JP6984486B2 - 乗物用シート用ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シート用ロック装置に関する。
従来、乗物用シート、例えば、自動車用シートをフロア上に設置されたストライカに対してロック機構をロックさせるロック装置として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。このロック装置におけるロック機構は、ベースプレートと、ベースプレートに回動可能に支持された板状のフックと、ベースプレートに回動可能に支持された板状のポールと、ベースプレートに回動可能に支持された板状のカムと、を備える。ベースプレートは、自動車用シートに固定されて設けられストライカを受け入れ可能な凹部を備える。フックは、ポールとの間に配設された圧縮コイルばねの回動付勢力に抗して、ベースプレートの凹部内にストライカが受け入れられる動作に押されて回動し、その一部をストライカの背面部に回し込んだ状態にして凹部を閉鎖する。ポールは、フックが凹部を閉鎖した状態となるときに、圧縮コイルばねの付勢力を受けた回動によってフックと係合しフックの回動を止めた状態にする。カムは、ポールがフックに係合した状態において捻りコイルばねの付勢力を受けた回動によってフックの一部に当接してフックをさらに圧縮コイルばねの回動付勢力に抗して回動させてストライカに対するロック機構のがたつきを抑制する。この状態が、ロック装置のロック状態である。
特開2017−87930号公報
上述の自動車用シートのロック装置において、通常、フックとポールとの間に配設される圧縮コイルばねは、回動付勢力を効率よく高めるためにフックのベースプレートに対する回動軸やポールのベースプレートに対する回動軸から離隔した位置に配置される。これによって、フックやポールが大型化してそれらを回動可能に支持するベースプレートも大型化することによって、ロック装置のサイズが増大するという問題があった。この問題を回避するためにフック、ポール、カムをそれぞれの回動軸に一致するように配設した捻りコイルばねによって回動付勢することも考えられる。しかし、この場合、ポールとカムの回動軸が同一の場合にポールを回動付勢する捻りコイルばねとカムを回動付勢する捻りコイルばねとを干渉を回避して配設しようとするといずれかの捻りコイルばねを大径化しなければならずロック装置のサイズ増大を抑制し難い。
このような要請に鑑み本発明の課題は、ベースプレートに対するフック、ポール、カムの回動付勢構造を工夫して、サイズ増大を抑制した乗物用シート用ロック装置を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートを乗物ボディに対して保持可能な乗物用シート用ロック装置であって、前記乗物ボディと前記乗物用シートの一方に設けられたストライカと、前記乗物用シートと前記乗物ボディの他方に設けられたロック機構と、を備え、該ロック機構は、前記ストライカを受け入れ可能な凹部を有するベースプレートと、該ベースプレートに対しフック軸によって回動自在に軸支され前記凹部との間で前記ストライカを挟持したロック状態と挟持しないアンロック状態を形成可能であるとともに該アンロック状態を形成する方向に回動付勢されたフックと、前記ベースプレートに対しポール軸によって回動自在に軸支され前記フックと係合することで前記フックを前記ロック状態に保持するとともに前記フックと係合する方向に回動付勢されたポールと、前記ベースプレートに対し前記ポール軸によって回動自在に軸支され前記ロック状態にある前記フックをロック方向に押圧するように回動するカムと、を備え、前記ポールと前記カムのいずれか一方はコイルの中心軸を前記ポール軸とする第1捻りコイルばねにより回動付勢されており、前記カムと前記ポールのいずれか他方はコイルの中心軸を前記ポール軸として前記第1捻りコイルばねよりコイルの径が大きくコイルの中心軸方向の長さが小さい第2捻りコイルばねにより回動付勢されており、前記第1捻りコイルばねの少なくとも一端部は前記第2捻りコイルばねのコイルより径方向外側に配置されていることを特徴とする。
第1発明によれば、第2捻りコイルばねは、第1捻りコイルばねとコイルの中心軸が同一で、コイルの中心軸方向の長さが第1捻りコイルばねより小さく設定されており、第1捻りコイルばねの少なくとも一端部は第2捻りコイルばねのコイルより径方向外側に配置されている。これによって、第1捻りコイルばねと第2捻りコイルばねのコイルを近づけて第2捻りコイルばねのコイルの径を小さく設定することができる。これによって、ロック機構のサイズ増大を抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記フックの前記ベースプレートに対する回動付勢は、コイルの中心軸を前記フック軸とする第3捻りコイルばねにより行われていることを特徴とする。
第2発明によれば、フックもコイルの中心軸をフック軸とする第3捻りコイルばねにより回動付勢されているので、よりロック機構のサイズ増大を抑制することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記第1捻りコイルばねのコイルと前記第2捻りコイルばねのコイルとの間には、中心軸を前記ポール軸とする円筒状の支持壁が配設されていることを特徴とする。
