JP6985467B1 - 乗客コンベア - Google Patents

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【課題】容易な構成で踏段における利用者の立ち位置を正確に検出できて、適切な注意喚起ができる乗客コンベアを提供する。【解決手段】乗客コンベアは、第一の検出部60と、第二の検出部62と、警報出力部と、を備える。第一の検出部60は、乗客コンベアの移動路に沿って有段状態と無段状態とを遷移しながら移動可能な複数連結された踏段12が、無段状態で移動するときに所定の検出部位が第一の検出位置を通過したことを検出する。第二の検出部62は、第一の検出位置に対して、第一の検出部60で検出する検出部位から踏段12の移動方向の端部の位置までの距離に相当する分だけ第一の検出位置から移動方向にずれた移動路の側方の第二の検出位置に設けられ、踏段12の端部に物体が存在するか否かを検出する。警報出力部は、第一の検出位置で検出部位が検出され、かつ第二の検出位置で物体が検出された場合に、警報を出力する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
乗客コンベアの一例であるエスカレータは、複数連結された踏段が無段状態と有段状態とが遷移しながら移動する。そのため、無段状態のときに踏段と踏段の間に利用者(乗客)が立っていた場合、踏段が有段状態に遷移した場合、つまり、踏段と踏段の間に段差が生じた場合に、利用者はバランスを失ってよろめいたり、転倒したりしてしまう場合がある。そこで、利用者の利用状態(踏段上の立ち位置等)を検出して、注意喚起等の警報を行う安全確認装置を備える乗客コンベアがある。例えば、監視カメラにより踏段に乗る利用者および付帯物(荷物や子供等)を撮像し、その付帯物の状況に応じて警報を出力する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。また、利用者が携帯する携帯端末の加速度センサの測定結果を利用して、利用者が踏段に乗っていることを検出して、転倒等の異常を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。また、踏段の不安全領域に立っている利用者を、不安全領域の下部に埋め込まれた荷重検出器によって検出したり、撮像装置で撮像したりすることで検出し、不安全領域の一部に利用者や利用者の一部がかかっている場合に注意喚起等を行う技術が提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2020−7133号公報 特開2019−189376号公報 特開平11−246154号公報
しかしながら、特許文献1の技術の場合、監視カメラは利用者の上方位置から撮像しているため、利用者や付帯物の足元が死角になる場合がある。例えば、利用者の衣服等により足元が見えない場合がり、判定や警報の精度が低下してしまう場合がある。また、引用文献2の技術の場合、利用者が加速度センサを備える携帯端末を携帯していることが前提となり、適用の制限があるという問題がある。また、特許文献3の技術の場合、撮像装置を用いる場合は特許文献1の場合と同じ問題が生じ、また、荷重検出器を用いる場合は、各踏段に荷重検出器を設ける必要が生じ、コスト増加や制御の煩雑化が生じてしまうという問題がある。したがって、容易な構成で踏段における利用者の立ち位置を正確に検出できる乗客コンベアが提供できれば、適切な注意喚起が可能になり、安全性の向上が図れて有意義である。
実施形態の乗客コンベアは、第一の検出部と、第二の検出部と、警報出力部と、を備える。第一の検出部は、乗客コンベアの移動路に沿って有段状態と無段状態とを遷移しながら移動可能な複数連結された踏段が、無段状態で移動するときに所定の検出部位が第一の検出位置を通過したことを検出する。第二の検出部は、第一の検出位置に対して、第一の検出部で検出する検出部位から踏段の移動方向の端部の位置までの距離に相当する分だけ第一の検出位置から移動方向にずれた移動路の側方の第二の検出位置に設けられ、踏段の端部に物体が存在するか否かを検出する。警報出力部は、第一の検出位置で検出部位が検出され、かつ第二の検出位置で物体が検出された場合に、警報を出力する。
