JP6990824B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP6990824B2
JP6990824B2 JP2017025188A JP2017025188A JP6990824B2 JP 6990824 B2 JP6990824 B2 JP 6990824B2 JP 2017025188 A JP2017025188 A JP 2017025188A JP 2017025188 A JP2017025188 A JP 2017025188A JP 6990824 B2 JP6990824 B2 JP 6990824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
pressing
cleaned
unit
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017025188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018130239A (ja
Inventor
裕司 堀端
潤一 縄間
雅弘 河合
真理子 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017025188A priority Critical patent/JP6990824B2/ja
Priority to CN201880008166.4A priority patent/CN110226002B/zh
Priority to PCT/JP2018/003931 priority patent/WO2018150941A1/ja
Publication of JP2018130239A publication Critical patent/JP2018130239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6990824B2 publication Critical patent/JP6990824B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F13/00Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, with agitators therein contacting the articles being washed 
    • D06F13/04Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, with agitators therein contacting the articles being washed  wherein the agitator has an axial motion only
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F17/00Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, wherein the washing action is effected solely by circulation or agitation of the washing liquid
    • D06F17/02Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, wherein the washing action is effected solely by circulation or agitation of the washing liquid by pumps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

本発明は、衣類等の洗濯物を洗う洗濯機に関するものである。
従来の洗濯機は、衣類等の洗濯物を回転槽内で撹拌して洗う縦型洗濯機や、洗濯物を回転槽内でその回転方向へ持ち上げて上方から落下させて叩き洗いするドラム式洗濯機がある。いずれの洗濯機も洗剤の化学力に加えて、洗濯物に機械力を作用させて洗うものであり、洗った洗濯物の脱水は、回転槽の高速回転による遠心力で洗濯物から水分を分離する遠心力脱水が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
洗濯物に機械力を作用させて洗うこれらの洗濯機は、布傷みが生じ易いものや、洗濯物が絡んで引っ張られることにより型崩れしやすいもの、風合いが劣化し易いもの(一般的に手洗いされるもので、例えば、セーター、カーディガン等の毛糸の編み物や毛織物、極細の繊維で作られたデリケートな素材のスカーフ等)の洗濯には不適切であるとともに、洗った後の脱水も前記の洗濯物には遠心力脱水は不適切である。
遠心力脱水は、脱水効率が高いという利点がある反面、回転槽の高速回転による振動や騒音の課題があることから、脱水時の振動、騒音を低減するために、洗濯物から水分を吸引して脱水することが考えられている(例えば、特許文献2~4参照)。
前記特許文献2に記載されたドラム式全自動洗濯機は、図5に示されるように、ドラム51内の空気とともに洗濯物52から水分を吸引するもので、ドラム51の外周壁を覆ってドラム51の通水孔53と連通する吸引体54を設け、ドラム51の内周壁に張り付いた洗濯物52が含む水分を吸引ポンプ55により吸引体54を通して吸引し、脱水するものである。
また、前記特許文献3に記載された洗濯機は、図6に示されるように、内蓋61で密閉した洗濯兼脱水槽62の内部を減圧し、洗濯物63の水分を吸引脱水するもので、洗濯兼脱水槽62の扉64と、脱水開口65を設けた脱水面66上に支持された洗濯物63との間を移動可能とした内蓋61を設け、吸引手段67を機能することにより内蓋61が洗濯物63に密着して洗濯物63周りを排気排水するものである。
また、前記特許文献4に記載された脱水装置は、洗濯槽の下方空間を減圧装置により減圧し、蛇腹形状の伸縮部の下端に設けた押圧部を下動させて洗濯物を押圧圧縮して脱水するものである。
特開平10-201988号公報 特開平7-222894号公報 特開2007-387号公報 特開昭63-21097号公報
しかしながら、前記特許文献2~4に記載された従来の構成では、洗濯槽を回転させることなく所定の脱水性能を実現することができるが、洗い工程では、ドラムの回転による