第3発明によれば、第1捻りコイルばねのコイルと第2捻りコイルばねのコイルは、捻り変形したときに互いに干渉することが抑制され、より円滑に回動付勢力をポール及び/又はカムに印加することができる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記支持壁は、前記第1捻りコイルばねと前記第2捻りコイルばねを前記ポール軸の周縁部に保持した状態で前記ベースプレートに対して取付けられるケース部材に一体的に形成されていることを特徴とする。
第4発明によれば、支持壁は、第1捻りコイルばねと第2捻りコイルばねをポール軸の周縁部に保持した状態でベースプレートに対して取付けられるケース部材に一体的に形成されているので、ロック機構の組み付け作業性がよい。
本発明の一実施形態のロック装置が取付けられた自動車用シートの使用状態の斜視図である。 上記実施形態のロック装置が取付けられた自動車用シートのレッグ部分の斜視図である。 上記実施形態のロック装置が取付けられたレッグ部分の分解斜視図である。 上記実施形態のロック状態におけるロック装置の側面図である。手前側のベースプレートは二点鎖線で表示している。 図4のV−V矢視線断面図である。 上記実施形態のロック装置の正面図である。レッグプレートは省いて表示している。 上記実施形態のアンロック状態におけるロック装置の側面図である。手前側のベースプレートは二点鎖線で表示している。
図1〜図7は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。自動車用シート1は、自動車の後部席のシートである。ここで、自動車用シート1とフロアFが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」と「乗物ボディ」に相当する。
図1は、本発明の一実施形態であるロック装置7が適用された自動車用シート1を斜め前方から見た斜視図であり、乗員が着座する使用状態にある自動車用シート1を示している。図1に示すように、自動車用シート1は、左右方向に3人が着座可能なベンチシートの右側部分の1人掛けシートで、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション2と着座乗員の腰部及び背部を支持するシートバック3とを有する。シートクッション2は、フロアFに対して1つのフロントレッグ8と2つのリアレッグ(図示せず)によって脱着可能に連結されている。具体的には、フロントレッグ8はフロアFに固定されたフロントストライカ20に対して係脱可能とされ、リアレッグはフロアFに固定されたリアストライカ(図示せず)に対して係脱可能とされている。フロントレッグ8とフロントストライカ20によってロック装置7が構成されている。シートバック3は、その下端部がシートクッション2の後端部に対して左右方向に延びる軸回りに回動可能に取付けられている。そして、図1に示す、シートクッション2に対してシートバック3が起立位置にある状態において、ロック装置7はロック状態にある。シートクッション2に対してシートバック3を倒し込んで重ねられた状態にすると、ロック装置7はアンロック状態となる。すなわち、フロントストライカ20に対するフロントレッグ8の係合が解除される。また、シートクッション2に対してシートバック3を倒し込んで重ねられた状態にすると、リアストライカに対するリアレッグの係合が解除される。これによって、自動車用シート1は、シートクッション2に対してシートバック3が重ねられた状態でフロアFとの連結を解除され、図示しないリンク機構によって後方のフロアFに設けられた格納凹部に収納されるように構成されている。ここで、ロック装置7が、特許請求の範囲の「乗物用シート用ロック装置」に相当し、フロントストライカ20が、特許請求の範囲の「ストライカ」に相当する。
図2は、図1におけるロック装置7が、シートクッション2におけるクッションフレーム4の前端部側に配設されている状況を示す斜視図である。クッションフレーム4の前端部下側には、左右方向に延びるレッグ回動軸Pを中心とする軸孔5a1が左右方向に対向して設けられたブラケット5が配設されている。詳しくは、ブラケット5は、上面視で後方に開口を有する横断面が略U字状に形成され、対向して前後方向に延びる一対の側面部5aと、一対の側面部5aの前端部間を連結する底面部5bと、を有する。一対の側面部5aには、軸孔5a1が形成されている。フロントレッグ8は、概略上下方向に延びる角柱状の形状に形成され、左右において対向して上下方向に延びる一対の側壁部8aと、一対の側壁部8aの前端部間を連結する前壁部8bと、一対の側壁部8aの後端部間を連結する後壁部8cと、を有する。一対の側壁部8aの上端部は、ブラケット5の一対の側面部5a間にレッグ回動軸Pを中心に前後方向に回動可能に配設されている。フロントレッグ8の下端部は、フロアFに固定され左右方向に延びるフロントストライカ20に対して係脱可能とされている。
