JP7003887B2 - 組電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池の製造方法に関する。
従来、複数のセルをホルダに固定した組電池が知られている。例えば、特許文献1には、第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、前記セルの外周面と前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面との間に位置する接着剤と、を備える組電池が開示されている。この組電池では、各々のセルが、接着剤を介してホルダに保持された態様で、ホルダに固定されている。
特開2016-207494号公報
特許文献1では、以下のようにして、組電池を製造する。まず、セルをホルダの保持孔内に挿入する。次いで、液状の接着剤を、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間内に注入する。具体的には、セルを挿入したホルダの第2面を上方に向けた状態で、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の周方向一部の上方であって、前記隙間に近接する吐出位置に、液状の接着剤を吐出する吐出口を先端に有するノズルの吐出口を配置する。そして、吐出位置に配置したノズルの吐出口から、液状の接着剤を下方に吐出して、前記隙間内に液状の接着剤を注入する。注入した液状の接着剤が硬化することで、接着剤を介してセルの外周面がホルダの孔内周面に接着する。
ところで、接着剤として、第1液と第2液とからなり、第1液と第2液とを混合することによって硬化する(混合により生じる化学反応によって硬化する)接着剤を用いることがある。この場合は、例えば、混合器を用いて第1液と第2液とを混合した液状の接着剤(第1液と第2液の混合液)を調整し、調整した液状の接着剤(第1液と第2液の混合液)をノズルの吐出口から吐出させる。
しかしながら、第1液と第2液とを混合して液状の接着剤(第1液と第2液の混合液)を調整するための混合器を設けることは、製造コストの増加になる。このため、第1液と第2液(互いが混合することによって硬化する第1液と第2液)とを予め混合することなく(混合器を設けることなく)、第1液と第2液とを用いて、セルをホルダに接着する方法が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、第1液と第2液(互いが混合することによって硬化する第1液と第2液)とを予め混合することなく、第1液と第2液とを用いてセルをホルダに接着することができる、組電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、前記セルの外周面と、前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面と、の間に位置する接着剤であって、第1液と第2液とが混合することによって硬化した接着剤と、を備える組電池の製造方法であって、前記ホルダの前記孔内周面は、螺旋状の溝部であって、前記孔内周面に沿って回転しながら前記ホルダの前記第2面側から前記第1面側に向かって螺旋状に延びる形態の螺旋状溝部を有し、前記組電池の製造方法は、前記セルの前記外周面に前記第1液を塗布する塗布工程と、前記塗布工程を終えた前記セルを前記ホルダの前記保持孔内に挿入して、前記セルの前記外周面に塗布されている前記第1液の少なくとも一部が、前記保持孔の径方向について前記螺旋状溝部に対向して配置された状態にするセル挿入工程と、前記セルを挿入した前記ホルダの前記第2面を上方に向けた状態で、前記ホルダの前記第2面側から前記螺旋状溝部内に前記第2液を注入することで、前記セルの前記外周面に塗布されている前記第1液と前記第2液とを混合して硬化させて前記接着剤を形成し、前記接着剤を介して前記セルを前記ホルダに接着する接着工程と、を備える組電池の製造方法である。
上述の製造方法では、ホルダとして、孔内周面(保持孔を構成する内周面)が螺旋状の溝部(螺旋状溝部とする)を有するホルダを使用する。螺旋状溝部は、孔内周面に沿って回転しながらホルダの第2面側から第1面側に向かって螺旋状に延びる形態の溝部である。なお、上述の製造方法では、セルの外周面とホルダの孔内周面との間に位置する接着剤として、第1液と第2液とが混合することによって硬化した接着剤、を備える組電池を製造する。すなわち、第1液と第2液(互いが混合することによって硬化する第1液と第2液)を用いて、セルをホルダに接着する。
