JP6990029B2 - 電子機器および電子機器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器および電子機器の製造方法に関する。特に、本発明は、複数の電子システムを有する電子機器および電子機器の製造方法に関する。
携帯電話やスマートホン等の通信端末において、支持部材の上にICチップおよびメモリ等の半導体装置が実装された構造の電子機器が用いられている(例えば、特許文献1)。このような電子機器では、支持部材の上に接着層を介してICチップおよびメモリ等の半導体装置が接着されている。電子機器は、これらの半導体装置を覆う封止体(封止用樹脂材料)によって保護されている。
半導体装置が支持部材の上に実装され、再配線によってファンアウトされる電子機器は、電磁シールド性や熱特性に優れるといった利点を有しており、信頼性の高い電子機器として注目されている。このような電子機器は、パッケージデザインの自由度が高いという利点も有する。
支持部材の上に半導体装置が実装された構造の場合、大型の支持部材の上に複数の半導体装置が実装される製造方法を用いることで、同一の製造プロセスで複数の電子機器を製造することが可能である。この場合、支持部材の上に形成された複数の電子機器は、半導体装置が実装された後に個片化されることで、個々の電子機器が完成する。このように支持部材の上に半導体装置が実装される電子機器の構造は、量産性が高いという利点を有している。
特開2010-278334号公報
上記の電子機器は、そのサイズの縮小化が要求されるが、電子機器のサイズは支持部材の上に実装される半導体装置のサイズによって制限される。したがって、電子機器のサイズの縮小化に限界がある。
本発明は、そのような課題に鑑みてなされたものであり、電子機器のサイズを縮小化することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る電子機器は、支持部材と、電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含み、前記支持部材の上に設けられた第1電子システムと、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含み、前記第1電子システムと対向する第2電子システムと、前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に設けられた第1樹脂と、を有する。
前記第1樹脂の厚さは、前記第1電子部品の前記第1配線構造体からの高さおよび前記第2電子部品の前記第2配線構造体からの高さの合計よりも小さくてもよい。
前記第1電子システムは、前記第1配線構造体を介して前記第1ダイおよび前記第1電子部品に電気的に接続された第1外部端子をさらに含み、前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、前記第1外部端子および前記第2外部端子は、それぞれ前記第1樹脂の端部において外部に露出されていてもよい。
前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、前記第2外部端子は、前記第2配線構造体に対して前記第1樹脂とは反対側において外部に露出されていてもよい。
前記第2電子システムの上の第2樹脂をさらに有し、前記第2外部端子は、前記第2樹脂から露出された領域で外部に露出されていてもよい。
前記第2電子システムは、前記第2配線構造体の上において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第3電子部品をさらに含み、前記第3電子部品は、前記第2樹脂によって覆われていてもよい。
前記第1樹脂を厚さ方向に貫通して前記第1配線構造体と前記第2配線構造体とを電気的に接続する導電体をさらに有してもよい。
前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、前記第2外部端子は、前記第2配線構造体に対して前記第1樹脂とは反対側において外部に露出されていてもよい。
前記導電体は、柱状金属であり、前記柱状金属は、前記第1配線構造体および前記第2配線構造体に電気的に接続されてもよい。
前記導電体は、金属または樹脂を核として前記核の周りに導電膜が設けられた構造であってもよい。
本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法は、第1支持部材の上に、電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含む第1電子システムを形成し、前記第1配線構造体の上に導電性のパッドを形成し、第2支持部材の上に、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含む第2電子システムを形成し、前記第2配線構造体の上に、前記第1電子システムに向かって突出する導電体を形成し、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に樹脂層を形成し、前記導電体と前記パッドとが接するように前記第1電子システムと前記第2電子システムとを貼り合わせ、前記導電体と前記パッドとを融着させる。
前記導電体と前記パッドとの融着は、前記樹脂層が流動性を示す温度よりも高い温度の熱処理によって行われてもよい。
前記導電体と前記パッドとを融着した後に、前記導電体および前記パッドを前記第1電子システムおよび前記第2電子システムから切り離してもよい。
本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法は、第1支持部材の上に、電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含む第1電子システムを形成し、前記第1配線構造体の上に導電性のパッドを形成し、第2支持部材の上に、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含む第2電子システムを形成し、前記第2配線構造体の上に、前記第1電子システムに向かって突出する導電体を形成し、前記導電体と前記パッドとが接するように前記第1電子システムと前記第2電子システムを貼り合わせ、前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に、前記第1電子システムの側方から樹脂を注入する。
前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に前記樹脂を形成した後に、前記導電体および前記パッドを前記第1ダイおよび前記第2ダイから切り離してもよい。
前記第1電子システムは、前記第1支持部材の上に複数形成され、前記第2電子システムは、前記第2支持部材の上に複数形成され、複数の前記第1電子システムと複数の前記第2電子システムとのそれぞれが対向するように、複数の前記第1電子システムと複数の前記第2電子システムとが貼り合わせられてもよい。
本発明に係る電子機器および電子機器の製造方法によると、電子機器のサイズを縮小化することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電子機器の構造及びその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号の後にアルファベットを付して、詳細な説明を適宜省略することがある。図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。説明の便宜上、第1部材と第2部材との位置関係を上または下という語句を用いて説明するが、例えば、第1部材と第2部材との上下関係が図示と逆になるように配置されてもよい。また、以下の説明で基板の第1面及び第2面は基板の特定の面を指すものではなく、基板の表面方向または裏面方向を特定するもので、つまり基板に対する上下方向を特定するための名称である。
