JP2021155988A - シャワー装置 - Google Patents

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Yoshiaki Adachi
義明 安立
憲通 中村
Norimichi Nakamura
憲通 中村
譲 中村
Yuzuru Nakamura
譲 中村
慶太 川野
Keita Kawano
慶太 川野
豊 相原
Yutaka Aihara
豊 相原
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【課題】シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきを抑えること。【解決手段】実施形態の一態様に係るシャワー装置は、上下方向に延伸しているスライドバーと、シャワーヘッドを保持しつつスライドバーに摺動可能に取り付けられるシャワーハンガーとを備えるシャワー装置であって、シャワーハンガーは、保持部と、スライドバー取付部とを備える。保持部は、シャワーヘッドを保持する。スライドバー取付部は、保持部と並んで配置され、スライドバーが挿通される挿通孔を有し、挿通孔内でスライドバーに向けて突出してスライドバーの外周面に当接することで挿通孔の位置を固定する突出部を有する。また、スライドバー取付部は、挿通孔の内周面に設けられ、スライドバーとの間の摩擦を低減する摩擦低減手段を有する。摩擦低減手段は、保持部側の面の下部および保持部とは反対側の面の上部に配置される。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、シャワー装置に関する。
従来、一端側にはシャワーヘッドを保持する保持部を有し、他端側には浴室などに設置された上下方向に延伸しているスライドバーを挿通させる挿通孔を有し、スライドバーに沿って摺動可能なシャワーハンガーを備えるシャワー装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2018−111958号公報
しかしながら、上記したようなシャワーハンガーは、一端側の保持部でシャワーヘッドを保持した状態では、シャワーヘッドの重みで一端側に傾きやすい。このため、スライドバーを挿通させている挿通孔の内周面とスライドバーの外周面とが接触しやすく、シャワーハンガーがシャワーヘッドを保持した状態でスライドバーに沿って摺動する際にがたつくことがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきを抑えることができるシャワー装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るシャワー装置は、上下方向に延伸しているスライドバーと、シャワーヘッドを保持しつつ前記スライドバーに対してその延伸方向に摺動可能に取り付けられるシャワーハンガーとを備えるシャワー装置であって、前記シャワーハンガーは、前記シャワーヘッドを保持する保持部と、前記保持部と並んで配置され、前記スライドバーが挿通される挿通孔を有し、前記挿通孔内で前記スライドバーに向けて突出して該スライドバーの外周面に当接することで前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を固定する突出部を有するスライドバー取付部とを備え、前記スライドバー取付部は、前記挿通孔の内周面に設けられ、前記スライドバーの外周面との間の摩擦を低減する摩擦低減手段を有し、前記摩擦低減手段は、前記保持部側の面の下部および前記保持部とは反対側の面の上部のいずれか片方に配置される。
このような構成によれば、シャワーヘッドを保持していることでスライドバーを支点として重力方向(下方)に傾いた状態のシャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のスライドバー取付部の挿通孔の内周面とスライドバーの外周面とが最も接触しやすい位置に摩擦低減手段が配置されるため、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきを効果的に抑えることができる。
また、シャワー装置では、前記摩擦低減手段は、前記保持部側の面の上部および前記保持部とは反対側の面の下部にさらに配置される。
このような構成によれば、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のスライドバー取付部の挿通孔の内周面とスライドバーの外周面とが接触しやすい位置に摩擦低減手段がさらに配置される。これにより、前後上下の4点指示で確実に支持できるようになり、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきをさらに効果的に抑えることができる。また、摩擦低減手段以外のスライドバー取付部の挿通孔の内周面と接触する可能性が低くなる。
