JP2018092826A - 組電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が配置され易くなる、組電池の製造方法を提供する。【解決手段】保持孔21が複数形成されたホルダ20と、ホルダ20の保持孔21内に挿入された複数のセル10と、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間に位置する接着剤30と、を有する組電池の製造方法であって、ホルダ20の保持孔21内にセル10を挿入するセル挿入工程と、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの周方向一部(空隙部K)に、接着剤30を注入する接着剤注入工程と、セル10を周方向CH(第1周方向CH1)に回転させるセル回転工程とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、組電池の製造方法に関する。
従来、複数のセルをホルダに固定した組電池が知られている。例えば、特許文献1には、第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、前記セルの外周面と前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面との間の隙間に注入されて固化した状態の接着剤と、を備える組電池が開示されている。この組電池では、各々のセルが、接着剤を介してホルダに保持された態様で、ホルダに固定されている。
特開2016−100255号公報
ところで、上述のような組電池では、接着剤が、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって配置されていることが好ましい。
これに対し、特許文献1では、以下のようにして、接着剤を、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間に配置していた。
具体的には、接着剤注入工程において、セルを挿入したホルダの第2面を上方に(第1面を下方に)向けた状態で、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の上方(第2面側)から、前記隙間の周方向一部に向けて接着剤を注入する。より具体的には、セルを挿入したホルダの第2面を上方に(第1面を下方に)向けた状態で、接着剤を吐出するノズルの吐出口を、前記隙間の周方向一部の鉛直上方に配置した状態で、このノズルの吐出口から鉛直下方に接着剤を吐出することで、前記隙間の周方向一部内に接着剤を注入する。なお、接着剤を注入している期間中(ノズルから接着剤を吐出している期間中)は、ノズルの位置は固定している。
セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の間隔は極めて狭いので、前記隙間の周方向一部に注入された接着剤は、自重によって前記隙間内を下方(第1面側)に移動してゆくと共に、毛細管現象によって前記隙間内を周方向に移動してゆく。このように、特許文献1では、毛細管現象を利用して、前記隙間の周方向一部に注入した接着剤を、前記隙間の全周に行き渡らせるようにしている。
しかしながら、前記隙間の周方向一部に注入した接着剤を、毛細管現象によって前記隙間の周方向に移動させる方法は、接着剤を前記隙間の全周に行き渡らせ易い方法ではなかった。この方法では、前記隙間の周方向一部に注入した接着剤を、前記隙間の全周に行き渡らせるために、前記隙間の周方向一部に、多量の接着剤を注入する必要があった。
また、接着剤は、保持孔の深さ方向(ホルダの厚み方向)の全体にわたって(ホルダの第1面から第2面に至るまで)配置する必要がなく、接着剤の使用量を低減するために、例えば、ホルダの第1面と第2面の間の中間位置から第1面に至るまでの範囲に配置するのが好ましい。
しかしながら、接着剤の使用量を少なくするほど、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の周方向一部に注入された接着剤が、前記隙間の全周に行き渡り難くなり、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が配置され難くなる。