〈第1実施形態〉
本発明の第1実施形態に係る電子機器10の概要について、図1~図4を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。図2~図4は、それぞれ本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。
[電子機器10の構造]
図1に示すように、電子機器10は、第1支持部材100、第1電子システム200、第2支持部材300、第2電子システム400、および樹脂層500を有する。第1電子システム200は第1支持部材100の上に設けられている。第1支持部材100と第1電子システム200との間には、応力緩和層110が設けられている。第2電子システム400は第2支持部材300の下に設けられている。第2支持部材300と第2電子システム400との間には、応力緩和層310が設けられている。第1支持部材100および第2支持部材300は、第1電子システム200と第2電子システム400とが対向するように樹脂層500を介して貼り合わせられている。
応力緩和層110は、第1支持部材100と第1支持部材100の上に設けられた構造体との間の熱膨張係数の差に起因した電子機器10の反りを抑制する。応力緩和層310も応力緩和層110と同様に電子機器10の反りを抑制する。応力緩和層110として、応力緩和層110の上の構造体の弾性率よりも小さい弾性率の材料が用いられる。特に、応力緩和層110として、絶縁層230の弾性率よりも小さい弾性率の材料が用いられる。同様に、応力緩和層310として、応力緩和層310の下の構造体の弾性率よりも小さい弾性率の材料が用いられる。特に、応力緩和層310として、絶縁層430の弾性率よりも小さい弾性率の材料が用いられる。なお、応力緩和層110、310は省略されてもよい。
第1電子システム200は、第1ダイ220、絶縁層230、第1配線構造体240、第1電子部品250、および外部端子260を有する。なお、第1電子部品250は複数設けられているが、これらを特に区別しないときは単に第1電子部品250と表現する、各第1電子部品250を区別して説明するときは、第1電子部品250-1、250-2、・・・と表現する。後述する第2電子部品450についても同様である。
第1ダイ220は第1支持部材100の上に設けられている。第1支持部材100と第1ダイ220との間には、応力緩和層110および接着層210が設けられている。接着層210は、応力緩和層110と第1ダイ220との間の密着性を向上させる層である。第1ダイ220は、マイクロプロセッサ(Micro-Processing Unit:MPU)などの集積回路(Integrated Circuit:IC)およびメモリ回路などの電子回路を含む。これらの回路は、例えばシリコン基板上に設けられたトランジスタによって構成される。第1ダイ220の上方にはパッド222が設けられている。ただし、上記の回路はSOI(Silicon On Insulator)基板上に設けられたトランジスタであってもよく、絶縁基板上に設けられた薄膜トランジスタであってもよい。パッド222は、上記の集積回路およびメモリ回路に電気的に接続されている。
絶縁層230は、第1ダイ220を覆う。ただし、絶縁層230には、パッド222に対応する領域に開口232が設けられている。換言すると、絶縁層230はパッド222を開口232するように第1ダイ220を覆う。絶縁層230として絶縁性材料が用いられる。
第1配線構造体240は、第1ダイ220の上に設けられている。第1配線構造体240は、配線241および243、ならびに層間絶縁層242および244を有する。第1配線構造体240は複数の導電層が絶縁層を介して設けられた構造体であり、第1ダイ220のパッド222と第1電子部品250とを電気的に接続する。なお、図1では、第1配線構造体240として2層の配線が積層された積層配線を例示したが、積層される配線の数は3層以上であってもよく、1層であってもよい。
配線241および243として、Ti、Cr、Ni、W、Cu、Ag、およびAuなどの金属が、単層もしくは積層で用いられる。層間絶縁層242、244としてポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、およびシロキサン樹脂などの有機絶縁層が、単層もしくは積層で用いられてもよく、SiO2、SiN、Al23、およびAlNなどの無機絶縁層が、単層もしくは積層で用いられてもよい。層間絶縁層242、244として無機絶縁層および有機絶縁層が積層されてもよい。
第1配線構造体240の上にバンプ245が設けられている。バンプ245として、はんだが用いられる。その他にも、バンプ245として配線241と同様の材料が用いられてもよい。バンプ245は、配線241および243によって配線されることで、平面視において任意の位置に設けられる。つまり、配線241および243によって、バンプ245を第1ダイ220の面積を超える広い領域に配置することができる。このような構成はファンアウト型と呼ばれる。なお、図1ではバンプ245が層間絶縁層244の開口内部にのみ設けられた構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、バンプ245が層間絶縁層244の開口部だけでなく、その上面に設けられてもよい。上記のバンプ245を表面実装用バンプということができる。
第1電子部品250は、バンプ245の上に設けられている。換言すると、第1電子部品250は第1配線構造体240の上に設けられている。第1電子部品250は、例えばレジスタ、コンデンサ、およびインダクタを含む。第1電子部品250の端子がバンプ245に接続されることで、第1電子部品250は第1配線構造体240を介して第1ダイ220に電気的に接続される。なお、バンプ245が層間絶縁層244の上面に設けられる場合、バンプ245は層間絶縁層244の上面と第1電子部品250とによって挟まれる。
外部端子260は、第1電子部品250と同様にバンプ245の上に設けられている。外部端子260は電子機器10の側面において外部に露出されている。換言すると、外部端子260は第1支持部材100と第2支持部材300との間で外部に露出されている。さらに換言すると、外部端子260は第1ダイ220と第2ダイ420との間で外部に露出されている。外部端子260は、第1配線構造体240を介して第1ダイ220および第1電子部品250に電気的に接続されている。外部端子260を用いて第1ダイ220に信号および電力が供給される。図1では、外部端子260が電子機器10の1つの側面において外部に露出された構成を例示したが、外部端子260は電子機器10の複数の側面において外部に露出されていてもよい。外部端子260はその下のバンプ245と一体で形成されていてもよい。なお、外部端子260以外に第1ダイ220に信号および電力を供給する手段があれば、外部端子260が省略されてもよい。
第2電子システム400は、第2ダイ420、絶縁層430、第2配線構造体440、第2電子部品450、および外部端子460を有する。第2電子システム400の構成は第1電子システム200と類似した構成であるので、説明を省略する。なお、第2ダイ420は第1ダイ220に相当する。絶縁層430は絶縁層230に相当する。第2配線構造体440は第1配線構造体240に相当する。第2電子部品450は第1電子部品250に相当する。外部端子460は外部端子260に相当する。配線441および443は配線241および243に相当する。層間絶縁層442および444は層間絶縁層242および244に相当する。なお、図1では、外部端子260が外部に露出された側とは反対側において外部端子460が外部に露出された構成を例示したが、この構成に限定されない。例えば、外部端子260が外部に露出された側と同じ側において外部端子460が外部に露出されていてもよい。