上述の製造方法では、まず、塗布工程において、セルの外周面に第1液を塗布する。次いで、セル挿入工程において、塗布工程を終えたセル(すなわち、外周面に第1液が塗布されたセル)を、ホルダの保持孔内に挿入する。詳細には、保持孔内に挿入されたセルの外周面に塗布されている第1液の少なくとも一部が、保持孔の径方向について螺旋状溝部に対向する位置に配置された状態にする。
次いで、接着工程において、セルを挿入したホルダの第2面を上方に向けた状態で、ホルダの第2面側から螺旋状溝部内に第2液を注入(供給)することで、セルの外周面に塗布されている第1液と注入(供給)した第2液とを混合して硬化させて前記接着剤を形成し、この接着剤を介してセルをホルダに接着する。
具体的には、ホルダの第2面側から螺旋状溝部内に第2液を注入(供給)すると、注入(供給)された第2液が、螺旋状溝部に沿って、ホルダの第2面側から第1面側に移動してゆく。詳細には、注入された第2液が、セルの外周面に塗布されている第1液(詳細には、保持孔の径方向について螺旋状溝部に対向する位置に配置されている第1液)と混ざりながら、螺旋状溝部に沿って、ホルダの第2面側から第1面側に移動してゆくことで、第1液と第2液とが混合されて硬化する(これによって、セルの外周面とホルダの孔内周面との間に位置する接着剤となる)。これにより、接着剤(第1液と第2液とが混合して硬化した接着剤)を介して、セルの外周面がホルダの孔内周面に接着する。
以上説明したように、上述の製造方法によれば、第1液と第2液(互いが混合することによって硬化する第1液と第2液)とを予め混合することなく、第1液と第2液とを用いて、セルをホルダに接着することができる。
なお、セルとしては、例えば、電池ケース内に1つの電極体を有する単電池、電池ケース内に複数の電極体を有する電池が挙げられる。
また、ホルダとしては、例えば、平板形状の部材からなり、その厚み方向にホルダを貫通する形態の保持孔を有するホルダを挙げることができる。この場合、ホルダの厚み方向の一方側を向く面が第1面となり、ホルダの厚み方向の他方側を向く面が第2面となる。
また、螺旋状溝部としては、例えば、ホルダの第2面から第1面にまで延びる形態(すなわち、孔内周面を、ホルダの第2面に開口する保持孔の開口から第1面に開口する保持孔の開口にわたって螺旋状に延びる形態)の溝部を挙げることができる。あるいは、螺旋状溝部は、ホルダの第2面から、第2面と第1面との間に位置する中間位置にまで延びる形態(すなわち、孔内周面を、保持孔の第2面側の開口から中間位置にわたって螺旋状に延びる形態)であっても良い。
また、螺旋状溝部は、ホルダの第2面と第1面との間に位置する中間位置から第1面にまで延びる形態(すなわち、孔内周面を、中間位置から保持孔の第1面側の開口にわたって螺旋状に延びる形態)であっても良い。あるいは、ホルダの第2面と第1面との間に位置する中間位置のうち第2面側に位置する第2中間位置から、ホルダの第2面と第1面との間に位置する中間位置のうち第1面側に位置する第1中間位置にまで延びる形態(すなわち、孔内周面を、第2中間位置から第1中間位置にわたって螺旋状に延びる形態)であっても良い。
また、第1液は、第2液よりも高粘度であると良い。すなわち、第1液と第2液とのうち、相対的に粘度の高い液を第1液とし、この第1液を塗布工程においてセルの外周面に塗布するようにすると良い。セルの外周面の所定の位置(例えば、螺旋状溝部と径方向に対向する位置)に第1液が塗布された状態を維持し易くなるからである。さらに、第1液と第2液とのうち、相対的に粘度の低い液を第2液とし、この第2液を、接着工程においてホルダの螺旋状溝部内に注入するようにすると良い。注入した第2液を、セルの外周面に塗布されている第1液と混合させながら、螺旋状溝部に沿ってホルダの第2面側から第1面側に移動させ易くなるからである。
