JP7001285B2 - 長時間作用型アドレノメデュリン誘導体 - Google Patents
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Description
(1) 式(I):
A-L-B (I)
[式中、
Aは、免疫グロブリンのFc領域であり、
Bは、アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体から誘導されるペプチド部分であり、
Lは、任意のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基である。]
で表される化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物。
(2) Lが、以下:
GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号22);又は
GGGGSGGGGSGGGGK(配列番号24);
のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基であり、
Fc領域Aが、そのC末端のカルボキシル基が連結基LのN末端のαアミノ基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されており、且つ
ペプチド部分Bが、そのN末端のαアミノ基が連結基LのC末端のカルボキシル基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されている、前記実施形態(1)に記載の化合物。
(3) Aが、免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域、又は免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域である、前記実施形態(1)又は(2)に記載の化合物。
(4) 前記アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体が、下記:
(i)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなり、且つ該アミノ酸配列中の2個のシステイン残基がジスルフィド結合を形成しているペプチド、
(iii)(ii)のペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(iv)(i)~(iii)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(v)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド、並びに
(vi)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(1)~(3)のいずれかに記載の化合物。
(5) 前記アドレノメデュリン又はその修飾体が、下記:
(i)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなり、且つ該アミノ酸配列中の2個のシステイン残基がジスルフィド結合を形成しているペプチド、
(v)(i)又は(ii)のペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド、並びに
(vi)(i)又は(ii)のペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(4)に記載の化合物。
(6) 前記アドレノメデュリン又はその修飾体が、下記:
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(g)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(h)(a)~(g)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(i)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(1)~(4)のいずれかに記載の化合物。
(7) 前記アドレノメデュリン又はその修飾体が、下記:
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(i)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(6)に記載の化合物。
(8) 式(I)で表される化合物が、下記:
(E-a-1)配列番号15のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号15のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-2)配列番号17のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号17のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-3)配列番号19のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号19のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-4)配列番号21のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号21のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-5)配列番号31のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号31のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-6)配列番号33のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号33のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-7)配列番号35のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号35のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-8)配列番号37のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号37のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-9)配列番号41のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号41のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