JP6989458B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、永久磁石型回転電機の回転子に関する。
近年、永久磁石の目覚しい研究開発により、高磁気エネルギー積の永久磁石が開発され、このような永久磁石を用いた永久磁石型の回転電機が電車や自動車の電動機あるいは発電機として適用されつつある。通常、永久磁石型の回転電機は、円筒状の固定子と、この固定子の内側に回転自在に支持された円柱形状の回転子と、を備えている。回転子は、回転子鉄心と、この回転子鉄心内に埋め込まれた複数の永久磁石と、を備えている。
このような永久磁石型の回転電機では、各磁極において、空隙層(フラックスバリア)と永久磁石とから構成されるレイヤーを複数層設けることで、回転子鉄心の鉄損を低減する技術が提案されている。空隙層が一層で内部に永久磁石を有する場合、レイヤー形状を電機子反作用によるフラックスラインに沿った形状とすることで高いトルクを得る技術が知られている。また、空隙層が複数層で、内部に永久磁石を持たない空隙層を含んでいる場合も同様に、各レイヤーをフラックスラインに沿った形状とすることで高いトルクが得られる。
特開2012−178921号公報 特開2012−178922号公報
しかしながら、複数の空隙層を有する回転子では、各空隙層内部の永久磁石を適切な形状、寸法、及び配置としていない場合、回転子内のd軸磁束とq軸磁束とが干渉し、合計トルクが低下する。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、磁石量を増やすことなく高いトルクを実現可能な回転電機の回転子を提供することにある。
実施形態によれば、回転電機の回転子は、中心軸線の回りで回転自在なシャフトと、円周方向に並んだ複数の磁極を有し前記シャフトに同軸的に固定された回転子鉄心と、前記各磁極に形成された複数層の空隙層内にそれぞれ配置された複数の第1永久磁石および第2永久磁石と、を備えている。前記中心軸線に直交する前記回転子鉄心の横断面において、前記中心軸線および隣合う前記磁極間の境界を通り前記中心軸線に対して放射方向に延在する軸をq軸とし、前記各磁極において前記q軸と電気的に直交する軸をd軸とすると、前記各磁極のフラックスバリアは、前記d軸とq軸との間に設けられた第1フラックスバリアと、前記d軸とq軸との間で前記第1フラックスバリアに対して前記回転子鉄心の内周側に設けられた第2フラックスバリアと、を含んでいる。前記第1フラックスバリアは、前記d軸の近傍から前記回転子鉄心の外周の近傍まで延在する第1外周側端縁と、前記d軸の近傍から前記外周の近傍まで延在し前記第1外周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に隙間を介して対向する第1内周側端縁と、の間に規定され、前記第2フラックスバリアは、前記第1内周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に間隔を介して位置し前記d軸の近傍から前記回転子鉄心の外周の近傍まで延在する第2外周側端縁と、前記d軸の近傍から前記外周の近傍まで延在し前記第2外周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に隙間を介して対向する第2内周側端縁と、の間に規定されている。前記第1永久磁石は、内端および外端を有する第1長辺、前記第1長辺の内端に交差する第1短辺、および前記第1長辺の外端に交差する第2短辺を有する矩形状の断面形状を有し、前記第1永久磁石は、前記第1長辺が前記第1フラックスバリアの第1外周側端縁に対向し、前記内端および前記第1短辺が前記d軸側に、前記第1長辺の外端および前記第2短辺が前記回転子鉄心の外周側にそれぞれ位置した状態で前記第1フラックスバリア内に配置されている。前記第2永久磁石は、内端および外端を有する第2長辺、前記第2長辺の内端に交差する第1短辺、および前記第2長辺の外端に交差する第2短辺を有する矩形状の断面形状を有し、前記第2永久磁石は、前記第2長辺が前記第2フラックスバリアの第2外周側端縁に対向し、前記内端および前記第1短辺が前記d軸側に、前記第2長辺の外端および前記第2短辺が前記外周側にそれぞれ位置した状態で前記第2フラックスバリア内に配置されている。
R:回転子鉄心の外周に外接する前記中心軸線を中心とする外接円の半径、r:前記中心軸線を中心点とする前記d軸、前記q軸で挟まれ、前記q軸を基準に反時計回り方向を正とした極座標系の半径座標、θ:前記中心軸線を中心点とする前記d軸、前記q軸で挟まれ、前記q軸を基準に反時計回り方向を正とした極座標系の角度座標、p:極対数(磁極数/2)、θa:前記外接円上の任意の点の角度座標、θdA1、θdA2、θdB1、θdB2:前記外接円上の点の角度座標、として、座標(R、θa)を通るd軸方向のフラックスラインを後述の式(1)で定義し、座標(R、θa)を通るq軸方向のフラックスラインを後述の式(2)で定義する。前記第1永久磁石の前記第1長辺の外端A1および内端A2が同一のq軸方向のフラックスライン上に位置し、前記第2永久磁石の前記第2長辺の外端B1および内端B2が同一のq軸方向のフラックスライン上に位置している。前記第1永久磁石の前記第1長辺の外端A1を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdA1とし、前記第1永久磁石の前記第1長辺の内端A2を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdA2とし、前記第2永久磁石の前記第1表面の外端B1を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdB1とし、前記第2永久磁石の前記第1表面の内端B2を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdB2としたとき、前記θdA1、前記θdA2、前記θdB1、前記θdB2は後述の幾何学的条件式(3)を満たしている。
