JP6989804B2 - 加湿ユニット - Google Patents
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Description
水分を吸着させる吸湿領域及び水分を放出させる放湿領域を有する吸着部材と、
前記吸着部材の放湿領域を加熱するヒータと、
空気流を生成する第1ファン及び第2ファンと、
前記吸着部材、前記ヒータ、前記第1ファン、及び前記第2ファンを収容する筐体と、
制御装置と、を備え、
前記筐体は、前記対象空間へ空気を吹き出す吹出口と、屋外へ空気を排出する排出口と、前記第1ファンによって屋外から取り入れられた空気が前記吸着部材の放湿領域を経由して前記吹出口から前記対象空間へ吹き出される第1空気通路と、前記第2ファンによって屋外から取り入れられた空気が前記吸着部材の吸湿領域を経由して前記排出口から屋外へ排出される第2空気通路と、を有し、
前記第1空気通路と前記第2空気通路とが一部において共通の空気通路で構成され、
前記制御装置が、前記第1ファンを停止しかつ前記第2ファンを作動させることによって、前記吹出口から前記第1空気通路の一部及び前記第2空気通路の一部を経由して前記排出口に到る経路に空気流が形成される。
この構成によれば、排気運転中、屋外から筐体内に取り入れられる空気を遮断部材で遮断することができ、対象空間の空気を効率よく屋外へ排出することができる。
この構成によれば、排気運転中、屋外から筐体内に取り入れられる空気を遮断部材で遮断することができ、対象空間の空気を効率よく屋外へ排気することができる。
この構成によれば、前記経路を流れる空気に含まれる水分を吸着部材に吸着させることができ、排気運転を終了したあと加湿運転を再開するときに、迅速に対象空間を加湿することができる。
この構成によれば、排気運転によって、前記経路を流れる空気の水分をより確実に吸着部材に吸着させることができる。
この構成によって、前記経路を流れる空気によってヒータを冷却することができ、ヒータの熱による周囲の部品の損傷等を抑制することができる。
この構成によれば、空調機等の冷媒が対象空間に漏れたときに、加湿ユニットが排気運転を実行することで、対象空間内の空気を冷媒とともに屋外に排出することができる。
<加湿ユニットの全体構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る加湿ユニット3の模式図である。
加湿ユニット3は、対象空間S1の加湿及び換気を行う。対象空間S1は、例えば、天井壁4、側壁5、及び図示しない床により仕切られた部屋内の空間である。本実施形態では、対象空間S1の温度を調整する空調機2とともに加湿ユニット3が設置されている。空調機2は、図示しない冷媒回路を備え、冷媒回路から漏洩した冷媒を検出する冷媒センサ2aを備えている。図1においては、空調機2として、部屋の天井壁4を貫通して天井裏に設置された室内機を示しているが、当該室内機は、側壁5や床等に設置されるものであってもよい。
第3空気通路P3は、温湿度センサ45によって対象空間S1内の空気の状態である温度及び湿度を検出するために用いられる「状態検出用空気通路」である。流入口72から筐体47内に流入した対象空間S1の空気は、第3空気通路P3を流れる。第3空気通路P3は、第2空気通路P2及び後述する第4空気通路P4と合流する。第3空気通路P3を流れる空気は、第2空気通路P2を流れる空気及び第4空気通路P4を流れる空気とともに排出口56から排出される。
排出ダクト49の一端は、筐体47の排出接続管53に接続されている。排出ダクト49の他端は、側壁5を貫通して屋外と連通している。第2空気通路P2を流れる空気は、排出口56から排出ダクト49を介して屋外に排出される。
図2は、加湿ユニット3の筐体47の外観斜視図である。以下の説明において、向きや位置を説明するために、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の表現を用いる場合がある。これらの表現は、特に断りの無い限り、図2に示された互いに直交する矢印X,Y,Zの方向に従う。具体的に、以下の説明では、図2中の矢印Xの方向(第1方向)を左右方向、矢印Yの方向(第2方向)を前後方法、矢印Zの方向(第3方向)を上下方向という。ただし、これらの方向や位置を表す表現は、説明の便宜上用いられるものであって本開示を限定するものではない。
