JP6996578B2 - エレベータの通話制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータにおいて乗りかごと監視センタとの間での通話を可能にする技術に関する。
エレベータにおいては、通常、乗りかごに非常呼びボタンが設けられており、非常時(乗りかごの緊急停止時など)に非常呼びボタンが押されることにより、当該乗りかごと監視センタとの間での通話が可能になる。
近年、利用者が多い建物(高層ビルなど)に設置されるエレベータとして、高い輸送効率を実現するべく、昇降路内に上下2つの乗りかごを設けたダブルデッキ型のエレベータが採用されることがある。このようなエレベータにおいても、非常時における乗りかごと監視センタとの間での通話が可能になるように、上下2つの乗りかごの何れにも非常呼びボタンが設けられることが多い。
特許第6158275号公報
しかし、従来のエレベータでは、非常呼びボタンが押された乗りかごに対して監視センタ内のオペレータが1対1で対応しなければならず、上述したダブルデッキ型のエレベータにおいては、上下2つの乗りかごで非常呼びボタンが同時に押された場合、当該2つの乗りかごに対して2人のオペレータが対応しなければならなかった。このため、非常時に備えて、監視センタ内に2人のオペレータを常駐させておかなければならかった。
そこで、例えば特許文献1には、上下2つの乗りかごに対してオペレータ1人での対応が可能になるように、上下2つの乗りかごで非常呼びボタンが同時に押された場合に、何れか一方の乗りかごとの通話が完了するまで、もう一方の乗りかごとの通話を保留にする技術が提案されている。しかし、この技術によれば、2つの乗りかごに対してオペレータ1人での対応が可能になる一方で、通話が保留された乗りかご内の利用者を不安にさせるといった問題や、1人のオペレータが2つの乗りかごに対して順に対応することにより、非常時であるにも拘らず、対応に要する合計時間が長くなってしまうといった問題が生じる。
そこで本発明の目的は、昇降路内に複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、乗りかごと監視センタとの間での通話を効率化できる通話制御装置を提供することである。
本発明に係る通話制御装置は、昇降路内に複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、当該乗りかごと監視センタとで構成されるグループ内での通話を可能にする。具体的には、通話制御装置は、所定の指令信号を受信した場合に、複数の乗りかごのそれぞれと監視センタとの間の全ての通話回線を接続状態にし、且つ、複数の乗りかごの間の全ての通話回線を接続状態にすることにより、上記グループ内での同時通話を可能にする。ここで、所定の指令信号は、例えば、複数の乗りかごの何れか1つにおいて非常呼びボタンが押されたときに出力される非常呼び信号、監視センタにおいて複数の乗りかごの全てが通話対象として選択されたときに出力される選択信号、及び、監視センタにおいて受話器が持ち上げられることでフックスイッチが切り替わったときに出力される切替信号、の少なくとも何れか1つである。
上記通話制御装置によれば、全ての乗りかごと監視センタとで構成されるグループ内での同時通話が可能になるため、監視センタ内のオペレータは、一度の通話で、全ての乗りかご内の利用者に対応することが可能になる。また、監視センタ内のオペレータが何れか1つの乗りかご内の利用者と会話した場合でも、他の乗りかご内の利用者は、その会話を聞くことができるため、そのときの状況を把握することができる。従って、何れか1つの乗りかご内の利用者との通話が完了するまで、他の乗りかご内の利用者を待たせる必要がなくなる。よって、全ての乗りかごに対してオペレータ1人で対応することが可能になると共に、非常時における乗りかご内の利用者の不安が緩和され、且つ、乗りかご内の利用者への非常時の対応に要する時間が短縮化される。
上記通話制御装置は、所定の指令信号として、非常呼び信号又は選択信号を受信し、且つ、切替信号を更に受信した場合に、上述したグループ内での同時通話を可能にしてもよい。この構成によれば、監視センタ内のオペレータが受話器を持ち上げたときに、同時通話が可能になる。
