JP6986359B2 - 揮散器 - Google Patents
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Description
項1. 開口部を有する容器と、
前記容器に収容された香料液と、
前記香料液を吸液して揮散させる棒状に加工したポリマー繊維とを備え、
前記棒状に加工したポリマー繊維が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、
前記香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、
前記香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で7.5%未満であり、
前記香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ
前記香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満である、
揮散器。
項2. 前記棒状に加工したポリマー繊維が円柱状である、項1に記載の揮散器。
項3. 前記棒状に加工したポリマー繊維を長さ方向に対して垂直に切断した断面の直径が5mm以下である、項2に記載の揮散器。
項4. 前記棒状に加工したポリマー繊維の長さが110〜190mmである、項1〜3のいずれかに記載の揮散器。
項5. 前記棒状に加工したポリマー繊維が、ポリエステル及びポリウレタンを含む、項1〜4のいずれかに記載の揮散器。
項6. 前記香料液が、パラフィン系炭化水素を含む、項1〜5のいずれかに記載の揮散器。
項7. 棒状に加工したポリマー繊維を揮散部材として使用して揮散される香料液であって、
前記香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、
前記香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で7.5%未満であり、
前記香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ
前記香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満である、
香料液。
本発明の揮散器は、開口部を有する容器と、前記容器に収容された香料液と、前記香料液を吸液して揮散させる棒状に加工したポリマー繊維とを備え、前記棒状に加工したポリマー繊維が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、前記香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、前記香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で7.5%未満であり、前記香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ前記香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満であることを特徴とする。以下、本発明の揮散器について詳述する。
本発明において、「香料液」とは、香料成分を含み、常温、大気圧下で揮散する溶液である。
ムスク系香料としては、具体的には、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、12−ケトシクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、シクロヘキサデセノリド、12−オキサ−16−ヘキサデカノリド、11−ヘキサ−16−ヘキサデカノリド、10−オキサ−16−ヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、ムスクケトン、ムスクキシロール、ムスクアンブレット、ムスクチベテン、ムスクモスケン、6−アセチルヘキサメチルインダン、4−アセチルジメチル−t−ブチルインダン、5−アセチルテトラメチルイソプロプルインダン、6−アセチルヘキサテトラリン、ヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタンベンゾピラン等が挙げられる。
本発明の揮散器では、揮散部材として棒状に加工したポリマー繊維を使用する。本発明において、「揮散部材」とは、容器に収容された香料液を吸い上げて、空気中に香料液を揮散させる部材を指す。従来技術では、揮散部材として棒状に加工したポリマー繊維を使用した揮散器では、香料液において香料成分の総量当たりアルコール系香料が多く含まれる場合には、香料液の揮散速度が、籐からなる揮散部材を使用した場合に比して低下するという欠点があるが、本発明では、香料成分100重量部当たりアルコール系香料が15重量部以上という高い比率で含まれていても当該欠点を克服し、香料液の揮散速度の低下を抑制することが可能になっている。
本発明の揮散器において使用する容器の形状については、前述の棒状に加工したポリマー繊維と揮散液を収容するための開口部を有し、前記ポリマー繊維を揮散液に浸漬させ、前記ポリマー繊維を介して揮散液を揮散させることのできる態様で使用できるものであれば、特に制限されず、インテリア性などを考慮して適宜設定することができる。
本発明の揮散器は、図1に示すように、棒状に加工したポリマー繊維を揮散部材1とし、当該揮散部材の一部(下端)が容器3内の香料液2に浸漬され、当該揮散部材の他の一部(上端)が容器外に露出するよう設置されることにより、香料液2が、揮散部材1を介して揮散するように配される。香料液2に浸漬された前記揮散部材1の下端から、揮散液2が毛細管現象により吸い上げられて揮散部材1の上端から揮散される。