図1は、実施形態に係る永久磁石型の回転電機の横断面図。 図2は、前記回転電機の1磁極部分を拡大して示す横断面図。 図3は、回転電機の回転子における永久磁石配置、寸法を設定するための磁束線を示す図。 図4は、永久磁石が適切配置された場合の磁束ベクトルの一例を示す前記回転電機の1磁極部分の横断面図。 図5は、永久磁石が外周側にずれて配置された場合の磁束ベクトルの一例を示す1磁極部分の横断面図。 図6は、永久磁石が内周側にずれて配置された場合の磁束ベクトルの一例を示す1磁極部分の横断面図。 図7は、第1永久磁石を固定し、θdB1−θdA1=θdB2−θdA2=Δθとなるように第2永久磁石の配置を変化させた場合の最大トルクの変化を示す図。 図8は、第1変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図。 図9は、第2変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図。 図10は、第3変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図。
以下に、図面を参照しながら、実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、実施形態に係る永久磁石型の回転電機の横断面図、図2は、回転子の一部(1磁極部分)を拡大して示す横断面図である。
図1に示すように、回転電機10は、例えば、インナーロータ型の回転電機として構成され、図示しない固定枠に支持された環状あるいは円筒状の固定子12と、固定子の内側に中心軸線Cの回りで回転自在に、かつ固定子12と同軸的に支持された回転子14と、を備えている。回転電機10は、例えば、鉄道車両、ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)において、主電動機、駆動モータあるいは発電機に好適に適用される。
固定子12は、円筒状の固定子鉄心16と固定子鉄心16に巻き付けられた電機子巻線18とを備えている。固定子鉄心16は、磁性材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板を多数枚、同芯状に積層して構成されている。固定子鉄心16の内周部には、複数のスロット20が形成されている。複数のスロット20は、円周方向に等間隔を置いて並んでいる。各スロット20は、固定子鉄心16の内周面に開口し、この内周面から放射方向に延出している。また、各スロット20は、固定子鉄心16の軸方向の全長に亘って延在している。複数のスロット20を形成することにより、固定子鉄心16の内周部は、回転子14に面する複数(例えば、本実施形態では48個)の固定子ティース21を構成している。複数のスロット20に電機子巻線18が埋め込まれ、各固定子ティース21に巻き付けられている。電機子巻線18に電流を流すことにより、固定子12(固定子ティース21)に所定の鎖交磁束が形成される。
回転子14は、円柱形状のシャフト(回転軸)22と、このシャフト22の軸方向ほぼ中央部に同軸的に固定された円柱形状の回転子鉄心24と、回転子鉄心24内に埋め込まれた複数の第1永久磁石M1、第2永久磁石M2と、を有している。シャフト22は、図示しない軸受により中心軸線Cの回りで回転自在に支持されている。回転子14は、固定子12の内側に僅かな隙間(エアギャップ)を置いて同軸的に配置されている。すなわち、回転子鉄心24の外周面は、僅かな隙間をおいて、固定子12の内周面に対向している。回転子鉄心24は中心軸線Cと同軸的に形成された内孔25を有している。シャフト22は内孔25に挿通および嵌合され、回転子鉄心24と同軸的に延在している。回転子鉄心24は、磁性材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板を多数枚、同芯状に積層した積層体として構成されている。
本実施形態において、回転子14は、複数磁極、例えば、8磁極に設定されている。回転子鉄心24において、中心軸線Cおよび隣合う磁極間の境界を通り中心軸線Cに対して径方向あるいは放射方向に延びる軸をq軸、およびq軸に対して電気的、磁気的に90°離間した軸(q軸に対して電気的、磁気的に直交する軸)をd軸と称する。ここでは、固定子12によって形成される鎖交磁束の流れ易い方向をq軸としている。d軸およびq軸は、回転子鉄心24の円周方向に交互に、かつ、所定の位相で設けられている。回転子鉄心24の1磁極分とは、隣合う2本のq軸間の領域(1/8周の周角度領域)をいう。このため、回転子鉄心24は、8極(磁極)に構成されている。1磁極のうちの周方向中央がd軸となる。