上記通話制御装置は、監視センタにおいて複数の乗りかごの何れか1つが通話対象として選択されたときに出力される選択信号を受信した場合には、選択された乗りかごと監視センタとの間の通話回線のみを接続状態にしてもよい。この構成によれば、選択された乗りかご内の利用者と監視センタ内のオペレータとの間での2者間通話が可能になる。よって、監視センタ内のオペレータは、乗りかご内を監視カメラなどで監視している場合において、乗りかご内に非常事態が発生した場合(例えば、乗りかご内で利用者が倒れた場合など)に、当該非常事態が発生した乗りかご内の利用者に対して監視センタから呼掛けを行うことが可能になる。
本発明によれば、昇降路内に複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、乗りかごと監視センタとの間での通話を効率化することが可能になる。
通話システムが構築されたエレベータの全体構成を示す概念図である。 実施形態に係る通話制御装置の構成を示したブロック図である。 実施形態に係る通話制御装置にて実行される切替処理を示したフローチャートである。 第2変形例に係る通話制御装置の構成を示したブロック図である。 第3変形例に係る通話制御装置にて実行される情報提供処理を示したフローチャートである。 第3変形例に係る通話制御装置にて実行される切替処理を示したフローチャートである。
[1]実施形態
図1は、通話システムが構築されたエレベータの全体構成を示す概念図である。図1の例では、エレベータは、ダブルデッキ型のエレベータであり、1つの昇降路内において上下2つの乗りかご1A及び1Bが連なって昇降するものである。具体的には、乗りかご1A及び1Bは、昇降路内を移動する外かご10内に保持されている。そして、乗りかご1A及び1Bには、これらを同時に着床させることが可能となるように、外かご10内での乗りかご1A及び1Bの相対的な位置関係を調整する位置調整機構(不図示)が設けられている。
また、上記エレベータの状態(運行状況や故障など)は、ネットワークなどを介して監視センタ2によって監視される。
そして、上記エレベータには、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2との間での非常時の通話を可能にする通話システムが構築されている。以下、通話システムの詳細について説明する。
乗りかご1A及び1Bのそれぞれには、監視センタ2との間で通話を行うための装置として通話装置Cd1が設けられており、通話装置Cd1は、非常呼びボタン11と、マイク12と、スピーカ13とによって構成されている(図1参照)。ここで、非常呼びボタン11は、非常時に押されることで非常呼び信号S1(指令信号)を出力するボタンである。また、通話時においては、乗りかご1A及び1B内の利用者の音声がマイク12に入力され、相手の音声がスピーカ13から出力される。尚、図面では、非常呼びボタン11、マイク12、及びスピーカ13について、乗りかご1Aに設けられているものと、乗りかご1Bに設けられているものとが、符号A、Bによって区別されている。また、以下の説明においても、必要に応じて、それらを符号A、Bによって区別する。
監視センタ2には、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか一方との間で通話を行うための装置として通話装置Cd2が設けられており、通話装置Cd2は、非常呼びランプ21A及び21Bと、呼出しブザー22と、選択ボタン23と、受話器24と、によって構成されている(図1参照)。
ここで、非常呼びランプ21A及び21Bは、乗りかご1A及び1Bに1対1で対応させて設けられたランプである。そして、非常呼びランプ21A及び21Bは、これらに対応している乗りかご1A及び1Bにおいて非常呼びボタン11が押された場合に、そのことを点灯や点滅によって監視センタ2内のオペレータに知らせる。呼出しブザー22は、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合に、そのことをブザー音によって監視センタ2内のオペレータに知らせる。
また、選択ボタン23は、通話対象を選択するためのボタンであり、当該選択ボタン23では、乗りかご1Aのみ、乗りかご1Bのみ、又は乗りかご1A及び1Bの両方、の何れかが通話対象として選択される。そして、選択ボタン23によって通話対象が選択された場合には、そのときの選択に応じた選択信号S2(指令信号)が選択ボタン23から出力される。受話器24は、通話時において監視センタ2内のオペレータの音声が入力されるマイク241と、通話時において相手の音声が出力されるスピーカ242と、を有する。本実施形態では、受話器24は、フックスイッチ243のフック部分に架けられており、当該フックスイッチ243は、フック部分から受話器24が持ち上げられることにより、オフ状態からオン状態に切り替わる。
