに設定されている。そのため、エンジン10及び第2モータ・ジェネレータ22それぞれを効率よく運転することができる。
また、本実施形態によれば、スリーブ34を駆動するアクチュエータ75の異常(フェイル)発生時に、リターンスプリング35によって、第2スプライン32と第3スプライン33とが接続されたEV走行モード状態から、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続されるシリーズHEV走行モード状態となる方向に、スリーブ34が付勢される。そのため、スリーブ34を動かしてエンジン10を再始動し、当該エンジン10、及び/又は、当該エンジン10により駆動される第1モータ・ジェネレータ21で発電された電力で駆動される第2モータ・ジェネレータ22の駆動力を用いて車両を走行させることが可能となる。よって、EV走行時にアクチュエータ75に異常(フェイル)が発生した際の走行可能距離を延ばすことが可能となる
さらに、本実施形態によれば、アクチュエータ75に電力を供給する電源系が、高電圧バッテリ70からDC/DCコンバータ71を介して降圧された電力を供給する第1電力供給経路73と、低電圧バッテリ72から電力を供給する第2電力供給経路74とを有する2重系とされており、第1電力供給経路73及び第2電力供給経路74のうちいずれか一方の力供給経路(例えば第2電力供給経路74)に異常(フェイル)が発生した場合に、他方の電力供給経路(例えば第1電力供給経路73)から電力が供給される。そのため、一方の電力供給経路(例えば第2電力供給経路74)に異常が発生した場合であっても、他方の電力供給経路(例えば第1電力供給経路73)から電力を供給することができる。よって、システムの信頼性を向上することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図5を参照しつつ、第2実施形態に係るハイブリッド車両のパワーユニット2について説明する。図5は、ハイブリッド車両のパワーユニット2の構成を示すスケルトン図、及び、その制御システムの構成を示すブロック図である。なお、図5において上記第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号が付されている。
本実施形態は、上述したギヤ26を構成するドライブギヤ26a、すなわち、駆動輪と第3スプライン33との間に配設され、第3スプライン33からのトルクを駆動輪に伝達する一方、駆動輪からのトルクを第3スプライン33(すなわちエンジン10、第1モータ・ジェネレータ21側)には伝達することなく遮断するワンウェイ・クラッチ50をさらに備えている点で上述した第1実施形態と異なっている。そのため、第3スプライン33と第2スプライン32とが接続された状態(EV走行モード)であっても、駆動輪から入力されるトルクは第1モータ・ジェネレータ21側に伝達されない。
なお、駆動輪からのトルクは、第2モータ・ジェネレータ22には伝達可能とされているため、例えば減速時などでは、第2モータ・ジェネレータ22により回生する(回生電力を取る)ことができる。
また、第1スプライン31と第2スプライン32との間に、第1スプライン31とスリーブ34との回転を同期させるシンクロ機構37が設けられている点で、上述した第1実施形態と異なっている。
さらに、上述したHEV-CU80に代えて、切替制御部80bを有するHEV-CU80Bを備えている点で、上述した第1実施形態と異なっている。HEV-CU80B(切替制御部80b)は、車両がEV走行しているときに、停止しているエンジン10を再始動する場合、第1モータ・ジェネレータ21(第2スプライン32)の回転数を、スリーブ34と第1スプライン31とを嵌合可能な回転数まで低下させた後、アクチュエータ75を駆動して、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続されるようにスリーブ34を動かす。その他の構成は、上述した第1実施形態と同一または同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図6を参照しつつ、ハイブリッド車両のパワーユニット2の動作について説明する。ここで、図6は、ハイブリッド車両のパワーユニット2による、エンジン再始動時の切替処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、主としてHEV-CU80Bにおいて、所定のタイミングで繰り返して実行される。
まず、ステップS100では、第3スプライン33と第2スプライン32とが接続されたEV走行中にエンジン10の再始動要求があるか否か(例えば車速が所定速度以上の高速になったか否かなど)についての判断が行われる。ここで、エンジン10の再始動要求がない場合には、本処理から一旦抜ける。一方、エンジン10の再始動要求があるときには、ステップS102に処理が移行する。
ステップS102では、エンジン10の回転数と第1モータ・ジェネレータ21の回転数が読み込まれる。そして、ステップS104において、第1スプライン31の回転数(エンジン回転数)と、スリーブ34(第2スプライン32)の回転数とを合わせるように第1モータ・ジェネレータ21の回転数が制御される。