図1および図2に示すように、回転子鉄心24には、1磁極ごとに、複数、例えば、2つ、あるいは4つの永久磁石が埋設されている。本実施形態では、各磁極は、2つの第1永久磁石M1および2つの第2永久磁石M2を備えている。
回転子鉄心24の円周方向において、各d軸の両側に、2つの第1永久磁石M1を収容する一対の第1磁石埋め込み孔(第1空隙層又は第1フラックスバリア)34Aが形成されている。2つの第2永久磁石M2を収容する一対の第2磁石埋め込み孔(第2空隙層又は第2フラックスバリア)34Bがd軸の両側に形成されている。第2磁石埋め込み孔34Bは、第1磁石埋め込み孔34Aに対して、回転子鉄心24の内周側に間隔を介して設けられている。
各磁極において、第1磁石埋め込み孔(第1空隙層)34Aは、d軸とq軸との間に設けられd軸の近傍から回転子鉄心24の外周の近傍まで延在している。第2磁石埋め込み孔(第2空隙層)34Bは、d軸とq軸との間で第1磁石埋め込み孔34Aに対して回転子鉄心24の内周側に間隔を置いて設けられ、d軸の近傍から外周の近傍まで延在している。本実施形態では、2つの第1磁石埋め込み孔34Aは、d軸に対して線対称に形成され、2つの第2磁石埋め込み孔34Bは、d軸に対して線対称に形成されている。
2つの第1永久磁石M1は、それぞれ第1埋め込み孔34A内に挿入および配置され、例えば、接着剤等により回転子鉄心24に固定されている。2つの第2永久磁石M2は、それぞれ第2埋め込み孔34B内に挿入および配置され、例えば、接着剤等により回転子鉄心24に固定されている。
第1埋め込み孔34Aおよび第2埋め込み孔34Bの各々は、回転子鉄心24を軸方向に貫通して延びている。第1埋め込み孔34Aは、ほぼ矩形の断面形状を有し、それぞれd軸に対して傾斜している。回転子鉄心24の中心軸線Cと直交する横断面でみた場合、2つの第1埋め込み孔34Aは、例えば、ほぼV字状に並んで配置されている。すなわち、2つの第1埋め込み孔34Aの内周側の一端はそれぞれd軸に隣接し、僅かな隙間をおいて互いに対向している。回転子鉄心24において、2つの第1埋め込み孔34Aの内端(d軸側の端)の間に、幅の狭い磁路狭隘部(第1ブリッジ部)V1が形成されている。2つの第1磁石埋め込み孔34Aの外端(外周面側の端)は、回転子鉄心24の円周方向に沿ってd軸から離間し、回転子鉄心24の外周の近傍に位置している。第1埋め込み孔34Aの外端は、d軸とq軸とのほぼ中間に位置している。回転子鉄心24において、各第1埋め込み孔34Aの外端と回転子鉄心24の外周との間に幅の狭い磁路狭隘部(ブリッジ部)38が形成されている。このように、2つの第1埋め込み孔34Aは、内端から外端に向かうに従って、d軸からの距離が徐々に広がるように配置されている。
第1埋め込み孔(第1フラックスバリア)34Aは、d軸の近傍から回転子鉄心24の外周の近傍まで延在する第1外周側端縁36aと、d軸の近傍から外周の近傍まで延在し第1外周側端縁36aに対して回転子鉄心24の内周側に隙間を介して対向する第1内周側端縁36bと、の間に規定されている。第1埋め込み孔34Aは、第1永久磁石M1の断面形状に対応した矩形状の磁石装填領域35aと、磁石装填領域35aの長手方向の両端からそれぞれ延出する内周側空隙35bおよび外周側空隙35cと、を有している。
磁石装填領域35aは、ほぼ平坦な外周側端縁36aと、この外周側端縁36aと隙間を介して平行に対向するほぼ平坦な内周側端縁36bとの間に規定されている。内周側空隙35bは、磁石装填領域35aの内端からd軸に向かって延出している。外周側空隙35cは、磁石装填領域35aの外端(回転子鉄心外周側の端)から回転子鉄心24の外周に向かって延出している。2つの第1埋め込み孔34Aの内周側空隙35bは、d軸および第1ブリッジ部V1を挟んで互いに対向して配置されている。外周側空隙35cと回転子鉄心24の外周との間に、ブリッジ部38が規定されている。
内周側空隙35bおよび外周側空隙35cは、第1永久磁石M1の長手方向両端部から回転子鉄心24への磁束漏れを抑制するフラックスバリアとして機能するとともに、回転子鉄心24の軽量化にも寄与する。
第1永久磁石M1は、例えば、矩形状の細長い平板状に形成され、回転子鉄心24の軸方向長さとほぼ等しい長さを有している。第1永久磁石M1は、軸方向(長手方向)に複数に分割された磁石を組み合わせて構成されてもよく、この場合、複数の磁石の合計の長さが回転子鉄心24の軸方向長さとほぼ等しくなうように形成される。第1永久磁石M1は、第1磁石埋め込み孔34Aに挿入され、回転子鉄心24のほぼ全長に亘って埋め込まれている。
各第1永久磁石M1は、矩形状(例えば、直方体)の断面形状を有し、互いに平行に対向する第1長辺(外周側長辺)37aおよび内周側長辺37b、および互いに対向する一対の短辺(第1短辺および第2短辺)を有している。第1長辺37aは、回転子鉄心24の外周側に位置する外端(外角)(第1長辺と一方の短辺とが交差する端)A1およびd軸側に位置する内端(内角)(第1長辺と他方の短辺とが交差する端)A2を有している。第1永久磁石M1は、第1埋め込み孔34Aの長手方向(延在方向)のほぼ中央部、すなわち、磁石装填領域35aに装填され、第1長辺37aが外周側端縁36aに対向あるいは当接し、内周側長辺37bが内周側端縁36bに対向あるいは当接している。第1永久磁石M1は、一対の角部が磁石装填領域35aの係止部(角部)にそれぞれ当接している。これにより、第1永久磁石M1は、磁石装填領域35a内に位置決めされている。前述したように、第1永久磁石M1は接着剤等により回転子鉄心24に固定されてもよい。各d軸の両側に位置する2つの第1永久磁石M1は、内端から外端に向かうに従って、d軸からの距離が徐々に広がるように配置されている。
