JP6986907B2 - シャワーフック及び浴室 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態としてシャワーフックを設けた壁面が右側方に見える視野で本発明の一実施形態としての浴室である浴室ユニットを示す斜視図である。
浴室ユニット100は、浴槽110に並んで洗い場床120が設けられている。この浴室ユニット100は、浴槽110の4周のうち洗い場床120側を除く3方を囲む壁パネルと、ドアが設けられドアパネルとによって4周が囲まれている。ここでは、説明の便宜上、シャワーフック1及び補助シャワーフック2が設けられた第1壁パネル131と、第1壁パネル131に一端側が垂直に接合されて浴槽110の長辺に沿う第2壁パネル132が示され他のパネルは未設置の状態で表されている。第1壁パネル131及び第2壁パネル132は、それぞれ複数の壁パネル部材によって構成される。
また、第1壁パネル131の混合水栓133の下方に位置して、カウンタ136が第1壁パネル131から水平方向前方に突出するように設けられている。
カウンタ136は、洗面器が置ける程度の広さを有して第1壁パネルから突出し、また、水を満たした洗面器を支持する強度を有し相応の厚みがある。カウンタ136の上面は浴槽110のフランジ面と同等もしくは低い。このため、カウンタ136から浴槽110に水が流れ込むことがない。
シャワーフック1は、第1壁パネル131の壁面131aに取り付けられるブラケット部5と、一端側がブラケット部5に横方向に回動可能に接続されたアーム6とを含んで構成されている。アーム6の先端側にはシャワーヘッド3(図1)を保持する保持部7が設けられている。
シャワーフック1における距離L2は、ブラケット部5下方の設置物の壁面131aからの突出寸法がL1よりも大きく設定される。
従って、ユーザがシャワーフック1の保持部7に保持されたシャワーヘッドに接近する際に壁面からのスペースが十分に確保され、窮屈さが払拭される。
図2より特に明らかな通り、シャワーフック1の突出寸法は、下方に設けられる補助シャワーフック2の突出寸法よりも大きい。換言すれば、補助シャワーフック2の突出寸法はシャワーフック1の突出寸法よりも小さい。
従って、シャワーフック1を用いるときにも、下方の補助シャワーフック2が邪魔にならない。
図3は、本発明の一実施形態としてのシャワーフックを示す斜視図である。
図4は、本発明の一実施形態としてのシャワーフックの側断面図である。
図5は、図4よりも断面深さが浅い図4のシャワーフックの側断面図である。
ブラケット部5は、壁面131aに沿う面部を有する基部11の部位で、ねじ等により壁面131aに取付けられている。基部11は、ブラケット組立体9の部分を構成する部材である。
ブラケット組立体9は、ブラケット部5にアーム6を横方向に回動可能に接続する軸を有する。軸はブラケット組立体9の下部を占めるベース部12から上方に立ち上がった概略筒状の中空軸体13によって構成されている。軸である中空軸体13は、その中心軸Xの方向が鉛直方向(従って、壁面131aには平行)になるようにその位置が設定される。
アーム組立体17におけるアームカバー部材18よりもブラケット部5側に突出した部分には、ブラケット組立体9の中空軸体13に対し回動可能に嵌り合う軸孔19が設けられている。アーム組立体17の軸孔19とその周囲の部分は、ブラケット部5の中空軸体13によってアーム6が横方向に回動可能に接続される接続部20である。接続部20の軸孔19の中心がブラケット組立体9の中空軸体13の中心軸X上に位置する。
アーム6の接続部20が形成された一端側に対し、他端側には保持部7が上下方向に回動可能に設けられる。
換言すれば、アーム6の一端側の接続部20(軸孔19の中心)から先端側(保持部7が設けられている先端側)までの長さは、ブラケット部5の壁面131aへの固定部分である基部11からアーム6の接続部20(軸孔19の中心)までの長さよりも長い。
従って、アーム6を横方向に回動操作させるときにアーム6の先端側に触れて操作すれば、回動操作におけるアーム長が相対的に長いものとなり、少ない操作力で横方向に回動変位さることができる。このため、アーム6の横方向(左右の回動方向)での位置調節に関する操作性に優れる。