本実施形態の温湿度センサ45は、筐体47の前板50aに取付部材86を介して取り付けられている。取付部材86は、L字状に折り曲げられた板材であり、上下方向Zに沿って配置された第1板部86aと水平方向に沿って配置された第2板部86bとを有する。取付部材86の第1板部86aは前板50aに固定され、第2板部86bの下面には温湿度センサ45が取り付けられている。温湿度センサ45は、筐体47のパネル51の上方に間隔をあけて配置されている。
図3及び図4に示すように、制御装置46は、第3空間R3及び第4空間R4に配置されている。制御装置46は、制御基板81を含む。制御装置46は、第1ファン43、第2ファン44、吸湿ロータ41、及びヒータ42の動作を制御する。制御基板81には、CPU及びメモリ等を有するマイクロコンピュータと、整流回路及びインバータ回路等を有するインバータ(電源回路)とが実装されている。
図4及び図8に示すように、エアフィルタ73が取り付けられる取付枠74は、第1仕切板61よりも下側に空気の流通を遮蔽する遮蔽板74aを有している。この遮蔽板74aには、取入口55から取り入れられた空気を冷却空間R4aに流入させる流入口74bが形成されている。
図5に示すように、第5空間R5において、第1仕切板61の下側には第1ファン43が設けられている。この第1ファン43は、複数の羽根を有するファン本体43aと、ファン本体43aを収容するファンケース43bと、ファン本体43aを回転させるファンモータ43cとを有する。本実施形態の第1ファン43は、遠心ファンであり、例えばターボファンである。
図3~図5に示すように、第6空間R6には、第2ファン44が設けられている。第2ファン44は、複数の羽根を有するファン本体44aと、ファン本体44aを収容するファンケース44bと、ファン本体44aを回転させるファンモータ44cとを有する。ファンケース44bの下面には、ファン本体44aの回転によってファンケース44b内へ空気を吸入させる吸込口44dが形成されている。ファンケース44bの後端には、ファン本体44aの回転によってファンケース44b外へ空気を吐出させる吐出口44eが形成されている。吐出口44eは、排出接続管53に接続されている。第2ファン44によって、第2空気通路P2の空気流が生成される。本実施形態の第2ファン44は、遠心ファンであり、例えばシロッコファンである。第2ファン44は、第1ファン43をよりも大きな風量の空気流を生成する。
図3~図5に示すように、吸湿ロータ(吸湿装置)41は、第1仕切板61に設けられている。吸湿ロータ41は、図3に示すように、平面視において第3仕切板63の傾斜板部63b及び縦板部63aの下方に配置されている。吸湿ロータ41は、第1空間R1と第2空間R2とを跨いで配置されている。吸湿ロータ41は、図4に示すように、底面視において第6空間R6に配置されている。
図3及び図4に示すように、第2ファン44を作動させると、屋外の空気は、導入接続管52の取入口55から筐体本体50の第1空間R1に導入される。第1空間R1に導入された空気は、吸着部材41aの第1領域A1を通過して第6空間R6に移動し、排出接続管53の排出口56から屋外へ排出される。
第2の換気運転(排気運転)時に、第1ファン43を停止させ、第2ファン44を作動させ、ダンパ装置75の扉75aを閉じると、図12に矢印で示す経路Kを流れる空気流が形成される。具体的に、対象空間S1の空気が吹出口54から第1ファン43のファンケース43b内に流入し、さらに、第1仕切板61の吸込口61aから第2空間R2に流入する。第2空間R2内に流入した空気は、吸着部材41aの第2領域A2を通過してヒータケース41f内に流入し、ヒータ42を通過する。さらにヒータ42を通過した空気は、吸着部材41aの第3領域A3を通過して筐体47の第1空間R1に流入する。第1空間R1に流入した空気は、吸着部材41aの第1領域A1を通過して筐体本体50の第6空間R6に流入し、第2ファン44のファンケース44bを通って排出口56から排出される。
第2の換気運転において、ダンパ装置75の扉75aを開けたまま、第1ファン43を停止させ、第2ファン44を作動させた場合、前述した経路Kに加えて、取入口55から第2空気通路P2を通って排出口56へ流れる経路にも空気流が形成される。この場合も、第2の換気運転は可能である。ただし、ダンパ装置75の扉75aを閉じた方が、吹出口54から対象空間S1の空気をより多く吸い込むことができ、効率の良い換気を行うことができる。
