JP6782397B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP6782397B2
JP6782397B2 JP2016192816A JP2016192816A JP6782397B2 JP 6782397 B2 JP6782397 B2 JP 6782397B2 JP 2016192816 A JP2016192816 A JP 2016192816A JP 2016192816 A JP2016192816 A JP 2016192816A JP 6782397 B2 JP6782397 B2 JP 6782397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressing
cleaned
unit
pressurizing
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016192816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018051114A (ja
Inventor
裕司 堀端
裕司 堀端
田原 己紀夫
己紀夫 田原
縄間 潤一
潤一 縄間
雅弘 河合
雅弘 河合
真理子 安藤
真理子 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016192816A priority Critical patent/JP6782397B2/ja
Priority to CN201780016507.8A priority patent/CN108884621B/zh
Priority to PCT/JP2017/024773 priority patent/WO2018016332A1/ja
Priority to EP17830852.4A priority patent/EP3489403B1/en
Publication of JP2018051114A publication Critical patent/JP2018051114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6782397B2 publication Critical patent/JP6782397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

本発明は、衣類等の洗濯物を洗う洗濯機に関するものである。
従来の洗濯機は、衣類等の洗濯物を回転槽の内部で撹拌して洗う、いわゆる縦型洗濯機がある。また、洗濯物を回転槽の内部でその回転方向へ持ち上げて上方から落下させて叩き洗いする、いわゆるドラム式洗濯機がある。これらの洗濯機は、いずれも洗濯物に機械力を作用させて揉むようにしたり擦り合わせるようにしたりして洗うため、洗濯物が傷みやすい。そのため、特に布傷みが生じ易い洗濯物や、洗濯物同士が絡んで引っ張られることにより型崩れしやすい洗濯物は、手洗いで押し洗いされるのが一般的である。また、洗濯機としては、洗濯物に機械力が激しく作用しないようにして洗う洗濯機も種々考えられている。
縦型洗濯機においては、洗濯物の布傷みや型崩れを少なくするために、洗濯物に遠心力を作用させるとともに、洗濯物に加わる遠心力の強さを変化させて押し洗い作用を付加することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の構成を示す。図9において、外槽51は、回転自在に配設された洗濯兼脱水槽52を内包し、吊り棒53によって洗濯機外枠54に吊り下げられている。モータ55は、Vベルト56および減速機構57を介して洗濯兼脱水槽52を回転駆動する。制御部58は、モータ55、給水弁59、排水弁60等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水等の一連の工程を逐次制御する。制御部58は、洗濯兼脱水槽52の回転数を、洗浄水を散水する回転数と散水しない回転数とに変化させるように構成されている。
また、ウールやドライクリーニングマーク衣類等の布傷みを防止するために、洗濯槽の底部に設けられた回転翼の上方に補助具を設け、この補助具の上に衣類を載置して押し洗いすることが考えられている(例えば、特許文献2参照)。この補助具は、回転翼が回転すると上下方向の水流が発生し、この水流で衣類を載置した補助具が水流の力で沈み込む。回転翼の回転が停止して下方向への水流が弱まると補助具が浮上し、この繰り返しにより、衣類に対して押し洗いが行われるものである。
また、洗濯槽の内部に、洗濯物に押し洗いを施すための押し洗い用アタッチメントを着脱可能に収容された洗濯機が考えられている(例えば、特許文献3参照)。押し洗い用アタッチメントは、洗濯槽の内径よりも僅かに小さい内径を有する円形の押し板と、この押し板の中心部に螺合して洗濯槽の内部を鉛直に伸びるネジ軸とから構成され、ネジ軸を回転駆動することによって押し板を昇降移動させ、押し板により洗濯物を洗濯槽の底部に繰り返し押し付けて、洗濯物に押し洗いを施すように構成されたものである。
特開2000−350883号公報 特開平9−38376号公報 特開平10−33884号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の構成では、遠心力によって洗濯槽の中央部から外側に向けて強い水流を発生し、洗濯物の繊維に付着した汚れに対して水流によるせん断力が作用して汚れは繊維から除去され、水流により洗濯物の外部に移動する。しかしながら、繊維の内部に発生する水流は、洗濯槽の内周壁面に張り付いた洗濯物に対して外側への一方向であるため、水流が当たり難い部分の汚れに力が作用せず、汚れ落ちが悪いという課題があった。加えて、洗濯物が洗濯槽に張り付くため、洗濯物の形を整えた状態で洗うことができないという課題があった。