このようなことから、特許文献1のような方法よりも、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が配置され易くなる方法が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が配置され易くなる、組電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、前記セルの外周面と、前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面と、の間に位置する接着剤と、を備える組電池の製造方法であって、前記ホルダの前記保持孔内に前記セルを挿入するセル挿入工程と、前記セルの前記外周面と前記ホルダの前記孔内周面との間の隙間の周方向一部に、前記接着剤を注入する接着剤注入工程と、前記セルを周方向に回転させるセル回転工程と、を備える組電池の製造方法である。
上述の製造方法では、セル挿入工程において、ホルダの保持孔内にセルを挿入する。
なお、セルとしては、例えば、電池ケース内に1つの電極体を有する単電池、電池ケース内に複数の電極体を有する電池が挙げられる。
また、ホルダとしては、例えば、平板形状の部材からなり、その厚み方向にホルダを貫通する形態の保持孔を有するホルダを挙げることができる。この場合、ホルダの厚み方向の一方側を向く面が第1面となり、ホルダの厚み方向の他方側を向く面が第2面となる。
また、ホルダの保持孔としては、例えば、(1)ホルダの第1面から第2面にまで延びる円筒形状の孔、(2)この円筒形状の孔に対し、保持孔の第2面側の開口端である第2開口端を含む部位(保持孔を構成する孔内周面のうち第2面側の端部)を面取り加工した孔、(3)円筒形状の孔の周方向一部に、第1面と第2面との間の中間位置から第2面にまで延びる溝部を加えた孔などを挙げることができる。(3)の保持孔は、ホルダの第1面から第2面にまで延びる円筒形状の円筒空間と、この円筒空間の周方向一部に対し径方向外側に隣接する溝部であって、第1面と第2面との間の中間位置から第2面にまで延びる溝部とによって構成される。
なお、上述した保持孔の「円筒形状」には、保持孔を構成する内周面が軸線方向に真っ直ぐ延びる「直円筒形状」のみならず、保持孔を構成する内周面がテーパ面(内周面が軸線に対し角度をなす斜め方向に延びる面)である「斜円筒形状」も含まれる。
さらに、上述の製造方法では、セル挿入工程の後、接着剤注入工程において、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の周方向一部(周方向にかかる一部分、周方向についての一部分)に、接着剤を注入する。
なお、保持孔として(3)の保持孔を有するホルダを使用した場合、接着剤注入工程としては、例えば、以下のような工程が挙げられる。
具体的には、接着剤注入工程において、保持孔を構成する孔内周面のうち溝部を構成する溝構成面と、セルの外周面との間の空隙部(この空隙部が、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の周方向一部に相当する)に、接着剤を注入する。例えば、セルを挿入したホルダの第2面を上方に(第1面を下方に)向けた状態で、前記空隙部の上方(第2面側)から、前記溝部に向けて接着剤を注入する。より具体的には、例えば、セルを挿入したホルダの第2面を上方に(第1面を下方に)向けた状態で、接着剤を吐出するノズルの吐出口を、前記溝部の鉛直上方に配置した状態で、前記ノズルから鉛直下方に接着剤を吐出することで、前記空隙部内に接着剤を注入する。なお、空隙部内に接着剤を注入している期間中(ノズルから接着剤を吐出している期間中)は、ノズルの位置は固定する。
さらに、上述の製造方法では、接着剤注入工程の後、セル回転工程において、セルを周方向(セルの外周面の周方向)に回転させる。これにより、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の周方向一部に注入した接着剤を、セルの外周面のうち、セルが周方向に回転することによって前記隙間の周方向一部(接着剤を注入した箇所)を周方向に通過してゆく部位に、順次付着(接触)させることができる。これにより、前記隙間の周方向一部に注入した接着剤を、前記隙間内において周方向に移動させてゆくことができる。これにより、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が行き渡り易くなる。
従って、上述の製造方法によれば、セルの外周面とホルダの孔内周面との間の隙間の全周にわたって接着剤が配置され易くなる。
なお、接着剤は、保持孔の深さ方向(ホルダの厚み方向)の全体にわたって(ホルダの第1面から第2面に至るまで)配置する必要はない。