叩き洗いや、パルセータで撹拌することによる擦り洗いを行う。このため、デリケートな素材で構成された衣類に傷みが生じたり、洗濯物が絡んで引っ張られることによって型崩れが生じたり、さらには、風合いが劣化したりする等の課題があった。また、洗いから脱水までの洗濯運転を実行するためには、モータや吸引ポンプといった複数の駆動部が必要であることから、構成が複雑で大型化するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被洗浄物に機械力を作用させて洗ったり絞ったりすることが不適切な被洗浄物に対して、被洗浄物を傷めることなく洗浄するとともに、洗いから脱水までの洗濯運転において必要とされる複数のポンプによる動作を一つのポンプで兼用して行うように構成され、構成を簡素化されることが可能な洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の被洗浄物を押圧する押圧部と、前記押圧部に空気を供給して加圧する加圧部と、前記被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引部と、前記押圧部と前記加圧部の吐出口とを接続する加圧経路と、前記洗浄槽と前記吸引部の吸入口とを接続する吸引経路と、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を制御して洗濯運転を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記洗い工程において、前記加圧部を駆動し前記押圧部に空気を供給して被洗浄物を押圧する押し洗いを行い、前記脱水工程において、前記吸引部を駆動し被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引脱水を行うように構成され、前記吐出口と前記吸入口とを有し、前記加圧部と前記吸引部とを兼用するポンプが設けられたものである。
これにより、被洗浄物に機械力を作用させて洗ったり絞ったりすることが不適切な被洗浄物に対して、洗い工程では、被洗浄物を押圧して押し洗いを行い、脱水工程では、被洗浄物から洗浄水を吸引して吸引脱水を行うことで、被洗浄物を傷めることなく、洗いと脱水を効果的に行うことができる。さらに、洗い工程の加圧動作と脱水工程の吸引動作を一つのポンプで行うことができるので、構成の簡略化と小型化を実現することができる。
本発明の洗濯機は、被洗浄物を傷めることなく、洗いと脱水を効果的に行うことができるとともに、洗いから脱水までの洗濯運転を一つのポンプで行うことができるので、構成の簡略化と小型化を実現することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の要部断面図 本実施の形態における洗濯機の蓋体を開いた状態の要部断面図 (a)本実施の形態における洗濯機の洗い動作を示す作用図(b)本実施の形態における洗濯機の洗い動作を示す作用図 本実施の形態における洗濯機の脱水動作を示す作用図 従来の洗濯機の構成図 従来の洗濯機の他の例の構成図
第1の発明の洗濯機は、被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内の被洗浄物を押圧する押圧部と、前記押圧部に空気を供給して加圧する加圧部と、前記被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引部と、前記押圧部と前記加圧部の吐出口とを接続する加圧経路と、前記洗浄槽と前記吸引部の吸入口とを接続する吸引経路と、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を制御して洗濯運転を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記洗い工程において、前記押圧部に空気を供給して被洗浄物を押圧する押し洗いを行い、前記脱水工
程において、被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引脱水を行うように構成され、前記吐出口と前記吸入口とを有し、前記加圧部と前記吸引部とを兼用するポンプが設けられたものである。
これにより、被洗浄物に機械力を作用させて洗ったり絞ったりすることが不適切な被洗浄物に対して、洗い工程では、被洗浄物を押圧して押し洗いを行い、脱水工程では、被洗浄物から洗浄水を吸引して吸引脱水を行うことで、被洗浄物を傷めることなく、洗いと脱水を効果的に行うことができる。さらに、洗い工程の加圧動作と脱水工程の吸引動作を一つのポンプで行うことができるので、構成の簡略化と小型化を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記押圧部は複数設けられ、前記押圧部と前記吸入口とを接続する減圧経路と、前記加圧経路に設けられ複数の前記押圧部と前記吐出口との連通を切り換える第1の切換部と、前記減圧経路に設けられ複数の前記押圧部と前記吸入口との連通を切り換える第2の切換部とを備え、前記制御部は、前記洗い工程において、前記ポンプを駆動するとともに前記第1の切換部と前記第2の切換部とをそれぞれ切り換えることにより、一方の前記押圧部から吸引した空気を他方の前記押圧部へ吐出する動作と、他方の前記押圧部から吸引した空気を一方の前記押圧部へ吐出する動作とを繰り返し、前記押圧部を交互に膨張収縮させて被洗浄物を押圧するように構成されたものである。
これにより、ポンプが複数の押圧部間の空気を移動させて被洗浄物の異なる部分を交互に押圧して押し洗いを行う。このため、洗浄中に洗浄槽内の空気量が変化することなく押圧力が一定に保たれることができ、効果的に洗浄することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記吸引経路に前記洗浄槽から吸引された空気と洗浄水とを分離する気液分離部が設けられ、前記制御部は、前記脱水工程において、前記ポンプを駆動して前記洗浄槽内の空気および洗浄水を吸引し、前記気液分離部に洗浄水を溜めるように構成されたものである。
これにより、ポンプは被洗浄物から洗浄水を効果的に吸引して脱水することができ、省スペースで効率的に脱水することができる。
第4の発明は、特に、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記押圧部の内部が外気と連通するように開閉する開閉部が設けられ、前記制御部は、前記脱水工程において、前記開閉部を開成して前記ポンプを駆動し、前記洗浄槽内の被洗浄物に含まれる洗浄水を吸引するとともに前記洗浄槽の内部を減圧して、前記開閉部を介して前記押圧部の内部が大気圧となって前記押圧部が被洗浄物を押圧するように構成されたものである。
これにより、ポンプによる吸引により減圧された洗浄槽の内部と、開閉部により大気開放されている押圧部との圧力差により被洗浄物を押圧することができる。このため、被洗浄物からの空気の吸引量に依らず、簡略な構成で効率的に脱水することができる。
第5の発明は、特に、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記第1の切換部は、前記吐出口と前記押圧部のいずれかとが連通するか、または、前記吐出口とすべての前記押圧部とが連通するように切換えるように構成され、前記第2の切換部は、前記吸入口と前記押圧部のいずれかとが連通するか、または、前記吸入口とすべての前記押圧部との連通が遮断されるように切換えるように構成されたものである。
これにより、制御部は、簡略な構成で空気の移動を行うことができ、安定した洗浄性能と脱水性能を実現することができる。
