JP7005820B1 - 光通信モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本願に開示される光通信モジュールは、板状のステム(1)と、絶縁部材(1a)を介してステム(1)を貫通する複数本からなるリード(2)と、複数本からなるリード(2)のうち少なくとも一本のリードのリード頂面およびリード側面のいずれか一方に形成された接続用導電部材(10)と、ステム(1)に設けられたヒートシンクブロック(3)と、ヒートシンクブロック(3)に固着され、平坦面に金属パターン(5)が設けられたサブマウント(4)と、金属パターン(5)に固着された半導体発光素子(6)と、一端に形成された金属ボール(7a)が金属パターン(5)に接着され、他端が接続用導電部材(10)への接着を介してリード(2)に接着されたワイヤ(7)と、を備える。

Description

本願は、光通信モジュールおよびその製造方法に関する。
近年の移動体通信システムにおけるデータ通信量は急速に増大しつつあり、第5世代移動通信システム(5G)の導入と導入後の普及にともない、さらに膨大な通信量が見込まれる。
膨大なデータ通信量を高速に処理するには、通信機器に用いられる光通信モジュールの高速動作が必須である。また、通信機器のコンパクト化を図るため、光通信モジュールの小型化も重要である。
光通信モジュールに用いられる光源としては、レーザ光を発する半導体レーザで代表される半導体発光素子をいわゆるCANパッケージに組み込んだ形態が一般的である。したがって、CANパッケージ自体の周波数応答特性のさらなる高速化、および、高い周波数応答特性を維持しつつ、CANパッケージ全体を小型化する技術の開発が不可欠である。
例えば、特許文献1には、パッケージに組み込まれた半導体発光素子が開示されている。特許文献1の図1に示される半導体発光素子では、複数本のリードが設けられたステムのヒートシンクの平坦面に固着されたサブマウント上に半田等により接着された半導体発光素子とリードを電気的に接続するために、ワイヤが設けられている。
特開2005-26333号公報
特許文献1の図1に開示される半導体発光素子のワイヤは、ワイヤが接合された面からほぼ垂直方向に屹立しているが、これは、半導体発光素子とリード間のワイヤ形成のためにワイヤボンディングする際に、ワイヤを支持するキャピラリを、ワイヤを接合する面に対して垂直方向から下降させてワイヤボンディングするからである。
したがって、半導体発光素子の上部の電極とリードとを電気的に接続するワイヤは大きく撓んだループ形状にならざるを得なかったが、かかる冗長度の大きいワイヤ長は、半導体発光素子を駆動する際に大きなインダクタンスの要因となり、高周波特性の向上に支障をきたした。
さらに、ワイヤボンディングの際は、ワイヤの一端がボールボンディング、他端がステッチボンディングとするのが一般的であるが、ワイヤ長を短くしようとする場合、ワイヤの接合面にかかる引っ張り強度が増大するので、特にステッチボンディングの側でワイヤの接合強度を高める必要があった。
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、良好な高周波特性を有する光通信モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
本願に開示される光通信モジュールは、板状のステムと、絶縁部材を介して前記ステムを貫通する複数本からなるリードと、前記複数本からなるリードのうち少なくとも一本の前記リードのリード頂面に形成された接続用導電部材と、前記ステムに設けられたヒートシンクブロックと、前記ヒートシンクブロックに固着され、平坦面に金属パターンが設けられたサブマウントと、前記金属パターンに固着され、レーザ光を発する半導体発光素子と、一端に形成された金属ボールが前記金属パターンに接着され、他端が前記接続用導電部材への接着を介して前記リードのリード頂面に接着されたワイヤと、を備え、少なくとも一本の前記リードのリード頂面が球状面を呈し、前記接続用導電部材が前記球状面に設けられる。

本願に開示される光通信モジュールの製造方法は、板状のステムに設けられたヒートシンクブロックに、平坦面に金属パターンが形成されたサブマウントを固着する工程と、前記金属パターンに半導体発光素子を固着する工程と、先端からテーパ角度θで広がるテーパ状を呈し、中心軸に沿って設けられたワイヤ挿入孔によってワイヤを支持するキャピラリの軸方向に垂直な面を基準面とする場合、前記ステムの平坦面が前記基準面に対して角度90°-θで傾斜した状態で、前記ワイヤの一端に形成された金属ボールを前記金属パターンに接着する工程と、前記ステムを貫通するように設けられた複数本のリードのうち少なくとも一本の前記リードのリード頂面あるいはリード側面に接続用導電部材を形成する工程と、前記ステムの平坦面を前記基準面に対してテーパ角度θに傾斜させた状態で、前記ワイヤの他端を前記接続用導電部材への接着を介して前記リードに接着する工程と、を含む。
本願に開示される光通信モジュールによれば、ワイヤ長の短縮化が可能で、かつ、接合強度が高いワイヤを有するので、高周波特性に優れた光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
本願に開示される光通信モジュールの製造方法によれば、ワイヤ長の短いワイヤを高い接合強度で形成することが可能となるので、高周波特性に優れた光通信モジュールを簡易に製造できるという効果を奏する。
実施の形態1による光通信モジュールの概観図である。 実施の形態1による光通信モジュールの要部を拡大した概観図である。 実施の形態1による光通信モジュールの要部を拡大した模式図である。 実施の形態1による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態1の変形例1による光通信モジュールの要部を拡大した概観図である。 実施の形態1の変形例2による光通信モジュールにおけるリードとサブマウントの位置関係を示す模式図である。 実施の形態2による光通信モジュールの要部を拡大した概観図である。 実施の形態3による光通信モジュールの要部を拡大した概観図である。 実施の形態4による光通信モジュールの要部を示す概観図である。 実施の形態4による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態5による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態6による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態7による光通信モジュールの要部およびその製造方法を示す模式図である。 実施の形態8による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態9による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態10による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態11による光通信モジュールの製造方法を示す模式図である。 実施の形態12による光通信モジュールの要部を拡大した概観図である。
実施の形態1.