実施形態にかかる組電池の斜視図である。 実施形態にかかるホルダの平面図である。 同ホルダの保持孔の拡大平面図である。 実施形態にかかる組電池の拡大部分断面図である。 実施形態にかかるセル挿入工程を説明する図である。 実施形態にかかる接着剤注入工程を説明する図である。 同接着剤注入工程を説明する他の図である。 同接着剤注入工程を説明する他の図である。 実施形態にかかるセル回転工程を説明する図である。 同セル回転工程を説明する他の図である。 接着剤注入量と周方向隙間との相関図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態にかかる組電池1の斜視図である。図2は、組電池1を構成するホルダ20の平面図である。図3は、ホルダ20の保持孔21の平面視拡大図である。図4は、組電池1の拡大部分断面図である。なお、図4では、図3のX−Xの位置でホルダ20を切断した組電池1の部分断面を示している。従って、図4におけるホルダ20の断面は、図3のX−X断面に相当する。また、後述する図5、図6、図8、図9においても、ホルダ20の断面は、図3のX−Xの位置で切断した断面を示している。
実施形態の組電池1は、図1に示すように、ホルダ20と、このホルダ20に固定された複数のセル10とを備える。
セル10は、円筒型(円柱状)のリチウムイオン二次電池(具体的には、18650型のリチウムイオン二次電池)である。このセル10は、単電池であり、円筒状の電池ケース11と、この電池ケース11の内部に収容された電極体(不図示)及び非水電解液(不図示)とを備える。電極体は、帯状の正極板(不図示)と帯状の負極板(不図示)との間に帯状のセパレータ(不図示)を介在させて円筒状に捲回した捲回電極体である。
セル10の軸線方向AH(セル10の軸線AXに沿った方向、図1及び図4において上下方向)にかかる一端面(図1及び図4において下面)には、セル内部で電極体の正極板と電気的に接続する凸状の正極端子12が設けられている。また、セル10の軸線方向AHにかかる他端面(図1及び図4において上面)は、セル内部で電極体の負極板と電気的に接続する負極端子13とされている。
ホルダ20は、平板形状の金属部材(具体的にはアルミニウム)からなり(図1〜図4参照)、第1面20b(図1及び図4において下面)と、これとは反対方向を向く第2面20c(図1及び図4において上面)とを有する。このホルダ20には、第1面20bと第2面20cとの間を貫通する孔である保持孔21が、複数(セル10と同数)形成されている。これらの保持孔21は、図2に示すように、ホルダ20を平面視して、千鳥格子状に並んで配置されている。
なお、本実施形態では、ホルダ20の保持孔21として、2つの溝部22を有する保持孔21が形成されている。この保持孔21は、円筒形状(詳細には、内周面がテーパ面である斜円筒形状)の孔の周方向一部に、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びる溝部22を加えた(形成した)形態をなしている(図4参照)。すなわち、保持孔21は、ホルダ20の第1面20bから第2面20cにまで延びる円筒形状の円筒空間A1(図3参照)と、この円筒空間A1の周方向一部(本実施形態では、径方向に対向する2箇所の周方向一部)に対し径方向外側(図3において右斜め上側と左斜め下側)に隣接する溝部22であって、第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びる溝部22とによって構成されている。
2つの溝部22は、保持孔21の径方向について対向する位置に形成されている(図3参照)。溝部22は、平面視略V字形状をなしてホルダ20の厚み方向(保持孔21の軸線方向BH、図4において上下方向)に真っ直ぐ延びる溝構成面22hによって構成されている。この溝構成面22hは、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M1から第2面20cにまで延びている(図4参照)。従って、溝部22は、ホルダ20の第2面20c側にのみ開口する溝である。なお、溝構成面22hは、ホルダ20のうち保持孔21を構成する孔内周面21hの一部である。また、図2に示すように,各保持孔21における2つの溝部22は、保持孔21が等ピッチで並ぶ図2における左右方向に対して斜めの方向(具体的には、傾斜角30°をなす方向)に対向して設けられている。