図3〜図5に示すように、ロック機構10は、レッグプレート11と、レッグプレート11に対して回動可能に取付けられたフック12と、ポール13と、カム14と、解除レバー15と、ケース16と、を備える。ここで、レッグプレート11が、特許請求の範囲の「ベースプレート」に相当する。
図3〜図5に示すように、レッグプレート11は、右レッグプレート11Rと左レッグプレート11Lとが間に空間を設けて組み付けられることで略角柱形状に形成されている。右ベースプレート11Rは、略平面状の本体部11Raと、本体部11Raの前端部から左方向に向かって延びる前立壁部11Rbと、本体部11Raの後端部から左方向に向かって延びる後立壁部11Rcと、を備えている。本体部11Raは、側面視で長軸方向を後方に向けて傾けるとともに、下端部側の短軸方向の長さが上端部側の短軸方向の長さより若干大きい後方に傾いた略矩形状に形成されている。本体部11Raの上端部側には取付孔11Ra1が設けられ、本体部11Raの下端部には、下方向に向けて開口した凹部11Ra2が設けられている。凹部11Ra2は、左右方向に延びてフロアFに固定された円柱状のフロントストライカ20を下方から受け入れ可能なように、側面視で略逆U字状に切り欠かれて形成されている。さらに、本体部11Raの凹部11Ra2の前上方には、フック軸孔11Ra3が設けられ、本体部11Raの凹部11Ra2の後上方かつフック軸孔11Ra3の後上方には、ポール軸孔11Ra4が設けられている。加えて、本体部11Raの凹部11Ra2の後上方には、連結ピン孔11Ra5が設けられている。凹部11Ra2の外周縁部には、右レッグプレート11Rがフロントストライカ20に直接接触して異音等を発生するのを防止するために樹脂製の干渉防止材11dが取付けられている。
図3〜図5に示すように、左レッグプレート11Lは、略平面状の本体部11Laと、本体部11Laの前端部から右方向に向かって延びる前立壁部11Lbと、本体部11Laの後端部から右方向に向かって延びる後立壁部11Lcと、を備えている。本体部11Laは、側面視で本体部11Raとほぼ同一形状に形成されている。本体部11Laの上端部側には取付孔11La1が設けられ、本体部11Laの下端部には、下方向に向けて開口した凹部11La2が設けられている。凹部11La2は、左右方向に延びてフロアFに固定された円柱状のフロントストライカ20を下方から受け入れ可能なように、側面視で略逆U字状に切り欠かれて形成されている。さらに、本体部11Laの凹部11La2の前上方には、フック軸孔11La3が設けられ、本体部11Laの凹部11La2の後上方かつフック軸孔11La3の後上方には、ポール軸孔11La4が設けられている。加えて、本体部11Laの凹部11La2の後上方には、連結ピン孔11La5が設けられている。本体部11Laの取付孔11La1の前下方には、クッションフレーム4のブラケット5に対するフロントレッグ8の回動を止めるストッパピン11cが左方に向けて延びるように配設されている。右レッグプレート11Rと左レッグプレート11Lは、前立壁部11Rbの前側に前立壁部11Lbが被せられ、後立壁部11Rcの後側に後立壁部11Lcが被せられた状態で、後述するフック軸12P、ポール軸13P及び連結ピン(図示せず)によって連結されている。これによって、右レッグプレート11Rは左レッグプレート11Lに対して、空間を保った状態で本体部11Raを本体部11Laに対向させて組み付けられている。この空間内に、後述するようにフック12、ポール13、カム14、解除レバー15、ケース16が配設されている。図2において、本体部11Raと本体部11Laが、一対の側壁部8aを構成し、前立壁部11Lbが前壁部8bを構成し、後立壁部11Lcが後壁部8cを構成する。また、右レッグプレート11Rの取付孔11Ra1周縁部と左レッグプレート11Lの取付孔11La1周縁部との間には鍔付き丸パイプ状のスペーサ11bが配設されている。そして、組み付けられた右レッグプレート11Rと左レッグプレート11Lは、スペーサ11bの内筒部に通されたボルト(図示せず)によって図2に示すクッションフレーム4のブラケット5の軸孔5a1に対して回動可能に取付けられている。このとき、ブラケット5と組み付けられた右レッグプレート11Rと左レッグプレート11Lとの間には、捻りコイルばねであるレッグばね11aがレッグ回動軸Pと同軸になるように配設されている。そして、組み付けられた右レッグプレート11Rと左レッグプレート11Lは図4においてレッグ回動軸Pを中心に時計回り方向に回動付勢されるとともに、ストッパピン11cがブラケット5の下端部に当接して回動が止められている。