図1に、実施の形態1による光通信モジュールの概観図を示す。また、図2および図3に実施の形態1による光通信モジュールの要部を拡大した概観図を示す。
光通信モジュール100は、板状のステム1と、ステム1を貫通するように設けられる複数本のリード2と、ステム1の平担部に配置されたヒートシンクブロック3と、ヒートシンクブロック3のうちステム1の平担部と垂直をなす面に半田によって固着されたサブマウント4と、サブマウント4においてヒートシンクブロック3に固着された面に対向するサブマウントの平坦面4a(以下、サブマウント平坦面4aと呼ぶ)の側に設けられた金属パターン5に、半田によって固着された半導体発光素子6と、一端がサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に接着され、他端がリード頂面2aあるいはリード側面2bに形成された接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着されたワイヤ7と、で構成される。
ステム1とリード2とは、ステム1とリード2の間に設けられた絶縁部材1aによって、電気的に絶縁されている。絶縁部材1aの一例として、ガラス状絶縁体が挙げられる。すなわち、リード2は、絶縁部材1aを介してステム1を貫通している。
半導体発光素子6のレーザ出射端面とは反対側のステム1の位置に、半導体受光素子6aが載置されている。半導体受光素子6aは、半導体発光素子6の後面側から出射されるレーザ光を受光して電気信号に変換することにより、半導体発光素子6のレーザ光をモニターするように機能する。
図2は、実施の形態1による光通信モジュールのうち、ステム1、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す概観図である。
板状のステム1を貫通するように設けられたリード2のリード頂面2aに形成された接続用導電部材10(図示せず)と、板状のステム1の平坦面と直交するサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5とを、ワイヤ7によって電気的に接続する。すなわち、ワイヤ7の一端がサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に接着され、ワイヤ7の他端がリード頂面2aに形成された接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着されている。
金属パターン5には、半導体発光素子6が半田によって固着されている。
複数本のリード2ごとにそれぞれ別個のワイヤ7を介して、金属パターン5の予め決められた部位に電気的に接続される。
図3は、実施の形態1による光通信モジュールのワイヤ7を含む要部を拡大した概観図である。ワイヤ7のサブマウント4側の一端には金属ボール7aが形成され、この金属ボール7aを介してサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に接着している。
上述したように、リード頂面2aには接続用導電部材10が形成されている。接続用導電部材10の一例としては、バンプが挙げられる。しかしながら、接続用導電部材10はバンプのみに限定されるわけではなく、高い導電性を有し、かつ、ワイヤ7に対する接着性に優れる部材であれば良い。
ワイヤ7の他端は、リード頂面2aに形成された接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着している。ワイヤ7は、金属パターン5とリード2の間の電流の経路として機能する。ワイヤ7の長さ、つまり、ワイヤ長は、高周波特性の観点からなるべく短い方が良いが、ステム1等に接触してはいけない。
なお、図3では、リード頂面2aに接続用導電部材10を形成した一例を示したが、リード側面2bに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7と接着しても良い。
実施の形態1による光通信モジュールでは、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に電気的に接続するように接着したので、ワイヤ7の他端とリード2の間の接合強度は、ワイヤ7の他端とリード2との間を単にステッチボンディングで接着する場合に比べて著しく高まるため、ワイヤ7のワイヤ長を短縮化することにより発生するワイヤ7の引っ張り強度の増大に対して許容度の高い安定したワイヤ接続が達成でき、ひいては、高周波特性に優れた光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態1による光通信モジュールの動作を、以下に説明する。
外部の電源(図示せず)によって、複数本のリード2の一本に正の電圧を、リード2の別の一本に負の電圧を印加して、半導体発光素子6の内部のPN接合に対して順バイアス方向に電圧を印加することにより、半導体発光素子6に電流が流れ、レーザ発振が生じ、半導体発光素子6の出射端面から外部にレーザ光が出射される。出射端面とは反対側の端面から出射したレーザ光は、ステム1に載置された半導体受光素子6aによって受光され、電気信号に変換され、レーザ光のモニター出力として用いられる。
次に、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法を、以下に説明する。
図4は、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法の中で特徴的なワイヤ7のワイヤボンディング方法を説明する模式図である。
ステム1に設けられたヒートシンクブロック3におけるステム1の平坦部に対して垂直方向の平坦面に、サブマウント4を半田によって固着する。なお、ステム1とヒートシンクブロック3は一体となっている。
固着されたサブマウント4のサブマウント平坦面4aには、金属パターン5が予め設けられている。金属パターン5の予め決められた位置に半導体発光素子6が半田によって固着される。半導体発光素子6の裏面側には、裏面電極(図示せず)が形成されている。金属パターン5と半導体発光素子6の裏面側に設けられた裏面電極が固着することにより、金属パターン5と半導体発光素子6が電気的に接続され、半導体発光素子6に電流を流すことが可能となる。
ワイヤボンディング装置(図示せず)のノズル型のキャピラリ20の先端からワイヤ材料を垂らして、トーチ電極(図示せず)からの放電によって、ワイヤ材料の先端を溶融することにより、金属ボール7aを形成する。ワイヤ材料としては金が一般的であるが、金以外の導電性材料であっても良い。
実施の形態1による光通信モジュールの製造方法におけるボールボンディングの方法を図4Aに示す。
図4Aに示すノズル型のキャピラリ20は、キャピラリ20の先端から広がる形状、すなわち、テーパ状を呈している。キャピラリ20の中心に設けられたワイヤ挿入孔(図示せず)は、ワイヤ材料を導入し、また、支持する。ワイヤ材料はキャピラリ20の背面側から必要に応じて供給される。キャピラリ20のテーパ面と中心軸がなす角度をキャピラリ20のテーパ角度θと呼ぶ。以下、キャピラリ20の中心軸がなす方向を、キャピラリ20の軸方向と呼ぶ。
ワイヤボンディング装置のキャピラリ上下移動機構(図示せず)によって、キャピラリ20を光通信モジュールが載置されている方向に下降させ、ワイヤ材料の先端に設けられた金属ボール7a、つまり、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7aをサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に押し付けて、超音波振動を加えながら金属ボール7aを金属パターン5に熱圧着させることにより接着する。かかるワイヤボンディング方法はボールボンディングと呼ばれる。
サブマウント平坦面4aへのボールボンディングの際は、図4Aに示すように、キャピラリ20の軸方向を、サブマウント平坦面4aに垂直な方向に対して、ステム1の平坦部から離れる方向にテーパ角度θ分だけ傾斜させる。キャピラリ20の軸方向に垂直な面を基準面Sとすると、ステム1の平坦部に平行な面Tは基準面Sに対して、90°-θの角度で、キャピラリ20の側に傾斜している。
上述のように、ステム1をキャピラリ20に対して傾斜させた状態で、金属パターン5に対してボールボンディングを行う。これは、サブマウント平坦面4aの側からみれば、サブマウント平坦面4aに垂直な方向に対してテーパ角度θの角度分だけ傾斜した方角からキャピラリ20が下降して、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7aが熱圧着によって金属パターン5に接着されることになる。
次に、図4Bに示すように、ワイヤ7の他端をリード頂面2aの接続用導電部材10(図示せず)に対して押し付けることにより熱圧着させて、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着させる。かかるワイヤボンディング方法はステッチボンディングと呼ばれる。
ステッチボンディングの際は、ステム1を上述のボールボンディングを行った際の位置から、ステム1の平坦部に平行な面Tと基準面Sがなす角度がテーパ角度θの角度分、傾斜するように、ステム1を回転させた上で固定する。この状態を保ちつつ、キャピラリ上下移動機構(図示せず)によって、キャピラリ20をリード頂面2aの側に下降させて、ワイヤ7の他端をリード頂面2aの接続用導電部材10に対してステッチボンディングさせる。つまり、ワイヤ7の他端は、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着される。
半導体発光素子6の上面側には表面電極(図示せず)が形成され、表面電極と金属パターン5の予め定められた位置の間を、別のワイヤ7(図示せず)でワイヤボンディングする。