-10)配列番号43のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号43のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-11)配列番号45のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号45のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-12)配列番号47のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号47のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-g)(E-a-1)~(E-a-12)のいずれかのペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(E-h)(E-a-1)~(E-g)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(E-i)(E-a-1)~(E-h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(E-j)(E-a-1)~(E-h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(1)~(4)のいずれかに記載の化合物。
(9) 式(I)で表される化合物が、下記:
(E-a-1)配列番号15のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号15のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-2)配列番号17のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号17のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-3)配列番号19のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号19のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-4)配列番号21のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号21のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;並びに
(E-a-5)配列番号31のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号31のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-6)配列番号33のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号33のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-7)配列番号35のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号35のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-8)配列番号37のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号37のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-9)配列番号41のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号41のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-10)配列番号43のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号43のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-11)配列番号45のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号45のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-12)配列番号47のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号47のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-i)(E-a-1)~(E-a-12)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、前記実施形態(8)に記載の化合物。
(10) 前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物をコードする塩基配列を含む、単離された核酸。
(11) 前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物を産生し得る宿主細胞において、該化合物を大量発現させる、発現工程を含む、前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物の製造方法。
(12) 前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物を有効成分として含有する医薬。
(13) 循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患の予防又は治療に使用するための、前記実施形態(12)に記載の医薬。
(14) 前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物を有効成分として含有する、循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患の予防又は治療剤。
(15) 前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物と、1種以上の薬学的に許容し得る担体とを含有する医薬組成物。
(16) 循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患の予防又は治療に使用するための、前記実施形態(15)に記載の医薬組成物。
(17) 症状、疾患及び/若しくは障害の予防又は治療を必要とする対象に、有効量の前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物を投与することを含む、前記症状、疾患及び/若しくは障害の予防又は治療方法。