そして、通話システムは、乗りかご1A及び1Bのそれぞれに設けられた通話装置Cd1と、監視センタ2に設けられた通話装置Cd2と、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での通話装置Cd1及びCd2を用いた通話を可能にする通話制御装置3と、によって構成されている。
図2は、本実施形態に係る通話制御装置3の構成を示したブロック図である。図2に示されるように、通話制御装置3は、6つのスイッチ部Sw1~Sw6と、これらのオン/オフの切替えを制御する制御部30と、を含む。一例として、通話制御装置3は、外かご10に設置される(図1参照)。尚、通話制御装置3は、外かご10に限らず、エレベータが設けられる建物の内部(エレベータの制御盤などを含む)に設置されてもよいし、当該建物の外部(監視センタ2などを含む)に設置されてもよい。
スイッチ部Sw1~Sw6は、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での通話を可能にする6つの通話回線W1~W6に1対1で対応している。
ここで、通話回線W1~W4は、乗りかご1A及び1Bのそれぞれと監視センタ2との間での通話を可能にする通話回線である。具体的には、通話回線W1は、監視センタ2のマイク241と乗りかご1Aのスピーカ13Aとの間の通話回線である。通話回線W2は、監視センタ2のマイク241と乗りかご1Bのスピーカ13Bとの間の通話回線である。通話回線W3は、乗りかご1Aのマイク12Aと監視センタ2のスピーカ242との間の通話回線である。通話回線W4は、乗りかご1Bのマイク12Bと監視センタ2のスピーカ242との間の通話回線である。
また、通話回線W5及びW6は、乗りかご1Aと乗りかご1Bとの間での通話を可能にする通話回線である。具体的には、通話回線W5は、乗りかご1Aのマイク12Aと乗りかご1Bのスピーカ13Bとの間の通話回線である。通話回線W6は、乗りかご1Bのマイク12Bと乗りかご1Aのスピーカ13Aとの間の通話回線である。
そして、スイッチ部Sw1~Sw6が、制御部30によってオフ状態からオン状態に切り替えられることにより、それぞれに対応している通話回線W1~W6が、遮断状態から接続状態に切り替えられる。
制御部30は、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合、又は、監視センタ2において選択ボタン23により通話対象が選択された場合に、スイッチ部Sw1~Sw6の切替えを行う(切替処理)。そして、スイッチ部Sw1~Sw6が、制御部30によってオフ状態からオン状態に切り替えられることにより、それぞれに対応している通話回線W1~W6が、遮断状態から接続状態に切り替えられる。尚、切替処理の詳細については後述する。
上述したスイッチ部Sw1~Sw6及び制御部30は、通話制御装置3内に回路を構築することによってハードウェアで構成されてもよいし、通話制御装置3が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成されてもよい。また、当該プログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、通話制御装置3の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。通話制御装置3の記憶部(不図示)にプログラムが記憶される場合、当該プログラムは、サーバなどにダウンロード可能に保存され、当該サーバからダウンロードされたものであってもよい。
次に、通話制御装置3(制御部30)にて実行される切替処理の詳細について、図3のフローチャートを用いて説明する。
切替処理では、制御部30は先ず、乗りかご1Aにおいて非常呼びボタン11Aが押されたか否かを判断するべく、非常呼びボタン11Aが押されたときに出力される非常呼び信号S1(=S1A)を乗りかご1Aから受信したか否かを判断する(ステップS101)。そして、制御部30は、ステップS101にて「受信した(Yes)」と判断した場合、監視センタ2の非常呼びランプ21Aを点灯又は点滅させる(ステップS102)。