また、前記特許文献2に記載された従来の構成では、水流の力で沈み込んだ補助具は浮力で浮上するものであるため、浮上する際の洗濯物を通過する水流が弱く、汚れを除去できる強い水流は下降時の一方向のみであるため、汚れ落ちが悪いという課題があった。
また、前記特許文献3に記載された従来の構成では、洗濯槽の中央部に鉛直に設けられたネジ軸の回転駆動により押し板を昇降移動させるものである。そのため、押し板は、中央部から離れた周辺部でも圧縮できるように剛性が高い材料で構成される必要がある。そうすると、洗浄槽の内部で必ずしも均等な高さには収容されていない洗濯物に対して、高く重なった洗濯物の部分は強く圧縮され、低い部分では圧縮されないか、もしくは弱くしか圧縮されず、洗浄効果が不均一になり、汚れ落ちが悪い部分が発生するという課題があった。加えて、ネジ軸が洗濯槽の中央部に設けられているため、洗濯物を洗濯槽の内部で広げてセットすることができず、小さく畳んだ状態で押し付けられるので、シワになりやすいという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯物の布傷みや型崩れを抑えて、洗浄効果を高めることができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の内部の被洗浄物に対して進退自在な押圧部を有する加圧減圧部と、前記加圧減圧部を制御する制御部とを備え、前記加圧減圧部は、前記押圧部を複数有し、前記制御部は、前記複数の押圧部による被洗浄物の押圧と押圧解除により被洗浄物を収縮膨張させ、被洗浄物の内部に多方向の水流が発生するように構成されたものである。
これによって、被洗浄物を撹拌することなく、被洗浄物の内部に多方向の水流を発生させることができ、布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。
本発明の洗濯機は、被洗浄物の布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の外観斜視図 本実施の形態における洗濯機の図1のX−X断面図 図2における洗濯機の蓋体を開いた状態の断面図 本実施の形態における洗濯機の動作を示す模式図 本実施の形態における洗濯機の動作を示す模式図 本発明の実施の形態2における洗濯機の動作を示す模式図 本実施の形態における洗濯機の動作を示す模式図 本発明の実施の形態3における洗濯機の動作を示す模式図 本実施の形態における洗濯機の動作を示す模式図 本発明の実施の形態4における洗濯機の動作を示す模式図 従来の洗濯機の構成図
本願開示の洗濯機は、被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の内部の被洗浄物に対して進退自在な押圧部を有する加圧減圧部と、前記加圧減圧部を制御する制御部とを備え、前記加圧減圧部は、前記押圧部を複数有し、前記制御部は、前記複数の押圧部による被洗浄物の押圧と押圧解除により被洗浄物を収縮膨張させ、被洗浄物の内部で多方向の水流が発生するように構成されたものである。この構成により、洗浄槽の内部で広げられた被洗浄物の複数の部分に対して交互または順次などの異なるタイミングで押圧することができるようになり、被洗浄物を撹拌することなく、被洗浄物の内部にくまなく多方向の水流を発生させ、布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。また、複数の押圧部を有することにより、洗浄槽の内部で被洗浄物の厚みが異なる部分が存在しても対応しやすくなる。
第1の発明は、特に、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、前記加圧減圧部は、前記押圧部の内部に流体を供給する加圧ポンプと、前記押圧部の内部の流体を排出する排出弁とを前記複数の押圧部のそれぞれに備え、前記制御部は、1つの洗い工程の中で、前記複数の押圧部がそれぞれ任意のタイミングで膨張収縮するように前記加圧減圧部を制御するように構成されたものである。この構成により、広げられた被洗浄物の複数の部分を異なるタイミングで押圧することができる。
第2の発明は、特に、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、前記加圧減圧部は、前記押圧部の内部の流体を排出する排出弁を前記複数の押圧部のそれぞれに有するとともに、前記複数の押圧部と切換部を介して連通し前記押圧部の内部に流体を供給する加圧ポンプを有し、前記制御部は、前記切換部を切換えて、前記複数の押圧部を交互に膨張、収縮させ、少なくとも1つの押圧部が膨張するときに、他の押圧部が収縮するように前記加圧減圧部を制御するように構成されたものである。この構成により、1つの加圧ポンプで複数の押圧部への加圧を選択的に切換え、広げられた被洗浄物の複数の部分を交互に押圧することができる。
第3の発明は、特に、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、前記加圧減圧部は、前記複数の押圧部と、前記押圧部の各々と前記加圧ポンプの吸引側を連通する吸引経路と、前記吸引経路に設けられた吸引経路切換部と、前記押圧部の各々と前記加圧ポンプの吐出側を連通する吐出経路と、前記吐出経路に設けられた吐出経路切換部とを有し、前記制御部は、前記吸引経路切換部と前記吐出経路切換部とを介して膨張する前記押圧部の内部の空気が収縮する前記押圧部の内部へ移動するように、前記加圧減圧部を制御するように構成されたものである。この構成により、複数の押圧部の膨張と収縮を同時に効率よく行いながら、広げられた被洗浄物の複数の部分を異なるタイミングで押圧することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の外観斜視図である。図2は、本実施の形態における洗濯機の図1のX−X断面図である。図3は、図2における洗濯機の蓋体を