(18) 前記症状、疾患及び/若しくは障害が、循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患である、前記実施形態(17)に記載の方法。
(19) 症状、疾患及び/若しくは障害の予防又は治療に使用するための、前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物。
(20) 前記症状、疾患及び/若しくは障害が、循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患である、前記実施形態(19)に記載の化合物。
(21) 症状、疾患及び/若しくは障害の予防又は治療に用いるための医薬の製造のための、前記実施形態(1)~(9)のいずれかに記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物の使用。
(22) 前記症状、疾患及び/若しくは障害が、循環器疾患、炎症性疾患、血管疾患又は腎疾患である、前記実施形態(21)に記載の使用。
本発明の一態様は、式(I):
A-L-B (I)
で表される化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物に関する。本明細書において、式(I)で表される化合物を、「アドレノメデュリン誘導体」と記載する場合がある。
(2)腎臓・水電解質系:利尿作用、ナトリウム利尿作用、抗利尿ホルモン抑制作用、アルドステロン低下作用、腎保護作用(例えば、高血圧又は虚血再灌流障害における腎保護作用)、飲水行動抑制作用、及び食塩要求抑制作用。
(3)脳・神経系:神経保護・脳障害抑制作用、抗炎症作用、アポトーシス抑制作用(例えば、虚血再灌流障害又は炎症におけるアポトーシス抑制作用)、自動調節能維持作用、酸化ストレス抑制作用、認知症改善作用、及び交感神経抑制作用。
(4)泌尿生殖器:勃起改善作用、血流改善作用、及び着床促進作用。
(5)消化器系:抗潰瘍作用、組織修復作用、粘膜新生作用、血流改善作用、抗炎症作用、及び肝機能改善作用。
(6)整形外科系:骨芽細胞刺激作用、及び関節炎改善作用。
(7)内分泌代謝系:脂肪細胞分化作用、脂肪分解制御作用、インスリン感受性改善作用、インスリン分泌制御作用、抗利尿ホルモン分泌抑制作用、及びアルドステロン分泌抑制作用。
(8)その他:循環改善作用、抗炎症作用、サイトカイン制御作用、臓器保護作用、酸化ストレス抑制作用、組織修復作用(例えば、抗褥瘡作用)、敗血症性ショックの改善作用、多臓器不全の抑制作用、自己免疫疾患の抑制作用、抗菌作用、育毛作用、及び養毛作用。
(i)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなり、且つ該アミノ酸配列中の2個のシステイン残基がジスルフィド結合を形成しているペプチド、
(iii)(ii)のペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(iv)(i)~(iii)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(v)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド、並びに
(vi)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド
からなる群より選択されるペプチドであることが好ましい。
(i)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなり、且つ該アミノ酸配列中の2個のシステイン残基がジスルフィド結合を形成しているペプチド、
(v)(i)又は(ii)のペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド、並びに
(vi)(i)又は(ii)のペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド
からなる群より選択されるペプチドであることがより好ましい。
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(g)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(h)(a)~(g)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(i)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドであることがより好ましい。
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(i)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドであることがさらに好ましい。
GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号22);又は
GGGGSGGGGSGGGGK(配列番号24);
のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基であることが特に好ましい。前記アミノ酸配列を有する連結基Lで、免疫グロブリンのFc領域Aとアドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体から誘導されるペプチド部分Bとが連結されることにより、本態様の式(I)で表される化合物は、天然型アドレノメデュリンの薬理作用を維持しつつ、生体内において、持続的にアドレノメデュリン活性を発現することができる。
Aが、免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域、又は免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域であり、
Bが、下記:
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(i)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体から誘導されるペプチド部分であり、
Lが、以下:
GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号22);又は
GGGGSGGGGSGGGGK(配列番号24);
のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基であり、
Fc領域Aが、そのC末端のカルボキシル基が連結基LのN末端のαアミノ基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されており、且つ
ペプチド部分Bが、そのN末端のαアミノ基が連結基LのC末端のカルボキシル基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されている。