また、シャワー装置では、前記摩擦低減手段は、前記スライドバーの延伸方向に回転可能な回転体である。
このような構成によれば、簡単な構成で摩擦を低減することができる。また、比較的摩擦力の大きな滑り摩擦ではなく、比較的摩擦力の小さな転がり摩擦となるため、摩擦の低減効果も大きい。
また、シャワー装置では、前記回転体は、回転軸を中心に回転し、前記回転軸および前記回転体の間に発生する摩擦力は前記スライドバーおよび前記回転体の間に発生する摩擦力よりも小さい。
このような構成によれば、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際には回転体が回転軸を中心に確実に回転するようになる。これにより、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきをさらに効果的に抑えることができる。
また、シャワー装置では、前記突出部は、前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を固定する場合には前記回転体よりも前記挿通孔の中心軸側に移動し、前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を移動させる場合には前記回転体よりも外側に移動する。
このような構成によれば、挿通孔のスライドバーに対する位置を固定する場合、すなわち、シャワーハンガーのスライドバーに対する位置を固定する場合、スライドバーに対して、回転体の回転方向とは異なる方向から荷重を加えることができる。これにより、スライドバーとの間の摩擦を低減するための回転体を設けても、シャワーハンガーをスライドバーに確実に固定することができる。また、シャワーハンガーを移動(摺動)させる場合には、突出部が回転体よりも外側に移動するため、突出部とスライドバーが接触せず、摩擦力も生じないため、シャワーハンガーの移動(摺動)を妨げることはない。
また、シャワー装置では、前記突出部は、前記スライドバーの外周面に向けて対向する2方向から突出する。
このような構成によれば、シャワーハンガーをスライドバーにさらに確実に固定することができる。
また、シャワー装置では、前記突出部は、平面視において前記回転体と直交する位置に配置される。
このような構成によれば、シャワーハンガーをスライドバーにさらに確実に固定することができる。
また、シャワー装置では、前記摩擦低減手段は、前記保持部の上下幅よりも上方向および下方向の少なくともいずれか一方の外側に離れて配置される。
このような構成によれば、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のスライドバー取付部の挿通孔の内周面とスライドバーの外周面とが接触する際の力が低減され、摩擦を低減することができる。
実施形態の一態様によれば、シャワーハンガーがスライドバーに沿って摺動する際のがたつきを抑えることができる。
図1は、実施形態に係るシャワー装置を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るシャワーハンガーによるシャワーヘッドの保持状態を示す側面図である。 図3は、実施形態に係るシャワーハンガーを示す斜視図(その1)である。 図4は、実施形態に係るシャワーハンガーを示す斜視図(その2)である。 図5は、実施形態に係るシャワーハンガーの構成の一例を示す模式的な側断面図である。 図6は、実施形態に係るシャワーハンガーの構成の他の例を示す模式的な側断面図である。 図7は、回転体および回転軸の関係の一例を示す模式的な斜視図である。 図8は、回転体および回転軸の関係の他の例を示す模式的な斜視図である。 図9は、回転体の変形例を示す模式的な平面図である。 図10は、シャワーハンガーの変形例を示す側面図である。 図11は、実施形態に係るスライドバーの上部取付部を示す斜視図である。 図12は、実施形態に係るスライドバーの下部取付部を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するシャワー装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<シャワー装置>