第1電子部品250および第2電子部品450は、互いに干渉しない位置に設けられている。つまり、平面視において、第1電子部品250は第2電子部品450と重畳しない位置に設けられている。図1では、第1電子部品250および外部端子460も、互いに干渉しない位置に設けられている。同様に、第2電子部品450および外部端子260も、互いに干渉しない位置に設けられている。
樹脂層500は、第1電子システム200と第2電子システム400との間に設けられている。樹脂層500の厚さは、複数の第1電子部品250および複数の第2電子部品450のうち、第1配線構造体240および第2配線構造体440の各々からの高さが最も高い電子部品の高さよりも大きければよい。例えば、樹脂層500の厚さT1は、第1電子部品250のうち第1配線構造体240からの高さが最も高い第1電子部品250-1の高さH1、および第2電子部品450のうち第2配線構造体440からの高さが最も高い第2電子部品450-1の高さH2の各々よりも大きい。
第1電子部品250-4および第2電子部品450-4のように、第1電子部品250-4の高さH3と第2電子部品450-4の高さH4との合計値が樹脂層500の厚さT1よりも小さい場合は、第1電子部品250-4および第2電子部品450-4は平面視において互いに重畳する位置に設けられていてもよい。樹脂層500として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、シロキサン樹脂、ポリイミド樹脂、およびアクリル樹脂などが用いられる。
以上のように、第1実施形態に係る電子機器10によると、第1電子システム200および第2電子システム400を平面視において重ねて配置することができるため、電子機器10のサイズを縮小化することができる。さらに、第1電子システム200に含まれる部材(第1電子部品250および外部端子260)と、第2電子システム400に含まれる部材(第2電子部品450および外部端子460)とが、互いに干渉しない位置に設けられることで、樹脂層500の厚さT1を、第1電子部品250-1の高さH1および第2電子部品450-1の高さH2の合計値がよりも小さくすることができる。これによって、よりスリムな(断面視において薄い)電子機器10を実現することができる。さらに、第1電子システム200および第2電子システム400を貼り合わせることで、電子機器10の機械的強度が向上し、別途筐体を設けなくてもよい。
外部端子260および外部端子460が電子機器10の側面において外部に露出されていることで、電子機器10に接続される外部機器からの配線を電子機器10の側面で接続することができる。したがって、例えば通信端末等に電子機器10を実装させた場合、第1支持部材100および第2支持部材300の上下方向に配線の接続部を設ける必要がないため、よりスリムな通信端末を実現することができる。
[電子機器10の製造方法]
本発明の第1実施形態に係る電子機器10の製造方法について、図2~図4の断面図を用いて説明する。図2~図4は、それぞれ本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。
図2の(a)に示すように、第1支持部材100の上に応力緩和層110を形成し、応力緩和層110の上に接着層210を介して第1ダイ220を形成する。第1ダイ220は一般的な半導体装置の製造方法で形成することができる。第1ダイ220の表面にパッド222を形成する。パッド222は半導体装置の製造工程で形成されてもよく、半導体装置の製造工程の後にはんだ等を用いて形成されてもよい。上記の製造方法を換言すると、第1支持部材100の上に電子回路を含む第1ダイ220を形成する。
図2の(b)に示すように、第1ダイ220を覆う絶縁層230を形成する。絶縁層230を形成した後に、パッド222を露出する開口232を形成する。開口232を介してパッド222に接続される配線241を形成し、配線241の上に層間絶縁層242、配線243、補強パッド249、および層間絶縁層244を形成する。補強パッド249は第1ダイ220および第1配線構造体240が設けられた領域よりも外側の領域に配置される。第1電子部品250が配置される箇所に対応して、層間絶縁層244に開口2442を形成する。同様に、後に詳細を説明するアライメントバンプ270が配置される箇所に対応して層間絶縁層244に開口2444を形成する。開口2442は配線243を露出し、開口2444は補強パッド249を露出する。上記の製造方法を換言すると、第1ダイ220の上に第1配線構造体240を形成する。
絶縁層230、層間絶縁層242および244として、有機絶縁層が用いられる場合、これらの絶縁層は塗布法、絶縁フィルムを貼り付けて溶融するラミネート法、または印刷法によって形成される。上記の絶縁層に無機絶縁層が用いられる場合、これらの絶縁層はCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成される。
配線241および243は、めっき法、物理蒸着法(Physical Vapor Deposition:PVD法)、または印刷法によって形成される。めっき法として、電界めっき法または無電解めっき法が用いられる。PVD法として、スパッタリング法または真空蒸着法が用いられる。
上記の絶縁層の開口はCO2レーザ加工またはUV-YAGレーザ加工を用いて形成される。レーザ加工の他に、フォトリソグラフィおよびエッチングによって絶縁層の開口を形成してもよい。上記の導電層のパターンは、サブトラクティブ法またはセミアディティブ法(SAP;Semi Additive Process)を用いて形成される。SAPとして、例えば銅箔付きの絶縁樹脂が用いられたMSAP(Modified Semi Additive Process)が用いられてもよい。
図2の(c)に示すように、開口2442を介して配線243に接続されるバンプ245を形成し、バンプ245の上に第1電子部品250および外部端子260を形成する。なお、外部端子260はバンプ245と一体で形成されてもよい。第1電子部品250は第1配線構造体240を介して第1ダイ220に電気的に接続される。このように第1電子部品250がバンプ245を介して実装されるため、バンプ245を表面実装用バンプということができる。バンプ245および外部端子260と同様に、開口2444を介して補強パッド249の上にアライメントバンプ270を形成する。アライメントバンプ270は、開口2444を充填し、層間絶縁層244の上面から突出している。アライメントバンプ270の機能は後で説明する。なお、図2の(c)には図視されていないが、第1電子部品250を形成する前に、開口2442および2444に対応する領域が開口されたソルダレジストが形成されてもよい。上記のようにして第1電子システム200が形成される。
図1では、外部端子260は第1支持部材100の外側の端部に配置されることで電子機器10の側面において外部に露出されている。しかし、図2の(c)の段階では、外部端子260は第1支持部材100の外側の端部には配置されていない。詳細は後述するが、後の工程でアライメントバンプ270を含む第1支持部材100および第1配線構造体240等が分断されることで、図1に示すように外部端子260が外部に露出される。
図2の(a)~(c)と同様の製造方法によって、図3の(d)に示す第2電子システム400が形成される。図3の(d)に示すように、第2電子システム400は、第1電子システム200と類似している。ただし、第2電子システム400側には、第1電子システム200側のアライメントバンプ270の代わりに補強パッド449から上方(第2支持部材300から離れる方向)に向かって突出したアライメントピラー470が設けられている。本実施形態では、アライメントピラー470としてCuが用いられるが、その他の材料が用いられてもよい。アライメントピラー470は補強パッド449から上方に突出した柱状金属である。アライメントピラー470の高さは、第2電子部品450-1~5のそれぞれの高さよりも高い。上記のようにして、第2電子システム400が形成される。