第6の発明は、特に、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記洗浄槽の内部に外気を導入する外気導入部が設けられ、前記制御部は、前記脱水工程において、前記ポンプを駆動して前記押圧部で被洗浄物を押圧し、被洗浄物から洗浄水を吸引するとともに、前記外気導入部から導入された空気を吸引するように構成されたものである。
これにより、ポンプによって洗浄水が吸引されてゆくにしたがって、外気導入部から導入された外気が被洗浄物の内部に導入されることで、被洗浄物の内部の洗浄水が空気により被洗浄物の外部へ押し出されて吸引される。このため、簡略な構成で効率的に脱水することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の要部断面図である。図2は、本実施の形態における洗濯機の蓋体を開いた状態の要部断面図である。図3(a)および図3(b)は、本実施の形態における洗濯機の洗い動作を示す作用図である。図4は、本実施の形態における洗濯機の脱水動作を示す作用図である。
図1~図2において、洗濯機1は、下部の水槽部6と、上部の蓋体5とで構成されている。水槽部6は、所定の深さを有する方形状に形成された洗浄槽4を備えている。洗浄槽4の上面に開口部3が形成され、衣類等の洗濯物である被洗浄物2を入れる開口になっている。蓋体5は、水槽部6の上辺の後縁にヒンジ部6aによって回動自在に取り付けられ、洗浄槽4の開口部3を開閉する蓋部5bを有している。
洗浄槽4の底部4aには、使用者によって被洗浄物2が形を整えて収容される。なお、本実施の形態の洗濯機において、被洗浄物2は、例えば、セーター、カーディガン等の毛織物や、極細の繊維で作られたデリケートな素材のスカーフ等、被洗浄物2に機械力が作用する一般的な洗濯機で洗うと型崩れしたり痛みやすい衣類などが特に有効である。
蓋体5の前面には、ハンドル5aが設けられている。蓋体5は、使用者がハンドル5aを持って矢印R1方向へ回動させることによって開口部3を開閉し、開いた状態で保持されるように構成されている。蓋体5は、開口部3を閉じるとロック装置(図示せず)により施錠されて閉じた状態に保持される。また、開くときはハンドル5aの操作でロック装置が解錠される。
蓋体5の内側には、加圧減圧部7が設けられている。本実施の形態において、加圧減圧部7は2組の第1の加圧減圧部7aと第2の加圧減圧部7bとで構成されている。具体的には、第1の加圧減圧部7aは、押圧部8aと、ポンプ10と、押圧部8aとポンプ10の吐出口10aとを接続する加圧経路9と、第1の切換部26aと、押圧部8aとポンプ10の吸入口10bとを接続する減圧経路90と、第2の切換部26bと、開閉部11aとを含む。
第2の加圧減圧部7bは、押圧部8bと、ポンプ10と、押圧部8bとポンプ10の吐出口10aとを接続する加圧経路9と、第1の切換部26aと、押圧部8bとポンプ10の吸入口10bとを接続する減圧経路90と、第2の切換部26bと、開閉部11bとを含む。ここで、ポンプ10と第1の切換部26aと第2の切換部26bとポンプ10からそれぞれの切換部までの経路は、両方の加圧減圧部7に兼用されている。
ポンプ10は、押圧部8(8a、8b)に空気を供給して加圧する加圧部であり、かつ、押圧部8(8a、8b)から空気を吸引して減圧する吸引部である。また、後述するが、吸引部としては、経路が切り換えられることにより、洗浄槽4内で被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水、および、洗浄槽4内の空気を吸引する機能も有する。ポンプ10は、これらの加圧部と吸引部とを兼用する。
押圧部8(8a、8b)は、例えば、ゴムや合成樹脂等で蛇腹形状を有して袋状に形成され、可撓性を有する。なお、加圧減圧部7(7a、7b)と押圧部8(8a、8b)および開閉部11(11a、11b)の複数を示すa、bの符号については、特に区別の必要がない場合には省略して表記する。
加圧経路9は、押圧部8とポンプ10の吐出口10aを接続し、途中に第1の切換部26aが設けられている。第1の経路9aは、第1の切換部26aと押圧部8aとの接続部分を構成する。第2の経路9bは、第1の切換部26aと押圧部8bとの接続部分を構成する。
減圧経路90は、押圧部8とポンプ10の吸入口10bを接続し、途中に第2の切換部26bが設けられている。第3の経路9cは、第2の切換部26bと押圧部8aとの接続部分を構成する。第4の経路9dは、第2の切換部26bと押圧部8bとの接続部分を構成する。
加圧経路9に設けられた第1の切換部26aは、ポンプ10の吐出口10aと押圧部8のいずれかとが連通するか、または、吐出口10aとすべての押圧部8とが連通するように切換えることができるように構成されている。また、第2の切換部26bは、ポンプ10の吸入口10bと押圧部8のいずれかとが連通するか、または、吸入口10bとすべての押圧部8とが遮断されるように切換えることができるように構成されている。
開閉部11(11a、11b)は、押圧部8(8a、8b)にそれぞれ設けられている。開閉部11は、後述する制御部39により開閉され、開成時には押圧部8の内部を外気に連通させ、ポンプ10によって押圧部8に供給された空気を外部へ排出したり、外気を導入したりする。
また、押圧部8には、それぞれ定圧開放弁(図示せず)が設けられている。定圧開放弁は、押圧部8の内部が所定の圧力になると開放して外部へ排気し、押圧部8の内部が所定の圧力を超えて加圧されることを防止する。押圧部8は、定圧開放弁により設定された所定値を超えないように維持され、被洗浄物2は押圧部8により一定の圧力で加圧される。なお、定圧開放弁は、開閉部11にその機能を具備したもので構成されてもよい。
本実施の形態では、加圧減圧部7が2組で構成されているが、これに限られるものではなく、1組もしくは更に多い複数組で構成されてもよい。
2つの加圧減圧部7は蓋体5の内側に並べて設けられている。押圧部8は、蓋体5の洗浄槽4側に取り付けられており、膨張収縮することによって伸縮自在に設けられ、洗浄槽4の底部4aに収容された被洗浄物2に対して進退自在に構成されている。押圧部8は、被洗浄物2を押圧する押圧面8cと、蛇腹状の伸縮部8dとを有する。また、押圧部8は、押圧面8cが洗浄槽4の底部4aに届く程度まで伸長する。
洗浄槽4と対向した蓋部5bには変形自在な中空のパッキン12が押圧部8の外側に環状に設けられている。パッキン12は、蓋体5とともに蓋部5bが閉じられると洗浄槽4の開口部3の周縁部に沿って凹状に形成されたシール部13と密接する。これにより、蓋
部5bが閉じられた際に洗浄槽4の内部は水密かつ気密状態の空間になり、洗い、すすぎおよび脱水の各工程が実行される際に、水や空気が開口部3から外部に漏れることがない。
蓋体5には洗浄槽4に洗浄水を供給する給水経路16が設けられている。給水経路16は、途中に給水弁14が設けられ、洗剤ケース15を介して洗浄槽4の内部に連通している。給水弁14が開閉されることにより、洗浄槽4の内部への水道水(洗浄水)の給水と停止が行われる。