実施形態にかかる組電池の斜視図である。 実施形態にかかるホルダの平面図である。 同ホルダの保持孔の拡大平面図である。 実施形態にかかる組電池の拡大部分断面図である。 実施形態にかかる塗布工程を説明する図である。 実施形態にかかるセル挿入工程を説明する図である。 実施形態にかかるセル挿入工程及び接着工程を説明する図である。 実施形態にかかる接着工程を説明する図である。 同接着工程を説明する他の図である。 同接着工程を説明する他の図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態にかかる組電池1の斜視図である。図2は、組電池1を構成するホルダ20の平面図である。図3は、ホルダ20の保持孔21の平面視拡大図である。図4は、組電池1の拡大部分断面図である。なお、図4では、図3のX-Xの位置でホルダ20を切断した組電池1の部分断面を示している。従って、図4におけるホルダ20の断面は、図3のX-X断面に相当する。また、後述する図6、図7、図9、及び図10においても、ホルダ20の断面は、図3のX-Xの位置で切断した断面を示している。
本実施形態の組電池1は、図1に示すように、ホルダ20と、このホルダ20に固定された複数のセル10とを備える。
セル10は、円筒型(円柱状)のリチウムイオン二次電池(具体的には、18650型のリチウムイオン二次電池)である。このセル10は、単電池であり、円筒状の電池ケース11と、この電池ケース11の内部に収容された電極体(不図示)及び非水電解液(不図示)とを備える。電極体は、帯状の正極板(不図示)と帯状の負極板(不図示)との間に帯状のセパレータ(不図示)を介在させて円筒状に捲回した捲回電極体である。
セル10の軸線方向AH(セル10の軸線AXに沿った方向、図1及び図4において上下方向)にかかる一端面(図1及び図4において下面)には、セル内部で電極体の正極板と電気的に接続する凸状の正極端子12が設けられている。また、セル10の軸線方向AHにかかる他端面(図1及び図4において上面)は、セル内部で電極体の負極板と電気的に接続する負極端子13とされている。
ホルダ20は、平板形状の金属部材(具体的にはアルミニウム)からなり(図1~図4参照)、第1面20b(図1及び図4において下面)と、これとは反対方向を向く第2面20c(図1及び図4において上面)とを有する。このホルダ20には、第1面20bと第2面20cとの間を貫通する孔である保持孔21が、複数(セル10と同数)形成されている。これらの保持孔21は、図2に示すように、ホルダ20を平面視して、千鳥格子状に並んで配置されている。
なお、本実施形態では、図2及び図3に示すように、ホルダ20の保持孔21として、液溜部22を有する保持孔21が形成されている。この保持孔21は、略円筒形状の孔の周方向一部に、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びる液溜部22を加えた(形成した)形態をなしている(図4参照)。すなわち、保持孔21は、ホルダ20の第1面20bから第2面20cにまで延びる略円筒形状の円筒空間A1(図3参照)と、この円筒空間A1の周方向一部に対し径方向外側(図3において右斜め上側)に隣接する液溜部22であって、第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びる液溜部22とによって構成されている。
液溜部22は、平面視略V字形状をなしてホルダ20の厚み方向(保持孔21の軸線方向BH、図4において上下方向)に真っ直ぐ延びる液溜構成面22hによって構成されている。この液溜構成面22hは、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びている(図4参照)。なお、液溜構成面22hは、ホルダ20のうち保持孔21を構成する孔内周面21hの一部である。
なお、本実施形態では、ホルダ20のうち各々の保持孔21を構成する孔内周面21hに、螺旋状の溝部(螺旋状溝部25とする)を設けている(図4及び図6参照)。この螺旋状溝部25は、断面V字形状をなし、孔内周面21hに沿って回転しながらホルダ20の第2面20c側から第1面20b側に向かって螺旋状に延びる形態の溝部である。詳細には、螺旋状溝部25は、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第1面20bにまで螺旋状に延びる形態(すなわち、孔内周面21hを、中間位置M1から保持孔21の第1面20b側の開口端である第1開口端21fにわたって螺旋状に延びる形態)とされている。
