JP6994415B2 - センターベアリングサポート構造 - Google Patents

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本発明は、センターベアリングサポート構造に関するものである。
従来から、センターベアリングサポート構造として、車体側に固定される外環の内周に、エラストマ材料からなる弾性体を介して内環を設け、この内環の内周に、プロペラシャフトを回転自在に支持するセンターベアリングを装着し、内環における第一の金属環の外端部には所要数の溝が形成され、この溝は、プロペラシャフトに装着されたダストカバーとの間の隙間に、ダストカバーの回転によってその外側へ向けて流体の流れを生じる方向性をもつことによって、センターベアリング側への泥水や塵埃の侵入を遮断するシール機構を構成した技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001-280342号公報
しかしながら、前記従来の技術では、シール機構により、センターベアリングのシールを行うことはできるが、プロペラシャフトのすべての回転域でシールを行う構造となっている。
そのため、車両の速度が高く、プロペラシャフトの回転数が高い場合には、プロペラシャフトとシール機構とが接触しているため、異音が発生したり、シールの耐久性が低下してしまう。また、プロペラシャフトとシール機構との接触によりプロペラシャフトに対する摩擦抵抗が増加してしまい、燃費性能の低下を招くおそれがある。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、プロペラシャフトの回転数に応じて、適正にセンターベアリングのシールを行うことのできるセンターベアリングサポート構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るセンターベアリングサポート構造は、プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、前記移動部材に形成された当接部と、前記プロペラシャフトが高速回転時に前記当接部に当接し前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させるウエイトボールと、から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、プロペラシャフトの回転数が低い場合には、センターベアリングのシールを行うことができ、プロペラシャフトの回転数が高くなったら、
ウエイトボールが遠心力によりプロペラシャフトの外方に移動して当接部に当接することで移動部材を移動させることにより、センターベアリングのシールを解除することができ、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
前記構成において、前記移動機構は、前記付勢部材と前記当接部とを一体に形成して構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、付勢部材と当接部とを一体に形成することにより、移動機構を簡単な構造とすることができる。
また、本発明に係るセンターベアリングサポート構造は、プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記移動部材と一体に形成され、前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、前記プロペラシャフトが高速回転時に前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させるウエイトボールと、を一体に形成したことを特徴とする。
本発明によれば、プロペラシャフトの回転数が低い場合には、センターベアリングのシールを行うことができ、プロペラシャフトの回転数が高くなったら、ウエイトボールが遠心力によりプロペラシャフトの外方に移動してシール部によるセンターベアリングのシールを解除することができ、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。また、移動機構を移動部材と一体に形成することにより、移動機構を簡単な構造とすることができる。
また、本発明に係るセンターベアリングサポート構造は、プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、前記プロペラシャフトが高速回転時に風圧により前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる羽根部材と、から構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、プロペラシャフトの回転数が低い場合には、センターベアリングのシールを行うことができ、プロペラシャフトの回転数が高くなったら、羽根部材が回転されて風圧を発生させ、この風圧を受けて移動部材を移動させることにより、センターベアリングのシールを解除することができ、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。

本発明によれば、プロペラシャフトの回転数が低い場合には、センターベアリングのシールを行うことができ、プロペラシャフトの回転数が高くなったら、ウエイトボールが遠心力によりプロペラシャフトの外方に移動して当接部に当接することで移動部材を移動させることにより、センターベアリングのシールを解除することができ、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
本発明に係るセンターベアリングサポート構造の第1実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第5実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第6実施形態を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るセンターベアリングサポート構造の第1実施形態を示す概略断面図である。