図1は、実施形態の乗客コンベアの一例として、踏段が無段状態となる領域を含むエスカレータの構造を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図2は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータの踏段の構成を示す例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータの踏段が無段状態となる領域に設置される、踏段位置検出センサ、利用者検出センサ、超音波スピーカの位置関係を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図4は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータの踏段が無段状態となる領域に設置される、踏段位置検出センサ、利用者検出センサ、超音波スピーカの位置関係を示す移動路の乗降口の方向から見た場合の例示的かつ模式的な図である。 図5は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータにおける利用者の立ち位置の検出および利用者への警報を行うシステムの構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。 図6は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータにおける利用者の立ち位置の検出および利用者への警報を行う場合の処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
以下に、実施形態に係る乗客コンベアを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態の乗客コンベアの一例としてのエスカレータ10の構造を示す例示的かつ模式的な側面図である。
エスカレータ10は、無端状に連結された複数の踏段12を周回(循環)移動させて作動することで利用者や荷物等の物体を搬送する移動路14を構成する。図1に示されるエスカレータ10は、一般的なエスカレータ10と同様に、各踏段12が階段状に段差を伴いながら有段状態SMで移動路14を移動する領域と、各踏段12が平らの無段状態FMで移動路14を移動する領域と、を備える中間水平形エスカレータである。なお、無段状態は、図1に示されるように移動路14の中間位置に限らず、上階側乗降口UEや下階側乗降口DEから近い位置に設けられる場合もある。例えば、乗降口からしばら無段状態FMが継続した後、有段状態SMに移行するような構成もある。
図1において、建造物(建築物)の上階側階床UF(乗降板16)と下階側階床DF(乗降板16)の間にトラスTが設置されている。トラスTには、走行する踏段12を案内するガイドレールが設けられ、ガイドレールの軌道にしたがって、各踏段12の有段状態SMの姿勢と無段状態FMの姿勢が実現される。また、トラスT上にはデッキ18が設置され、欄干Wを構成する欄干パネル20が支持されている。また、欄干パネル20の上端部の欄干デッキには手摺ベルト22が設けられている。
エスカレータ10の乗降部(乗降板16)の床下、すなわち、床下空間Sには、踏段12を周回駆動するための駆動機構が収容されている。なお、床下空間Sは、上階側から下階側まで連通している。エスカレータ10の駆動機構は、主として、駆動源としてのモータ24と、減速機26と、駆動チェーン28と、駆動スプロケット30と、従動スプロケット32と、踏段チェーン34とを備えている。モータ24と減速機26とは、駆動装置36を構成する。モータ24は、例えば、上階側に設けられている。モータ24の出力軸には、減速機26が取り付けられている。減速機26は、モータ24の回転を減速させ、モータ24の回転トルクを増幅させる。減速スプロケット38は、減速機26の出力軸に設けられ、複数の歯を有する。駆動チェーン28は、無端状に形成され、減速スプロケット38と駆動スプロケット30とに亘って掛けられている。駆動チェーン28は、減速機26を介して伝達されたモータ24の駆動力によって、駆動スプロケット30と減速スプロケット38との周りを循環走行することで、駆動スプロケット30を回転させる。すなわち、駆動チェーン28は、減速機26を介して伝達されたモータ24の駆動力を駆動スプロケット30に伝達する。駆動スプロケット30は、踏段チェーン34に噛み合う複数の歯を有し、制御盤40により制御される駆動装置36からの駆動力により回転する。
エスカレータ10は、駆動スプロケット30と従動スプロケット32との間に掛け渡された踏段チェーン34を駆動させることで、無端状に連結された複数の踏段12を周回移動させて作動する。これにより、踏段チェーン34は、複数の踏段12を走行させる。