また、本実施形態では、図4に示すように、セル10の外径D3は、保持孔21の最小内径(詳細には、保持孔21の第1面20b側の開口端である第1開口端21fの内径D1)よりも小さくされている。これにより、セル10は、保持孔21内に挿入可能とされている。具体的には、セル10の一部が保持孔21内に挿入されている。
さらに、本実施形態の組電池1は、図4に示すように、セル10の外周面10bと、ホルダ20のうち保持孔21を構成する孔内周面21hと、の間の隙間G内に位置する接着剤30を有している。これにより、各々のセル10が、接着剤30を介してホルダ20に保持(接着剤30を介して保持孔21を構成する孔内周面21hに接合)された態様で、ホルダ20に固定されている。
従って、本実施形態の組電池1では、組電池1に振動や衝撃が加わった場合でも、セル10が、保持孔21の径方向(図4において左右方向)及び軸線方向BH(保持孔21の軸線BXに沿った方向、図4において上下方向)に移動することがなく、セル10とホルダ20との間でガタツキが生じない。このため、本実施形態の組電池1は、確実に、セル10がホルダ20(保持孔21)に固定された組電池となる。
なお、本実施形態では、接着剤30として、第1液31と第2液32とが混合することによって硬化した接着剤30を用いている。すなわち、第1液31と第2液32(互いが混合することによって硬化する第1液31と第2液32)を用いて、各々のセル10をホルダ20の保持孔21(孔内周面21h)に接着している。
次に、本実施形態の組電池の製造方法について説明する。図5は、実施形態にかかる塗布工程を説明する図である。図6は、実施形態にかかるセル挿入工程を説明する図である。図7は、実施形態にかかるセル挿入工程及び接着工程を説明する図である。図8~図10は、実施形態にかかる接着工程を説明する図である。
まず、所定数のセル10とホルダ20とを用意する。そして、塗布工程において、セル10の外周面10bに、第1液31を塗布する。但し、第1液31は、セル10の外周面10bの全体に塗布するのではなく、セル10の軸線方向AHについてセル10の外周面10bの一部に塗布する(図5参照)。
具体的には、セル10の外周面10bのうち負極端子13側(図5において上側)に位置する部位に、第1液31を塗布する。詳細には、セル10の外周面10bのうち、後述するセル挿入工程においてセル10をホルダ20の保持孔21内に挿入して、軸線方向AHについてセル10を保持孔21内の所定位置(図7に示す位置)に配置したときに、保持孔21の径方向について螺旋状溝部25に対向する部位を含む部位に、第1液31を塗布する。
次いで、セル挿入工程において、図6及び図7に示すように、塗布工程を終えたセル(すなわち、外周面10bに第1液31が塗布されたセル10)を、ホルダ20の保持孔21内に挿入する。具体的には、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第1面20b側から、外周面10bに第1液31が塗布されたセル10を保持孔21内に挿入する。なお、セル10は、負極端子13側から保持孔21内に挿入され、軸線方向BHについて、負極端子13(セル10の底面)の位置がホルダ20の第2面20cに一致した状態で、図示しない治具等によって仮保持される(図7参照)。
これにより、セル10の外周面10bに塗布されている第1液31の一部(具体的には、第1液31の全体のうち正極端子12側に位置する第1液31)が、保持孔21の径方向について螺旋状溝部25に対向して配置された状態となる(図7参照)。なお、セル10の外周面10bに塗布されている第1液31の外径は、保持孔21の最小内径(詳細には、保持孔21の第1面20b側の開口端である第1開口端21fの内径D1)と略同等とされている。
次いで、接着工程に進み、図7に示すように、セル10を挿入したホルダ20の第2面20cを上方に向けた状態で、ホルダ20の第2面20c側から螺旋状溝部25内に第2液32を注入(供給)することで、セル10の外周面10bに塗布されている第1液31と注入(供給)した第2液32とを混合して硬化させて接着剤30を形成し、この接着剤30を介してセル10をホルダ20に接着する。