図1および図2を参照して実施形態に係るシャワー装置10について説明する。図1は、実施形態に係るシャワー装置10を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るシャワーハンガー30によるシャワーヘッド40の保持状態を示す側面図である。
なお、図1および図2には、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。このような直交座標系は、他の図にも図示している場合がある。また、以下では、X軸の正方向を右方、X軸の負方向を左方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定している。このため、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
図1および図2に示すように、シャワー装置10は、たとえば、浴室BRに設置される。シャワー装置10は、スライドバー20と、シャワーハンガー30とを備える。スライドバー20は、たとえば、浴室BRの壁面WS(図2参照)に取り付けられる。スライドバー20は、バー本体21と、取付部22とを備える。
バー本体21は、柱状であり、好ましくは円柱状である。バー本体21は、その延伸方向が上下方向に沿うように取り付けられる。すなわち、バー本体21は、壁面WSに取り付けた状態において、上下方向に延伸している。バー本体21は、たとえば、その上部が、上方に向かうにつれて壁面WSに向かうように、後方に向けて緩やかに湾曲している。
取付部22は、バー本体21の上端部および下端部のそれぞれに設けられる。取付部22は、ビスなどの取付具221(図2参照)によって壁面WSに取り付けられることで、バー本体21を、壁面WSから所定の間隔をあけた位置に固定する。
シャワーハンガー30は、後述するシャワーヘッド40を保持しつつ、スライドバー20に対して、バー本体21の延伸方向に沿って摺動可能に取り付けられる。シャワーハンガー30は、たとえば、一端側でシャワーヘッド40を保持し、他端側がバー本体21に取り付けられる。
シャワーハンガー30は、ハンガー本体31と、操作部32と、保持部33と、スライドバー取付部34とを備える。
シャワーハンガー30は、使用者が操作部32を手指で操作しながら(押しながら)ハンガー本体31を動かすことで、バー本体21を挿通させているスライドバー取付部34においてバー本体21の延伸方向に沿って摺動され、使用者が操作部32の操作を停止する(操作部32から手指を離して操作部32が元に戻る)ことで、バー本体21の延伸方向に対する位置、すなわち、上下方向の位置が固定される。なお、シャワーハンガー30の詳細については、図3以降を用いて後述する。
シャワー装置10は、シャワーヘッド40やシャワーホース50を含んで構成されてもよい。図2に示すように、シャワーヘッド40は、吐水部41と、把持部42と、被保持部43とを備える。吐水部41は、吐水面411を有する。吐水面411には、複数の吐水孔411aが形成される。吐水部41は、図示しない水栓から供給される水や湯を吐水孔411aから吐出する。
把持部42は、使用者がシャワーヘッド40を使用する場合に手で持つ部位であり、たとえば、円筒状に形成される。吐水部41および把持部42は、シャワーヘッド40の外観を構成する。
被保持部43は、シャワーハンガー30に保持される筒状の部位であり、把持部42における吐水部41とは反対側の端部(基端部)に設けられる。被保持部43は、シャワーヘッド40の基端部であり、水栓から延びるシャワーホース50との接続部でもある。
被保持部43は、たとえば、円筒状である。また、被保持部43は、たとえば、把持部42側となる基端側よりもシャワーホース50側となる先端側の方が小径となる先細り形状に形成される。
図2に示すように、シャワーハンガー30は、シャワーヘッド40の被保持部43を後述する保持部33で保持することで、シャワーヘッド40を保持する。シャワーハンガー30は、筒(円筒)状の被保持部43が保持部33に挿入されることで、被保持部43を保持する。シャワーハンガー30は、保持部33においてシャワーヘッド40を水平な軸AXまわりに回動可能に保持する。なお。軸AXは、シャワーハンガー30が傾くこともあるため、厳密な水平でなくてよく、略水平な軸も含むものである。
図2に示すように、シャワーハンガー30は、シャワーヘッド40を保持した状態では、シャワーヘッド40の自重による下向きの力Fが発生し、スライドバー取付部34を支点とする下向きの回転モーメントMが発生している。このため、スライドバー20のバー本体21を挿通させている挿通孔341の内周面341a(図3など参照)において、保持部33側の面の下部P1および保持部33とは反対側の面の上部P2でバー本体21に対して強く接触し、これら2つの位置P1,P2では摩擦が集中する。