エスカレータ10が下降方向に稼動する場合、上階側乗降口UEの乗降板16の先端部分において、複数の踏段12の中で進行方向に向けて隣接する踏段12同士が水平状(無段状態FM)でトラスT内から進出される。そして、上部遷移カーブにおいて、隣接する踏段12間の段差が拡大されて、複数の踏段12は、階段状(有段状態SM)に遷移される。中間傾倒部を通過すると、複数の踏段12は、階段状の有段状態SMから水平状の無段状態FMに一度遷移して、再び階段状の有段状態SMに遷移して下降される。続いて、下部遷移カーブにおいて、隣接する踏段12間の段差が縮小されて、複数の踏段12は、水平状(無段状態FM)に遷移される。下階側乗降口DEの乗降板16の先端部分において、複数の踏段12は、水平状のままトラスT内に進入する。複数の踏段12は、トラスT内に進入された後に上下が反転され、帰路側を踏段12の踏み面(クリート面)を水平状にして上昇される。その後、駆動スプロケット30の位置で複数の踏段12は再度反転されて、上階側乗降口UEの乗降板16の先端部分において、トラスT内から進出される。上昇方向に稼動するエスカレータ10では上述の作動の逆の作動となる。このように、上階側乗降口UEおよび下階側乗降口DEの乗降板16の先端部分において、踏段12は、利用者を乗せる上面の踏み面(クリート面)を水平状として、トラスT内から進出し、またはトラスT内へ進入する。図1のように、踏段12が有段状態SMで移動する領域と無段状態FMで移動する領域が混在するエスカレータ10は、例えば、上階側階床UFと下階側階床DFとの高低差に対して、上階側乗降口UEと下階側乗降口DEとの水平距離が離れている場合等や、中間傾倒部の移動路14の勾配角度を調整したい場合等に適用され得る。
エスカレータ10は、複数の踏段12の進行方向における両脇に一対の欄干Wを備える。欄干Wは、主として、スカートガードパネル42と、内デッキ44と、欄干パネル20と、欄干パネル20の外縁部に設けられた欄干デッキに支持された手摺レール上に設けられた手摺ベルト22と、から構成されている。スカートガードパネル42は、複数の踏段12の走行方向(エスカレータ10が稼働する例えば下降方向および上昇方向)に対して直交する方向(幅方向)の両側において近接して、かつ、上階側乗降口UEと下階側乗降口DEとの間に亘って設けられている。スカートガードパネル42の上側には、内デッキ44が取り付けられている。内デッキ44の上側には、例えば、ガラス板等の透明または半透明の部材やステンレス等の金属板で構成される欄干パネル20が取り付けられている。欄干パネル20の外周に取り付けられた手摺レールには、手摺ベルト22が移動可能に嵌め込まれている。手摺ベルト22は、踏段チェーン34と同期して周回駆動する移動手摺駆動チェーンによって周回移動し、例えば下階側のインレット46から進出し、上階側のインレット46に進入する。踏段12と手摺ベルト22とは同方向に同期した状態で周回移動する。
このようなエスカレータ10の作動は、例えば、トラスT内の床下空間Sに設置される制御盤(制御装置)40によって、減速機26やモータ24を制御することで実現される。制御盤40は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータで実現される。制御盤40において実行される機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとでエスカレータ10内の各種装置を作動させるとともに、RAMやROMにおけるデータの読み出し、書き込みを行うことで実現される。なお、図1の場合、下階側乗降口DE側のスカートガードパネル42には、運転操作装置48が配置されている。運転操作装置48では、利用者の利用状況や利用時間帯等に応じて、エスカレータ10の運転方向や運転速度等の切替操作等が可能である。
図2は、エスカレータ10の踏段12の構成を示す例示的かつ模式的な斜視図である。踏段12は、金属製で、側面形状が略三角形のフレーム12F、当該フレーム12Fの上面に設けられたクリート面12a、フレーム12Fの後面側に設けられたライザ面12bより形成されている。フレーム12F、クリート面12a、ライザ面12bは、例えば一体に鋳造されている。
また、フレーム12Fの前端部には左右一対の前輪50(一方のみ図示)が設けられ、フレーム12Fの後部下端、すなわち、ライザ面12bの下端には左右一対の後輪52が設けられている。踏段12は、前輪50の位置で、無端の踏段チェーン34によって連結されている。前輪50は、トラスTに固定された前輪ガイドレール(図示省略)に沿って移動する。また、後輪52はトラスTに固定された後輪ガイドレール(図示省略)に沿って移動する。