各第1永久磁石M1は、第1長辺37aおよび内周側長辺37bと交差する方向、例えば、直交する方向に磁化されている。d軸の両側に位置する2つの第1永久磁石M1は、磁化方向が同一となるように配置されている。また、q軸の両側に位置する2つ第1永久磁石M1は、磁化方向が逆向きとなるように配置されている。
一方、一対の第2埋め込み孔(第2フラックスバリア)34Bは、第1埋め込み孔34Aに対して、回転子鉄心24の内周側に設けられている。第2埋め込み孔34Bは、ほぼ矩形の断面形状を有し、それぞれd軸に対して傾斜している。回転子鉄心24の中心軸線Cと直交する断面でみた場合、2つの第2埋め込み孔34Bは、ほぼV字状に並んで配置されている。すなわち、2つの第2埋め込み孔34Bの内端(d軸側の端)はそれぞれd軸に隣接し、僅かな隙間を介して互いに対向している。回転子鉄心24において、2つの第2埋め込み孔34Bの内端の間に、幅の狭い磁路狭隘部(第2ブリッジ部)V2が形成されている。第2埋め込み孔34Bの外端(外周面側の端)は、回転子鉄心24の円周方向に沿ってd軸から離間し、回転子鉄心24の外周の近傍およびq軸の近傍に位置している。これにより、第2埋め込み孔34Bの外端は、隣合う磁極の第2埋め込み孔34Bの外端と、q軸を挟んで対向している。回転子鉄心24において、各第2埋め込み孔34Bの外端と回転子鉄心24の外周縁との間に幅の狭い磁路狭隘部(ブリッジ部)39が形成されている。このように、2つの第2埋め込み孔34Bは、内端から外端に向かうに従って、d軸からの距離が徐々に広がるように配置されている。第2埋め込み孔34Bは、d軸に対して左右対称に設けられている。
第2埋め込み孔34Bは、第1埋め込み孔34Aの第1内周側端縁36bに対して回転子鉄心24の内周側に間隔を介して位置しd軸の近傍から回転子鉄心24の外周の近傍まで延在する第2外周側端縁42aと、d軸の近傍から前記外周の近傍まで延在し第2外周側端縁42aに対して回転子鉄心の内周側に隙間を介して対向する第2内周側端縁42bと、の間に規定されている。第2埋め込み孔34Bは、第2永久磁石M2の断面形状に対応した矩形状の磁石装填領域40aと、この磁石装填領域40aの長手方向の両端からそれぞれ延出する内周側空隙40bおよび外周側空隙40cと、を有している。
磁石装填領域40aは、平坦な第2外周側端縁42aと、この外周側端縁42aと隙間を介して平行に対向する平坦な第2内周側端縁42bとの間に規定されている。内周側空隙40bは、磁石装填領域40aの内端(d軸側の端)からd軸に向かって延出している。外周側空隙40cは、磁石装填領域40aの外端(回転子鉄心外周側の端)から回転子鉄心24の外周に向かって延出している。2つの第2埋め込み孔34Aの内周側空隙40bは、d軸および第2ブリッジ部V2を挟んで互いに対向して配置されている。外周側空隙40cと回転子鉄心24の外周との間に、ブリッジ部39が規定されている。
内周側空隙40bおよび外周側空隙40cは、第2永久磁石M2の長手方向両端部から回転子鉄心24への磁束漏れを抑制するフラックスバリアとして機能するとともに、回転子鉄心24の軽量化にも寄与する。
第2永久磁石M2は、例えば、矩形状の細長い平板状に形成され、回転子鉄心24の軸方向長さとほぼ等しい長さを有している。第2永久磁石M2は、軸方向(長手方向)に複数に分割された磁石を組み合わせて構成されてもよく、この場合、複数の磁石の合計の長さが回転子鉄心24の軸方向長さとほぼ等しくなうように形成される。第2永久磁石M2は、第2磁石埋め込み孔34Bに挿入され、回転子鉄心24のほぼ全長に亘って埋め込まれている。本実施形態において、第2永久磁石M2は、第1永久磁石M1よりも大きな幅(断面の長手方向寸法)を有している。
各第2永久磁石M2は、矩形状(例えば、直方体)の断面形状を有し、互いに平行に対向する第2長辺(外周側長辺)43aおよび内周側長辺43b、および互いに対向する一対の短辺(第1短辺および第2短辺)を有している。第2長辺43aは、回転子鉄心24の外周側に位置する外端(外角)(第2長辺と一方の短辺とが交差する端)B1およびd軸側に位置する内端(内角)(第2長辺と他方の短辺とが交差する端)B2を有している。第2永久磁石M2は、第2埋め込み孔34Bの長手方向のほぼ中央部、すなわち、磁石装填領域40aに装填され、第2長辺43aが外周側端縁42aに対向あるいは当接し、内周側長辺43bが内周側端縁42bに対向あるいは当接している。第2永久磁石M2は、一対の角部が磁石装填領域40aの係止部(角部)にそれぞれ当接している。これにより、第2永久磁石M2は、磁石装填領域40a内に位置決めされている。前述したように、第2永久磁石M2は接着剤等により回転子鉄心24に固定されてもよい。各d軸の両側に位置する2つの第2永久磁石M2は、内端から外端に向かうに従って、d軸からの距離が徐々に広がるように配置されている。
各第2永久磁石M2は、第2長辺43aおよび内周側長辺43bと交差する方向、例えば、直交する方向に磁化されている。2つの第2永久磁石M2は、磁化方向が同一となるように配置されている。また、q軸の両側に位置する2つ第2永久磁石M2は、磁化方向が逆向きとなるように配置されている。1磁極において、第2永久磁石M2は、第1永久磁石M1と同一の向きに磁化されている。