続くステップS106では、例えば、エンジン10の回転数と第1モータ・ジェネレータ21の回転数に基づいて、第1スプライン31の回転数(エンジン回転数)とスリーブ34(第2スプライン32)の回転数との偏差が、所定回転数(すなわち第1スプライン31とスリーブ34とを嵌合可能な回転数)以下となったか否かについての判断が行われる。ここで、第1スプライン31の回転数とスリーブ34の回転数との偏差が所定回転数よりも高い場合には、ステップS104に処理が移行し、第1スプライン31の回転数とスリーブ34の回転数との偏差が所定回転数以下となるまで、上述したステップS104及びステップS106の処理が繰り返して実行される。一方、第1スプライン31の回転数とスリーブ34(第2スプライン32)の回転数との偏差が所定回転数以下である場合には、ステップS108に処理が移行する。
ステップS108では、アクチュエータ75が駆動されて、スリーブ34が軸方向(第1スプライン31方向)に摺動され、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続される。そして、第1モータ・ジェネレータ21によってエンジン10が再始動される。
続いて、ステップS110では、エンジン10及び第1モータ・ジェネレータ21の回転数が車軸の回転数まで上昇され、エンジン10及び第1モータ・ジェネレータ21から車軸(駆動輪)へ駆動トルクが伝達される。その後、本処理から一旦抜ける。
本実施形態によれば、ギヤ26を構成するドライブギヤ26a、すなわち、駆動輪と第3スプライン33との間にワンウェイ・クラッチ50が配設され、第3スプライン33からのトルクが駆動輪に伝達され一方、駆動輪からのトルクは第3スプライン33(すなわちエンジン10、第1モータ・ジェネレータ21側)に伝達されることなく遮断される。そのため、第3スプライン33と第2スプライン32とが接続された状態(EV走行モード)であっても、駆動輪から入力されるトルクによって第1モータ・ジェネレータ21が強制的に回されることがない。よって、第1モータ・ジェネレータ21の回転数を車軸の回転数よりも低い任意の回転数に調節(制御)することができる。すなわち、第1スプライン31(エンジン10)の回転数と第2スプライン32(第1モータ・ジェネレータ21)の回転数とを合わせることができる。その結果、スリーブ34を動かして第1スプライン31と第2スプライン32とを接続することにより、EV走行モード中であってもエンジン10の再始動を行うことが可能となる。なお、第2モータ・ジェネレータ22には駆動輪からのトルクが伝達されるため、回生動作は第2モータ・ジェネレータ22によって行うことができる。
特に、本実施形態によれば、EV走行モード時に、停止しているエンジン10を再始動する場合、第1モータ・ジェネレータ21の回転数が、スリーブ34と第1スプライン31とを嵌合可能な回転数まで低下された後、アクチュエータ75が駆動されて、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続されるようにスリーブ34が動かされる。すなわち、第1スプライン31(エンジン10)と第2スプライン32及びスリーブ34(第1モータ・ジェネレータ21)との回転数合わせが行われた後(回転偏差が低減された後)、第1スプライン31と第2スプライン32とが接続されるようにスリーブ34が動かされる。よって、ショックを抑制しつつ走行モードを切替えてエンジン10を再始動することができる。
また、本実施形態によれば、第1スプライン31と第2スプライン32との間に、第1スプライン31とスリーブ34の回転を同期させるシンクロ機構37が設けられているため、第2スプライン32と嵌合されているスリーブ34を第1スプライン31と嵌合させるときに、スリーブ34と第1スプライン31の回転速度が異なっている場合であっても、よりスムーズにスリーブ34と第1スプライン31とを接続することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第1モータ・ジェネレータ21でエンジン10を始動する構成としたが、エンジン10を始動するためのスタータ(又はスタータ・ジェネレータ)を別に備える構成としてもよい。また、複数のギヤやシャフトから構成される駆動系の構成は、上記実施形態には限られない。
上記実施形態では、スリーブ34を動かすアクチュエータ75として電動式のアクチュエータを用いたが、電動式のものに代えて、例えば油圧式のアクチュエータを用いてもよい。また、アクチュエータ75(スリーブ34)の駆動制御を、HEV-CU80(80B)ではなく、他のECUで行う構成としてもよい。
上記実施形態では、本発明をAWD車(全輪駆動車)に適用した場合を例にして説明したが、本発明は、例えば2WD車(FF車やFR車)にも適用することもできる。
また、上記第2実施形態において、シンクロ機構37は必須ではなく、シンクロ機構37を備えない構成としてもよい。
1,2 ハイブリッド車両のパワーユニット
10 エンジン
21 第1モータ・ジェネレータ
22 第2モータ・ジェネレータ
30 ドグクラッチ
31 第1スプライン
32 第2スプライン
33 第3スプライン
34 スリーブ
34a スプライン
35 リターンスプリング(リターン機構)
37 シンクロ機構
40 フロントドライブシャフト(前輪出力軸)
42 フロントデファレンシャル
50 ワンウェイ・クラッチ
60 プロペラシャフト(後輪出力軸)
61 トランスファクラッチ
70 高電圧バッテリ
71 DC-DCコンバータ
72 低電圧バッテリ
73 第1電力供給経路
74 第2電力供給経路
75 アクチュエータ
80,80B HEV-CU
80a,80b 切替制御部
81 ECU
82 PCU
85 VDCU
91 アクセルペダルセンサ
92 スロットル開度センサ
93 Gセンサ(加速度センサ)
94 車速センサ(車輪速センサ)
95 回転数センサ