(E-a-1)配列番号15のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号15のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-2)配列番号17のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号17のアミノ酸配列からなり、且つ259位のシステイン残基と264位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-3)配列番号19のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号19のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-4)配列番号21のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号21のアミノ酸配列からなり、且つ256位のシステイン残基と261位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-5)配列番号31のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号31のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-6)配列番号33のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号33のアミノ酸配列からなり、且つ254位のシステイン残基と259位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-7)配列番号35のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号35のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-8)配列番号37のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号37のアミノ酸配列からなり、且つ249位のシステイン残基と254位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-9)配列番号41のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号41のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-10)配列番号43のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号43のアミノ酸配列からなり、且つ251位のシステイン残基と256位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-11)配列番号45のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号45のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-a-12)配列番号47のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号47のアミノ酸配列からなり、且つ246位のシステイン残基と251位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(E-g)(E-a-1)~(E-a-12)のいずれかのペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(E-h)(E-a-1)~(E-g)のいずれかのペプチドにおいて、1~15個のアミノ酸残基が欠失、置換若しくは付加されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(E-i)(E-a-1)~(E-h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(E-j)(E-a)~(E-h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである。
本発明の一態様の式(I)で表される化合物は、生体内において、親分子であるアドレノメデュリンと実質的に略同等の生物活性(すなわちアドレノメデュリン活性)を、持続的に発現することができる。それ故、本発明の別の一態様は、本発明の一態様の式(I)で表される化合物を有効成分として含有する医薬に関する。
(2)腎臓・水電解質系疾患:腎不全、及び腎炎。
(3)脳・神経疾患:脳梗塞、認知症、及び脳炎。
(4)泌尿生殖器疾患:勃起不全(ED)。
(5)消化器疾患:炎症性腸疾患、潰瘍性疾患、腸管ベーチェット、及び肝不全。
(6)整形外科疾患:関節炎。
(7)内分泌代謝疾患:糖尿病及び糖尿病による臓器障害、並びに原発性アルドステロン症。
(8)その他:敗血症性ショック、自己免疫疾患、多臓器不全、褥瘡、創傷治癒、及び脱毛症。
本発明のさらに別の一態様は、本発明の一態様の式(I)で表される化合物の製造方法に関する。
[実験I-1:組換え遺伝子の設計及び解析]
免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域、免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域、ヒトアドレノメデュリン(AM)、及び下記の連結基に基づき、下記の構造を有するアドレノメデュリン誘導体の組換え遺伝子を設計した。使用する遺伝子に関して、塩基配列中の制限酵素部位の特定、塩基配列の確認及びプライマーの設計、並びに対応するタンパク質のアミノ酸配列、分子量及び等電点等の解析は、遺伝情報処理ソフトウェアGENETIX Ver.13(ゼネテックス社)を用いて行った。
実施例1:(IgG1 Fc領域)+(リンカーS)+(AM-Gly);(配列番号14及び15)
実施例2:(IgG1 Fc領域)+(リンカーK)+(AM-Gly);(配列番号16及び17)
実施例3:(IgG4 Fc領域)+(リンカーS)+(AM-Gly);(配列番号18及び19)
実施例4:(IgG4 Fc領域)+(リンカーK)+(AM-Gly);(配列番号20及び21)
実施例5:(IgG1 Fc 領域)+(リンカーS)+(AM (6-52) -Gly);(配列番号30及び31)
実施例6:(IgG1 Fc 領域)+(リンカーK)+(AM (6-52) -Gly);(配列番号32及び33)
実施例7:(IgG1 Fc 領域)+(リンカーS)+(AM (11-52) -Gly);(配列番号34及び35)
実施例8:(IgG1 Fc 領域)+(リンカーK)+(AM (11-52) -Gly);(配列番号36及び37)