ところで、利用者が連結された前後の踏段12の連結部、つまり、踏段12の状態が無段状態FMから有段状態SMに遷移した場合(また、その逆の遷移の場合)に段差を生じる位置に立っていた場合、バランスを崩し転倒の原因になる場合がある。そこで、本実施形態のエスカレータ10は、利用者が踏段12の連結部に立っていることを第一の検出部と第二の検出部とによって検知し、踏段12が有段状態SMに遷移する前に、利用者に注意喚起を行う警報を出力する構成を備える。
図3は、エスカレータ10の踏段12が無段状態FMとなる領域に設置される、第一の検出部としての踏段位置検出センサ60、第二の検出部としての利用者検出センサ62、および警報を出力するための超音波スピーカ(パラメトリックスピーカ)64の設置位置の関係を示す例示的かつ模式的な側面図である。また、図4は、エスカレータ10の踏段12が無段状態SMとなる領域に設置される、踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64の設置位置の関係を示す移動路14の乗降口の方向から見た場合の例示的かつ模式的な図である。さらに、図5は、エスカレータ10における利用者の立ち位置の検出および利用者への警報を行うシステムの構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
前述しように、前輪50の位置で、無端の踏段チェーン34によって連結された複数の踏段12は、前輪50がトラスTに固定された前輪ガイドレール54に案内され、後輪52が後輪ガイドレール56に案内され、移動路14を例えば図3の矢印A方向に移動する。前輪ガイドレール54および後輪ガイドレール56の軌道の形状にしたがい、踏段12は、無段状態FMと有段状態SMとを遷移可能となる。例えば、矢印A方向に移動する踏段12のうち、無段状態FMの後半領域に移動した踏段12S0と踏段12S1との接続部分である踏段境部Eは、まだ段差を生じていない。一方、踏段12S1と踏段12S2との接続部分の踏段境部Eには、段差が生じ始めている。また、踏段12S2と踏段12S3との接続部分の踏段境部Eの段差はさらに拡大している。つまり、図3の図示の状態では、無段状態FMの踏段12に立っている利用者Pは、踏段12の矢印A方向への移動に伴い、踏段12の踏段境部Eに段差が生じた場合、前方へバランスを崩す可能性がある。したがって、踏段境部Eに足がかかった利用者Pに対して、踏段境部Eの段差が生じる前に注意喚起を行い、正規の立ち位置、例えば、足PLが踏段境部Eにかからないクリート面12aのほぼ中央部に移動させることができれば、安全性を向上することができる。
第一の検出部である踏段位置検出センサ60は、エスカレータ10の踏段12が、往路の後輪ガイドレール56(踏段12が移動路14に露出した状態で移動する際のガイドレール)に案内され、移動路14を無段状態FMで移動するときに所定の検出部位、例えば後輪52の位置が、所定の第一の検出位置を通過したことを検出する。ここで、所定の第一の検出位置とは、踏段境部Eの段差が生じる位置より、踏段12の数で例えば3個分手前の位置であり、踏段位置検出センサ60の設置位置である。踏段位置検出センサ60は、踏段12における特定の部位が検知できればよく、例えば近接センサを利用することができる。近接センサは、非接触で近くの物体の存在を検出できるセンサで、誘導型、静電容量型、超音波型、電磁波型、赤外線型等種々のタイプが利用可能である。踏段位置検出センサ60による踏段12の検出結果は、逐次、制御盤40の内部に設けられた制御部66の位置検出回路66aに提供される。
踏段位置検出センサ60が検出する踏段12の検出部位は、移動する踏段12の位置が特定できればよく、前輪50の位置でもよいし、フレーム12Fの特定の一部でもよい。なお、踏段位置検出センサ60は、図4に示されるように、前輪ガイドレール54に案内される踏段12の左右の後輪52のうち一方を検出すればよいが、左右それぞれの後輪52を検出するようにしてもよい。この場合、踏段12(後輪52)の検出精度を向上することができる。
また、第二の検出部である利用者検出センサ62は、第一の検出位置に対して、踏段位置検出センサ60で検出する後輪52から踏段12の移動方向の端部の位置、例えば、ライザ面12bの位置までの距離に相当する分だけ第一の検出位置(踏段位置検出センサ60の設置位置)から移動方向(矢印A方向)にずれた、移動路14の側方の第二の検出位置に設けられる。つまり、利用者検出センサ62の設置位置は、後輪52の検出位置を基準に決定されている。利用者検出センサ62は、例えば、移動路14の側方で当該移動路14を規定するスカートガードパネル42に設けることができる。利用者検出センサ62は、例えば、踏段12に立つ利用者Pの足PL、より具体的には、足PLの踝の付近が、第二の検出位置である利用者検出センサ62の設置位置を通過したことを検出する。