リード頂面2aに形成された接続用導電部材10の一例であるバンプは、リード頂面2aに、キャピラリ20から垂らしたワイヤ材料の先端をトーチ電極からの放電によって溶融することによりワイヤの先端に金属ボールを形成して、キャピラリ20をリード頂面2aの側に下降させ、リード頂面2aに金属ボールを押し付けて熱圧着した上で、金属ボールをリード頂面2a上に残してキャピラリ20を上昇させ、ワイヤ材料をクランプした状態で金属ボールのみとなるように残余のワイヤ材料を切断することにより、金属からなるバンプを容易に形成することができる。バンプを構成する金属の一例として、金が挙げられる。
以上に説明した実施の形態1による光通信モジュールの製造方法で特徴的である、ワイヤ7によるサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5と接続用導電部材10を介したリード頂面2aとの間のワイヤボンディング方法によれば、以下の効果を奏する。
光通信モジュールにおける従来のワイヤボンディング方法では、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに対して垂直方向から下降させて、ワイヤ7の一端をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5にボールボンディングした後に、ステム1を90°回転させて、キャピラリ20をリード頂面2aに対して垂直方向から下降させて、ワイヤ7の他端をリード頂面2aにステッチボンディングすることにより、金属パターン5とリード2の間のワイヤ7のワイヤボンディングを行っていた。
このような従来のワイヤボンディング方法では、光通信モジュールの高周波特性の改善を目的として、ワイヤ7のワイヤ長を短縮化しようとすると、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5において、なるべくリード2に近接した部位にボールボンディングする必要があった。
しかしながら、リード2に対してあまりに近接した金属パターン5の部位にボールボンディングしようとすると、先端からテーパ状に広がっているキャピラリ20が金属パターン5に向かって下降する際に、キャピラリ20のテーパ状の側面とステム1あるいはステム1から屹立しているリード2の一部に接触してしまう不具合が生じるため、ステム1あるいはリード2からある程度離れた金属パターン5の部位にワイヤボンディングする必要があった。
一方、ワイヤ7の他端とリード2との接続においては、リード2とサブマウント4があまりに近接していると、ワイヤ7の他端をリード頂面2aにステッチボンディングしようとした場合、先端からテーパ状に広がっているキャピラリ20がリード頂面2aに向かって下降する際に、キャピラリ20のテーパ状の側面がサブマウント平坦面4aに接触してしまう不具合が生じるおそれがあった。
したがって、従来のワイヤボンディング方法では、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5上のワイヤボンディング位置との距離を、上述の不具合が発生しない程度に離間する必要があった。すなわち、高周波特性の改善を目的としてワイヤ長を短縮化する際に、キャピラリ20がテーパ状を呈することに起因して、ワイヤ長の短縮化に限界が生じるという製造方法上の制約が生じた。
実施の形態1による光通信モジュールの製造方法では、かかる従来技術によるワイヤ長の短縮化に対する制約を打破するため、上述のようなワイヤボンディング方法を適用した。
すなわち、実施の形態1の光通信モジュールの製造方法を適用すれば、ステム1をキャピラリ20のテーパ角度θに応じて、図4Aあるいは図4Bに図示する位置へとそれぞれ基準面Sから回転させるので、リード2に対してサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5上のより近接した位置にボールボンディングしても、キャピラリ20とステム1あるいはサブマウント4との接触を回避できる。
実施の形態1による光通信モジュールの製造方法の効果について、以下に詳述する。
図4Aに示すように、キャピラリ20はサブマウント平坦面4aに対して、ステム1あるいはリード2から離れる方向にテーパ角度θの角度分だけ傾斜しているので、キャピラリ20の下降中において、キャピラリ20のテーパ状の側面とステム1あるいはリード2との距離が、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに対して垂直方向から下降させる場合よりも離間しているため、サブマウント4上におけるステム1あるいはリード2により近接した部位へのキャピラリ20の下降が可能となる。つまり、ワイヤ7をサブマウント4にボールボンディングする際に、ステム1あるいはリード2とキャピラリ20の機械的な干渉を回避できる。
キャピラリ20をリード頂面2aに向かって下降させる場合も、図4Bに示すように、ステム1を傾斜させることにより、上述と同様の効果を奏する。つまり、ワイヤ7をリード2にステッチボンディングする際、サブマウント4とキャピラリ20の機械的な干渉を回避できる。
すなわち、上述のワイヤボンディング方法により、キャピラリ20と光通信モジュール側の各部材との干渉をより緩和できようになるため、従来技術と比べて短いワイヤ長が実現できるという効果を奏する。
以上、ワイヤ7の接続において、ステム1をテーパ角度θの角度に応じて回転させるワイヤボンディング方法について詳述した。実施の形態1による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤ7の接続をより確実なものとするため、以下の構造および製造方法を適用している。
上述のワイヤボンディング方法では、ワイヤボンディングする面がキャピラリ20の下降方向に対してテーパ角度θの角度分だけ傾斜している。ボールボンディングの場合は、ワイヤ7の先端に形成された金属ボール7aを金属パターン5に押し付けて熱圧着するので、たとえテーパ角度θで傾斜した方向からのワイヤボンディングであっても、ワイヤ7の接合強度は従来の垂直方向からのワイヤボンディングと同程度であるので、ワイヤ7の接合強度に関して問題は生じない。
一方、リード頂面2aへのステッチボンディングでは、ステッチボンディングするリード頂面2aが、キャピラリ20の下降方向に対してテーパ角度θで傾斜しているため、ワイヤ7の接合強度が垂直方向からのステッチボンディングに比べて著しく低下する傾向にある。
したがって、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法では、リード頂面2aに予めバンプのような接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を接続用導電部材10に熱圧着させるので、キャピラリ20の下降方向がリード頂面2aに対して傾斜している場合であっても、ワイヤ7とリード2間の強固な接合強度を安定に実現することが可能となる。
なお、上述の説明では、キャピラリ20のテーパ角度θに応じてステム1の回転角度を決めていたが、キャピラリ20のテーパ角度θより小さな角度、あるいはより大きな角度に設定して傾斜させても、各角度に応じた効果を奏することは言うまでもない。
以上、実施の形態1による光通信モジュールでは、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長を短縮化することが可能であり、かつ、ワイヤ長を短縮化した場合でも強い接合強度を持つワイヤ7を具備するので、優れた高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
また、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤボンディング装置のキャピラリ20のテーパ角度θに応じてステム1を傾斜させてワイヤボンディングするので、より短いワイヤ長のワイヤ7を形成することが容易に可能となるので、高周波特性に優れた光通信モジュールを簡易に製造できるという効果を奏する。
実施の形態1の変形例1.
図5は、実施の形態1の変形例1による光通信モジュールのワイヤ7を含む要部を拡大した概観図である。
実施の形態1による光通信モジュールでは、リード2側に接続用導電部材10を形成し、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間をワイヤ7によって接続していたが、実施の形態1の変形例1による光通信モジュールでは、実施の形態1による光通信モジュールに対して、接続用導電部材10の配置が逆になっている。すなわち、実施の形態1の変形例1による光通信モジュールでは、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に、接続用導電部材10の一例であるバンプが形成されている。
実施の形態1の変形例1による光通信モジュールの製造方法において、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法と異なる点は、以下のとおりである。
ワイヤ7を設けるためのワイヤボンディングにおいて、ワイヤ7の一端に設けられた金属ボール7aを、リード頂面2aに押し付けて熱圧着することにより接着させる一方、ワイヤ7の他端を、サブマウント平坦面4aの金属パターン5に形成された接続用導電部材10にステッチボンディングによって接着させることにより、リード2と金属パターン5の間のワイヤボンディングを実現している。
なお、ワイヤ7の一端は、リード頂面2aにボールボンディングされるが、この場合は、ワイヤ7とリード2との間のワイヤ7の接合強度は十分に高いので、ワイヤ長の短縮化に際しても、安定なワイヤ接続を維持できる。
実施の形態1の変形例1による光通信モジュールでは、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に電気的に接続するように接着したので、ワイヤ7の他端と金属パターン5の間の接合強度は、ワイヤ7と他端と金属パターン5の間を単にステッチボンディングで熱圧着する場合に比べて著しく高まるので、ワイヤ長の短縮化に起因して発生するワイヤの引っ張り強度の増大に対して許容度の高い安定した接合強度を有するワイヤボンディングが達成でき、ひいては、高周波特性に優れた光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態1の変形例2.