その後、制御部30は、乗りかご1Aに加えて乗りかご1Bにおいても非常呼びボタン11が押されたか否かを判断するべく、非常呼びボタン11Bが押されたときに出力される非常呼び信号S1(=S1B)を乗りかご1Bから受信したか否かを更に判断する(ステップS103)。そして、制御部30は、ステップS103にて「受信した(Yes)」と判断した場合、監視センタ2の非常呼びランプ21Aに加えて非常呼びランプ21Bをも点灯又は点滅させる(ステップS104)。
ステップS104の後、制御部30は、監視センタ2の呼出しブザー22を鳴動させることにより、非常呼びボタン11が押されたことを監視センタ2内のオペレータに知らせる(ステップS105)。そして、オペレータは、非常呼びランプ21A及び21Bが何れも点灯又は点滅していることを確認することにより、乗りかご1A及び1Bの両方で非常呼びボタン11が押されたことを知ることができる。
一方、制御部30は、ステップS103にて「受信していない(No)」と判断した場合には、ステップS104(非常呼びランプ21Bの点灯又は点滅)を実行せずに、ステップS105(呼出しブザー22の鳴動)へ移行する。この場合、監視センタ2内のオペレータは、非常呼びランプ21Aだけが点灯又は点滅していることを確認することにより、乗りかご1Aだけで非常呼びボタン11が押されたことを知ることができる。
制御部30は、ステップS101にて「受信していない(No)」と判断した場合には、乗りかご1Aではなく乗りかご1Bにおいて非常呼びボタン11が押されたか否かを判断するべく、非常呼びボタン11Bが押されたときに出力される非常呼び信号S1(=S1B)を乗りかご1Bから受信したか否かを判断する(ステップS106)。そして、制御部30は、ステップS106にて「受信した(Yes)」と判断した場合、監視センタ2の非常呼びランプ21Bを点灯又は点滅させ(ステップS104)、その後、監視センタ2の呼出しブザー22を鳴動させる(ステップS105)。この場合、監視センタ2内のオペレータは、非常呼びランプ21Bだけが点灯又は点滅していることを確認することにより、乗りかご1Bだけで非常呼びボタン11が押されたことを知ることができる。
更に、制御部30は、ステップS101又はS106にて「受信した(Yes)」と判断した場合、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替える(ステップS110)。具体的には、制御部30は、スイッチ部Sw1~Sw4の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、乗りかご1A及び1Bのそれぞれと監視センタ2との間の全ての通話回線W1~W4を接続状態にし、且つ、スイッチ部Sw5及びSw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、2つの乗りかご1A及び1Bの間の全ての通話回線W5及びW6を接続状態にする。これにより、制御部30は、通話回線W1~W6の全てを接続状態に切り替える。
即ち、制御部30は、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、通話回線W1~W6の全てを接続状態にする。
これにより、全ての通話装置Cd1及びCd2(乗りかご1A及び1Bに設けられた2つの通話装置Cd1と、監視センタ2に設けられた通話装置Cd2)が通話回線W1~W6によって相互に接続された状態となり、その結果として、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での同時通話(即ち、乗りかご1A及び1B内の利用者と監視センタ2内のオペレータの3者による同時通話)が可能になる。
そして、監視センタ2内のオペレータがフックスイッチ243のフック部分から受話器24を持ち上げることにより、当該フックスイッチ243がオン状態に切り替わり、それにより、上記同時通話が開始される。このとき、フックスイッチ243がオン状態に切り替わることを利用して、非常呼びランプ21A及び21Bの点灯や点滅を停止させてもよいし、呼出しブザー22の鳴動を停止させてもよい。