本実施形態では、シャワーハンガー30は、2つの位置P1,P2において摩擦を低減する摩擦低減手段35を備える。
<シャワーハンガー>
次に、図3〜図5を参照してシャワーハンガー30について説明する。図3および図4は、図3は、実施形態に係るシャワーハンガー30を示す斜視図である。図5は、実施形態に係るシャワーハンガー30の構成の一例を示す模式的な側断面図である。
上記したように、シャワーハンガー30は、ハンガー本体31と、操作部32と、保持部33と、スライドバー取付部34とを備える。
スライドバー取付部34は、ハンガー本体31における保持部33が設けられた側とは反対側の端部に設けられる。スライドバー取付部34は、保持部33と水平方向に並ぶように配置される。スライドバー取付部34は、上記したように、挿通孔341を有する。挿通孔341は、シャワーハンガー30をスライドバー20に取り付けた状態では、バー本体21を挿通させている。
また、スライドバー取付部34は、複数の凸条342を有する。複数の凸条342は、挿通孔341の内周面341a上に、バー本体21の延伸方向、すなわち、シャワーハンガー30の摺動方向に沿って延伸している。このように、挿通孔341の内周面341a上に複数の凸条342を設けることで、バー本体21の外周面との間の摩擦を低減することができる。
また、スライドバー取付部34は、突出部343を有する。突出部343は、バー本体21の外周面に当接することで、挿通孔341のバー本体21に対する位置、すなわち、シャワーハンガー30の上下方向の位置を固定する。なお、突出部343については、図5を用いて後述する。
図3および図4に示すように、シャワーハンガー30は、摩擦低減手段35をさらに備える。摩擦低減手段35は、上記したように、挿通孔341の内周面341aに設けられ、スライドバー20のバー本体21の外周面との間の摩擦を低減する。図5に示すように、摩擦低減手段35は、上記したように、挿通孔341の内周面341aにおいて、保持部33(図3など参照)側の面の下部P1および保持部33とは反対側の面の上部P2に配置される。
また、摩擦低減手段35は、保持部33側の面の上部P3および保持部33とは反対側の面の下部P4にさらに配置される。このように、本実施形態では、これら4つの位置P1〜P4において摩擦を低減する。また、本実施形態では、2つの位置P3、P4において重力方向とは逆の昇降(上昇)動作時の摩擦力を低減することができる。
摩擦低減手段35は、バー本体21の延伸方向に回転可能な回転体である。以下では、摩擦低減手段35を「回転体」と呼称する。回転体35(回転体本体351)は、バー本体21の延伸方向に対して直交する回転軸352を中心に回転する。また、回転体35は、回転体本体351と回転軸352との間に発生する摩擦力がこの回転体本体351とバー本体21との間に発生する摩擦力よりも小さくなるように設定されている。
また、図5に示すように、スライドバー取付部34の突出部343は、挿通孔341内においてバー本体21側に突出する。突出部343は、挿通孔341内で突出することで、バー本体21の外周面に当接する。
突出部343は、シャワーハンガー30の位置を固定する場合には、回転体35よりも挿通孔341の中心軸L側に移動し、バー本体21の外周面に当接する。また、突出部343は、シャワーハンガー30の位置を移動させる場合には、使用者の手指によって操作部32が押されると、回転体35よりも外側(挿通孔341の中心軸Lから離れる側)に移動する。
ここで、図6を参照してシャワーハンガー30の構成の他の例について説明する。図6は、実施形態に係るシャワーハンガー30の構成の他の例を示す模式的な側断面図である。図6に示すように、シャワーハンガー30の他の例では、一対の突出部343が、挿通孔341内において対向して配置される。
このため、一対の突出部343は、スライドバー20のバー本体21の外周面に向けて対向する2方向から突出する。なお、図6に示す例では、一対の突出部343は、平面視において回転体35と同じ位置に配置されるが、平面視において回転体35と直交する位置に配置されることがより好ましい。
次に、図7および図8を参照して摩擦低減手段である回転体35の構成について説明する。図7は、回転体35A(回転体本体351A)および回転軸352Aの関係の一例を示す模式的な斜視図である。図8は、回転体35B(回転体本体351B)および回転軸352Bの関係の他の例を示す模式的な斜視図である。