図3の(e)に示すように、第1電子システム200の第1電子部品250側に樹脂層500を形成する。換言すると、第1支持部材100と第2支持部材300との間に樹脂層500が形成される。樹脂層500が形成された後に、アライメントピラー470の先端に、例えばはんだ等のペースト472が配置される。そして、アライメントピラー470上のペースト472がアライメントバンプ270に接するように第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる。なお、アライメントピラー470およびペースト472を併せて導電体とすると、当該導電体がアライメントバンプ270に接するように第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる、ということもできる。樹脂層500は塗布法またはディスペンス法によって形成されてもよく、ラミネート法によって形成されてもよい。樹脂層500が塗布法によって形成される場合は、樹脂層500を焼成(熱処理)する前に第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる。つまり、樹脂層500が流動性を示す状態で第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる。樹脂層500がラミネート法によって形成される場合は、絶縁フィルムを熱処理によって溶融させる前に第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる。なお、樹脂層500が第2電子システム400の第2電子部品450側に形成された状態で、第1電子システム200と第2電子システム400とが貼り合わせられてもよい。
図4の(f)に示すように、樹脂層500を介して第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせ、熱処理によって両者を接着する。具体的には、アライメントバンプ270とアライメントピラー470上のペースト472とが接するように第1電子システム200と第2電子システム400とが貼り合わせられ、熱処理によってペースト472とアライメントバンプ270とが溶融することで、アライメントピラー470がアライメントバンプ270と接着する。ただし、熱処理前は、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470が接している必要はなく、少なくともこの熱処理によって両者が接すればよい。
貼り合わせの後に熱処理を行うことで、樹脂層500によって第1電子システム200と第2電子システム400とが固定される。この熱処理によって樹脂層500が硬化する。樹脂層500を硬化させる熱処理によって、アライメントバンプ270(はんだ)およびアライメントピラー470上のペースト(はんだ)の両方または一方の表層が溶融する。本実施形態では、アライメントバンプ270およびペーストの両方の表層が溶融する。つまり、上記の熱処理によってアライメントバンプ270がアライメントピラー470と融着する。なお、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470は、第1電子システム200と第2電子システム400との間のスペーサとして機能する。つまり、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470のそれぞれの高さによって、第1電子システム200と第2電子システム400との間の距離が決まる。
表層が溶融したアライメントバンプ270にアライメントピラー470上のペースト472が接すると、両者の親和性が高いため、アライメントピラー470はアライメントバンプ270に対して両者の接触面積が大きくなる方向に動く。つまり、上記の熱処理によって、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470は適正な位置に移動する。換言すると、樹脂層500を硬化と、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470のアライメントと、が同じ熱処理で行われる。さらに換言すると、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470(または、第1電子システム200および第2電子システム400)は、上記の熱処理によるセルフアラインによって位置合わせされる。なお、アライメントバンプ270が上記の熱処理によって少なくとも表層が溶融する部材であれば、ペースト472が省略されてもよい。
なお、樹脂層500をラミネート法によって形成する場合、フィルム状の樹脂層500が第1電子システム200と第2電子システム400とによって挟まれた状態で熱処理を行う。この熱処理によって、フィルム状の樹脂層500が溶融して流動性を示し、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470上のペースト472が接し、融着することで図4の(f)の状態になる。つまり、アライメントバンプ270とアライメントピラー470との融着は、樹脂層500が流動性を示す温度よりも高い温度の熱処理で行われる。
図4の(g)に示すように、第1支持部材100から第2支持部材300までの構造体を分断することで、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470が第1電子システム200および第2電子システム400から切り離される。この分断工程によって、外部端子260および外部端子460の一部が分断される。この分断は、レーザ照射およびダイシングなどの方法によって行われる。この分断工程によって外部端子260および外部端子460が電子機器10の側面において外部に露出される。なお、上記の熱処理によって樹脂層500は硬化されているので、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470がなくても第1電子システム200と第2電子システム400との間の距離は固定される。
上記の説明では、アライメントバンプ270として、層間絶縁層244の上面から突出した形状のはんだが用いられ、アライメントピラー470として柱状のCuが用いられ、アライメントピラー470の先端にペースト472が配置された状態で第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせる方法を例示したが、この方法に限定されない。
例えば、アライメントバンプ270が設けられておらず、底部に補強パッド249が露出された開口2444にアライメントピラー470が差し込まれるように、第1電子システム200と第2電子システム400とを貼り合わせられてもよい。この場合、開口2444の側壁によってアライメントピラー470がガイドされることで、第1電子システム200および第2電子システム400のアライメントが行われる。なお、アライメントピラー470の先端にペースト472が配置されていてもよく、配置されていなくてもよい。
または、開口2444を完全に充填しない程度に、開口2444の内部にはんだが配置されていてもよい。換言すると、開口2444の内部に配置されたはんだの上面が層間絶縁層244の上面よりも低くても(凹んでいても)よい。この場合、開口2444の側壁によってアラメントピラー470がガイドされ、さらに樹脂層500を硬化させる熱処理によって開口2444内部のはんだが溶融し、両者のアライメントがなされる。なお、アライメントピラー470の先端にペースト472が配置されていてもよく、配置されていなくてもよい。