一方、制御部30は、ステップS106にて「受信していない(No)」と判断した場合には、スイッチ部Sw1~Sw6の切替えを行わずに(即ち、それら全てをオフ状態にしたまま)、ステップS107へ移行する。ステップS107では、制御部30は、監視センタ2において選択ボタン23により通話対象が選択されたか否かを判断するべく、選択ボタン23によって通話対象が選択されたときに出力される選択信号S2を受信したか否かを判断する。
そして、制御部30は、ステップS107にて「受信していない(No)」と判断した場合、ステップS101に戻り、当該ステップS101からの処理を再び実行する。一方、制御部30は、ステップS107にて「受信した(Yes)」と判断した場合には、乗りかご1A及び1Bのうちのどれが通話対象として選択されたのかを判断するべく、受信した選択信号S2がどのような信号であるのかを判断する(ステップS108)。具体的には、選択信号S2が、通話対象として乗りかご1Aのみが選択された信号S2a、通話対象として乗りかご1Bのみが選択された信号S2b、又は通話対象として乗りかご1A及び1Bの両方が選択された信号S2c、の何れであるのかを、制御部30は判断する。
制御部30は、ステップS108にて「信号S2aである」と判断した場合には、スイッチ部Sw1及びSw3のみをオフ状態からオン状態に切り替える一方で、他のスイッチ部Sw2及びSw4~Sw6をオフ状態にしておく(ステップS111)。これにより、制御部30は、乗りかご1Aと監視センタ2との間の通話回線W1及びW3のみを接続状態に切り替える。
即ち、制御部30は、監視センタ2において選択ボタン23により乗りかご1Aのみが通話対象として選択された場合には、スイッチ部Sw1及びSw3のみをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、選択された乗りかご1Aと監視センタ2との間の通話回線W1及びW3のみを接続状態にする。
これにより、乗りかご1A内の利用者と監視センタ2内のオペレータとの間での2者間通話が可能になる。
制御部30は、ステップS108にて「信号S2bである」と判断した場合には、スイッチ部Sw2及びSw4のみをオフ状態からオン状態に切り替える一方で、他のスイッチ部Sw1、Sw3、Sw5、及びSw6をオフ状態にしておく(ステップS112)。これにより、制御部30は、乗りかご1Bと監視センタ2との間の通話回線W2及びW4のみを接続状態に切り替える。
即ち、制御部30は、監視センタ2において選択ボタン23により乗りかご1Bのみが通話対象として選択された場合には、スイッチ部Sw2及びSw4のみをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、選択された乗りかご1Bと監視センタ2との間の通話回線W2及びW4のみを接続状態にする。
これにより、乗りかご1B内の利用者と監視センタ2内のオペレータとの間での2者間通話が可能になる。
制御部30は、ステップS108にて「信号S2cである」と判断した場合には、ステップS110へ移行して、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替える。具体的には、制御部30は、スイッチ部Sw1~Sw4の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、乗りかご1A及び1Bのそれぞれと監視センタ2との間の全ての通話回線W1~W4を接続状態にし、且つ、スイッチ部Sw5及びSw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、2つの乗りかご1A及び1Bの間の全ての通話回線W5及びW6を接続状態にする。これにより、制御部30は、通話回線W1~W6の全てを接続状態に切り替える。
即ち、制御部30は、監視センタ2において選択ボタン23により乗りかご1A及び1Bの全てが通話対象として選択された場合には、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合と同様、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、通話回線W1~W6の全てを接続状態にする。
これにより、乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合と同様、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での同時通話(即ち、乗りかご1A及び1B内の利用者と監視センタ2内のオペレータの3者による同時通話)が可能になる。