図7に示すように、回転体35Aは、回転体本体351Aと回転軸352Aとが一体で形成される。回転体35Aは、回転軸352Aが軸受け353に回転可能に支持される。このような構成によって、回転体35A(回転体本体351A)は、回転軸352Aの軸まわりに回転する。
図8に示すように、回転体35Bは、回転軸352Bと支持部354とが一体で形成される。回転体35Bは、回転体本体351Bが回転軸352Bに対して回転可能に取り付けられる。このような構成によって、回転体35B(回転体本体351B)は、回転軸352Bの軸まわりに回転する。
図9は、回転体35の変形例(回転体35C)を示す模式的な平面図である。図9に示すように、回転体35C(回転体本体351C)は、その外周面に、スライドバー20のバー本体21の外周面の一部と嵌合する凹部352Cが形成される。凹部352Cは、バー本体21の外周面に対応する湾曲面である。このような構成によれば、バー本体21の外周面に対する接触面積が大きいため、シャワーハンガー30を摺動させる場合にはバー本体21との追従性が高まり、摩擦をさらに低減することができる。
以上説明したように、上記した実施形態によれば、摩擦低減手段35が保持部33側の面の下部P1および保持部33とは反対側の面の上部P2に配置されるため、すなわち、シャワーヘッド40を保持していることでスライドバー20のバー本体21を支点として重力方向(下方)に傾いた状態のシャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際のスライドバー取付部34の挿通孔341の内周面341aとバー本体21の外周面とが最も接触しやすい位置に摩擦低減手段35が配置されるため、シャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際のがたつきを効果的に抑えることができる。
また、摩擦低減手段35が保持部33側の面の上部P3および保持部33とは反対側の面の下部P4にさらに配置されるため、すなわち、シャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際のスライドバー取付部34の挿通孔341の内周面341aとバー本体21の外周面とが接触しやすい位置に摩擦低減手段35がさらに配置される。これにより、シャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際のがたつきをさらに効果的に抑えることができる。
また、摩擦低減手段が回転体35であるため、簡単な構成で摩擦を低減することができる。
また、回転体35と回転軸352との間に発生する摩擦力が回転体35とバー本体21との間に発生する摩擦力よりも小さいため、シャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際には回転体35が回転軸352を中心に確実に回転するようになる。これにより、シャワーハンガー30がバー本体21に沿って摺動する際のがたつきをさらに効果的に抑えることができる。
また、突出部343が、シャワーハンガー30の位置を固定する場合には回転体35よりも挿通孔341の中心軸L側に移動するため、バー本体21に対して、回転体35の回転方向とは異なる方向から荷重を加えることができる。これにより、バー本体21との間の摩擦を低減するための回転体35を設けても、シャワーハンガー30をバー本体21に確実に固定することができる。また、シャワーハンガー30の位置を移動させる場合には回転体35よりも外側に移動するため、シャワーハンガー30を移動(摺動)させる場合には突出部343がシャワーハンガー30の移動(摺動)を妨げることはない。
また、突出部343がバー本体21の外周面に向けて対向する2方向から突出するため、シャワーハンガー30をバー本体21にさらに確実に固定することができる。さらに、突出部343が平面視において回転体35と直交する位置に配置されることで、シャワーハンガー30をバー本体21にさらに確実に固定することができる。
なお、上記した実施形態では、摩擦低減手段として回転体35を有するが、このような回転体35に替えて、たとえば、スライドバー20のバー本体21との当接部分を平滑面としてもよい。
また、摩擦低減手段として回転体35を用いる場合でも、上記したような、いわゆるコロやローラと呼ばれる1つの回転軸352を中心に回転するものに限定されず、ボールベアリングなどの球状の回転体を用いてもよい。
また、上記した実施形態では、摩擦低減手段35は、摩擦が集中する2つの位置P1,P2(または、4つの位置P1〜P4)に配置されると説明したが、これら2つの位置P1,P2を含むように配置されてもよい。たとえば、ボールベアリングのような円環状の摩擦低減手段35が、2つの位置P1,P2を含むように、バー本体21の軸まわりに配置される構成としてもよい。