また、アーム6は壁面131aに垂直な方向(本例では水平方向)よりも下方に傾斜した方向に延びるようにブラケット部5に取り付けられている。通常より長めに壁面131aから突出したアーム6が、このように先端が下降する方向に向けられているため、水平方向或いは先端側が上昇する方向に向けられた場合に比しユーザにとって違和感が無く使い勝手に優れる。
保持部7は、シャワーヘッド3のシャワーホース4に連なるテーパー管部に対応して先端側(上側)が相対的に大径(曲率が緩い)の凹面部7aが内側に形成されている。保持部7は、側面視で概略円形であり、凹面部7aはこの円の直径方向に沿って形成されている。保持部7の外側には概略円形の中心に該当する左右の各位置(図4及び図5では、紙面の手前側と奥側との各位置)に軸体21(図5参照)がそれぞれ突設されている。また概略円形内の軸体21の中心から所定間隔離れた位置に回動範囲規制用のボス22が軸体21と平行に突設されている。
アーム6のアーム組立体17における先端側の一対の突出リブ16aに、軸体21が回動可能に嵌合する軸孔23と、ボス22が嵌合する回動範囲規制用の弧状の長孔である回動規制孔24が設けられている。保持部7は、ボス22が回動規制孔24内で移動可能な範囲で軸体21の軸を中心として上下に回動可能である(図3に二点鎖線にて図示)。
既述の図4に加えて参照する図6は、本発明の一実施形態としてのシャワーフックの向きを横方向に変えるための機構を説明する図である。図6は、シャワーフック1を、ブラケット部5及びアーム6の上部を破断して平面視で示す図である。
図6において図4との対応部は同一の符号を附して示し、それら対応部の説明は適宜省略する。図6では、アーム6が平面視で壁面131aに垂直な位置から横方向に回動したときの位置が二点鎖線にて図示されている。
ラチェット機構26は、中空軸体13の外周におけるアーム組立体17の基端側へ対向する周面に形成された凹凸状のラチェット歯部26aと、アーム組立体17の基端側にラチェット歯部26aに対向するように設けられたラチェット歯止め部26bとを含んで構成される。ラチェット歯止め部26bはその背後の弾性体などによる付勢部26cによって突出し、ラチェット歯部26aに弾発的に嵌合する。ユーザによるアーム6への左右方向(横方向)の回動操作力が一定以上になると、ラチェット歯止め部26bが弾発的に後退してラチェット歯部26aがラチェット歯止め部26bに対して相対変位する。ラチェット機構26では、中空軸体13の外周に形成されたラチェット歯部26aの位置が固定され、アーム組立体17側のラチェット歯止め部26b側の位置が移動する。アーム6はラチェット機構26の一つの安定位置から次の安定位置へと一段毎に回動する。ユーザの操作次第で回動段数が決まるが、回動範囲は、図示しない機構部により所定の回動角度以内に規制される。
(1)本実施形態のシャワーフック1では、壁面131aに取り付けられるブラケット部5と、一端側がブラケット部5に横方向に回動可能に接続され他端側にシャワーヘッド3を保持する保持部7が設けられたアーム6と、を有し、平面視で、アーム6を壁面131aに垂直な姿勢にしたときに、保持部7の壁面131aからの距離L2が、ブラケット部5の下方の壁面131a部分に設置された設置物であるカウンタ136の壁面131aからの突出寸法L1よりも大きい。
このため、ユーザがシャワーフック1の保持部7に保持されたシャワーヘッドに接近する際に壁面からのスペースが十分に確保され、窮屈さが払拭される。
このため、通常より長めに壁面131aから突出したアーム6は、その先端が下降する方向に向いているため、水平方向或いは先端側が上昇する方向に向いている場合に比しユーザにとって違和感が無く使い勝手に優れる。
このため、それ自体が横方向に回動可能なアーム6に対して保持部7はシャワーヘッド3を上下方向に回動させることが可能であり、シャワーヘッド3の向きを広範囲に調節することができ、ユーザにとって使い勝手に優れる。
このため、シャワーフック1を用いるときにも、下方の補助シャワーフック2が邪魔にならない。
このため、アーム6を横方向に回動させる際の動きが実質的に水平方向に沿った軌跡を描くこととなり、動きに違和感が無く、且つ、ラチェット機構26により、複数段の回動位置で安定に位置保持され、ユーザの使い勝手がよい。
