JP2005177174A - 放香器及び芳香・消臭剤製品 - Google Patents

放香器及び芳香・消臭剤製品 Download PDF

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Abstract

【課題】使用の初期と後期とで香料成分のバランス変化が少なく、しかも、繰り返し使用に耐え、香気の揮散バランス(自然な香調を再現)に優れた放香器及び芳香・消臭剤製品を提供すること。
【解決手段】アセタール樹脂からなり、断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の流路を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯とする放香器及び、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配されてなる香料含有組成物を前記放香器に収容した芳香・消臭剤製品。
【選択図】 図1

Description

本発明は、繰り返し使用に耐え、バランスのよい香気持続性を有する放香器及び芳香・消臭剤製品に関する。
従来から、液体芳香・消臭剤として、香料を水や有機溶媒等の溶剤に溶解した芳香液を容器に充填し、液中に設置した吸い上げ芯を介して、天然又は合成繊維、フェルト、スポンジ等からなる広い面積の揮散体に芳香液を吸い上げ、揮散させるものが使用されている。吸い上げ芯には、ナイロン、ポリエステルなどのプラスチック繊維、天然繊維、木材などが使われている(例えば、特許文献1、2、3参照)。しかし、従来のこの種の液体芳香・消臭剤は、溶解した香料成分のうち揮発し易い成分が先に揮散し、次第に香料成分のバランスが変化していくため、使用の初期と後期とで、香りの質や強さが変化していた。また水に香料を可溶化するために界面活性剤を配合することが行なわれていたが、この界面活性剤による芯や揮散体の目詰まりも香りの変化に影響していた。
この問題を解決するため、芳香液を2層以上の多層にし、各層に含まれる香料成分が異なるようにしたものが提案されているが、比重の異なる溶媒が1層ずつ順に揮散していくものであり、多層液に香料成分を分けて分配したものではなく、香料成分のバランス保持の点でも充分ではない(例えば、特許文献4)。
また、容器内を半透膜で2層に仕切ったものでは、装置が複雑になる(例えば、特許文献5)。さらに、使用時に振とうする必要があるものは、一時的な揮散の促進を目的としたもので長期間の効果はない(例えば、特許文献6)。
実用新案登録第3095098号公報 特開平8−164194号公報 特開2002−11086号公報 特開平1−201261号公報 特開平8−280784号公報 特開2001−120652号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、使用の初期と後期とで香料成分のバランス変化が少なく、しかも、繰り返し使用に耐え、香気の揮散バランス(自然な香調を再現)に優れた放香器及び芳香・消臭剤製品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、内部と表面に特定の液体流路を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯に使用することにより、繰り返し使用に耐え、香気の揮散バランス(自然な香調を再現)に優れた放香器が得られること、さらに、香料を特定の2層に分配させることにより使用の初期と後期とで、香料成分のバランス変化が少なく、香気の持続性に優れた液体芳香・消臭剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アセタール樹脂からなり、断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の流路を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯とする放香器を提供する。
本発明はまた、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配されてなる香料含有組成物を上記に記載の放香器に収容した芳香・消臭剤製品を提供する。
なお、本発明において、香料は、複数の香料成分、香料用溶剤及び香料安定化剤等からなる混合物を意味し、香料含有組成物は、該香料と水溶性有機溶剤、水、非水溶性有機溶剤等との混合物、すなわち、放香器に収容する液体組成物を意味する。
本発明によれば、使用の初期と後期とで香料成分のバランス変化が少なく、しかも、繰り返し使用に耐え、香気の揮散バランス(自然な香調を再現)に優れた放香器及び芳香・消臭剤製品を提供することができる。
本発明は、アセタール樹脂からなり、断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の流路を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯とする放香器であり、以下これについて詳細に説明する。
アセタール樹脂は、ポリオキシメチレンの分子鎖からなるホモポリマーと、ホルムアルデヒドの三量体であるトリオキサンにエチレンオキサイド等を結合させて得られたコポリマーとがあり、好ましくは、コポリマーが使用される。
市販品としては、登録商標:ジュラコン(ポリプラスチック(株))、CELCON(Ticona LLC社)、Hostaform(Ticona GmbH社)、TEPCON(Polyplastics Taiwan Co.,Ltd)などが、好適に使用できる。また、上記の棒状体は、押し出し成形により製造することができる。