開いた状態の断面図である。図4および図5は、本実施の形態における洗濯機の動作を示す模式図である。
図1〜図3において、洗濯機1は、下部の水槽部6と、上部の蓋体5とで構成されている。水槽部6は、所定の深さを有する方形状に形成された洗浄槽4を備えている。洗浄槽4の上面に開口部3が形成され、衣類等の洗濯物である被洗浄物2を入れる開口になっている。蓋体5は、水槽部6の上辺の後縁にヒンジ部6aによって回動自在に取り付けられ、洗浄槽4の開口部3を開閉する。
洗浄槽4の底部4aには、使用者によって被洗浄物2が形を整えて収容される。本実施の形態において、被洗浄物2は、例えば、セーター、カーディガン等の毛織物や、極細の繊維で作られたデリケートな素材のスカーフ等、被洗浄物2に機械力が作用する一般的な洗濯機で洗うと型崩れしたり痛みやすいものが有効である。
蓋体5の前面には、ハンドル5aが設けられている。蓋体5は、使用者がハンドル5aを持って矢印R1方向へ回動させることによって開口部3を開閉し、開いた状態で保持されるように構成されている。蓋体5は、開口部3を閉じるとロック装置(図示せず)により施錠されて閉じた状態に保持される。また、開くときはハンドル5aの操作でロック装置が解錠される。
蓋体5の内側には、加圧減圧部7が設けられている。本実施の形態において、加圧減圧部7は2組の第1の加圧減圧部7aと第2の加圧減圧部7bとで構成されている。具体的には、第1の加圧減圧部7aは、押圧部8aと加圧ポンプ10aと排出弁11aとを含む。第2の加圧減圧部7bは、押圧部8bと加圧ポンプ10aと排出弁11bとを含む。
加圧減圧部7(7a、7b)は、ゴムや合成樹脂等で蛇腹状に形成された可撓性を有する袋状の押圧部8(8a、8b)と、この押圧部8(8a、8b)にホース9(9a、9b)を通して連通し、押圧部8(8a、8b)の内部に気体または液体などの流体を供給する加圧ポンプ10(10a、10b)と、押圧部8(8a、8b)に供給された流体を排出する排出弁11(11a、11b)とで構成されている。(以降、複数を示すa、bの符号については、特に区別の必要がない限りは省略して表記する。)
2つの加圧減圧部7a、7bは蓋体5の内側に並べて設けられている。押圧部8a、8bは、蓋体5の洗浄槽4側に取り付けられており、膨張収縮することによって伸縮自在に設けられ、洗浄槽4の底部4aに収容された被洗浄物2に対して進退自在に構成されている。押圧部8は、被洗浄物2を押圧する押圧面8cと、蛇腹状の伸縮部8dとを有する。また、押圧部8は、押圧面8cが洗浄槽4の底部4aに届く程度まで伸長する。
加圧減圧部7には、押圧部8(8a、8b)の内部が所定の圧力になると開放して外部へ排出する定圧開放弁12(12a、12b)が設けられている。定圧開放弁12は、押圧部8が所定の圧力を超えて加圧されることを防ぐ。なお、本実施の形態では、押圧部8の内部に供給される流体を、空気として説明する。
蓋体5には変形自在な中空のパッキン13が設けられている。パッキン13は、蓋体5が閉じられた際に洗浄槽4の開口部3の周縁部に沿って凹状に形成されたシール部14と密接する。これにより、蓋体5が閉じられた際に洗浄槽4の内部は水密、気密空間になり、洗い、すすぎ、脱水の各工程が実行される際に、水や空気が開口部3から外部に漏れることがない。
蓋体5には洗浄槽4に洗浄水を供給する給水経路17が設けられている。給水経路17
には給水弁15が設けられ、洗剤ケース16を介して洗浄槽4の内部に連通している。給水弁15が開閉されることにより、洗浄槽4の内部への水道水(洗浄水)の給水と停止が行われる。
また、水位検知部18が、洗浄槽4の内部と連通するように設けられている。水位検知部18は、上方に開口部を有する水位検知槽19と、水位検知槽19内の水位の変動に応じて上下動するフロート20と、フロート20が所定の位置まで上昇したときに検知する水位スイッチ21を有している。
洗浄槽4の底部4aには、洗い工程等で使用された洗浄水を排出する排水孔22が形成されている。排水孔22は、排水弁23が設けられた排水経路24に連通している。排水弁23が開閉されることにより、洗浄槽4の内部の洗浄水の排水と停止が行われる。
また、水槽部6には、洗浄槽4の内部の水位が所定以上になったときに、洗浄槽4の内部の洗浄水を外部に排水するための溢水経路25が設けられている。溢水経路25は、洗浄槽4の上部に溢水孔25aを有し、排水弁23の下流側で排水経路24と接続されている。
制御部26は、蓋体5の内部の側面部に配設されている。また、操作表示部27が制御部26の上面に設けられている。制御部26は、加圧ポンプ10、排出弁11、給水弁15、排水弁23等の動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次実行する。
以上のように構成された洗濯機1について、以下その動作、作用を説明する。
使用者は、蓋体5の上面前部に設けられた操作表示部27から、運転コースの選択や各工程の時間等を入力する。制御部26は、設定内容に基づいて、洗いから脱水までの工程を一連の動作として実行する。使用者は、洗い工程のみを実行するなど、任意に選択することができる。また、この設定作業は、後述する被洗浄物2をセットした後でもよい。
使用者は、ハンドル5aを操作して解錠した後、蓋体5を開いて洗浄槽4内の底部4aに被洗浄物2の形を整えてセットする。被洗浄物2の大きさによっては、折りたたんでセットしてもよい。被洗浄物2のセットが完了し、蓋体5が閉じられて施錠されると、制御部26は、操作表示部27で設定された運転コースに応じて運転を開始する。