このため、ユーザがシャワーフック1の保持部7に保持されたシャワーヘッドに接近する際に壁面からのスペースが十分に確保され、窮屈さが払拭される。
このため、シャワーフック1を用いるときにも、下方の補助シャワーフック2が邪魔にならない。
例えば、上記実施形態におけるシャワーフック1では、保持部7の壁面131aからの距離L2が、ブラケット部5の下方の壁面131a部分に設置された設置物であるカウンタ136の壁面131aからの突出寸法L1よりも大きくなるようにブラケット部5及びアーム6の寸法が選択構成されていた。しかし、設置物としてカウンタ136よりも混合水栓に設けられた吐水部が大きく突出している場合には、吐水部についてその突出寸法L1を考慮して、このL1よりも距離L2が大きくなるようにブラケット部5及びアーム6の寸法を選択すればよい。
2…補助シャワーフック
3…シャワーヘッド
5…ブラケット部
6…アーム
7…保持部
25…ラチェット機構(上下回動)
26…ラチェット機構(横回動)
131…第1壁パネル
131a…壁面
136…カウンタ
Claims (6)
- 浴室の壁面に取り付けられるブラケット部と、
一端側が前記ブラケット部に横方向に回動可能に接続され他端側にシャワーヘッドを保持する保持部が設けられたアームと、を有し、
平面視で、前記アームを前記壁面に垂直な姿勢にしたときに、前記保持部の前記壁面からの距離が、前記ブラケット部の下方の前記壁面部分に設置されたカウンターの前記壁面からの突出寸法よりも大きく、
前記ブラケット部は、前記アームを自己の周りに横方向に回動可能に支持する鉛直な軸を有し、
前記軸は、前記壁面からの距離が、前記ブラケット部の下方の前記壁面部分に設置されたカウンターの前記壁面からの突出寸法よりも小さく、
前記アームは、前記ブラケット部と前記保持部とを接続するアーム組立体を有し、前記アーム組立体はアームカバー部材により上方から覆われ、前記アーム組立体における前記アームカバー部材よりも前記ブラケット部側に突出した部分に、前記ブラケットに設けられた前記軸に対し回動可能に嵌り合う軸孔が設けられ、前記軸孔の内周に、前記軸の外周に設けられたラチェット歯部に対応するラチェット歯止め部が設けられている
シャワーフック。 - 前記アームは、前記ブラケット部側から前記保持部側に向かう程下がるように傾斜して延びている請求項1に記載のシャワーフック。
- 前記保持部は、シャワーヘッドを上下方向に回動可能に保持する請求項1又は2に記載のシャワーフック。
- 前記シャワーフックは、前記壁面に設けられ前記壁面からの突出寸法が前記カウンターの突出寸法よりも小さい補助シャワーフックの上方に位置している請求項1から3の何れか一項に記載のシャワーフック。
- シャワーフックの下方にカウンターが配置された浴室であって、
前記シャワーフックは、
前記浴室の壁面に取り付けられるブラケット部と、
一端側が前記ブラケット部に横方向に回動可能に接続され他端側にシャワーヘッドを保持する保持部が設けられたアームと、を有し、
平面視で、前記アームを前記壁面に垂直な姿勢にしたときに、前記保持部の前記壁面からの距離が、前記ブラケット部の下方の前記壁面部分に設置された前記カウンターの前記壁面からの突出寸法よりも大きく、
前記ブラケット部は、前記アームを自己の周りに横方向に回動可能に支持する鉛直な軸を有し、
前記軸は、前記壁面からの距離が、前記ブラケット部の下方の前記壁面部分に設置されたカウンターの前記壁面からの突出寸法よりも小さく、
前記アームは、前記ブラケット部と前記保持部とを接続するアーム組立体を有し、前記アーム組立体はアームカバー部材により上方から覆われ、前記アーム組立体における前記アームカバー部材よりも前記ブラケット部側に突出した部分に、前記ブラケットに設けられた前記軸に対し回動可能に嵌り合う軸孔が設けられ、前記軸孔の内周に、前記軸の外周に設けられたラチェット歯部に対応するラチェット歯止め部が設けられている
浴室。 - 前記シャワーフックよりも突出寸法が小さい補助シャワーフックが前記シャワーフックの下方に設けられる請求項5に記載の浴室。
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