上記棒状体は、図3、4、5(断面図)に示すように、断面が多角形、円形等であり、液体の流路となる断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の連通空隙(図3、4、5で白色部分)を有するものである。図3、4、5の白色部は、中空で液体の流路となる部分であり、黒色部は、樹脂である。
図4、5では、流路は、完全に連続的に繋がった連通空隙を形成している。図3では、空隙は隔壁で一部が遮断されているが、棒状体の表面で開いている構造である。
流路の狭い方の間隙(図3のw)は、16〜160μmが好ましく、25〜110μmがより好ましい。ここで、断面の形状は、クモの巣状又は雪の結晶状と規定しているが、これらの形状に限定させず、図3、4、5に示すように、棒状体の断面の中心から表面近傍に渡って、網目状に流路を形成していることを意味するものである。
上記棒状体は、その表面が、平面でもよいが、特に、断面が歯車状であり、毛細管現象によりその谷部が液体の流路となり得る複数の溝を有するものがより好適である。
すなわち、アセタール樹脂からなり、内部に断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の流路と、表面に断面が歯車状であり、毛細管現象によりその谷部が液体の流路となり得る複数の溝を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯とする放香器がより好適である。
この棒状体は、図4、5(断面図)に示すように、その内部及び表面に、香料含有組成物の流路となる細孔(内部)及び溝(表面)を有するものである。
上記歯車の歯のピッチ(山−山間の距離:図4,5のp)は、13〜230μmが好ましく、18〜155μmがより好ましい。また、歯の高さ(図4、5のh)は、13〜115μmが好ましく、17〜77μmがより好ましい。
上記棒状体の太さ(断面直径:図3、4、5のD)は、0.3〜3mmが好ましく、0.5〜2mmがより好ましい。また、長さは、毛細管現象により、香料含有組成物を吸い上げることができる長さであればよく、3〜30cmが好ましく、5〜20cmがより好ましい。
本発明の放香器は、香料含有組成物を収容する容器本体と、香料含有組成物を吸い上げる吸い上げ芯と吸い上げた香料を発散させる揮散部とで構成され、吸い上げ芯が上記の棒状体からなるものである。
本発明は、また、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配されてなる香料含有組成物を上記に記載の放香器に収容した芳香・消臭剤製品である。
本発明に使用される香料含有組成物は、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤が分離した層を形成し、各層の溶剤に香料成分が分配されたものであり、各層を同時に揮散させるものである。なお、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤とは、いずれが上層を形成してもよいが、通常は、非水溶性有機溶剤層が上層を、水溶性有機溶剤層が下層を形成する。
ここで、水溶性有機溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、メチルメトキシブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプレングリコール等を拳げることができ、これらは単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いられる。なお、これらの水溶性有機溶剤は、必要により水を混合して使用することができる。非水溶性有機溶剤としては、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、シリコーン及び石油系有機溶剤等を挙げることができ、これらの有機溶剤は、単独で使用しても、あるいは任意に混合して使用してもよい。
上記香料含有組成物において、非水溶性有機溶剤が水溶性有機溶剤より高い沸点の組み合わせとしなければならず、かつ両者が層分離した状態で用いる。このような組み合わせとしては、例えば、
(1)エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系溶剤と、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素系溶剤との組み合わせ、
(2)イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素系溶剤と、この炭化水素系溶剤と相溶するエタノール、プロパノール、メチルメトキシブタノール等の溶剤とを混合し、更に水を加えて両者を分離させた組み合わせ、
等が挙げられる。特に、香料の可溶化に適した(2)の組み合わせが最も好ましい。この場合、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤及び水との混合比(質量比)は、水溶性有機溶剤:非水溶性有機溶剤:水=10〜70:10〜70:1〜50であるのが好ましい。