また、水位検知部17が、洗浄槽4の内部に連通して設けられている。水位検知部17は、上方に開口部を有する水位検知槽18と、水位検知槽18内の水位の変動に応じて上下動するフロート19と、フロート19が所定の位置まで上昇したときに検知する水位スイッチ20を有している。
洗浄槽4の底部4aには、洗い工程等で使用された洗浄水を排出する排水孔21が設けられている。排水孔21は、排水弁22が設けられた排水経路23に連通している。排水弁22が開閉されることにより、洗浄槽4内の洗浄水の排水と停止が行われる。
また、水槽部6には、洗浄槽4内の水位が所定以上になったときに、洗浄槽4内の洗浄水を外部に排水するための溢水経路24が設けられている。溢水経路24は、洗浄槽4の上部に溢水孔24aを有し、排水弁22の下流側で排水経路23と接続されている。
溢水経路24には、逆止弁(図示せず)が設けられている。逆止弁は、溢水経路24を排出方向では開放し、流入方向では封止するように構成されている。すなわち、逆止弁は、洗い工程およびすすぎ工程においては、溢水孔24aから流出した洗浄水を通過させて外部へ排出する。また、脱水工程においては、後述するポンプ10で洗浄槽4内の空気が吸引された場合に、外気が洗浄槽4の内部へ流入することを防止するように構成されている。
洗浄槽4の底部4aの略中央部には、洗浄槽4の内部に被洗浄物2がセットされたときに、被洗浄物2によって覆われる吸引口25が設けられている。また、吸引経路27が吸引口25に連通して設けられている。吸引経路27は、吸引口25を介して、洗浄槽4とポンプ10の吸入口10bを接続している。ポンプ10は、吸引経路27を介して洗浄槽4内の空気および被洗浄物2から洗浄水を吸引する。上述したように、このとき、ポンプ10は吸引部として機能する。
ポンプ10によって被洗浄物2から洗浄水が吸引されると、洗浄槽4内の空気も吸引される。このときに、洗浄槽4の外部から洗浄槽4の内部に外気を導入する外気導入部28が設けられている。外気導入部28は、洗浄槽4の内部に溜められる洗浄水の水位より上方に開口が設けられていればよく、本実施の形態では、洗浄槽4の内部と連通している水位検知部17に設けられている。
外気導入部28には、導入される風量が調節可能な風量調整部である風量調整弁29が設けられている。風量調整弁29は、例えば、ニードルバルブのように流路に狭小な風路面積部を有し、ポンプ10によって吸引される空気量を調節することができる。吸引される外気は、洗濯機1の外部から直接導入されてもよいし、洗濯機1の内部空間を経由して導入されてもよい。
吸引経路27には、洗浄槽4内の空気と被洗浄物2から吸引した洗浄水とを分離し、吸引した洗浄水を溜める気液分離部30が設けられている。気液分離部30は、耐圧容器で
構成され、上方に吸引経路27と連通する二次側連通口31、および、ポンプ10の吸入口10bと連通する一次側連通口33を備えている。また、気液分離部30の一次側連通口33と、ポンプ10の吸入口10bとの間には、吸引経路27を開閉する吸引経路開閉部27aが設けられている。
一次側連通口33と二次側連通口31との間には障壁34が設けられている。障壁34は、気液分離部30の天面から下方へ突出して形成され、二次側連通口31から気液分離部30の内部に吸引された洗浄水が、一次側連通口33に侵入するのを防止する。
気液分離部30の底部に脱水排水口35が設けられている。脱水排水口35は、開閉自在な脱水排水弁36を有する脱水排水経路37に連通している。気液分離部30の内壁の所定の高さに溢水検知部38が設けられている。溢水検知部38は、例えば、1対の電極等で構成され、気液分離部30の内部に溜まった洗浄水が所定量に達したことを検知する。溢水検知部38が洗浄水を検知すると、脱水排水弁36が開かれて洗浄水が排水される。溢水検知部38は、洗浄水が検知されたときに、障壁34の下端と水面との間に一定空間が存在するように設けられている。
制御部39は、蓋体5の内部の側面部に配設されている。また、操作表示部40が制御部39の上面に設けられている。制御部39は、ポンプ10、開閉部11、給水弁14、排水弁22、第1の切換部26a、第2の切換部26b、吸引経路開閉部27a、風量調整弁29、脱水排水弁36等を制御し、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を逐次制御して洗濯運転を実行する。
以上のように構成された洗濯機1について、以下その動作および作用を説明する。
使用者は、蓋体5の上面前部に設けられた操作表示部40から、運転コースの選択や各工程の時間等を入力する。制御部39は、設定内容に基づいて、洗いから脱水までの工程を一連の動作として実行する。使用者は、洗い工程のみまたは脱水工程のみを実行するなど、任意に選択することができる。なお、この設定作業は、後述する被洗浄物2をセットした後でもよい。
使用者は、ハンドル5aを操作して解錠した後、蓋体5を開いて洗浄槽4の底部4aに被洗浄物2の形を整えてセットする。被洗浄物2の大きさによっては、折りたたんでセットしてもよい。被洗浄物2のセットが完了し、蓋体5が閉じられて施錠されると、制御部39は、操作表示部40で設定された運転コースに応じて運転を開始する。
運転コースの最初の洗い工程において、制御部39は、初めに給水動作を行う。制御部39が給水弁14を開放することにより、給水経路16から洗浄槽4の内部に洗浄水として水道水と洗剤が供給される。このとき、風量調整弁29は開けられ、排水弁22、吸引経路開閉部27aおよび脱水排水弁36は閉じられている。供給された洗浄水は徐々に被洗浄物2に浸透し、被洗浄物2の繊維の間に含まれた状態となる。制御部39は、洗浄水が洗浄槽4の内部に所定水位まで供給され、水位検知部17の水位スイッチ20により所定の水位を検知すると給水弁14を閉止する。
制御部39は、給水が終わると、開閉部11および風量調整弁29を閉じ、第1の切換部26aを第1の経路9aを介して吐出口10aと押圧部8aのみが連通するように切り換えるとともに、第2の切換部26bを第4の経路9dを介して吸入口10bと押圧部8bのみが連通するように切り換える。
次に、制御部39は、ポンプ10を所定時間、または、押圧部8aが所定圧に到達する
まで駆動する。これにより、第4の経路9dを通して押圧部8b内の空気が吸引され、第1の経路9aを通して押圧部8aの内部に空気が供給される。そして、図3(a)に示されるように、押圧部8bが収縮(矢印B1)し、押圧部8aが膨張(矢印A1)する。
具体的には、押圧部8aの伸縮部8dが伸長し、押圧部8aが被洗浄物2に向かって矢印A1の方向に伸びる。これにより、押圧部8aの下方の被洗浄物2は押圧面8cで押圧された部分が圧縮され、厚みが薄くなる。被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水の一部は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる一部の洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8aの下方から押圧部8bの下方へ矢印C1で示される方向へ移動する。そしてこのように移動する洗浄水は、押圧部8bの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8bの押圧面8cを上方へ押し上げる。