または、アライメントピラー470の高さを図3の(d)の状態よりも低くし、アライメントバンプ270の代わりにアライメントピラー470と同様の柱状金属を形成し、その柱状金属とアライメントピラー470との間にはんだが挟まれるように第1電子システム200と第2電子システム400とが貼り合わせられてもよい。貼り合わせの際に、上記の柱状金属の先端にはんだが配置されていてもよく、アライメント470の先端にはんだが配置されていてもよく、両方の先端にはんだが配置されていてもよい。
以上のように、第1実施形態に係る電子機器10の製造方法によると、樹脂層500を硬化させるための熱処理によって、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470上のペースト472の少なくとも一方の表層が溶融した状態でアライメントバンプ270とアライメントピラー470上のペースト472とが接触することで、両者をセルフアラインで位置合わせすることができる。樹脂層500の硬化、およびアライメントバンプ270とアライメントピラー470との位置合わせを同じ工程で処理することができるため、工程を短縮化することができる。上記の熱処理の後に外部端子260および外部端子460を分断し、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470を電子機器10から切り離すことで、外部端子260および外部端子460が電子機器10の側面において外部に露出させることができるだけでなく、電子機器10の動作に不要な部材を電子機器10から切り離すことができる。
〈第1実施形態の変形例1〉
図5を用いて、第1実施形態の変形例1について説明する。第1実施形態の変形例1は、電子機器10の構造は図1と同じだが、その製造方法が図2~図4とは相違する。具体的には、第1実施形態の変形例1は、樹脂層500の形成方法が図2~図4に示す樹脂層500の形成方法とは相違する。第1電子システム200の形成方法、アライメントバンプ270の形成方法、第2電子システム400の形成方法、およびアライメントピラー470の形成方法は図2~図4と同様なので、説明を省略する。
図5は、本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。図5の(a)は図3の(e)と類似しているが、図5の(a)は第1電子システム200の上に樹脂層500が形成されていない状態で第1電子システム200と第2電子システム400とが貼り合わせられる点において、図3の(e)とは相違する。図5の(a)でも、アライメントバンプ270とアライメントピラー470とが接した状態で、熱処理を行うことで、第1電子システム200と第2電子システム400とが位置合わせされる。この熱処理は、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470の少なくとも一方の表層が溶融する温度で行われる。貼り合わせられた第1電子システム200と第2電子システム400との間には、間隙が形成される。
図5の(b)に示すように、貼り合わせられた第1電子システム200および第2電子システム400を容器510の内部に配置し、第1電子システム200と第2電子システム400との間隙に、それらの側方から流動性を有する樹脂層500を注入する。図5の(b)では、第1電子システム200と第2電子システム400との間隙が減圧にされた状態で、容器510の開口された第1端512側から当該間隙に樹脂層500が供給される。第1端512側に供給された樹脂層500は、減圧状態の間隙に引き寄せられ、第2端514側に向かって進む。このようにして、第1電子システム200と第2電子システム400との間に樹脂層500が供給される。
なお、図5の(b)では、減圧状態の第1電子システム200と第2電子システム400との間に樹脂層500が供給される製造方法を例示したが、この製造方法に限定されない。例えば、大気圧状態の第1電子システム200と第2電子システム400との間に、樹脂層500が供給されてもよい。図5の(b)では、第1支持部材100の下面および第2支持部材300の上面が容器510によって覆われた状態で樹脂層500が流し込まれる製造方法を例示したが、この方法に限定されない。例えば、第1支持部材100の下面と容器510との間、または第2支持部材300の上面と容器510との間に間隙が設けられた状態で樹脂層500が流し込まれてもよい。樹脂層500が第1電子システム200と第2電子システム400との間に配置された後、図4の(g)と同様に、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470が第1電子システム200および第2電子システム400から切り離される。図5に示す方法によれば、アライメントバンプ270とアラメントピラー470とが接触した状態で第1電子システム200と第2電子システム400とを樹脂層500によって固定することができるため、アライメントバンプ270とアラメントピラー470とを接着させる工程を設けなくてもよい。
〈第1実施形態の変形例2〉
図6~図8を用いて、第1実施形態の変形例2について説明する。第1実施形態の変形例2は、電子機器10の構造は図1と同じだが、その製造方法が図2~図4とは相違する。具体的には、第1実施形態の変形例2は、同じ支持部材の上に複数の電子機器を形成し、最後に個々の電子機器に分離する点において、図2~図4に示す製造方法とは相違する。
図6~図8は、それぞれ本発明の一実施形態の変形例に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。図6の(a)に示すように、図2の(a)と同様の方法を用いて、第1支持部材600の上に応力緩和層610を形成し、応力緩和層610の上に接着層210を介して複数の第1ダイ220を形成する。図6の(b)に示すように、図2の(b)および(c)と同様の方法を用いて、複数の第1ダイ220の各々の上に、第1配線構造体240、第1電子部品250、外部端子260、およびアライメントバンプ270を形成する。換言すると、第1支持部材600の上に複数の第1電子システム200およびアライメントバンプ270を形成する。
図6に示す第1支持部材600およびその上の複数の第1電子システム200と同様に、第2支持部材700を準備し、その上に図3の(d)と同様に複数の第2電子システム400およびアライメントピラー470を形成する。そして、アライメントピラー470の先端にペースト472を形成する。
図7の(c)に示すように、上記の方法で形成した複数の第1電子システム200と複数の第2電子システム400とのそれぞれが対向するように第1支持部材600と第2支持部材700とが貼り合わせられる。換言すると、各々の第1電子システム200と各々の第2電子システム400とが対向するように、複数の第1電子システム200と複数の第2電子システム400とが貼り合わせられる。図7の(c)の例では、第1電子システム200側に樹脂層500が形成された状態で貼り合わせが行われる製造方法を例示したが、第2電子システム400側に樹脂層500が形成された状態で貼り合わせが行われてもよい。
図7の(d)に示すように、樹脂層500を介して複数の第1電子システム200と複数の第2電子システム400とが貼り合わせられる。具体的には、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470が接するように複数の第1電子システム200と複数の第2電子システム400とが貼り合わせられる。貼り合わせの後に熱処理を行うことで、樹脂層500によって第1電子システム200と第2電子システム400とを固定する。この熱処理によって樹脂層500が硬化し、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470はセルフアラインによって位置合わせされる。