図3〜図5に示すように、フック12は、平板状の部材で上下方向略中央部にフック軸12Pが通されるフック軸孔12aが設けられている。フック12のフック軸孔12aの下方には、側面視において後下方に向けて開口したフック部12bが設けられている。フック部12bの開口側上端部には、フック軸孔12aから離れる方向に突出するフック上突起部12cが形成されている。また、フック12の上端部にはフック軸孔12aから径方向に離れる方向に突出する上端突起部12dが形成されている。上端突起部12dにおいて、側面視でフック軸孔12aの中心を中心とする円弧状に形成された部分が上端縁部12d1であり、上端縁部12d1の後端部からフック上突起部12cに向かって延びる部分が上端側縁部12d2である。上端側縁部12d2は、後述するポール13がフック12に係合したロック状態において、ポール13のフック係合部13bが隙を隔てて対向する形状に形成されている。フック12の上端縁部12d1とフック軸孔12aとの間の部分には、右方(右レッグプレート11Rの方向)に向かって突出するカム係合突起部12eが設けられている。カム係合突起部12eは、後述するポール13がフック12に係合したロック状態において、カム14のフック押圧部14bが当接してフック12が図4においてフック軸12Pを中心に反時計回りに回動するように押圧する部分である。
図3〜図5に示すように、フック12は、レッグプレート11に対してフック軸12Pによって、その軸回りに回動できるように取付けられている。フック軸12Pは、右側から第1円筒部12P1、第2円筒部12P2、鍔部12P3、第3円筒部12P4、第4円筒部12P5の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部12P1と第4円筒部12P5は同径で、第2円筒部12P2と第3円筒部12P4は同径である。径の大きい順に、鍔部12P3、第2円筒部12P2及び第3円筒部12P4、第1円筒部12P1及び第4円筒部12P5とされている。図5に示すように、フック軸12Pは、フック12のフック軸孔12aに第3円筒部12P4が通され、後述するケース16のフック軸支持部16aに第2円筒部12P2が通された状態で、右レッグプレート11Rのフック軸孔11Ra3に第1円筒部12P1が通されてかしめられ、左レッグプレート11Lのフック軸孔11La3に第4円筒部12P5が通されてかしめられることによって、レッグプレート11に対して固定されている。
フック12は、一端が上端突起部12dにおける上端側縁部12d2の反対側の面部に係止され、他端が後述するケース16に係止されたフックばね12Sによって、図4においてフック軸12Pを中心に時計回りに回動付勢されている。フックばね12Sは、捻りコイルばねであり、コイルの中心軸をフック軸12Pに一致させて配設されている。図4において、フック12のフック軸12Pを中心とした反時計回りの回動により、フック部12bは、レッグプレート11の凹部11Ra2及び凹部11La2に受け入れたフロントストライカ20に係合することが可能である。図4に示すように、フック部12bがフロントストライカ20に係合した状態では、フック部12bが凹部11Ra2及び凹部11La2との間でフロントストライカ20を挟持してロック状態となる。また、図7に示すように、フック12がフックばね12Sの回動付勢力によってフック軸12Pを中心として時計回りに回動してフック部12bがフロントストライカ20との係合から外れた状態では、フック部12bが凹部11Ra2及び凹部11La2から離隔してアンロック状態となる。ここで、フックばね12Sが、特許請求の範囲の「第3捻りコイルばね」に相当する。
図3〜図5に示すように、ポール13は、フック12より板厚が若干小さい平板状の部材で、後端部側にポール軸13Pが通されるポール軸孔13aが設けられている。ポール13は、フック12と対向する側においてフック係合部13bを備えている。このフック係合部13bは、フロントストライカ20に係合してロック状態となったフック12の上端側縁部12d2に対し係合可能に位置している。フック係合部13bの上端部側には、ポール軸孔13aの中心から径方向に延びて突出する凸部13cが設けられている。ポール13の凸部13cとポール軸孔13aとの間であってポール軸孔13aに近い部位には、後述する解除レバー15に対してポール軸13Pの回りに相対回動不能に連結するための連結ピン17を挿入して固定するための連結ピン孔13dが設けられている。また、ポール13の凸部13cとポール軸孔13aとの間であって凸部13cに近い部位には、後述するカム14に対してポール軸13Pの回りに所定角の相対回動を可能として連動させるための連動ピン18を挿入して固定するための連動ピン孔13eが設けられている。ポール13のフック係合部13bの下端部からポール軸孔13aの下端部方向に延びるフック当接部13fが設けられている。フック当接部13fは、図7に示すアンロック状態において、フック12の上端縁部12d1に当接することによりポール13のポール軸13Pを中心とした図7において反時計回りの回動が止められる。
図3〜図5に示すように、ポール13は、レッグプレート11に対してポール軸13Pによって、その軸回りに回動できるように取付けられている。ポール軸13Pは、右側から第1円筒部13P1、第2円筒部13P2、第3円筒部13P3の順に径が変えられて形成されている。第1円筒部13P1と第3円筒部13P3は同径で、第2円筒部13P2より小径とされている。図5に示すように、ポール軸13Pは、左方から並べられた後述する解除レバー15のレバー軸孔15a、ポール13のポール軸孔13a、後述するカム14のカム軸孔14a、後述するケース16のポール軸支持部16bに第2円筒部13P2が通された状態で、右レッグプレート11Rのポール軸孔11Ra4に第1円筒部13P1が通されてかしめられ、左レッグプレート11Lのポール軸孔11La4に第3円筒部13P3が通されてかしめられることによって、レッグプレート11に対して固定されている。