本実施形態では、第2液32を吐出する吐出口51を先端に有するノズル50を用いて、セル10の外周面10b(詳細には、外周面10bに塗布されている第1液31の膜の表面)とホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間G内に、第2液32を注入(供給)する。具体的には、図7~図9に示すように、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第2面20c側(ホルダ20の上方)から、第2液32を隙間G内に注入(供給)する。なお、本実施形態では、環状の隙間Gの周方向一部(周方向CHにかかる一部分、周方向CHについての一部分)に、第2液32を注入する。
具体的には、図7~図9に示すように、保持孔21を構成する孔内周面21hのうち液溜部22を構成する液溜構成面22hと、セル10の外周面10b(詳細には、外周面10bに塗布されている第1液31の膜の表面)と、の間の空隙部Kに、第2液32を注入する。より具体的には、セル10を挿入したホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、空隙部Kの上方(第2面20c側)から、液溜部22に向けて第2液32を注入する。
詳細には、図7に示すように、セル10を挿入したホルダ20の第2面20cを鉛直上方に(第1面20bを鉛直下方に)向けた状態で、空隙部Kの上方であって空隙部Kに近接する吐出位置(図7に示す位置)に、ノズル50の吐出口51を配置する。そして、吐出位置に配置したノズル50の吐出口51から、第2液32を下方に吐出することで、空隙部K(隙間Gの一部)内に第2液32を注入する。
なお、空隙部K内に注入する第2液32の量(すなわち、1つの液溜部22に対しノズル50から吐出する第2液32の総量)は、予め定めた規定量としている。また、空隙部K内に第2液32を注入している期間中(ノズル50の吐出口51から第2液32を吐出している期間中)は、ノズル50の位置は固定している。図7は、第2液32の注入を開始したときの図であり、図9は、第2液32の注入を終了したとき(すなわち、規定量の第2液32を空隙部K内に注入し終えたとき)の図である。
また、図8に示すように、ノズル50の吐出口51(図8において二点鎖線の円で示す)は、液溜部22の開口部22b(図8においてクロスハッチングで示す部位)よりも小さくされている。これにより、液溜部22内(空隙部K内)に、適切に第2液32を注入することができる。なお、図8は、接着工程において、ノズル50の吐出口51から液溜部22(空隙部K)に向けて第2液32を吐出するときの様子を示す図であり、図7の平面図(上面図)に相当する。
空隙部K内の第2液32は、ホルダ20の第2面20c側(図9において上方)から螺旋状溝部25内に注入(供給)される(図9参照)。具体的には、第2液32は、その自重及び毛細管現象によって、螺旋状溝部25に沿って、ホルダ20の第2面20c側から第1面20b側に(図9において上方から下方に)移動してゆく。
詳細には、第2液32が、セル10の外周面10bに塗布されている第1液31(詳細には、保持孔21の径方向について螺旋状溝部25に対向する位置に配置されている第1液31)と混ざりながら、螺旋状溝部25に沿って、ホルダ20の第2面20c側から第1面20b側に(図9において上方から下方に)移動してゆくことで、第1液31と第2液32とが混合された後、両者の化学反応によって硬化する(これによって、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間に位置する接着剤30が形成される、図10参照)。これにより、図10に示すように、接着剤30(第1液31と第2液32とが混合して硬化した接着剤30)を介して、セル10の外周面10bがホルダ20の孔内周面21hに接着する。
なお、本実施形態では、第1液31は、第2液32よりも高粘度である。すなわち、本実施形態では、第1液31と第2液32とのうち、相対的に粘度の高い液を第1液31とし、この第1液31を塗布工程においてセル10の外周面10bに塗布するようにしている。このようにすることで、セル10の外周面10bの所定位置(具体的には、螺旋状溝部25と径方向に対向する位置)に第1液31が塗布された状態を維持し易くしている。
また、本実施形態では、第1液31と第2液32とのうち、相対的に粘度の低い液を第2液32とし、この第2液32を、接着工程においてホルダ20の螺旋状溝部25内に注入(供給)するようにしている。このようにすることで、注入(供給)した第2液32を、セル10の外周面10bに塗布されている第1液31と混合させながら、螺旋状溝部25に沿ってホルダ20の第2面20c側から第1面20b側に移動させ易くしている。