図1に示すように、センターベアリングサポート1は、例えば、自動車のプロペラシャフト10の軸方向中間部の外周に装着されるセンターベアリング11を、車体側に弾性的に支持し、走行中におけるプロペラシャフト10側と車体側との間での振動伝達を低減するものである。
センターベアリングサポート1は、図示しない外環と、この外環の内周側に配置された内環12とを備え、外環と内環12との間には、屈曲した断面形状を有するエラストマ材料などからなる弾性体(図示せず)が設けられており、プロペラシャフト10を弾性的に支持するように構成されている。
プロペラシャフト10の外周側と内環12との間には、センターベアリング11が設けられている。センターベアリング11は、アウターレース13およびインナーレース14と、その間に回転自在に保持された多数の鋼球15とからなるボールベアリングから構成されている。センターベアリング11は、アウターレース13が、内環12に適当な締め代をもって圧入嵌着され、インナーレース14が、プロペラシャフト10の外周面に嵌合されて支持されている。
内環12の内周面には、例えば、ゴムなどの弾性材料からなるシール部材16が内方に向けて設置されている。
本実施形態においては、プロペラシャフト10の外周には、移動部材20がプロペラシャフト10の回転軸方向に移動自在に取り付けられている。移動部材20は、環状の本体21と、この本体21の外周側から外方に向けて延在しプロペラシャフト10の回転軸方向に傾斜する当接部22と、この当接部22の先端部から軸方向に沿って内環12の内周側に延在する環状のシール部23と、を備えている。
シール部23は、先端部に向かって厚さが小さくなる曲面テーパ状に形成されている。これにより、移動部材20が軸方向に移動して、シール部23がシール部材16に接触する際に、徐々に接触することになり、シール部23が接触する際の動作を円滑に行うことが可能となる。なお、シール部23は、曲面テーパ状に限定されるものではなく、例えば、段状に形成することにより、シール部23が接触する際の動作を円滑に行うように構成してもよい。
シール部23は、プロペラシャフト10が回転していない状態で、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシール状態が保持されている。
プロペラシャフト10の外周側には、ボール支持板30が配置されており、ボール支持板30の外周縁は、シール部23の内周面に近接して配置されている。
移動部材20の当接部22、シール部23およびボール支持板30に囲まれた部分には、ウエイトボール31が収容されている。ウエイトボール31は、周方向に複数(例えば、4つ)設けられている。各ウエイトボール31は、移動部材20の径方向に移動自在とされており、周方向には移動しないように保持されている。
さらに、プロペラシャフト10の外周であって移動部材20の本体21の近傍には、移動機構の一部を構成する支持部材40が設けられている。支持部材40と移動部材20の本体21との間には、付勢部材としての付勢ばね41が配置されている。移動部材20は、付勢ばね41の付勢力により、プロペラシャフト10が回転していない状態で、シール部23の外周面がシール部材16に接触する位置に保持されている。
そして、プロペラシャフト10が所定回転数以上に回転駆動されると、ウエイトボール31が遠心力により外方に移動する。このウエイトボール31の移動に伴ってウエイトボール31が移動部材20の当接部22に当接して、遠心力により付勢ばね41の付勢力に抗して移動部材20を図1において左方向に移動させる。これにより、移動部材20のシール部23とシール部材16との接触が解除されるように構成されている。
すなわち、本実施形態においては、移動部材20の当接部22、ウエイトボール31および付勢ばね41により移動機構が構成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
プロペラシャフト10が回転していない状態では、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持されている。
プロペラシャフト10が回転駆動されると、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数より低い場合は、ウエイトボール31は、当接部22に当接するが、移動部材20を軸方向に移動させる程の遠心力は加わっていないので、シール部23とシール部材16との接触が保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて、ウエイトボール31に所定の遠心力が加わると、ウエイトボール31に対して遠心力により外方に向かう力が発生し、ウエイトボール31が移動部材20の当接部22を押圧する。これにより、付勢ばね41の付勢力に抗して移動部材20を図1において左方向に移動され、移動部材20のシール部23とシール部材16との接触が解除される。
例えば、車両が水たまりに進入する場合などセンターベアリング11が水没するおそれがある場合は、一般に、車両は、低速で進入する。本実施形態においては、低速状態で、プロペラシャフト10の回転数が低い場合は、シール部23とシール部材16との接触が保持されるため、センターベアリング11のシールを確保することができる。
これに対して、車両が高速で走行している場合は、センターベアリング11が水没するような事態は想定しにくいので、プロペラシャフト10の回転数が高い場合には、センターベアリング11のシールを解除した場合でも、センターベアリング11の近傍に設置される図示しないガードを設けるだけで、センターベアリング11への水などの浸入を防止することができる。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
以上述べたように、本実施形態においては、プロペラシャフト10の外周におけるシールを行うシール部材16と、プロペラシャフト10の軸方向に移動自在とされ、シール部材16に接触する移動部材20とを備え、プロペラシャフト10が低速回転時は移動部材20のシール部23をシール部材16に接触させた状態に保持し、プロペラシャフト10が高速回転時は、ウエイトボール31の遠心力によるウエイトボール31の移動により移動部材20のシール部23をシール部材16と接触させないように移動させる。