図3〜図6に示すように、ポール13は、後述する解除レバー15が解除レバーばね15Sによって、図4においてポール軸13Pを中心に反時計回りに回動付勢されるのを介して、図4においてポール軸13Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。この回動付勢により、ポール13は、フック12に対して当接し係合することが可能である。解除レバー15に対する解除レバーばね15Sの配設構造については後述する。図4に示すように、フック12のフック部12bがフロントストライカ20に係合した状態では、ポール13の凸部13cはフック12の上端縁部12d1に当接してポール軸13Pを中心とした反時計回りの回動が止められている。このとき、ポール13のフック係合部13bは、フック12の上端側縁部12d2に対して隙を隔てて対向している。また、図7に示すように、フック部12bがフロントストライカ20との係合から外れた状態では、ポール13のフック当接部13fはフック12の上端縁部12d1に当接してポール軸13Pを中心とした反時計回りの回動が止められている。
図3〜図5に示すように、カム14は、フック12の板厚の1/2程度の板厚の平板状の部材で、後端部側にポール軸13Pが通されるカム軸孔14aが設けられている。カム14は、フック12のカム係合突起部12eの側面と対向する側においてカム軸孔14aの中心を中心とする略円弧状のフック押圧部14bが形成されている。詳しくは、フック押圧部14bは、カム14のポール軸13Pを中心とする図4において反時計回りの回動の進行に伴って、フック12のカム係合突起部12eを漸次遠方側へ押し出していく追い込み角を有する湾曲した面形状とされている。カム14の上端部側には、カム軸孔14aの中心から径方向上方に延びて突出する突出部14cが設けられている。突出部14cには、カム14を図4においてポール軸13Pを中心に反時計回りに回動付勢するカムばね14Sの後端部14S2が係止される。カム14のフック押圧部14bとカム軸孔14aとの間には、カム軸孔14aの中心を中心とする円弧状の長孔14dが設けられている。長孔14dには、ポール13に右方(カム14が重ね合わされる方向)に延びて配設された連動ピン18が遊嵌状態で配置される。これによって、カム14はポール13に対しポール軸13Pを中心に連動ピン18が当接する長孔14dの上端と下端との間で相対回動可能とされている。そして、カム14は、ポール13がポール軸13Pを中心に図4において時計回りに回動されると、連動ピン18が長孔14dの上端に当接した状態からポール13と共にポール軸13Pを中心に図4において時計回りに回動する。
図3〜図5に示すように、カム14は、レッグプレート11に対してポール軸13Pによって、その軸回りに回動できるように取付けられている。具体的には、図5に示すように、ポール13とケース16に挟まれた位置に配置されている。この位置は、カム14のフック押圧部14bがフック12のカム係合突起部12eの側面と対向する位置である。
図3〜図6に示すように、カム14は、一端である後端部14S2が突出部14cの後側の面部に係止され、他端である前端部14S1が後述するケース16に係止されたカムばね14Sによって、図4においてポール軸13Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。カムばね14Sは、捻りコイルばねであり、コイルの中心軸をポール軸13Pに一致させて配設されている。カムばね14Sは、後述する解除レバーばね15Sに比べてコイルの径が小さくコイルの中心軸方向の長さが2倍程度大きく形成されている。そして、側面視において、カムばね14Sは、前端部14S1が解除レバーばね15Sのコイルの外側に配置され、後端部14S2が解除レバーばね15Sのコイルの内側に配置されている。図4に示すように、フック12のフック部12bがフロントストライカ20に係合した状態では、カム14のフック押圧部14bはフック12のカム係合突起部12eに当接してポール軸13Pを中心として反時計回りに回動することにより、カム係合突起部12eを押圧しフック12を図4においてフック軸12Pを中心に反時計回りに回動させていく。これによって、フロントストライカ20に対してロック機構10はガタを抑制してロックされた状態とされている。また、図7に示すように、フック部12bがフロントストライカ20との係合から外れた状態では、ポール13が後述する解除レバー15によって図7においてポール軸13Pを中心として時計回りに回動させられ、途中から連動ピン18が長孔14dの上端に当接してさらに回動させられることによってカム14は図7においてポール軸13Pを中心として時計回りに回動させられフック押圧部14bはフック12のカム係合突起部12eから離隔する。この状態で、カム14は、カムばね14Sによる付勢力による回動が止められている。ここで、カムばね14Sが、特許請求の範囲の「第1捻りコイルばね」に相当する。