実施の形態1による光通信モジュールでは、例えば、図3に示されるように、リード頂面2aとサブマウント平坦面4aは直交している。一方、実施の形態1の変形例2による光通信モジュールでは、リード頂面2aとサブマウント平坦面4aは直交するのではなく、鋭角あるいは鈍角をなしている。
図6は、実施の形態1の変形例2による光通信モジュールにおけるリード2とサブマウント4の位置関係を示す模式図である。図6Aはリード頂面2aとサブマウント平坦面4aがなす角度θが鋭角をなす場合、図6Bはリード頂面2aとサブマウント平坦面4aがなす角度θが鈍角をなす場合をそれぞれ模式的に示している。なお、図6では、リード2とサブマウント4以外の構成要素は省略している。
上述のようなリード2とサブマウント4の位置関係においても、実施の形態1あるいは実施の形態1の変形例による光通信モジュールの製造方法で説明したワイヤボンディング方法を用いて、上述のような位置関係にあるリード2とサブマウント4をワイヤ7によって安定、かつ、高い接合強度で接続することが可能である。かかるワイヤボンディング方法は、リード頂面2aとサブマウント平坦面4aがなす角度θが0°より大きく180°より小さい場合に有効に適用できる。
以上、実施の形態1の変形例2による光通信モジュールでは、リード2とサブマウント4の位置関係が直交していない場合、すなわち、リード頂面2aとサブマウント平坦面4aがなす角度θが0°より大きく180°より小さい場合でも、ワイヤ長の短縮化において強い接合強度を持つワイヤ7を具備することが可能なので、光通信モジュールの内部におけるリード2の配置場所のフレキシビリティが高まり、かつ、高周波特性に優れた光通信モジュールが得られる効果を奏する。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2による光通信モジュールのうち、ステム1、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す概観図である。
実施の形態2による光通信モジュールでは、一本のリード2のリード頂面2aとサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5とを電気的に接続するワイヤ7が二本以上、つまり、複数本で構成されている。
一本のリード2のリード頂面2aには複数の接続用導電部材10(バンプ、図示せず)が形成され、各ワイヤ7の他端がステッチボンディングにより接続用導電部材10にそれぞれ熱圧着されることにより、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間に複数本のワイヤ7が設けられる。ワイヤボンディング方法については、実施の形態1の場合と同様である。
図7に示すように、一本のリード2と金属パターン5を電気的に接続するワイヤ7を二本以上の複数本で構成することにより、リード2と金属パターン5とをワイヤ7で接続する場合に問題となる高周波特性の劣化を解消することが可能となる。
以上、実施の形態2による光通信モジュールでは、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間に複数本のワイヤ7が設けられるので、一本のワイヤ7で接続する場合よりも、一層良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3による光通信モジュールのうち、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す概観図である。
実施の形態3による光通信モジュールでは、図8に示すように、一本のリード頂面2aに複数本のワイヤ7が、直交するサブマウント平坦面4aと平行な方向に一列に配置されるように、接続用導電部材10を介して接着されている。なお、図8では、ワイヤ7の他端が接続される接続用導電部材10の配置も示している。
リード2のリード頂面2aには、直交するサブマウント平坦面4aと平行な方向に沿って、複数の接続用導電部材(バンプ)10が一列に並ぶように形成されている。各ワイヤ7の他端がステッチボンディングにより各接続用導電部材10にそれぞれ熱圧着されることにより、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間に複数本のワイヤ7が設けられる。ワイヤボンディング方法については、実施の形態1の場合と同様である。
以上、実施の形態3による光通信モジュールでは、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間に複数本のワイヤ7が設けられ、かつ、一本のリード頂面2aに複数本のワイヤ7が直交するサブマウント平坦面4aと平行な方向に一列に配置されるので、各ワイヤ長をほぼ同じ長さに揃えることが可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態4.
図9は、実施の形態4による光通信モジュールのうち、ステム1、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す概観図である。図10は、実施の形態4による光通信モジュールの製造方法のうち、キャピラリ20、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す模式図である。
実施の形態4による光通信モジュールにおけるリード2の先端部は、サブマウント平坦面4aと平行な面はT字状を呈するT字状面2cが設けられる(図9)。一方、サブマウント平坦面4aに垂直な面の断面は凸状を呈する(図10A)。すなわち、リード2の先端部のリード側面2bの一部がT字状面2cをなしている。
ワイヤ7はリード2の先端部のT字状面2cに接着される。リード2の先端部のT字状面2cにおいてサブマウント平坦面4aに平行な方向の幅は、リード2の円柱部の幅よりも広いため、T字状面2cの上にワイヤ7を複数本、容易に設けることができる。図9は、リード2の先端部のT字状面2cに二本のワイヤが接着されている態様を示している。
実施の形態4による光通信モジュールでは、リード2の先端部のT字状面2cに複数本のワイヤ7が設けられるので、一本のワイヤ7で接続する場合よりも、一層良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態4による光通信モジュールの製造方法を以下に説明する。
まず、リード2の先端部を、サブマウント平坦面4aに対して垂直方向に圧延加工する。この圧延加工によって、リード2の先端部は、サブマウント平坦面4aと平行方向ではT字状に、垂直方向は凸状に加工される結果、図9に示すようなT字状面2cが形成される。
ワイヤボンディングにより、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aまで下降させて、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7aを、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着することにより、接着させる。
ワイヤ7の一端である金属ボール7aの接着後、キャピラリ20を上昇させて、さらに、キャピラリ20をリード2の先端部に設けられたT字状面2cの上方の位置まで移動する。キャピラリ20を上方の位置からT字状面2cまで下降させて、ワイヤ7の他端をリード2の先端部のT字状面2cに接着させる。図10Aは、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに近接するまで下降させた状態を示す模式図である。
なお、T字状面2cに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着しても良い。この場合、ワイヤ7の接合強度がより高まる。
実施の形態4による光通信モジュールの製造方法の特徴を、図10Bの比較例を参照しつつ、説明する。比較例による光通信モジュールでは、リード2の先端部は何ら圧延されていない。つまり、一般的な円柱状のリード2を有する。
比較例のようにリード2の先端部を何ら圧延しない場合において、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に近接するまで下降させた状態を図10Bに示す。
図10Bに示す比較例では、サブマウント平坦面4a上でワイヤ7を形成する位置をなるべくリード2のリード頂面2aの側に近接させようとしても、キャピラリ20がテーパ状を呈するため、キャピラリ20の側面をなすテーパ面がリード2の先端部と接触しない位置までの距離という制約を受ける。つまり、キャピラリ20のサブマウント平坦面4aへの下降可能な位置はリード2の形状による制約を受け、図10Bに示すように、キャピラリ20の中心軸とリード2のリード頂面2aとの距離Lが限界となる。
一方、実施の形態4による光通信モジュールの製造方法によると、リード2の先端部にT字状面2cが形成され、T字状面2cに垂直な方向では、図10Aに示すように、リード2の先端部は凸状の断面を呈するので、キャピラリ20は図10Bの比較例の場合よりも、キャピラリ20の側面をなすテーパ面がリード2の凸状の先端部と接触しない位置が、よりサブマウント平坦面4aに近接した位置となる。
すなわち、仮にキャピラリ20の位置が比較例と同じであるとすると、キャピラリ20はサブマウント平坦面4aに向かってより深く下降することが可能となる。これは、キャピラリ20のテーパ面がリード2の先端部の凸状の角部に接触するまでキャピラリ20が下降することが可能となるからである。
したがって、図10Aに示されるキャピラリ20の下降可能な位置とリード2のリード頂面2aとの距離Lは、比較例の距離Lより短くすることが可能となる。比較例の距離Lより距離Lの方が短くなるので、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長も、比較例に比べて短縮化される。すなわち、実施の形態4による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤ長のより一層の短縮化が可能となる。
また、本実施の形態によるワイヤボンディング方法では、例えば、実施の形態1の光通信モジュールの製造方法において必要であった、ワイヤボンディング時におけるステム1の回転動作が不要となるので、ワイヤボンディング工程に要する作業時間が短縮するため、生産性が向上するという効果も併せて奏する。
以上、実施の形態4による光通信モジュールおよびその製造方法では、リード2の先端部が圧延加工により、サブマウント平坦面4aと平行方向ではT字状面2cに、垂直方向では凸状に加工されるので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態5.