比較例1:(IgG1 Fc 領域)+(AM-Gly);(配列番号38及び39)
実施例9:(IgG4 Fc 領域)+(リンカーS)+(AM (6-52) -Gly);(配列番号40及び41)
実施例10:(IgG4 Fc 領域)+(リンカーK)+(AM (6-52) -Gly);(配列番号42及び43)
実施例11:(IgG4 Fc 領域)+(リンカーS)+(AM (11-52) -Gly);(配列番号44及び45)
実施例12:(IgG4 Fc 領域)+(リンカーK)+(AM (11-52) -Gly);(配列番号46及び47)
比較例2:(IgG4 Fc 領域)+(AM-Gly);(配列番号48及び49)
リンカーS:
アミノ酸配列:GGGGSGGGGSGGGGS;(配列番号22)
塩基配列:GGA GGA GGA GGA TCA GGA GGA GGA GGA TCA GGA GGA GGA GGA TCA
(配列番号23)
リンカーK:
アミノ酸配列:GGGGSGGGGSGGGGK(配列番号24)
塩基配列:GGA GGA GGA GGA TCA GGA GGA GGA GGA TCA GGA GGA GGA GGA AAG
(配列番号25)
IgG1のFc領域、IgG4のFc領域及びヒトアドレノメデュリン(AM)をコードするDNA断片をクローニングした。IgG1のFc領域は、Ellison らの文献(Ellison JW, Nucleic Acids Res. 1982;10(10);4071-9)及びGenBank:JN222933を参考にした。IgG4のFc領域は、Labrijnらの文献(Labrijn AF, J Immunol. 2011; 187(6):3238-46.)を参考にした。AMは、Kitamuraらの文献(Kitamura K et.al.BBRC.1993;194(2);720-5.)を参考にした。各DNA断片のクローニングは、rTaq(タカラ)を用いて行った。PCRは、94℃、2分後に94℃で30秒間、50℃で30秒間、及び72℃で1分間を30サイクル行った後に、72℃で10分間の反応条件で行った。連結基部分については、下記の塩基配列を有するDNA断片を、DNA合成装置を使って合成した。
PCRで増幅したDNA断片を、アガロースゲル電気泳動で分離した。QIAquick Gel Extraction Kit(キアゲン)を用いて、目的のDNA断片を、アガロースゲルより切り出し、精製した。
ハイフィデリティー(HF)制限酵素セット(New England BioLabs社)のプロトコールにしたがい、精製したDNA断片及びベクターのDNAの制限酵素処理を行った。ベクターは、遺伝子発現用ベクターpUC119(タカラ)(Novagen)を使用した。
制限酵素処理した目的のDNA断片(インサートDNA)及び50 ngのベクターDNAを、インサートDNA:ベクターのモル比が3:1となるように混和した。この混合液に、混合液と等量の2×Ligation Mix(NIPPON GENE)を加え、16℃で30分間反応させた。
遺伝子発現用の大腸菌(HST04 dam-/dcm-コンピテントセル(タカラ))のプロトコールにしたがい、ライゲーション後のプラスミドDNAを、大腸菌に導入して形質転換した。
QIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン)を用いて、形質転換後の大腸菌のコロニーから組換えプラスミドを精製した。Applied Biosystems 3730xl DNA analyzer(アプライドバイオシステムズ社)を用いて、精製したプラスミドの塩基配列を確認した。その結果、実施例1~12、並びに比較例1及び2のいずれも、所定の塩基配列を有することが確認された。
[実験II-1:組換え遺伝子の設計及び解析]
New England BioLabsのプロトコールにしたがい、遺伝子発現用ベクターpUC119に組み込まれた目的とするDNA断片とタンパク質発現用ベクターpET-11a(Novagen)とを、Nde I及びBam HIを用いて制限酵素処理した。制限酵素処理によって得られたDNA断片を、アガロースゲル電気泳動で分離した。QIA quick Gel Extraction Kit(キアゲン)を用いて、目的のDNA断片を、アガロースゲルより切り出し、精製した。
制限酵素処理した目的のDNA断片(インサートDNA)及び50 ngのベクターDNAを、インサートDNA:ベクターのモル比が3:1となるように混和した。この混合液に、混合液と等量の2×Ligation Mix(NIPPON GENE)を加え、16℃で30分間反応させた。
メルクミリポアの遺伝子発現用の大腸菌のプロトコールにしたがい、ライゲーション後のプラスミドDNAを、大腸菌に導入して形質転換した。遺伝子発現用の大腸菌として、実施例1、2及び5~12、並びに比較例1及び2のアドレノメデュリン誘導体の組換え体には、BL21コンピテントセルを、実施例3及び4のアドレノメデュリン誘導体の組換え体には、Rosettaコンピテントセルを、それぞれ用いた。
目的のDNA断片が組み込まれたプラスミドDNAが導入されていることを確認した大腸菌を用いて、イソプロピル-β-チオガラクトピラノシド(IPTG)による目的タンパク質の発現誘導を行った。本培養の前日に、アンピシリン入りLB寒天培地で培養した大腸菌のコロニーから、爪楊枝を用いて菌体を釣菌して、アンピシリン入りのLB液体培地に植菌した。このLB液体培地に植菌した大腸菌を、37℃で一晩、振盪培養した(前培養)。アンピシリン入りのLB液体培地に、前培養の菌液を総体積の10%の量で加えて、37℃で振盪培養した(本培養)。本培養は、培養液の600 nmにおける吸収強度が0.5~1.0の範囲になるまで継続した。BL21株の場合は3時間、Rosetta株の場合は4時間で、所定の吸収強度に達した。培養液に、1 mMの濃度となるようにIPTGを加えた。振盪培養を35℃で4時間行った後に、培養液から菌体を回収した。
50 mLチューブに、実験II-4で得られた本培養の培養液を50 mL入れて、10,000×gで5分間、4℃で遠心分離した。上清を除いた後に、同じチューブに50 mLの培養液を追加して、同じ条件で遠心分離した。上清を除いた後に、25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 1% NaCl + 0.2 mM DTT (pH7.2)を、培養液10 mLに対して5 mL加えて菌体を懸濁した。懸濁液を、10,000×gで5分間、4℃で遠心分離した。上清を除いた後に、菌体の沈殿を、-80℃で一晩凍結した。凍結した菌体を、-20℃で保存した。