図3〜図6に示すように、解除レバー15は、平板状の部材が局部的に折り曲げられて形成された部材であり、ベース部15bと、アーム部15cと、を有する。ベース部15bの後端部側には、ポール軸13Pを通すレバー軸孔15aが設けられ、ベース部15bのアーム部15cとレバー軸孔15aとの間には、連結ピン17を挿入して固定するための連結ピン孔15b1が設けられている。ベース部15bの上前端部には、右方に延びるとともに右方の端部からベース部15bと平行にレバー軸孔15aの中心を中心とした略円弧状に延びて形成されたアーム部15cが配設されている。アーム部15cの先端部側には、解除レバー15をポール軸13Pを中心に回転操作するための操作ケーブル(図示せず)の端部を取付けるための長孔15c1が設けられている。また、アーム部15cの右方に延びた部分には解除レバーばね15Sの一端である前端部15S1を係止するばね係止部15c2が設けられている。
図3〜図5に示すように、解除レバー15は、レッグプレート11に対してポール軸13Pによって、その軸回りに回動できるように取付けられている。具体的には、図5に示すように、ポール13と左レッグプレート11Lに挟まれた位置に配置されている。そして、解除レバー15は、ポール13に対して連結ピン17で連結されて、ポール13と一体となってポール軸13Pの回りに回動可能とされている。
図3〜図6に示すように、解除レバー15は、一端である前端部15S1がばね係止部15c2の後側の面部に係止され、他端である後端部15S2が後述するケース16に係止された解除レバーばね15Sによって、図4においてポール軸13Pを中心に反時計回りに回動付勢されている。解除レバーばね15Sは、捻りコイルばねであり、コイルの中心軸をポール軸13Pに一致させて配設されている。解除レバーばね15Sは、カムばね14Sに比べてコイルの径が大きくコイルの中心軸方向の長さが1/2程度と小さく形成されている。図4に示すように、フック12のフック部12bがフロントストライカ20に係合した状態では、解除レバー15は操作ケーブルによる牽引が解除され解除レバーばね15Sの回動付勢力によってポール軸13Pを中心に反時計回りに回動して操作ケーブルが伸張した状態で回動が止められている。このとき、解除レバー15とともにポール13の回動も止められ連動ピン18はカム14の長孔14d内に位置してカム14のポール軸13Pを中心とする反時計回りの回動を許容している。また、図7に示すように、フック部12bがフロントストライカ20との係合から外れた状態では、解除レバー15が操作ケーブルによる牽引によってポール軸13Pを中心として時計回りに回動させられ、途中からカム14は、連動ピン18が長孔14dの上端に当接してさらに回動させられることによってポール軸13Pを中心として時計回りに回動させられフック押圧部14bはフック12のカム係合突起部12eから離隔する。この状態で、カム14は、カムばね14Sによる付勢力による回動が止められている。ここで、解除レバーばね15Sが、特許請求の範囲の「第2捻りコイルばね」に相当する。
図3〜図6に示すように、ケース16は、側面視でフック軸12Pの外周縁部及びポール軸13Pの外周縁部を覆う左方に開口したボックス状の樹脂製部材である。下部側に内筒部にフック軸12Pを通して支持する円筒状のフック軸支持部16aが、上部側に内筒部にポール軸13Pを通して支持する円筒状のポール軸支持部16bが、右方に延びて設けられている。ポール軸支持部16bの外周側には、同軸の円筒状のばね支持壁部16cが右方に延びて設けられている。フックばね12Sは、フック軸支持部16aの外筒側にコイルの内径面が対向する状態でケース16に対し配設されている。そして、フック軸支持部16aはフック軸12Pの第2円筒部12P2が通された状態で鍔部12P3と右レッグプレート11Rとの間に配置されている。カムばね14Sは、ポール軸支持部16bの外筒側にコイルの内径面が対向する状態でケース16に対し配設されている。そして、ポール軸支持部16bはポール軸13Pの第2円筒部13P2が通された状態でカム14と右レッグプレート11Rとの間に配置されている。解除レバーばね15Sは、ばね支持壁部16cの外筒側にコイルの内径面が対向する状態でケース16に対し配設されている。すなわち、ポール軸支持部16bの中心軸と、カムばね14Sのコイルの中心軸と、ばね支持壁部16cの中心軸と、解除レバーばね15Sのコイルの中心軸と、は、フック軸12Pの中心軸と一致して、ポール軸支持部16b、カムばね14S、ばね支持壁部16c、解除レバーばね15Sの順序でフック軸12Pの中心軸から径方向外側に向かって配置されている。フック軸12Pの延びる方向で見たとき、カムばね14Sの前端部14S1は、解除レバーばね15Sのコイルの外径面より径方向外側に突出している。しかし、カムばね14Sのコイルの中心軸方向の長さは、解除レバーばね15Sのコイルの中心軸方向の長さの2倍程度あるので、カムばね14Sの前端部14S1は解除レバーばね15Sに干渉することなくケース16に対して係止されることができる。ここで、ばね支持壁部16cが、特許請求の範囲の「支持壁」に相当する。また、ケース16が、特許請求の範囲の「ケース部材」に相当する。さらに、前端部14S1が、特許請求の範囲の「一端部」に相当する。