図11Aは、実施の形態5による光通信モジュールの構造およびその製造方法のうち、キャピラリ20、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す模式図である。なお、図11Bは比較例である。
実施の形態5による光通信モジュールでは、リード2の先端部で、ワイヤボンディング時にキャピラリ20が下降する側の角部に部分的にテーパ面2dが設けられている。すなわち、リード2の先端部のリード側面2bの一部がテーパ面2dをなしている。
実施の形態5による光通信モジュールの製造方法を以下に説明する。
まず、リード2の先端部で、ワイヤボンディング時にキャピラリ20が下降する側の角部にテーパ面2dを形成する。かかるテーパ面2dの形成方法の一例として、切削による形成が挙げられる。
ワイヤボンディングにより、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aまで下降させて、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7a(図示せず)をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着させることにより、接着する。図11Aは、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに近接するまで下降させた状態を示す模式図である。
金属ボール7aの接着後、リード2のテーパ面2dがキャピラリ20の上下移動方向に対して垂直となる位置まで、ステム1を回転させる。次に、キャピラリ20をリード2のテーパ面2dの直上の位置まで移動させて、リード2のテーパ面2dに向かって下降させて、ワイヤ7の他端をリード2のテーパ面2dに接着させる。
なお、テーパ面2dに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着しても良い。この場合、ワイヤ7の接合強度がより高まる。
実施の形態5による光通信モジュールの製造方法の特徴を、図11Bの比較例を参照しつつ、説明する。なお、図11Bに示す比較例は、実施の形態4の説明における図10Bと同じであるので、比較例の説明は省略する。
実施の形態5による光通信モジュールの製造方法によると、リード2の先端部にテーパ面2dが形成され、テーパ面2dに垂直な方向では、図11Aに示すように、リード2の先端部はテーパ状の断面を呈するので、キャピラリ20のサブマウント平坦面4aに対する上方の位置が同じである場合は、キャピラリ20は図11Bの比較例の場合よりも、サブマウント4に向かってさらに深く下降することが可能となる。これは、キャピラリ20の側面であるテーパ面がリード2のテーパ面2dに接触するまで下降することが可能となるからである。
したがって、図11Aに示されるキャピラリ20の下降可能な位置とリード頂面2aとの距離Lは比較例の距離Lより短くすることが可能となる。比較例の距離Lより距離Lの方が短くなるので、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長も、実施の形態5による光通信モジュールでは比較例に比べて短縮化される。
実施の形態5によるワイヤボンディング方法では、例えば、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法において必要であった、ワイヤボンディング時におけるステム1の回転動作におけるキャピラリ20のテーパ角度θに応じた回転角度と比較して、リード2のテーパ面2dがリード側面2bに対して傾斜している角度分だけ小さい回転角度でステム1の回転動作を完了できるので、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法よりもワイヤボンディング工程に要する作業時間が短縮するため、生産性が向上するという効果も併せて奏する。
以上、実施の形態5による光通信モジュールおよびその製造方法では、リード2の先端部にテーパ面2dを設けたので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態6.
図12Aは、実施の形態6による光通信モジュールの構造およびその製造方法のうち、キャピラリ20、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す模式図である。なお、図12Bは比較例である。
実施の形態6による光通信モジュールでは、リード2の先端部で、ワイヤボンディング時にキャピラリ20が下降する側の角部に段差面2eが設けられている。リード2の段差面2eとサブマウント平坦面4aは互いに平行な位置関係にある。すなわち、リード2の先端部のリード側面2bの一部が段差面2eをなしている。
実施の形態6による光通信モジュールの製造方法を以下に説明する。
まず、リード2の先端部で、ワイヤボンディング時にキャピラリ20が下降する側の角部に段差面2eを形成する。かかる段差面2eの形成方法の一例として、切削による形成が挙げられる。
ワイヤボンディングにより、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aまで下降させて、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7a(図示せず)をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着させることにより、接着する。図12Aは、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに近接するまで下降させた状態を示す模式図である。
次に、キャピラリ20をリード2の段差面2eの直上の位置まで移動させて、リード2の段差面2eに向かって下降させて、ワイヤ7の他端をリード2の段差面2eに接着させる。ワイヤ7を複数本、形成しても良い。
なお、段差面2eに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着しても良い。この場合、ワイヤ7の接合強度がより高まる。
実施の形態6による光通信モジュールの製造方法の特徴を、図12Bの比較例を参照しつつ、説明する。なお、図12Bに示す比較例は、実施の形態4の説明における図10Bと同じであるので、比較例の説明は省略する。
実施の形態6による光通信モジュールの製造方法によると、リード2の先端部に段差面2eが形成され、段差面2eに垂直な方向では、図12Aに示すように、リード2の先端部は一部が切削された段差形状を呈するので、キャピラリ20のサブマウント平坦面4aに対する上方の位置が同じである場合は、キャピラリ20は図12Bの比較例の場合よりも、サブマウント4に向かってさらに深く下降することが可能となる。これは、キャピラリ20のテーパ面がリード2の段差面2eの角部に接触するまで下降することが可能となるからである。
したがって、図12Aに示されるキャピラリ20の下降可能な位置とリード頂面2aとの距離Lは比較例の距離Lより短くすることが可能となる。比較例の距離Lより距離Lの方が短くなるので、実施の形態6による光通信モジュールでは、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長が比較例に比べて短縮化される。
また、実施の形態6によるワイヤボンディング方法では、例えば実施の形態1の光通信モジュールの製造方法において必要であった、ワイヤボンディング時におけるステム1の回転動作が不要となるので、ワイヤボンディング工程に要する作業時間が短縮するため、生産性が向上するという効果も併せて奏する。
以上、実施の形態6による光通信モジュールおよびその製造方法では、リード2の先端部に段差面2eを設けたので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態7.
図13Aは、実施の形態7による光通信モジュールのうち、ステム1、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す概観図である。図13Bは、実施の形態7による光通信モジュールの製造方法のうち、キャピラリ20、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す模式図である。図13Cは比較例である。
実施の形態7による光通信モジュールにおけるリード2の先端部は、サブマウント平坦面4aと平行方向はT字状を呈し(図13A)、垂直方向の断面は、キャピラリ20が上下移動する側ではテーパ面を呈する(図13B)。以下、この面をT字状テーパ面2fと呼ぶ。すなわち、リード2の先端部のリード側面2bの一部がT字状テーパ面2fをなしている。一方、T字状テーパ面2fと反対側の面は段差形状を呈する。
ワイヤ7はリード2のT字状テーパ面2fに接着される。リード2のT字状テーパ面2fは、リード2の円柱部の幅より広いため、ワイヤ7を容易に複数本、設けることができる。図13Aでは、リード2のT字状テーパ面2fに二本のワイヤが接着されている。
実施の形態7による光通信モジュールでは、リード2のT字状テーパ面2fに複数本のワイヤ7を設けることが容易に可能となるので、一本のワイヤ7で接続する場合よりも一層良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという効果を奏する。
実施の形態7による光通信モジュールの製造方法を以下に説明する。
まず、リード2の先端部を圧延加工する。この圧延加工によって、リード2の先端部の一部に段差形状が形成され、リード2の先端部でサブマウント平坦面4aと平行な方向ではT字状を呈する。段差形状が形成された面に対向する側で、ワイヤボンディングが予定された部位の一部を切削することにより、リード2の先端部にT字状テーパ面2fが形成される。
したがって、リード2の先端部でキャピラリ20が上下移動する側の面は、断面方向から見ればテーパ状を、サブマウント平坦面4aに対する垂直方向から見れば、T字状をそれぞれ呈する。
ワイヤボンディングにより、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aまで下降させて、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7a(図示せず)を、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着させることにより、接着する。
金属ボール7aの接着後、リード2の先端部のT字状テーパ面2fがキャピラリ20の上下移動方向に対して垂直となる位置まで、ステム1を回転させる。リード2のT字状テーパ面2fの上方の位置まで移動し、キャピラリ20をリード2のT字状テーパ面2fまで下降させて、ワイヤ7の他端をリード2のT字状テーパ面2fに接着させる。図13Bは、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aに近接するまで下降させた状態を示す模式図である。
なお、T字状テーパ面2fに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着しても良い。この場合、ワイヤ7の接合強度がより高まる。
実施の形態7による光通信モジュールの製造方法の特徴を説明する。なお、図13Cに示す比較例は、実施の形態4の説明における図10Bと同じであるので、比較例の説明は省略する。
実施の形態7による光通信モジュールの製造方法によると、リード2の先端部にT字状テーパ面2fが形成され、T字状テーパ面2fに垂直な方向では、図13Bに示すように、リード2の先端部はテーパ状の断面を呈するので、キャピラリ20のサブマウント平坦面4aに対する上方の位置が同じである場合は、キャピラリ20は図13Cの比較例の場合よりも、サブマウント4に向かってさらに深く下降することが可能となる。これは、キャピラリ20の側面であるテーパ面がリード2のT字状テーパ面2fに接触するまで下降することが可能となるからである。
したがって、図13Bに示されるキャピラリ20の下降可能な位置とリード頂面2aとの距離Lは比較例の距離Lより短くすることが可能となる。比較例の距離Lより距離Lの方が短くなるので、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長も比較例に比べて、実施の形態7による光通信モジュールでは短縮化される。
また、実施の形態7によるワイヤボンディング方法では、例えば実施の形態1の光通信モジュールの製造方法において必要であった、ワイヤボンディング時におけるステム1の回転動作における回転角度よりも、リード2のT字状テーパ面2fがリード側面2bに対して傾斜している角度分だけ小さい回転角度でステム1の回転を完了できるので、ワイヤボンディング工程に要する作業時間が短縮するため、生産性が向上するという効果も併せて奏する。
以上、実施の形態7による光通信モジュールおよびその製造方法では、リード2の先端部にT字状テーパ面2fを設けたので、一本のリード2に複数本のワイヤ7を容易に形成でき、しかもワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態8.