なお、本実施形態では、図4に示すように、セル10の外径D3は、保持孔21の最小内径(詳細には、保持孔21の第1面20b側の開口端である第1開口端21fの内径D1)よりも小さくされている。これにより、セル10は、保持孔21内に挿入可能とされている。具体的には、セル10の一部が保持孔21内に挿入されている。
さらに、本実施形態の組電池1は、図4に示すように、セル10の外周面10bと、ホルダ20のうち保持孔21を構成する孔内周面21hと、の間の隙間G内に注入されて固化した接着剤30を有している。これにより、各々のセル10が、接着剤30を介してホルダ20に保持(接着剤30を介して保持孔21を構成する孔内周面21hに接合)された態様で、ホルダ20に固定されている。
従って、本実施形態の組電池1では、組電池1に振動や衝撃が加わった場合でも、セル10が、保持孔21の径方向(図4において左右方向)及び軸線方向BH(保持孔21の軸線BXに沿った方向、図4において上下方向)に移動することがなく、セル10とホルダ20との間でガタツキが生じない。このため、本実施形態の組電池1は、確実に、セル10がホルダ20(保持孔21)に固定された組電池となる。
なお、本実施形態では、接着剤30の使用量を低減するために、接着剤30を、保持孔21の深さ方向(ホルダ20の厚み方向、図4において上下方向)の全体にわたって(ホルダ20の第1面20bから第2面20cに至るまで)配置していない。具体的には、接着剤30は、ホルダ20の第1面20bと第2面20cとの間の位置である中間位置M2から第1面20bに至る範囲にだけ配置されるようにしている。
次に、本実施形態の組電池の製造方法について説明する。
図5は、実施形態にかかるセル挿入工程を説明する図である。図6〜図8は、実施形態にかかる接着剤注入工程を説明する図である。図9及び図10は、実施形態にかかるセル回転工程を説明する図である。なお、図5、図6、図8、図9では、ホルダ20の断面として、図3のX−Xの位置で切断した断面を示している。
まず、所定数のセル10とホルダ20とを用意する。そして、セル挿入工程において、図5に示すように、ホルダ20の保持孔21内にセル10を挿入する。具体的には、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第1面20b側から、セル10を保持孔21内に挿入する。なお、セル10は、負極端子13側から保持孔21内に挿入され、軸線方向BHについて、負極端子13(セル10の底面)の位置がホルダ20の第2面20cに一致した状態で、図示しない治具によって仮保持される(図6参照)。
次いで、接着剤注入工程に進み、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間G内に、接着剤30を注入する。具体的には、図6〜図8に示すように、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第2面20c側(ホルダ20の上方)から、接着剤30を隙間G内に注入する。なお、本実施形態では、環状の隙間Gの周方向一部(周方向CHにかかる一部分、周方向CHについての一部分)に、接着剤30を注入する。
具体的には、図6〜図8に示すように、保持孔21を構成する孔内周面21hのうち溝部22を構成する溝構成面22hと、セル10の外周面10bと、の間の空隙部K(この空隙部Kが、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの周方向一部に相当する)に、接着剤30を注入する。より具体的には、セル10を挿入したホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、空隙部Kの上方(第2面20c側)から、溝部22に向けて接着剤30を注入する。
詳細には、図6に示すように、セル10を挿入したホルダ20の第2面20cを鉛直上方に(第1面20bを鉛直下方に)向けた状態で、液状の接着剤30を吐出するノズル50の吐出口51を溝部22の鉛直上方に配置する。そして、このノズル50の吐出口51から鉛直下方に向けて液状の接着剤30を吐出することで、空隙部K内に液状の接着剤30を注入する。
なお、空隙部K内に注入する接着剤30の量(すなわち、1つの溝部22に対しノズル50から吐出する接着剤30の総量)は、予め定めた規定量としている。また、空隙部K内に接着剤30を注入している期間中(ノズル50の吐出口51から接着剤30を吐出している期間中)は、ノズル50の位置は固定している。図6は、接着剤30の注入を開始したときの図であり、図8は、接着剤30の注入を終了したとき(すなわち、規定量の接着剤30を空隙部K内に注入し終えたとき)の図である。