次に、制御部39は、開閉部11および風量調整弁29を閉じたまま、第1の切換部26aを第2の経路9bを介して吐出口10aと押圧部8bのみが連通するように切り換えるとともに、第2の切換部26bを第3の経路9cを介して吸入口10bと押圧部8aのみが連通するように切り換える。
次に、制御部39は、ポンプ10を所定時間、または、押圧部8bが所定圧に到達するまで駆動する。これにより、第3の経路9cを通して押圧部8a内の空気が吸引され、第2の経路9bを通して押圧部8bの内部に空気が供給される。そして、図3(b)に示されるように、押圧部8aが収縮(矢印A2)し、押圧部8bが膨張(矢印B2)する。
具体的には、押圧部8bの伸縮部8dが伸長し、押圧部8bが被洗浄物2に向かって矢印B2の方向に伸びる。これにより、押圧部8bの下方の被洗浄物2は押圧面8cで押圧された部分が圧縮され、厚みが薄くなる。被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水の一部は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる一部の洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8bの下方から押圧部8aの下方へ矢印C2で示される方向へ移動する。そしてこのように移動する洗浄水は、押圧部8aの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8aの押圧面8cを上方へ押し上げる。

このように、洗い工程では、押圧部8aと押圧部8bを交互となる異なるタイミングで膨張と収縮(例えば、押圧部8aの膨張による加圧1秒、押圧部8bの収縮による減圧1秒)を所定時間(例えば、10分)繰り返される。これにより、被洗浄物2に対して押し洗いが行われ、洗浄効果が発揮されることができる。すなわち、被洗浄物2に撹拌や叩き洗い等による機械力が作用することなく、被洗浄物2の内部に多方向の水流を発生させて汚れを除去することができる。なお、押圧部8aと押圧部8bの膨張と収縮は、上記のように所定時間で交互に行うほか、所定圧で交互に行うようにしてもよい。
洗い工程から脱水工程までを一貫して実行する洗濯コースが設定された場合、制御部39は、洗い工程に続いて、すすぎ工程および脱水工程を順番に実行する。
すすぎ工程では、例えば、排水動作、中間脱水動作の後、ためすすぎ動作が行われる。
排水動作では、排水弁22が開放され、洗浄槽4内の洗浄水が排水孔21から排水経路23を通して外部に排水される。このとき、制御部39は風量調整弁29を開成して洗浄槽4を外気と連通させ、空気の置換を促進して円滑に洗浄水を排出する。
中間脱水動作では、制御部39は、排水弁22を閉止した状態で、開閉部11および吸引経路開閉部27aを開放する。また、第1の切換部26aを第1の経路9aを介して吐出口10aと押圧部8aとが連通するとともに、第2の経路9bを介して吐出口10aと押圧部8bとが連通するように切り換える。すなわち、押圧部8すべてに空気が供給されるように切り換える。さらに、第2の切換部26bを、吸入口10bとすべての押圧部8との連通が遮断されるように閉止する。
次に、制御部39はポンプ10を駆動する。ポンプ10は、吸引口25から吸引経路27を通して洗浄槽4内の空気と被洗浄物2の内部の洗浄水とを吸引する。吸引された洗浄水は、吸引口25から矢印C3で示されるように洗浄槽4から吸引経路27に流出し、気液分離部30に移動して貯留される。吸引された洗浄槽4内の空気は、気液分離部30とポンプ10を経由し、第1の経路9aおよび第2の経路9bを通して押圧部8a、8bに供給される。これにより、図4に示されるように、押圧部8aが膨張(矢印A3)するとともに、押圧部8bが膨張(矢印B3)する。中間脱水動作は、所定時間(例えば、1分)行われる。
なお、洗浄水とともに吸引された空気は、吸引口25から吸引経路27を介して二次側連通口31から気液分離部30へ入り、一次側連通口33からポンプ10へ吸入され、押圧部8へ吐出される。洗浄水は、二次側連通口31から重力により落下し、一次側連通口33と二次側連通口31との間に設けられた障壁34によって一次側連通口33に侵入することなく、気液分離部30に貯溜される。
ためすすぎ動作では、給水弁14が開放され、洗浄槽4の内部に所定量の洗浄水が供給される。その後、洗い工程と同様に、ポンプ10が駆動され、押圧部8a、8bの膨張と収縮が交互に繰り返され、被洗浄物2の内部の洗浄水の洗剤濃度が希釈される。すすぎ工程は、複数回(例えば、2回)繰り返される。
制御部39は、すすぎ工程を実行した後、脱水工程を実行する。図4は、本実施の形態における洗濯機の脱水工程時の動作を示す作用図である。脱水工程では、排水動作と、最終脱水動作が行われる。
まず、制御部39は排水動作を行う。排水弁22が開放され、洗浄槽4内の洗浄水が排水孔21から排水経路23を通して外部へ排水される。このとき、風量調整弁29が開放されて洗浄槽4の内部が外部と連通され、洗浄水は円滑に排出される。なお、風量調整弁29は開かれており、開閉部11はすべて閉じられており、脱水排水弁36は閉じられている。
制御部39は、排水動作の完了後、最終脱水動作を行う。制御部39は、排水弁22を閉止した状態で、開閉部11および吸引経路開閉部27aを開放し、風量調整弁29を所定の開度に設定する。また、第1の切換部26aを、第1の経路9aを通して吐出口10aと押圧部8aとが連通するとともに、第2の経路9bを通して吐出口10aと押圧部8bとが連通するように切り換える。すなわち、すべての押圧部8が連通して空気が供給されるように切り換える。押圧部8は、外気と連通し、内部は大気圧になる。さらに、制御部39は、第2の切換部26bを、吸入口10bとすべての押圧部8bとの連通が遮断されるように閉止する。
次に、制御部39はポンプ10を駆動する。ポンプ10は、吸引口25から吸引経路27を通して洗浄槽4内の空気と被洗浄物2の内部の洗浄水とを吸引する。吸引された洗浄水は、吸引口25から矢印C3で示されるように洗浄槽4から吸引経路27に流出し、気液分離部30に移動して貯留される。吸引された洗浄槽4内の空気は、気液分離部30とポンプ10を経由し、第1の経路9aおよび第2の経路9bを通して押圧部8a、8bに供給される。これにより、図4に示されるように、押圧部8aが膨張(矢印A3)するとともに、押圧部8bが膨張(矢印B3)する。
洗浄槽4内の空気が吸引されると、外気導入部28から洗浄槽4の内部に外気が導入される。しかし、風量調整弁29が絞られていると十分な外気を吸引することができず、洗浄槽4の内部は減圧されて外気より低圧となる。このとき、ポンプ10からの空気の供給は少ない。このため、外気と洗浄槽4の内部の圧力差により、開かれた開閉部11から押圧部8の内部に外気が流入して押圧部8が膨張し、被洗浄物2が押圧される。このような押圧部8の構成および作用により、被洗浄物2に押圧面8cを密着させて押圧することができ、被洗浄物2の内部に含まれた洗浄水を強制的に押し出すことができる。