第1永久磁石M1および第2永久磁石M2を上記のように配置することにより、回転電機10は、隣接する1磁極毎に第1、第2永久磁石M1、M2のN極とS極の表裏を交互に配置した、8極(4極対)、48スロットで、単層分布巻で巻線した永久磁石型の回転電機10が構成される。
次に、上記のように構成された回転電機の回転子において、磁石埋め込み孔(フラックスバリア)および第1、第2永久磁石の好適な配置、寸法を設定する方法について説明する。
図3は、実施形態に係る回転電機の永久磁石の配置及び寸法を設定する方法に用いるフラックスラインを模式的に示す図である。図3において、R:回転子鉄心24の外周に外接する中心軸線Cを中心とする外接円の半径、r:中心軸線Cを中心点とするd軸、q軸で挟まれた極座標系の半径座標、θ:中心軸線Cを中心点とするd軸、q軸で挟まれた極座標系の角度座標、p:極対数(磁極数/2)、θa:外接円の任意の点の角度座標(θd:d軸方向のフラックスラインの角度座標、θq:q軸方向のフラックスラインの角度座標)、としている。角度θは、q軸を基準に反時計回り方向を正とした場合、回転子14の外周面上の座標θdを通るd軸方向のフラックスライン(以下、d軸フラックスライン)fd(θd)は、円筒座標系双曲線関数で下記の式(1)のように定義される。
Figure 0006989458
同様に、回転子14の外周上の座標θqを通るq軸方向のフラックスライン(以下、q軸フラックスライン)fq(θq)は、円筒座標系双曲線関数で下記の式(2)のように定義される。
Figure 0006989458
また、d軸フラックスラインとq軸フラックスラインの交点座標(rdq、θdq)は、下記の式(3)を満たすように設定する。
Figure 0006989458
始めに、1磁極当たり回転子外周上に任意の座標θqA、θqBを与え、それぞれの座標を通る第1q軸フラックスラインfq(θqA)、第2q軸フラックスラインfq(θqB)を式(2)から得る。なお、θqBは、θqAよりもq軸側に位置する座標とする(θqA>θqB)。同様に、回転子外周上に任意の座標θdA1、θdA2を与え、それぞれの座標を通る第1d軸フラックスラインfd(θdA1)、第2d軸フラックスラインfd(θdA2)を式(1)から得る。ここでは、座標θdA1は、座標θqAよりもd軸側に位置する座標とし(θdA1>θqA)、座標θdA2は、座標θdA1よりもd軸側に位置する座標とする(θdA2>θdA1)。
第1q軸フラックスラインfq(θqA)と第1d軸フラックスラインfd(θdA1)の交点A1と、第1q軸フラックスラインfq(θqA)と第2d軸フラックスラインfd(θdA2)の交点A2と、を結ぶ直線(A1−A2)を想定し、この直線(A1−A2)が第1永久磁石M1の着磁面(第1長辺37a)と一致する位置を第1永久磁石M1の配設位置に設定する。第1永久磁石M1の寸法は、第1長辺37aの長さが直線(A1−A2)の長さと一致するように設定する。すなわち、第1長辺37aの外端(外角)および内端(内角)が交点A1、A2にそれぞれ位置するように第1永久磁石M1の配置および寸法を設定する。
第1磁石埋め込み孔34Aは、第1q軸フラックスラインfq(θqA)に沿うように位置設定および形成され、更に、磁石装填領域35aの外周側端縁36aが直線(A1−A2)と一致するように配置される。
また、回転子外周面上に任意の座標θdB1、θdB2を与え、それぞれの座標を通る第3d軸フラックスラインfd(θdB1)、第4d軸フラックスラインfd(θdB2)を式(1)から得る。なお、座標θdB1、θdB2は、座標θdA1、θdA2と同一か、あるいは、座標θdA1、θdA2に対してそれぞれd軸側に位置する座標を選択する。
第2q軸フラックスラインfq(θqB)と第3d軸フラックスラインfd(θdB1)の交点B1と、第2q軸フラックスラインfq(θqB)と第4d軸フラックスラインfd(θdB2)の交点B2とを結ぶ直線(B1−B2)を想定し、この直線(B1−B2)が第2永久磁石M2の着磁面(第2長辺43a)と一致する位置を第2永久磁石M2の配設位置に設定する。第2永久磁石M2の寸法は、第2長辺43aの長さが直線(B1−B2)の長さと一致するように設定する。すなわち、第2長辺43aの外端(外角)および内端(内角)が交点B1、B2にそれぞれ位置するように第2永久磁石M2の配置および寸法を設定する。
第2磁石埋め込み孔34Bは、第2q軸フラックスラインfq(θqB)に沿うように位置設定および形成され、更に、磁石装填領域40aの外周側端縁42aが直線(B1−B2)と一致するように配置される。
上記のように、d軸q軸双曲線関数の交点(A1、A2およびB1、B2)に永久磁石の第1長辺の両端および第2長辺の両端が位置するとき、各双曲線(d軸フラックスライン、q軸フラックスライン)を決定する外周上の点の座標が下記の条件式(4)を満足する。
Figure 0006989458
図2で示したように、本実施形態では、第1磁石埋め込み孔34Aおよび第1永久磁石M1を含む第1空隙層は、前述した第1q軸フラックスラインfq(θqA)に沿って形成および配置されている。第1永久磁石M1は、直線(A1−A2)に従って寸法が設定され、更に、着磁面(第1長辺37a)が直線(A1−A2)と一致する位置に配置されている。