なお、図7に示すように、ノズル50の吐出口51(図7において二点鎖線の円で示す)は、溝部22の開口部22b(図7においてクロスハッチングで示す部位)よりも小さくされている。これにより、溝部22内(空隙部K内)に適切に接着剤30を注入することができる。なお、図7は、接着剤注入工程において、ノズル50の吐出口51から溝部22に向けて接着剤30を吐出するときの様子を示す図であり、図6の平面図(上面図)に相当する。
また、本実施形態では、1つの保持孔21についてそれぞれ2つ形成されている溝部22に向けて、同時に、2つのノズル50から接着剤30を吐出する。つまり、図6〜図8に示す溝部22に向けて、ノズル50から接着剤30を吐出すると同時に、図6〜図8には示していない溝部22に向けても、図示していない同様のノズル50から接着剤30を吐出する。従って、1つの保持孔21についてそれぞれ2つ存在する空隙部K内に、同時に、接着剤30を注入する。つまり、図6〜図8に示す空隙部K内に接着剤30を注入すると同時に、図6〜図8には示していない空隙部K内にも接着剤30を注入する。
このため、本実施形態では、1つの溝部22に向けてノズル50から吐出する接着剤30の量を、接着剤注入工程において1つの隙間G内に注入する接着剤30の総量の半分としている。このように、本実施形態では、各々の隙間Gに対し、予め定めた規定量の接着剤30を、2つのノズル50を用いて注入するので、1つのノズルを用いて注入する場合に比べて、接着剤30の注入に要する時間を短縮することができる。しかも、本実施形態では、各々の隙間Gに対し注入する全量(規定量)の接着剤30を、短時間で一気に、各々の隙間Gに存在する2つの空隙部K内に注入する。これにより、接着剤30の注入に要する時間を大きく短縮することができる。
また、本実施形態では、接着剤注入工程において、1〜500mPa・sの範囲内の粘度を有する液状の接着剤30を、空隙部K内に注入する。このような低粘度の接着剤30を注入することで、空隙部K内に接着剤30が進入し易くなり、速やかに、空隙部K内に接着剤30を注入することができる。これにより、各々の空隙部K内に注入する全量(規定量)の接着剤30を、短時間で一気に注入することができる。
また、本実施形態のホルダ20では、保持孔21の第1面20b側の開口端である円形状の第1開口端21fの内径D1が、保持孔21の第2面20c側の開口端である円形状の第2開口端21gの最小内径D2(溝部22が形成されていない部位の内径)よりも小さくされている(図3、図4参照)。これにより、後述するように、ホルダ20の第2面20cを上方に(第1面20bを下方に)向けた状態で、ホルダ20の第2面20c側から接着剤30を隙間G内に注入した後、この接着剤30が、第1面20b側から下方に垂れ落ち難くなる。
しかも、本実施形態のホルダ20では、保持孔21を構成する孔内周面21hのうち溝部22を構成する溝構成面22hを除く部分が、第1面20b側から第2面20c側に向かうにしたがって内径が大きくなるテーパ面21tを有している(図4、図8参照)。このため、上述のようにしてホルダ20の第2面20c側から接着剤30を隙間G内に注入した後、この接着剤30が、テーパ面21tに沿って第1面20b側に流れ易くなるので、接着剤30を隙間G内に配置し易くなる。
次に、セル回転工程に進み、セル10(自身が挿入されている保持孔21の空隙部K内に接着剤が注入されたセル10)を、周方向CH(詳細には、周方向CHの一方側である第1周方向CH1)に回転させる。なお、周方向CHは、セル10の外周面10bの周方向である。
具体的には、図9及び図10に示すように、磁石を有するマグネット部61と、これに接続されている回転軸部62とを備える回転装置60を用意し、この回転装置60のマグネット部61を、セル10の負極端子13(図9においてセル10の上面)に接触させる。これにより、マグネット部61とセル10の負極端子13とが磁力によって接続(接合)される。なお、回転装置60は、回転軸部62の軸線がセル10の軸線AXに重なる位置(回転軸部62がセル10と同軸に配置される位置)に配置する。なお、図10は、セル回転工程において回転させるセル10を平面視(上面視)した図である。
次いで、回転装置60の回転軸部62に連結(接続)されている駆動モータ(図示なし)を駆動させることで、回転軸部62及びマグネット部61を、軸線回りに(軸線を回転中心として、周方向CHの一方側である第1周方向CH1に)回転させる。これにより、マグネット部61に接続しているセル10が、周方向CHの一方側である第1周方向CH1(図10において半時計回りの方向)に回転する。なお、本実施形態では、セル10を、第1周方向CH1に1回転(回転角360°)だけ回転させる。