100 CAN

Claims (10)

  1. エンジンと、第1モータ・ジェネレータと、第2モータ・ジェネレータとを備えるハイブリッド車両のパワーユニットにおいて、
    前記エンジンの出力軸とトルク伝達可能に接続された第1スプラインと、
    前記第1モータ・ジェネレータの回転軸とトルク伝達可能に接続された第2スプラインと、
    前記第2モータ・ジェネレータの回転軸及び駆動輪とトルク伝達可能に接続された第3スプラインと、
    前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプラインと嵌合可能に形成されたスプラインを有し、位置に応じて、前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプラインの接続状態を切り替えるスリーブと、
    前記スリーブを摺動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、シリーズHEV走行モード時に前記第1スプラインと前記第2スプラインとを接続し、パラレルHEV走行モード時に前記第1スプライン、前記第2スプライン、及び前記第3スプラインを接続し、EV走行モード時に前記第2スプラインと前記第3スプラインとを接続するように、前記アクチュエータを制御することを特徴とするハイブリッド車両のパワーユニット。
  2. 前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプライン、及び前記スリーブは、同軸上に配設されており、
    前記スリーブは、前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプラインの外周上を、軸方向に摺動自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  3. 前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプラインそれぞれは、互いに相対回転可能な軸の外周に形成された外スプラインであり、
    前記スリーブは、前記第1スプライン、前記第2スプライン、前記第3スプラインに外嵌可能な円筒状に形成され、内周面に沿って軸方向に延びる内スプラインが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  4. 前記第2モータ・ジェネレータから前記駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比は、前記第1スプライン、前記スリーブ、前記第3スプラインを介して、前記エンジンから前記駆動輪へ伝達されるトルクの伝達経路の総ギヤ比よりもローギヤに設定されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  5. 前記スリーブを駆動するアクチュエータの異常発生時に、前記スリーブを、前記第1スプラインと前記第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態に戻すリターン機構をさらに備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  6. 前記リターン機構は、前記第2スプラインと前記第3スプラインとが接続されたEV走行モード状態から、前記第1スプラインと前記第2スプラインとが接続されるシリーズHEV走行モード状態となる方向に、前記スリーブを付勢するリターンスプリングを有していることを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  7. 前記アクチュエータに電力を供給する電源系は、前記第1モータ・ジェネレータ及び前記第2モータ・ジェネレータに電力を供給する高電圧バッテリからDC/DCコンバータを介して降圧された電力を供給する第1経路と、前記高電圧バッテリよりも出力端子電圧が低い低電圧バッテリから電力を供給する第2経路と、を有する2重系とされており、前記第1経路及び前記第2経路のうちいずれか一方の経路に異常が発生した場合に、他方の経路から電力を供給することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  8. 前記駆動輪と前記第3スプラインとの間に配設され、前記第3スプラインからのトルクを前記駆動輪に伝達し、かつ、前記駆動輪からのトルクを前記第3スプラインには伝達しないワンウェイ・クラッチをさらに備えることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  9. 前記制御手段は、EV走行モード時に、停止している前記エンジンを再始動する場合、前記第1モータ・ジェネレータの回転数を、前記スリーブと前記第1スプラインとを嵌合可能な回転数まで低下させた後、前記アクチュエータを駆動して、第1スプラインと第2スプラインとが接続されるように前記スリーブを動かすことを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
  10. 前記第1スプラインと前記第2スプラインとの間に、前記第1スプラインと前記スリーブの回転を同期させるシンクロ機構が設けられていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のハイブリッド車両のパワーユニット。
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