実験II-5で得られた菌体に、25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 1% NaCl + 0.2 mM DTT (pH7.2)を、菌体の回収に用いた培養液の5分の1量加えて、菌体を懸濁した。懸濁液を、20,000×gで5分間、室温で遠心分離した。上清を除いた後に、沈殿に、BugBuster Master Mix(メルクミリポア)を、菌体の回収に用いた培養液100 mLに対して5 mL加えて、菌体を懸濁した。懸濁液を、室温で20分間振盪した後、16,000×gで20分間、4℃で遠心分離した。上清を回収した後に、沈殿に、25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 0.1% Triton + 0.2 mM DTT (pH7.2)を、菌体の回収に用いた培養液の10分の1量加えて、菌体を懸濁した。懸濁液を、20,000×gで5分間、室温で遠心分離した。その後、上清と沈殿とに分けて、それぞれを保存した。
実験書(「PAGE初めての電気泳動タンパク質のPAGE編」(http://www.atto.co.jp/site/download_request/experiment)、アトー社)に基づき、SDS-PAGEによって、実験II-6で得られた粉砕後の菌体の上清及び沈殿に目的タンパク質が含まれているかを確認した。実験II-6で得られた粉砕後の菌体の沈殿画分をSDS-PAGEによって分離した結果を図1に示す。図中、レーン1及び6は分子量標準物質を、レーン2、3、4及び5は、実施例1、2、3及び4のアドレノメデュリン誘導体の組換え体から得られた沈殿画分を、それぞれ示す。図1に示すように、沈殿画分に、封入体として目的タンパク質が含まれていることを確認した(図中、矢印)。
[実験III-1:リフォールディング]
封入体に、8 M 尿素 + 25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 0.2 mM DTT (pH7.5)を加えて懸濁した。超音波処理により、懸濁液に含まれる沈殿を十分に溶解させた。溶解した沈殿を、200μg/mL濃度に調整した。この溶液を、Snake Skin(商標)透析チューブ(Thermo)に入れて、25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 0.1 mM GSSG (pH7.2)を透析外液として、4℃で5時間透析を行った。外液を、新しい25 mM Tris-HCl + 2.5 mM EDTA + 0.1 mM GSSG (pH7.2)に交換して、4℃でさらに一晩、透析を行った。なお、外液の交換は、1又は2回行うこととした。この透析において、アルギニンを含む外液の使用も可能である。透析後のサンプルを、チューブに回収して、20,000×g、4℃、20分間遠心分離を行った。以下の精製には、遠心分離後の上清を用いた。
HiTrap Protein A HP及びAb Buffer Kit(GE Healthcare)のプロトコールにしたがって、実験III-1で得られた遠心分離後の上清から、リフォールディングした組換えタンパク質を精製した。精製後の組換えタンパク質を、20 mMクエン酸緩衝液(pH7.2)で希釈した。Amicon Ultra-15 Ultracel-10K(メルクミリポア)を用いて、希釈液の濃縮及び溶媒置換を行った。
130 μgの実施例1の組換えタンパク質に、4 mMアスコルビン酸、10 μM CuSO4、100 μg/mLカタラーゼ、及び500 ng/mLアミド化酵素(Recombinant Human Peptidylglycine α-Amidating Monooxygenase/PAM、R&D Systems社)を加えて、50 mM 酢酸ナトリウム溶液(pH 5.5)で合計200 μLに調整した。反応液を、37℃で一時間反応させた。その後、反応液に、250 mM EDTAを20 μL加えて反応を止めた。アドレノメデュリンのアミド化C末端を認識する抗体を用いて,IRMA法(Ohta H, Tsuji T, Asai Sら, One-step direct assay for mature-type adrenomedullin with monoclonal antibodies. Clin Chem, 第45巻, p. 244-251, 1999年)により、組換えタンパク質がアミド化されたことを確認した。
[実験IV-1:アドレノメデュリン誘導体による細胞内cAMP濃度上昇作用]
AMの生理作用は、細胞内cAMPの濃度の上昇を介して発現することが知られている(非特許文献1参照)。そこで、AM受容体を発現させた培養細胞株(HEK293細胞株)に、実施例のアドレノメデュリン誘導体を添加して、細胞内cAMPの産生量を測定した。コンフルエントのHEK293細胞に、0.5 mMのIBMXの存在下、10-7 Mの実施例1若しくは2のアドレノメデュリン誘導体、又はアドレノメデュリン-グリシン(AM-Gly)を添加して、15分間インキュベートした。その後、cAMP測定用ELISAキット(GEヘルスケアー、#RPN2251)を用いて、各試験区のHEK293細胞における細胞内cAMP濃度を測定した。その結果、試験した実施例1及び2のアドレノメデュリン誘導体は、いずれもAM-Glyと同程度の細胞内cAMP濃度上昇作用を示した。それ故、免疫グロブリンのFc領域を連結したアドレノメデュリン誘導体は、親化合物であるAM-Glyと同程度の生物活性を維持していると推測される。
AM受容体を発現させた培養細胞株HEK293細胞に、アミド化した実施例1~12の化合物、並びにヒトAM(hAM)のいずれかを添加して、15分間インキュベートした。その他の手順は、実験IV-1に記載の手順と同様に行った。hAMを添加した際の最大活性を100%として、10-6 Mの実施例1~12の化合物を添加した際の結果を相対値として算出した。結果を表2に示す。
7週齢のWistarラット(約300 g)に、10 nmol/kgの実施例1の化合物(以下、単に「実施例1」とも記載する)又は実施例5の化合物(以下、単に「実施例5」とも記載する)の生理食塩水溶液を皮下投与した。投与前(0)、投与60分後、160分後、8時間後、1日後及び2日後に、イソフルランで吸入麻酔を行った。麻酔下で、鎖骨下静脈よりEDTA-2Na及びアプロチニンを添加した状態で、200 μL採血した。得られた血液を、3,000回転で10分間遠心分離することにより、血漿を得た。血漿中のAM濃度を、IRMA法にて測定した。実施例1又は5の皮下投与におけるAM誘導体の血中濃度の経時変化を図2に示す。
7週齢のWistarラット(約300 g)に、10 nmol/kgの実施例1又は実施例5の生理食塩水溶液を尾静脈より投与した。投与前(0)及び投与2日後に、イソフルランで吸入麻酔を行った。麻酔下で、鎖骨下静脈よりEDTA-2Na及びアプロチニンを添加した状態で、200 μL採血した。得られた血液を、3,000回転で10分間遠心分離することにより、血漿を得た。血漿中のAM濃度を、IRMA法にて測定した。実施例1又は5の尾静脈投与におけるAM誘導体の投与2日後の血中濃度を図3に示す。
[実験V-1:アドレノメデュリン誘導体の高血圧自然発症ラット(SHR)における血圧上昇抑制効果]
