JP6996451B2 - 分析支援装置および分析支援方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態に係る分析支援装置および分析支援方法について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る分析支援装置を含む分析システムの構成を示す図である。図1に示すように、分析システム100は、処理装置10、質量分析装置30およびデータベース記憶装置40を含む。
図2は、図1の分析支援装置20の構成を示す図である。図2に示すように、分析支援装置20は、機能部として、スペクトル取得部21、指定受付部22、探索部23、注釈表示部24、指定受付部25、推定部26、識別表示部27および差異表示部28を含む。図1のCPU11が記憶部14に記憶された分析支援プログラムを実行することにより、分析支援装置20の機能部が実現される。分析支援装置20の機能部の一部または全てが電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
図3~図6は、分析支援装置20の動作の一例を説明するための図である。図3に示すように、スペクトル取得部21により取得された質量スペクトルが表示装置16に表示される。図3においては、質量電荷比が約「1505」から約「1890」の範囲におけるピーク強度が縦軸方向に5倍に拡大されて表示されている。図4~図6においても同様である。使用者は、操作部15を操作してカーソルCを質量スペクトルにおける所望のピークに重ねることにより、当該ピークを指定ピークとして指定することができる。
図8は、分析支援プログラムにより行われる分析支援処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。まず、スペクトル取得部21は、質量スペクトルが取得されたか否かを判定する(ステップS1)。質量スペクトルが取得されない場合、スペクトル取得部21は、質量スペクトルが取得されるまで待機する。質量スペクトルが取得された場合、スペクトル取得部21は、取得された質量スペクトルを表示装置16に表示させる(ステップS2)。
本実施の形態に係る分析支援装置20において、使用者は、表示装置16に識別可能に表示された関連ピークを視認することにより、所望の指定ペプチド・バリアントと共通の構造を有する関連ペプチド・バリアントが試料に含まれている可能性があるか否かを容易に確認することができる。関連ペプチド・バリアントが試料に含まれていることが確認された場合には、指定ピークおよび関連ピークについて、優先的にかつ詳細に分析を進めることができる。一方、関連ペプチド・バリアントが試料に含まれていることが確認されない場合には、当該試料についての不要な分析を行うことを回避することができる。これらの結果、質量スペクトルにおける所望のピークの効率的な分析を行うことができる。
(a)上記実施の形態において、質量分析装置30はMALDI法によるイオン源を用いたイオントラップ質量分析装置であるが、本発明はこれに限定されない。質量分析装置30は、液体クロマトグラフィ質量分析装置(LC/MS)等の他の方式による質量分析装置であってもよい。
Claims (6)
- 既知のペプチド・バリアントの同定結果を示すデータベースおよび表示装置を用いた試料の分析支援装置であって、
未知のペプチド・バリアントを含む試料の質量スペクトルを取得し、取得された前記質量スペクトルを前記表示装置に表示させるスペクトル取得部と、
前記質量スペクトルにおけるいずれかのピークの指定を受け付ける第1の指定受付部と、
指定されたピークである指定ピークについての質量電荷比に対応する1以上のペプチド・バリアントを前記データベースから探索する探索部と、
前記探索部により探索された1以上のペプチド・バリアントを前記表示装置に表示させる探索結果表示部と、
前記表示装置に表示された1以上のペプチド・バリアントのうち、いずれかのペプチド・バリアントの指定を受け付ける第2の指定受付部と、
前記質量スペクトルにおけるピークのうち、指定されたペプチド・バリアントである指定ペプチド・バリアントと共通の構造を有する関連ペプチド・バリアントに対応する関連ピークを、前記指定ピークと当該関連ピークとの質量電荷比の差に基づいて推定する推定部と、
前記質量スペクトルにおいて前記関連ピークを識別可能に前記表示装置に表示させる識別表示部とを備える、分析支援装置。 - 前記識別表示部は、前記関連ピークに対応する所定の指標を前記表示装置に表示させる、請求項1記載の分析支援装置。
- 前記質量スペクトルにおいて、前記指定ペプチド・バリアントと前記関連ペプチド・バリアントとの構造の差異を識別可能に前記表示装置に表示させる差異表示部をさらに備える、請求項1または2記載の分析支援装置。
- 前記差異表示部は、前記指定ペプチド・バリアントに対して異なる前記関連ペプチド・バリアントのアミノ酸残基を前記関連ピークに対応するように前記表示装置に表示させる、請求項3記載の分析支援装置。
- 前記差異表示部は、前記指定ペプチド・バリアントと前記関連ペプチド・バリアントとの構造の差異をC末端とN末端とで区別可能に前記表示装置に表示させる、請求項3または4記載の分析支援装置。
- 既知のペプチド・バリアントの同定結果を示すデータベースおよび表示装置を用いた試料の分析支援方法であって、
未知のペプチド・バリアントを含む試料の質量スペクトルを取得し、取得された前記質量スペクトルを前記表示装置に表示させるステップと、
前記質量スペクトルにおけるいずれかのピークの指定を受け付けるステップと、
指定されたピークである指定ピークについての質量電荷比に対応する1以上のペプチド・バリアントを前記データベースから探索するステップと、
探索された1以上のペプチド・バリアントを前記表示装置に表示させるステップと、
前記表示装置に表示された1以上のペプチド・バリアントのうち、いずれかのペプチド・バリアントの指定を受け付けるステップと、
前記質量スペクトルにおけるピークのうち、指定されたペプチド・バリアントである指定ペプチド・バリアントと共通の構造を有する関連ペプチド・バリアントに対応する関連ピークを、前記指定ピークと当該関連ピークとの質量電荷比の差に基づいて推定するステップと、
前記質量スペクトルにおいて前記関連ピークを識別可能に前記表示装置に表示させるステップとを含む、分析支援方法。
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