図2及び図3に示すように、フロントストライカ20は、金属丸棒を前面視で略U字状に折り曲げて開口端側をフロアFに対して固定した部材である。左右方向に延びる部分が、レッグプレート11の凹部11Ra2、凹部11La2に受け入れられてフック12のフック部12bが下方から係合することによりロック状態とされる。
図4及び図7に基づいてロック装置7の動作について説明する。図4は、シートクッション2に対してシートバック3が起立位置にある状態(図1参照)において、ロック装置7がロック状態にある状態を示す。フック12は、フック部12bの上面がフロントストライカ20の下面に当接して、フロントストライカ20を右レッグプレート11Rの凹部11Ra2及び左レッグプレート11Lの凹部11La2との間で挟持している。ポール13は、解除レバー15を介して図4においてポール軸13Pに対して反時計回りに回動付勢されて凸部13cがフック12の上端縁部12d1に当接して回動が止められている。このとき、ポール13のフック係合部13bは、フック12の上端側縁部12d2に対して隙を隔てて対向している。これによって、大荷重の印加によりカム14が変形してもフック12のフック軸12Pを中心とした時計回りの回動を抑制することができる。カム14は、カムばね14Sによる付勢によって図4においてポール軸13Pに対して反時計回りに回動付勢されてフック押圧部14bをフック12のカム係合突起部12eに押し当てながら回動しフック12をよりフロントストライカ20を挟持する方向に押圧している。これによって、フロントストライカ20に対してロック機構10はガタを抑制してロックされた状態とされている。
図4に示すロック装置7がロック状態において、シートクッション2に対してシートバック3が倒し込まれて重ねられ折畳位置になると、操作ケーブル(図示せず)が引かれて解除レバー15を図4においてポール軸13Pに対して時計回りに回動させる。すると、解除レバー15とともにポール13がポール軸13Pを中心に時計回りに回動させられる。そして、このポール13の回動に伴って連動ピン18が長孔14dの上端に当接してカム14は、図7においてポール軸13Pを中心として時計回りに回動させられ、フック押圧部14bはフック12のカム係合突起部12eから離隔する。そして、フック12は、フックばね12Sの回動付勢力によって図7においてフック軸12Pを中心に時計回りに回動し、フック部12bが右レッグプレート11Rの凹部11Ra2及び左レッグプレート11Lの凹部11La2から退避してフロントストライカ20との係合が外れる。同時に、フック12のフック上突起部12cの下面がフロントストライカ20の上面に当接して押圧し、フロントストライカ20に対して右レッグプレート11Rの凹部11Ra2及び左レッグプレート11Lの凹部11La2を上方に離隔させる。こうして、図7に示すように、フロントストライカ20に対するロック機構10の係合が外れたアンロック状態となる。
図7に示すアンロック状態から図4に示すロック状態への動作については、この逆である。すなわち、図7に示す状態で、フロントストライカ20に対してロック機構10が押し込まれると、フロントストライカ20の上面がフック12のフック上突起部12cの下面を上方に押圧することにより、フック12がフック軸12Pを中心に図7において反時計回りに回動し、フック部12bがフロントストライカ20の下面に当接した状態となる。そして、この状態で、シートクッション2に対してシートバック3を起立位置に引き起こされると操作ケーブル(図示せず)の牽引が解除されて、解除レバー15が図7においてポール軸13Pに対して時計回りに回動させられる。すると、ポール13は、解除レバー15とともにポール軸13Pに対して反時計回りに回動して凸部13cがフック12の上端縁部12d1に当接して回動が止められるとともにフック係合部13bは、フック12の上端側縁部12d2に対して隙を隔てて対向する位置に来る。また、カム14は、カムばね14Sによる回動付勢力によってフック押圧部14bをフック12のカム係合突起部12eに押し当てながらポール軸13Pに対して反時計回りに回動してフック12をよりフロントストライカ20を挟持する方向に押圧する。これによって、フロントストライカ20に対してロック機構10はガタを抑制してロックされた状態となる。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。解除レバーばね15Sは、カムばね14Sとコイルの中心軸が同一でポール軸13Pと一致しており、コイルの中心軸方向の長さが小さく設定されている。また、カムばね14Sの前端部14S1は解除レバーばね15Sのコイルより径方向外側に配置されている。これによって、カムばね14Sのコイルの外径面と解除レバーばね15Sのコイルの内径面とを近づけて、解除レバーばね15Sのコイルの径を小さく設定することができることにより、ロック機構10のサイズ増大を抑制することができる。