同様に、第2磁石埋め込み孔34Bおよび第2永久磁石M2を含む第2空隙層は、前述した第2q軸フラックスラインfq(θqB)に沿って形成および配置されている。第2永久磁石M2は、直線(B1−B2)に従って寸法が設定され、更に、着磁面(第2長辺43a)が直線(B1−B2)と一致する位置に配置されている。
上記のように構成された永久磁石型の回転電機10は、第1および第2永久磁石M1、M2の磁束と電機子電流の作用によって生じるマグネットトルクと、電機子巻線18から見た磁気突極性によって生じるリラクタンストルクと、を同時に発生する。
図4は、上記回転電機10における第1空隙層、第2空隙層間のd軸磁石磁束のベクトル(実線矢印で示す)とq軸電機子反作用磁束のベクトル(破線矢印で示す)を示している。d軸磁石磁束はマグネットトルクに影響し、q軸電機子反作用磁束はリラクタンストルクに影響する。図示のように、本実施形態の回転電機10によれば、d軸磁石磁束のベクトルとq軸電機子反作用磁束のベクトルは、互いにほぼ直交する向きに発生する。そのため、d軸、q軸間の磁束の干渉が少なく、マグネットトルクおよびリラクタンストルクの2種のトルクを効率良く発生することができる。
回転電機10によれば、第1空隙層および第2空隙層は、q軸フラックスラインに沿った形状、配置を採用している。そのため、第1空隙層(第1フラックスバリア)および第2空隙層(第2フラックスバリア)の間を通過するq軸電機子反作用磁束はこのq軸フラックスラインに沿って分布する。また、第1空隙層、第2空隙層内に埋め込まれた2つの第1永久磁石M1、第2永久磁石M2は、同一あるいは十分に近い範囲のd軸フラックスラインに沿って配置しているため、d軸磁石磁束はこのd軸フラックスラインに沿って分布する。前述した式(1)、および式(2)から分かるように、d軸フラックスラインとq軸フラックスラインは直交関係にあるため、同様に、第1空隙層および第2空隙層の間に発生する2つの磁束は直交する。従って、回転電機10および回転子14は、d軸、q軸間の磁束の相互干渉を抑制し、磁石量を増加することなく、高いトルクを得ることができる。
図5は、比較例として、第2永久磁石を所望位置から外周側にずれた位置に配置した場合の、回転子の1磁極内のd軸磁石磁束のベクトル(実線矢印で示す)とq軸電機子反作用磁束のベクトル(破線矢印で示す)との関係を示している。図示のように、第2永久磁石M2から第1永久磁石M1に向かう磁石磁束に、電機子反作用磁束と同一方向の成分が含まれる。そのため、図示の箇所AR1近傍において局所的な磁気飽和が生じ、第1、第2レイヤー間の電機子反作用磁束が減少する。
図6は、他の比較例として、第2永久磁石を所望位置から内周側にずれた位置に配置した場合の、回転子の1磁極内のd軸磁石磁束のベクトル(実線矢印で示す)とq軸電機子反作用磁束のベクトル(破線矢印で示す)との関係を示している。図示のように、第2永久磁石M2から第1永久磁石M1に向かう磁石磁束に、電機子反作用磁束と同一方向の成分が含まれる。そのため、図示の箇所AR2近傍において局所的な磁気飽和が生じ、第1、第2レイヤー間の電機子反作用磁束が減少する。
図7は、図3に示した座標θdA1とθdA2を固定し、座標θdB1とθdB2を同一方向に変化させた場合、すなわち、第2永久磁石M2の配設位置を変化させた場合、のトルクへの影響を、電磁界解析を用いて評価した結果を示している。なお、横軸は座標の変位量Δθに極対数pを乗じた数値として示している。図7から分かるように、Δθ×Pが−34〜22の範囲(トルク低下が10%以下の範囲)、好ましくは、−22〜9の範囲(トルク低下が3%以下の範囲)、より好ましくは、−15〜5の範囲(トルク低下が1%以下の範囲)、更に好ましくは、−10〜−1の範囲(トルク低下が0.1%以下の範囲)、で高いトルクが得られ、Δθ=0から遠ざかるほどトルクが低下する。このように解析的な検証からも、d軸、q軸間の磁束干渉の影響を確認することができる。
以上のことから、本実施形態によれば、回転子の回転子鉄心にそれぞれ磁石埋め込み孔および永久磁石を含む複数の空隙層を設け、回転子の径方向に隣接する少なくとも2つの永久磁石を有する空隙層間において、永久磁石の配置および寸法を前述した幾何学的条件を満たすように形成することにより、磁石量を増加することなく高いトルクを実現する回転子、および永久磁石型の回転電機が得られる。
次に、変形例に係る回転電機の回転子について説明する。以下に説明する変形例において、前述した実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第1変形例)
図8は、第1変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図である。
回転子の空隙層(フラックスバリア)は、前述した第1空隙層、第2空隙層の2層に限らず、3層以上の空隙層を設けてもよい。図8に示すように、第1変形例では、回転子14は、3層の空隙層を備えている。すなわち、回転子14は、第1磁石埋め込み孔34Aおよび第1永久磁石M1を含む第1空隙層と、第2磁石埋め込み孔34Bおよび第2永久磁石M2を含む第2空隙層と、第3磁石埋め込み孔34Cおよび第3永久磁石M3を含む第3空隙層と、を有している。第3空隙層は、第2空隙層の内周側に、任意の第3q軸フラックスラインに沿って設けられている。
3つの永久磁石M1、M2、M3を有する場合、互いに隣接する第1永久磁石M1と第2永久磁石M2との間、および第2永久磁石M2と第3永久磁石M3との間で、前述した式(4)の条件がそれぞれ成立するように、第1、第2、第3永久磁石を配置および寸法決めしている。これにより、第1変形例においても、前述した実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
