JP6987545B2 - 硬質表面用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
本願明細書において、変性油とは、熱、日光、空気中の酸素等の作用により変質した油性分を含むものをいう。また熱変性油とは、熱により変性した油であり、熱により酸化した油成分を含むものをいう。
前記アミン中、(b)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン(以下、(b)成分という)の含有量が50質量%以上である、硬質表面用液体洗浄剤組成物に関する。以下、本発明の第1の態様とする。
熱変性油は、熱による油の酸化により油成分の一部が極性基に変化した油成分、2量化、3量化した油成分、また酸化反応が逐次的に進んだ高分子量の油成分を含んでいると考えられるため粘性が高く、この粘性の高い熱変性油を除去するには、この熱変性油に界面活性剤が浸透するとともに、界面活性剤により油を乳化あるいは可溶化させることが必要であると考えられる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物が、変性油、特に熱変性油を含む油汚れの洗浄力に優れる理由は必ずしも定かではないが、本発明の(a)成分と(b)成分の両方を用いることで、熱変性油に浸透し易くなり、効果的に熱変性油を乳化等させることができるため、高い洗浄効果が得られたものと推定される。
前記アミン中、(b)成分の含有量が50質量%以上である、硬質表面用液体洗浄剤組成物である。
本発明の(a)成分は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上12以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイドである。
(a)成分は、洗浄力の観点から、炭素数10以上12以下のアルキルアミンオキサイドが好ましく、炭素数12のアルキルアミンオキサイドがより好ましい。
(1)カプリルジメチルアミンオキサイド、カプリンジメチルアミンオキサイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド等のアルキル(炭素数8以上12以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド、
(2)ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等の脂肪酸(炭素数8以上12以下)アミドプロピルジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド
が挙げられ、洗浄力の観点から(1)アルキル(炭素数8以上12以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドがより好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上18以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド中、洗浄力の観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下であり、また100質量%であることがより好ましい。ここで、前記アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上18以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイドは、前述の一般式(a1)において、R1aが炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基であることを除いて、同じ構造であることが好ましい。
本発明の(b)成分は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミンである。
炭素数16以上24以下のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられ、これらは、ノルマル、イソであってもよく、2級のアルキル基又はアルケニル基であってもよい。ここで2級のアルキル基又はアルケニル基とは、アミンの窒素原子と結合する炭素原子が第3級の炭素原子であるアルキル基又はアルケニル基をいう。
また(b)成分は、本発明の効果を損なわない範囲内で、オキシプロピレン基が付加されていてもよい。例えば、(b)成分において、オキシプロピレン基の付加モル数は、好ましくは0.5以下、そして、好ましくは0以上、また0が好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン中、(b)成分の含有量は、洗浄力の観点から、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(A)成分(B)成分、及び水を配合して得ることが好ましい。
また前記配合により(a)成分、(b)成分、及び水を含有する、第1の態様である硬質表面用液体洗浄剤組成物を得ることができる。
本発明の(A)成分は、本発明の(a)成分と同じである。本発明の(A)成分は、本発明の(a)成分に記載された態様のものを用いることができる。
本発明の(B)成分は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミンである。(B)成分は(b)成分を含んでもよい。また(B)成分を配合することで、(b)成分を含有する、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を得てもよい。
炭素数16以上24以下のアルキル基又はアルケニル基としては、例えばヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられ、これらは、ノルマル、イソであってもよく、2級のアルキル基又はアルケニル基であってもよい。
また(B)成分は、本発明の効果を損なわない範囲内で、オキシプロピレン基が付加されていてもよい。例えば、(B)成分において、オキシプロピレン基の平均付加モル数は、好ましくは0.5以下、そして、好ましくは0以上であり、また0がより好ましい。
本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、本発明の第1の態様においては、(a)成分、(b)成分以外に、本発明の第2の態様においては、(A)成分、(B)成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、アクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、メタクリル酸−マレイン酸共重合体又はその塩、及びジイソブチレン−マレイン酸共重合体又はその塩等の汚れの再付着防止剤;EDTA,MGDA、クエン酸等のキレート剤;溶剤、ハイドロトロープ剤、分散剤、pH調整剤、増粘剤、粘度調整剤、香料、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、漂白剤、漂白活性化剤などの他の成分を配合することができる。
「食品加工設備及び/又は調理設備」とは、食品加工工場において、食品を加工する際及び/又は調理する際に用いられる機器及び設備を意味する。かかる機器としては、例えば、パイプ、部品、ネットコンベアやフリーザー、スライサー、精米機等の食品製造又は調理機器が挙げられる。また、かかる設備としては、例えば、床、壁、作業台などが挙げられる。
具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、より好ましくは食品加工設備又は調理設備の硬質表面への塗布用洗浄剤である。
また、具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への噴霧用洗浄剤、より好ましくは食品加工設備又は調理設備の硬質表面への噴霧用洗浄剤である。
(1)冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、
(2)排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所、及び
(3)その周辺の床や壁等
である。本発明では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、本発明の洗浄対象である硬質表面、更に台所周りの硬質表面は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の第1の態様及び第2の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物の製造方法は、(A)成分、(B)成分、及び水を混合する、硬質表面用液体洗浄剤組成物の製造方法である。
前記製造方法により、本発明の第1の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物を製造することが、簡便性の観点から好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物の製造方法は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、(a)成分、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン、及び水を含有し、前記アミン中、(b)成分の含有量が50質量%以上である、本発明の第1の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いて、該組成物を硬質表面に接触させて洗浄する、硬質表面の洗浄方法である。
また本発明の硬質表面の洗浄方法は、(A)成分、(B)成分、及び水を配合して得られる、本発明の第2の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いて、該組成物を硬質表面に接触させて洗浄する、硬質表面の洗浄方法である。
すなわち、本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の第1の態様及び第2の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いる。該組成物の好ましい態様は、前記した本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物と同じである。