このような切替処理によれば、2つの乗りかご1A及び1Bの少なくとも何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押された場合や、監視センタ2において選択ボタン23により乗りかご1A及び1Bの全てが通話対象として選択された場合に、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での同時通話が可能になるため、監視センタ2内のオペレータは、一度の通話で、2つの乗りかご1A及び1B内の利用者に対応することが可能になる。また、監視センタ2内のオペレータが何れか一方の乗りかご1A(又は1B)内の利用者と会話した場合でも、もう一方の乗りかご1B(又は1A)内の利用者は、その会話を聞くことができるため、そのときの状況を把握することができる。従って、何れか一方の乗りかご1A(又は1B)内の利用者との通話が完了するまで、もう一方の乗りかご1B(又は1A)内の利用者を待たせる必要がなくなる。よって、2つの乗りかご1A及び1Bに対してオペレータ1人で対応することが可能になると共に、非常時における乗りかご1A及び1B内の利用者の不安が緩和され、且つ、乗りかご1A及び1B内の利用者への非常時の対応に要する時間が短縮化される。このように、上記切替処理によれば、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2との間での通話が効率化される。
また、上記切替処理においては、監視センタ2において選択ボタン23により乗りかご1A及び1Bの何れか1つのみが通話対象として選択された場合に、当該通話対象と監視センタ2との間での2者間通話が可能になる。よって、監視センタ2内のオペレータは、乗りかご1A及び1B内を監視カメラ(不図示)などで監視している場合において、乗りかご1A又は1B内に非常事態が発生した場合(例えば、乗りかご1A又は1B内で利用者が倒れた場合など)に、当該非常事態が発生した乗りかご1A又は1B内の利用者に対して監視センタ2から呼掛けを行うことが可能になる。
[2]変形例
[2-1]第1変形例
上述した通話システムは、ダブルデッキ型のエレベータに限らず、1つの昇降路内において3つ以上の乗りかご1が連なって昇降するマルチデッキ型のエレベータや、1つの昇降路内において2つ以上の乗りかご1が互いの干渉を避けて個々に昇降するマルチカーエレベータなどにも適用可能である。これらのエレベータに適用した場合、通話制御装置3は、所定の指令信号を受信した場合に、複数の乗りかご1のそれぞれと監視センタ2との間の全ての通話回線Wを接続状態にし、且つ、当該複数の乗りかご1の間の全ての通話回線Wを接続状態にする。
ここで、上記所定の指令信号は、複数の乗りかご1の何れか1つにおいて非常呼びボタン11が押されたときに出力される非常呼び信号S1、及び、監視センタ2において選択ボタン23により複数の乗りかご1の全てが通話対象として選択されたときに出力される選択信号S2、の少なくとも何れか1つである。
これにより、全ての乗りかご1と監視センタ2とで構成されるグループ内での同時通話が可能になる。このため、監視センタ2内のオペレータは、一度の通話で、全ての乗りかご1内の利用者に対応することが可能になる。また、監視センタ2内のオペレータが何れか1つの乗りかご1内の利用者と会話した場合でも、他の乗りかご1内の利用者は、その会話を聞くことができるため、そのときの状況を把握することができる。従って、何れか1つの乗りかご1内の利用者との通話が完了するまで、他の乗りかご1内の利用者を待たせる必要がなくなる。よって、全ての乗りかご1に対してオペレータ1人で対応することが可能になると共に、非常時における乗りかご1内の利用者の不安が緩和され、且つ、乗りかご1内の利用者への非常時の対応に要する時間が短縮化される。
[2-2]第2変形例
図4は、第2変形例に通話制御装置3の構成を示したブロック図である。上述した通話システムにおいて、監視センタ2内のフックスイッチ243からは、受話器24が持ち上げられることによって当該フックスイッチ243がオン状態に切り替わったときに、切替信号S3が出力されてもよい。そして、通話制御装置3は、非常呼び信号S1又は選択信号S2(信号S2c)を受信した場合(ステップS101又はS106にて「受信した(Yes)」と判断した場合、或いはステップS108にて「信号S2cである」と判断した場合)であって、且つ、切替信号S3(指令信号)を受信した場合に、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えてもよい。