また、外気導入部28から洗浄槽4の内部に流入した外気は、被洗浄物2の繊維の間に留まっている洗浄水を押し出して吸引口25へ移動させる。吸引口25まで運ばれた洗浄水は、吸引口25から吸引経路27を通して気液分離部30に運ばれ、被洗浄物2から効果的に脱水される。
なお、洗浄槽4内の洗浄水と空気が吸引されると、これらは最も抵抗の少ない経路を通過する。したがって、脱水が進行し、被洗浄物2の内部に洗浄水を含まない短絡経路ができると、この短絡経路に空気の流れが集中し、洗浄水の吸引が停滞する。しかしながら、本実施の形態では、被洗浄物2は、押圧部8によって常時一定の圧力で加圧されているため、短絡風路ができることが抑制される。これにより、洗浄槽4の内部に導入される外気とともに洗浄水の吸引脱水が停滞することなく進行する。このようにして、ポンプ10により押圧部8を膨張させることができるとともに、被洗浄物2に押圧部8の押圧面8cを密着させて均一に押圧することができ、被洗浄物2の内部に外気が導入されて所定の脱水性能を得ることができる。
制御部39は、ポンプ10により洗浄槽4の内部に導入された外気とともに洗浄水を吸引し、所定時間(例えば、4分)が経過するとポンプ10の駆動を停止し、脱水工程を終了する。
脱水工程中に、気液分離部30に設定量を超えて洗浄水が流入すると、制御部39は、溢水検知部38でこれを検知してポンプ10を停止し、閉じていた脱水排水弁36を開いて外部に排水する。
なお、本実施の形態では、中間脱水動作および脱水工程において、洗浄槽4の内部から洗浄水とともに吸引された空気は、ポンプ10を経由して押圧部8へ供給されて移動するように構成されているが、押圧部8へ移動することなく、外部へ排出されるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、加圧経路9の分岐部に第1の切換部26aが設けられ、減圧経路90の分岐部に第2の切換部26bが設けられているが、この構成に限られるものではなく、例えば、複数の押圧部ごとに加圧経路および減圧経路が設けられ、それぞれの経路を開閉する開閉弁が設けられる構成でもよい。
また、脱水工程において、開閉部11を開放し、押圧部8の内部を大気開放して洗浄槽
4の内部との圧力差を利用して押圧するようにしたが、開閉部11を閉止してポンプ10を駆動してもよい。この構成によれば、外気導入部28を介して押圧部8に空気が供給され、押圧部8の内部が所定圧力まで高まった状態で押圧される。これにより、大気圧開放時より強力に脱水される。ただし、洗浄槽4の内部との圧力差が大きくなるため、押圧部8を強化するとともに、所定圧力の設定に配慮することが望ましい。さらに、デリケートな衣類に対する影響を考慮して設定されることが望ましい。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、被洗浄物2と洗浄水を収容する洗浄槽4と、洗浄槽4内の被洗浄物2を押圧する押圧部8と、押圧部8に空気を供給して加圧するポンプ10(加圧部)と、被洗浄物2から洗浄水を吸引するポンプ10(吸引部)と、押圧部8とポンプ10の吐出口10aとを接続する加圧経路9と、洗浄槽4とポンプ10の吸入口10bとを接続する吸引経路27と、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を制御して洗濯運転を実行する制御部39とを備え、制御部39は、洗い工程において、押圧部8に空気を供給して被洗浄物2を押圧する押し洗いを行い、脱水工程において、被洗浄物2から洗浄水を吸引する吸引脱水を行うように構成され、吐出口10aと吸入口10bとを有し、加圧部と吸引部とを兼用するポンプ10が設けられたものである。
これにより、被洗浄物2に機械力を作用させて洗ったり絞ったりすることが不適切な被洗浄物2に対して、洗い工程では、被洗浄物2を押圧して押し洗いを行い、脱水工程では、被洗浄物2から洗浄水を吸引して吸引脱水を行うことで、被洗浄物2を傷めることなく、洗いと脱水を効果的に行うことができる。さらに、洗い工程の加圧動作と脱水工程の吸引動作を一つのポンプ10で行うことができるので、構成の簡略化と小型化を実現することができる。
また、押圧部8は複数設けられ、押圧部8と吸入口10bとを接続する減圧経路90と、加圧経路9に設けられ複数の押圧部8と吐出口10aとの連通を切り換える第1の切換部26aと、減圧経路90に設けられ複数の押圧部8と吸入口10bとの連通を切り換える第2の切換部26bとを備え、制御部39は、洗い工程において、ポンプ10を駆動するとともに第1の切換部26aと第2の切換部26bとをそれぞれ切り換えることにより、一方の押圧部8aから吸引した空気を他方の押圧部8bへ吐出する動作と、他方の押圧部8bから吸引した空気を一方の押圧部8aへ吐出する動作とを繰り返し、押圧部8a、8bを交互に膨張収縮させて被洗浄物2を押圧するように構成されたものである。
これにより、ポンプ10が複数の押圧部8間の空気を移動させて被洗浄物2の異なる部分を交互に押圧して押し洗いを行う。このため、洗浄中に洗浄槽4内の空気量が変化することなく押圧力が一定に保たれることができ、効果的に洗浄することができる。
また、吸引経路27に洗浄槽4から吸引された空気と洗浄水とを分離する気液分離部30が設けられ、制御部39は、脱水工程において、ポンプ10を駆動して洗浄槽4内の空気および洗浄水を吸引し、気液分離部30に洗浄水を溜めるように構成されたものである。これにより、ポンプ10は被洗浄物2から洗浄水を効果的に吸引して脱水することができ、省スペースで効率的に脱水することができる。
また、押圧部8の内部が外気と連通するように開閉する開閉部11が設けられ、制御部39は、脱水工程において、開閉部11を開成してポンプ10を駆動し、洗浄槽4内の被洗浄物2に含まれる洗浄水を吸引するとともに洗浄槽4の内部を減圧して、開閉部11を介して押圧部8a、8bの内部が大気圧となって押圧部8が被洗浄物2を押圧するように構成されたものである。
これにより、ポンプ10による吸引により減圧された洗浄槽4の内部と、開閉部11に
より大気開放されている押圧部8との圧力差により被洗浄物2を押圧することができる。このため、被洗浄物2からの空気の吸引量に依らず、簡略な構成で効率的に脱水することができる。
また、第1の切換部26aは、ポンプ10の吐出口10aと複数の押圧部8のいずれかとが連通するか、または、吐出口10aとすべての押圧部8とが連通するように切り換えるように構成され、第2の切換部26bは、ポンプ10の吸入口10bと押圧部8のいずれかとが連通するか、または、吸入口10bとすべての押圧部8との連通が遮断されるように切り換えるように構成されたものである。これにより、制御部39は、簡略な構成で空気の移動を行うことができ、安定した洗浄性能と脱水性能を実現することができる。