(第2変形例)
図9は、第2変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図である。
空隙層が3層以上設けられた回転子において、永久磁石を持たない空隙層を含んでいても良い。図9に示すように、第2変形例によれば、回転子14は、第1磁石埋め込み孔34Aおよび第1永久磁石M1を含む第1空隙層と、第2磁石埋め込み孔34Bおよび第2永久磁石M2を含む第2空隙層と、永久磁石を持たず第3磁石埋め込み孔34C(フラックスバリア)を有する第3空隙層と、を有している。互いに隣接する第1永久磁石M1と第2永久磁石M2との間で、前述した式(4)の条件が成立するように、第1および第2永久磁石を配置および寸法決めしている。第2変形例においても、前述した実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
(第3変形例)
図10は、第3変形例に係る回転電機の1磁極部分を示す横断面図である。
第3変形例によれば、回転子14は、永久磁石を持たない第1埋め込み孔34A(フラックスバリア)のみで構成された第1空隙層と、第2磁石埋め込み孔34Bおよび第1永久磁石M1を含む第2空隙層と、第3磁石埋め込み孔34Cおよび第2永久磁石M2を含む第3空隙層と、を有している。互いに隣接する第1永久磁石M1と第2永久磁石M2との間で、前述した条件式(4)の条件が成立するように、第1および第2永久磁石を配置および寸法決めしている。このように構成された第3変形例においても、前述した実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
なお、この発明は上述した実施形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、回転子の磁極数、寸法、形状等は、前述した実施形態に限定されることなく、設計に応じて種々変更可能である。永久磁石の断面形状は直方体に限らず、他の形状、例えば、台形としてもよい。永久磁石は、複数の永久磁石を貼り合わせて所望形状とした磁石を用いてもよい。また、各磁極において、第1空隙層、第2空隙層は、d軸に対して、左右線対称に形成、配置されているが、これに限らず、左右非対称に設置することも可能である。
10…回転電機、12…固定子、14…回転子、16…固定子鉄心、
18…電機子巻線、20…スロット、22…シャフト、24…回転子鉄心、
34A…第1磁石埋め込み孔、34B…第2磁石埋め込み孔、
35a、40a…磁石装填領域、35b、40b…内周側空隙、
35c、40c…外周側空隙、M1…第1永久磁石、M2…第2永久磁石

Claims (8)

  1. 中心軸線の回りで回転自在なシャフトと、円周方向に並んだ複数の磁極を有し前記シャフトに同軸的に固定された回転子鉄心と、前記各磁極に形成された複数層のフラックスバリア内にそれぞれ配置された第1永久磁石および第2永久磁石と、を有する回転電機の回転子であって、
    前記中心軸線に直交する前記回転子鉄心の横断面において、
    前記中心軸線および隣合う前記磁極間の境界を通り前記中心軸線に対して放射方向に延在する軸をq軸とし、前記各磁極において前記q軸と電気的に直交する軸をd軸とすると、
    前記各磁極のフラックスバリアは、前記d軸とq軸との間に設けられた第1フラックスバリアと、前記d軸とq軸との間で前記第1フラックスバリアに対して前記回転子鉄心の内周側に設けられた第2フラックスバリアと、を含み、
    前記第1フラックスバリアは、前記d軸の近傍から前記回転子鉄心の外周の近傍まで延在する第1外周側端縁と、前記d軸の近傍から前記外周の近傍まで延在し前記第1外周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に隙間を介して対向する第1内周側端縁と、の間に規定され、
    前記第2フラックスバリアは、前記第1内周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に間隔を介して位置し前記d軸の近傍から前記回転子鉄心の外周の近傍まで延在する第2外周側端縁と、前記d軸の近傍から前記外周の近傍まで延在し前記第2外周側端縁に対して前記回転子鉄心の内周側に隙間を介して対向する第2内周側端縁と、の間に規定され、
    前記第1永久磁石は、内端および外端を有する第1長辺、前記第1長辺の内端に交差する第1短辺、および前記第1長辺の外端に交差する第2短辺を有する矩形状の断面形状を有し、前記第1永久磁石は、前記第1長辺が前記第1フラックスバリアの第1外周側端縁に対向し、前記内端および前記第1短辺が前記d軸側に、前記第1長辺の外端および前記第2短辺が前記回転子鉄心の外周側にそれぞれ位置した状態で前記第1フラックスバリア内に配置され、
    前記第2永久磁石は、内端および外端を有する第2長辺、前記第2長辺の内端に交差する第1短辺、および前記第2長辺の外端に交差する第2短辺を有する矩形状の断面形状を有し、前記第2永久磁石は、前記第2長辺が前記第2フラックスバリアの第2外周側端縁に対向し、前記内端および前記第1短辺が前記d軸側に、前記第2長辺の外端および前記第2短辺が前記外周側にそれぞれ位置した状態で前記第2フラックスバリア内に配置され、