ここで、図10を参照してシャワーハンガーの変形例(シャワーハンガー30A)について説明する。図10は、シャワーハンガーの変形例(シャワーハンガー30A)を示す側面図である。図10に示すように、変形例に係るシャワーハンガー30Aは、ハンガー本体31Aの構成および摩擦低減手段35(図5参照)の位置において上記した実施形態とは異なる。
ハンガー本体31Aは、スライドバー取付部34が設けられた側の端部にスライドバー20のバー本体21の延伸方向に沿って延伸している延長部(上部延長部311Aおよび下部延長部312A)を有する。なお、ハンガー本体31Aは、上部延長部311Aおよび下部延長部312Aのいずれか一方を有するものでもよい。また、スライドバー取付部34の挿通孔341は、上部延長部311Aの上端面から下部延長部312Aの下端面にかけて形成される。
摩擦低減手段35は、たとえば、上記したような回転体であり、保持部33の上下幅よりも上下方向の外側に配置される。摩擦低減手段35は、上部延長部311Aにおいては、保持部33よりも上方に配置され、下部延長部311Bにおいては、保持部33よりも下方に配置される。言い換えると、摩擦低減手段35の位置は、保持部33側の面の下部P1が下方に移動しており、保持部33とは反対側の面の上部P2が上方に移動している。
このような構成によれば、シャワーハンガー30Aがスライドバー20のバー本体21に沿って摺動する際のスライドバー取付部34の挿通孔341の内周面341aと、バー本体21の外周面とが接触する際の力が低減されることから、摩擦を低減することができる。また、摩擦低減手段35の上下方向の間隔をあけることで摩擦を低減できるため、摩擦低減手段35の摩擦力の大きさ、すなわち、摩擦低減手段35が有する摩擦低減能力にあわせて延伸方向の距離をあければ、所望の摩擦低減能力を得ることができる。
なお、摩擦低減手段35は、上記した実施形態と同様、保持部33側の面の上部P3および保持部33とは反対側の面の下部P4にさらに配置されてもよい。この場合も、2つの位置P3,P4は、それぞれ上方または下方に移動している。
なお、変形例に係るシャワーハンガー30Aの場合も、摩擦低減手段として、上記したような回転体35に替えて、たとえば、スライドバー20のバー本体21との当接部分を平滑面としてもよい。
また、摩擦低減手段として回転体35を用いる場合でも、上記したような、いわゆるコロやローラと呼ばれる1つの回転軸352を中心に回転するものに限定されず、ボールベアリングなどの球状の回転体を用いてもよい。
また、変形例に係るシャワーハンガー30Aの場合も、たとえば、ボールベアリングのような円環状の摩擦低減手段35が、2つの位置P1,P2(または、4つの位置P1〜P4)を含むように、スライドバー20のバー本体21の軸まわりに配置される構成としてもよい。
また、本実施形態では、スライドバー20において、壁面WS(図2参照)から所定の間隔をあけた位置にバー本体21を固定するための取付部22は、バー本体21の上端部を壁面WSに取り付ける上部取付部22A、バー本体21の下端部を壁面WSに取り付ける下部取付部22Bによって構成される。
次に、図11および図12を参照してスライドバー20の取付部22(上部取付部22A、下部取付部22B)について説明する。図11は、実施形態に係るスライドバー20の上部取付部22Aを示す斜視図である。図12は、実施形態に係るスライドバー20の下部取付部22Bを示す斜視図である。
図11に示すように、上部取付部22Aは、取付部本体222Aと、カバー223Aと、蓋(底蓋)224Aとを備える。取付部本体222Aは、バー本体21の上端部に固設される。取付部本体222Aの後部には、取付部本体222Aを壁面WSに取り付けるためのビスなどの取付具221が設けられる。
カバー223Aは、取付部本体222Aに取り付けられ、取付部本体222Aの上面、正面および左右の側面を覆う。カバー223Aは、取付部本体222Aに対して前方から後方に向けてスライドさせることで、取付部本体222Aに取り付けられる。カバー223Aは、取付部本体222Aおよびカバー223Aのいずれか一方に設けられた凸部を、いずれか他方に設けられた凹部に嵌め込む、いわゆるスナップフィット式で着脱可能に取付部本体222Aに取り付けられる。
底蓋224Aは、取付部本体222Aに取り付けられ、取付部本体222Aの底面を覆う。底蓋224Aにおいても、カバー223Aと同様、スナップフィット式で着脱可能に取付部本体222Aに取り付けられる。