運転コースの最初の洗い工程において、制御部26は、初めに給水動作を行う。制御部26が給水弁15を開放することにより、給水経路17から洗浄槽4の内部に洗浄水として水道水と洗剤が供給される。このとき、洗浄水は徐々に被洗浄物2に浸透し、被洗浄物2の繊維の間に含まれた状態となる。制御部26は、洗浄水が洗浄槽4の内部に所定水位まで供給され、水位検知部18の水位スイッチ21により所定の水位を検知すると給水弁15を閉止する。
制御部26は、給水が終わると、まず、第1の加圧減圧部7aの排出弁11aを閉じて加圧ポンプ10aを所定時間、又は、押圧部8aが所定圧に到達するまで駆動する。これにより、押圧部8a内に空気を供給して押圧部8aを膨張させる。図4に示されるように、伸縮部8dが伸長し、押圧部8aが被洗浄物2に向かって伸びると、押圧部8aの下方の被洗浄物2は押圧面8cで押圧された部分が圧縮され、厚みが薄くなる。このとき、制御部26は、第2の加圧減圧部7bの排出弁11bを開放し、押圧部8bを収縮可能にする。
押圧部8aの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2
の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8aの下方から押圧部8bの下方へ矢印Aで示される方向へ移動する。そして、このように移動する洗浄水は、押圧部8bの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8bの押圧面8cを上方へ押し上げ、開放されている排出弁11bから空気を排出して押圧部8bを収縮させる。
次に、制御部26は、第2の加圧減圧部7bの排出弁11bを閉じて加圧ポンプ10bを所定時間、又は、押圧部8bが所定圧に到達するまで駆動し、押圧部8b内に空気を供給して押圧部8bを膨張させる。図5に示されるように、伸縮部8dが伸長し、押圧部8bが被洗浄物2に向かって伸びると、押圧面8cが押圧部8bの下方の被洗浄物2を押圧する。このとき、制御部26は、第1の加圧減圧部7a排出弁11aを開放し、押圧部8aを収縮可能にする。
押圧部8bの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8bの下方から押圧部8aの下方へ矢印Bで示される方向へ移動する。そして、このように移動する洗浄水は、押圧部8aの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8aの押圧面8cを上方へ押し上げ、開放されている排出弁11aから空気を排出して押圧部8aを収縮させる。
このように、洗い工程では、押圧部8aと押圧部8bを交互となる異なるタイミングで膨張と収縮(例えば、押圧部8aの膨張による加圧1秒、押圧部8bの収縮による減圧1秒)を所定時間(例えば、10分)繰り返すことにより、被洗浄物2に対して押し洗い効果を発揮させることができる。すなわち、被洗浄物2に撹拌や叩き洗い等による機械力が作用することなく、被洗浄物2の内部に多方向の水流を発生させて汚れを除去することができる。
洗い工程から脱水工程までを一貫して実行する洗濯コースが設定された場合、制御部26は、洗い工程に続いて、すすぎ工程、脱水工程を実行する。
すすぎ工程では、例えば、排水動作、予備脱水動作の後、ためすすぎ動作が行われる。排水動作では、排水弁23が開放され、洗浄槽4の内部の洗浄水が排水経路27を介して外部に排水される。予備脱水動作では、排水弁23が開放された状態のまま、排出弁11a、11bが閉じられて加圧ポンプ10a、10bが駆動され、被洗浄物2が押圧されて圧縮され、被洗浄物2が含んでいる洗浄水の一部が強制的に排水される。
ためすすぎ動作では、給水弁15が開放され、洗浄槽4の内部に所定量の洗浄水が供給される。その後、洗い工程と同様に、加圧ポンプ10a、10bが駆動され、押圧部8a、8bの膨張と収縮が異なるタイミングで繰り返され、被洗浄物2の内部の洗浄水の洗剤濃度が希釈される。このすすぎ工程が複数回(例えば、2回)繰り返される。
制御部26は、すすぎ工程を実行した後、脱水工程を実行する。
脱水工程では、排水弁23が開放され洗浄槽4の内部の洗浄水が外部に排水される。その後、排水弁23が開放された状態のまま、排出弁11a、11bが閉じられて加圧ポンプ
10a、10bが駆動され、押圧部8a、8bが膨張することにより被洗浄物2が押圧されて圧縮され、被洗浄物2が含んでいる洗浄水の一部が強制的に排水される。
なお、本実施の形態では、加圧減圧部7は、可撓性を有する押圧部8と、押圧部8の内部に流体を供給して膨張させる加圧ポンプ10と、押圧部8の内部の流体を排出して収縮させる排出弁11とで構成されている。しかし、これに限られるものではなく、例えば、押圧部8を収縮させるための減圧が排出弁11に代えて減圧ポンプ(図示せず)により行われてもよい。また、加圧ポンプ10が逆転されて減圧ポンプとして利用されてもよい。
この場合、被洗浄物2がスカーフ等の弾力性に乏しい薄手のものであったり、ニットなど弾力性に富む厚手のものであったりしても、押圧部8から排出される流体の量と排出速度を制御することができる。これによって、洗濯機は、被洗浄物2の状態などに合わせて安定した洗浄性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、加圧減圧部7が2組(7a、7b)設けられ、交互に膨張、収縮するように構成されているが、3組以上設けて順次、膨張、収縮するように構成されて異なるタイミングで動作するとよい。この場合、少なくとも1つの押圧部8の膨張時に、他の押圧部8が収縮するように構成され、膨張、収縮の順序は、規則的またはランダムのいずれであってもよい。