これにより、空隙部K(セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの周方向一部)に注入した接着剤30を、セル10の外周面10bのうち、セル10が第1周方向CH1に回転することによって空隙部K(接着剤30を注入した箇所)を第1周方向CH1に通過してゆく部位に、順次付着(接触)させることができる。これにより、空隙部K(隙間Gの周方向一部)に注入した接着剤30を、隙間G内において第1周方向CH1に移動させてゆくことができる。これにより、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30が行き渡り易くなる。従って、本実施形態の製造方法によれば、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30が配置され易くなる。
その後、注入した接着剤30が固化する(接着剤を固化させる)ことで、各々のセル10が、接着剤30を介して保持孔21を構成する孔内周面21hに接合された態様で、ホルダ20に固定される。これにより、本実施形態の組電池1が完成する。
(接着剤注入量と周方向隙間との相関)
次に、本実施形態の製造方法を利用して、接着剤注入量と周方向隙間との相関を調査した。具体的には、本実施形態の接着剤注入工程における空隙部Kへの接着剤30の注入量を様々に異ならせて、空隙部Kへの接着剤30の注入量と周方向隙間との相関を調査した。この結果を、図11において実線(セル回転あり)で示す。
また、比較形態として、本実施形態の製造方法と比較して、セル回転工程を行わない点のみが異なる製造方法を利用して、接着剤注入量と周方向隙間との相関を調査した。この結果を、図11において破線(セル回転なし)で示す。
なお、周方向隙間とは、隙間G内において周方向CHに接着剤30が配置されていない部分の周方向CHの長さをいう。従って、周方向隙間が0になることで、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30が配置されたことになる。
図11に示すように、本実施形態の製造方法(セル回転あり)では、比較形態の製造方法(セル回転なし)に比べて、少ない注入量の接着剤30で、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30を配置することができた。その理由は、以下のように考えられる。
具体的には、比較形態の製造方法では、接着剤注入工程の後、セル回転工程を設けていないため、空隙部K内に注入された接着剤30は、毛細管現象だけで隙間G内を周方向CHに移動してゆくことになる。
一方、実施形態の製造方法では、接着剤注入工程の後、セル回転工程を設けているため、空隙部K内に注入された接着剤30は、毛細管現象だけでなく、セル10の回転に伴って、周方向CHに移動してゆくことになる。より具体的には、セル10を第1周方向CH1に回転させることにより、空隙部Kに注入した接着剤30を、セル10の外周面10bのうちセル10の回転に伴って空隙部Kを通過してゆく部位に、順次付着(接触)させてゆくことで、第1周方向CH1に移動させてゆくことができる。
このため、実施形態の製造方法(セル回転あり)では、毛細管現象だけで隙間G内を周方向CHに移動させる比較形態の製造方法(セル回転なし)に比べて、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30が行き渡り易くなるといえる。従って、実施形態の製造方法(セル回転あり)では、比較形態の製造方法(セル回転なし)に比べて、少ない注入量の接着剤30で、隙間Gの全周にわたって接着剤30を配置することができるといえる。この結果から、実施形態の製造方法は、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30が配置され易い製造方法であるといえる。
なお、実施形態において、空隙部K内に注入する接着剤30の量(規定量)は、図11に示すW1(mg)以上W2(mg)未満の量(重量)に設定するのが好ましい。
ここで、W1(mg)は、実施形態の製造方法(セル回転工程あり)において、接着剤30の周方向隙間が0(mm)になるときの接着剤30の注入量である。すなわち、W1(mg)は、実施形態の製造方法において、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30を配置するための、必要最小限の空隙部Kへの接着剤30の注入量である。