図14Aは、実施の形態8による光通信モジュールの構造およびその製造方法のうち、キャピラリ20、リード2およびサブマウント4を含む要部を示す模式図である。なお、図14Bは比較例である。
実施の形態8による光通信モジュールでは、リード2の先端部が球状面2gを呈している。すなわち、リード2のリード頂面2aが半球状の球状面2gをなしている。
実施の形態8による光通信モジュールの製造方法を以下に説明する。
まず、リード2の先端部を半球状に加工して、球状面2gを形成する。かかる球状面2gの形成方法の一例として、切削による形成が挙げられる。
ワイヤボンディングにより、キャピラリ20をサブマウント平坦面4aまで下降させて、ワイヤ7の一端に形成された金属ボール7aを、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着させることにより、接着する。
キャピラリ20の上下移動方向をリード2の先端部の球状面2gの上で、リード2の伸長方向から予め設定された角度(以下、ワイヤボンディング角度φと呼ぶ)をなす位置に対してキャピラリ20の上下移動方向が垂直となるように、ステム1の傾斜角度を調整する。リード2の伸長方向を0°、サブマウント平坦面4aに垂直な角度を90°とすると、ワイヤボンディング角度φは、0<φ<90°の間で任意に設定可能である。
キャピラリ20がリード2の伸長方向に対してワイヤボンディング角度φをなす位置になるように、ステム1を回転させ、リード2の球状面2gに向かって下降させて、ワイヤ7の他端をリード2の球状面2gに接着させる。
なお、球状面2gに接続用導電部材10を形成して、ワイヤ7の他端を、接続用導電部材10への接着を介してリード2に接着しても良い。この場合、ワイヤ7の接合強度がより高まる。
実施の形態8による光通信モジュールの製造方法の特徴を、図14Bの比較例を参照しつつ、説明する。
リード2の先端部に球状面2gを設けない場合、つまり、リード頂面2aが平坦面である場合に、キャピラリ20をワイヤボンディング角度φでリード頂面2aに接着させようとする状態を図14Bに示す。比較例では、ワイヤ7をリード頂面2aに形成しようとしても、ワイヤボンディング角度φの角度分だけ傾斜した方向からのワイヤボンディングであるため、ワイヤ7をリード頂面2aに高い接合強度で接着することができない。したがって、高周波特性の改善のため、ワイヤ7のワイヤ長を短縮しようとしても、接合強度が制約となった。
一方、実施の形態8による光通信モジュールの製造方法によると、図14Aに示すように、リード2の先端部は球状面2gを呈するので、キャピラリ20はワイヤボンディング角度φが0<φ<90°の間の場合は、リード2の先端部の球状面2gに対して垂直方向から下降してワイヤ7をボンディングするので、接合強度の高いワイヤ7を形成することができる。
したがって、実施の形態8によるワイヤボンディング方法によると、図14Bに示す比較例に比べて、ワイヤ長の短縮化に適したより強い接合強度でのワイヤボンディングを実現できるので、実施の形態8による光通信モジュールでは短縮化されたワイヤ7を適用することにより、高周波特性に優れた光通信モジュールを得ることができるという効果を奏する。
また、実施の形態8によるワイヤボンディング方法では、例えば実施の形態1の光通信モジュールの製造方法において必要であった、ワイヤボンディング時におけるステム1の回転動作における回転角度に対して、本実施の形態では、リード2の先端部が球状面2gをなしているので、リード2の伸長方向に対してステム1を傾斜させるワイヤボンディング角度φを任意に選択できるため、実施の形態1の場合に必要であった傾斜角度よりも小さい回転角度でステム1の回転動作を完了することが可能となるので、ワイヤボンディング工程に要する作業時間が短縮するため、生産性が向上するという効果も併せて奏する。
以上、実施の形態8による光通信モジュールおよびその製造方法では、リード2の先端部に球状面2gを設けたので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態9.
実施の形態9による光通信モジュールの製造方法について、以下に説明する。
実施の形態9による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤボンディング装置のキャピラリの形状に特徴がある。図15Aは、実施の形態8による光通信モジュールの製造方法に用いるキャピラリ21の形状を示す模式図である。
実施の形態1の光通信モジュールの製造方法で用いられるキャピラリ20は、図4に示すように、キャピラリ20の先端部から一定のテーパ角度θで断面がテーパ状を呈するように広がっていく構造で、キャピラリ20の中心軸に対して回転対称である。
一方、実施の形態9による光通信モジュールの製造方法で用いられるキャピラリ21は、図15Aに示すように、側面の一部において、先端部からテーパ状、つまり、テーパ部21cが広がる途中で、一端から平坦となる平坦部21aが形成され、さらに、平坦部21aの他端側で段差部21bとなって、段差部21bの角部から本来のテーパ部21cに復帰する形状を呈している。なお、キャピラリ21の平坦部21aによって2つに分断された、それぞれのテーパ部21cは、一つのテーパ面をなす。
キャピラリ21の先端から段差部21bまでの軸方向の長さHは、このキャピラリ21によってワイヤボンディングされる光通信モジュールのサブマウント4のサブマウント平坦面4aの長手方向の長さHよりもΔHだけ長くなるように設定されている。
実施の形態9による光通信モジュールの製造方法において特徴的な工程であるワイヤボンディング工程について、以下に説明する。
ワイヤボンディング工程において、ワイヤ7をリード2のリード頂面2aに接着する際は、キャピラリ21に設けられた平坦部21aが光通信モジュールのサブマウント平坦面4aと対向するような位置関係で、キャピラリ21をリード頂面2aに下降させてワイヤ7をリード2に接着させる。図15Bは、キャピラリ21がリード2のリード頂面2aに近接するまで下降した状態を示す模式図である。
上述のような形状のキャピラリ21を用いてワイヤボンディングすると、図15Bから容易に理解できるように、一般的なテーパ状を呈するキャピラリを用いる場合よりも、平坦部21aの形成によってキャピラリ21の径方向の幅が実質的に狭くなった分だけ、ワイヤ7をリード2のリード頂面2aの上でサブマウント平坦面4aの側にさらに近接して設けることが可能となる。
以上、実施の形態9による光通信モジュールの製造方法では、キャピラリ21の一側面に平坦部21aを設け、ワイヤボンディングの際に、キャピラリ21の平坦部21aを光通信モジュールのサブマウント4のサブマウント平坦面4aと対向するような位置関係でリード2のリード頂面2aにワイヤボンディングするようにしたので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態10.