また、押圧部8の内部に供給されて押圧部8を膨張させる流体は、気体でも液体でもよい。気体の場合、周囲の空気を加圧ポンプ等で吸気すればよく、排気するときも制約が少なくて都合がよい。液体の場合、水または水溶液またはオイルなどを使用することができる。さらに、液体を溜める貯留部があると望ましい。液体は空気より密度が高く気体のように弾性が大きくないため、押圧部8を確実に膨張させることができる。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、被洗浄物2と洗浄水を収容する洗浄槽4と、洗浄槽4の内部の被洗浄物2に対して進退自在な押圧部8を有する加圧減圧部7と、加圧減圧部7を制御する制御部26とを備え、加圧減圧部7は、押圧部8を複数有し、制御部26は、複数の押圧部8(8a、8b)による被洗浄物2の押圧と押圧解除により被洗浄物2を収縮膨張させ、被洗浄物2の内部で多方向の水流が発生するように構成されたものである。この構成により、洗浄槽の内部で広げられた被洗浄物2の複数の部分に対して交互または順次などの異なるタイミングで押圧することができるようになり、被洗浄物2を撹拌することなく、被洗浄物2の内部にくまなく多方向の水流を発生させ、布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。また、複数の押圧部8を有することにより、洗浄槽4の内部で被洗浄物2の厚みが異なる部分が存在しても対応しやすくなる。
また、加圧減圧部7は、押圧部8の内部に空気を供給する加圧ポンプ10と押圧部8の内部の空気を排出する排出弁11とを複数の押圧部8のそれぞれに有し、制御部26は、複数の押圧部8がそれぞれ任意のタイミングで膨張収縮するように加圧減圧部7を制御するように構成されたものである。この構成により、広げられた被洗浄物2の複数の部分を異なるタイミングで押圧することができるようになり、被洗浄物2を撹拌することなく、被洗浄物2の内部にくまなく多方向の水流を発生させ、布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。
(実施の形態2)
図6および図7は、本発明の実施の形態2における洗濯機の動作を示す模式図である。本実施の形態の特徴は、加圧減圧部7は、排出弁11(11a、11b)をそれぞれ有する複数の押圧部8(8a、8b)と、複数の押圧部8(8a、8b)と切換部31を介して連通する加圧ポンプ10cを有し、制御部26は、一方の押圧部8aが膨張するときに
、他方の押圧部8bが収縮するように切換部31を切り換えて加圧減圧部7を制御するように構成されたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図6および図7において、蓋体5の洗浄槽4側に設けられた可撓性を有する伸縮自在な複数(例えば、2つ)の押圧部8(8a、8b)は、洗浄槽4の底部4aに収容された被洗浄物2に対して進退自在に構成され、一方の押圧部8aの内部の空気を外部に排気するための排出弁11aと、他方の押圧部8bの内部の空気を外部に排気するための排出弁11bが設けられている。
加圧ポンプ10cは、切換部31を介して押圧部8aおよび押圧部8bに連通している。切換部31は、押圧部8aへの連通を開閉する開閉弁31aと、押圧部8bへの連通を開閉する開閉弁31bとを備えている。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。なお、使用者による運転コースの設定、被洗浄物2のセットおよび運転コースの一連の動作は実施の形態1と同様であり、ここでは、洗い工程を例として制御部26による加圧減圧部7の制御について説明する。
制御部26は、洗い工程において、洗浄槽4に所定の水量が給水された後、まず、排出弁11aを閉じて開閉弁31aを開き、開閉弁31bを閉じて加圧ポンプ10cを駆動する。これにより、押圧部8a内に空気を供給して押圧部8aを膨張させさせる。図6に示されるように、押圧部8aは伸縮部8dが伸長し、押圧面8cが被洗浄物2を押圧する。このとき、制御部26は排出弁11bを開放し、押圧部8bを収縮可能にする。
図6に示されるように、押圧部8aの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8aの下方から押圧部8bの下方へ矢印Aで示される方向へ移動する。そして、このように移動する洗浄水は、押圧部8bの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8bの押圧面8cを上方へ押し上げ、開放されている排出弁11bから空気を排出して押圧部8bを収縮させる。
次に、制御部26は、排出弁11bを閉じて開閉弁31bを開き、開閉弁31aを閉じて加圧ポンプ10cを駆動し、押圧部8b内に空気を供給して押圧部8bを膨張させる。図7に示されるように、押圧部8bは伸縮部8dが伸長し、押圧面8cが被洗浄物2を押圧する。このとき、制御部26は排出弁11aを開放し、押圧部8aを収縮可能にする。
押圧部8bの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。
また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8bの下方から押圧部8aの下方へ矢印Bで示される方向へ移動する。そして、このように移動する洗浄水は、押圧部8aの下方の被洗浄物2を膨張させながら押圧部8aの押圧面8cを上方へ押し上げ、開放されている排出弁11aから空気を排出して押圧部8aを収縮させる。
このように、切換部31の開閉弁31a、31bの開閉と、排出弁11(11a、11b)の開閉を切り換えることで、1つの加圧ポンプ10cで押圧部8(8a、8b)を交互に膨張、収縮させることができ、被洗浄物2の内部に多方向の水流を発生させることができる。