香料としては、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤とに分配される香料成分を含んでいればよいが、分離各層への香料成分の分配と揮散制御の点から、一般的に沸点の低いテルペン類等の炭化水素成分と、それよりも沸点の高いアルコール、アルデヒド、ケトン等の含酸素成分をバランスよく含むことが好ましく、さらには植物精油を含むことが好ましい。ここで、テルペン類の香料としては、d−リモネン、α−ピネン、β−ピネン、p−シメン等が挙げられ、特にd−リモネン、α−ピネンが好ましい。アルコール系の香料としては、リナロール、α−テルピネロール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール等が挙げられ、特にリナロール、β−フェニルエチルアルコールが好ましい。アルデヒド系の香料としては、アルデヒドC−9、アルデヒドC−10、アルデヒドC−11等の脂肪族アルデヒドが挙げられ、特にアルデヒドC−9が好ましい。ケトン系の香料としては、メチルノニルケトン、ローズフェノン、ヌートカトン等が挙げられ、特にメチルノニルケトン、ヌートカトンが好ましい。精油成分としては、オレンジオイルスイート、エレミオイル、ライムオイル、ラバンジンオイル、ゼラニウムオイル、レモンオイル、ラベンダーオイル等が挙げられ、特にオレンジオイルスウイート、ライムオイル、ラバンジンオイル、ゼラニウムオイルが好ましい。配合比としては、炭化水素成分を10〜60質量%、含酸素成分を5〜50質量%、精油成分を1〜50質量%とするのが好ましく、特に、a.沸点180℃以下の炭化水素成分10〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%、b.沸点190℃以上の含酸素成分5〜50質量%、より好ましくは25〜40質量%、c.植物天然精油1〜50質量%、より好ましくは3〜20質量%を含有する香料が好ましい。
また、香料用溶剤として、エタノール、ジプロピレングリコール、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、トリエチルシトレート、ベンジルベンゾエート等を含有することが好ましい。
香料含有組成物中の香料の含有量は、3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。
本発明に使用される香料含有組成物には、本発明の目的を損なわない範囲でその他の任意成分を含んでいてもよい。任意成分としては、酸化防止剤、色素、防腐剤、消臭成分、防カビ成分、防虫成分等が挙げられる。
界面活性剤、無機塩等の不揮発性の固形分は、実質的に含有しないことが繰り返し使用に耐える点で好ましい。
本発明の液体芳香・消臭剤製品は、例えば、上記有機溶剤、香料、その他の任意成分を撹拌混合し、水を添加することにより香料含有組成物を調製し、これを上記の放香器に収納することにより得られる。これにより、上記香料中の香料成分が適宜水溶性有機溶剤、非水溶性有機溶剤に分配されると共に、静置することにより、水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤との層に分離する。なお、上記a〜c成分の組み合わせでは、a.成分の多くは非水溶性有機溶剤層に分配され、b.成分の多くは水溶性有機溶剤層に分配される。c.成分はその含有成分により相違するが、例えば水溶性有機溶剤と非水溶性有機溶剤の両層に分配される。
以下、図面を参照してこの芳香・消臭剤製品の好ましい実施形態を説明すると、図1は本発明の一実施例に係る液体芳香・消臭剤製品である。容器本体1は上部に開口部を有する。容器本体1の材料は、有機溶剤や香料による影響を考慮し、ガラス、PET等を用いたものが好ましい。各層の液を吸い上げる吸い上げ芯2は、容器本体1内に収容され、香料含有組成物の各層に接している。吸い上げ芯2は、図3、4、5のいずれかに示す断面構造を有するアセタール樹脂(ジュラコン)からなる棒状体である。
容器本体1の開口部に、有底円筒状の上端外周縁にリング状フランジ部が一体に突設された揮散体ホルダー4が密接嵌挿され、フランジ部が開口部の上端面に当接することにより容器本体1に保持される。このホルダー4内には、揮散体3が嵌挿されており、上記ホルダー4の底面中央部に形成された貫通孔に吸い上げ芯2が挿入していることにより、この揮散体3の下端部には吸い上げ芯2が接触している。揮散体3は、円柱状等の形状とすることができ、フェルト芯、パルプ紙等の液体が浸透可能な既知のものが広く利用できる。揮散体3は、吸い上げ芯2と接触して各層同時に吸い上げた香料含有組成物を浸透して外表面より揮散させることができる。
製造後、使用までの(流通時等の)揮発や液漏れを防ぐため、揮散体3にキャップ5を被せておき、使用時に取り外して使用する。使用時は、揮散体3を露出した状態で使用してもよいし、スリット状等の開口部をもつカバー6をつけて使用してもよい。カバー6は、図2に示すように容器1の開口部外周面にネジ部7を設けることにより、螺合して使用することができる。また、この放香器では、ホルダ4を取り外して、内容物である香料含有組成物を入れ替え又は追加することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜7,比較例1〜5]
表1に記載の香料含有組成物を各成分を混合撹拌することにより調製し(香料処方は表2〜6に示す)、これらの組成物を表7に示すように各種の放香器(内容量200ml)に180ml充填して、芳香・消臭剤製品を製造した。
このようにして得られた芳香・消臭剤製品について、キャップを外して室温で、香料含有組成物を揮散させ、初期と経時(1,2ヶ月)での香気性能を以下の方法で評価した。
また、前記揮散試験を内容物を詰め替えて繰り返し5回実施し、5回目ついて、香気性能の評価を同様に行った。その結果も合わせて、表7に示す。
さらに、実施例1と比較例2については、香料成分を下記の方法で分析して、香料成分比を算出した。その結果を表8に示す。
なお、上記試験で使用した放香器は、図1に示す構造で、吸い上げ芯が異なる下記の4種(A,B,C、D)である。
(放香器)
放香器A:吸い上げ芯がポリアセタール(ジュラコン)製の棒状体(断面形状は図3、太さ1.0mm、長さ12cm)
放香器B:吸い上げ芯がポリアセタール(ジュラコン)製の棒状体(断面形状は図4、ピッチ30μm、歯の高さ太さ50μm、太さ 1.0mm、長さ12cm)
放香器C:吸い上げ芯がポリアセタール(ジュラコン)製の棒状体(断面形状は図5、ピッチ30μm、歯の高さ太さ50μm、太さ 1.0mm、長さ12cm)