利用者検出センサ62は、例えば、点光源による検出光ラインを移動路14(踏段12)の幅方向に形成する投受光型の光電センサを利用することができる。光電センサは、可視光線、赤外線などの"光"を、投光部から発射し、物体によって反射する光や、遮光される光量の変化を受光部で検出し出力信号を得るものである。本実施形態の場合、利用者検出センサ62は、図4中右側のスカートガードパネル42に設けられた投光部62aと、図4中左側のスカートガードパネル42にも受けられた受光部62bとで構成で構成される。そして、投光部62aから投光される検出光(例えば、近赤外線光)が利用者Pの足PLによって遮られ、受光部62bで受光されない場合に、足PLを検出したことを示す検出信号を出力する。なお、利用者検出センサ62は、利用者P以外も、例えば、利用者Pが携行する荷物等の検出を行うことができる。つまり、荷物等がバランスを崩す場合等も検知可能である。
利用者検出センサ62は、踏段12のクリート面12aから例えば0.1〜0.15mの高さで足PL等の検出を行う。この高さで検出を行うことにより、矢印A方向に長さのある足PLの甲の部分や靴の部分、スカート等の広がった裾の部分等を検知し、利用者検出センサ62が長期間検出信号を出力続けてしまうような不都合を回避しやすくなる。つまり、利用者検出センサ62の検出精度の低下を抑制することができる。
図3に示されるように、利用者検出センサ62は、踏段位置検出センサ60が設置された第一の検出位置から距離t1だけ踏段12の移動方向(矢印A方向)にずれた第二の位置に設置されている。ここで、距離t1は、後輪52(の回転軸)とライザ面12bの端面との水平方向の距離である。例えば、第一の位置を通過した踏段12(後輪52)を踏段位置検出センサ60が検出したとき、同じタイミングで、距離t1だけ離れた第二の検出位置に設定された利用者検出センサ62が物体(利用者Pや荷物等の携行品等)を検出したとする。この場合、踏段位置検出センサ60が検出した踏段12(後輪52)から距離t1だけ進行方向に離れた位置には、ライザ面12bが存在し、その位置で利用者検出センサ62が足PLを検出しれたことになる。つまり、その位置に足PLの足首(踝付近)が存在する。すなわち、利用者Pの重心位置が踏段境部E上にあり、踏段境部Eに段差が生じた場合、爪先側の大半の部分が宙に浮きバランスを崩し易い状態になることを検出することができる。利用者検出センサ62(受光部62b)により利用者Pが第二の検出位置に存在することを示す検出結果は、逐次、制御盤40の内部に設けられた制御部66の位置検出回路66aに提供される。
位置検出回路66aにおいて取得された踏段位置検出センサ60の検出結果と利用者検出センサ62の検出結果は、制御回路66bに提供される。制御回路66bにおいて、踏段位置検出センサ60からの検出信号と利用者検出センサ62の検出信号とを実質的に同時に取得した場合、制御回路66bは、警報出力部68に利用者Pの立ち位置が危険であることを示す注意喚起メッセージを出力する音声合成回路68aに出力指令を提供する。音声合成回路68aは、予め記憶された音声メッセージを再生したり、適宜音声合成に音声メッセージを生成したりして、音声出力装置の一例としての超音波スピーカ64に出力する。そして、利用者Pの立ち位置を変えさせる。例えば、音声メッセージにより、クリート面12aの中央側に立ち位置を移動させることにより、踏段12の踏段境部Eの段差によりバランスを崩すことを未然に防ぐことが可能になる。
なお、前述したように、踏段位置検出センサ60は、踏段境部Eで段差が生じる位置より3個分手前の位置で、踏段位置検出センサ60および利用者検出センサ62により、踏段境部Eに利用者Pが立っているか否かの検出を行う。したがって、踏段12の踏段境部Eに利用者が立っていることが検出できた場合、踏段境部Eに段差が発生するまでの余裕時間を確保することが可能となり、余裕を持って利用者Pに報知(注意喚起)して、踏段12における立ち位置を変えさせることができる。
踏段位置検出センサ60による検出タイミングと利用者検出センサ62による検出タイミングがずれている場合、制御回路66bは、音声合成回路68aに出力指令を出さない。すなわち、利用者Pが踏段12の踏段境部Eに立っていない場合は、警告メッセージは出力されない。なお、利用者検出センサ62の設置位置は、後輪52の検出位置を基準に決定されるが、踏段位置検出センサ60に対する利用者検出センサ62の設置位置を適宜変更して、検出感度を調整してもよい。
