JP6997453B2 - 畦成形機 - Google Patents
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Description
この畦成形機は、土を盛上げ状態に供給する盛土部と、盛土部で盛土された土壌を押圧して畦に成形する成形部とを有し、成形部は、盛土部で土を盛上げ状態とした畦成形箇所上を回転しながら通過する上面ローラと、円錐状ディスクを備えた畦成形機であるとされる。また、盛土部と成形部によって構成された畦成形作業部は、進行方向側方の一方にオフセットさせる作業を可能にすると共に、他方側に反転させて作業が可能である畦成形機である。
特許文献1に記載の畦成形機は、異なる車体寸法の走行機体にそれぞれ装着した場合、一方の走行機体に対しては好適な重量バランスで装着可能であるが、他方の走行機体に対しては重量バランスが悪化するといった場面が生じる。数多く存在する走行機体に合わせて、異なる寸法の作業機械を製造していては販売価格に直結する製造原価が高騰する問題がある。
また、特許文献1に記載の畦成形機は、支持フレームの旋回動作で、畦成形作業部を走行機体の進行方向の側方に移動させることが可能であるものの、設定された移動範囲以上に畦成形作業部を進行方向の側方に移動させると、畦成形作業部を駆動するユニバーサルジョイントの屈曲角度が大きくなり、駆動トルクによってユニバーサルジョイントが破損に至る問題がある。
又、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
説明においては、図1の右側を作業前進方向の前方、左側を作業前進方向の後方、上方を作業前進方向に対する左方向、下方向を作業後進方向に対する右方向、として説明する。
第1回動フレーム21の他端側には、第2回動フレーム22を取付けるための取付孔212が設けられている。この実施形態では、取付孔212は鉛直方向に2箇所、近接して設けていて第1回動軸211に近い側から順に、取付孔212a、取付孔212bとしている。第1回動フレーム21の他端側には第2回動フレーム22が取付けられている。
さらに第2回動フレーム22の一端側には、第1回動フレーム21に設けた取付孔212と同じ方向に向けた取付孔221が貫通して設けられている。取付孔221は複数設けられていて、この実施形態では4箇所に設けている。取付孔221は第1回動軸211に近い側から順に、取付孔221a、取付孔221b、取付孔221c、取付孔221d、としている。
駆動手段36の伸縮動作に伴い、支持部材30は第1リンク34及び第2リンク35を介することによって、第2回動軸31を支点にして回動フレーム部2に対して進行方向の左右に回動駆動が可能になる。
この実施形態での耕耘装置41は、2箇所に設けている。田面及び元畦斜面の土壌を掘削する第1耕耘装置41aと、第1耕耘装置41aより畦成形ディスク体5側に位置し、元畦の上部の面の土壌を掘削する第2耕耘装置41bとで構成している。
ユニバーサルジョイント14は、両端側に自在継手142、142を有し、自在継手間に位置する中間シャフト141は伸縮が可能に設けている。ユニバーサルジョイント14の一端側は入力軸13に接続し、他端側は作業部入力軸15に接続している。
この状態で、盛土部4及び畦成形ディスク体5を回転駆動させると共に走行機体を後進させると、走行機体左側の畦を成形することができる。又、後進作業位置のときの作業部Wの走行機体の進行方向に対するオフセット量は、進作業位置のときの作業部Wの走行機体の進行方向に対するオフセット量と同一に設定している。そうすることで、作業者は、前進作業、後進作業共に違和感なく走行機体を操作できるので、さらなる安全性の向上を期待できる。
また、作業部Wの位置を限定しているので、自在継手142が不用意に屈曲角度を過大となることを防ぎ、ユニバーサルジョイント14の破損を防止できる。さらに、回動フレーム部2の長手方向の位置を調整によって作業部Wの位置が変化しても、中間シャフト141が回動フレーム部2の移動と共に伸縮するのみである。したがって、自在継手142の屈曲角度は変化しないので、回動フレーム部2の位置調整による設定ミスが無くなる。
前進作業又は後進作業状態での盛土部4及び畦成形ディスク体5の回転駆動軸はそれぞれ水平で進行方向に対し直交する方向に向けられている。盛土部4は走行機体の進行方向の先に位置させ、畦成形ディスク体5は盛土部4の後方に位置させている。走行機体の進行方向への進行と共に、回転駆動させた盛土部4の耕耘装置41で田面、畦側面、畦上面部の土壌を耕耘する。同時に、耕耘した土壌を盛土部4の後方に盛り上げると共に、土壌を畦成形ディスク体5側に跳ね飛ばす。畦成形ディスク体5は盛土部4で形成した盛土と、跳ね飛ばされた土壌を回転させながら元畦に塗り付けるように押圧することで畦を成形する。また、作業部Wの自重は畦成形ディスク体5を介して盛土を押圧するので、成形した畦をさらに強く押圧でき、滑らかで強固な畦を成形する。畦の成形作業を終え、走行機体を別な場所へ移動させる場合は、作業部Wを格納位置にしてから、走行機体を移動させる。