また、洗浄槽4の内部に外気を導入する外気導入部28が設けられ、制御部39は、脱水工程において、ポンプ10を駆動して押圧部8で被洗浄物2を押圧し、被洗浄物2から洗浄水を吸引するとともに、外気導入部28から導入された空気を吸引するように構成されたものである。これにより、ポンプ10によって洗浄水が吸引されてゆくにしたがって、外気導入部28から導入された外気が被洗浄物2の内部に導入されることで、被洗浄物2の内部の洗浄水が空気により被洗浄物2の外部へ押し出されて吸引される。このため、簡略な構成で効率的に脱水することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、被洗浄物を傷めることなく、洗いと脱水を効果的に行うことができるとともに、洗い工程から脱水工程までの洗濯運転を一つのポンプで行うことができるので、構成の簡略化と小型化を実現することができ、洗濯機として有用である。
1 洗濯機
2 被洗浄物
4 洗浄槽
7(7a、7b) 加圧減圧部
8(8a、8b) 押圧部
9 加圧経路
90 減圧経路
10 ポンプ(加圧部、吸引部)
10a 吐出口
10b 吸入口
11(11a、11b) 開閉部
26a 第1の切換部
26b 第2の切換部
27 吸引経路
27a 吸引経路開閉部
28 外気導入部
29 風量調整弁
30 気液分離部
39 制御部

Claims (6)

  1. 被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽内の被洗浄物を押圧する押圧部と、
    前記押圧部に空気を供給して加圧する加圧部と、
    前記被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引部と、
    前記押圧部と前記加圧部の吐出口とを接続する加圧経路と、
    前記洗浄槽と前記吸引部の吸入口とを接続する吸引経路と、
    洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を制御して洗濯運転を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記洗い工程において、前記加圧部を駆動し前記押圧部に空気を供給して被洗浄物を押圧する押し洗いを行い、前記脱水工程において、前記吸引部を駆動し被洗浄物から洗浄水を吸引する吸引脱水を行うように構成され、
    前記吐出口と前記吸入口とを有し、前記加圧部と前記吸引部とを兼用するポンプが設けられたことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記押圧部は複数設けられ、
    前記押圧部と前記吸入口とを接続する減圧経路と、
    前記加圧経路に設けられ複数の前記押圧部と前記吐出口との連通を切り換える第1の切換部と、
    前記減圧経路に設けられ複数の前記押圧部と前記吸入口との連通を切り換える第2の切換部とを備え、
    前記制御部は、前記洗い工程において、前記ポンプを駆動するとともに前記第1の切換部と前記第2の切換部とをそれぞれ切り換えることにより、一方の前記押圧部から吸引した空気を他方の前記押圧部へ吐出する動作と、他方の前記押圧部から吸引した空気を一方の前記押圧部へ吐出する動作とを繰り返し、前記押圧部を交互に膨張収縮させて被洗浄物を押圧するように構成された請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記吸引経路に前記洗浄槽から吸引された空気と洗浄水とを分離する気液分離部が設けられ、
    前記制御部は、前記脱水工程において、前記ポンプを駆動して前記洗浄槽内の空気および洗浄水を吸引し、前記気液分離部に洗浄水を溜めるように構成された請求項1または2
    記載の洗濯機。
  4. 前記押圧部の内部が外気と連通するように開閉する開閉部が設けられ、
    前記制御部は、前記脱水工程において、前記開閉部を開成して前記ポンプを駆動し、前記洗浄槽内の被洗浄物に含まれる洗浄水を吸引するとともに前記洗浄槽の内部を減圧して、前記開閉部を介して前記押圧部の内部が大気圧となって前記押圧部が被洗浄物を押圧するように構成された請求項1~3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 前記第1の切換部は、前記吐出口と前記押圧部のいずれかとが連通するか、または、前記吐出口とすべての前記押圧部とが連通するように切り換えるように構成され、
    前記第2の切換部は、前記吸入口と前記押圧部のいずれかとが連通するか、または、前記吸入口とすべての前記押圧部との連通が遮断されるように切り換えるように構成された請求項~4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 前記洗浄槽の内部に外気を導入する外気導入部が設けられ、
    前記制御部は、前記脱水工程において、前記ポンプを駆動して前記押圧部で被洗浄物を押圧し、被洗浄物から洗浄水を吸引するとともに、前記外気導入部から導入された空気を吸引するように構成された請求項1~5のいずれか1項に記載の洗濯機。
JP2017025188A 2017-02-14 2017-02-14 洗濯機 Active JP6990824B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017025188A JP6990824B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 洗濯機
CN201880008166.4A CN110226002B (zh) 2017-02-14 2018-02-06 洗衣机
PCT/JP2018/003931 WO2018150941A1 (ja) 2017-02-14 2018-02-06 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017025188A JP6990824B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018130239A JP2018130239A (ja) 2018-08-23
JP6990824B2 true JP6990824B2 (ja) 2022-01-12

Family

ID=63169423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017025188A Active JP6990824B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 洗濯機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6990824B2 (ja)
CN (1) CN110226002B (ja)
WO (1) WO2018150941A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7261960B2 (ja) * 2019-08-21 2023-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機