図8の(e)に示すように、外部端子260および外部端子460の一部が分断されることで、アライメントバンプ270およびアライメントピラー470が第1電子システム200および第2電子システム400から切り離される。上記の製造方法によって、同じ第1支持部材600および第2支持部材700に形成された複数の第1電子システム200および複数の第2電子システム400から、個々の電子機器10を得ることができる。
以上のように、第1実施形態の変形例2に係る電子機器10の製造方法によると、複数の電子機器10を共通の製造方法で形成することができるので、製造効率を向上させることができる。これにより、製造コストを低減することができる。
〈第2実施形態〉
本発明の第2実施形態に係る電子機器10Aの概要について、図9~図12を参照しながら詳細に説明する。図9は、本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。図10~図12は、それぞれ本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。
[電子機器10Aの構造]
電子機器10Aは、図1に示す電子機器10と類似しているが、電子機器10の第2支持部材300、応力緩和層310、外部端子260、および外部端子460が設けられていない点、ならびに第2電子システム400Aの上方(第1電子システム200A側とは反対側)にも第3電子部品350Aが設けられている点において、電子機器10とは相違する。電子機器10Aの構造のうち、第1電子システム200Aおよび第2電子システム400Aのうち第2ダイ420Aよりも第1電子システム200A側の構造は、電子機器10と同様なので、説明を省略する。以下、第2電子システム400Aのうち第2ダイ420Aよりも上方の構造について説明する。
図9に示すように、第2ダイ420Aの上に絶縁層320Aが設けられている。絶縁層320Aの上に配線325Aおよび外部端子327Aが設けられている。配線325Aおよび外部端子327Aはそれぞれ配線441Aを介して第2ダイ420Aに接続されている。配線325Aおよび外部端子327Aの上に絶縁層330Aが設けられている。絶縁層330Aには開口332Aおよび開口334Aが設けられている。開口332Aによって外部端子327Aが露出される。開口334Aによって配線325Aが露出される。開口334Aにはバンプ340Aが設けられており、絶縁層330Aおよびバンプ340Aの上には第3電子部品350Aが設けられている。絶縁層330Aおよび第3電子部品350Aのそれぞれの上に樹脂層360Aが設けられている。樹脂層360Aは第3電子部品350Aの上面および側面を覆っている。樹脂層360Aには開口362Aが設けられている。開口362Aによって外部端子327Aが露出される。第3電子部品350Aは、例えばレジスタ、コンデンサ、およびインダクタを含む。樹脂層360Aとして、例えばモールド樹脂または一般的な封止樹脂が用いられる。
上記の構造を換言すると、第2電子システム400Aは、第2配線構造体440Aを介して第2ダイ420Aに電気的に接続された外部端子327Aを有する。外部端子327Aは、第2配線構造体440Aに対して樹脂層500Aとは反対側(第2配線構造体440Aの上方)において外部に露出されている。さらに上記の構造を換言すると、第2電子システム400Aは、第2配線構造体440Aの上において、第2配線構造体440Aを介して第2ダイ420Aに電気的に接続された第3電子部品350Aを有する。第3電子部品350Aは樹脂層360Aによって覆われている。
なお、図9では、第1電子システム200Aの第1ダイ220Aに接続された外部端子は省略されているが、第1電子システム200Aの外部端子は、図1と同様に電子機器10Aの側面に露出させる、または第2電子システム400Aと同様の構造を第1電子システム200Aに適用することで、例えば、第1電子システム200Aの外部端子が第1電子システム200Aの下方に設けられてもよい。
以上のように、第2実施形態に係る電子機器10Aによると、第1電子システム200Aおよび第2電子システム400Aを平面視において重ねて配置することができるため、電子機器10Aのサイズを縮小化することができる。さらに、第1電子システム200Aおよび第2電子システム400Aの上面、下面、またはそれら両面に外部端子を設けることができるため、平面視においてサイズの小さい電子機器10Aを実現することができる。
第2配線構造体440Aの下に第2電子部品450Aが設けられ、第2配線構造体440Aの上に第3電子部品350Aが設けられていることで、第2配線構造体440Aに接続可能な電子部品の数を増加させることができる。これにより、電子機器10Aのサイズを大きくすることなく、その性能を向上させることができる。第3電子部品350Aが樹脂層360Aで覆われていることで、外部からの衝撃から第3電子部品350Aおよび第2電子システム400Aを保護することができる。
[電子機器10Aの製造方法]
本発明の第2実施形態に係る電子機器10Aの製造方法について、図10~図12の断面図を用いて説明する。図10~図12は、それぞれ本発明の一実施形態に係る電子機器の製造方法を示す断面模式図である。
図10の(a)に示すように、支持部材370Aの上に第1剥離層380Aおよび第2剥離層390Aを形成する。本実施形態では、第1剥離層380Aおよび第2剥離層390AとしてCuフィルムが用いられる。第2剥離層390Aの厚さは第1剥離層380Aの厚さに比べて薄い。第1剥離層380Aおよび第2剥離層390Aは、これらの上に第1電子システム200Aを形成するプロセス中に、これらが剥離しない程度の密着性を有している。第1剥離層380Aおよび第2剥離層390Aは第1電子システム200Aが形成された後に剥離のトリガを与えることで剥離する。
図10の(b)に示すように、第2剥離層390Aの上に配線325Aおよび外部端子327Aを形成し、これらの上に絶縁層320Aを形成する。配線325Aおよび外部端子327Aは、図1の配線241および配線243と同様にめっき法、印刷法、またはPVD法によって形成することができる。絶縁層320Aは、図1の絶縁層230と同様に塗布法、ラミネート法、印刷法、またはCVD法によって形成することができる。
図10の(c)に示すように、絶縁層320Aの上に接着層410Aを介して第2ダイ420Aを形成する。第2ダイ420Aの表面にパッド422Aを形成する。図10の(d)に示すように、第2ダイ420Aを覆う絶縁層430を形成し、絶縁層430に開口4302、開口4304、および開口4306を形成する。開口4302によってパッド422Aが露出される。開口4304によって配線325が露出される。開口4306によって外部端子327Aが露出される。絶縁層320Aの加工は、図1の絶縁層230、層間絶縁層242、および層間絶縁層244の加工と同様にレーザ加工によって行うことができる。
図11の(e)に示すように、図2の(b)および(c)と同様の方法によって第2配線構造体440Aおよび第2電子部品450Aを形成する。第2電子部品450Aはバンプ445を介して第2配線構造体440Aに接続される。このようにして、支持部材370Aの上に第2電子システム400Aを形成する。
図11の(f)に示すように、第1剥離層380Aと第2剥離層390Aとの界面で両者を剥離することで、支持部材370Aおよび第1剥離層380Aを第2電子システム400Aから除去する。続いて、第2電子システム400A側に残った第2剥離層390Aを除去する。第2剥離層390Aの除去は、例えば過酸化水素水と硫酸の混合液、または過硫酸塩の水溶液によるエッチングによって行われる。第2剥離層390Aの除去によって、配線325A、外部端子327A、および絶縁層320Aの下面が露出される。なお、第2剥離層390Aの除去の際に、特に絶縁層320Aの下面のCuの残渣を抑制するために、配線325Aおよび外部端子327Aの下面が絶縁層320Aの下面に対して上方に1μm以上5μm以下程度窪むようにオーバーエッチングするとよい。