或いは、通話制御装置3は、非常呼び信号S1又は選択信号S2(信号S2c)を受信したか否かに拘らず、切替信号S3(指令信号)を受信した場合に、スイッチ部Sw1~Sw6の全てをオフ状態からオン状態に切り替えるものであってもよい。
このような通話システムによれば、監視センタ2内のオペレータが受話器24を持ち上げたときに、全ての通話装置Cd1及びCd2(乗りかご1A及び1Bに設けられた2つの通話装置Cd1と、監視センタ2に設けられた通話装置Cd2)が通話回線W1~W6によって相互に接続された状態となり、その結果として、乗りかご1A及び1Bと監視センタ2とで構成されるグループ内での同時通話(即ち、乗りかご1A及び1B内の利用者と監視センタ2内のオペレータの3者による同時通話)が可能になる。
[2-3]第3変形例
上述した通話システムにおいて、通話制御装置3は、図3に示された切替処理のうちのステップS101~S106の処理を、監視センタ2内のオペレータに情報を提供するための処理(情報提供処理)として切替処理から切り離して実行してもよい。尚、図5及び図6は、第3変形例に係る通話制御装置3にて実行される情報提供処理及び切替処理をそれぞれ示したフローチャートである。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1、1A、1B 乗りかご
2 監視センタ
3 通話制御装置
11、11A、11B 非常呼びボタン
12、12A、12B マイク
13、13A、13B スピーカ
21A、21B 非常呼びランプ
22 呼出しブザー
23 選択ボタン
24 受話器
30 制御部
S1、S1A、S1B 非常呼び信号
S2 選択信号
S2a、S2b、S2c 信号
S3 切替信号
W、W1、W2、W3、W4、W5、W6 通話回線
241 マイク
242 スピーカ
243 フックスイッチ
Cd1、Cd2 通話装置
Sw1、Sw2、Sw3、Sw4、Sw5、Sw6 スイッチ部

Claims (5)

  1. 昇降路内に複数の乗りかごが設けられたエレベータにおいて、前記乗りかごと監視センタとで構成されるグループ内での通話を可能にする通話制御装置であって、
    所定の指令信号を受信した場合に、前記複数の乗りかごのそれぞれと前記監視センタとの間の全ての通話回線を遮断状態から接続状態にし、且つ、前記複数の乗りかごの間の全ての通話回線を遮断状態から接続状態にすることにより、前記グループ内での同時通話を可能にする、エレベータの通話制御装置。
  2. 前記グループ内での同時通話を可能にする前記通話回線にそれぞれ対応する複数のスイッチ部と、
    前記スイッチ部の切替えを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記所定の指令信号を受信した場合に、前記スイッチ部の全てをオフ状態からオン状態に切り替えることにより、前記通話回線の全てを遮断状態から接続状態にする、請求項1に記載のエレベータの通話制御装置。
  3. 前記所定の指令信号は、前記複数の乗りかごの何れか1つにおいて非常呼びボタンが押されたときに出力される非常呼び信号、前記監視センタにおいて前記複数の乗りかごの全てが通話対象として選択されたときに出力される選択信号、及び、前記監視センタにおいて受話器が持ち上げられることでフックスイッチが切り替わったときに出力される切替信号、の少なくとも何れか1つである、請求項1又は2に記載のエレベータの通話制御装置。
  4. 前記所定の指令信号として、前記非常呼び信号又は前記選択信号を受信し、且つ、前記切替信号を更に受信した場合に、前記同時通話を可能にする、請求項に記載のエレベータの通話制御装置。
  5. 前記監視センタにおいて前記複数の乗りかごの何れか1つが通話対象として選択されたときに出力される選択信号を受信した場合には、選択された乗りかごと前記監視センタとの間の通話回線のみを接続状態にする、請求項1~の何れかに記載のエレベータの通話制御装置。
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