以下、本発明の第1の態様及び第2の態様の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いた硬質表面の洗浄方法について、共通して記載する。
具体的には、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させる、又は前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に接触させる、つまり、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる洗浄方法が好ましく挙げられる。更に、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、変性油、特に熱変性油を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる洗浄方法が挙げられる。
機械力をかけずに放置するとは、例えば、組成物の接触以外に、洗浄のための意図的な操作を行わないことである。例えば、接触させた組成物が硬質表面を自然に流下することや、洗浄を意図しない振動が硬質表面に伝わることなどは、機械力をかけずに放置すると理解できる。
放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れ等が付着した硬質表面に接触させる方法は、噴霧又は塗布が好ましく、液滴状にして噴霧する又は泡状にして塗布する方法が好ましい。具体的には、スプレー手段を用いる。すなわち本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる硬質表面用洗浄剤物品を用いるのが好ましい。本発明は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品を提供する。
液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.1mL以上、より好ましくは0.3mL以上、そして、好ましくは5mL以下、より好ましくは2mL以下の組成物を噴霧する。
硬質物品、及び食品加工設備及び/又は調理設備は、前述のものが挙げられる。
本発明の硬質表面の洗浄方法の対象とする硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
そして、本発明の硬質表面の洗浄方法は、これら硬質表面に付着した変性油、特に熱変性油を含む油汚れを効果的に洗浄することができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、水で濯ぐ工程、好ましくは前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、放置後、水で濯ぐ工程を含むことができる。
(a)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上12以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド(以下、(a)成分という)、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン、及び水を含有する、硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、
前記アミン中、(b)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン(以下、(b)成分という)の含有量が50質量%以上である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分が、炭素数10以上12以下のアルキルアミンオキサイドである、好ましくは炭素数12のアルキルアミンオキサイドである、前記<1>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分が、アルキル(炭素数8以上12以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド、及び脂肪酸(炭素数8以上12以下)アミドプロピルジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドから選ばれる1種以上である、好ましくはアルキル(炭素数8以上12以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドから選ばれる1種以上である、前記<1>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.2質量%以上、より更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは6質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下含有する、前記<1>〜<3>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分の含有量が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上18以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド中、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である、前記<1>〜<4>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分の含有量が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上18以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド中、100質量%である、前記<1>〜<4>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(b)成分中、アルキル基又はアルケニル基、好ましくはアルキル基の炭素数が、好ましくは22以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である、前記<1>〜<6>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
R1bが、好ましくは炭素数16以上22以下のアルキル基又はアルケニル基である、より好ましくは炭素数16以上20以下のアルキル基又はアルケニル基である、更に好ましくは炭素数16以上18以下のアルキル基又はアルケニル基である、前記<8>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
R1bがアルキル基である、前記<8>又は<9>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(b)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.2質量%以上、より更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは6質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下含有する、前記<1>〜<10>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(b)成分の含有量が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン中、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である、前記<1>〜<11>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(b)成分中、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上18以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミンの含有量が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である、前記<1>〜<12>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(a)/(b)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは8以下、より更に好ましくは7以下である、前記<1>〜<13>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との合計含有量が、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上、より更に好ましくは2.5質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である、前記<1>〜<14>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