超音波スピーカ64は、利用者検出センサ62の設置位置より踏段12の移動方向(図3の矢印A方向)に、例えば、0.1〜0.2m離れた位置の内デッキ44に配置される。内デッキ44は、手摺ベルト22を支持する欄干パネル20(欄干W)の下端部を固定する。そして、内デッキ44は、図4に示されるように、乗降口側から見た場合に欄干パネル20側から踏段12側に向かい下り傾斜面となるように設けられている。超音波スピーカ64はこの下り傾斜面に設けられている。
超音波スピーカ64は、複数の超音波スピーカセルを配列することにより超音波の放射面を形成している。そして、超音波を搬送波として用いることで、鋭い指向性を持たせることができる。すなわち、超音波スピーカ64を向けた方向に存在する利用者P、つまり、利用者検出センサ62によって検出された、踏段境部Eに足PLを乗せている注意喚起が必要な利用者Pに対して、限定的に音声を送信することができる。また、超音波スピーカ64は、欄干パネル20によって囲まれた空間に対して音声を送信するため、周囲の音が漏れることも低減することができる。したがって、踏段12の踏段境部Eに足PLを乗せている利用者Pの前後で踏段12に乗っている他の利用者Pには、警告メッセージが認識され難いようにすることができる。つまり、警告対象者以外に煩わしさを与えてしまうことが抑制できる。なお、警告メッセージを受けた利用者Pの例えば後方に立っている他の利用者Pは、前方の利用者Pが警告を受けたときに、その警告メッセージは認識できない。しかしながら、その後方の利用者Pが踏段境部Eに立っていた場合、利用者検出センサ62の位置に来た時点で、警告メッセージを受け取ることなる。
なお、警告メッセージが、一般的な注意喚起を促すような内容の場合、通常のダイナミック(動電)型のスピーカを用いてもよい。
上述のように構成されるエスカレータ10における利用者Pの立ち位置の検出および利用者Pへの警報を行う場合の処理の流れを示す例示的なフローチャートである。
エスカレータ10は、運転(運行)開始を示す操作、例えばエスカレータ10の主電源スイッチがONされたか否かを確認し(S100のNo)、運転開始の場合(S100のYes)、踏段位置検出センサ60を起動する(S102)。また、利用者検出センサ62を起動する(S104)。
続いて、利用者検出センサ62が検出信号を出力(ON)し(S106のYes)、そのときに踏段位置検出センサ60が検出信号を出力(ON)した場合(S108のYes)、制御回路66bは、踏段境部Eの上に利用者Pの足PLが乗っていると判定する。
その結果、制御回路66bは、警報出力部68の音声合成回路68aに対して警報を出力する制御信号を出力する。その結果、制御回路66bは、超音波スピーカ64を介して、検出した利用者Pに対して、立ち位置が不適切なため、踏段12の中央に移動することを促すメッセージ等を出力する(S110)。
位置検出回路66aは、エスカレータ10の運転(運行)終了を示す操作、例えば、エスカレータ10の主電源スイッチがOFFされたか否かを確認し(S112)、運転終了操作を示す信号を取得した場合(S112のYes)、踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64等の電源を含むエスカレータ10の電源をOFFし、一旦このフローを終了する。また、運転終了操作を示す信号が取得されない場合(S112のNo)、S106に戻り、利用者検出センサ62がONするか否かの監視を継続して行う。
なお、S106において、利用者検出センサ62がONしていない場合(S106のNo)、またはS108において、踏段位置検出センサ60がONしていない場合は、S106に戻り、利用者検出センサ62がONする可否かの監視を継続して行う。
図6のフローチャートは、処理の流れを示す例示的なもので、S102とS104の順番が逆であってもよいし、同時でもよい。また、S106の判定とS108の判定の順番も逆であってもよいし、同時であってもよい。
このように、本実施形態のエスカレータ10によれば、容易な構成で踏段12における利用者Pの立ち位置を正確に検出することができる。その結果、エスカレータ10の利用者に適切な注意喚起が可能になり、安全性の向上が図れる。