なお、本実施の形態では、押圧部8が2つ設けられ、交互に膨張、収縮するように構成されているが、3つ以上設けて順次、膨張、収縮するように構成されて異なるタイミングで動作するとよい。この場合、少なくとも1つの押圧部8の膨張時に、他の押圧部8が収縮するように構成され、膨張、収縮の順序は、規則的またはランダムのいずれであってもよい。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、加圧減圧部7は、押圧部8の内部の流体を排出する排出弁11(11a、11b)を有する複数の押圧部8(8a、8b)のそれぞれに有するとともに、複数の押圧部8と切換部31を介して連通する加圧ポンプ10cを有し、制御部26は、少なくとも1つの押圧部8aが膨張するときに、他の押圧部8bが収縮するように切換部31を切り換えて加圧減圧部7を制御するように構成されたものである。この構成により、1つの加圧ポンプ10cで複数の押圧部8への加圧を選択的に切換え、広げられた被洗浄物の複数の部分を交互に押圧することができる。
(実施の形態3)
図8および図9は、本発明の実施の形態3における洗濯機の動作を示す模式図である。本実施の形態の特徴は、加圧減圧部7は、複数の押圧部8(8a、8b)を備え、加圧ポンプ10cの吸引側に押圧部8(8a、8b)と連通する吸引経路32が形成され、吸引経路切換部33として2つの開閉弁33a、33bが設けられるとともに、加圧ポンプ10cの吐出側に押圧部8(8a、8b)と連通する吐出経路34が形成され、吐出経路切換部35として2つの開閉弁35a、35bが設けられ、収縮側の押圧部8の空気が膨張側の押圧部8へ移動することができるように構成されたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図8および図9において、蓋体5の洗浄槽4側に設けられた可撓性を有する伸縮自在な複数(例えば、2つ)の押圧部8(8a、8b)は、洗浄槽4の底部4aに収容された被洗浄物2に対して進退自在に構成され、2つの押圧部8を個別に連通する吸引経路32と吐出経路34の2本の連通経路が設けられている。
加圧ポンプ10cの吸引側は、押圧部8a、8bと連通する吸引経路32に接続されている。吸引経路32には吸引経路切換部33が設けられ、本実施の形態では、押圧部8aと加圧ポンプ10cの間の吸引経路32に開閉弁33aが設けられ、押圧部8bと加圧ポンプ10cの間の吸引経路32に開閉弁33bが設けられている。
加圧ポンプ10cの吐出側は、押圧部8a、8bと連通する吐出経路34に接続されている。吐出経路34には吐出経路切換部35が設けられ、本実施の形態では、押圧部8aと加圧ポンプ10cの間の吐出経路34に開閉弁35aが設けられ、押圧部8bと加圧ポンプ10cの間の吐出経路34に開閉弁35bが設けられている。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。なお、使用者による運転コースの設定、被洗浄物2のセットおよび運転コースの一連の動作は実施の形態1と同様であり、ここでは、洗い工程を例として制御部26による加圧減圧部7の制御について説明する。
制御部26は、洗い工程において、洗浄槽4に所定の水量が給水された後、まず、吸引経路32に設けられた開閉弁33aを閉止し、開閉弁33bを開放する。同時に、吐出経路34に設けられた開閉弁35bを閉止し、開閉弁35aを開放して加圧ポンプ10cを駆動する。これにより、図8に示されるように、押圧部8bの内部の空気は、開かれた開閉弁33bおよび開閉弁35aを経て押圧部8aの内部へ移動するため、押圧部8bの収縮と押圧部8aの膨張が同時に行われる。そして、押圧部8aは伸縮部8dが伸長し、押圧面8cが被洗浄物2を押圧する。
押圧部8aの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8aの下方から押圧部8bの下方へ矢印Aで示される方向へ移動する。
次に、制御部26は、吸引経路32に設けられた開閉弁33aを開放し、開閉弁33bを閉止する。同時に、吐出経路34に設けられた開閉弁35aを閉止し、開閉弁35bを開放して加圧ポンプ10cを駆動する。これにより、図9に示されるように、押圧部8aの内部の空気は、開かれた開閉弁33aおよび開閉弁35bを経て押圧部8bの内部へ移動するため、押圧部8aの収縮と押圧部8bの膨張が同時に行われる。そして、押圧部8bは伸縮部8dが伸長し、押圧面8cが被洗浄物2を押圧する。
押圧部8bの膨張により被洗浄物2が圧縮されて体積変化することに伴い、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2から押し出される。これによって、被洗浄物2の内部で水流が発生し、被洗浄物2に付着していた汚れがその水流により繊維から離れて除去される。また、被洗浄物2の内部に含まれる洗浄水は、被洗浄物2の内部で押圧部8bの下方から押圧部8aの下方へ矢印Bで示される方向へ移動する。このように、これらの動作を交互に繰り返すことで洗い工程が実行される。
したがって、押圧部8aおよび押圧部8bの膨張と収縮の反対動作を同時に1つの加圧ポンプ10cで行うことができるとともに、複数の押圧部8a、8bで被洗浄物2の異なる部分を交互に押圧することができるので、被洗浄物2の内部に多方向の水流を効率よく発生させることができ、洗浄効果を高めることができる。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、加圧減圧部7は、複数の押圧部8(8a、8b)と、押圧部8(8a、8b)の各々と加圧ポンプ10cの吸引側を連通する吸引経路32と、吸引経路32に設けられた吸引経路切換部33である開閉弁33a、33bと、押圧部8(8a、8b)の各々と加圧ポンプ10cの吐出側を連通する吐出経路34と、吐出経路34に設けられた吐出経路切換部35である開閉弁35a、35bとを有し、制御部26は、これらの開閉弁33a、33b、35a、35bを介して膨張する押圧部8の内部の空気が収縮する押圧部8の内部へ移動するように、加圧減圧部7を制御するように構成されたものである。この構成により、複数の押圧部8(8a、8b)の膨張と収縮を同時に効率よく行いながら、広げられた被洗浄物2の複数の部分を異なるタイミングで押圧することができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における洗濯機の動作を示す模式図である。本実施の形態の特徴は、加圧減圧部41は、電動モータ42と、複数のクランク部44を有し電動モータ42によって回転する回転軸43と、クランク部44(44a、44b)に回転自在に連結されたシャフト45(45a、45b)を介して連結された複数の押圧部46(46a、46b)で構成されたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一