放香器D:吸い上げ芯がポリプロピレン製16mmφフェルト芯(長さ10cm)
[試験方法]
(1)香気性能
香り評価ボックスに実施例、比較例で得られた芳香・消臭剤をセットして、香気の質・強さについて、熟練専門パネル8名により、下記評価基準で官能評価を行ない、結果はその平均値で示した。
評価基準 5:香調バランスに優れ、適度に香る
4:香調バランスにやや優れ、適度に香る
3:香調バランスは崩れているが、適度に香る
2:弱く香る
1:香らない
(2)香料成分
GC(ガスクロマトグラフィー)で香料を定量し、成分比(質量%)を算出した。
Figure 2005177174
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表7から明らかな通り、本発明の放香器A,B,Cを使用した実施例1〜7の方が、比較品の芳香器Dを使用した比較例1〜5に比べて、繰り返し使用に耐え、持続性に優れていることが分かった。実施例1〜6は、水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配された香料含有組成物を用いており、優れた効果を示した。
また、炭化水素成分を10〜60質量%、含酸素成分を5〜50質量%、精油成分を1〜50質量%含む香料A〜Cを用いた実施例1〜4の方が、香料D,Eを用いた実施例5,6に比べて更に持続性に優れていることが分かった。
なお、比較例5においては、固形分(界面活性剤)を含有するため、吸い上げ芯および揮散体に目詰まりが起こり、香気性能および繰り返し使用性が悪かった。
表8から明らかな通り、分離液層それぞれに香料成分を分配させ各液層を同時に揮散させる実施例1の方が、比較例1に比べて、香料成分の比率が持続していることが分かった。
本発明に係る液体芳香・消臭剤製品を示す斜視図である。 本発明に係る放香器の開口部の断面図である。 本発明に係る放香器の吸い上げ芯(断面形状がクモの巣状)の断面図である。 本発明に係る放香器の吸い上げ芯(内部の断面形状がクモの巣状で表面に断面が歯車状の溝を有する)の断面図である。 本発明に係る放香器の吸い上げ芯(内部の断面形状が雪の結晶状で表面に断面が歯車状の溝を有する)の断面図である。
符号の説明
1 容器本体
2 吸い上げ芯
3 揮散体
4 ホルダー
5 キャップ
6 カバー

Claims (3)

  1. アセタール樹脂からなり、断面形状がクモの巣状又は雪の結晶状の流路を有する棒状体を香料含有組成物の吸い上げ芯とすることを特徴とする放香器。
  2. 香料含有組成物を収容する容器本体と、香料含有組成物を吸い上げる吸い上げ芯と吸い上げた香料含有組成物を発散させる揮散部とで構成される放香器において、吸い上げ芯が請求項1に記載の棒状体である放香器。
  3. 水溶性有機溶剤とこの水溶性有機溶剤よりも沸点が高い非水溶性有機溶剤とが分離した層を形成し、これら各層に香料成分が分配されてなる香料含有組成物を請求項2に記載の放香器に収容したことを特徴とする芳香・消臭剤製品。

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