これにより、車両が低速走行しており、プロペラシャフト10の回転数が低い場合には、センターベアリング11のシールを行うことができ、プロペラシャフト10の回転数が高くなったら、センターベアリング11のシールを解除することにより、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2実施形態を示す概略断面図である。
図2に示すように、本実施形態においては、第1実施形態で適用された移動部材20を付勢する付勢ばねの代わりにゴムなどの弾性材料からなる付勢部材42を用いるようにしたものである。
すなわち、本実施形態においては、付勢部材42は、プロペラシャフト10の外周に装着される支持部材40と、支持部材40と移動部材20の本体21とを連結するプロペラシャフト10の半径方向外方に膨出する弾性部43とを備えている。付勢部材42は、弾性部43の弾性力により移動部材20を、図2において右方向に付勢している。
本実施形態においては、移動部材20の当接部22、ウエイトボール31および付勢部材42により移動機構が構成される。
その他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、プロペラシャフト10が回転していない状態または回転数が低い場合は、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて、ウエイトボール31に所定の遠心力が加わると、ウエイトボール31が遠心力により外方に移動し、ウエイトボール31が移動部材20の当接部22に当接する。これにより、付勢部材42の付勢力に抗して移動部材20を図2において左方向に移動され、移動部材20のシール部23とシール部材16との接触が解除される。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図3は、本発明の第3実施形態を示す概略断面図である。
図3に示すように、本実施形態においては、第1実施形態および第2実施形態で適用された移動部材20を変形させた例を示している。
本実施形態の移動部材20は、プロペラシャフト10の外周側において外方に向けて延在しプロペラシャフト10の回転軸方向に傾斜する当接部22と、この当接部22の先端部から軸方向に沿って内環12の外周側に延在するシール部23と、から構成されている。
内環12の外周側には、シール部23の内周面に当接するシール部材16が配置されている。
すなわち、本実施形態においては、移動部材20、当接部22およびシール部23のみで構成し、移動機構と一体としたものである。
また、本実施形態においては、移動部材20の当接部22、ウエイトボール31および付勢部材42により移動機構が構成される。
その他の構成は、前記各実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、プロペラシャフト10が回転していない状態または回転数が低い場合は、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて、ウエイトボール31に所定の遠心力が加わると、ウエイトボール31が遠心力により外方に移動し、ウエイトボール31が移動部材20の当接部22に当接する。これにより、付勢部材42の付勢力に抗して移動部材20を図3において左方向に移動され、移動部材20のシール部23とシール部材16との接触が解除される。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図4は、本発明の第4実施形態を示す概略断面図である。
図4に示すように、本実施形態においては、付勢部材42と移動部材20とを一体に形成するようにしたものである。
本実施形態においては、付勢部材42は、環状の支持部材40と、蛇腹状に形成された弾性部43とから構成されている。
また、弾性部43の内側には、ウエイトボール31が配置されている。弾性部43のセンターベアリング11側端部には、環状のシール部23が設けられている。
本実施形態においては、弾性部43およびウエイトボール31により移動機構が構成される。
その他の構成は、前記各実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、プロペラシャフト10が回転していない状態または回転数が低い場合は、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて、ウエイトボール31に所定の遠心力が加わると、ウエイトボール31が遠心力により外方に移動する。このウエイトボール31の外方への移動に伴って、蛇腹状の弾性部43が外方に移動し、これにより、シール部23は、図5において左方向に移動され、シール部23とシール部材16との接触が解除される。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図5は、本発明の第5実施形態を示す概略断面図である。
図5に示すように、本実施形態においては、プロペラシャフト10の外周側には、環状の移動部材20が設けられている。プロペラシャフト10と移動部材20とは、セレーション結合されており、これにより、移動部材20は、プロペラシャフト10と一緒に回転駆動されるとともに、プロペラシャフト10の軸方向に移動自在に構成されている。
移動部材20の外周面には、複数枚の羽根部材45が取り付けられており、移動部材20のセンターベアリング11側端部には、環状のシール部23が設けられている。
さらに、プロペラシャフト10の外周であって移動部材20の近傍には、支持部材40が設けられている。支持部材40と移動部材20との間には、付勢ばね41が配置されている。移動部材20は、付勢ばね41の付勢力により、プロペラシャフト10が回転していない状態で、シール部23の外周面がシール部材16に接触する位置に保持されている。
本実施形態においては、羽根部材45および付勢部材42により移動機構が構成される。