CN114592310B (zh) * 2022-03-31 2023-02-17 珠海格力电器股份有限公司 具有脱水功能的门体洗涤机构和洗涤装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232094A (ja) 2000-02-22 2001-08-28 Inamoto Seisakusho:Kk 洗濯物の圧搾式脱水機

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3771335A (en) * 1972-07-03 1973-11-13 R Hall Pressure type clothes washing and drying machine
JPS5537113Y2 (ja) * 1975-06-09 1980-09-01
JPS5262972A (en) * 1975-11-20 1977-05-24 Hirozou Tanimura Washing machine
JPS6022953Y2 (ja) * 1979-05-29 1985-07-08 薫 加藤 洗濯機の絞り機
JPS62227398A (ja) * 1986-03-27 1987-10-06 シャープ株式会社 洗濯機の水位設定装置
JPS62268596A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 シャープ株式会社 全自動洗濯機
JPS62275497A (ja) * 1986-05-23 1987-11-30 シャープ株式会社 洗濯機
JPS633898A (ja) * 1986-06-24 1988-01-08 シャープ株式会社 脱水装置
JPS6321097A (ja) * 1986-07-15 1988-01-28 シャープ株式会社 脱水装置
US4850156A (en) * 1987-11-09 1989-07-25 Bellaire David L Method of impregnating porous abrasive elements for use in distressing fabrics
DE3907361A1 (de) * 1989-03-08 1990-09-20 Henkel Kgaa Pulverdosiergeraet
JPH08206394A (ja) * 1994-10-24 1996-08-13 Lg Electronics Inc 圧着脱水低周波振動洗濯機
JP2000300891A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機
CN1113999C (zh) * 1999-07-13 2003-07-09 宋应谦 一种能对衣物挤压揉搓的洗衣机
CN2695467Y (zh) * 2004-05-14 2005-04-27 张歌今 呼吸式洗衣机
CN100537881C (zh) * 2005-01-27 2009-09-09 陈新华 一种浸泡搓揉式洗衣机
JP2007000387A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機
CN101418504A (zh) * 2007-10-28 2009-04-29 宁国聚隆实业有限公司 一种洗衣机搓压滚辗的洗涤方式及其全自动洗衣机
CN102482834B (zh) * 2009-08-27 2014-12-17 松下电器产业株式会社 滚筒式洗衣机
CN102851915B (zh) * 2012-04-18 2015-12-02 林贤华 一种洗衣机洗涤和漂洗的方法及其洗衣机
CN103572543A (zh) * 2012-07-31 2014-02-12 陈乾功 水压挤揉式全自动洗衣装置
CN105755746A (zh) * 2014-12-19 2016-07-13 合肥美的洗衣机有限公司 洗衣机
CN205152622U (zh) * 2015-12-08 2016-04-13 滕宇 一种挤压式洗衣机的多层挤压装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232094A (ja) 2000-02-22 2001-08-28 Inamoto Seisakusho:Kk 洗濯物の圧搾式脱水機

Also Published As

Publication number Publication date
CN110226002B (zh) 2021-08-20
JP2018130239A (ja) 2018-08-23
WO2018150941A1 (ja) 2018-08-23
CN110226002A (zh) 2019-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112105773B (zh) 洗衣机
JP7029582B2 (ja) 洗濯機
WO2019230748A1 (ja) 洗濯機
CN108884621B (zh) 洗衣机
WO2018016332A1 (ja) 洗濯機
JP7261961B2 (ja) 洗濯機
JP6990824B2 (ja) 洗濯機
JP7213434B2 (ja) 洗濯機
JP7029583B2 (ja) 洗濯機
CN109790671B (zh) 洗衣机
CN111511971B (zh) 洗衣机以及清洗方法
JP6986660B2 (ja) 洗濯機
JP2018020092A (ja) 洗濯機
WO2018066369A1 (ja) 洗濯機
JP6782397B2 (ja) 洗濯機
WO2018221365A1 (ja) 押し洗い機、洗濯機および洗濯装置
CN116121998A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116121995A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116121992A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116121997A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116122006A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116121993A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法
CN116121996A (zh) 衣物处理装置以及衣物处理装置中的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211101

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6990824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151