の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図10において、電動モータ42の駆動により回転する回転軸43は、複数の軸受部47によって蓋体5に回転自在に支持されている。回転軸43は、一定の距離を隔てた位置に複数のクランク部44a、44bを有する。クランク部44a、44bは、回転軸43の回転により上下方向に所定の高低差が得られるように形成されている。
クランク部44a、44bには、それぞれシャフト45a、45bの一端が回転自在に連結されている。シャフト45a、45bの他端には、それぞれ押圧部46a、46bが回転自在に連結されている。シャフト45a、45bを介してクランク部44a、44bに連結された押圧部46a、46bは、回転軸43が回転することにより洗浄槽4内の隣接した位置で上下動し、交互に上昇位置と下降位置へ変位する。押圧部46a、46bの上下動によって被洗浄物2の異なる部分を交互に押圧するように構成されている。なお、押圧部46a、46bの上昇位置と下降位置の上下動ストロークは、クランク部44a、44bの形状によって設定可能である。
以上のように構成された洗濯機は、使用者による運転コースの設定、被洗浄物2のセットおよび運転コースの一連の動作は実施の形態1と同様であり、制御部26は、例えば洗い工程において、加圧減圧部41を制御し、押圧部46a、46bを上下動させることにより被洗浄物2を洗浄する。
したがって、回転軸43の回転により複数の押圧部46a、46bで被洗浄物2の異なる部分を交互に押圧するので、被洗浄物2の内部に多方向の水流を効率よく発生させることができ、洗浄効果を高めることができる。
以上のように、本実施の形態においては、加圧減圧部41は、電動モータ42と、複数のクランク部44を有し電動モータ42によって回転する回転軸43と、クランク部44(44a、44b)に回転自在に連結されたシャフト45a、45bを介して連結された複数の押圧部46a、46bとを備えたものである。この構成により、電動モータの回転速度に応じた速さで、広げられた被洗浄物の複数の部分を異なるタイミングで押圧することができ、被洗浄物2の内部に多方向の水流を効果的に発生させて、布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯物の布傷みや型崩れを抑えて洗浄効果を高めることができるので、洗濯機として有用である。
1 洗濯機
2 被洗浄物
4 洗浄槽
7 加圧減圧部
7a 第1の加圧減圧部
7b 第2の加圧減圧部
8(8a、8b) 押圧部
10(10a、10b、10c) 加圧ポンプ
11(11a、11b) 排出弁
31 切換部
31a、31b 開閉弁
32 吸引経路
33 吸引経路切換部
33a、33b 開閉弁
34 吐出経路
35 吐出経路切換部
35a、35b 開閉弁
26 制御部
42 電動モータ
43 回転軸
44(44a、44b) クランク部
45(45a、45b) シャフト

Claims (3)

  1. 被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽の内部の被洗浄物に対して進退自在な押圧部を有する加圧減圧部と、
    前記加圧減圧部を制御する制御部とを備え、
    前記加圧減圧部は、前記押圧部を複数有し、
    前記制御部は、前記複数の押圧部による被洗浄物の押圧と押圧解除により被洗浄物を収縮膨張させ、被洗浄物の内部に多方向の水流が発生するように構成された洗濯機において、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、
    前記加圧減圧部は、前記押圧部の内部に流体を供給する加圧ポンプと、前記押圧部の内部の流体を排出する排出弁とを前記複数の押圧部のそれぞれに有し、
    前記制御部は、1つの洗い工程の中で、前記複数の押圧部がそれぞれ任意のタイミングで膨張収縮するように前記加圧減圧部を制御するように構成された、
    洗濯機。
  2. 被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽の内部の被洗浄物に対して進退自在な押圧部を有する加圧減圧部と、
    前記加圧減圧部を制御する制御部とを備え、
    前記加圧減圧部は、前記押圧部を複数有し、
    前記制御部は、前記複数の押圧部による被洗浄物の押圧と押圧解除により被洗浄物を収縮膨張させ、被洗浄物の内部に多方向の水流が発生するように構成された洗濯機において、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、
    前記加圧減圧部は、前記押圧部の内部の流体を排出する排出弁を前記複数の押圧部のそれぞれに有するとともに、前記複数の押圧部と切換部を介して連通し前記押圧部の内部に流体を供給する加圧ポンプを有し、
    前記制御部は、前記切換部を切換えて、前記複数の押圧部を交互に膨張、収縮させ、少なくとも1つの押圧部が膨張するときに、他の押圧部が収縮するように前記加圧減圧部を制御するように構成された、
    洗濯機。
  3. 被洗浄物と洗浄水を収容する洗浄槽と、