上述の実施形態のロッド33は、2つのインナーロッド331と1つのアウターパイプ333のそれぞれに設けたネジによって、長さを調整する方式を説明した。しかし、長さ調整は、この方式にはとらわれない。図7に示すように、ロッド33aを1つのインナーロッド331aと1つのアウターパイプ333aで構成し、それぞれに複数の貫通孔を設けて、この孔にピン等の係止部材334aを挿入することで、互いの移動を規制する方式でも良い。この方式では、回動フレーム部2を段階的に調整した場合に、予め設定された貫通孔に係止部材334aを入れるだけで良いので、作業者にとって、より利便性の向上が期待できる。
実施形態の回動フレーム部2は複数の取付孔212、221によって段階的に長尺方向への長さ調整を行う方式で説明したが、図8及び図9に示すように、無段階調整が可能に構成した方式の回動フレーム部2aで、2点鎖線で描いた部分は回動フレーム部2aを伸長させた場合の位置を表している。第2の変形例では、第1回動基部12a上に第1取付ホルダ271、第2回動フレーム22a上に第2取付ホルダ272を設け、第1取付ホルダ271と第2取付ホルダ272を架け渡すようにして調整ロッド28を取付ける。調整ロッド28の両端部は回動自在に取付けられていて、第1回動フレーム21aの回動を阻害しない。
10 装着部
12 第1回動基部
13 入力軸
14 ユニバーサルジョイント
2 回動フレーム部
21 第1回動フレーム
22 第2回動フレーム
3 支持フレーム部
30 支持部材
31 第2回動軸
32 アーム
33 ロッド
4 盛土部
41 耕耘装置
5 畦成形ディスク体
W 作業部
Claims (3)
- 走行機体に装着され、前記走行機体から動力を供給する入力軸を有した機枠と、
該機枠に旋回自在に一端側を支持され、長手方向に伸縮可能な回動フレーム部と、
前記機枠に旋回自在且つ長さ調整可能に設けるとともに、前記回動フレーム部と非平行リンク機構が設定されるロッドと、
前記回動フレーム部の他端側に回動可能に支持されるとともに前記回動フレーム部の長手方向に移動可能にされた作業部と、
該作業部は、元畦の土壌を切削する耕耘装置を備えた盛土部と、
該盛土部の後方に位置して前記盛土部によって盛られた土壌を回転しながら押圧して畦を成形する畦成形ディスク体と、
前記畦成形ディスク体の回転軸と平行に設け、前記盛土部及び前記畦成形ディスク体を駆動させる作業部入力軸と、を備え、
前記入力軸及び前記作業部入力軸に接続して動力を伝達するとともに平面視において前記回動フレーム部とほぼ平行に設けた伸縮可能な中間シャフトを有するユニバーサルジョイントと、を備え、
前記回動フレーム部を長手方向に移動させた時において、前記中間シャフトが伸縮することによって前記入力軸と前記作業部入力軸の相対角度は不変のままで互いの距離が変化するように設ける、
ことを特徴とした畦成形機。 - 前記回動フレーム部は、前記機枠に旋回自在に一端側を支持される第1回動フレームと、
該第1回動フレームに対し、位置変更可能に取り付けられた第2回動フレームと、
をさらに備えたことを特徴とした請求項1に記載の畦成形機。 - 前記第2回動フレームは前記第1回動フレームに対して長手方向と平行に位置変更が可能であると共に、前記第1回動フレームに固定及び固定解除が可能に設けている、
ことを特徴とした請求項2に記載の畦成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018186207A JP6997453B2 (ja) | 2018-09-29 | 2018-09-29 | 畦成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020054257A JP2020054257A (ja) | 2020-04-09 |
JP6997453B2 true JP6997453B2 (ja) | 2022-01-17 |
Family
ID=70105466
Family Applications (1)
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JP2018186207A Active JP6997453B2 (ja) | 2018-09-29 | 2018-09-29 | 畦成形機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000188905A (ja) | 1998-12-22 | 2000-07-11 | Kobashi Kogyo Co Ltd | 畦塗り機 |
JP2004267098A (ja) | 2003-03-07 | 2004-09-30 | Matsuyama Plow Mfg Co Ltd | 農作業機 |
JP2006094752A (ja) | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Sasaki Corporation | 畦形成機の畦上面削土装置 |
JP2006166768A (ja) | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Kobashi Kogyo Co Ltd | オフセット作業機 |
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2018
- 2018-09-29 JP JP2018186207A patent/JP6997453B2/ja active Active
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