    R:回転子鉄心の外周に外接する前記中心軸線を中心とする外接円の半径、
    r:前記中心軸線を中心点とする前記d軸、前記q軸で挟まれ、前記q軸を基準に反時計回り方向を正とした極座標系の半径座標、
    θ:前記中心軸線を中心点とする前記d軸、前記q軸で挟まれ、前記q軸を基準に反時計回り方向を正とした極座標系の角度座標、
    p:極対数(磁極数/2)、
    θa:前記外接円上の任意の点の角度座標、
    θdA1、θdA2、θdB1、θdB2:前記外接円上の所定の点の角度座標、
    として、座標(R、θa)を通るd軸方向のフラックスラインを以下の式(1)で定義し、
    Figure 0006989458
    座標(R、θa)を通るq軸方向のフラックスラインを以下の式(2)で定義すると、
    Figure 0006989458
    前記第1永久磁石の前記第1長辺の外端A1および内端A2が同一のq軸方向のフラックスライン上に位置し、
    前記第2永久磁石の前記第2長辺の外端B1および内端B2が同一のq軸方向のフラックスライン上に位置し、
    前記第1永久磁石の前記第1長辺の外端A1を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdA1とし、前記第1永久磁石の前記第1長辺の内端A2を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdA2とし、
    前記第2永久磁石の前記第2長辺の外端B1を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdB1とし、前記第2永久磁石の前記第2長辺の内端B2を通るd軸方向のフラックスラインと前記外接円との交点の角度座標をθdB2としたとき、
    前記θdA1、前記θdA2、前記θdB1、前記θdB2は以下の条件式(3)
    Figure 0006989458
    を満たしている回転電機の回転子。
  2. 前記θdA1、前記θdA2、前記θdB1、前記θdB2は以下の条件式(4)
    Figure 0006989458
    を満たしている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記θdA1、前記θdA2、前記θdB1、前記θdB2は以下の条件式(5)
    Figure 0006989458
    を満たしている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記θdA1、前記θdA2、前記θdB1、前記θdB2は以下の条件式(6)
    Figure 0006989458
    を満たしている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記第1永久磁石の外端A1は、前記θdA1を通る前記d軸方向のフラックスラインとq軸方向の第1フラックスラインとの交点に位置し、前記q軸方向の第1フラックスラインと前記θdA2を通る前記d軸方向のフラックスラインとの交点に、前記第1永久磁石の内端A2が位置している請求項1に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記第2永久磁石の外端B1は、前記θdB1を通る前記d軸方向のフラックスラインとq軸方向の第2フラックスラインとの交点に位置し、前記q軸方向の第2フラックスラインと前記θdB2を通る前記d軸方向のフラックスラインとの交点に前記第2永久磁石の内端B2が位置している請求項5に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記各磁極において、前記第1フラックスバリアは、前記d軸に隣接する内端と前記回転子鉄心の外周に隣接する外端とを有し、前記内端から外端に向かうに従って、前記d軸からの距離が広がるように配置され、
    前記第2フラックスバリアは、前記d軸に隣接する内端と前記回転子鉄心の外周に隣接する外端とを有し、前記内端から外端に向かうに従って、前記d軸からの距離が広がるように配置されている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  8. 前記第1フラックスバリアは、前記第1永久磁石が配置された磁石装填領域と、前記磁石装填領域から前記d軸に向かって延出した内側空隙と、前記磁石装填領域から前記回転子鉄心の外周に向かって延出した外側空隙と、を有し、
    前記第2フラックスバリアは、前記第2永久磁石が配置された磁石装填領域と、前記磁石装填領域から前記d軸に向かって延出した内側空隙と、前記磁石装填領域から前記回転子鉄心の外周に向かって延出した外側空隙と、を有し、
    前記回転子鉄心は、前記第1フラックスバリアの内側空隙と前記d軸との間に形成された第1ブリッジ部と、前記第1フラックスバリアの外側空隙と前記回転子鉄心の外周との間に形成された外周ブリッジ部と、前記第2フラックスバリアの内側空隙と前記d軸との間に形成された第2ブリッジ部と、前記第2フラックスバリアの外側空隙と前記回転子鉄心の外周との間に形成された外周ブリッジ部と、を有している請求項7に記載の回転電機の回転子。
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