本発明は、棒状に加工したポリマー繊維を揮散部材として使用して揮散される香料液であって、当該香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、当該香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で7.5%未満であり、当該香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ当該香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満であることを特徴とする。
開口部を有するガラス製透明容器(容積約94mL、容器内底面積13.06mm、開口部の内径20.3mm)に、表1に示す組成の揮散液Aを70mL入れ、更にガラス製透明容器の開口から揮散部材として棒状に加工されたポリマー繊維(円柱状、直径約3mm、長さ120〜180mm、組成:ポリエチレンテレフタレート/ポリウレタン=95/5(重量比))を8本、又は棒状に加工した籐を8本入れて、揮散部材の下部が揮散液に浸漬し、揮散部材の上部が容器外に露出するように設置した。この状態で19℃の温度条件下で40日間静置し、揮散液の重量変化を経時的に測定した。
開口部を有するガラス製透明容器(容積約94mL、容器内底面積13.06mm、開口部の内径20.3mm)に、表2に示す組成の香料液を70mL入れ、更にガラス製透明容器の開口から揮散部材として棒状に加工されたポリマー繊維(円柱状、直径約3mm、長さ120〜180mm、組成:ポリエチレンテレフタレート/ポリウレタン=95/5(重量比))を8本、又は棒状に加工した籐を8本入れて、揮散部材の下部が香料液に浸漬し、揮散部材の上部が容器外に露出するように設置した。この状態で19℃の温度条件下で90日間静置し、香料液の重量変化を経時的に測定した。
開口部を有するガラス製透明容器(容積約94mL、容器内底面積13.06mm、開口部の内径20.3mm)に、表10に示す組成の揮散液及び香料液を70mL入れ、更にガラス製透明容器の開口から揮散部材として棒状に加工されたポリマー繊維(円柱状、直径約3mm、長さ120〜180mm、組成:ポリエチレンテレフタレート/ポリウレタン=95/5(重量比))を8本入れて、揮散部材の下部が揮散液又は香料液に浸漬し、揮散部材の上部が容器外に露出するように設置した。この状態で19℃の温度条件下で33日間静置し、揮散液及び香料液の重量変化を経時的に測定した。
開口部を有するガラス製透明容器(容積約94mL、容器内底面積13.06mm、開口部の内径20.3mm)に、表11に示す組成の揮散液及び香料液を70mL入れ、更にガラス製透明容器の開口から揮散部材として棒状に加工されたポリマー繊維(円柱状、直径約3mm、長さ120〜180mm、組成:ポリエチレンテレフタレート/ポリウレタン=95/5(重量比))を8本入れて、揮散部材の下部が揮散液又は香料液に浸漬し、揮散部材の上部が容器外に露出するように設置した。この状態で19℃の温度条件下で33日間静置した。33日後の香料液の揮散速度の変化量を前記試験例3に記載の方法で算出し、下記判定基準に従って揮散性について評価した。
<揮散性の判定基準>
◎:−3%≦香料液の揮散速度の変化量(%)≦0%
○:−6%≦香料液の揮散速度の変化量(%)<−3%
×:香料液の揮散速度の変化量(%)<−6%
2 香料液
3 容器
Claims (7)
- 開口部を有する容器と、
前記容器に収容された香料液と、
前記香料液を吸液して揮散させる棒状に加工したポリマー繊維(但し、撚糸を含む場合を除く)とを備え、
前記棒状に加工したポリマー繊維が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、
前記ポリマー繊維が合成繊維であり、
前記香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、
前記香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%以下であり、
前記香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ
前記香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満である、
揮散器。 - 前記棒状に加工したポリマー繊維が円柱状である、請求項1に記載の揮散器。
- 前記棒状に加工したポリマー繊維を長さ方向に対して垂直に切断した断面の直径が5mm以下である、請求項2に記載の揮散器。
- 前記棒状に加工したポリマー繊維の長さが110〜190mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の揮散器。
- 前記棒状に加工したポリマー繊維が、ポリエステル及びポリウレタンを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の揮散器。
- 前記香料液が、パラフィン系炭化水素を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の揮散器。
- 棒状に加工したポリマー繊維(但し、撚糸を含む場合を除く)を揮散部材として使用して揮散される香料液であって、
前記ポリマー繊維が合成繊維であり、
前記香料液に含まれる香料成分の総量100重量部当たり、アルコール系香料が15重量部以上であり、
前記香料液におけるテルペン系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%以下であり、
前記香料液における脂肪族系のアルコール系香料の含有量が総量で5%未満であり、且つ
前記香料液における芳香族系のアルコール系香料の含有量が総量で2.5%未満である、
香料液。
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