図12の(g)に示す構造体は、図11の(f)の構造体を180度回転させたものである。図12の(g)に示すように、絶縁層320A、配線325A、および外部端子327Aの上に絶縁層330Aを形成する。その絶縁層330Aに、外部端子327Aを露出する開口332A、および配線325Aを露出する開口334Aを形成する。開口334Aにバンプ340Aを形成し、バンプ340Aの上に第3電子部品350Aを形成する。
図12の(h)に示すように、絶縁層330Aの上に、第3電子部品350Aを覆う樹脂層360Aを形成する。樹脂層360Aは第3電子部品350Aの上面および側面を覆う。樹脂層360Aに、外部端子327Aを露出する開口362Aを形成する。このようにして、第2電子部品450A、第3電子部品350A、および外部端子327Aが形成された第2電子システム400Aを形成する。図12の(h)に示す第2電子システム400Aを用いて、図3の(e)から図4の(g)に示すように第1電子システム200Aと貼り合わせることで、図9に示した電子機器10Aを形成することができる。
以上のように、第2実施形態に係る電子機器10Aの製造方法によると、第1剥離層380Aおよび第2剥離層390Aの上に第2電子システム400Aを形成し、第1剥離層380Aと第2剥離層390Aとを剥離することで、第2電子システム400Aに対して、第1電子システム200A側およびその反対側の両側に第2電子部品450Aおよび第3電子部品350Aを形成することができる。さらに、第2電子部品450Aが形成された側の反対側に外部端子327Aを形成することができる。この製造方法によって、電子機器10Aの平面視におけるサイズの縮小化を実現することができる。
〈第3実施形態〉
本発明の第3実施形態に係る電子機器10Bの概要について、図13を参照しながら詳細に説明する。図13は、本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。図13に示す電子機器10Bの構成は、図9に示す電子機器10Aの構成と類似しているが、第1電子システム200Bの第1配線構造体240Bの配線と、第2電子システム400Bの第2配線構造体440Bの配線とが電気的に接続されている点において、電子機器10Aと相違する。以下の電子機器10Bの説明において、電子機器10Aとの相違点について説明し、電子機器10Aと同じ点については説明を省略する。
[電子機器10Bの構造]
図13に示すように、第1配線構造体240Bの配線243Bと第2配線構造体440Bの配線443Bとは、貫通電極バンプ280Bおよび貫通電極ピラー480Bを介して電気的に接続されている。つまり、貫通電極バンプ280Bおよび貫通電極ピラー480Bは、樹脂層500Bをその厚さ方向に貫通して第1配線構造体240Bと第2配線構造体440Bとを電気的に接続する。貫通電極ピラー480Bは配線443Bから貫通電極バンプ280Bに向かって突出した柱状金属である。本実施形態では、貫通電極ピラー480BとしてCuが用いられ、貫通電極バンプ280Bとしてはんだが用いられるが、その他の材料が用いられてもよい。
電子機器10Bが上記の構成を有することで、第2ダイ420Bが第2配線構造体440Bを介して外部端子327Bに電気的に接続され、第1ダイ220Bが第1配線構造体240Bおよび第2配線構造体440Bを介して外部端子327Bに電気的に接続される。なお、貫通電極バンプ280Bは、図2の(c)に示したアライメントバンプ270と同様の方法および同様の形状で形成することができる。貫通電極ピラー480Bは、図3の(d)に示したアライメントピラー470と同様の方法および同様の形状で形成することができる。
貫通電極バンプ280Bおよび貫通電極ピラー480Bは、例えば図4の(f)で説明したアライメントバンプ270およびアライメントピラー470と同様のセルフアライン機能を有する。したがって、電子機器10Bが貫通電極バンプ280Bおよび貫通電極ピラー480Bを有する場合、上記のアライメントバンプ270およびアライメントピラー470を省略してもよい。
以上のように、第3実施形態に係る電子機器10Bによると、第1電子システム200Bおよび第2電子システム400Bを平面視において重ねて配置することができるため、電子機器10Bのサイズを縮小化することができる。さらに、第1ダイ220Bおよび第2ダイ420Bの両方に対して、外部端子327Bを用いて信号および電極を供給することができるため、平面視においてサイズの小さい電子機器10Bを実現することができる。
〈第4実施形態〉
本発明の第4実施形態に係る電子機器10Cの概要について、図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、本発明の一実施形態に係る電子機器の断面模式図である。図14に示す電子機器10Cの構成は、図13に示す電子機器10Bの構成と類似しているが、貫通電極バンプ280Bおよび貫通電極ピラー480Bの代わりに導電性粒子490Cによって第1配線構造体240Cと第2配線構造体440Cとが電気的に接続されている点において、電子機器10Bと相違する。以下の電子機器10Cの説明において、電子機器10Bとの相違点について説明し、電子機器10Bと同じ点については説明を省略する。
導電性粒子490Cは、核492Cおよび導電膜494Cを有する。核492Cは金属であってもよく、樹脂であってもよい。核492Cが金属の場合、導電性粒子490Cはメタルコアボールと呼ばれる。一方、核492Cが樹脂の場合、導電性粒子490Cは樹脂コアボールと呼ばれる。導電膜494Cは核492Cの周囲を覆う導電膜である。導電膜494Cとして、例えばCu、Ag、Au、Pt、Sn、Ni、Ti、およびAlなどの金属が用いられる。導電膜494Cはこれらの材料が単層であってもよく、積層であってもよい。導電膜494Cが積層の場合、例えば、核492C側からNi\Cu\Ni\Sn-Ag合金などの積層構造を用いることができる。
導電性粒子490Cは、層間絶縁層244Cに設けられた開口2442Cを介して配線243Cに接している。同様に、導電性粒子490Cは、層間絶縁層444Cに設けられた開口4442Cを介して配線443Cに接している。ただし、導電性粒子490Cと配線243Cまたは配線443Cとの間に他の導電層が設けられていてもよい。導電性粒子490Cとしてメタルコアボールが用いられた場合、メタルコアボールの剛性は高いため、導電性粒子490Cはスペーサとしての機能を有する。
以上のように、第4実施形態に係る電子機器10Cによると、第1電子システム200Cおよび第2電子システム400Cを平面視において重ねて配置することができるため、電子機器10Cのサイズを縮小化することができる。さらに、第1ダイ220Cおよび第2ダイ420Cの両方に対して、外部端子327Cを用いて信号および電極を供給することができるため、平面視においてサイズの小さい電子機器10Cを実現することができる。上記のように、配線243Cと配線443Cとの接続に導電性粒子490Cを用いることで、配線243Cおよび配線443Cと導電性粒子490Cとの接触面積を大きくすることができる。その結果、電子機器10Cの信頼性を向上させることができる。さらに、導電性粒子490Cの大きさを調整することで、第1電子システム200Cと第2電子システム400Cとの間隔を容易に調整することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10:電子機器、 100:第1支持部材、 110:応力緩和層、 200:第1電子システム、 210:接着層、 220:第1ダイ、 222:パッド、 230:絶縁層、 232:開口、 240:第1配線構造体、 241、243:配線、 242、244:層間絶縁層、 245:バンプ、 249:補強パッド、 250:第1電子部品、 260:外部端子、 270:アライメントバンプ、 280B:貫通電極バンプ、 300:第2支持部材、 310:応力緩和層、 320A、330A:絶縁層、 325:配線、 327A:外部端子、 332A、334A、362A:開口、 340A:バンプ、 350A:第3電子部品、 360A:樹脂層、 370A:支持部材、 380A:第1剥離層、 390A:第2剥離層、 400:第2電子システム、 410A:接着層、 420:第2ダイ、 422A:パッド、 430:絶縁層、 440:第2配線構造体、 441A、443B:配線、 444C:層間絶縁層、 445:バンプ、 450:第2電子部品、 460:外部端子、 470:アライメントピラー、 480B:貫通電極ピラー、 490C:導電性粒子、 492C:核、 494C:導電膜、 500:樹脂層、 510:容器、 512:第1端、 514:第2端、 600:第1支持部材、 610:応力緩和層、 700:第2支持部材、 2442、2444、4302、4304、4306、4442C:開口