また、フック12もコイルの中心軸をフック軸12Pとするフックばね12Sにより回動付勢されているので、よりロック機構10のサイズ増大を抑制することができる。さらに、カムばね14Sと解除レバーばね15Sとの間には、中心軸をポール軸13Pとする円筒状のばね支持壁部16cが配設されている。これによって、カムばね14Sと解除レバーばね15Sが捻り変形したときにコイル部分が互いに干渉することが抑制できより円滑に回動付勢力をポール13及び/又はカム14に印加することができる。加えて、ばね支持壁部16cは、カムばね14Sと解除レバーばね15Sをポール軸13Pの周縁部に保持した状態でレッグプレート11に対して取付けられるケース16に一体的に形成されているので、ロック機構10の組み付け作業性がよい。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、フロントレッグ8とフロントストライカ20によってロック装置7が構成されるものとしたが、これに限らず、リアレッグとリアストライカに適用してもよい。さらに、シートバックを自動車ボディに連結するロック装置に適用してもよい。加えて、自動車のシート以外の飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用することもできる。
2.上記実施形態においては、ポール13は、解除レバー15を介して回動付勢されるように構成したが、これに限らず、ポール13をレッグプレート11に対して、捻りコイルばねで直接回動付勢されるように構成してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
7 ロック装置(乗物用シート用ロック装置)
10 ロック機構
11 レッグプレート(ベースプレート)
11R 右ベースプレート
11Ra2 凹部
11L 左レッグプレート
11La2 凹部
12 フック
12P フック軸
12S フックばね(第3捻りコイルばね)
13 ポール
13P ポール軸
14 カム
14S カムばね(第1捻りコイルばね)
14S1 前端部(一端部)
15 解除レバー
15S 解除レバーばね(第2捻りコイルばね)
16 ケース(ケース部材)
16c ばね支持壁部(支持壁)
20 フロントストライカ(ストライカ)
F フロア(乗物ボディ)

Claims (4)

  1. 乗物用シートを乗物ボディに対して保持可能な乗物用シート用ロック装置であって、
    前記乗物ボディと前記乗物用シートの一方に設けられたストライカと、前記乗物用シートと前記乗物ボディの他方に設けられたロック機構と、を備え、
    該ロック機構は、前記ストライカを受け入れ可能な凹部を有するベースプレートと、該ベースプレートに対しフック軸によって回動自在に軸支され前記凹部との間で前記ストライカを挟持したロック状態と挟持しないアンロック状態を形成可能であるとともに該アンロック状態を形成する方向に回動付勢されたフックと、前記ベースプレートに対しポール軸によって回動自在に軸支され前記フックと係合することで前記フックを前記ロック状態に保持するとともに前記フックと係合する方向に回動付勢されたポールと、前記ベースプレートに対し前記ポール軸によって回動自在に軸支され前記ロック状態にある前記フックをロック方向に押圧するように回動するカムと、を備え、
    前記ポールと前記カムのいずれか一方はコイルの中心軸を前記ポール軸とする第1捻りコイルばねにより回動付勢されており、
    前記カムと前記ポールのいずれか他方はコイルの中心軸を前記ポール軸として前記第1捻りコイルばねよりコイルの径が大きくコイルの中心軸方向の長さが小さい第2捻りコイルばねにより回動付勢されており、
    前記第2捻りコイルばねのコイルは、前記第1捻りコイルばねのコイルに対して径方向外側に重なるように配置されており、
    前記第1捻りコイルばねの少なくとも一端部は前記第2捻りコイルばねのコイルより径方向外側に配置されている乗物用シート用ロック装置。
  2. 請求項1において、前記フックの前記ベースプレートに対する回動付勢は、コイルの中心軸を前記フック軸とする第3捻りコイルばねにより行われている乗物用シート用ロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記第1捻りコイルばねのコイルと前記第2捻りコイルばねのコイルとの間には、中心軸を前記ポール軸とする円筒状の支持壁が配設されている乗物用シート用ロック装置。
  4. 請求項3において、前記支持壁は、前記第1捻りコイルばねと前記第2捻りコイルばねを前記ポール軸の周縁部に保持した状態で前記ベースプレートに対して取付けられるケース部材に一体的に形成されている乗物用シート用ロック装置。




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