以下の手順で、SHRに対する実施例5の皮下投与による血圧上昇の抑制効果を検討した。高塩食を与えた8週齢のSHRに、50 nmol/kgの実施例5の生理食塩水溶液を皮下に単回投与した。対照群として、同量の生理食塩水を皮下に単回投与した。血圧は、テールカフにて投与前及び投与9日後に測定した。実験終了時(投与10日後)に採血し、実施例5の血中濃度を測定した。SHRに対する実施例5の皮下投与による血圧上昇の抑制効果を図4に示す。図中、縦軸は、投与9日後の収縮期血圧から投与前の収縮期血圧を差し引いた血圧の差(mmHg)を示す。*は、スチューデントt-検定(n=5)により算出した、生理食塩水投与の対照群に対するp値が0.05未満であることを示す。
以下の手順で、マウスDSS誘発大腸炎モデルに対する実施例5の皮下投与による炎症改善効果を検討した。50 nmol/kgの実施例5の生理食塩水溶液を、マウスの背部に皮下投与した。対照群として、同量の生理食塩水を皮下に単回投与した。投与翌日に、3% DSSの5日間飲水投与により大腸炎モデルの作製を開始した(0日とする)。0、3及び5日目に、体重及び便の性状を観察して、表3に示すスコアで評価した。最終日に腸管を採取して、その湿重量を比較した。DSS誘発大腸炎モデルマウスに対する実施例5の皮下投与による炎症改善効果を図5に示す。図中、縦軸は、対照群又は実施例5投与群における5日目の総スコアを示す。*は、スチューデントt-検定(n=10)により算出した、生理食塩水投与の対照群に対するp値が0.05未満であることを示す。
Claims (6)
- 式(I):
A-L-B (I)
[式中、
Aは、免疫グロブリンG1(IgG1)のFc領域、又は免疫グロブリンG4(IgG4)のFc領域であり、
Bは、アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体から誘導されるペプチド部分であり、
Lは、以下:
(GGGGS)n(配列番号27)(nは、2~6の範囲の整数である);又は
(GGGGS)n+GGGGK(配列番号27及び29)(nは、1~5の範囲の整数である)
のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基である。]
で表され、
Fc領域Aが、そのC末端のカルボキシル基が連結基LのN末端のαアミノ基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されており、且つ
ペプチド部分Bが、そのN末端のαアミノ基が連結基LのC末端のカルボキシル基とペプチド結合を形成することによって残部分と連結されている、
化合物若しくはその塩、又はそれらの水和物。 - Lが、以下:
GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号22);又は
GGGGSGGGGSGGGGK(配列番号24);
のアミノ酸配列を有するペプチドからなる連結基である、請求項1に記載の化合物。 - 前記アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体が、下記:
(i)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなるペプチド、
(ii)アドレノメデュリンのアミノ酸配列からなり、且つ該アミノ酸配列中の2個のシステイン残基がジスルフィド結合を形成しているペプチド、
(iii)(ii)のペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(iv)(i)~(iii)のいずれかのペプチドにおいて、N末端側から1~15位、1~12位、1~10位、1~8位、1~5位又は1~3位のアミノ酸残基が欠失されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド、
(v)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド、並びに
(vi)(i)~(iv)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド
からなる群より選択されるペプチドである、請求項1又は2に記載の化合物。 - 前記アドレノメデュリン又はアドレノメデュリン活性を有するその修飾体が、下記:
(a)配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号1のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(b)配列番号4のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号4のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(c)配列番号6のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号6のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(d)配列番号8のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号8のアミノ酸配列からなり、且つ16位のシステイン残基と21位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(e)配列番号10のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号10のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(f)配列番号12のアミノ酸配列からなるペプチド、又は配列番号12のアミノ酸配列からなり、且つ14位のシステイン残基と19位のシステイン残基とがジスルフィド結合を形成しているペプチド;
(g)(a)~(f)のいずれかのペプチドにおいて、前記ジスルフィド結合が、エチレン基によって置換されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(h)(a)~(g)のいずれかのペプチドにおいて、N末端側から1~15位、1~12位、1~10位、1~8位、1~5位又は1~3位のアミノ酸残基が欠失されており、且つアドレノメデュリン活性を有するペプチド;
(i)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端がアミド化されているペプチド;並びに
(j)(a)~(h)のいずれかのペプチドにおいて、C末端にグリシン残基が付加されているペプチド;
からなる群より選択されるペプチドである、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物をコードする塩基配列を含む、単離された核酸。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又はそれらの製薬上許容される水和物を有効成分として含有する医薬。
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