実施の形態10による光通信モジュールの製造方法について、以下に説明する。
実施の形態10による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤボンディング装置のキャピラリの形状に特徴がある。図16Aは、実施の形態10による光通信モジュールの製造方法に用いるキャピラリ22の形状を示す模式図である。
実施の形態1の光通信モジュールの製造方法で用いられるキャピラリ20は、図4に示すように、キャピラリ20の先端部から一定のテーパ角度θで断面がテーパ状を呈するように広がっていく構造であり、キャピラリ20の中心軸に対して回転対称である。
一方、実施の形態10による光通信モジュールの製造方法で用いられるキャピラリ22は、図16に示すように、キャピラリ22の側面の一部に先端からテーパ状、つまりテーパ部22cが広がる途中で、一端から平坦となる平坦部22aが形成され、平坦部22aの他端側で段差部22bとなって、段差部22bの角部から本来のテーパ部22cに復帰する形状を呈している。なお、キャピラリ22の先端から段差部22bまでの軸方向の長さHは、このキャピラリ22によってワイヤボンディングされる光通信モジュールのリード2の径方向の長さのうちサブマウント平坦面4aと交差する位置からリード側面2bまでの距離HよりΔHだけ長くなるように設定されている。
実施の形態10による光通信モジュールの製造方法において特徴的な工程であるワイヤボンディング工程について、以下に説明する。
ワイヤボンディング工程において、ワイヤ7をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に接着させる際は、キャピラリ22に設けられた平坦部22aが光通信モジュールのリード頂面2aと対向するような位置関係で、キャピラリ22をリード2のサブマウント平坦面4aに下降させてワイヤ7を金属パターン5に接着させる。図16Bは、キャピラリ22がサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5に近接するまで下降した状態を示す模式図である。
上述のような形状のキャピラリ22を用いてワイヤボンディングすると、図16Bから容易に理解できるように、一般的なテーパ状を呈するキャピラリを用いる場合よりも、キャピラリ22に設けられた平坦部22aによってキャピラリ22の径方向の幅が実質的に狭くなった分だけ、サブマウント平坦面4a上でワイヤ7をリード2の側にさらに近接して設けることが可能となる。
以上、実施の形態10による光通信モジュールの製造方法では、キャピラリ22の一側面に平坦部22aを設け、ワイヤボンディングの際に、キャピラリ22の平坦部22aをリード頂面2aに対向するような位置関係でサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5にワイヤボンディングするようにしたので、ワイヤ7のワイヤ長の短縮化が容易に可能となるため、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態11.
実施の形態11による光通信モジュールの製造方法について、以下に説明する。
実施の形態11による光通信モジュールの製造方法では、ワイヤボンディング装置のキャピラリの形状は実施の形態10の場合と同じであるが、リード側面2bに接続用導電部材10を形成し、一つの接続用導電部材10に対して複数本のワイヤ7を接着させる、すなわち、一本のリード2に対して複数本のワイヤ7を設ける点に特徴がある。
図17は、実施の形態11による光通信モジュールのリード2とサブマウント4およびリード2とサブマウント4とを電気的に接続するワイヤ7を示す模式図である。
実施の形態11による光通信モジュールの製造方法において特徴的な工程であるワイヤボンディング工程について、以下に説明する。
ワイヤボンディング工程において、ワイヤ7の一端をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に押し付けて熱圧着させることにより接着する際に、キャピラリ22に設けられた平坦部22aが光通信モジュール側のリード2のリード頂面2aと対向するような位置関係で、キャピラリ22をサブマウント平坦面4aに下降させてワイヤ7を金属パターン5に接着させる。
ワイヤ7の他端は、リード側面2bに形成された接続用導電部材10にステッチボンディングすることにより、ワイヤ7を接続用導電部材10への接着を介してリード側面2bに接着させる。ワイヤボンディングを接続用導電部材10に対して複数回行うことにより、図17に示すような、一つの接続用導電部材10に対して複数本のワイヤ7が接着された光通信モジュールを製造することが容易に可能となる。
以上、実施の形態11による光通信モジュールの製造方法では、キャピラリ22の一側面に平坦部22aを設け、ワイヤボンディングの際に、キャピラリ22の平坦部22aをリード頂面2aに対向するような位置関係で、ワイヤ7の一端をサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5にワイヤボンディングするようにして、さらに、ワイヤ7の他端をリード側面2bに形成された接続用導電部材10にワイヤボンディングし、このワイヤボンディングを繰り返すことにより、一本のリード2に複数本のワイヤ7を設けたので、より良好な高周波特性を実現できる光通信モジュールおよびその製造方法が得られるという効果を奏する。
実施の形態12.
図18は、実施の形態12による光通信モジュールのワイヤ7および接続用導電部材10aを含む要部を拡大した概観図である。
実施の形態1あるいは実施の形態1の変形例1による光通信モジュールでは、リード2側に接続用導電部材10の一例であるバンプを形成し、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間をワイヤ7によって接続する(図3)、あるいは、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に、接続用導電部材10の一例であるバンプを形成し、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間をワイヤ7によって接続していた(図5)。
実施の形態12による光通信モジュールおよびその製造方法では、光通信モジュールのリード2側に、上述の接続用導電部材10とは異なる接続用導電部材10aの一例である二重バンプを形成し、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間をワイヤ7によって接続する(図18A)、あるいは、サブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5(図示せず)に接続用導電部材10aの一例である二重バンプを形成し、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間をワイヤ7によって接続する(図18B)。
接続用導電部材10aの一例である二重バンプとは、例えば、最初に設けられた一個目のバンプの上に、さらに、二個目のバンプを設けるバンプ構造を指す。なお、二個目のバンプが設けられる際に、一個目のバンプはその上に設けられた二個目のバンプによって押し潰された形状を呈する。すなわち、二重バンプは、積み重ねられた二つのバンプによって形成される。
上述の接続用導電部材10aの一例である二重バンプの製造方法を以下に説明する。
なお、以下の説明は、図18Aに示す、リード頂面2a側に接続用導電部材10aの一例である二重バンプを形成する製造方法に関するものであるが、図18Bに示す構造も同様な方法で製造される。
光通信モジュールのリード頂面2aに、キャピラリ20から垂らしたワイヤ材料の先端をトーチ電極からの放電によって溶融することによりワイヤの先端に一個目の金属ボール7aを形成する。キャピラリ20をリード頂面2aの側に下降させ、リード頂面2aに金属ボール7aを押し付けて熱圧着した上で、一個目の金属ボール7aをリード頂面2a上に残してキャピラリ20を上昇させ、ワイヤ材料をクランプした状態で一個目の金属ボール7aのみとなるように残余のワイヤ材料を切断する。以上の工程で、一個目のバンプが形成される。
再度、上述の方法でワイヤの先端に二個目の金属ボール7aを形成する。キャピラリ20をリード頂面2aに形成された一個目の金属ボール7aの直上に下降させ、一個目の金属ボール7aに二個目の金属ボール7aを押し付けて熱圧着した上で、二個目の金属ボール7aをリード頂面2a上に残してキャピラリ20を上昇させ、ワイヤ材料をクランプした状態で二個目の金属ボール7aを残すようにして残余のワイヤ材料を切断する。