なお、上述した実施形態では、利用者Pが踏段12の踏段境部Eに立っていた場合、超音波スピーカ64を用いて音声による注意喚起(警告)を行う例を示したが、利用者Pに注意喚起がきれば、警告の方法は適宜変更可能である。例えば、3Dフォログラム等を用いて、踏段12の踏段境部Eに立っている利用者Pの例えば眼前に視覚的な警告表示を行ってもよい。例えば、危険を示すマークや段差が発生することを示すマーク等を表示してもよい。また、例えば、LEDランプ等の警告ランプを、踏段12の踏段境部Eに立っている利用者Pの視野範囲、例えば、内デッキ44や欄干パネル20に設置して警告を行うようにしてもよい。警告ランプで報知する場合は、例えば、危険を示す点灯色で表示するようにしてもよいし、フラッシュ点灯等表示形態の変更で注意喚起するようにしてもよい。これらの警告の場合も、超音波スピーカ64で行う警告と同様の効果を得ることができる。なお、欄干パネル20に警告表示を行う場合、例えば、欄干照明の照明色を部分的に変更するようにして警告を行うようにしてもよい。例えば、通常は、白色で欄干照明を行い、踏段境部Eに立っている利用者Pが検出された場合は、利用者Pの周辺のみ欄干照明の照明色を変更するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64を踏段12が下り方向に移動している場合で、無段状態FMから有段状態SMに切り替わる直前に配置する例を示した。この場合、踏段境部Eにおける段差が下方に向かって形成される場合で、踏段境部Eで段差が生じて、利用者Pが前方に向かいバランスを崩し易い場合に、注意喚起できる構成を示した。別の実施形態では、踏段12の踏段境部Eにおける段差が上方に向かって形成される場合で、利用者Pが後方に向かいバランスを崩し易い場合に注意喚起できるようにしてもよい。この場合、踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64の設置位置は、踏段境部Eの上り段差が生じる位置より、踏段12の数の例えば3個分手前等に配置すればよく、下り段差が生じる場合と同様の効果を得ることができる。
なお、エスカレータ10は、利用時間や利用客の数に応じて、踏段12の移動方向(運転方向)を逆方向に切り替える場合がある。このような場合は、踏段12の無段状態FMの両端側部分に踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64からなる警告ユニットを2セット配置すればよい。また、別の例では、踏段12の無段状態FMの略中間の位置に警告ユニットを1セット配置するようにしてもよい。
また、上述の例では、エスカレータ10の運転中は踏段位置検出センサ60から常時検出光を投光している例を示したが、エスカレータ10は、利用者が乗口から移動路14に進入して来た場合のみ、踏段12を運転するように制御するタイプもある。この場合、踏段位置検出センサ60は、踏段12が移動している時のみ検出光を投光するようにしてもよい。
また、上述したように、本実施形態の踏段位置検出センサ60、利用者検出センサ62、超音波スピーカ64で構成される警告ユニットは、新設のエスカレータに搭載可能であるが、既設のエスカレータにも追加設置可能である。つまり、エスカレータが設置された建物等に大掛かりな工事を行うことなく容易に既設のエスカレータに設置して機能向上を行うことができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 エスカレータ、12 踏段、12a クリート面、12b ライザ面、14 移動路、42 スカートガードパネル、44 内デッキ、52 後輪、56 後輪ガイドレール、60 踏段位置検出センサ、62 利用者検出センサ、62a 投光部、62b 受光部、64 超音波スピーカ、66 制御部、66a 位置検出回路、66b 制御回路、68 警報出力部、68a 音声合成回路、E 踏段境部、FM 無段状態、SM 有段状態。

Claims (3)

  1. 乗客コンベアの移動路に沿って有段状態と無段状態とを遷移しながら移動可能な複数連結された踏段が、前記無段状態で移動するときに所定の検出部位が第一の検出位置を通過したことを検出する第一の検出部と、
    前記第一の検出位置に対して、前記第一の検出部で検出する前記検出部位から前記踏段の移動方向の端部の位置までの距離に相当する分だけ前記第一の検出位置から前記移動方向にずれた前記移動路の側方の第二の検出位置に設けられ、前記踏段の端部に物体が存在するか否かを検出する第二の検出部と、
    前記第一の検出位置で前記検出部位が検出され、かつ前記第二の検出位置で前記物体が検出された場合に、警報を出力する警報出力部と、
    を備える、乗客コンベア。
  2. 前記警報出力部は、前記踏段が有段状態に遷移する前に超音波スピーカから警報を出力する、請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記第二の検出部は、点光源による検出光ラインを前記移動路の幅方向に形成する投受光型の検出部である、請求項1または請求項2に記載の乗客コンベア。
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