Claims (15)

  1. 第1絶縁層、前記第1絶縁層の内部の電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上かつ前記第1絶縁層の上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含第1電子システムと、
    第2絶縁層、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下かつ前記第2絶縁層の下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含み、前記第1電子システムと対向する第2電子システムと、
    前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に設けられた第1樹脂と、を有し、
    前記第1電子部品及び前記第2電子部品は前記第1樹脂の内部にあり、
    前記第1ダイ及び前記第2ダイは前記第1樹脂の外部にある電子機器。
  2. 前記第1樹脂の厚さは、前記第1電子部品の前記第1配線構造体からの高さおよび前記第2電子部品の前記第2配線構造体からの高さの合計よりも小さい、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1電子システムは、前記第1配線構造体を介して前記第1ダイおよび前記第1電子部品に電気的に接続された第1外部端子をさらに含み、
    前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、
    前記第1外部端子および前記第2外部端子は、それぞれ前記第1樹脂の端部において外部に露出されている、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、
    前記第2外部端子は、前記第2配線構造体に対して前記第1樹脂とは反対側において外部に露出されている、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記第2電子システムの上の第2樹脂をさらに有し、
    前記第2外部端子は、前記第2樹脂から露出された領域で外部に露出されている、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記第2電子システムは、前記第2配線構造体の上において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第3電子部品をさらに含み、
    前記第3電子部品は、前記第2樹脂によって覆われている、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記第1樹脂を厚さ方向に貫通して前記第1配線構造体と前記第2配線構造体とを電気的に接続する導電体をさらに有する、請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記第2電子システムは、前記第2配線構造体を介して前記第2ダイおよび前記第2電子部品に電気的に接続された第2外部端子をさらに含み、
    前記第2外部端子は、前記第2配線構造体に対して前記第1樹脂とは反対側において外部に露出されている、請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記導電体は、柱状金属であり、
    前記柱状金属は、前記第1配線構造体および前記第2配線構造体に電気的に接続される、請求項7に記載の電子機器。
  10. 前記導電体は、金属または樹脂を核として前記核の周りに導電膜が設けられた構造である、請求項7に記載の電子機器。
  11. 第1支持部材の上に、電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含む第1電子システムを形成し、
    前記第1配線構造体の上に導電性のパッドを形成し、
    第2支持部材の上に、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含む第2電子システムを形成し、
    前記第2配線構造体の上に、前記第1電子システムに向かって突出する導電体を形成し、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に樹脂層を形成し、
    前記導電体と前記導電性のパッドとが接するように前記第1電子システムと前記第2電子システムとを貼り合わせ、
    前記導電体と前記導電性のパッドとを融着させ
    前記導電体と前記導電性のパッドとを融着した後に、前記導電体および前記パッドを前記第1電子システムおよび前記第2電子システムから切り離す電子機器の製造方法。
  12. 前記導電体と前記導電性のパッドとの融着は、前記樹脂層が流動性を示す温度よりも高い温度の熱処理によって行われる、請求項11に記載の電子機器の製造方法。
  13. 第1支持部材の上に、電子回路を含む第1ダイ、前記第1ダイの上の第1配線構造体、および前記第1配線構造体の上において前記第1配線構造体を介して前記第1ダイに電気的に接続された第1電子部品を含む第1電子システムを形成し、
    前記第1配線構造体の上に導電性のパッドを形成し、
    第2支持部材の上に、電子回路を含む第2ダイ、前記第2ダイの下の第2配線構造体、および前記第2配線構造体の下において前記第2配線構造体を介して前記第2ダイに電気的に接続された第2電子部品を含む第2電子システムを形成し、
    前記第2配線構造体の上に、前記第1電子システムに向かって突出する導電体を形成し、
    前記導電体と前記導電性のパッドとが接するように前記第1電子システムと前記第2電子システムを貼り合わせ、
    前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に、前記第1電子システムの側方から樹脂を注入し、
    前記第1電子システムと前記第2電子システムとの間に前記樹脂を形成した後に、前記導電体および前記導電性のパッドを前記第1ダイおよび前記第2ダイから切り離す、電子機器の製造方法。
  14. 前記第1電子システムは、前記第1支持部材の上に複数形成され、
    前記第2電子システムは、前記第2支持部材の上に複数形成され、
    複数の前記第1電子システムと複数の前記第2電子システムとのそれぞれが対向するように、複数の前記第1電子システムと複数の前記第2電子システムとが貼り合わせられる、請求項11乃至13のいずれか一に記載の電子機器の製造方法。
  15. 支持部材をさらに有し、
    前記第1電子システムは、前記支持部材の上にある、請求項1に記載の電子機器。
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