全界面活性剤中、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との合計含有量が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である、前記<1>〜<15>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(A)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上12以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド(以下、(A)成分という)、(B)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン(以下、(B)成分いう)、及び水を配合して得られる、硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(A)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.2質量%以上、より更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは0.8質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは6質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下配合する、前記<17>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(B)成分中、アルキル基又はアルケニル基、好ましくはアルキル基の炭素数が、好ましくは22以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは18以下である、前記<17>又は<18>に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(B)成分を、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、より更に好ましくは0.2質量%以上、より更に好ましくは0.3質量%以上、より更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは0.8質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは6質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下配合する、前記<17>〜<19>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(A)成分の配合量と(B)成分の配合量との質量比(A)/(B)が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、そして、好ましくは20以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下、より更に好ましくは8以下、より更に好ましくは7以下である、前記<17>〜<20>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
(A)成分の配合量と(B)成分の配合量との合計配合量が、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上、より更に好ましくは2.5質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である、前記<17>〜<21>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
全界面活性剤中、(A)成分の配合量と(B)成分の配合量との合計配合量が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下である、前記<17>〜<22>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
全界面活性剤中、(A)成分の配合量と(B)成分の配合量との合計配合量が、100質量%である、前記<17>〜<22>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
pHが5以上9以下である、前記<1>〜<24>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
食品加工設備又は調理設備用である、前記<1>〜<25>の何れかに記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
前記<1>〜<26>の何れかに記載の洗浄剤組成物で、硬質表面に付着した変性油を含む油汚れを除去する硬質表面の洗浄方法。
前記<1>〜<27>の何れかに記載の洗浄剤組成物で、硬質表面に付着した熱変性油を含む油汚れを除去する硬質表面の洗浄方法。
(A)成分
・ラウリルジメチルアミンオキサイド:アンヒトール20N(花王(株)製)、一般式(a1)において、R1aがラウリル基、R2a、R3aがメチル基、q=0かつp=0の化合物
・ポリオキシエチレン(2.1)硬化牛脂アミン:アミート302(花王(株)製)、炭素数16〜18のアルキル基であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が2.1のポリオキシエチレンアルキルアミン、一般式(b2)において、R2bが炭素数16〜18のアルキル基、r+sが2.1の化合物
アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン中、(b)成分の含有量は、ほぼ100質量%であった。
また、(b)成分中、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上18以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミンの含有量も、ほぼ100質量%であった。
・ポリオキシエチレン(5)ココアルキルアミン:アミート105(花王(株)製)、炭素数8〜18のアルキル基であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が5のポリオキシエチレンアルキルアミン、一般式(b2)において、R2bが炭素数8〜18のアルキル基、r+sが5の化合物、
ガスクロマトグラフ : Agilent Technologies 6850Network GC System
カラム : Frontier LAB ULTRA UA−1HT
温度条件 : 初期温度 60℃(2min)
昇温速度 : 10℃/min(350℃まで)
最終温度 : 350℃(10min)
サンプル量 : 1μL
注入口条件 : 注入モード スプリット法
注入口温度 300℃
キャリアガス : ヘリウム
検出器 : FID
ナタネ油(和光純薬工業(株)製)を180℃で8時間または24時間静置して加熱することにより熱変性油を調製した。各熱変性油を、予め下4桁の電子天秤を用いて秤量したテストピース(エンジニアリングテストサービス社製、SUS304、1mm×25mm×70mm)(x)に約1mg/cm2塗布した後、下4桁天秤を用いて秤量した(y)。
以下の式で洗浄率を求めた。8時間加熱した熱変性油を塗布した場合の洗浄率と24時間加熱した熱粘性油を塗布した場合の洗浄率の結果を表1に示す。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
※2:アルキル又はアルケニルアミン中の(b)成分の含有量(質量%)は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン中の(b)成分の含有量(質量%)を示す。
Claims (7)
- (a)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上12以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド(以下、(a)成分という)、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上8以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン、及び水を含有する、硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、
前記アミン中、(b)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン(以下、(b)成分という)の含有量が50質量%以上であって、
全界面活性剤中、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との合計含有量が60質量%以上100質量%以下であって、
食品加工設備又は調理設備用である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。 - (a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(a)/(b)が、0.1以上20以下である、請求項1に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- (a)成分の含有量が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上18以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド中、50質量%以上である、請求項1又は2に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- 該組成物中、(a)成分の含有量が0.01質量%以上20質量%以下であり、(b)成分の含有量が0.01質量%以上20質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- (A)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8以上12以下である、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド(以下、(A)成分という)、(B)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が16以上24以下であり、オキシエチレン基の平均付加モル数が1以上3以下である、モノ又はポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルアミン(以下、(B)成分いう)、及び水を配合して得られる、硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、
全界面活性剤中、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との合計含有量が60質量%以上100質量%以下であって、
食品加工設備又は調理設備用である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。 - pHが5以上9以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の洗浄剤組成物で、硬質表面に付着した変性油を含む油汚れを除去する硬質表面の洗浄方法。
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