(1)上記実施形態の加湿ユニット3は、水分を吸着させる第1領域(吸湿領域)A1及び水分を放出させる第2領域(放湿領域)A2を有する吸着部材41aと、吸着部材41aの第2領域A2を加熱するヒータ42と、空気流を生成する第1ファン43及び第2ファン44と、吸着部材41a、ヒータ42、第1ファン43、及び第2ファン44を収容する筐体47と、制御装置46と、を備える。筐体47は、対象空間S1へ空気を吹き出す吹出口54と、屋外へ空気を排出する排出口56と、第1ファン43によって屋外から取り入れられた空気が吸着部材41aの第2領域A2を経由して吹出口54から対象空間S1へ吹き出される第1空気通路P1と、第2ファン44によって屋外から取り入れられた空気が吸着部材41aの第1領域A1を経由して排出口56から屋外へ排出される第2空気通路P2と、を有する。第1空気通路P1と第2空気通路P1とは一部において共通の空気通路で構成され、制御装置46が第1ファン43を停止しかつ第2ファン44を作動させることによって、吹出口54から第1空気通路P1の一部及び第2空気通路P2の一部を経由して排出口56に到る経路Kに空気流が形成される。
41a :吸着部材
42 :ヒータ
43 :第1ファン
44 :第2ファン
46 :制御装置
47 :筐体
54 :吹出口
56 :排出口
75 :ダンパ装置
A1 :第1領域(吸湿領域)
A2 :第2領域(放湿領域)
P1 :第1空気通路
P2 :第2空気通路
K :経路
S1 :対象空間
Claims (7)
- 対象空間(S1)を加湿する加湿ユニットであって、
水分を吸着させる吸湿領域(A1)及び水分を放出させる放湿領域(A2)を有する吸着部材(41a)と、
前記吸着部材(41a)の放湿領域(A2)を加熱するヒータ(42)と、
空気流を生成する第1ファン(43)及び第2ファン(44)と、
前記吸着部材(41a)、前記ヒータ(42)、前記第1ファン(43)、及び前記第2ファン(44)を収容する筐体(47)と、
制御装置(46)と、を備え、
前記筐体(47)は、前記対象空間(S1)へ空気を吹き出す吹出口(54)と、屋外へ空気を排出する排出口(56)と、前記第1ファン(43)によって屋外から取り入れられた空気が前記吸着部材(41a)の放湿領域(A2)を経由して前記吹出口(54)から前記対象空間(S1)へ吹き出される第1空気通路(P1)と、前記第2ファン(44)によって屋外から取り入れられた空気が前記吸着部材(41a)の吸湿領域(A1)を経由して前記排出口(56)から屋外へ排出される第2空気通路(P2)と、を有し、
前記第1空気通路(P1)と前記第2空気通路(P2)とが一部において共通の空気通路で構成され、
前記制御装置(46)が、前記第1ファン(43)を停止しかつ前記第2ファン(44)を作動させることによって、前記吹出口(54)から前記第1空気通路(P1)の一部及び前記第2空気通路(P2)の一部を経由して前記排出口(56)に到る経路(K)に空気流が形成される、加湿ユニット。 - 屋外から前記第1空気通路(P1)及び前記第2空気通路(P2)への空気の流れの遮断と、前記遮断の解除とが可能な遮断部材(75)を備えている、請求項1に記載の加湿ユニット。
- 前記第1空気通路(P1)及び前記第2空気通路(P2)における、屋外から前記吸着部材(41a)への空気流れの遮断と、前記遮断の解除とが可能な遮断部材(75)を備えている、請求項1に記載の加湿ユニット。
- 前記経路(K)が、前記吸着部材(41a)を通過する、請求項1~3のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
- 前記経路(K)が、前記吸着部材(41a)を複数回通過する、請求項4に記載の加湿ユニット。
- 前記経路(K)が、前記ヒータ(42)を通過する、請求項1~5のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
- 前記制御装置(46)が、対象空間(S1)における冷媒の漏洩が検知されたときに、前記経路(K)に空気流を生成する排気運転を実行する、請求項1~6のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
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