一方、W2(mg)は、比較形態の製造方法(セル回転工程なし)において、接着剤30の周方向隙間が0(mm)になるときの接着剤30の注入量である。すなわち、W1(mg)は、比較形態の製造方法において、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30を配置するための、必要最小限の空隙部Kへの接着剤30の注入量である。
従って、実施形態において、空隙部K内に注入する接着剤30の量(規定量)を、W1(mg)以上W2(mg)未満の量(重量)に設定することで、セル10の外周面10bとホルダ20の孔内周面21hとの間の隙間Gの全周にわたって接着剤30を配置することができると共に、従来の製造方法(セル回転工程なし)に比べて、接着剤30の使用量を削減することができるといえる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、セル回転工程において、セル10を周方向CH(第1周方向CH1)に回転させるために、回転軸部62に接続したマグネット部61を有する回転装置60を用いた。すなわち、マグネット部61とセル10の負極端子13とを磁力によって接続(接合)させることで、回転装置60の回転軸部62にセル10の負極端子13を接続して、セル10を回転させるようにした。
しかしながら、セル10を周方向CH(第1周方向CH1)に回転させる方法は、このような方法に限定されるものではなく、いずれの方法を用いても良い。例えば、回転軸部の先端側に吸着部(吸盤など)を有する回転装置を用いて、セル10を回転させるようにしても良い。具体的には、セル10の負極端子13に吸着部(吸盤など)を吸着させることで、回転装置の回転軸部にセル10の負極端子13を接続した状態で、回転装置の回転軸部の回転によって、セル10を周方向CH(第1周方向CH1)に回転させるようにしても良い。
また、実施形態では、セル回転工程において、セル10を、周方向CHの一方側である第1周方向CH1(上面視で半時計回りの方向)に回転させた。しかしながら、セル10を回転させる方向は、周方向CHであれば良く、例えば、第1周方向CH1とは反対方向の第2周方向(上面視で時計回りの方向)としても良い。あるいは、第1周方向と第2周方向の両方向にそれぞれ回転させるようにしても良い。
また、実施形態では、セル回転工程において、セル10を、周方向CH(第1周方向CH1)に1回転(回転角360°)させたが、回転数(回転角)はこれに限定されるものではなく、0.5回転(回転角180°)、2回転(回転角720°)など、いずれの回転数(回転角)としても良い。セル10を周方向に回転させることで、セル10の回転と共に接着剤30を周方向に移動させることができるので、セル10を回転させない場合に比べて、接着剤30が周方向全体に行き渡り易くなる。
1 組電池
10 セル
10b 外周面
20 ホルダ
20b 第1面
20c 第2面
21 保持孔
21f 第1開口端
21g 第2開口端
21h 孔内周面
22 溝部
22h 溝構成面
30 接着剤
50 ノズル
51 吐出口
60 回転装置
61 マグネット部
62 回転軸部
CH 周方向
CH1 第1周方向(周方向)
D1 保持孔の内径(第1開口端の内径)
D2 保持孔の内径(第2開口端の最小内径)
D3 セルの外径
G 隙間
K 空隙部(隙間の周方向一部)

Claims (1)

  1. 第1面とこれとは反対方向を向く第2面とを有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する孔である保持孔が複数形成されたホルダと、
    前記保持孔の内径よりも小さな外径を有するセルであって、前記ホルダの前記保持孔内に挿入された複数のセルと、
    前記セルの外周面と、前記ホルダのうち前記保持孔を構成する内周面である孔内周面と、の間に位置する接着剤と、を備える
    組電池の製造方法であって、
    前記ホルダの前記保持孔内に前記セルを挿入するセル挿入工程と、
    前記セルの前記外周面と前記ホルダの前記孔内周面との間の隙間の周方向一部に、前記接着剤を注入する接着剤注入工程と、
    前記セルを周方向に回転させるセル回転工程と、を備える
    組電池の製造方法。
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