    前記洗浄槽の内部の被洗浄物に対して進退自在な押圧部を有する加圧減圧部と、
    前記加圧減圧部を制御する制御部とを備え、
    前記加圧減圧部は、前記押圧部を複数有し、
    前記制御部は、前記複数の押圧部による被洗浄物の押圧と押圧解除により被洗浄物を収縮膨張させ、被洗浄物の内部に多方向の水流が発生するように構成された洗濯機において、前記複数の押圧部は、可撓性を有し、下方向に伸長して上方向に収縮するように膨張収縮自在であって、それぞれ独立して構成され、
    前記加圧減圧部は、前記複数の押圧部と、前記押圧部の各々と前記加圧ポンプの吸引側を連通する吸引経路と、前記吸引経路に設けられた吸引経路切換部と、前記押圧部の各々と前記加圧ポンプの吐出側を連通する吐出経路と、前記吐出経路に設けられた吐出経路切換部とを有し、
    前記制御部は、前記吸引経路切換部と前記吐出経路切換部とを介して膨張する前記押圧部の内部の空気が収縮する前記押圧部の内部へ移動するように、前記加圧減圧部を制御するように構成された、
    洗濯機。
JP2016192816A 2016-07-22 2016-09-30 洗濯機 Active JP6782397B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192816A JP6782397B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 洗濯機
CN201780016507.8A CN108884621B (zh) 2016-07-22 2017-07-06 洗衣机
PCT/JP2017/024773 WO2018016332A1 (ja) 2016-07-22 2017-07-06 洗濯機
EP17830852.4A EP3489403B1 (en) 2016-07-22 2017-07-06 Washing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192816A JP6782397B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018051114A JP2018051114A (ja) 2018-04-05
JP6782397B2 true JP6782397B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=61834187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192816A Active JP6782397B2 (ja) 2016-07-22 2016-09-30 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6782397B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7261960B2 (ja) * 2019-08-21 2023-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114766A (ja) * 1974-07-25 1976-02-05 Mitsubishi Electric Corp Sentakuki
JPS5262973A (en) * 1975-11-20 1977-05-24 Hirozou Tanimura Washing machine
JPS5262970A (en) * 1975-11-20 1977-05-24 Hirozou Tanimura Washing machine
JPS5848200B2 (ja) * 1976-02-04 1983-10-27 松下電器産業株式会社 一槽式脱水洗濯機
JPS53160266U (ja) * 1977-05-23 1978-12-15
JPS56131178U (ja) * 1980-03-06 1981-10-05
JPH1133266A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Japan:Kk 水ドライ式の洗濯方法、および同装置
JP4373566B2 (ja) * 2000-02-22 2009-11-25 株式会社稲本製作所 洗濯物の圧搾式脱水機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018051114A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018016332A1 (ja) 洗濯機
CN108884621B (zh) 洗衣机
TWI825105B (zh) 洗衣機
JPWO2019230748A1 (ja) 洗濯機
JP7029582B2 (ja) 洗濯機
JP7261961B2 (ja) 洗濯機
JP6906136B2 (ja) 洗濯機
JP6782397B2 (ja) 洗濯機
JP7213434B2 (ja) 洗濯機
JP6990824B2 (ja) 洗濯機
JP6986660B2 (ja) 洗濯機
CN111511971B (zh) 洗衣机以及清洗方法
JP7029583B2 (ja) 洗濯機
WO2018221365A1 (ja) 押し洗い機、洗濯機および洗濯装置
JP7261960B2 (ja) 洗濯機
CN109790671B (zh) 洗衣机
WO2018066369A1 (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200914

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6782397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151