本実施形態では、ホルダ20の各々の保持孔21内に配置するセル10について、上述した塗布工程、セル挿入工程、及び、接着工程を行う。これにより、図1に示す組電池1が完成する。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、第1液31と第2液32(互いが混合することによって硬化する第1液31と第2液32)とを予め混合することなく(保持孔21内に注入する前に混合することなく)、第1液31と第2液32とを用いて、セル10をホルダ20に接着することができる。従って、本実施形態の製造方法によれば、第1液31と第2液32とを混合して液状の接着剤(第1液31と第2液32の混合液)を調整するための混合器等を設ける必要がないので、製造コストを低くすることができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、螺旋状溝部25を、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第1面20bにまで延びる形態とした。しかしながら、螺旋状溝部25の位置(ホルダ20の厚み方向にかかる位置)は、このような位置に限定されるものではない。
例えば、ホルダ20の第2面20cから第1面20bにまで延びる形態(すなわち、ホルダ20の厚み方向の全体にわたって延びる形態)としても良い。あるいは、螺旋状溝部25を、ホルダ20の第2面20cから、第2面20cと第1面20bとの間に位置する中間位置にまで延びる形態としても良い。これらの形態とする場合に、ホルダ20の保持孔21に液溜部22を設けないようにしても良い。また、螺旋状溝部25を、ホルダ20の第2面20cと第1面20bとの間に位置する中間位置のうち第2面20c側に位置する第2中間位置から、ホルダ20の第2面20cと第1面20bとの間に位置する中間位置のうち第1面20b側に位置する第1中間位置にまで延びる形態としても良い。
1 組電池
10 セル
10b 外周面
20 ホルダ
20b 第1面
20c 第2面
21 保持孔
21h 孔内周面
22 液溜部
22h 液溜構成面
25 螺旋状溝部
30 接着剤
31 第1液
32 第2液
50 ノズル
51 吐出口
D1 保持孔の内径(第1開口端の内径)
D3 セルの外径
G 隙間
K 空隙部
M1 中間位置

Claims (1)

  1. 第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、
    前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、
    前記セルの外周面と、前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面と、の間に位置する接着剤であって、第1液と第2液とが混合することによって硬化した接着剤と、を備える
    組電池の製造方法であって、
    前記ホルダの前記孔内周面は、螺旋状の溝部であって、前記孔内周面に沿って回転しながら前記ホルダの前記第2面側から前記第1面側に向かって螺旋状に延びる形態の螺旋状溝部を有し、
    前記組電池の製造方法は、
    前記セルの前記外周面に前記第1液を塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程を終えた前記セルを前記ホルダの前記保持孔内に挿入して、前記セルの前記外周面に塗布されている前記第1液の少なくとも一部が、前記保持孔の径方向について前記螺旋状溝部に対向して配置された状態にするセル挿入工程と、
    前記セルを挿入した前記ホルダの前記第2面を上方に向けた状態で、前記ホルダの前記第2面側から前記螺旋状溝部内に前記第2液を注入することで、前記セルの前記外周面に塗布されている前記第1液と前記第2液とを混合して硬化させて前記接着剤を形成し、前記接着剤を介して前記セルを前記ホルダに接着する接着工程と、を備える
    組電池の製造方法。
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