カバー223Aおよび底蓋224Aはいずれも、取付部本体222Aを壁面WSに取り付けた後、取付部本体222Aに取り付けることができる。カバー223Aおよび底蓋224Aは、取付部本体222Aに取り付ける順序はどちらが先であってもよい。このため、スライドバー20の施工を容易に行うことができる。
図12に示すように、下部取付部22Bは、取付部本体222Bと、カバー223Bと、蓋(天蓋)224Bとを備える。取付部本体222Bは、バー本体21の下端部に固設される。取付部本体222Bの後部には、取付部本体222Bを壁面WSに取り付けるためのビスなどの取付具221が設けられる。
カバー223Bは、取付部本体222Bに取り付けられ、取付部本体222Bの底面、正面および左右の側面を覆う。カバー223Bは、取付部本体222Bに対して前方から後方に向けてスライドさせることで、取付部本体222Bに取り付けられる。カバー223Bは、取付部本体222Bおよびカバー223Aのいずれか一方に設けられた凸部を、いずれか他方に設けられた凹部に嵌め込む、いわゆるスナップフィット式で着脱可能に取付部本体222Bに取り付けられる。
天蓋224Bは、取付部本体222Bに取り付けられ、取付部本体222Bの上面を覆う。天蓋224Bにおいても、カバー223Bと同様、スナップフィット式で着脱可能に取付部本体222Bに取り付けられる。
カバー223Bおよび天蓋224Bはいずれも、取付部本体222Bを壁面WSに取り付けた後、取付部本体222Bに取り付けることができる。カバー223Bおよび底蓋224Aは、取付部本体222Bに取り付ける順序はどちらが先であってもよい。このため、スライドバー20の施工を容易に行うことができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 シャワー装置
20 スライドバー
30 シャワーハンガー
33 保持部
34 スライドバー取付部
341 挿通孔
341a 内周面
343 突出部
35 回転体(摩擦低減手段)
352 回転軸
L 挿通孔の中心軸
P1 保持部側の面の下部
P2 保持部とは反対側の面の上部
P3 保持部側の面の上部
P4 保持部とは反対側の面の下部

Claims (8)

  1. 上下方向に延伸しているスライドバーと、
    シャワーヘッドを保持しつつ前記スライドバーに対してその延伸方向に摺動可能に取り付けられるシャワーハンガーと
    を備えるシャワー装置であって、
    前記シャワーハンガーは、
    前記シャワーヘッドを保持する保持部と、
    前記保持部と並んで配置され、前記スライドバーが挿通される挿通孔を有し、前記挿通孔内で前記スライドバーに向けて突出して該スライドバーの外周面に当接することで前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を固定する突出部を有するスライドバー取付部と
    を備え、
    前記スライドバー取付部は、前記挿通孔の内周面に設けられ、前記スライドバーの外周面との間の摩擦を低減する摩擦低減手段を有し、
    前記摩擦低減手段は、前記保持部側の面の下部および前記保持部とは反対側の面の上部に配置される、シャワー装置。
  2. 前記摩擦低減手段は、前記保持部側の面の上部および前記保持部とは反対側の面の下部にさらに配置される、請求項1に記載のシャワー装置。
  3. 前記摩擦低減手段は、前記スライドバーの延伸方向に回転可能な回転体である、請求項1または2に記載のシャワー装置。
  4. 前記回転体は、回転軸を中心に回転し、
    前記回転軸および前記回転体の間に発生する摩擦力は前記スライドバーおよび前記回転体の間に発生する摩擦力よりも小さい、請求項3に記載のシャワー装置。
  5. 前記突出部は、前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を固定する場合には前記回転体よりも前記挿通孔の中心軸側に移動し、前記挿通孔の前記スライドバーに対する位置を移動させる場合には前記回転体よりも外側に移動する、請求項3または4に記載のシャワー装置。
  6. 前記突出部は、前記スライドバーの外周面に向けて対向する2方向から突出する、請求項5に記載のシャワー装置。
  7. 前記突出部は、平面視において前記回転体と直交する位置に配置される、請求項6に記載のシャワー装置。
  8. 前記摩擦低減手段は、前記保持部の上下幅よりも上方向および下方向の少なくともいずれか一方の外側に離れて配置される、請求項1または2に記載のシャワー装置。
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