以上の工程を経て、接続用導電部材10aの一例である二重バンプが形成される。
以上、説明したように、二重バンプは、それぞれ金属ボール7aからなるバンプが積み重ねられた二つのバンプによって形成される。なお、二個目の金属ボール7aを一個目の金属ボール7aに熱圧着した際に、一個目の金属ボール7aは加重される圧力によって押し潰された形状を呈する。各バンプを構成する金属の一例としては、金が挙げられる。
二重バンプを設けることにより、二重バンプにステッチボンディングする際のワイヤ7と二重バンプの間の接合強度は、例えば、実施の形態1による光通信モジュールの製造方法に用いられる単一のバンプの場合よりも、著しく向上する。これは、二重バンプのうち、一個目のバンプが押し潰されることによって、二個目のバンプとリード頂面2aあるいはサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5との接合強度が高まるためである。
以上、実施の形態12による光通信モジュールでは、接続用導電部材を二重バンプで形成したので、リード2とサブマウント平坦面4aに形成された金属パターン5の間のワイヤ7のワイヤ長を短縮化した場合でもより強い接合強度を持つワイヤ7を具備するので、優れた高周波特性を実現できる光通信モジュールが得られるという格別な効果を奏する。
また、実施の形態12による光通信モジュールの製造方法では、接続用導電部材を二重バンプで形成したので、高い接合強度を維持しつつ、さらに短いワイヤ長のワイヤ7を形成することが容易に可能となるので、高周波特性に優れた光通信モジュールを簡易に製造できるという格別な効果を奏する。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 ステム、1a 絶縁部材、2 リード、2a リード頂面、2b リード側面、2c T字状面、2d テーパ面、2e 段差面、2f T字状テーパ面、2g 球状面、3 ヒートシンクブロック、4 サブマウント、4a サブマウント平坦面、5 金属パターン、6 半導体発光素子、6a 半導体受光素子、7 ワイヤ、7a 金属ボール、10 接続用導電部材(バンプ)、10a 接続用導電部材(二重バンプ)、20、21、22 キャピラリ、21a、22a 平坦部、21b、22b 段差部、21c、22c テーパ部、 100 光通信モジュール

Claims (12)

  1. 板状のステムと、
    絶縁部材を介して前記ステムを貫通する複数本からなるリードと、
    前記複数本からなるリードのうち少なくとも一本の前記リードのリード頂面に形成された接続用導電部材と、
    前記ステムに設けられたヒートシンクブロックと、
    前記ヒートシンクブロックに固着され、平坦面に金属パターンが設けられたサブマウントと、
    前記金属パターンに固着され、レーザ光を発する半導体発光素子と、
    一端に形成された金属ボールが前記金属パターンに接着され、他端が前記接続用導電部材への接着を介して前記リードのリード頂面に接着されたワイヤと、
    を備え
    少なくとも一本の前記リードのリード頂面が球状面を呈し、前記接続用導電部材が前記球状面に設けられることを特徴とする光通信モジュール。
  2. 板状のステムと、
    絶縁部材を介して前記ステムを貫通する複数本からなるリードと、
    少なくとも一本の前記リードの先端部で、先端に向かって傾斜するテーパ面が設けられ、接続用導電部材が前記テーパ面に設けられ、
    前記ステムに設けられたヒートシンクブロックと、
    前記ヒートシンクブロックに固着され、平坦面に金属パターンが設けられたサブマウントと、
    前記金属パターンに固着され、レーザ光を発する半導体発光素子と、
    一端に形成された金属ボールが前記金属パターンに接着され、他端が前記接続用導電部材への接着を介して前記リードに接着されたワイヤと、
    を備える光通信モジュール。
  3. 前記接続用導電部材がバンプであることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記接続用導電部材が、二つのバンプが積み重ねられた二重バンプであることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信モジュール。
  5. 少なくとも一本の前記リードのリード頂面に接着される前記ワイヤが、複数本からなることを特徴とする請求項に記載の光通信モジュール。
  6. 板状のステムに設けられたヒートシンクブロックに、平坦面に金属パターンが形成されたサブマウントを固着する工程と、
    前記金属パターンに半導体発光素子を固着する工程と、
    先端からテーパ角度θで広がるテーパ状を呈し、中心軸に沿って設けられたワイヤ挿入孔によってワイヤを支持するキャピラリの軸方向に垂直な面を基準面とする場合、前記ステムの平坦面が前記基準面に対して角度90°-θで傾斜した状態で、前記ワイヤの一端に形成された金属ボールを前記金属パターンに接着する工程と、
    前記ステムを貫通するように設けられた複数本のリードのうち少なくとも一本の前記リードのリード頂面あるいはリード側面に接続用導電部材を形成する工程と、
    前記ステムの平坦面を前記基準面に対してテーパ角度θに傾斜させた状態で、前記ワイヤの他端を前記接続用導電部材への接着を介して前記リードに接着する工程と、
    を含む光通信モジュールの製造方法。
  7. 前記接続用導電部材がバンプであり、前記バンプが前記複数本のリードのうち少なくとも一本のリードにおけるリード側面に形成され、前記バンプに対して複数本のワイヤの他端を接続することを特徴とする請求項に記載の光通信モジュールの製造方法。
  8. 板状のステムを貫通する複数本のリードのうち、少なくとも一本のリードにおけるリード頂面に接続用導電部材を形成する工程と、
    前記ステムに設けられたヒートシンクブロックに、平坦面に金属パターンが形成されたサブマウントを固着する工程と、
    前記金属パターンに半導体発光素子を固着する工程と、
    中心軸に沿って設けられたワイヤ挿入孔によってワイヤを支持し、前記中心軸に沿って先端から広がるテーパ部と、一端が前記テーパ部に繋がる平坦部と、前記平坦部の他端と繋がる段差部とからなり、先端から前記段差部までの長さが前記サブマウントの軸方向の長さよりも長いキャピラリを用いて、前記金属パターンに対して垂直方向から前記ワイヤの一端に形成された金属ボールを前記金属パターンに接着する工程と、
    前記キャピラリの平坦部と前記サブマウントの平坦面が対向する状態になるまで前記ステムを回転して、前記ワイヤの他端を、前記ステムを貫通するように設けられた複数本のリードの少なくとも一本のリードにおけるリード頂面あるいはリード側面に接着する工程と、
    を含む光通信モジュールの製造方法。
  9. 板状のステムに設けられたヒートシンクブロックに、平坦面に金属パターンが形成されたサブマウントを固着する工程と、
    前記金属パターンに半導体発光素子を固着する工程と、
    前記ステムを貫通する複数本のリードのうち少なくとも一本のリードの先端のリード頂面を半球状の球状面に加工する工程と、
    前記球状面に接続用導電部材を形成する工程と、
    中心軸に沿って設けられたワイヤ挿入孔によってワイヤを支持し、前記中心軸に沿って先端からテーパ状に広がるキャピラリを用いて、前記金属パターンに対して垂直方向から前記ワイヤの一端に形成された金属ボールを前記金属パターンに接着する工程と、
    前記キャピラリの下降方向に前記接続用導電部材が位置するまで前記ステムを回転して、
    前記ワイヤの他端を前記接続用導電部材への接着を介して前記リードに接着する工程と、
    を含む光通信モジュールの製造方法。
  10. 前記ワイヤが複数本からなることを特徴とする請求項に記載の光通信モジュールの製造方法。
  11. 前記接続用導電部材がバンプであることを特徴とする請求項または10に記載の光通信モジュールの製造方法。
  12. 前記接続用導電部材が、二つのバンプが積み重ねられた二重バンプであることを特徴とする請求項または10に記載の光通信モジュールの製造方法。
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