その他の構成は、前記各実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、プロペラシャフト10が回転していない状態または回転数が低い場合は、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて回転されると、羽根部材45が回転されて風圧を発生させ、この風圧を受けて移動部材20が付勢ばね41の付勢力に抗して、図5において左方向に移動する。これにより、シール部23とシール部材16との接触が解除される。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図6は、本発明の第6実施形態を示す概略断面図である。
図6に示すように、本実施形態においては、第5実施形態で適用された付勢ばねの代わりに、ゴムなどの弾性材料からなる付勢部材42を用いるようにしたものである。
すなわち、本実施形態においては、付勢部材42は、フランジと移動部材20との間に装着されており、蛇腹状の付勢部材42とされている。付勢部材42は、その弾性力により移動部材20を、図6において右方向に付勢している。
本実施形態においては、羽根部材45および付勢部材42により移動機構が構成される。
その他の構成は、図5に示す第5実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、プロペラシャフト10が回転していない状態または回転数が低い場合は、シール部23の外周面がシール部材16に接触しており、センターベアリング11のシールが保持される。
そして、プロペラシャフト10の回転数が所定回転数を超えて回転されると、移動部材20の羽根部材45が風圧を受けることにより、移動部材20が付勢部材42の付勢力に抗して、図6において左方向に移動する。これにより、シール部23とシール部材16との接触が解除される。
このようにプロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23がシール部材16に接触しないようにすることで、シールの接触時に発生する異音の低減、シール部材16の耐久性の向上およびフリクションの低減を図ることができる。
また、付勢部材42により、フランジと移動部材20との間におけるプロペラシャフト10の外周側が被覆されているため、プロペラシャフト10の移動部材20の摺動部分を泥水や塵埃などから有効に保護することができる。
なお、本発明は前記実施形態に記載のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、前記各実施形態においては、プロペラシャフト10が高速で回転している場合に、移動部材20のシール部23をシール部材16に接触させないようにしたが、プロペラシャフト10が高速で回転した場合に、シール部材16に対するシール部23の接触力を低下させるようにしても、同様の作用、効果を奏することができる。
1 センターベアリングサポート
10 プロペラシャフト
11 センターベアリング
16 シール部材
20 移動部材
21 本体
22 当接部
23 シール部
30 ボール支持板
31 ウエイトボール
40 支持部材
41 付勢ばね
42 付勢部材
43 弾性部
45 羽根部材

Claims (4)

  1. プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、
    前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、
    前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、
    前記移動部材に形成された当接部と、
    前記プロペラシャフトが高速回転時に前記当接部に当接し前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させるウエイトボールと、から構成されていることを特徴とするセンターベアリングサポート構造。
  2. 前記移動機構は、前記付勢部材と前記当接部とを一体に形成して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンターベアリングサポート構造。
  3. プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、
    前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、
    前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記移動部材と一体に形成され、
    前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、前記プロペラシャフトが高速回転時に前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させるウエイトボールと、を一体に形成したことを特徴とするセンターベアリングサポート構造。
  4. プロペラシャフトの外周におけるシールを行うシール部材と、
    前記プロペラシャフトの軸方向に移動自在とされ、前記シール部材に接触するシール部を備えた移動部材と、
    前記移動部材の前記シール部を、前記プロペラシャフトが低速回転時は前記シール部材に接触させ、前記プロペラシャフトが高速回転時は前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、前記プロペラシャフトが低速回転時に前記シール部を前記シール部材に接触させるように付勢する付勢部材と、
    前記プロペラシャフトが高速回転時に風圧により前記シール部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記シール部材と接触させないかまたは接触力を低下させるように移動させる羽根部材と、から構成されていることを特徴とするセンターベアリングサポート構造。
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